JP2004249916A - 車両用空調装置の組付構造 - Google Patents

車両用空調装置の組付構造 Download PDF

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Takao Morimoto
隆雄 森本
Hiromichi Nagata
博道 永田
Morito Tsukuda
盛人 佃
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Abstract

【課題】空調ユニットをインストルメントパネル補強用メンバに結合する際に、容易に位置決めできるようにすることを課題とする。
【解決手段】空調ユニット2の車幅方向の両端から外側に突出して延びたブラケット44に位置決め孔45を設け、インストルメントパネル補強用メンバ61に設けられた位置決め突起66に嵌合して位置決めしてから、該空調ユニット2を該補強用メンバ61に結合することにより、該空調ユニット2の位置バラツキを防止して取り付け作業の効率を高める。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の組付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用空調装置を車体に組み付ける方法として、予めインストルメントパネル補強用メンバに該空調装置を係合し、インストルメントパネル側に設けられた位置決め突起に該空調装置側に設けられた位置決め孔を嵌合して該空調装置を位置決めし、該空調装置の下端に設けられた受け部を車体の底面に係合保持することにより、該空調装置の位置ずれを防止するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−81376号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、車両用空調装置の周辺部品の配置等によっては、インストルメントパネルに位置決め突起を設けたり車体の底面に該空調装置の保持部を設けることができない場合がある。その場合、該空調装置をインストルメント補強用メンバに位置決めする手段がないため、該空調装置を該補強用メンバに取り付ける取付孔を該空調装置に設けても、その位置合わせが困難であり作業性が悪くなる。また、組み付け作業性を改善するために該空調装置の取付孔の径を大きくすると、該空調装置を該補強用メンバに組み付けた時に、車体に対して該空調装置の相対位置のバラツキが大きくなってしまい、その状態で該空調装置を他の部品にも結合しようとすると、該空調装置と他の部品との取付孔の位置合わせができずに、再度該補強用メンバと該空調装置との位置合わせをやり直す必要があり、作業効率が非常に悪くなる等の問題がある。
【0005】
本発明は、上記空調装置を上記補強用メンバに結合する際に、容易に位置決めできるようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記空調装置のブラケットに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの一方を、上記補強用メンバに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの他方に嵌合して位置決めしてから、該空調装置を該補強用メンバに結合することにより、該空調装置の位置バラツキを防止して取り付け作業の効率を高める。
【0007】
すなわち、請求項1に係る発明は、車室内に向かう流路を形成する空調ケース内に、該空調ケース内に導入された空気の加熱又は冷却を行なうための熱交換器が収容された車両用空調装置を、車幅方向に延び両端が車体に支持されているインストルメントパネル補強用メンバに結合する車両用空調装置の組付構造において、
上記車両用空調装置は、上記インストルメントパネル補強用メンバに取り付けるべく車幅方向の両側に突出したブラケットを備え、
上記インストルメントパネル補強用メンバは、位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの一方を備え、
上記ブラケットは、位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの他方と、上記車両用空調装置を上記インストルメントパネル補強用メンバに結合するメンバ取付孔とを備えていることを特徴とする。
【0008】
従って、本発明によれば、上記空調装置のブラケットに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの一方を、上記補強用メンバに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの他方に嵌合することにより、該空調装置を該補強用メンバに対して位置決めすることができるから、該空調装置を該補強用メンバに組み付けた時の該空調装置の位置バラツキがなくなり、上記メンバ取付孔の位置合わせを容易に行うことができ作業効率が高まる。また、該空調装置と該補強用メンバとの位置バラツキがなくなるから、該空調装置を他の部品(例えば、インストルメントパネル)にも結合する場合に、該空調装置と他の部品との取付孔の位置合わせ及び組み付けを容易に行うことができる。また、上記位置決め突起が該空調装置の車幅方向の両側に設けられており、該位置決め突起によっても該空調装置が保持されているから、該空調装置の取付部周辺の剛性が高まり該空調装置がねじれて変形することを防止できる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された車両用空調装置の組付構造において、
上記車両用空調装置は、当該空調装置をインストルメントパネルに結合するパネル取付孔を備えていることを特徴とする。
【0010】
従って、本発明によれば、上記空調装置にインストルメントパネルと結合するパネル取付孔を設けたから、該空調装置を該インストルメントパネルに結合して該空調装置の剛性を高めることができ、上記補強用メンバを軸中心として該空調装置が回転することを防止できる。
【0011】
請求項3に係る発明は、車室内に向かう流路を形成する空調ケース内に、該空調ケース内に導入された空気の加熱又は冷却を行なうための熱交換器が収容された車両用空調装置を、車幅方向に延び両端が車体に支持されているインストルメントパネル補強用メンバに結合する車両用空調装置の組付構造において、
インストルメントパネル内部に、空調エアを該インストルメントパネルの吹出口に送る空調ダクトが設けられており、
上記車両用空調装置は、上記空調ダクトと接続される接続口と、上記インストルメントパネル補強用メンバに取り付けるべく車幅方向の両側に突出したブラケットと、当該空調装置をインストルメントパネルに結合するパネル取付孔とを備え、
上記インストルメントパネル補強用メンバは、上記空調ダクトと上記接続口とを位置決めするための位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの一方を備え、
上記ブラケットは、位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの他方と、上記車両用空調装置を上記インストルメントパネル補強用メンバに結合するメンバ取付孔とを備えていることを特徴とする。
【0012】
従って、本発明によれば、上記空調装置のブラケットに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの一方を、上記補強用メンバに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの他方に嵌合することにより、該空調装置を該補強用メンバに対して位置決めすることができ、しかも上記パネル取付孔により該空調装置を該インストルメントパネルに結合するから、該空調装置を該インストルメントパネルに組み付けた時の位置バラツキがなくなり、該インストルメントパネル内部に設けられた空調ダクトと該空調装置の接続口との位置合わせ及び接続を容易に行うことができる。これにより、接続口での接続不良によって接続口が位置ずれして段差が生じることを防止でき、乗員側への空調エアの吹出し風量を安定させることができると共に、空調エアが上記接続口を通過する際に、上記段差によって流速が変化して生じる風騒音も低減させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1は、自動車(車両)の車室内の最前部に位置するインストルメントパネル60の内部に配設されるものであり、空調ユニット2と導風ユニット3とを備えている。また、インストルメントパネル60内には、車幅方向に延び両端が車体に支持されているインストルメントパネル補強用メンバ61が設けられている。
【0015】
インストルメントパネル60には、フロントウインド用のデフロスタダクト63と、車室中央、運転席側及び助手席側の各々に空調エアを吹き出すベンチレータ62とが設けられ、さらに空調ユニット2からは前席乗員足下及び後席乗員足下へも空調エアを送ることができるようになっている。なお、本実施形態の自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体左側及び右側に設けられている、いわゆる左ハンドル車である。
【0016】
<空調ユニットの通路構成>
図2及び図3に示すように、空調ユニット2を構成する空調ケース4は、導風ユニット3からエアが導入される本体ケース部4Aと、本体ケース部4Aの下側開口に接続されたドレンケース部4Bと、ドレンケース部4Bの上側開口に接続されたダクトアッシーケース部4Cとを備えてなる。本体ケース部4Aは、左右のケース部材4a,4bを合わせることによって構成され、ドレンケース部4Bは1つのケース部材75によって構成され、ダクトアッシーケース部4Cは左右のケース部材70a,70bを合わせることによって構成されている。
【0017】
本体ケース部4Aは、円筒状空間を形成するファンハウジング22と、該ファンハウジング22より下方へ延びるエア送り通路21と、該エア送り通路21に続いて上方へ延びる冷風通路30と、該冷風通路30に続いて上方へ延びるエアミックス通路部35とを備えている。ファンハウジング22に送風ファン23が軸心を車幅方向に配置して収容され、エアミックス通路部35に、冷風と温風との混合割合を切り換えるエアミックスダンパ34及び空調エアの吹出方向を切り換える切換えドア39,40,42が設けられている。
【0018】
ドレンケース部4Bは、その底部がドレンを受けるドレン受け部56に形成されていて、上面は図3にも示すように、車体前側が後側よりも一段高くなっている。ドレンケース部4Bの上面前部側の開口部には上記本体ケース部4Aが接続され、ドレンケース4Bの上面後部側の開口部にはダクトアッシーケース部4Cの下端開口部が接続されている。
【0019】
本体ケース部4Aにおけるエア送り通路21と冷風通路30との間部分と、ドレンケース部4Bのドレン受け部56との間には、エバポレータ(冷却用熱交換器)5がその空気流入面を垂直にして且つ車体後方へ向けて配設されている。エバポレータ5の手前側(車体前側)にはエアフィルタ29が配設され、フィルタ29の手前側には風量調節装置20が配設されている。
【0020】
ドレンケース部4Bの上面が一段高くなった後側の上部は、ヒータコア(加熱用熱交換器)6がその空気流入面を略水平にして且つ下向きにして収容されるヒータコア収容部8に形成されている。そして、ヒータコア収容部8の車体右側の側壁に、ヒータコア6を差し込む差込口52が形成されている。ダクトアッシーケース部4Cは、ヒータコア6の上方にあって、温風通路31を形成している。本体ケース部4Aには、エバポレータ5を通過した空気を、冷風通路30側とドレンケース部4B(ヒータコア6)側とに分配する区画壁7が壁面を上下方向に延ばして形成されている。
【0021】
本体ケース部4Aのエアミックス通路35の下部は、上記冷風通路30と温風通路31との合流部に形成されており、該合流部にエアミックスダンパ34が配設されている。エアミックスダンパ34は、2枚の翼板が「く」の字状に連なったものであり、その中央部が上記区画壁7の上方位置を車幅方向に水平に延びる支軸によって本体ケース部4Aに回動自在に支持されている。合流部は、上記支軸支持部によって冷風通路30側の開口部32と温風通路31側の開口部33とに仕切られており、この両開口部32,33の各々をエアミックスダンパ34の各翼板によって開閉するようになっている。
【0022】
エアミックス通路35の上部は、ベント吹出口36を有する後側通路と、デフロスト吹出口37を有する前側通路とに分岐し、各通路には切換えドア39,40が通路開口面積を調節可能に配設されている。また、エアミックス通路35の下部から車体後方へ向かう通路38が分岐している。ベント吹出口36はベンチレータ62に、デフロスト吹出口37はデフロスタダクト63に、分岐通路38の側面開口65は前席乗員足下用のベンチレータに、分岐通路38の先端開口64は後席乗員足下用のベンチレータに、それぞれダクト(図示省略)によって接続されている。
【0023】
<空調ユニット2におけるエアの流れ>
従って、上記空調ユニット2の通路構成においては、送風ファン23によってファンハウジング22からエア送り通路21に送られたエアは、風量調節装置20によって風量が調節された状態でエアフィルタ29を通過して集塵され、さらにエバポレータ5を通過することによって冷風となる。この冷風は、エアミックスダンパ34の回動位置によって決まる風量の分配割合に応じて冷風通路30側とヒータコア6側(温風通路31側)とに分岐し、ヒータコア6に向かった冷風は該ヒータコア6を通過することによって温風となる。
【0024】
そうして、冷風通路30からの冷風と温風通路31からの温風とがエアミックス通路35で合流して所要温度の空調エアとなり、各切換ドア39,40,42の開度に応じた量の空調エアが、ベント吹出口36、デフロスト吹出口37或いは分岐通路38の開口64,開口65からダクト及びベンチレータ等を介して車室に供給される。
【0025】
<空調ユニット2の保持構造について>
図4及び図5に示すように、空調ユニット2に設けられた挿通孔43の半円周縁には、空調ユニット2をインストルメントパネル補強用メンバ61に固定するためのブラケット44,44が設けられている。該ブラケット44は、本体ケース部4Aの車幅方向の両側に突出しており、インストルメントパネル補強用メンバ61に設けられた位置決め突起66に嵌合することにより該空調ユニット2を該補強用メンバ61に対して位置決めする位置決め孔45と、インストルメントパネル補強用メンバ61に空調ユニット2を締結するメンバ取付孔46とが設けられている。また、該空調ユニット2の車体後部には、図6にも示すようにパネル取付孔72,72が該挿入孔43よりも上方位置に、車幅方向に間隔をおいて設けられている。該パネル取付孔72,72には、該パネル取付孔72,72周辺の剛性を高めるために、樹脂部分に補強板73,73が係合されている。そして、該パネル取付孔72,72をインストルメントパネル60にボルトで結合することにより、該空調ユニット2がインストルメントパネル60に結合されている。
【0026】
インストルメントパネル60の上部には、空調ユニット2のベント吹出口36及びデフロスト吹出口37に接続されるダクト部60a,60aが形成されており、該ダクト部60a,60aは、両吹出口36,37から吹き出された空調エアを、各々デフロスタダクト63とベンチレータ62(図1に図示)とに導く通路を有している。
【0027】
従って、上記空調ユニット2のブラケット44に設けられた位置決め孔45に、上記補強用メンバ61に設けられた位置決め突起66を嵌合することにより、該空調装置を該補強用メンバに対して位置決めすることができるから、該空調ユニット2の位置がばらつくことなく該空調ユニット2が該補強用メンバ61に組み付けられている。また、上記位置決め突起66が該空調ユニット2の車幅方向の両側に設けられており、該位置決め突起66によっても該空調ユニット2が保持されているから、該空調ユニット2の取付部周辺の剛性が高まり該空調ユニット2がねじれて変形することを防止している。
【0028】
そして、該パネル取付孔72,72にインストルメントパネル60をボルトで結合したから、該空調ユニット2の剛性を高めると共に上記補強用メンバ61を軸中心として該空調ユニット2が回転することを防止している。
【0029】
さらに、インストルメントパネル60と空調ユニット2との位置バラツキがなくなるから、インストルメントパネル60の上部に設けられたダクト部60a,60aと空調ユニット2のベント吹出部36及びデフロスト吹出部37との接続口の位置合わせ及び接続を容易に行うことができる。これにより、接続口での接続不良によって接続口が位置ずれして段差が生じることを防止でき、乗員側への空調エアの吹出し風量を安定させることができると共に、空調エアが上記接続口を通過する際に、上記段差によって流速が変化して生じる風騒音も低減させることができる。
【0030】
<エバポレータ5,ヒータコア6,エアフィルタ29について>
図2に示すように、エバポレータ5は、アルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層し、隣り合うチューブの間に波形のフィンを介在させてなり、その空気流入面は矩形状に形成されている。エバポレータ5は、自動車のエンジンルームに配設されたコンプレッサやコンデンサ等と共に冷凍サイクルを構成しており、この冷凍サイクルを循環する冷媒がエバポレータ5のチューブ内を流通して、該エバポレータ5を通過する空気を冷却するようになっている。
【0031】
ヒータコア6は、アルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層し、隣り合うチューブの間に波形のフィンを介在させてなり、その空気流入面は矩形状に形成されている。このヒータコア6は、図3に示すように、2本のヒータパイプ6a,6bにより自動車のエンジンのウォータジャケットに接続されている。上記ヒータパイプ6a,6bは、ヒータコア6の車幅右方から配設されヒータコア6と略平行に車体前方に延びている。このウォータジャケットとヒータコア6との間を循環する高温の冷却水が該ヒータコア6のチューブ内を流通していて、ヒータコア6を通過する空気と熱交換して、この空気を加熱するようになっている。また、ヒータコア6のヒータパイプ6a,6bは、ダクトアッシーケース部4Cの車幅方向の右側下端から下方に突出したヒータカバー71によって覆われている。
【0032】
エアフィルタ29は、上部エアフィルタ29aと下部エアフィルタ29bとによって形成されており、上部エアフィルタ29aは下部エアフィルタ29bよりもフィルタの通気抵抗が大きくなっている。
【0033】
<ドレン受け部56について>
ドレン受け部56は、車体前側(図2の右側)から車体後側(図の左側)に向かって徐々に低くなるように傾斜する第1傾斜部56aと、該第1傾斜部56aの端部から車体後側に向かって徐々に高くなるように傾斜する第2傾斜部56bとを備えている。第1傾斜部56aと第2傾斜部56bとの境界の最も低くなった部位にドレンパイプ51が接続されている。
【0034】
そして、ドレンケース部4Bの第1傾斜部56aには、エバポレータ5の手前側(車体後側)でエアフィルタ29を支えるフィルタ支持部54と、エバポレータ5の下端部を支えるエバポレータ支持部55とが形成されている。
【0035】
フィルタ支持部54は、断面略M字形状でドレンケース部4Bを車幅方向全長にわたって延びており、該支持部54の断面中央の窪んだ部位でエアフィルタ29の下端が支持されている。エアフィルタ29の上端は本体ケース部4Aに保持されている。
【0036】
エバポレータ支持部55は、上記フィルタ支持部54の車体後側の側面と、該フィルタ支持部54から車体後方に離れた部位を車幅方向に延びる突条55aと、フィルタ支持部54と突条55aとの間を同じく車幅方向に延びる突条55bとによって構成されている。すなわち、エバポレータ5は、その下端部が、フィルタ支持部54と突条55aとによって形成された凹部に嵌められ、且つ下面が突条55bに支持されている。一方、エバポレータ5の上端部は、本体ケース部4Aにおけるエア送り通路21と冷風通路30との間部分に形成された、下方へ開口した凹部に保持されている。
【0037】
突条55a,55bには車幅方向に間隔をおいて切欠きが形成されており、この切欠きを通って、エバポレータ5から滴下する凝縮水が第1傾斜部56aをドレンパイプ51に向かって流れるようになっている。
【0038】
なお、上記ドレン受け部56は、図5,図6に示すように車体左側から車体右側に向かって徐々に低くなるように傾斜しており、その傾斜の先端最低部にドレンパイプ51が車体右側から接続されている。
【0039】
また、エバポレータ5には、上記冷凍サイクルを形成すべく図7に示すように車体前方に延びるクーラパイプ5a,5bの各端部が接続されている。
【0040】
<導風ユニットについて>
図5に示すように、上記導風ユニット3は、その車幅方向の略中央部において縦割りに左右に分割された2つの部材(ケース部材10a,10b)を係合した導風ケース10と、内外気切換ダンパ14とを備えてなる。
【0041】
導風ケース10は、図5に示すように該ケース10の上側前面部に車両側カウルを介して車室外の空気を取り入れる矩形状の外気取入口11が形成され、図6に示すように該ケース10の上面部に車室内の空気を取り入れる矩形状の内気取入口12が形成されている。各取入口11、12にはグリル13が導風ケース10に一体成型されている。
【0042】
内外気切換ダンパ14は、矩形状をなし、導風ケース10の内部に設けられてその一側が導風ケース10の上端の上記取入口11,12の間を車幅方向に延びる軸によって回動自在に支持されている。そうして、該ダンパ14は、図7にも示すように導風ケース10の側面に設けられたアクチュエータ15により、上記両取入口11,12のうちのいずれか一方を閉じた状態(他方は開)に駆動される。アクチュエータ15は、インストルメントパネル60に配設されている空調制御部(図示せず)からの信号を受けて作動するように構成されている。
【0043】
なお、上記ダンパ14の駆動方法は、アクチュエータ15に限定する必要はなく、いかなる駆動方式を用いても構わない。
【0044】
<送風ファン23について>
図8に示すように、送風ファン23は、遠心式多翼ファンであり、その回転軸を車幅方向に配置してファンハウジング22内に配設され、さらにこの送風ファン23にファン駆動モータ24が結合されている。送風ファン23及び駆動モーター24は、ファンハウジング22の導風ケース10取付側から挿入され、ファンハウジング22の反対側に突出した駆動モーター24の支持部に取付リング25が係合されて、ファンハウジング22に取付けられている。送風ファン23及び駆動モーター24の取り付け後、ファンハウジング22のファン挿入口周縁に設けられた凸状突起とエアパッキン26の一方の側面に設けられた凹状溝とを係合し、また、エアパッキン26の他方の側面に設けられた凸状突起と導風ケース10の開口部周縁に設けられた凹状溝とを係合することにより、導風ケース10をファンハウジング22に密閉性を確保しつつ結合している。
【0045】
図9に示すように、駆動モーター24には、モータ冷却用のエアホース27の一端が接続されている。エアホース27の他端はファンハウジング22の空気を取り込んで駆動モーター24に送ることができるようにファンハウジング22に連通して取り付けられている。また、エアホース27の途中には、ファンハウジング22内の水が駆動モーター24に侵入しないように、逆U字型に形成された侵水防止部27aが設けられている。
【0046】
<その他>
風量調節装置20は、エバポレータ5やエアフィルタ29をドレンケース75内に挿入する挿入口を塞ぐケース蓋19(図7に図示)に結合されている。
【0047】
吹出方向切換ドア39,40,42は、空調ケース4の側壁部に配設されたリンク機構により作動されるようになっている。
【0048】
なお、上記実施形態では、インストルメントパネル補強用メンバ61に位置決め突起66を設け、ブラケット44に位置決め孔45を設けているが、該補強用メンバ61に位置決め孔45を設け、該ブラケット44に位置決めピンを設ける構造にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
従って、請求項1に係る発明によれば、インストルメントパネル補強用メンバに取り付けるべく車幅方向の両側に突出したブラケットを備えた車両用空調装置において、該ブラケットに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの一方を、上記補強用メンバに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの他方に嵌合することにより、該空調装置を該補強用メンバに対して位置決めすることができるから、該空調装置を該補強用メンバに組み付けた時の該空調装置の位置バラツキがなくなり、上記メンバ取付孔の位置合わせを容易に行うことができ作業効率が高まる。また、該空調装置と該補強用メンバとの位置バラツキがなくなるから、該空調装置を他の部品(例えば、インストルメントパネル)にも結合する場合に、該空調装置と他の部品との取付孔の位置合わせ及び組み付けを容易に行うことができる。また、上記位置決め突起が該空調装置の車幅方向の両側に設けられており、該位置決め突起によっても該空調装置が保持されているから、該空調装置の取付部周辺の剛性が高まり該空調装置がねじれて変形することを防止できる。
【0050】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載された車両用空調装置の組付構造において、上記空調装置にインストルメントパネルと結合するパネル取付孔を設けたから、該空調装置を該インストルメントパネルに結合して該空調装置の剛性を高めることができ、上記補強用メンバを軸中心として該空調装置が回転することを防止できる。
【0051】
請求項3に係る発明によれば、上記空調装置のブラケットに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの一方を、上記補強用メンバに設けられた位置決め突起及び位置決め孔のうちの他方に嵌合することにより、該空調装置を該補強用メンバに対して位置決めすることができ、しかも上記パネル取付孔により該空調装置を該インストルメントパネルに結合するから、該空調装置を該インストルメントパネルに組み付けた時の位置バラツキがなくなり、該インストルメントパネル内部に設けられた空調ダクトと該空調装置の接続口との位置合わせ及び接続を容易に行うことができる。これにより、接続口での接続不良によって接続口が位置ずれして段差が生じることを防止でき、乗員側への空調エアの吹出し風量を安定させることができると共に、空調エアが上記接続口を通過する際に、上記段差によって流速が変化して生じる風騒音も低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用空調装置の配設状態を示す説明図。
【図2】本発明の実施形態に係る空調ユニットの内部構造を示す縦断面図である。
【図3】同空調ユニットを一部省略して示す分解斜視図。
【図4】同空調ユニットの空調ユニットの保持構造を示す断面図。
【図5】同空調装置の正面図(車体前方から見た図)。
【図6】同空調装置の背面図。
【図7】同空調装置の右側面図。
【図8】同空調ユニットの送風ファン部分を示す分解斜視図。
【図9】同空調装置の左側面図。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
2 空調ユニット
4 空調ケース
4A 本体ケース部
4B ドレンケース部
4C ダクトアッシーケース部
5 エバポレータ(冷却用熱交換器)
6 ヒータコア(加熱用熱交換器)
43 挿通孔
44 ブラケット
45 位置決め孔
46 メンバ取付孔
60 インストルメントパネル
61 インストルメントパネル補強用メンバ
66 位置決め突起
72 パネル取付孔
73 補強板

Claims (3)

  1. 車室内に向かう流路を形成する空調ケース内に、該空調ケース内に導入された空気の加熱又は冷却を行なうための熱交換器が収容された車両用空調装置を、車幅方向に延び両端が車体に支持されているインストルメントパネル補強用メンバに結合する車両用空調装置の組付構造において、
    上記車両用空調装置は、上記インストルメントパネル補強用メンバに取り付けるべく車幅方向の両側に突出したブラケットを備え、
    上記インストルメントパネル補強用メンバは、位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの一方を備え、
    上記ブラケットは、位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの他方と、上記車両用空調装置を上記インストルメントパネル補強用メンバに結合するメンバ取付孔とを備えていることを特徴とする車両用空調装置の組付構造。
  2. 請求項1に記載された車両用空調装置の組付構造において、
    上記車両用空調装置は、当該空調装置をインストルメントパネルに結合するパネル取付孔を備えていることを特徴とする車両用空調装置の組付構造。
  3. 車室内に向かう流路を形成する空調ケース内に、該空調ケース内に導入された空気の加熱又は冷却を行なうための熱交換器が収容された車両用空調装置を、車幅方向に延び両端が車体に支持されているインストルメントパネル補強用メンバに結合する車両用空調装置の組付構造において、
    インストルメントパネル内部に、空調エアを該インストルメントパネルの吹出口に送る空調ダクトが設けられており、
    上記車両用空調装置は、上記空調ダクトと接続される接続口と、上記インストルメントパネル補強用メンバに取り付けるべく車幅方向の両側に突出したブラケットと、当該空調装置をインストルメントパネルに結合するパネル取付孔とを備え、
    上記インストルメントパネル補強用メンバは、上記空調ダクトと上記接続口とを位置決めするための位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの一方を備え、
    上記ブラケットは、位置決め突起と該位置決め突起に嵌合する位置決め孔とのうちの他方と、上記車両用空調装置を上記インストルメントパネル補強用メンバに結合するメンバ取付孔とを備えていることを特徴とする車両用空調装置の組付構造。
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