JP2004250169A - ロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール状物の端部にテープ部材をより確実に貼り付けるとともに、テープ部材が貼り付けられたロール状物に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することを可能とする。
【解決手段】規定の長さまで引き出された感光材料ロールの端部14aを、両面側から支持する押さえ機構36と、この押さえ機構36により支持された端部14aに、該端部14aの幅方向(矢印X方向)に沿って接合テープ20を貼り付ける貼付機構38とを備える。貼付機構38は、スライドユニット100を有し、このスライドユニット100には、接合テープ20が剥離された後の離型紙104にスライドユニット100の移動に同期して巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段125が設けられる。
【選択図】図7
【解決手段】規定の長さまで引き出された感光材料ロールの端部14aを、両面側から支持する押さえ機構36と、この押さえ機構36により支持された端部14aに、該端部14aの幅方向(矢印X方向)に沿って接合テープ20を貼り付ける貼付機構38とを備える。貼付機構38は、スライドユニット100を有し、このスライドユニット100には、接合テープ20が剥離された後の離型紙104にスライドユニット100の移動に同期して巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段125が設けられる。
【選択図】図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部にテープ部材を貼り付けるロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、製版分野で使用されるフイルムは、遮光性感光材料ロールとして供給される。
【0003】
すなわち、この種の遮光性感光材料ロールは、先ず、長尺状の感光材料シートが巻芯の外周に巻き付けられて感光材料ロール(ロール状物)となる。次いで、この感光材料ロールの両端面に円盤状の遮光部材が取り付けられるとともに、遮光シートおよび遮光性シュリンクフイルムを含む遮光リーダが、接合テープ(テープ部材)を介して感光材料シートの先端部に接合される。続いて、感光材料ロールの外周に遮光リーダを巻き付けるとともに、遮光性シュリンクフイルムを加熱して遮光部材側に折り込みながら該遮光性シュリンクフイルムを熱溶着する。その後、遮光リーダの端部が端末テープにより固定される。これが遮光性感光材料ロールである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、本出願人は、前記の遮光性感光材料ロールを製造する際に、ロール状物の端末の所定位置にテープ部材を容易に且つ確実に貼り付けるとともに、該ロール状物の幅寸法の変更等にも良好に対応することを目的としてロール状物の端末処理方法および装置を案出している。この場合、一組の押さえ部材によって感光材料シートの端末の両面が支持された状態で、該端末に感光材料ロールの幅方向に沿って接合テープが貼り付けられる。従って、感光材料ロールの幅寸法やシートの厚さ、あるいは品種によって前記端末の状態が異なっていても、常時一定の位置に該端末を保持することができ、接合テープを所望の位置に精度よく貼り付けることが可能になった(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−249431号公報(段落[0019]、[0020]、[0033]〜[0035])
【特許文献2】
特開2002−308484号公報(段落[0053]〜[0056]、[0061])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の特許文献2の発明に関連してなされたものであって、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部にテープ部材をより確実に貼り付けるとともに、テープ部材が貼り付けられた前記ロール状物に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することを可能とするロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るロール状物の端部処理方法は、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部に、離型紙に設けられたテープ部材を剥離しながら貼り付けるためのロール状物の端部処理方法であって、
前記端部を所定位置に調整した後、該端部を支持する工程と、
前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与しながら、前記端部に該テープ部材を貼り付ける工程と、
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るロール状物の端部処理方法によれば、ロール状物の端部が、所定位置に調整された後に支持された状態で、テープ部材が剥離された後の離型紙に所定のテンションを付与しながら前記端部に該テープ部材を貼り付けるようにしている。このため、常時一定の位置に前記端部を保持することが可能になり、テープ部材を所望の位置に精度よく貼り付けることができる。しかも、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与するようにしている。このため、テープ部材には直接的にテンションが付与されることがないので、前記端部に貼り付けられたテープ部材の残留応力を可及的に低減することが可能となる。その結果、テープ部材が貼り付けられたロール状物の端部に前記残留応力による撓みや反り等の発生を阻止することができるので、該ロール状物に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することが可能となる。
【0009】
また、本発明に係るロール状物の端部処理装置は、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部に、離型紙に設けられたテープ部材を剥離しながら貼り付けるためのロール状物の端部処理装置であって、
所定位置に調整された前記端部を支持する押さえ機構と、
前記押さえ機構により支持された前記端部に、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与しながら該テープ部材を貼り付ける貼付機構と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るロール状物の端部処理装置によれば、ロール状物の端部が、所定位置に調整された後に押さえ機構により支持された状態で、貼付機構によってテープ部材が剥離された後の離型紙に所定のテンションを付与しながら前記端部に該テープ部材を貼り付けるようにしている。このため、押さえ機構によって常時一定の位置に前記端部を保持することが可能になり、テープ部材を所望の位置により精度よく貼り付けることができる。しかも、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に、貼付機構によって所定のテンションを付与しているため、テープ部材には直接的にテンションが付与されることがない。従って、前記端部に貼り付けられたテープ部材の残留応力を可及的に低減することが可能となる。その結果、テープ部材が貼り付けられたロール状物の端部に前記残留応力による撓みや反り等の発生を阻止することができるので、該ロール状物に対する作業をより一層容易に且つ確実に遂行することが可能となる。
【0011】
さらに、前述した端部処理装置において、前記押さえ機構は、前記端部の一方の面側にアクチュエータを介して進退可能に配置され、該端部の幅方向に延在する第1押さえ部材と、前記端部の他方の面側にアクチュエータを介して進退可能に配置され、該端部の幅方向に延在する第2押さえ部材とを備えている。これにより、各アクチュエータの駆動作用下に、第1および第2押さえ部材を介してロール状物の端部を該ロール状物の幅方向にわたって確実に挟持することが可能になるので、テープ部材の貼り付け作業を効率的に遂行することができる。
【0012】
また、前述した端部処理装置において、前記貼付機構は、前記テープ部材を繰り出し可能に配置して前記端部の幅方向に移動するスライドユニットを備え、前記スライドユニットは、前記テープ部材を前記端部に貼り付けるとともに、該端部に対して進退可能な貼付手段と、前記貼付手段に対して前記テープ部材の貼り付け方向後方に進退可能に配置され、前記テープ部材を前記端部に押し付けるしごき手段と、前記テープ部材を切断するカッタと、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に、前記スライドユニットの移動に同期して該離型紙の巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段とを備えている。これにより、テープ部材は、前記端部に対して、ロール状物の幅方向に沿ってより確実に貼り付けられるとともに、カッタを介して所定の部位で切断することができる。しかも、離型紙にスライドユニットの移動に同期してテンションを付与することが可能となるので、テープ部材に加わるテンションをより低減することができる。
【0013】
さらに、前述した端部処理装置において、前記テンション付与手段は、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙にテンションを付与するための第1ローラと、前記第1ローラに回転力を伝達するための第2ローラとを備え、前記第2ローラは、前記押さえ機構に押さえ付けられて前記スライドユニットの移動に同期して回転する。これにより、簡単な構成で、離型紙にスライドユニットの移動に同期したテンションを確実に付与することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るロール状物の端部処理方法を実施するための端部処理装置が組み込まれる包装システム10の概略斜視説明図である。
【0015】
この包装システム10は、長尺状の感光材料シート14を巻芯16に巻回した感光材料ロール(ロール状物)12の両端部に、遮光部材18を組み付ける遮光部材挿入ステーションST1と、感光材料シート14の端部14aを規定の長さまで引き出す端部引出ステーションST2と、規定の長さまで引き出された前記端部14aに接合テープ(テープ部材)20を貼り付ける貼付ステーションST3とを備える。なお、貼付ステーションST3の下流には、図示しない遮光リーダ巻き取りステーション等が備えられる。
【0016】
感光材料ロール12はパレット22上に載置されており、このパレット22が一対のコンベア24を介して矢印Y方向に搬送されるとともに、遮光部材挿入ステーションST1、端部引出ステーションST2および貼付ステーションST3等で停止可能に構成されている。パレット22には、一対の載置台26が互いの離間間隔を調整可能に設けられており、これらの載置台26に設けられたV字状載置面28に感光材料ロール12が載置される。
【0017】
図1および図2に示すように、端部引出ステーションST2には、感光材料ロール12の両端を回転自在に支持するとともに、端部14aの引き出し時に感光材料ロール12に所定のテンション(張力)を付与する回転支持機構32と、前記端部14aを把持して該端部14aを規定の長さまで引き出す端部引出機構34とが備えられる。また、貼付ステーションST3には、本実施の形態に係る端部処理装置30が備えられる。この端部処理装置30には、規定の長さまで引き出された前記端部14aを、両面側から支持する押さえ機構36と、この押さえ機構36により支持された前記端部14aに、感光材料ロール12の幅方向(矢印X方向)に沿って接合テープ20を貼り付ける貼付機構38とが備えられる。
【0018】
回転支持機構32には、感光材料ロール12の両端に挿入され、この感光材料ロール12の径方向に進退自在な図示しない複数の開閉爪を有する第1チャック40aおよび第2チャック40bが備えられる。第1チャック40aには、テンション付与部としてのパウダークラッチ41が連結されている。
【0019】
端部引出機構34には、感光材料ロール12の端部14aの略中央部を把持する一組の把持爪42a、42bを有する把持部42が備えられる。さらに、端部引出機構34には、端部14aの引き出し長さを検出する図示しない光電型等の検出器が設けられる。
【0020】
図3〜図5に示すように、貼付ステーションST3には、パレット22を上昇させるためのパレット昇降部50と、前記パレット昇降部50により上昇された感光材料ロール12の上面を保持するロール押さえ部52とが設けられる。
【0021】
パレット昇降部50はシリンダ54を備え、このシリンダ54から上方に延在するロッド56には、昇降台58が支持されている。ロール押さえ部52はシリンダ60を備え、このシリンダ60から下方向に突出するロッド62には、感光材料ロール12の上部側外周面を保持するための複数のローラ64が設けられている(図5参照)。
【0022】
押さえ機構36は、図3〜図5に示すように、基台70に固着される左右一対のシリンダ72を備え、前記シリンダ72から上方に延在する各ロッド74には、感光材料ロール12の端部14aの一方(下方)の面側に対応して、前記端部14aの幅方向に延在する第1押さえ部材76が固着される。基台70上には、フレーム部材78を介してシリンダ80が設けられ、このシリンダ80から下方向に延在するロッド82には、端部14aの他方(上方)の面側に対応して、前記端部14aの幅方向に延在する第2押さえ部材84が支持される。この第2押さえ部材84は、左右一対のリニアガイド86を介して上下方向に案内される。
【0023】
貼付機構38は、基台70上に固定されて感光材料ロール12の幅寸法よりも長尺な支持部材90を備え、この支持部材90の一端側にモータ92が設けられる。モータ92の回転駆動軸94には、ボールねじ96が軸着されるとともに、このボールねじ96が支持部材90に回転自在に支持される。この支持部材90の鉛直面には、ボールねじ96を挟んで上下に一対のガイドレール98が設けられ、このガイドレール98には、スライドユニット100が矢印X方向に進退自在に支持される。スライドユニット100は、ボールねじ96が螺合する図示しないナット部を設けている。
【0024】
図6および図7に示すように、スライドユニット100には、接合テープ20を有する離型紙104が繰り出し可能に配置されたテープ繰り出しリール106と、離型紙104のみを巻き取る離型紙巻き取りリール108とが設けられる。テープ繰り出しリール106および離型紙巻き取りリール108に近接して、それぞれトルクモータ110a、110bが配置され、前記トルクモータ110a、110bには、ベルト・プーリ手段114a、114bを介して回転軸116、118の一端が連結される。回転軸116、118は、スライドユニット100に対して回転自在に支持されており、それぞれの他端には、テープ繰り出しリール106および離型紙巻き取りリール108が固着される。
【0025】
また、スライドユニット100には、端部14aに接合テープ20を貼り付けるとともに、前記端部14aに対して進退可能な貼付手段120と、前記貼付手段120に対して貼り付け方向の後方側に配置され、前記端部14aに前記接合テープ20を押し付けるしごき手段122と、前記接合テープ20を切断するカッタ124とが設けられる。
【0026】
さらに、スライドユニット100には、貼付手段120によって貼り付けられる接合テープ20に加わるテンションを低減するために、接合テープ20が剥離された後の離型紙104にスライドユニット100の移動(走行)に応じた巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段125が設けられる。なお、テンション付与手段125は、スライドユニット100に固定されたシリンダ127aを介して上下動自在に支持されるプレート127bに配設される。
【0027】
貼付手段120は、スライドユニット100に固定されるシリンダ126を備え、このシリンダ126を介して進退可能な可動ベース128には、サクションローラ130が回転自在に支持される。このサクションローラ130の回転軸132には、ロータリアクチュエータ134の回転駆動力が歯車列136を介して伝えられる。サクションローラ130の外周面には、所定の位置に軸方向に延在してカッタ用ガイド溝138が設けられる。
【0028】
しごき手段122は、スライドユニット100に固定されるシリンダ140を備え、このシリンダ140を介して昇降可能な昇降ベース142には、シリンダ144が水平方向に向かって固定される。このシリンダ144を介して水平移動可能なアーム部材146には、一組のしごきローラ148が回転自在に設けられる。
【0029】
カッタ124は、スライドユニット100に固定されるシリンダ150を備え、このシリンダ150からサクションローラ130の軸方向に平行に延在するロッド152には、可動板154が固着される。この可動板154には、円板状の切刃156が固定される。
【0030】
テンション付与手段125は、離型紙104に巻き取り方向のテンションを付与する駆動ローラ(第1ローラ)151と、離型紙104を間に介して駆動ローラ151に対し進退可能なニップローラ153と、第2押さえ部材84に当接した後、スライドユニット100が走行することによって駆動ローラ151に回転力を伝達する伝達ローラ(第2ローラ)155とを備える。伝達ローラ155は、プレート127bに固定されるガイド部157によって上下動自在に支持されている。ガイド部157には、例えば、LMガイド等が用いられる。
【0031】
スライドユニット100には、複数個の固定ガイドローラ158と、シリンダ160を介して1つの固定ガイドローラ158に対し進退可能なガイドローラ161とが設けられている。
【0032】
図4および図5に示すように、スライドユニット100の下方には、左右一対のシリンダ162a、162bを介して昇降可能な複数個の搬送ローラ164a、164bが設けられている。この搬送ローラ164a、164bは、パレット22をコンベア24に受け渡す機能を有する。
【0033】
このように構成される包装システム10の動作並びに作用効果について、本実施の形態に係る感光材料ロール12の端部処理方法との関連において、以下に説明する。
【0034】
まず、感光材料ロール12は、端部14aが自由端としてパレット22に載置されており、コンベア24の走行作用下に、このパレット22とともに遮光部材挿入ステーションST1に搬送される。パレット22は、遮光部材挿入ステーションST1に一旦停止された後、図示しないパレット昇降部を介して所定の挿入高さ位置まで上昇された後、感光材料ロール12の両端に遮光部材18が組み付けられる(図1参照)。
【0035】
遮光部材18が組み付けられた感光材料ロール12は、パレット22とともに下降し、コンベア24を介して端部引出ステーションST2に搬送される。端部引出ステーションST2では、パレット22が図示しないパレット昇降部を介してコンベア24の上方に搬送され、感光材料ロール12を端部引き出し位置に配置する。
【0036】
次いで、回転支持機構32の第1および第2チャック40a、40bの図示しない開閉爪が感光材料ロール12の両端に挿入され、該感光材料ロール12の両端部が第1および第2チャック40a、40bにより保持される(図1参照)。
【0037】
この状態で、端部引出機構34の把持部42が、感光材料ロール12の端部14aを把持し得る位置まで移動される。そこで、把持部42の把持爪42a、42bが閉動されて、端部14aが把持される。次に、パレット22が所定の距離だけ下降して前記感光材料ロール12の外周面から離間した後、把持部42が感光材料ロール12から離間する方向に移動する(図2参照)。
【0038】
その際、把持部42の移動に伴って、端部14aが図示しない検出器によって検出される。この端部14aが検出された位置で、パレット22が所定の距離だけ上昇して把持部42の移動が停止されるとともに、把持爪42a、42bが開放されて端部14aの把持作用が解除される。
【0039】
このように、本実施の形態では、端部引出ステーションST2において、端部引出機構34を介して感光材料ロール12の端部14aが所定の長さまで引き出される。このため、特に、端部14aがフリー状態で搬送されることによって、前記端部14aの長さにばらつきが発生していても、接合テープ20の貼り付け前に前記端部14aを規定の長さに確実に調整することができる。
【0040】
しかも、端部引出機構34を介して端部14aが引き出される際、感光材料ロール12の一端側を支持する第1チャック40aには、テンション付与部としてのパウダークラッチ41が連結されている。従って、端部14aの引き出し時に、感光材料ロール12に所定のテンションが付与されており、前記感光材料ロール12の外周における感光材料シート14の弛み等の発生を確実に阻止することができる。
【0041】
次に、端部14aが所定の長さだけ引き出された後、回転支持機構32の第1および第2チャック40a、40bによる感光材料ロール12の両端部の把持が解除されるとともに、第1および第2チャック40a、40bが該感光材料ロール12の両端から離間する。さらに、図示しないパレット昇降部が駆動され、感光材料ロール12を載置しているパレット22が下降してコンベア24に受け渡される。このコンベア24の搬送作用下に、パレット22は貼付ステーションST3に搬送される。
【0042】
貼付ステーションST3では、パレット22が一旦停止された状態で、図5に示すように、パレット昇降部50のシリンダ54が駆動される。これにより、昇降台58が上昇し、この昇降台58を介してパレット22をコンベア24の上方に搬送する。一方、ロール押さえ部52のシリンダ60が駆動され、ローラ64が下降してパレット22上の感光材料ロール12の上部側外周面を押圧支持する。
【0043】
パレット昇降部50の駆動に同期して、押さえ機構36のシリンダ72、80が駆動される。シリンダ72には第1押さえ部材76が連結される一方、シリンダ80には第2押さえ部材84が連結されており、前記第1および第2押さえ部材76、84が互いに近接する方向に変位し、感光材料ロール12の端部14aを上下両側から挟持する。
【0044】
次いで、端部14aが押さえ機構36によって挟持された状態で、貼付機構38が作動される。
【0045】
図6に示すように、貼付手段120のロータリアクチュエータ134が駆動され、歯車列136を介してサクションローラ130が、図8中、矢印Z1方向に所定の角度だけ回転される。サクションローラ130は、図示しない真空源に連通してその外周面から吸引が行われ、このサクションローラ130の外周面に接合テープ20が吸着される。このため、接合テープ20は、サクションローラ130の外周面に所定の角度にわたって吸着保持される(図8参照)。
【0046】
その際、トルクモータ110aが駆動されることで、テープ繰り出しリール106から接合テープ20を設けている離型紙104が繰り出される。また、トルクモータ110bが駆動されることで、前記接合テープ20が剥離された離型紙104が離型紙巻き取りリール108に巻き取られる。
【0047】
次いで、図9に示すように、シリンダ126が駆動されてサクションローラ130が上昇し、このサクションローラ130の外周面に吸着されている接合テープ20が感光材料ロール12の端部14aに押し付けられるとともに、前記サクションローラ130による吸引が解除される。
【0048】
次に、しごき手段122のシリンダ144が駆動され、アーム部材146とともにしごきローラ148がサクションローラ130側に移動した後、シリンダ140が駆動されて前記しごきローラ148が上昇し、接合テープ20を端部14aに押し付ける。これと同時に、テンション付与手段125のシリンダ127aが駆動されて、プレート127bとともに駆動ローラ151、ニップローラ153および伝達ローラ155が上昇し、伝達ローラ155が第2押さえ部材84の下面に押し付けられる。このとき、伝達ローラ155は、ガイド部157によって上下動自在に支持されているため、第2押さえ部材84と駆動ローラ151との間で適度の接触圧に保つことができる(図10参照)。
【0049】
この状態で、図3および図4に示すように、モータ92が駆動され、ボールねじ96の回転作用下に、スライドユニット100が支持部材90に沿ってロール幅方向(矢印X方向)に移動する。そして、サクションローラ130が端部14aの一端側から他端側にわたって走行する。
【0050】
その後、モータ92の駆動が停止されてスライドユニット100の走行が停止されると、前記サクションローラ130は、シリンダ126の駆動作用下に下降した後、ロータリアクチュエータ134の駆動作用下に、図11中、矢印Z2方向に回転する。
【0051】
そこで、サクションローラ130により接合テープ20の吸引が開始されるとともに、このサクションローラ130がシリンダ126を介して上昇した後、カッタ124が駆動される。このカッタ124のシリンダ150の駆動作用下に、可動板154が接合テープ20の幅方向に移動し、前記可動板154に設けられている切刃156がサクションローラ130のカッタ用ガイド溝138に沿って移動することにより、前記接合テープ20が切断される(図12参照)。さらに、切刃156がシリンダ150を介して戻された後、サクションローラ130が下降し、スライドユニット100がモータ92を介して走行する。
【0052】
このように、スライドユニット100が走行する間に、第2押さえ部材84に当接した伝達ローラ155を介して駆動ローラ151が回転し、このスライドユニット100の走行に同期して離型紙104に巻き取り方向のテンションが付与されることになる。このため、サクションローラ130に吸着される接合テープ20には、直接的なテンションが付与されることがない。従って、直接的に加わるテンションによって生じる接合テープ20の残留テンション(残留応力ともいう。)を可及的に低減することが可能となる。その結果、接合テープ20が貼り付けられた感光材料ロール12の端部14aに、前記残留テンションによる撓みや反り等の発生を阻止することができるので、貼付ステーションST3の下流工程における感光材料ロール12に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することができる。
【0053】
次いで、図13に示すように、しごきローラ148がシリンダ140を介して下降するとともに、シリンダ144を介してサクションローラ130から離間して、さらに、テンション付与手段125がシリンダ127aを介して下降した後、スライドユニット100が、モータ92を逆方向に回転させることによってテープ貼り付け開始側に戻される。これにより、端部14aの裏面側には、接合テープ20がその幅方向の略半分の長さにわたって貼り付けられ、シリンダ72、80の駆動作用下に、第1および第2押さえ部材76、84が互いに離間する方向に変位して、前記端部14aの挟持作用が解除される。さらに、パレット昇降部50およびロール押さえ部52が駆動されることにより、パレット22がコンベア24に受け渡される。
【0054】
ここで、図5に示すように、シリンダ162a、162bが駆動されて搬送ローラ164a、164bが上昇し、コンベア24と同一の高さ位置に配置されることにより、パレット22は前記搬送ローラ164a、164bを介して前記コンベア24に円滑に受け渡される。
【0055】
このように、本実施の形態では、貼付ステーションST3において、感光材料ロール12の端部14aに接合テープ20を貼り付ける前に、押さえ機構36の第1および第2押さえ部材76、84を介して、前記端部14aの両面が支持されている。このため、感光材料ロール12の幅寸法や感光材料シート14の厚さ、あるいは品種によって端部14aのカールや垂れ等の状態が異なっていても、常時一定の位置に前記端部14aを確実に保持することができる。
【0056】
これにより、本実施の形態では、貼付機構38の動作作用下に、端部14aの所望の位置に接合テープ20を精度よく且つ効率的に貼り付けることができる。しかも、端部引出ステーションST2では、端部14aが規定の長さまで予め引き出されており、前記端部14aに対する接合テープ20の貼り付け作業が精度よく且つ効率的に行われ、作業全体の自動化を容易に遂行することが可能になる。
【0057】
さらに、回転支持機構32では、第1および第2チャック40a、40bが昇降可能である。このため、パレット22上に載置される感光材料ロール12の径寸法が異なっていても容易に対応することができる。従って、幅寸法および径寸法の異なる多種類の感光材料ロール12に適用することが可能になる。
【0058】
なお、本実施の形態では、ロール状物として感光材料ロール12を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、シート状あるいはフイルム状の長尺物を巻回した各種のロール状物の端部処理に適用することが可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0060】
すなわち、押さえ機構によって常時一定の位置にロール状物の端部を保持することが可能になり、テープ部材を所望の位置により精度よく貼り付けることができる。しかも、貼付機構によって前記テープ部材が剥離された後の離型紙に所定のテンションを付与することにより、テープ部材には直接的にテンションが付与されることがないので、前記端部に貼り付けられたテープ部材の残留応力を可及的に低減することが可能となる。その結果、テープ部材が貼り付けられたロール状物の端部に前記残留応力による撓みや反り等の発生を阻止することができるので、ロール状物に対する作業をより一層容易に且つ確実に遂行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール状物の端部処理方法を実施するための端部処理装置が組み込まれる包装システムの概略斜視説明図である。
【図2】前記包装システムの第2ステーションと第3ステーションの概略平面説明図である。
【図3】前記包装システムを構成する押さえ機構および貼付機構の概略斜視説明図である。
【図4】前記押さえ機構および前記貼付機構の概略正面図である。
【図5】前記押さえ機構および前記貼付機構の概略側面図である。
【図6】前記貼付機構を構成するスライドユニットの概略斜視説明図である。
【図7】前記スライドユニットの概略正面図である。
【図8】サクションローラに接合テープを巻き付ける際の動作説明図である。
【図9】前記接合テープを前記端部に一部分だけ貼り付ける際の動作説明図である。
【図10】前記接合テープを前記端部の幅方向にわたって貼り付ける際の動作説明図である。
【図11】前記端部に前記接合テープを貼り付けた後に、前記サクションローラを駆動する際の動作説明図である。
【図12】前記接合テープを切断する際の説明図である。
【図13】切断作業が終了した後の配置状態説明図である。
【符号の説明】
10…包装システム 12…感光材料ロール
14…感光材料シート 14a…端部
16…巻芯 20…接合テープ
22…パレット 30…端部処理装置
32…回転支持機構 34…端部引出機構
36…押さえ機構 38…貼付機構
40a、40b…チャック 42…把持部
54、60、72、80、126、127a、140、144、150、160、162a、162b…シリンダ
76、84…押さえ部材 100…スライドユニット
104…離型紙 106…テープ繰り出しリール
108…離型紙巻き取りリール 120…貼付手段
122…しごき手段 124…カッタ
125…テンション付与手段 127b…プレート
130…サクションローラ 148…しごきローラ
151…駆動ローラ 153…ニップローラ
155…伝達ローラ 157…ガイド部
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部にテープ部材を貼り付けるロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、製版分野で使用されるフイルムは、遮光性感光材料ロールとして供給される。
【0003】
すなわち、この種の遮光性感光材料ロールは、先ず、長尺状の感光材料シートが巻芯の外周に巻き付けられて感光材料ロール(ロール状物)となる。次いで、この感光材料ロールの両端面に円盤状の遮光部材が取り付けられるとともに、遮光シートおよび遮光性シュリンクフイルムを含む遮光リーダが、接合テープ(テープ部材)を介して感光材料シートの先端部に接合される。続いて、感光材料ロールの外周に遮光リーダを巻き付けるとともに、遮光性シュリンクフイルムを加熱して遮光部材側に折り込みながら該遮光性シュリンクフイルムを熱溶着する。その後、遮光リーダの端部が端末テープにより固定される。これが遮光性感光材料ロールである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、本出願人は、前記の遮光性感光材料ロールを製造する際に、ロール状物の端末の所定位置にテープ部材を容易に且つ確実に貼り付けるとともに、該ロール状物の幅寸法の変更等にも良好に対応することを目的としてロール状物の端末処理方法および装置を案出している。この場合、一組の押さえ部材によって感光材料シートの端末の両面が支持された状態で、該端末に感光材料ロールの幅方向に沿って接合テープが貼り付けられる。従って、感光材料ロールの幅寸法やシートの厚さ、あるいは品種によって前記端末の状態が異なっていても、常時一定の位置に該端末を保持することができ、接合テープを所望の位置に精度よく貼り付けることが可能になった(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−249431号公報(段落[0019]、[0020]、[0033]〜[0035])
【特許文献2】
特開2002−308484号公報(段落[0053]〜[0056]、[0061])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の特許文献2の発明に関連してなされたものであって、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部にテープ部材をより確実に貼り付けるとともに、テープ部材が貼り付けられた前記ロール状物に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することを可能とするロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るロール状物の端部処理方法は、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部に、離型紙に設けられたテープ部材を剥離しながら貼り付けるためのロール状物の端部処理方法であって、
前記端部を所定位置に調整した後、該端部を支持する工程と、
前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与しながら、前記端部に該テープ部材を貼り付ける工程と、
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るロール状物の端部処理方法によれば、ロール状物の端部が、所定位置に調整された後に支持された状態で、テープ部材が剥離された後の離型紙に所定のテンションを付与しながら前記端部に該テープ部材を貼り付けるようにしている。このため、常時一定の位置に前記端部を保持することが可能になり、テープ部材を所望の位置に精度よく貼り付けることができる。しかも、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与するようにしている。このため、テープ部材には直接的にテンションが付与されることがないので、前記端部に貼り付けられたテープ部材の残留応力を可及的に低減することが可能となる。その結果、テープ部材が貼り付けられたロール状物の端部に前記残留応力による撓みや反り等の発生を阻止することができるので、該ロール状物に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することが可能となる。
【0009】
また、本発明に係るロール状物の端部処理装置は、長尺状のシートを巻回したロール状物の端部に、離型紙に設けられたテープ部材を剥離しながら貼り付けるためのロール状物の端部処理装置であって、
所定位置に調整された前記端部を支持する押さえ機構と、
前記押さえ機構により支持された前記端部に、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与しながら該テープ部材を貼り付ける貼付機構と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るロール状物の端部処理装置によれば、ロール状物の端部が、所定位置に調整された後に押さえ機構により支持された状態で、貼付機構によってテープ部材が剥離された後の離型紙に所定のテンションを付与しながら前記端部に該テープ部材を貼り付けるようにしている。このため、押さえ機構によって常時一定の位置に前記端部を保持することが可能になり、テープ部材を所望の位置により精度よく貼り付けることができる。しかも、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に、貼付機構によって所定のテンションを付与しているため、テープ部材には直接的にテンションが付与されることがない。従って、前記端部に貼り付けられたテープ部材の残留応力を可及的に低減することが可能となる。その結果、テープ部材が貼り付けられたロール状物の端部に前記残留応力による撓みや反り等の発生を阻止することができるので、該ロール状物に対する作業をより一層容易に且つ確実に遂行することが可能となる。
【0011】
さらに、前述した端部処理装置において、前記押さえ機構は、前記端部の一方の面側にアクチュエータを介して進退可能に配置され、該端部の幅方向に延在する第1押さえ部材と、前記端部の他方の面側にアクチュエータを介して進退可能に配置され、該端部の幅方向に延在する第2押さえ部材とを備えている。これにより、各アクチュエータの駆動作用下に、第1および第2押さえ部材を介してロール状物の端部を該ロール状物の幅方向にわたって確実に挟持することが可能になるので、テープ部材の貼り付け作業を効率的に遂行することができる。
【0012】
また、前述した端部処理装置において、前記貼付機構は、前記テープ部材を繰り出し可能に配置して前記端部の幅方向に移動するスライドユニットを備え、前記スライドユニットは、前記テープ部材を前記端部に貼り付けるとともに、該端部に対して進退可能な貼付手段と、前記貼付手段に対して前記テープ部材の貼り付け方向後方に進退可能に配置され、前記テープ部材を前記端部に押し付けるしごき手段と、前記テープ部材を切断するカッタと、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に、前記スライドユニットの移動に同期して該離型紙の巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段とを備えている。これにより、テープ部材は、前記端部に対して、ロール状物の幅方向に沿ってより確実に貼り付けられるとともに、カッタを介して所定の部位で切断することができる。しかも、離型紙にスライドユニットの移動に同期してテンションを付与することが可能となるので、テープ部材に加わるテンションをより低減することができる。
【0013】
さらに、前述した端部処理装置において、前記テンション付与手段は、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙にテンションを付与するための第1ローラと、前記第1ローラに回転力を伝達するための第2ローラとを備え、前記第2ローラは、前記押さえ機構に押さえ付けられて前記スライドユニットの移動に同期して回転する。これにより、簡単な構成で、離型紙にスライドユニットの移動に同期したテンションを確実に付与することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るロール状物の端部処理方法を実施するための端部処理装置が組み込まれる包装システム10の概略斜視説明図である。
【0015】
この包装システム10は、長尺状の感光材料シート14を巻芯16に巻回した感光材料ロール(ロール状物)12の両端部に、遮光部材18を組み付ける遮光部材挿入ステーションST1と、感光材料シート14の端部14aを規定の長さまで引き出す端部引出ステーションST2と、規定の長さまで引き出された前記端部14aに接合テープ(テープ部材)20を貼り付ける貼付ステーションST3とを備える。なお、貼付ステーションST3の下流には、図示しない遮光リーダ巻き取りステーション等が備えられる。
【0016】
感光材料ロール12はパレット22上に載置されており、このパレット22が一対のコンベア24を介して矢印Y方向に搬送されるとともに、遮光部材挿入ステーションST1、端部引出ステーションST2および貼付ステーションST3等で停止可能に構成されている。パレット22には、一対の載置台26が互いの離間間隔を調整可能に設けられており、これらの載置台26に設けられたV字状載置面28に感光材料ロール12が載置される。
【0017】
図1および図2に示すように、端部引出ステーションST2には、感光材料ロール12の両端を回転自在に支持するとともに、端部14aの引き出し時に感光材料ロール12に所定のテンション(張力)を付与する回転支持機構32と、前記端部14aを把持して該端部14aを規定の長さまで引き出す端部引出機構34とが備えられる。また、貼付ステーションST3には、本実施の形態に係る端部処理装置30が備えられる。この端部処理装置30には、規定の長さまで引き出された前記端部14aを、両面側から支持する押さえ機構36と、この押さえ機構36により支持された前記端部14aに、感光材料ロール12の幅方向(矢印X方向)に沿って接合テープ20を貼り付ける貼付機構38とが備えられる。
【0018】
回転支持機構32には、感光材料ロール12の両端に挿入され、この感光材料ロール12の径方向に進退自在な図示しない複数の開閉爪を有する第1チャック40aおよび第2チャック40bが備えられる。第1チャック40aには、テンション付与部としてのパウダークラッチ41が連結されている。
【0019】
端部引出機構34には、感光材料ロール12の端部14aの略中央部を把持する一組の把持爪42a、42bを有する把持部42が備えられる。さらに、端部引出機構34には、端部14aの引き出し長さを検出する図示しない光電型等の検出器が設けられる。
【0020】
図3〜図5に示すように、貼付ステーションST3には、パレット22を上昇させるためのパレット昇降部50と、前記パレット昇降部50により上昇された感光材料ロール12の上面を保持するロール押さえ部52とが設けられる。
【0021】
パレット昇降部50はシリンダ54を備え、このシリンダ54から上方に延在するロッド56には、昇降台58が支持されている。ロール押さえ部52はシリンダ60を備え、このシリンダ60から下方向に突出するロッド62には、感光材料ロール12の上部側外周面を保持するための複数のローラ64が設けられている(図5参照)。
【0022】
押さえ機構36は、図3〜図5に示すように、基台70に固着される左右一対のシリンダ72を備え、前記シリンダ72から上方に延在する各ロッド74には、感光材料ロール12の端部14aの一方(下方)の面側に対応して、前記端部14aの幅方向に延在する第1押さえ部材76が固着される。基台70上には、フレーム部材78を介してシリンダ80が設けられ、このシリンダ80から下方向に延在するロッド82には、端部14aの他方(上方)の面側に対応して、前記端部14aの幅方向に延在する第2押さえ部材84が支持される。この第2押さえ部材84は、左右一対のリニアガイド86を介して上下方向に案内される。
【0023】
貼付機構38は、基台70上に固定されて感光材料ロール12の幅寸法よりも長尺な支持部材90を備え、この支持部材90の一端側にモータ92が設けられる。モータ92の回転駆動軸94には、ボールねじ96が軸着されるとともに、このボールねじ96が支持部材90に回転自在に支持される。この支持部材90の鉛直面には、ボールねじ96を挟んで上下に一対のガイドレール98が設けられ、このガイドレール98には、スライドユニット100が矢印X方向に進退自在に支持される。スライドユニット100は、ボールねじ96が螺合する図示しないナット部を設けている。
【0024】
図6および図7に示すように、スライドユニット100には、接合テープ20を有する離型紙104が繰り出し可能に配置されたテープ繰り出しリール106と、離型紙104のみを巻き取る離型紙巻き取りリール108とが設けられる。テープ繰り出しリール106および離型紙巻き取りリール108に近接して、それぞれトルクモータ110a、110bが配置され、前記トルクモータ110a、110bには、ベルト・プーリ手段114a、114bを介して回転軸116、118の一端が連結される。回転軸116、118は、スライドユニット100に対して回転自在に支持されており、それぞれの他端には、テープ繰り出しリール106および離型紙巻き取りリール108が固着される。
【0025】
また、スライドユニット100には、端部14aに接合テープ20を貼り付けるとともに、前記端部14aに対して進退可能な貼付手段120と、前記貼付手段120に対して貼り付け方向の後方側に配置され、前記端部14aに前記接合テープ20を押し付けるしごき手段122と、前記接合テープ20を切断するカッタ124とが設けられる。
【0026】
さらに、スライドユニット100には、貼付手段120によって貼り付けられる接合テープ20に加わるテンションを低減するために、接合テープ20が剥離された後の離型紙104にスライドユニット100の移動(走行)に応じた巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段125が設けられる。なお、テンション付与手段125は、スライドユニット100に固定されたシリンダ127aを介して上下動自在に支持されるプレート127bに配設される。
【0027】
貼付手段120は、スライドユニット100に固定されるシリンダ126を備え、このシリンダ126を介して進退可能な可動ベース128には、サクションローラ130が回転自在に支持される。このサクションローラ130の回転軸132には、ロータリアクチュエータ134の回転駆動力が歯車列136を介して伝えられる。サクションローラ130の外周面には、所定の位置に軸方向に延在してカッタ用ガイド溝138が設けられる。
【0028】
しごき手段122は、スライドユニット100に固定されるシリンダ140を備え、このシリンダ140を介して昇降可能な昇降ベース142には、シリンダ144が水平方向に向かって固定される。このシリンダ144を介して水平移動可能なアーム部材146には、一組のしごきローラ148が回転自在に設けられる。
【0029】
カッタ124は、スライドユニット100に固定されるシリンダ150を備え、このシリンダ150からサクションローラ130の軸方向に平行に延在するロッド152には、可動板154が固着される。この可動板154には、円板状の切刃156が固定される。
【0030】
テンション付与手段125は、離型紙104に巻き取り方向のテンションを付与する駆動ローラ(第1ローラ)151と、離型紙104を間に介して駆動ローラ151に対し進退可能なニップローラ153と、第2押さえ部材84に当接した後、スライドユニット100が走行することによって駆動ローラ151に回転力を伝達する伝達ローラ(第2ローラ)155とを備える。伝達ローラ155は、プレート127bに固定されるガイド部157によって上下動自在に支持されている。ガイド部157には、例えば、LMガイド等が用いられる。
【0031】
スライドユニット100には、複数個の固定ガイドローラ158と、シリンダ160を介して1つの固定ガイドローラ158に対し進退可能なガイドローラ161とが設けられている。
【0032】
図4および図5に示すように、スライドユニット100の下方には、左右一対のシリンダ162a、162bを介して昇降可能な複数個の搬送ローラ164a、164bが設けられている。この搬送ローラ164a、164bは、パレット22をコンベア24に受け渡す機能を有する。
【0033】
このように構成される包装システム10の動作並びに作用効果について、本実施の形態に係る感光材料ロール12の端部処理方法との関連において、以下に説明する。
【0034】
まず、感光材料ロール12は、端部14aが自由端としてパレット22に載置されており、コンベア24の走行作用下に、このパレット22とともに遮光部材挿入ステーションST1に搬送される。パレット22は、遮光部材挿入ステーションST1に一旦停止された後、図示しないパレット昇降部を介して所定の挿入高さ位置まで上昇された後、感光材料ロール12の両端に遮光部材18が組み付けられる(図1参照)。
【0035】
遮光部材18が組み付けられた感光材料ロール12は、パレット22とともに下降し、コンベア24を介して端部引出ステーションST2に搬送される。端部引出ステーションST2では、パレット22が図示しないパレット昇降部を介してコンベア24の上方に搬送され、感光材料ロール12を端部引き出し位置に配置する。
【0036】
次いで、回転支持機構32の第1および第2チャック40a、40bの図示しない開閉爪が感光材料ロール12の両端に挿入され、該感光材料ロール12の両端部が第1および第2チャック40a、40bにより保持される(図1参照)。
【0037】
この状態で、端部引出機構34の把持部42が、感光材料ロール12の端部14aを把持し得る位置まで移動される。そこで、把持部42の把持爪42a、42bが閉動されて、端部14aが把持される。次に、パレット22が所定の距離だけ下降して前記感光材料ロール12の外周面から離間した後、把持部42が感光材料ロール12から離間する方向に移動する(図2参照)。
【0038】
その際、把持部42の移動に伴って、端部14aが図示しない検出器によって検出される。この端部14aが検出された位置で、パレット22が所定の距離だけ上昇して把持部42の移動が停止されるとともに、把持爪42a、42bが開放されて端部14aの把持作用が解除される。
【0039】
このように、本実施の形態では、端部引出ステーションST2において、端部引出機構34を介して感光材料ロール12の端部14aが所定の長さまで引き出される。このため、特に、端部14aがフリー状態で搬送されることによって、前記端部14aの長さにばらつきが発生していても、接合テープ20の貼り付け前に前記端部14aを規定の長さに確実に調整することができる。
【0040】
しかも、端部引出機構34を介して端部14aが引き出される際、感光材料ロール12の一端側を支持する第1チャック40aには、テンション付与部としてのパウダークラッチ41が連結されている。従って、端部14aの引き出し時に、感光材料ロール12に所定のテンションが付与されており、前記感光材料ロール12の外周における感光材料シート14の弛み等の発生を確実に阻止することができる。
【0041】
次に、端部14aが所定の長さだけ引き出された後、回転支持機構32の第1および第2チャック40a、40bによる感光材料ロール12の両端部の把持が解除されるとともに、第1および第2チャック40a、40bが該感光材料ロール12の両端から離間する。さらに、図示しないパレット昇降部が駆動され、感光材料ロール12を載置しているパレット22が下降してコンベア24に受け渡される。このコンベア24の搬送作用下に、パレット22は貼付ステーションST3に搬送される。
【0042】
貼付ステーションST3では、パレット22が一旦停止された状態で、図5に示すように、パレット昇降部50のシリンダ54が駆動される。これにより、昇降台58が上昇し、この昇降台58を介してパレット22をコンベア24の上方に搬送する。一方、ロール押さえ部52のシリンダ60が駆動され、ローラ64が下降してパレット22上の感光材料ロール12の上部側外周面を押圧支持する。
【0043】
パレット昇降部50の駆動に同期して、押さえ機構36のシリンダ72、80が駆動される。シリンダ72には第1押さえ部材76が連結される一方、シリンダ80には第2押さえ部材84が連結されており、前記第1および第2押さえ部材76、84が互いに近接する方向に変位し、感光材料ロール12の端部14aを上下両側から挟持する。
【0044】
次いで、端部14aが押さえ機構36によって挟持された状態で、貼付機構38が作動される。
【0045】
図6に示すように、貼付手段120のロータリアクチュエータ134が駆動され、歯車列136を介してサクションローラ130が、図8中、矢印Z1方向に所定の角度だけ回転される。サクションローラ130は、図示しない真空源に連通してその外周面から吸引が行われ、このサクションローラ130の外周面に接合テープ20が吸着される。このため、接合テープ20は、サクションローラ130の外周面に所定の角度にわたって吸着保持される(図8参照)。
【0046】
その際、トルクモータ110aが駆動されることで、テープ繰り出しリール106から接合テープ20を設けている離型紙104が繰り出される。また、トルクモータ110bが駆動されることで、前記接合テープ20が剥離された離型紙104が離型紙巻き取りリール108に巻き取られる。
【0047】
次いで、図9に示すように、シリンダ126が駆動されてサクションローラ130が上昇し、このサクションローラ130の外周面に吸着されている接合テープ20が感光材料ロール12の端部14aに押し付けられるとともに、前記サクションローラ130による吸引が解除される。
【0048】
次に、しごき手段122のシリンダ144が駆動され、アーム部材146とともにしごきローラ148がサクションローラ130側に移動した後、シリンダ140が駆動されて前記しごきローラ148が上昇し、接合テープ20を端部14aに押し付ける。これと同時に、テンション付与手段125のシリンダ127aが駆動されて、プレート127bとともに駆動ローラ151、ニップローラ153および伝達ローラ155が上昇し、伝達ローラ155が第2押さえ部材84の下面に押し付けられる。このとき、伝達ローラ155は、ガイド部157によって上下動自在に支持されているため、第2押さえ部材84と駆動ローラ151との間で適度の接触圧に保つことができる(図10参照)。
【0049】
この状態で、図3および図4に示すように、モータ92が駆動され、ボールねじ96の回転作用下に、スライドユニット100が支持部材90に沿ってロール幅方向(矢印X方向)に移動する。そして、サクションローラ130が端部14aの一端側から他端側にわたって走行する。
【0050】
その後、モータ92の駆動が停止されてスライドユニット100の走行が停止されると、前記サクションローラ130は、シリンダ126の駆動作用下に下降した後、ロータリアクチュエータ134の駆動作用下に、図11中、矢印Z2方向に回転する。
【0051】
そこで、サクションローラ130により接合テープ20の吸引が開始されるとともに、このサクションローラ130がシリンダ126を介して上昇した後、カッタ124が駆動される。このカッタ124のシリンダ150の駆動作用下に、可動板154が接合テープ20の幅方向に移動し、前記可動板154に設けられている切刃156がサクションローラ130のカッタ用ガイド溝138に沿って移動することにより、前記接合テープ20が切断される(図12参照)。さらに、切刃156がシリンダ150を介して戻された後、サクションローラ130が下降し、スライドユニット100がモータ92を介して走行する。
【0052】
このように、スライドユニット100が走行する間に、第2押さえ部材84に当接した伝達ローラ155を介して駆動ローラ151が回転し、このスライドユニット100の走行に同期して離型紙104に巻き取り方向のテンションが付与されることになる。このため、サクションローラ130に吸着される接合テープ20には、直接的なテンションが付与されることがない。従って、直接的に加わるテンションによって生じる接合テープ20の残留テンション(残留応力ともいう。)を可及的に低減することが可能となる。その結果、接合テープ20が貼り付けられた感光材料ロール12の端部14aに、前記残留テンションによる撓みや反り等の発生を阻止することができるので、貼付ステーションST3の下流工程における感光材料ロール12に対する作業をより容易に且つ確実に遂行することができる。
【0053】
次いで、図13に示すように、しごきローラ148がシリンダ140を介して下降するとともに、シリンダ144を介してサクションローラ130から離間して、さらに、テンション付与手段125がシリンダ127aを介して下降した後、スライドユニット100が、モータ92を逆方向に回転させることによってテープ貼り付け開始側に戻される。これにより、端部14aの裏面側には、接合テープ20がその幅方向の略半分の長さにわたって貼り付けられ、シリンダ72、80の駆動作用下に、第1および第2押さえ部材76、84が互いに離間する方向に変位して、前記端部14aの挟持作用が解除される。さらに、パレット昇降部50およびロール押さえ部52が駆動されることにより、パレット22がコンベア24に受け渡される。
【0054】
ここで、図5に示すように、シリンダ162a、162bが駆動されて搬送ローラ164a、164bが上昇し、コンベア24と同一の高さ位置に配置されることにより、パレット22は前記搬送ローラ164a、164bを介して前記コンベア24に円滑に受け渡される。
【0055】
このように、本実施の形態では、貼付ステーションST3において、感光材料ロール12の端部14aに接合テープ20を貼り付ける前に、押さえ機構36の第1および第2押さえ部材76、84を介して、前記端部14aの両面が支持されている。このため、感光材料ロール12の幅寸法や感光材料シート14の厚さ、あるいは品種によって端部14aのカールや垂れ等の状態が異なっていても、常時一定の位置に前記端部14aを確実に保持することができる。
【0056】
これにより、本実施の形態では、貼付機構38の動作作用下に、端部14aの所望の位置に接合テープ20を精度よく且つ効率的に貼り付けることができる。しかも、端部引出ステーションST2では、端部14aが規定の長さまで予め引き出されており、前記端部14aに対する接合テープ20の貼り付け作業が精度よく且つ効率的に行われ、作業全体の自動化を容易に遂行することが可能になる。
【0057】
さらに、回転支持機構32では、第1および第2チャック40a、40bが昇降可能である。このため、パレット22上に載置される感光材料ロール12の径寸法が異なっていても容易に対応することができる。従って、幅寸法および径寸法の異なる多種類の感光材料ロール12に適用することが可能になる。
【0058】
なお、本実施の形態では、ロール状物として感光材料ロール12を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、シート状あるいはフイルム状の長尺物を巻回した各種のロール状物の端部処理に適用することが可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0060】
すなわち、押さえ機構によって常時一定の位置にロール状物の端部を保持することが可能になり、テープ部材を所望の位置により精度よく貼り付けることができる。しかも、貼付機構によって前記テープ部材が剥離された後の離型紙に所定のテンションを付与することにより、テープ部材には直接的にテンションが付与されることがないので、前記端部に貼り付けられたテープ部材の残留応力を可及的に低減することが可能となる。その結果、テープ部材が貼り付けられたロール状物の端部に前記残留応力による撓みや反り等の発生を阻止することができるので、ロール状物に対する作業をより一層容易に且つ確実に遂行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール状物の端部処理方法を実施するための端部処理装置が組み込まれる包装システムの概略斜視説明図である。
【図2】前記包装システムの第2ステーションと第3ステーションの概略平面説明図である。
【図3】前記包装システムを構成する押さえ機構および貼付機構の概略斜視説明図である。
【図4】前記押さえ機構および前記貼付機構の概略正面図である。
【図5】前記押さえ機構および前記貼付機構の概略側面図である。
【図6】前記貼付機構を構成するスライドユニットの概略斜視説明図である。
【図7】前記スライドユニットの概略正面図である。
【図8】サクションローラに接合テープを巻き付ける際の動作説明図である。
【図9】前記接合テープを前記端部に一部分だけ貼り付ける際の動作説明図である。
【図10】前記接合テープを前記端部の幅方向にわたって貼り付ける際の動作説明図である。
【図11】前記端部に前記接合テープを貼り付けた後に、前記サクションローラを駆動する際の動作説明図である。
【図12】前記接合テープを切断する際の説明図である。
【図13】切断作業が終了した後の配置状態説明図である。
【符号の説明】
10…包装システム 12…感光材料ロール
14…感光材料シート 14a…端部
16…巻芯 20…接合テープ
22…パレット 30…端部処理装置
32…回転支持機構 34…端部引出機構
36…押さえ機構 38…貼付機構
40a、40b…チャック 42…把持部
54、60、72、80、126、127a、140、144、150、160、162a、162b…シリンダ
76、84…押さえ部材 100…スライドユニット
104…離型紙 106…テープ繰り出しリール
108…離型紙巻き取りリール 120…貼付手段
122…しごき手段 124…カッタ
125…テンション付与手段 127b…プレート
130…サクションローラ 148…しごきローラ
151…駆動ローラ 153…ニップローラ
155…伝達ローラ 157…ガイド部
Claims (5)
- 長尺状のシートを巻回したロール状物の端部に、離型紙に設けられたテープ部材を剥離しながら貼り付けるためのロール状物の端部処理方法であって、
前記端部を所定位置に調整した後、該端部を支持する工程と、
前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与しながら、前記端部に該テープ部材を貼り付ける工程と、
を有することを特徴とするロール状物の端部処理方法。 - 長尺状のシートを巻回したロール状物の端部に、離型紙に設けられたテープ部材を剥離しながら貼り付けるためのロール状物の端部処理装置であって、
所定位置に調整された前記端部を支持する押さえ機構と、
前記押さえ機構により支持された前記端部に、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に所定のテンションを付与しながら該テープ部材を貼り付ける貼付機構と、
を備えることを特徴とするロール状物の端部処理装置。 - 請求項2記載の端部処理装置において、
前記押さえ機構は、前記端部の一方の面側にアクチュエータを介して進退可能に配置され、該端部の幅方向に延在する第1押さえ部材と、前記端部の他方の面側にアクチュエータを介して進退可能に配置され、該端部の幅方向に延在する第2押さえ部材とを備えることを特徴とするロール状物の端部処理装置。 - 請求項2記載の端部処理装置において、
前記貼付機構は、前記テープ部材を繰り出し可能に配置して前記端部の幅方向に移動するスライドユニットを備え、
前記スライドユニットは、前記テープ部材を前記端部に貼り付けるとともに、該端部に対して進退可能な貼付手段と、前記貼付手段に対して前記テープ部材の貼り付け方向後方に進退可能に配置され、前記テープ部材を前記端部に押し付けるしごき手段と、前記テープ部材を切断するカッタと、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙に、前記スライドユニットの移動に同期して該離型紙の巻き取り方向のテンションを付与するテンション付与手段とを備えることを特徴とするロール状物の端部処理装置。 - 請求項4記載の端部処理装置において、
前記テンション付与手段は、前記テープ部材が剥離された後の前記離型紙にテンションを付与するための第1ローラと、前記第1ローラに回転力を伝達するための第2ローラとを備え、
前記第2ローラは、前記押さえ機構に押さえ付けられて前記スライドユニットの移動に同期して回転することを特徴とするロール状物の端部処理装置。
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---|---|---|---|
JP2003042103A JP2004250169A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | ロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置 |
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JP2004250169A true JP2004250169A (ja) | 2004-09-09 |
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JP2003042103A Pending JP2004250169A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | ロール状物の端部処理方法およびその端部処理装置 |
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JP (1) | JP2004250169A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108193473A (zh) * | 2018-02-10 | 2018-06-22 | 杭州吴氏实业有限公司 | 一种布料裁切装置 |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042103A patent/JP2004250169A/ja active Pending
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