JP2004250912A - 定圧注入工法および定圧注入装置 - Google Patents

定圧注入工法および定圧注入装置 Download PDF

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Yasuo Fukuma
靖生 福馬
Katsuji Yamaga
勝治 山賀
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Abstract

【課題】注入剤を構造体内に一定圧力で加圧注入することにより、注入剤を能率よく広範囲かつ均一に注入することができ、注入量の制御も容易に行うことができる定圧注入工法および定圧注入装置を提供する。
【解決手段】定圧注入工法は、加圧気体を供給する手順と、前記加圧気体の圧力を所定の一定圧力に調整する手順と、一定圧力に調整した気体を複数の注入器17に分配供給する手順と、前記注入器に供給された加圧気体により注入剤を注入対象物内に一定の注入圧力で注入する手順とを有するものである。注入剤を能率よく広範囲かつ均一に注入することができ、注入量の制御も容易に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建造物や建築物のモルタル壁、コンクリート構造体等の補強や、ひび、亀裂、剥離の補修等のために注入剤を注入するための注入工法および注入装置に関し、詳しくは、注入剤を構造体内に一定圧力で加圧注入することにより、注入剤を能率よく広範囲かつ均一に注入することのできる定圧注入工法および定圧注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建造物や建築物のモルタル壁、コンクリート構造体等にひび、亀裂、剥離等が発生した場合、その亀裂等に注入剤を注入して、補強や防水を行う必要がある。従来は、注入器の注入口を構造体表面の亀裂部分に押し付け、表面亀裂の他の部分をシールして、亀裂内に注入剤を注入していた。注入剤は、無機材料としてはセメント系、ケイ酸系等があり、有機材料としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等がある。
【0003】
また、このような注入を行う工法として、下記の特許文献1のような技術が公知である。特許文献1には、水ガラス系コンクリート改質剤溶液をコンクリート中に注入することにより、コンクリートの補強を行うコンクリート補強工法が記載されている。
【0004】
前述のような注入剤の注入を行うための従来の注入器は、注入剤を加圧して構造体内へ注入するための加圧源として、ばねやゴム等の弾性体の弾性力を利用するものであった。すなわち、これらの弾性体に初期変位を加えて弾性力を発生させ、その弾性力により注入剤を加圧して構造体内へ注入するものであった。
【0005】
図16に基づいて、従来の注入器を具体的に説明する。図16(a),(b),(c)は、それぞれ異なる種類の注入器9a,9b,9cの構成を示す断面図である。コンクリート等からなる構造体5に亀裂53等が発生した場合、注入器9a,9b,9c等によって、亀裂53内に注入剤を注入する。
【0006】
図16(a)の注入器9aは、ゴム等の弾性体からなる本体91を有しており、本体91内には注入剤が収納されている。本体91自体の弾性体の収縮力により、注入剤が本体91先端部(下端部)から亀裂53内に注入される。本体91の先端部は座金90に接続されており、注入剤が座金90を介して亀裂53内に確実に注入される。なお、座金90の位置以外の構造体5表面に現れている亀裂53は、シール材等によって塞いでおく。
【0007】
図16(b)の注入器9bは、シリンダ92とピストン93を有しており、シリンダ92内に注入剤が収納されている。そして、ピストン93をゴムバンド94の収縮力によって下降させることにより、注入剤をシリンダ92先端部(下端部)から亀裂53内に注入する。座金90を使用することは、図16(a)のものと同様である。
【0008】
図16(c)の注入器9cは、シリンダ95とピストン96を有しており、シリンダ95内に注入剤が収納されている。そして、ピストン96をコイルばね97の押圧力によって下降させることにより、注入剤をシリンダ95先端部(下端部)から亀裂53内に注入する。座金90を使用することは、図16(a)のものと同様である。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−179479号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の注入器による注入工法では、注入剤の注入が進むに連れて弾性体に加えた初期変位が減少するため、弾性体による弾性力も減少し、注入剤を注入するための加圧力も減少していた。すなわち、注入剤の注入量と注入圧力とは、図17に示すように変化していた。図17のグラフは横軸が時間であり、注入剤の注入量と注入圧力の注入開始からの時間的変化を示すものである。実線の曲線が注入量を表し、点線の曲線が注入圧力を表している。注入の進行に連れて注入圧力が減少するため、図に示すように注入剤の注入量はある時点で頭打ちになってしまう。
【0011】
また、注入剤の注入速度(単位時間あたりの注入量)も一定ではなく、注入が進行するに連れて注入速度が減少してしまい、広範囲にわたる注入剤の注入が困難であった。また、弾性体に初期変位を作業者の手作業によって設定するため、初期の注入圧力にばらつきが生じやすく、注入剤の注入量や注入範囲にもばらつきが生じやすいという問題点があった。さらに、所定の注入量を得るための初期設定を予測することも困難であった。
【0012】
そこで、本発明は、注入剤を構造体内に一定圧力で加圧注入することにより、注入剤を能率よく広範囲かつ均一に注入することができ、注入量の制御も容易に行うことができる定圧注入工法および定圧注入装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の定圧注入工法は、加圧気体を供給する手順と、前記加圧気体の圧力を所定の一定圧力に調整する手順と、一定圧力に調整した気体を複数の注入器に分配供給する手順と、前記注入器に供給された加圧気体により注入剤を注入対象物内に一定の注入圧力で注入する手順とを有するものである。
【0014】
また、上記の定圧注入工法において、前記加圧気体は、加圧窒素ガスを貯蔵するボンベから供給されるものであることが好ましい。
【0015】
また、上記の定圧注入工法において、前記注入器は、注入剤を注入する対象物内に挿入配置される注入プラグを介して注入剤を注入対象物内に注入するものであることが好ましい。
【0016】
また、上記の定圧注入工法において、前記注入プラグは、内部空間が形成され、前記注入器を接続するための頭部と、前記頭部に連設され、注入剤を注入する対象物内に挿入配置されるための棒状の注入胴部と、前記注入胴部の外周に張り出すように形成された複数の鍔状部と、前記頭部の前記内部空間と前記注入胴部の先端側とを連通させるように設けられ、注入剤を通過させる注入中心孔と、前記注入胴部の外周側と前記注入中心孔とを連通させるように形成された注入側孔とを有するものであることが好ましい。
【0017】
また、本発明の定圧注入装置は、加圧気体を供給する加圧気体供給手段と、加圧気体供給手段から供給された加圧気体の圧力を所定の一定圧力に調整する手段と、複数の注入器と、一定圧力に調整した気体を複数の前記注入器に分配供給する分配手段と、加圧気体により前記注入器から出力された注入剤を注入対象物内に注入する注入部とを有するものである。
【0018】
また、上記の定圧注入装置において、前記加圧気体供給手段は、加圧窒素ガスを貯蔵するボンベであることが好ましい。
【0019】
また、上記の定圧注入装置において、前記分配手段は、任意の複数個を連鎖的に接続することが可能なものであることが好ましい。
【0020】
また、上記の定圧注入装置において、前記注入器は、手動操作を行うための操作棒を着脱可能なピストンを有するものであることが好ましい。
【0021】
また、上記の定圧注入装置において、前記注入部として、注入対象物内に挿入配置される注入プラグが前記注入器に接続可能であることが好ましい。
【0022】
また、上記の定圧注入装置において、前記注入プラグは、内部空間が形成され、前記注入器を接続するための頭部と、前記頭部に連設され、注入剤を注入する対象物内に挿入配置されるための棒状の注入胴部と、前記注入胴部の外周に張り出すように形成された複数の鍔状部と、前記頭部の前記内部空間と前記注入胴部の先端側とを連通させるように設けられ、注入剤を通過させる注入中心孔と、前記注入胴部の外周側と前記注入中心孔とを連通させるように形成された注入側孔とを有するものであることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の定圧注入装置10のシステム全体の構成を示す図である。この定圧注入装置10によって、本発明の定圧注入工法を実施する。本発明の定圧注入工法は、注入剤を一定の注入圧力で構造体内に注入するものである。この注入圧力の圧力源の加圧気体としては窒素ガスを使用している。窒素ガスは、注入剤との化学反応も少なく、排出した際の環境への影響もほとんどなく、ランニングコストも比較的小さいため、加圧気体としては最適である。しかし、加圧気体として他の気体を使用することもできる。
【0024】
加圧窒素ガスのボンベ111から供給された窒素ガスは、開閉弁112を介してレギュレータ113に送られる。開閉弁112は、窒素ガスの供給を開閉するためのものであり、開閉弁112を開状態とすることにより定圧注入装置10の動作を開始させ、開閉弁112を閉状態とすれば定圧注入装置10の動作を停止させる。レギュレータ113は、ボンベ111から供給された窒素ガスの圧力を所定の圧力に調整して一定に維持するためのものである。また、その一定圧力を所望の値に調整することができる。レギュレータ113から出力する窒素ガスの圧力は、注入剤の種類や注入個所の状態に応じた適切な値に調整しておく。
【0025】
レギュレータ113から出力された窒素ガスは、スピードコントローラ114に送られる。スピードコントローラ114は、窒素ガスの流出速度を制御することにより、注入剤の注入速度を制御するものである。また、以上のボンベ111、レギュレータ113、スピードコントローラ114等は、制御ボックス11内に収納されている。作業者は、制御ボックス11により定圧注入装置10全体の動作開始および動作停止、注入圧力、注入速度を制御することができる。ボンベ111を使用しているため、気体を加圧するための動力も不要であり、装置全体が小型化されコストも低減できる。
【0026】
制御ボックス11には、カプラ115が設けられており、このカプラ115に分配器接続ホース12が接続される。スピードコントローラ114から出力された窒素ガスは、カプラ115を介して分配器接続ホース12に送られる。カプラ115は逆止弁付きのものであり、分配器接続ホース12が接続された場合には、カプラ115を介して分配器接続ホース12に窒素ガスが流通するが、分配器接続ホース12を取り外すとカプラ115の逆止弁が閉じられて窒素ガスの流出が即座に停止する。
【0027】
分配器接続ホース12の他端は分配器13のカプラ130に接続されている。分配器13は、複数の注入器17にそれぞれ一定圧力の窒素ガスを分配供給するためのものである。ここでは、1つの分配器13に5つの分配端子としてのカプラ131〜135が設けられている。また、分配器13の他端部にはカプラ136が設けられており、カプラ136に分配器接続ホース12を接続して、次の分配器13を接続することができる。このように複数の分配器13を順次連鎖的に接続することができる。したがって、必要に応じて窒素ガスの分配数を適宜増減することができる。
【0028】
分配器13のカプラ131〜135には、それぞれ注入器接続ホース14が接続され、さらに注入器17が接続される。なお、カプラ130〜136もカプラ115と同様の逆止弁付きのものであり、カプラに接続ホースが接続されなければカプラは閉鎖された状態となる。したがって、分配器13には1〜5個までの任意の数の注入器17が接続可能である。
【0029】
注入器接続ホース14の先端側は、注入器17側のカプラ15に接続される。カプラ15には開閉弁15aが設けられており、各注入器17ごとに注入作業を開始および停止することができる。また、注入器17には排気コック16が設けられており、注入器17内に蓄積した加圧窒素ガスを空気中に放出して、注入器17内の圧力を大気圧まで落とすことができるようになっている。
【0030】
以上のように、定圧注入装置10には複数の分配器13を連鎖的に接続することができ、また、それぞれの分配器13にも1〜5個までの任意の数の注入器17を接続することができる。そして、接続した全ての注入器17に適切な一定圧力の窒素ガスを供給して、一定の注入圧力により注入作業を実行することができる。なお、分配器接続ホース12および注入器接続ホース14は、任意の長さとすることができる。また、複数種類の長さの接続ホースを用意しておき適宜選択して使用することもできる。
【0031】
注入器17の先端部には、座金18または注入プラグ1(図5参照)等を適宜取り付けて注入作業を行う。これらの座金または注入プラグは、作業個所や作業内容に応じて複数種類のものが用意されているので、作業に最も適したものを選択して使用する。
【0032】
図2は、注入器17の構成を示す図である。なお、この注入器17は図の左側半分を断面で示している。注入器17の本体はシリンダ171として形成されており、その内部にはピストン175が配置されている。シリンダ171上部には取り外し可能なキャップ172がねじ結合により取り付けられている。そして、ねじ結合からの漏れを防止するためのOリング173が配置されている。また、キャップ172の上部には、加圧窒素ガスを供給するための供給口が設けられている。
【0033】
注入器17下端の注入口には、この図では座金18がねじ結合により取り付けられている。そして、ねじ結合からの漏れを防止するためのOリング174が配置されている。また、注入器17は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂等)によって形成されている。なお、シリンダ171とキャップ172とを結合するねじおよび注入器17下端のねじは2条ねじ、3条ねじ等の多条ねじであることが好ましい。
【0034】
図3は、座金18の構成を示すものであり、座金18を図2の下方側から見た図である。座金18は、ほぼ正方形板状の基板部の上部に注入器17の取付部が立設されている。基板部の中央には注入口180が設けられている。注入口180の周囲には下方に突出する突出条部181が形成されている。突出条部181には一部切欠が設けられている。突出条部181の外側には、下方に突出する円形の突出条部182が形成されている。さらに、基板部の外縁部にも下方に突出する突出条部183が形成されている。また、座金18基板部の角部近傍には、ボルト等によって座金18を構造体に固定するための固定用穴184が形成されている。
【0035】
図4は、ピストン175の構成を示す図である。ピストン175の外周には、注入剤および窒素ガスの漏れを防止するためのOリング176,176が配置されている。また、ピストン175の中央上部にはねじ穴が形成されており、このねじ穴に手動操作のための操作棒177をねじ込んで、ピストン175と操作棒177を結合することができる。
【0036】
注入作業を行うには、まず注入器17のピストン175に操作棒177を結合して操作棒177を引き上げることにより、注入器17先端から注入器17内のピストン175下方に注入剤を吸引する。そして、操作棒177を取り外し、注入器17先端部を座金18や注入プラグに取り付けて、キャップ172上部の供給口から注入器17内のピストン175上方に加圧窒素ガスを供給し注入作業を開始する。なお、この注入器17では、前述のような加圧窒素ガスによる定圧注入以外にも、操作棒177をピストン175に結合して、作業者の手押しによる注入作業を行うこともできる。
【0037】
図5から図8は、注入プラグ1の構成を示す図である。図5は、注入プラグ1の正面図である。図6は、注入プラグ1の正面から見た断面図である。図7は注入プラグ1を図5の上方から見た図であり、図8は注入プラグ1を図5の下方から見た図である。注入プラグ1は、略円筒状の頭部2と棒状の注入胴部3とからなっている。これらの頭部2と注入胴部3は合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂等)により、一体に形成されている。
【0038】
頭部2には、上面が開放している凹状の内部空間21が形成されている。この内部空間21に面する頭部2の内周面には、雌ねじ22が形成されている。この雌ねじ22に注入器17(図2参照)先端側に形成された雄ねじが螺合されて、頭部2と注入器17とが接続される。雌ねじ22は2条ねじとされており、リード角が大きいため、少ない回転角度で頭部2と注入器17とが接続できる。
【0039】
頭部2と一体の注入胴部3は、頭部2の下面側に設けられており、頭部2よりも小径の棒状(略円筒状)に形成されている。注入胴部3には、中心軸に沿って注入中心孔32が形成されている。注入中心孔32は、頭部2の内部空間21と連通しており、注入胴部3の先端側にも開口している。また、注入中心孔32の先端側は、先端方向に開口するとともに側方開口34として先端方向に直交する方向にも開口している。さらに、注入胴部3には中心軸と直交する方向に注入側孔33が設けられている。注入側孔33は、注入中心孔32と注入胴部3の外周側とを連通させるものである。注入側孔33は、円周上の180度対向する2位置に設けられている。
【0040】
注入器17から供給された注入剤は、頭部2の内部空間21から注入中心孔32に流入し、注入中心孔32の先端側の開口から構造体内に注入される。また、注入剤は注入中心孔32と連通する注入側孔33を通って注入胴部3の側方にも供給され、注入胴部3の外周側の構造体内にも直接注入される。
【0041】
注入胴部3には、外周に張り出すように形成された複数の鍔状部31が軸方向にほぼ等間隔に設けられている。前述の注入側孔33は、鍔状部31と鍔状部31の間に配置されている。鍔状部31は、注入胴部3の外周よりも大径に形成されている。この鍔状部31により注入プラグ1が構造体に形成された注入穴に固定される。また、鍔状部31は、注入剤が注入穴を逆流して外に漏れるのを防止する機能も有している。なお、この形態の注入プラグ1の全長は約50mm程度である。
【0042】
次に、注入プラグ1を用いて構造体内に注入剤を注入する手順を説明する。図9から図11は、構造体内に注入剤を注入する手順を示す図である。図9は、コンクリート等からなる構造体5の断面を示す図である。この図では、構造体5の表面側にモルタル層51が形成されている場合を示している。モルタル層51の外側にさらにタイルが貼り付けられる場合もある。また、モルタル層51およびタイル層がない場合(この場合には、剥離はないので亀裂のみが生じる。)もある。
【0043】
ここでは、構造体5に亀裂53が発生しており、また、モルタル層51と構造体5との間には剥離52が発生している。これらの亀裂53や剥離52の間隙に注入剤を注入して充填し、構造体5の補強および補修を行う。注入剤を注入するには、まず図10に示すように、構造体5の亀裂53や剥離52の発生している個所に注入穴54をドリル等によって形成する。このとき注入穴54の内径が、注入プラグ1の鍔状部31の外径よりもやや小さくなるようにする。また、注入穴54の深さは注入胴部3の長さよりも約10mm程度深くなるようにする。
【0044】
次に、注入穴54内の切削屑を噴出空気等によって除去清掃した後に、図11に示すように、注入胴部3を注入穴54に挿入して構造体5中に埋め込み配置する。注入プラグ1の鍔状部31の外径が注入穴54の内径より大きいので、注入プラグ1の頭部2の上面を木ハンマーまたはナイロンハンマー等によって打撃して、注入プラグ1を注入穴54内に打ち込む。頭部2がモルタル層51の外表面に密着するまで充分に打ち込む。
【0045】
注入プラグ1を注入穴54内に打ち込んだ状態では、図11に示すように、鍔状部31が撓んで注入穴54の内面と密着し、注入プラグ1の抜け出しを防止するようになっている。また、注入穴54は複数の鍔状部31によって充分にシールされ、注入剤が注入穴54を逆流して外に漏れるのを防止している。注入穴54以外の部分のモルタル層51の外表面に達する亀裂は、シール材等によって塞いでおく。
【0046】
次に、注入プラグ1の頭部2に注入器17を接続し、注入器17上部から所定圧力の加圧窒素ガスを供給して注入剤を注入する。注入剤は注入プラグ1を介して、構造体5の内部から亀裂53および剥離52中に注入されるため、注入圧力を大きくしなくても、注入剤を亀裂53および剥離52中に広範囲に均一に注入することができる。このため、1回の注入作業による注入範囲が広くなり、注入回数を減少させて作業を効率化することができる。
【0047】
注入作業が終了したら、注入プラグ1の頭部2を切断して除去する。注入胴部3はそのまま構造体内に残して埋め込むようにする。または、注入プラグ1全体を除去するようにしてもよい。注入プラグ1を除去した注入穴54または、頭部2を切断して露出した注入穴54にはモルタル材やタイル目地材を充填しておく。
【0048】
次に、他の形態の注入プラグについて説明する。図12は、他の形態の注入プラグ1aを示すものである。図5の注入プラグ1と共通の部分には同じ符号を付している。注入プラグ1aは、頭部2の構成は注入プラグ1と同じであり、注入胴部3の長さが注入プラグ1よりも長く構成されている。注入胴部3の長さが長いので、鍔状部31および注入側孔33の数も注入プラグ1より多く設けられている。また、鍔状部31の軸方向の間隔は均一ではなく、注入胴部3の先端側では広くなっている。この注入プラグ1aは、タイル補修やより深い位置への注入作業に利用できる。なお、この形態の注入プラグ1aの全長は約80mm程度である。
【0049】
図13は、さらに他の形態の注入プラグ1bを示す断面図である。図5の注入プラグ1と共通の部分には同じ符号を付している。注入プラグ1bの頭部2は、図示のように外周面が多段テーパ面に形成されており、この多段テーパ面によって注入器と接続される。頭部2は合成樹脂で形成されている。頭部2の内側には内部空間21が上下方向に貫通して設けられている。頭部2の下部には注入胴部3が接続されている。
【0050】
注入胴部3は金属材料(例えば、ステンレス、鉄等)で構成されており、その外周面には全体にねじ溝が形成されている。頭部2と注入胴部3とは、このねじ溝によりねじ結合されている。注入胴部3には、中心軸に沿って注入中心孔32が形成されている。注入中心孔32は、頭部2の内部空間21と連通しており、注入胴部3の先端側にも開口している。さらに、注入胴部3には中心軸と直交する方向に注入側孔33が設けられている。注入側孔33は、注入中心孔32と注入胴部3の外周側とを連通させるものであり、円周上の180度対向する2位置に設けられている。
【0051】
注入プラグ1bの鍔状部31として、金属弾性体製のワッシャが取り付けられている。この鍔状部31は、注入胴部3に形成された円周溝にはめ込まれている。鍔状部31は注入胴部3の抜け出し防止の機能を有する。この注入プラグ1bは、タイル補修や亀裂部の補修および補強に利用できる。注入プラグ1bをタイル補修に使用するには、図示のように頭部2とタイルとの間に押さえ金具6を配置する。押さえ金具6は、タイルの表面を押さえて注入時における注入圧によるタイルの脱落を防止するものである。さらに、注入剤の漏れ出しを防止するためにOリング7を配置してもよい。
【0052】
この注入プラグ1bは、注入剤を構造体内に注入した後に、頭部2のみを注入胴部3から取り外して除去する。注入胴部3はそのまま構造体内に埋め込まれた状態で残され、構造体の補強のために使用される。注入胴部3の外周面にはねじ溝が形成されているため、構造体との結合強度が向上する。なお、図13の注入プラグ1bの全長は約100〜300mm程度である。注入胴部3の長さは適宜変更することができる。
【0053】
また、図13の注入プラグ1bの頭部を、図5における頭部2と同様の形状のものとすることもできる。さらに、図13のような形状の頭部と図5のような形状の頭部を用意しておき、注入プラグに接続する注入器の種類に応じて交換して使用することができる。
【0054】
図14は、押さえ金具6の構成の一例を示す図である。押さえ金具6はほぼ十字形状の金属板材で構成されており、中心部に注入プラグ1,1a,1bの注入胴部3を通す中心孔60が形成されている。押さえ金具6を注入プラグの頭部2とタイルとの間に配置することにより、タイルの表面を押さえて注入時における注入圧によるタイルの脱落を防止することができる。
【0055】
図15は、本発明における注入剤の注入量と注入圧力の変化を示すグラフである。図15のグラフは横軸が時間であり、注入剤の注入量と注入圧力の注入開始からの時間的変化を示すものである。実線が注入量を表し、点線が注入圧力を表している。本発明においては、図15に示すように、注入圧力を常に一定値に保つことができるため、注入剤の注入量は時間経過とともに直線的に上昇し、注入速度はほぼ一定となる。このため、注入時間を増加させればそれに応じて注入量は増加し、構造体中の広範囲にわたり注入を行うことができる。また、注入圧力が一定値を保っているので均一な注入が可能となる。さらに、注入圧力と注入時間を管理することにより容易に注入剤の注入量を制御することができる。
【0056】
また、図15と図17を比較すると分かるように、注入圧力が一定であるため、所定の注入量の注入を行うために必要とされる注入圧力の最大値が、従来の注入工法に比べて小さくなる。このため、注入剤の漏れを防止するためのシール等の耐圧も小さくて済み有利である。図17に示す従来の工法では、注入の進行により注入圧力が低減するので、注入量を増大するためには注入圧力の最大値(初期値)も大きくせざるを得ない。
【0057】
以上のように、本発明の定圧注入工法および定圧注入装置によれば、注入圧力を常に一定値に保つことができ、広範囲かつ均一な注入を行うことが可能となる。このため、1回の注入作業による注入範囲が広くなり、注入回数を減少させて作業を効率化することができる。さらに、注入圧力と注入時間を管理することにより容易に注入剤の注入量を制御することができる。
【0058】
そして、注入プラグを使用すれば、注入剤が注入プラグを介して構造体の内部から亀裂等の中に注入されるため、注入圧力を大きくしなくても、注入剤を亀裂等の中に広範囲かつ均一に注入することができる。さらに、注入プラグの注入穴への取り付けが簡単であり、鍔状部によって注入プラグの抜け出し防止と、注入剤の漏れ防止が自動的に行える。
【0059】
なお、ここでは構造体の亀裂や剥離の補修を行う場合を例にとって説明したが、本発明はこれ以外にも、構造体の補強、コンクリートの改質、病害虫の駆除等の広範囲の用途に適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0061】
一定の注入圧力により注入するようにしたので、広範囲かつ均一な注入を行うことが可能となる。このため、1回の注入作業による注入範囲が広くなり、注入回数を減少させて作業を効率化することができる。さらに、注入圧力と注入時間を管理することにより容易に注入剤の注入量を制御することができる。
【0062】
加圧窒素ガスを貯蔵するボンベから加圧気体を供給するようにしたので、気体を加圧するための動力も不要であり、装置全体が小型化されコストも低減できる。また、加圧気体として窒素ガスを使用しているので、加圧気体と注入剤との化学反応も少なく、加圧気体を排出した際の環境への影響もほとんどなく、ランニングコストを低減させることができる。
【0063】
分配手段は、任意の複数個を連鎖的に接続することが可能なものとしたので、注入作業の内容に応じて窒素ガスの分配数を適宜増減することができ、最適な数の注入器を使用して注入作業を行うことができる。
【0064】
注入器のピストンに手動操作を行うための操作棒が着脱可能であるため、注入器への注入剤の吸引作業が容易である。また、同じ注入器により、加圧気体による定圧注入と、作業者の手押しによる注入作業の両方を行うことができる。
【0065】
注入部として注入対象物内に挿入配置される注入プラグを取り付けた場合には、注入剤が注入プラグを介して構造体の内部から亀裂等の中に注入されるため、注入圧力を大きくしなくても、注入剤を亀裂等の中に広範囲かつ均一に注入することができる。このため、1回の注入作業による注入範囲が広くなり、注入回数を減少させて作業を効率化することができる。
【0066】
注入プラグは注入胴部の外周に張り出すように形成された複数の鍔状部を備えたものとしたので、注入プラグの注入穴への取り付けが簡単であり、鍔状部によって注入プラグの抜け出し防止と、注入剤の漏れ防止とを自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の定圧注入装置のシステム全体の構成を示す図である。
【図2】図2は、注入器の構成を示す図である。
【図3】図3は、座金の構成を示す図である。
【図4】図4は、ピストンの構成を示す図である。
【図5】図5は、注入プラグの正面図である。
【図6】図6は、注入プラグの正面から見た断面図である。
【図7】図7は、注入プラグを図5の上方から見た図である。
【図8】図8は、注入プラグを図5の下方から見た図である。
【図9】図9は、注入剤を構造体内へ注入する手順を示す図である。
【図10】図10は、注入剤を構造体内へ注入する手順を示す図である。
【図11】図11は、注入剤を構造体内へ注入する手順を示す図である。
【図12】図12は、他の形態の注入プラグの構成を示す図である。
【図13】図13は、さらに他の形態の注入プラグの構成を示す断面図である。
【図14】図14は、押さえ金具の構成を示す図である。
【図15】図15は、本発明における注入剤の注入量と注入圧力の変化を示す図である。
【図16】図16は、従来の注入器の構成を示す図である。
【図17】図17は、従来の注入器による注入剤の注入量と注入圧力の変化を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b…注入プラグ
2…頭部
3…注入胴部
5…構造体
6…押さえ金具
7…Oリング
10…定圧注入装置
11…制御ボックス
12…分配器接続ホース
13…分配器
14…注入器接続ホース
16…排気コック
17…注入器
18…座金
21…内部空間
22…雌ねじ
31…鍔状部
32…注入中心孔
33…注入側孔
34…側方開口
51…モルタル層
52…剥離
53…亀裂
54…注入穴
60…中心孔
111…ボンベ
112,15a…開閉弁
113…レギュレータ
114…スピードコントローラ
115,130,131,136…カプラ
171…シリンダ
172…キャップ
173,174,176…Oリング
175…ピストン
177…操作棒
180…注入口
181,182,183…突出条部
184…固定用穴

Claims (10)

  1. 加圧気体を供給する手順と、
    前記加圧気体の圧力を所定の一定圧力に調整する手順と、
    一定圧力に調整した気体を複数の注入器(17)に分配供給する手順と、
    前記注入器(17)に供給された加圧気体により注入剤を注入対象物内に一定の注入圧力で注入する手順とを有する定圧注入工法。
  2. 請求項1に記載した定圧注入工法であって、
    前記加圧気体は、加圧窒素ガスを貯蔵するボンベ(111)から供給されるものである定圧注入工法。
  3. 請求項1,2のいずれか1項に記載した定圧注入工法であって、
    前記注入器(17)は、注入剤を注入する対象物内に挿入配置される注入プラグ(1,1a,1b)を介して注入剤を注入対象物内に注入するものである定圧注入工法。
  4. 請求項3に記載した定圧注入工法であって、
    前記注入プラグ(1,1a,1b)は、
    内部空間(21)が形成され、前記注入器(17)を接続するための頭部(2)と、
    前記頭部(2)に連設され、注入剤を注入する対象物内に挿入配置されるための棒状の注入胴部(3)と、
    前記注入胴部(3)の外周に張り出すように形成された複数の鍔状部(31)と、
    前記頭部(2)の前記内部空間(21)と前記注入胴部(3)の先端側とを連通させるように設けられ、注入剤を通過させる注入中心孔(32)と、
    前記注入胴部(3)の外周側と前記注入中心孔(32)とを連通させるように形成された注入側孔(33)とを有するものである定圧注入工法。
  5. 加圧気体を供給する加圧気体供給手段(111)と、
    加圧気体供給手段(111)から供給された加圧気体の圧力を所定の一定圧力に調整する手段(113)と、
    複数の注入器(17)と、
    一定圧力に調整した気体を複数の前記注入器(17)に分配供給する分配手段(13)と、
    加圧気体により前記注入器(17)から出力された注入剤を注入対象物内に注入する注入部(1,1a,1b,18)とを有する定圧注入装置。
  6. 請求項5に記載した定圧注入装置であって、
    前記加圧気体供給手段は、加圧窒素ガスを貯蔵するボンベ(111)である定圧注入装置。
  7. 請求項5,6のいずれか1項に記載した定圧注入装置であって、
    前記分配手段(13)は、任意の複数個を連鎖的に接続することが可能なものである定圧注入装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載した定圧注入装置であって、
    前記注入器(17)は、手動操作を行うための操作棒(177)を着脱可能なピストン(175)を有するものである定圧注入装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載した定圧注入装置であって、
    前記注入部(1,1a,1b,18)として、注入対象物内に挿入配置される注入プラグ(1,1a,1b)が前記注入器(17)に接続可能である定圧注入装置。
  10. 請求項9に記載した定圧注入装置であって、
    前記注入プラグ(1,1a,1b)は、
    内部空間(21)が形成され、前記注入器(17)を接続するための頭部(2)と、
    前記頭部(2)に連設され、注入剤を注入する対象物内に挿入配置されるための棒状の注入胴部(3)と、
    前記注入胴部(3)の外周に張り出すように形成された複数の鍔状部(31)と、
    前記頭部(2)の前記内部空間(21)と前記注入胴部(3)の先端側とを連通させるように設けられ、注入剤を通過させる注入中心孔(32)と、
    前記注入胴部(3)の外周側と前記注入中心孔(32)とを連通させるように形成された注入側孔(33)とを有するものである定圧注入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100583587B1 (ko) 2005-10-11 2006-05-26 와이앤케이텍 주식회사 압력 측정센서를 이용한 구조물 크랙에의 약액 주입장치
JP2011038347A (ja) * 2009-08-14 2011-02-24 Fukutoku Toso Kogyo Kk アルカリ骨材反応抑制剤の注入装置及び注入方法
CN106706845A (zh) * 2016-11-29 2017-05-24 同济大学 一种稳压连续的室内模拟注浆试验装置及方法

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