JP2004251165A - キャニスタ一体ポンプモジュール - Google Patents
キャニスタ一体ポンプモジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004251165A JP2004251165A JP2003040887A JP2003040887A JP2004251165A JP 2004251165 A JP2004251165 A JP 2004251165A JP 2003040887 A JP2003040887 A JP 2003040887A JP 2003040887 A JP2003040887 A JP 2003040887A JP 2004251165 A JP2004251165 A JP 2004251165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canister
- fuel
- pump
- hose
- pump unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
【課題】センダーゲージの検出動作が妨げられるのを防止することができるキャニスタ一体ポンプモジュールを得る。
【解決手段】キャニスタ一体ポンプモジュール10は、キャニスタ12とフューエルポンプ14を含むポンプユニット16と両者を接続する燃料ホース18とによって構成されている。キャニスタ12のケーシング36の周壁部の下部には燃料ホース18の中間部を挿通させるためのホース挿通孔38が形成されており、燃料ホース18はホース挿通孔38を通ってケーシング36内へ引き込まれ、フランジ28まで配索されている。従って、燃料ホース18のホース長を短くでき、組付後の状態で燃料ホース18が大きく曲がって隙間40からセンダーゲージ26側へはみ出すのを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】キャニスタ一体ポンプモジュール10は、キャニスタ12とフューエルポンプ14を含むポンプユニット16と両者を接続する燃料ホース18とによって構成されている。キャニスタ12のケーシング36の周壁部の下部には燃料ホース18の中間部を挿通させるためのホース挿通孔38が形成されており、燃料ホース18はホース挿通孔38を通ってケーシング36内へ引き込まれ、フランジ28まで配索されている。従って、燃料ホース18のホース長を短くでき、組付後の状態で燃料ホース18が大きく曲がって隙間40からセンダーゲージ26側へはみ出すのを防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャニスタとフューエルポンプを備えたポンプユニットとが一体化されたキャニスタ一体ポンプモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の燃料系から大気中へ放出される燃料蒸発ガスを低減させるため、活性炭を充填したキャニスタが用いられている。かかるキャニスタは燃料タンクの近傍に配設されることが多いが、車両搭載性を向上させるべく、キャニスタをフューエルポンプと一体化してモジュール化したものがある(一例として、下記特許文献1参照)。
【0003】
以下、図面を用いて説明する。図3にはキャニスタ一体ポンプモジュール100の概略構成が示されている。この図に示されるように、キャニスタ一体ポンプモジュール100は、ポンプユニット102とキャニスタ104とで構成されている。ポンプユニット102は燃料タンク106の底壁部106Aに載置される有底円筒形状のユニットケース108を備えている。このユニットケース108の内部には、燃料供給用のフューエルポンプ110が配設されている。
【0004】
一方、キャニスタ104の上端面には、燃料タンク106の頂壁部106Bへの取付に供される平板状のフランジ112が設けられている。このフランジ112の下面の所定位置には、シャフト114が下向きに取り付けられている。シャフト114の先端部は、ポンプユニット102のユニットケース108の外周面に取り付けられた連結部材116に挿通されている。また、シャフト114には圧縮コイルスプリング118が巻装されており、連結部材116を介してポンプユニット102を常時下方へ押圧付勢している。
【0005】
さらに、上述したキャニスタ104(のフランジ112)とフューエルポンプ110とには、燃料ホース120が接続されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−173522号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したキャニスタ一体ポンプモジュール100では、燃料タンク106へ挿入する都合上(即ち、燃料タンク106の頂壁部106Bに形成された挿入孔122からポンプユニット102を先に挿入し、続いてキャニスタ104を挿入するという挿入手順を踏む関係で)、図3に示される如く、キャニスタ104の底面よりも下側にポンプユニット102が配置されるようになっている。このため、フランジ112(キャニスタ104)とフューエルポンプ110とを接続する燃料ホース120が長くなり、このような状況下において、フランジ112を燃料タンク106の頂壁部106Bに取り付けると、図4に示される如く、その際に燃料ホース120が大きく曲がり、フランジ112とポンプユニット102のユニットケース108の上端部との隙間124から大きくはみ出すことがある。この場合、はみ出し方によっては、燃料タンク106内の燃料残量を検出するためのセンダーゲージ126の検出動作を妨げる可能性がある。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、センダーゲージの検出動作が妨げられるのを防止することができるキャニスタ一体ポンプモジュールを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係るキャニスタ一体ポンプモジュールは、内部に燃料供給用のフューエルポンプを備えかつ燃料タンクの頂壁部に形成された挿入孔から挿入されて燃料タンクの底壁部上に配置されるポンプユニットと、このポンプユニットのフューエルポンプと燃料ホースを介して接続されると共に当該ポンプユニットに続いて前記挿入孔から燃料タンク内へ挿入されて当該ポンプユニットに隣接して配置され、上端部に設けられかつ当該挿入孔を閉止した状態で燃料タンクの頂壁部に取り付けられるフランジを介して装着されるキャニスタと、を含んで構成されたキャニスタ一体ポンプモジュールであって、前記キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部に形成したホース挿通孔を通して前記燃料ホースを当該ケーシング内へ引き込み、前記フランジ側まで配索した、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、まず、燃料タンクの頂壁部に形成された挿入孔からポンプユニットが挿入され、燃料タンクの底壁部上に載置される。続いて、燃料ホースを介してフューエルポンプと接続されたキャニスタが、頂壁部の挿入孔から同様にして挿入される。挿入後、キャニスタは、その上端部に設けられたフランジが挿入孔を閉止した状態で燃料タンクの頂壁部に取り付けられることにより燃料タンクの頂壁部に装着される。取付後の状態では、キャニスタがポンプユニットに隣接して配置される。つまり、キャニスタの取付位置はフランジと挿入孔との関係から予め決めってしまうので、キャニスタと干渉しないように先に挿入したポンプユニットを横へずらしておくことにより、取付後の状態ではキャニスタとポンプユニットとが隣接して配置される。
【0011】
ここで、従来のキャニスタ一体ポンプモジュールであれば、キャニスタのフランジからフューエルポンプまでの燃料ホース長が長くなるため、キャニスタの取付時に燃料ホースが大きく曲がり、キャニスタのフランジとポンプユニットとの隙間からはみ出すこととなったが、本発明では、キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部にホース挿通孔を形成し、このホース挿通孔を通して燃料ホースをケーシング内へ引き込んで、キャニスタの上端部のフランジ側まで配索することとしたので、燃料ホース長を従来よりも短くすることができる。これにより、本発明によれば、燃料ホースがフランジとポンプユニットとの隙間から大きくはみ出すのを解消することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係るキャニスタ一体ポンプモジュールの一実施形態について説明する。
【0013】
図1及び図2には、本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュール10の概略構成が示されている。この図に示されるように、キャニスタ一体ポンプモジュール10は、燃料系より大気中に放出される燃料蒸発ガスを低減させるべく内部に活性炭が充填されたキャニスタ12と、軸芯部に燃料供給用のフューエルポンプ14が配設されたポンプユニット16と、フューエルポンプ14とキャニスタ12とを接続する燃料ホース18と、によって構成されている。
【0014】
燃料タンク20は頂壁部20A及び底壁部20Bを備えており、頂壁部20Aの所定位置にはモジュール組付用の挿入孔22が形成されている。ポンプユニット16及びキャニスタ12は、この挿入孔22から燃料タンク20内へ挿入される。なお、燃料タンク20の深さは、ポンプユニット16及びキャニスタ12を直列に並べた場合の高さよりも浅く設定されている。従って、本実施形態の場合、ポンプユニット16及びキャニスタ12を直列に並べるというレイアウトは採れず、両者が隣り合うように並列的に配置される。
【0015】
ポンプユニット16は有底円筒状のユニットケース24を備えており、その内方軸芯部にフューエルポンプ14が設置されている。また、ポンプユニット16には、燃料タンク20内の燃料の残量を検出するためのセンダーゲージ26が配設されている。
【0016】
一方、キャニスタ12の上端部には、燃料タンク20の挿入孔22を閉止し得る平板状のフランジ28が設けられている。フランジ28の下面の所定位置からは下方へ向けてシャフト30が突出されている。シャフト30の先端部はポンプユニット16のユニットケース24の側部に取り付けられた連結部材32に軸方向移動可能に挿通されている。また、シャフト30には圧縮コイルスプリング34が巻装されている。圧縮コイルスプリング34の上端部はフランジ28の下面に当接係止されており、又下端部は連結部材32の上面に当接係止されている。従って、キャニスタ12が挿入孔22から挿入されてフランジ28が燃料タンク20の頂壁部20Aに固定された状態では、圧縮コイルスプリング34は、ポンプユニット16を燃料タンク20の底壁部20B側へ押圧付勢している。
【0017】
上述したポンプユニット16のフューエルポンプ14とキャニスタ12とは、燃料ホース18を介して接続されている。これにより、燃料タンク20内で発生した燃料蒸気がフューエルポンプ14からキャニスタ12へ送られる。なお、正確には、燃料ホース18の上端部はフランジ28に設けられた接続部に接続されており、この接続部とキャニスタ12とは別の管路やチューブ等によって接続されている。
【0018】
ここで、本実施形態では、キャニスタ12の外郭を構成するケーシング36の周壁部の下部側に、燃料ホース18が挿通可能なホース挿通孔38が形成されている。燃料ホース18の中間部はこのホース挿通孔38を通されてケーシング36内へ引き込まれ、ケーシング36の周壁部に沿って配索されている。
【0019】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0020】
本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュール10は、以下の如くして、燃料タンク20に装着される。
【0021】
まず、燃料タンク20の頂壁部20Aに形成された挿入孔22からポンプユニット16が挿入され、燃料タンク20の底壁部20B上に載置(仮置き)される。続いて、燃料ホース18を介してフューエルポンプ14と接続されたキャニスタ12が、燃料タンク20の頂壁部20Aの挿入孔22から同様にして挿入される。このとき、先に挿入したポンプユニット16がそのままの位置にあるとキャニスタ12と干渉して挿入することができないので、キャニスタ12を挿入する際にポンプユニット16を干渉しない程度に横へずらしておく。
【0022】
キャニスタ12の挿入後、その上端部に設けられたフランジ28が挿入孔22の周囲に固定される。これにより、挿入孔22がフランジ28によって閉止されると共に、圧縮コイルスプリング34の付勢力によってポンプユニット16が燃料タンク20の底壁部20B側へ押圧付勢され、セット状態となる。この状態では、キャニスタ12がポンプユニット16に隣接して配置される。
【0023】
ここで、従来のキャニスタ一体ポンプモジュールであれば、キャニスタのフランジからフューエルポンプまでの燃料ホース長が長くなるため、キャニスタの取付時に燃料ホースが大きく曲がり、キャニスタのフランジとポンプユニットとの隙間からはみ出すこととなった。
【0024】
しかし、本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュール10では、キャニスタ12の外郭を構成するケーシング36の周壁部の下部側にホース挿通孔38を形成し、このホース挿通孔38を通して燃料ホース18の中間部をケーシング36内へ引き込み、ケーシング36の内周面に沿ってキャニスタ12の上端部のフランジ28側まで配索することとしたので、燃料ホース長を従来よりも短くすることができる。このため、燃料ホース18がフランジ28とポンプユニット16との隙間40から大きくはみ出すのを解消することができる。その結果、本実施形態によれば、燃料ホース18によってセンダーゲージ26の検出動作が妨げられるのを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るキャニスタ一体ポンプモジュールは、キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部に形成したホース挿通孔を通して燃料ホースを当該ケーシング内へ引き込み、キャニスタの上端部に設けられたフランジ側まで配索する構成としたので、燃料ホースがフランジとポンプユニットとの隙間から大きくはみ出すのを解消することができ、その結果、センダーゲージの検出動作が妨げられるのを防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付後の状態を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付前の状態を示す概略構成図である。
【図3】従来のキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付前の状態を示す概略構成図である。
【図4】従来のキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付後の状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 キャニスタ一体ポンプモジュール
12 キャニスタ
14 フューエルポンプ
16 ポンプユニット
18 燃料ホース
20 燃料タンク
20A 頂壁部
20B 底壁部
22 挿入孔
28 フランジ
36 ケーシング
38 ホース挿通孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャニスタとフューエルポンプを備えたポンプユニットとが一体化されたキャニスタ一体ポンプモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の燃料系から大気中へ放出される燃料蒸発ガスを低減させるため、活性炭を充填したキャニスタが用いられている。かかるキャニスタは燃料タンクの近傍に配設されることが多いが、車両搭載性を向上させるべく、キャニスタをフューエルポンプと一体化してモジュール化したものがある(一例として、下記特許文献1参照)。
【0003】
以下、図面を用いて説明する。図3にはキャニスタ一体ポンプモジュール100の概略構成が示されている。この図に示されるように、キャニスタ一体ポンプモジュール100は、ポンプユニット102とキャニスタ104とで構成されている。ポンプユニット102は燃料タンク106の底壁部106Aに載置される有底円筒形状のユニットケース108を備えている。このユニットケース108の内部には、燃料供給用のフューエルポンプ110が配設されている。
【0004】
一方、キャニスタ104の上端面には、燃料タンク106の頂壁部106Bへの取付に供される平板状のフランジ112が設けられている。このフランジ112の下面の所定位置には、シャフト114が下向きに取り付けられている。シャフト114の先端部は、ポンプユニット102のユニットケース108の外周面に取り付けられた連結部材116に挿通されている。また、シャフト114には圧縮コイルスプリング118が巻装されており、連結部材116を介してポンプユニット102を常時下方へ押圧付勢している。
【0005】
さらに、上述したキャニスタ104(のフランジ112)とフューエルポンプ110とには、燃料ホース120が接続されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−173522号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したキャニスタ一体ポンプモジュール100では、燃料タンク106へ挿入する都合上(即ち、燃料タンク106の頂壁部106Bに形成された挿入孔122からポンプユニット102を先に挿入し、続いてキャニスタ104を挿入するという挿入手順を踏む関係で)、図3に示される如く、キャニスタ104の底面よりも下側にポンプユニット102が配置されるようになっている。このため、フランジ112(キャニスタ104)とフューエルポンプ110とを接続する燃料ホース120が長くなり、このような状況下において、フランジ112を燃料タンク106の頂壁部106Bに取り付けると、図4に示される如く、その際に燃料ホース120が大きく曲がり、フランジ112とポンプユニット102のユニットケース108の上端部との隙間124から大きくはみ出すことがある。この場合、はみ出し方によっては、燃料タンク106内の燃料残量を検出するためのセンダーゲージ126の検出動作を妨げる可能性がある。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、センダーゲージの検出動作が妨げられるのを防止することができるキャニスタ一体ポンプモジュールを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係るキャニスタ一体ポンプモジュールは、内部に燃料供給用のフューエルポンプを備えかつ燃料タンクの頂壁部に形成された挿入孔から挿入されて燃料タンクの底壁部上に配置されるポンプユニットと、このポンプユニットのフューエルポンプと燃料ホースを介して接続されると共に当該ポンプユニットに続いて前記挿入孔から燃料タンク内へ挿入されて当該ポンプユニットに隣接して配置され、上端部に設けられかつ当該挿入孔を閉止した状態で燃料タンクの頂壁部に取り付けられるフランジを介して装着されるキャニスタと、を含んで構成されたキャニスタ一体ポンプモジュールであって、前記キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部に形成したホース挿通孔を通して前記燃料ホースを当該ケーシング内へ引き込み、前記フランジ側まで配索した、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、まず、燃料タンクの頂壁部に形成された挿入孔からポンプユニットが挿入され、燃料タンクの底壁部上に載置される。続いて、燃料ホースを介してフューエルポンプと接続されたキャニスタが、頂壁部の挿入孔から同様にして挿入される。挿入後、キャニスタは、その上端部に設けられたフランジが挿入孔を閉止した状態で燃料タンクの頂壁部に取り付けられることにより燃料タンクの頂壁部に装着される。取付後の状態では、キャニスタがポンプユニットに隣接して配置される。つまり、キャニスタの取付位置はフランジと挿入孔との関係から予め決めってしまうので、キャニスタと干渉しないように先に挿入したポンプユニットを横へずらしておくことにより、取付後の状態ではキャニスタとポンプユニットとが隣接して配置される。
【0011】
ここで、従来のキャニスタ一体ポンプモジュールであれば、キャニスタのフランジからフューエルポンプまでの燃料ホース長が長くなるため、キャニスタの取付時に燃料ホースが大きく曲がり、キャニスタのフランジとポンプユニットとの隙間からはみ出すこととなったが、本発明では、キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部にホース挿通孔を形成し、このホース挿通孔を通して燃料ホースをケーシング内へ引き込んで、キャニスタの上端部のフランジ側まで配索することとしたので、燃料ホース長を従来よりも短くすることができる。これにより、本発明によれば、燃料ホースがフランジとポンプユニットとの隙間から大きくはみ出すのを解消することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係るキャニスタ一体ポンプモジュールの一実施形態について説明する。
【0013】
図1及び図2には、本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュール10の概略構成が示されている。この図に示されるように、キャニスタ一体ポンプモジュール10は、燃料系より大気中に放出される燃料蒸発ガスを低減させるべく内部に活性炭が充填されたキャニスタ12と、軸芯部に燃料供給用のフューエルポンプ14が配設されたポンプユニット16と、フューエルポンプ14とキャニスタ12とを接続する燃料ホース18と、によって構成されている。
【0014】
燃料タンク20は頂壁部20A及び底壁部20Bを備えており、頂壁部20Aの所定位置にはモジュール組付用の挿入孔22が形成されている。ポンプユニット16及びキャニスタ12は、この挿入孔22から燃料タンク20内へ挿入される。なお、燃料タンク20の深さは、ポンプユニット16及びキャニスタ12を直列に並べた場合の高さよりも浅く設定されている。従って、本実施形態の場合、ポンプユニット16及びキャニスタ12を直列に並べるというレイアウトは採れず、両者が隣り合うように並列的に配置される。
【0015】
ポンプユニット16は有底円筒状のユニットケース24を備えており、その内方軸芯部にフューエルポンプ14が設置されている。また、ポンプユニット16には、燃料タンク20内の燃料の残量を検出するためのセンダーゲージ26が配設されている。
【0016】
一方、キャニスタ12の上端部には、燃料タンク20の挿入孔22を閉止し得る平板状のフランジ28が設けられている。フランジ28の下面の所定位置からは下方へ向けてシャフト30が突出されている。シャフト30の先端部はポンプユニット16のユニットケース24の側部に取り付けられた連結部材32に軸方向移動可能に挿通されている。また、シャフト30には圧縮コイルスプリング34が巻装されている。圧縮コイルスプリング34の上端部はフランジ28の下面に当接係止されており、又下端部は連結部材32の上面に当接係止されている。従って、キャニスタ12が挿入孔22から挿入されてフランジ28が燃料タンク20の頂壁部20Aに固定された状態では、圧縮コイルスプリング34は、ポンプユニット16を燃料タンク20の底壁部20B側へ押圧付勢している。
【0017】
上述したポンプユニット16のフューエルポンプ14とキャニスタ12とは、燃料ホース18を介して接続されている。これにより、燃料タンク20内で発生した燃料蒸気がフューエルポンプ14からキャニスタ12へ送られる。なお、正確には、燃料ホース18の上端部はフランジ28に設けられた接続部に接続されており、この接続部とキャニスタ12とは別の管路やチューブ等によって接続されている。
【0018】
ここで、本実施形態では、キャニスタ12の外郭を構成するケーシング36の周壁部の下部側に、燃料ホース18が挿通可能なホース挿通孔38が形成されている。燃料ホース18の中間部はこのホース挿通孔38を通されてケーシング36内へ引き込まれ、ケーシング36の周壁部に沿って配索されている。
【0019】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0020】
本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュール10は、以下の如くして、燃料タンク20に装着される。
【0021】
まず、燃料タンク20の頂壁部20Aに形成された挿入孔22からポンプユニット16が挿入され、燃料タンク20の底壁部20B上に載置(仮置き)される。続いて、燃料ホース18を介してフューエルポンプ14と接続されたキャニスタ12が、燃料タンク20の頂壁部20Aの挿入孔22から同様にして挿入される。このとき、先に挿入したポンプユニット16がそのままの位置にあるとキャニスタ12と干渉して挿入することができないので、キャニスタ12を挿入する際にポンプユニット16を干渉しない程度に横へずらしておく。
【0022】
キャニスタ12の挿入後、その上端部に設けられたフランジ28が挿入孔22の周囲に固定される。これにより、挿入孔22がフランジ28によって閉止されると共に、圧縮コイルスプリング34の付勢力によってポンプユニット16が燃料タンク20の底壁部20B側へ押圧付勢され、セット状態となる。この状態では、キャニスタ12がポンプユニット16に隣接して配置される。
【0023】
ここで、従来のキャニスタ一体ポンプモジュールであれば、キャニスタのフランジからフューエルポンプまでの燃料ホース長が長くなるため、キャニスタの取付時に燃料ホースが大きく曲がり、キャニスタのフランジとポンプユニットとの隙間からはみ出すこととなった。
【0024】
しかし、本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュール10では、キャニスタ12の外郭を構成するケーシング36の周壁部の下部側にホース挿通孔38を形成し、このホース挿通孔38を通して燃料ホース18の中間部をケーシング36内へ引き込み、ケーシング36の内周面に沿ってキャニスタ12の上端部のフランジ28側まで配索することとしたので、燃料ホース長を従来よりも短くすることができる。このため、燃料ホース18がフランジ28とポンプユニット16との隙間40から大きくはみ出すのを解消することができる。その結果、本実施形態によれば、燃料ホース18によってセンダーゲージ26の検出動作が妨げられるのを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るキャニスタ一体ポンプモジュールは、キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部に形成したホース挿通孔を通して燃料ホースを当該ケーシング内へ引き込み、キャニスタの上端部に設けられたフランジ側まで配索する構成としたので、燃料ホースがフランジとポンプユニットとの隙間から大きくはみ出すのを解消することができ、その結果、センダーゲージの検出動作が妨げられるのを防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付後の状態を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態に係るキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付前の状態を示す概略構成図である。
【図3】従来のキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付前の状態を示す概略構成図である。
【図4】従来のキャニスタ一体ポンプモジュールの燃料タンクへの組付後の状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 キャニスタ一体ポンプモジュール
12 キャニスタ
14 フューエルポンプ
16 ポンプユニット
18 燃料ホース
20 燃料タンク
20A 頂壁部
20B 底壁部
22 挿入孔
28 フランジ
36 ケーシング
38 ホース挿通孔
Claims (1)
- 内部に燃料供給用のフューエルポンプを備えかつ燃料タンクの頂壁部に形成された挿入孔から挿入されて燃料タンクの底壁部上に配置されるポンプユニットと、
このポンプユニットのフューエルポンプと燃料ホースを介して接続されると共に当該ポンプユニットに続いて前記挿入孔から燃料タンク内へ挿入されて当該ポンプユニットに隣接して配置され、上端部に設けられかつ当該挿入孔を閉止した状態で燃料タンクの頂壁部に取り付けられるフランジを介して装着されるキャニスタと、
を含んで構成されたキャニスタ一体ポンプモジュールであって、
前記キャニスタの外郭を構成するケーシングの側部に形成したホース挿通孔を通して前記燃料ホースを当該ケーシング内へ引き込み、前記フランジ側まで配索した、
ことを特徴とするキャニスタ一体ポンプモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003040887A JP2004251165A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | キャニスタ一体ポンプモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003040887A JP2004251165A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | キャニスタ一体ポンプモジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004251165A true JP2004251165A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33024616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003040887A Pending JP2004251165A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | キャニスタ一体ポンプモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004251165A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7159576B2 (en) | 2005-06-07 | 2007-01-09 | Denso Corporation | Fuel feed apparatus |
US7367324B2 (en) | 2005-04-21 | 2008-05-06 | Denso Corporation | Fuel feed apparatus having canister |
JP2008215227A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-09-18 | Denso Corp | 燃料供給装置 |
JP2009503311A (ja) * | 2005-07-04 | 2009-01-29 | ジーメンス ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト | 燃料容器から燃料を搬送するための装置 |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003040887A patent/JP2004251165A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7367324B2 (en) | 2005-04-21 | 2008-05-06 | Denso Corporation | Fuel feed apparatus having canister |
US7159576B2 (en) | 2005-06-07 | 2007-01-09 | Denso Corporation | Fuel feed apparatus |
CN100439699C (zh) * | 2005-06-07 | 2008-12-03 | 株式会社电装 | 燃料供给装置 |
DE102006000272B4 (de) * | 2005-06-07 | 2021-02-25 | Denso Corporation | Kraftstoffzufuhrgerät |
JP2009503311A (ja) * | 2005-07-04 | 2009-01-29 | ジーメンス ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト | 燃料容器から燃料を搬送するための装置 |
US7861695B2 (en) | 2005-07-04 | 2011-01-04 | Continental Automotive Gmbh | Device for delivering fuel out of a fuel tank |
JP2008215227A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-09-18 | Denso Corp | 燃料供給装置 |
JP4715775B2 (ja) * | 2007-03-05 | 2011-07-06 | 株式会社デンソー | 燃料供給装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4356897B2 (ja) | 燃料供給装置 | |
US7320314B2 (en) | General-purpose engine fuel tank fuel vapor treatment system | |
JP2006299940A (ja) | 燃料供給装置 | |
US9863376B2 (en) | Canister structure | |
US9694675B2 (en) | Fuel supply apparatus | |
JP2010106712A (ja) | キャニスタの付属部品取付け構造 | |
US7044111B2 (en) | Purge valve having permanent magnet armature | |
US6886542B2 (en) | Fuel feed apparatus having sub-tank | |
US20140346719A1 (en) | Vibration insulating member | |
JP2010116793A (ja) | 燃料供給装置 | |
JP2004251165A (ja) | キャニスタ一体ポンプモジュール | |
JP2005226524A (ja) | 燃料供給装置 | |
US9944170B2 (en) | Operating fluid container having a stiffening element | |
JP2009012594A (ja) | 燃料タンク構造 | |
US6708552B2 (en) | Sensor arrangement for an integrated pressure management apparatus | |
JP2007056840A (ja) | エンジン装置における燃料タンクの燃料蒸気排出構造 | |
JP2006226138A (ja) | キャニスタモジュール | |
US7646277B2 (en) | Ignition coil | |
JP2005069102A (ja) | 燃料蒸気の漏れ検査モジュール | |
JP5002544B2 (ja) | 燃料供給装置 | |
JP2008057388A (ja) | 気化燃料流通部材 | |
US7971853B2 (en) | Friction spring for leak detection poppet | |
JP2004239243A (ja) | 燃料供給装置 | |
JP2007303347A (ja) | 燃料供給装置 | |
JP2004211678A (ja) | 燃料タンク内ポンプモジュール |