JP2004251047A - 継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付け作業を被接続部材の製造時に行える継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造を得る。
【解決手段】雄型継手4とこれに接続される雌型継手6とからなり、雄型継手4は基部7と、基部7の基端に設けられたアンカー部3と、基部7の先端外周に設けられた雄型係止部8とを備え、雌型継手6は基部11と、基部11の基端に設けられたアンカー部5と、基部11の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部12となっている複数の係止片13とを備えている継手金具であって、雌型継手6は、複数の各係止片13の群の外周を各雌型係止部12を含めて包囲して先端が開口し基端が雌型継手6の基部11に一体化され、各係止片13の周囲に広がり空間17が設けられているケース16を有するものとした。
【選択図】 図1
【解決手段】雄型継手4とこれに接続される雌型継手6とからなり、雄型継手4は基部7と、基部7の基端に設けられたアンカー部3と、基部7の先端外周に設けられた雄型係止部8とを備え、雌型継手6は基部11と、基部11の基端に設けられたアンカー部5と、基部11の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部12となっている複数の係止片13とを備えている継手金具であって、雌型継手6は、複数の各係止片13の群の外周を各雌型係止部12を含めて包囲して先端が開口し基端が雌型継手6の基部11に一体化され、各係止片13の周囲に広がり空間17が設けられているケース16を有するものとした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の継手金具を用いた被接続部材の接続構造は、図4に示すように、接続すべき相互の被接続部材1,2が相互の突き合わせ面1a,2aを突き合わせて配置され、相互の被接続部材1,2は一方の被接続部材1にアンカー部3を埋め込んで取り付けられた雄型継手4と他方の被接続部材2にアンカー部5を埋め込んで取り付けられた雌型継手6との嵌め合わせで相互に接続されている。
【0003】
雄型継手4は棒状の基部7と、該基部7の基端に設けられたアンカー部3と、該基部7の先端外周に設けられた雄型係止部8とを備えていて、雄型係止部8と基部7とを突き合わせ面1aに開口する凹部9内に配置し、アンカー部3を被接続部材1内のアンカー部材10に捩じ込んで取り付けられている。
【0004】
雌型継手6は基部11と、該基部11の基端に設けられたアンカー部5と、該基部11の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部12となっている複数の係止片13とを備えていて、基部11を突き合わせ面2aに開口する凹部14内に配置し、各係止片13を突き合わせ面2aの外に突設させ、アンカー部5を被接続部材2内のアンカー部材15に捩じ込んで取り付けられている。
【0005】
雄型継手4と雌型継手6とは、雌型継手6の各係止片13を被接続部材1の凹部9内に挿入して、各係止片13の群内に雄型係止部8を挿入して各雌型係止部12で雄型係止部8を係止することにより接続されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような接続を行う被接続部材としては、例えばシールドトンネル覆工用のコンクリート製のセグメントがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−65299号公報(図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造では、各被接続部材の製造後に各継手金具の取り付け作業を行う必要があり、手間がかかる問題点ある。
また、可動形の複数の係止片13が被接続部材2の外に突出しているので、他の物体が突き当たると損傷し易い問題点ある。
【0008】
本発明の目的は、取り付け作業を被接続部材の製造時に行える継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造を得ることにある。
本発明の他の目的は、可動形の複数の係止片が被接続部材の外に突出しない継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の構成を説明すると、次の通りである。
請求項1に記載の発明は、雄型継手とこれに接続される雌型継手とからなり、前記雄型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の先端外周に設けられた雄型係止部とを備え、前記雌型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部となっている複数の係止片とを備えている継手金具であって、前記雌型継手は複数の前記各係止片の群の外周を前記各雌型係止部を含めて包囲して先端が開口し基端が該雌型継手の前記基部に一体化され、前記各係止片の周囲に広がり空間が設けられているケースを有することを特徴とする。
【0010】
このように雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有していると、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記雄型継手の前記雄型係止部は凸部が前後方向に複数段に設けられて形成されていることを特徴とする。
【0012】
このように雄型係止部が、凸部を前後方向に複数段に設けて形成されていると、1つの凸部が損傷されても次の凸部で各雌型係止部を係止することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、接続すべき相互の被接続部材が相互の突き合わせ面を突き合わせて配置され、相互の前記被接続部材は一方の前記被接続部材にアンカー部を埋め込んで取り付けられた雄型継手と他方の前記被接続部材にアンカー部を埋め込んで取り付けられた雌型継手との嵌め合わせで相互に接続されている被接続部材の接続構造において、前記雄型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の先端外周に設けられた雄型係止部とを備えていて、前記雄型係止部を前記突き合わせ面から突出させて前記被接続部材に取り付けられ、前記雌型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部となっている複数の係止片と、前記各係止片の群の外周を前記各雌型係止部を含めて包囲して先端が開口し基端が該雌型継手の前記基部に一体化され、前記各係止片の周囲に広がり空間が設けられているケースとを備えていて、前記ケースはその開口部を前記前記突き合わせ面に臨ませて前記被接続部材内に埋め込まれ、前記雄型継手と前記雌型継手とは前記雄型係止部が前記ケース内で前記各係止片の群の中に挿入されて前記雄型係止部と前記各雌型係止部との係合により接続されていることを特徴とする。
【0014】
このように雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有していると、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。また、雌型継手がケースの存在により被接続部材内に埋め込まれているので、可動形の複数の係止片が被接続部材の外に突出せず、各係止片に他の物体が突き当たって損傷するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明に係る継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造の実施の形態の一例を示したもので、図1は本例の継手金具の一部縦断側面図、図2(A)は本例で用いている各係止片の群の一部縦断側面図、(B)は正面図、(C)は背面図、図3は本例の被接続部材の接続構造の縦断側面図である。なお、前述した図4と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0016】
本例の継手金具は、図1に示すように、雄型継手4とこれに接続される雌型継手6とからなり、雄型継手4は棒状の基部7と、該基部7の基端に設けられたアンカー部3と、該基部7の先端外周に設けられた雄型係止部8とを備え、雌型継手6は基部11と、該基部11の基端に設けられたアンカー部5と、該基部11の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部12となっている複数の係止片13とを備えている点は、従来と同じである。
【0017】
本例の継手金具の雌型継手6では、基部11の外周に各係止片13の群の基端環状部13aの内周が螺合されて取り付けられている。基部11の基端の鍔部11aが、各係止片13の群の基端環状部13aの端面に当接されている。
【0018】
複数の各係止片13の群の外周には、ケース16が設けられている。ケース16は、各雌型係止部12を含めて各係止片13の群の外周を包囲し、先端が開口し、基端が該雌型継手6の基部11に嵌合されて一体化されている。また、ケース16には、各係止片13の周囲に広がり空間17が設けられている。この広がり空間17は、ケース16の内面を薄肉化することにより設けられている。
【0019】
本例の該継手金具を用いた被接続部材の接続構造では、雄型継手4はその雄型係止部8を突き合わせ面1aの外に突き出し、アンカー部3を被接続部材1内に埋め込んで取り付けられている。雌型継手6はそのケース16がその開口部を突き合わせ面2aに臨ませて被接続部材2内に埋め込まれ、アンカー部5を被接続部材2内に埋め込んで取り付けられている。
【0020】
被接続部材1,2の雄型継手4と雌型継手6とは、雄型係止部8がケース16内で各係止片13の群の中に挿入されて雄型係止部8と各雌型係止部12との係合により接続されている。
【0021】
このように雌型継手6が、各係止片13の群の外周を各雌型係止部12を含めて包囲するケース16を有しているので、被接続部材2の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片13の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材2の製造時に行える。
【0022】
また、雌型継手6がケース16の存在により被接続部材2内に埋め込まれているので、可動形の複数の係止片13が被接続部材2の外に突出せず、各係止片13に他の物体が突き当たって損傷するのを防止する。
【0023】
【発明の効果】
以上のように請求項1に係る継手金具では、雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有しているので、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。
【0024】
請求項2に係る継手金具では、雄型係止部が、凸部を前後方向に複数段に設けて形成されているので、1つの凸部が損傷されても次の凸部で各雌型係止部を係止することができる。
【0025】
請求項3に記載の被接続部材の接続構造では、雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有しているので、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。また、雌型継手がケースの存在により被接続部材内に埋め込まれているので、可動形の複数の係止片が被接続部材の外に突出せず、各係止片に他の物体が突き当たって損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る継手金具の実施の形態の一例の一部縦断側面図である。
【図2】(A)は本例で用いている各係止片の群の一部縦断側面図、(B)は正面図、(C)は背面図である。
【図3】本発明に係る被接続部材の接続構造の実施の形態の一例の縦断側面図である。
【図4】従来の被接続部材の接続構造の縦断側面図である。
【符号の説明】
1,2 被接続部材
1a,2a 突き合わせ面
3 アンカー部
4 雄型継手
5 アンカー部
6 雌型継手
7 基部
8 雄型係止部
9 凹部
10 アンカー部材
11 基部
11a 鍔部
12 雌型係止部
13 係止片
13a 基端環状部
14 凹部
15 アンカー部材
16 ケース
17 広がり空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の継手金具を用いた被接続部材の接続構造は、図4に示すように、接続すべき相互の被接続部材1,2が相互の突き合わせ面1a,2aを突き合わせて配置され、相互の被接続部材1,2は一方の被接続部材1にアンカー部3を埋め込んで取り付けられた雄型継手4と他方の被接続部材2にアンカー部5を埋め込んで取り付けられた雌型継手6との嵌め合わせで相互に接続されている。
【0003】
雄型継手4は棒状の基部7と、該基部7の基端に設けられたアンカー部3と、該基部7の先端外周に設けられた雄型係止部8とを備えていて、雄型係止部8と基部7とを突き合わせ面1aに開口する凹部9内に配置し、アンカー部3を被接続部材1内のアンカー部材10に捩じ込んで取り付けられている。
【0004】
雌型継手6は基部11と、該基部11の基端に設けられたアンカー部5と、該基部11の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部12となっている複数の係止片13とを備えていて、基部11を突き合わせ面2aに開口する凹部14内に配置し、各係止片13を突き合わせ面2aの外に突設させ、アンカー部5を被接続部材2内のアンカー部材15に捩じ込んで取り付けられている。
【0005】
雄型継手4と雌型継手6とは、雌型継手6の各係止片13を被接続部材1の凹部9内に挿入して、各係止片13の群内に雄型係止部8を挿入して各雌型係止部12で雄型係止部8を係止することにより接続されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような接続を行う被接続部材としては、例えばシールドトンネル覆工用のコンクリート製のセグメントがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−65299号公報(図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造では、各被接続部材の製造後に各継手金具の取り付け作業を行う必要があり、手間がかかる問題点ある。
また、可動形の複数の係止片13が被接続部材2の外に突出しているので、他の物体が突き当たると損傷し易い問題点ある。
【0008】
本発明の目的は、取り付け作業を被接続部材の製造時に行える継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造を得ることにある。
本発明の他の目的は、可動形の複数の係止片が被接続部材の外に突出しない継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の構成を説明すると、次の通りである。
請求項1に記載の発明は、雄型継手とこれに接続される雌型継手とからなり、前記雄型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の先端外周に設けられた雄型係止部とを備え、前記雌型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部となっている複数の係止片とを備えている継手金具であって、前記雌型継手は複数の前記各係止片の群の外周を前記各雌型係止部を含めて包囲して先端が開口し基端が該雌型継手の前記基部に一体化され、前記各係止片の周囲に広がり空間が設けられているケースを有することを特徴とする。
【0010】
このように雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有していると、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記雄型継手の前記雄型係止部は凸部が前後方向に複数段に設けられて形成されていることを特徴とする。
【0012】
このように雄型係止部が、凸部を前後方向に複数段に設けて形成されていると、1つの凸部が損傷されても次の凸部で各雌型係止部を係止することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、接続すべき相互の被接続部材が相互の突き合わせ面を突き合わせて配置され、相互の前記被接続部材は一方の前記被接続部材にアンカー部を埋め込んで取り付けられた雄型継手と他方の前記被接続部材にアンカー部を埋め込んで取り付けられた雌型継手との嵌め合わせで相互に接続されている被接続部材の接続構造において、前記雄型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の先端外周に設けられた雄型係止部とを備えていて、前記雄型係止部を前記突き合わせ面から突出させて前記被接続部材に取り付けられ、前記雌型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部となっている複数の係止片と、前記各係止片の群の外周を前記各雌型係止部を含めて包囲して先端が開口し基端が該雌型継手の前記基部に一体化され、前記各係止片の周囲に広がり空間が設けられているケースとを備えていて、前記ケースはその開口部を前記前記突き合わせ面に臨ませて前記被接続部材内に埋め込まれ、前記雄型継手と前記雌型継手とは前記雄型係止部が前記ケース内で前記各係止片の群の中に挿入されて前記雄型係止部と前記各雌型係止部との係合により接続されていることを特徴とする。
【0014】
このように雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有していると、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。また、雌型継手がケースの存在により被接続部材内に埋め込まれているので、可動形の複数の係止片が被接続部材の外に突出せず、各係止片に他の物体が突き当たって損傷するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明に係る継手金具及び該継手金具を用いた被接続部材の接続構造の実施の形態の一例を示したもので、図1は本例の継手金具の一部縦断側面図、図2(A)は本例で用いている各係止片の群の一部縦断側面図、(B)は正面図、(C)は背面図、図3は本例の被接続部材の接続構造の縦断側面図である。なお、前述した図4と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0016】
本例の継手金具は、図1に示すように、雄型継手4とこれに接続される雌型継手6とからなり、雄型継手4は棒状の基部7と、該基部7の基端に設けられたアンカー部3と、該基部7の先端外周に設けられた雄型係止部8とを備え、雌型継手6は基部11と、該基部11の基端に設けられたアンカー部5と、該基部11の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部12となっている複数の係止片13とを備えている点は、従来と同じである。
【0017】
本例の継手金具の雌型継手6では、基部11の外周に各係止片13の群の基端環状部13aの内周が螺合されて取り付けられている。基部11の基端の鍔部11aが、各係止片13の群の基端環状部13aの端面に当接されている。
【0018】
複数の各係止片13の群の外周には、ケース16が設けられている。ケース16は、各雌型係止部12を含めて各係止片13の群の外周を包囲し、先端が開口し、基端が該雌型継手6の基部11に嵌合されて一体化されている。また、ケース16には、各係止片13の周囲に広がり空間17が設けられている。この広がり空間17は、ケース16の内面を薄肉化することにより設けられている。
【0019】
本例の該継手金具を用いた被接続部材の接続構造では、雄型継手4はその雄型係止部8を突き合わせ面1aの外に突き出し、アンカー部3を被接続部材1内に埋め込んで取り付けられている。雌型継手6はそのケース16がその開口部を突き合わせ面2aに臨ませて被接続部材2内に埋め込まれ、アンカー部5を被接続部材2内に埋め込んで取り付けられている。
【0020】
被接続部材1,2の雄型継手4と雌型継手6とは、雄型係止部8がケース16内で各係止片13の群の中に挿入されて雄型係止部8と各雌型係止部12との係合により接続されている。
【0021】
このように雌型継手6が、各係止片13の群の外周を各雌型係止部12を含めて包囲するケース16を有しているので、被接続部材2の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片13の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材2の製造時に行える。
【0022】
また、雌型継手6がケース16の存在により被接続部材2内に埋め込まれているので、可動形の複数の係止片13が被接続部材2の外に突出せず、各係止片13に他の物体が突き当たって損傷するのを防止する。
【0023】
【発明の効果】
以上のように請求項1に係る継手金具では、雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有しているので、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。
【0024】
請求項2に係る継手金具では、雄型係止部が、凸部を前後方向に複数段に設けて形成されているので、1つの凸部が損傷されても次の凸部で各雌型係止部を係止することができる。
【0025】
請求項3に記載の被接続部材の接続構造では、雌型継手が、各係止片の群の外周を各雌型係止部を含めて包囲するケースを有しているので、被接続部材の製造時に埋め込んでも可動形の複数の係止片の箇所にコンクリート等の異物が入り込まず、取り付け作業を被接続部材の製造時に行うことができる。また、雌型継手がケースの存在により被接続部材内に埋め込まれているので、可動形の複数の係止片が被接続部材の外に突出せず、各係止片に他の物体が突き当たって損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る継手金具の実施の形態の一例の一部縦断側面図である。
【図2】(A)は本例で用いている各係止片の群の一部縦断側面図、(B)は正面図、(C)は背面図である。
【図3】本発明に係る被接続部材の接続構造の実施の形態の一例の縦断側面図である。
【図4】従来の被接続部材の接続構造の縦断側面図である。
【符号の説明】
1,2 被接続部材
1a,2a 突き合わせ面
3 アンカー部
4 雄型継手
5 アンカー部
6 雌型継手
7 基部
8 雄型係止部
9 凹部
10 アンカー部材
11 基部
11a 鍔部
12 雌型係止部
13 係止片
13a 基端環状部
14 凹部
15 アンカー部材
16 ケース
17 広がり空間
Claims (3)
- 雄型継手とこれに接続される雌型継手とからなり、前記雄型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の先端外周に設けられた雄型係止部とを備え、前記雌型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部となっている複数の係止片とを備えている継手金具であって、
前記雌型継手は複数の前記各係止片の群の外周を前記各雌型係止部を含めて包囲して先端が開口し基端が該雌型継手の前記基部に一体化され、前記各係止片の周囲に広がり空間が設けられているケースを有することを特徴とする継手金具。 - 前記雄型継手の前記雄型係止部は凸部が前後方向に複数段に設けられて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の継手金具。
- 接続すべき相互の被接続部材が相互の突き合わせ面を突き合わせて配置され、相互の前記被接続部材は一方の前記被接続部材にアンカー部を埋め込んで取り付けられた雄型継手と他方の前記被接続部材にアンカー部を埋め込んで取り付けられた雌型継手との嵌め合わせで相互に接続されている被接続部材の接続構造において、
前記雄型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の先端外周に設けられた雄型係止部とを備えていて、前記雄型係止部を前記突き合わせ面から突出させて前記被接続部材に取り付けられ、
前記雌型継手は基部と、該基部の基端に設けられたアンカー部と、該基部の外周から周方向に所定間隔で先方に突設されて先端が雌型係止部となっている複数の係止片と、前記各係止片の群の外周を前記各雌型係止部を含めて包囲して先端が開口し基端が該雌型継手の前記基部に一体化され、前記各係止片の周囲に広がり空間が設けられているケースとを備えていて、前記ケースはその開口部を前記前記突き合わせ面に臨ませて前記被接続部材内に埋め込まれ、
前記雄型継手と前記雌型継手とは前記雄型係止部が前記ケース内で前記各係止片の群の中に挿入されて前記雄型係止部と前記各雌型係止部との係合により接続されていることを特徴とする被接続部材の接続構造。
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2003
- 2003-02-21 JP JP2003043940A patent/JP2004251047A/ja active Pending
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