JP2004249853A - ステアリングコラムの跳上げ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステアリングコラム1の軸方向中間箇所に回動中心支持部Aが設けられ、該回動中心支持部Aの位置よりも傾斜下方側Tに前記ステアリングコラム1の昇降支持部Bを設け、該昇降支持部B箇所に前記ステアリングコラム1の通常位置及び跳上げ位置を適宜操作する操作レバー9を設けてなること。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、跳上がり式のステアリング装置であって、軸方向に比較的短いステアリングコラムであっても、ステアリングコラム上方側のスペースを低減し、且つステアリングホィール側の十分な高さの跳上がり量とし乗降性を良好にすることができ、しかもその跳上がり構造及び操作が極めて簡単であるステアリングコラムの跳上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステアリングコラムの下方端部箇所が、車体に固定されたブラケットにヒンジ等を介して揺動可能に固定される支点が設けられ、そのコラムの中間には支持ブラケットが設けられて、その支持ブラケットにステアリングコラムが上方に跳ね上げの長円孔とガイドシャフトの可動点を設けた構造のものが特許文献1として存在している。このステアリングコラムの下方端に設けた支点によりステアリングコラム全体を上下方向に傾動又は跳ね上げを行うものである。
【0003】
【特許文献1】
実公平4−34137号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1では、チルト調整部と跳上げ操作部とがほぼ同一位置に集中している。またステアリングコラムの跳上げのための揺動中心はステアリングコラムの傾斜下方側に位置している。この跳ね上げは上述したように、ステアリングコラムの下方端に回動中心となる支点を設けて、チルト又は跳ね上げをステアリングコラム全体で行う胴振りタイプである。この種のものでは、図9に示すように、チルトや跳上げの移動量すなわち、ステアリングコラムの揺動角θ0 が小さく、ステアリングコラムの上方側の揺動スペースを適宜の大きさにして、ステアリングホィール側を乗降がスムーズにできるように十分な高さを適宜確保され、揺動中心P0 支点からチルトや跳上げ操作を行うブラケットの箇所までの距離L0 は長いものがある。
【0005】
このため、車体へのステアリング装置を装着するスペースには、比較的軸方向寸法の大きなステアリングコラムが取付け可能なスペースが必要である。しかし、ステアリングコラムの長手方向(軸方向)が、特に短い長さ寸法Lのステアリングコラムを取り付ける場合では、その軸方向スペースの低減と装置の小型化を実現できるがその反面、図9の想像線部分に示すように、ステアリングコラムの揺動角θ’が大きくなり、揺動スペースを比較的大きくしないと乗降がスムーズにできる程度に長手方向にステアリングホィールの跳上がり量を得ることが難しくなる。
【0006】
しかも、小型車における、しかも室内空間が有効に生かされるように省スペース化が益々進む現状において、ステアリングコラムの長手方向Lの寸法も短くなる傾向にある。よって、比較的長手方向に短いステアリングコラムに従来技術を適用した場合には、限られたスペースにおいてステアリングコラムの上方側の揺動スペースを小さくして、十分な跳上げ量を適宜確保することが難しく、結局、ステアリングコラムの上方側の揺動スペースを比較的大きくしなければ跳上げ機構としての機能を十分に発揮させることが困難であった。本発明の目的は、特に軸方向に短いステアリングコラムであっても、ステアリングコラムの跳上げ方向の揺動スペースが低減でき、装置取付の省スペース化が図れ、乗降がスムーズにできるのに十分な跳上げ量を得て、且つその構造及び跳上げ操作を簡単にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、ステアリングコラムの軸方向中間箇所に回動中心支持部が設けられ、該回動中心支持部の位置よりも傾斜下方側に前記ステアリングコラムの昇降支持部を設け、該昇降支持部箇所に前記ステアリングコラムの通常位置及び跳上げ位置を適宜操作する操作レバーを設けてなるステアリングコラムの跳上げ装置としたことにより、特に、軸方向に短いステアリングコラムであっても、乗降がスムーズにできるのに十分な跳上げ量を得ることができ、しかもその構造及び跳上げ操作を簡単にすることができ、上記課題を解決したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の主要な構成は、図1,図2に示すように、ステアリングコラム1,回動中心支持部A,昇降支持部B,操作レバー9とからなる。また昇降支持部Bは、軸部材5,揺動部材6,弾性部材10等から構成される。そのステアリングコラム1は、中空状の内部にステアリングシャフト11が装着され、該ステアリングシャフト11にステアリングホィール12が装着されている。
【0009】
そのステアリングコラム1には、回動中心支持部Aが備わっており、ステアリングコラム1が回動中心支持部Aを回動中心Pとして跳上げにおける回動動作を行う。回動中心支持部Aは、ブラケット2と,回動軸3とから構成され、そのステアリングコラム1に装着されたハンガー部材4が前記回動軸3によってブラケット2に装着される。該ブラケット2は、衝撃吸収用のカプセル等を介して車体室内のフロントの適所に装着される。
【0010】
前記回動中心支持部Aは、前記ステアリングコラム1の軸方向の中間箇所に位置しており、具体的には、ステアリングコラム1の軸方向ほぼ中心の位置であり、さらに図1に示されているように、ステアリングコラム1の軸方向中心から若干,ステアリングホィール12側寄りに設定されている。このように、前記ステアリングコラム1の軸方向の中間箇所の位置とは、ステアリングコラム1の軸方向の両端付近を除く範囲のことをいう。よって、前記回動中心支持部Aは前記ステアリングコラム1の軸方向端部箇所に位置するものではない。
【0011】
また、前記ハンガー部材4は、ステアリングコラム1の外周を囲むようにして装着され、そのハンガー部材4には、前記回動軸3が貫通する枢支孔4aが形成され、ハンガー部材4が、その枢支孔4aに貫通した回動軸3に対して枢支されている。これによって、ステアリングコラム1は、回動中心支持部Aを中心にして回動し、そのステアリングコラム1の軸方向両端が昇降するものである。
【0012】
次に、昇降支持部Bは、主に軸部材5,揺動部材6,弾性部材10から構成される。軸部材5は、前記ステアリングコラム1に装着されるものである。実際には軸部材5は、ステアリングコラム1の傾斜下方側Tにおける端部箇所に装着されており、ステアリングコラム1の中央箇所に装着されるハンガー部材4とは別のハンガー部材4を介して軸部材5がステアリングコラム1に装着される。上記ステアリングコラム1の傾斜下方側Tとは、ステアリングコラム1の軸端側で車体室内のフロント箇所で舵取り装置と連結する部位であり、また換言するとステアリングコラム1のステアリングホィール12が装着される軸方向端部とは反対側の軸端部箇所又は端部寄り付近のことをいう。
【0013】
軸部材5は、前記ステアリングコラム1の軸方向に対して直交する方向で且つステアリングコラム1の直径方向の両側に突出するように設けられる。前記回動中心支持部Aを回動中心Pとしてステアリングコラム1が回動するときに前記ステアリングコラム1の傾斜下方側Tにおける端部箇所が円弧状軌跡にしたがって昇降動作を行うものであり、前記軸部材5もステアリングコラム1とともに昇降動作を行う。さらに、ステアリングコラム1のステアリングホィール12装着側も昇降することになり、この動作によりステアリングコラム1のステアリングホィール12装着側が上昇することにより、ステアリングコラム1の跳上げ状態とすることができる。
【0014】
そのステアリングコラム1の傾斜下方側Tは、二つの揺動部材6,6によりステアリングコラム1の通常位置の設定維持が行われ、及び跳上げ状態における昇降ステアリングコラム1の傾斜下方側T端部のガイドを行うものである。その二つの揺動部材6,6は、揺動軸7により連結され、前記ブラケット2に揺動自在に装着される。その揺動軸7は、ブラケット2の幅方向両端において、2つの揺動部材6,6の揺動が同期的に行われるようになっている。
【0015】
前記揺動部材6は、図4(A),(B)に示すように、板状に形成され、その外形は三角形状をなしているが、特に形状は限定されない。その揺動部材6には、係止ガイド部6aと昇降ガイド部6bが形成されている。その係止ガイド部6aは、ステアリングコラム1を通常状態に維持する部位であり、ステアリングコラム1が通常状態にあるときは、その係止ガイド部6aに前記軸部材5が係止した状態となる。
【0016】
昇降ガイド部6bは、ステアリングコラム1の跳上げによる移動を案内する役目をなすものである。その昇降ガイド部6bの最下端位置には、図4(D)に示すように、跳上げ状態保持用の保持凹部6b1 が形成され、ステアリングコラム1の跳上げ状態を安定させる構造とすることもある。なお、ここで通常状態とは、ステアリングコラム1が跳上げ状態となっていない状態であり、通常に運転しているときのステアリングホィール12の位置に設定されたステアリングコラム1の状態のことをいう。
【0017】
そして、前記係止ガイド部6aから軸部材5が離れて、該軸部材5が昇降ガイド部6bに入ると軸部材5は、昇降ガイド部6bに沿って移動するようにして、ステアリングコラム1が跳上げ状態となる。この係止ガイド部6a及び昇降ガイド部6bは、貫通長孔状としたカム溝形状をなしており、係止ガイド部6aと昇降ガイド部6bとは連続して形成されている。また、図4(C)に示すように、揺動部材6には昇降ガイド部6bが形成されず、係止ガイド部6aのみが形成されることもある。
【0018】
すなわち、前記軸部材5は、係止ガイド部6aから昇降ガイド部6bに移動自在となる。その係止ガイド部6aと昇降ガイド部6bとは適宜の角度にて経路が変化している。さらに、係止ガイド部6a及び昇降ガイド部6bは円弧状軌跡に形成されており、具体的には軸部材5がステアリングコラム1の回動中心支持部Aを回動中心Pとして回動したときに、軸部材5が昇降ガイド部6bを無理なく昇降することができるようになっている。
【0019】
また、前記昇降ガイド部6bは、係止ガイド部6aより下方側に位置し、且つ図2(A)に示すように、ステアリングコラム1の直径方向を挟むようにして平行に設置されているものである。さらにその昇降ガイド部6bの下端箇所は閉鎖状であり、該昇降ガイド部6bの下端箇所は、図3(B)に示すように、該昇降ガイド部6bに沿って下降する前記軸部材5のストッパーの役目をなしている。これによって、ステアリングコラム1が昇降支持部Bから突出する部分が低減され、装置の省スペース化になっている。また、図6に示すように、前記昇降ガイド部6bの経路に沿って、前記軸部材5が段階的に係止することができるように、複数のチルト用係止凹部6b2 ,6b2 ,…が形成され、簡易チルト機構を構成することもできる。
【0020】
また揺動部材6には、前記揺動軸7の軸端部が挿入する揺動軸孔6cが形成されている。そして、両揺動部材6,6が揺動軸7とともに同期的に揺動することができるようにするために、前記揺動軸7の軸端部における揺動軸孔6cへの挿入部の断面形状及び揺動軸孔6cの形状は正方形等の方形状としている。しかし、揺動軸7の軸端部及び揺動軸孔6cの形状はこれに限定されず、楕円又は三角形状等であってもかまわない。
【0021】
すなわち、揺動軸7に対して揺動部材6が空転することのないように設定されている。その両揺動部材6,6のいずれか一方側には、操作レバー9が固着され、該操作レバー9の操作を介して両揺動部材6,6を強制的に揺動させることができる。前記操作レバー9は、前述したように、昇降支持部B箇所に装着されている。具体的には、腕状部9aに撮み部9bが形成されたものである。そして、前記腕状部9aは、揺動部材6に固着される。
【0022】
さらに、前記揺動部材6,6は、ステアリングコラム1の通常位置にて、前記軸部材5,5が係止ガイド部6a,6aに係止する状態となるように、弾性部材10にて弾性的に付勢されている。具体的には、捩じりコイルバネが使用されており、前記ブラケット2と揺動部材6,6との間に捩じりコイルバネとした弾性部材10が装着され、係止ガイド部6aに係止した軸部材5がより一層強固に当接係止できるように付勢されるようにしたものである。
【0023】
この係止ガイド部6aと軸部材5との係止状態を解除するには、前記操作レバー9を操作して揺動部材6を弾性部材10による付勢方向とは反対側に押し返すものである。なお、前記揺動部材6に形成された係止ガイド部6aの軸部材5が挿入係止する方向は、前記弾性部材10による付勢方向の反対側となるように設定され、カム溝タイプとした場合には、係止ガイド部6aは付勢方向とは反対方向に向かって切欠き状に形成される。また、同様に昇降ガイド部6bに形成される前記保持凹部6b1 及びチルト用係止凹部6b2 も弾性部材10による付勢方向とは反対方向に向かって切欠き状に形成される。
【0024】
上記説明は、ステアリング装置にチルト調整機構が具備されていないものについてのものであるが、前記ステアリングコラム1の回動中心支持部A箇所にチルト調整機構が付加されてもかまわない。すなわち、回動中心支持部Aにおけるブラケット2箇所にチルト調整機構を組み込む付加領域が設けられ、この付加領域にチルト調整機構が組み込まれるようにするものである。
【0025】
また前記ブラケット2と(図示しない)別部材のブラケットを備え、この別部材のブラケット又はハンガー部材4にチルト調整機構を具備するステアリング装置とすることも可能である。なお、前記回動中心支持部Aには、(図示しない)跳上げ用弾性部材が装着され、ステアリングコラム1が常時跳上げ状態となるように付勢されることもある。この跳上げ用弾性部材により、操作レバー9にて揺動部材6の係止ガイド部6aと軸部材5との係止が解除されたときには、ステアリングコラム1は、自動的に跳上げ状態となるように動作することができる。
【0026】
【作用】
ステアリングコラム1の通常状態では、図3(A)に示すように、ステアリングコラム1に装着されている軸部材5は、揺動部材6の係止ガイド部6aに係止しており、且つその状態が弾性部材10による付勢にて維持されている。運転者が乗降するときには、操作レバー9を回動する。この操作にて揺動部材6を弾性部材10の付勢方向とは反対方向に向かって揺動させ、軸部材5を係止ガイド部6aから外れるように操作する。これによって、ステアリングコラム1は回動中心支持部Aを回動中心Pとして回動自在な状態となりそのまま、ステアリングコラム1のステアリングホィール12側を運転者の手動にて持ち上げるようにして上昇させ、ステアリングコラム1の跳上げ状態とする〔図3(B)参照〕。
【0027】
次に、ステアリングコラム1が跳上げ状態の場合に省スペース化を図ることができることについて,図7,図8に基づいて説明する。前記昇降支持部B箇所では、ステアリングコラム1の軸方向下端箇所が上下方向の移動範囲Dにて上下動することができる。また前記回動中心Pから下方箇所の軸領域L1 は、前記回動中心Pよりも上方に移動することはない。すなわち、軸領域L1 は、回動中心Pよりも下方箇所で上下動するのみである。
【0028】
ステアリングコラム1の長さ寸法Lを小さくし、且つ前記中心支持部A箇所において揺動角θ1 を大きくして、十分な跳上げ量Uを得ることができる場合であっても、前記ステアリングコラム1は、回動中心Pよりも上方箇所の軸領域L2 のみが上方に移動するもので、そのステアリングコラム1の全体としての跳上方向の揺動スペースを低減させ、従来のようにステアリングコラム1の軸方向下端箇所を回動中心P’とした場合よりも装置取付箇所周囲において、領域Sの部分だけスペースを確保することができ、省スペース化を実現できる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ステアリングコラム1の軸方向中間箇所に回動中心支持部Aが設けられ、該回動中心支持部Aの位置よりも傾斜下方側Tに前記ステアリングコラム1の昇降支持部Bを設け、該昇降支持部B箇所に前記ステアリングコラム1の通常位置及び跳上げ位置を適宜操作する操作レバー9を設けてなるステアリングコラムの跳上げ装置としたことにより、ステアリングコラム1が軸方向に比較的短くとも、ステアリングコラム1に十分な跳ね上げを確保しても、ステアリングコラム1の上方側の跳上げ方向のスペースを低減することができ、ひいてはステアリング装置周囲の省スペース化を実現できる。
【0030】
上記効果を詳述すると、回動中心支持部Aは、ステアリングコラム1の軸方向中間箇所に位置しており、また該ステアリングコラム1の昇降支持部Bを跳上げ動作における回動中心支持部Aよりも傾斜下方側Tに設けたので、その昇降支持部B箇所において、ステアリングコラム1の軸方向の下方端部箇所に、上下動する範囲Dを大きく取ることができる。そのために、図7,図8に示すように、前記ステアリングコラム1の軸方向において前記回動中心支持部Aより下方側の軸領域L1 が該回動中心支持部Aよりも上方に移動することがなく、前記ステアリングコラム1の軸方向において回動中心支持部Aより上方側の領域L2 ,すなわちステアリングコラム1におけるステアリングホィール12側の昇降範囲を大きくすることができる。
【0031】
よって軸方向に短く、且つ前記回動中心支持部A箇所にて軸方向の揺動角θ1 を大きくして十分な跳上げ量Uを得たステアリングコラム1とした場合であっても、その跳上方向の揺動スペースを低減することができ、装置取付箇所周囲の省スペース化を実現することができるものである。
【0032】
請求項2の発明は、ステアリングコラム1と、該ステアリングコラム1の軸方向中間箇所に位置し、前記ステアリングコラム1の跳上げ回動中心Pとなる回動中心支持部Aと、前記ステアリングコラム1の回動中心支持部Aよりも傾斜下方側T寄りに設けられステアリングコラム1の跳上げ回動とともにほぼ昇降する軸部材5と、前記回動中心支持部Aよりも傾斜下方側Tに位置し,前記軸部材5が係止する係止ガイド部6aを有する揺動部材6と、前記軸部材5と係止ガイド部6aとの係止状態を維持するように揺動部材6を弾性的に付勢する弾性部材10と、前記揺動部材6を揺動操作する操作レバー9とからなり、前記軸部材5と前記揺動部材6の係止ガイド部6aとの係止状態にて前記ステアリングコラム1は通常状態となるステアリングコラムの跳上げ装置としたことにより、ステアリングコラム1の回動中心支持部Aを回動中心Pとしたステアリングコラム1の回動による昇降範囲を極めて大きくすることができ、十分な跳上げ量において、操作性を向上させることができる。さらに前記揺動部材6,6には、弾性部材10により、前記軸部材5と係止ガイド部6aとの係止状態がより一層強固な状態となり、ステアリングコラム1の通常状態の安定性を良好にすることができる。
【0033】
請求項3の発明は、請求項2において、前記揺動部材6,6には前記係止ガイド部6aに連続して、前記ステアリングコラム1の昇降範囲を規制する昇降ガイド部6bが形成されてなるステアリングコラムの跳上げ装置としたことにより、ステアリングコラム1の跳上げ量の範囲を適正な量に規制することができる。上記効果を詳述すると、昇降ガイド部6bが係止ガイド部6aに連続して形成されている。前記軸部材5が係止ガイド部6aから離れて昇降ガイド部6bに移動したときに、軸部材5の移動量は、昇降ガイド部6bによって規制される。よって、ステアリングコラム1の跳上げ量は、軸部材5が昇降ガイド部6bの下端に当接したときに最大高さとなり、跳上げ時の操作を安定させることができる。また、通常状態への復帰操作も安定且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面図
【図2】(A)は本発明の一部断面とした正面図
(B)は昇降支持部箇所の要部側面図
【図3】(A)は本発明の通常状態の要部側面図
(B)は本発明の跳上げ状態の要部側面図
【図4】(A)は操作レバー及び揺動部材の正面図
(B)は(A)の側面図
(C)は揺動部材に係止ガイド部のみが形成されたタイプの側面図
(D)は揺動部材の昇降ガイド部の最下端位置に保持凹部が形成されたタイプの側面図
【図5】(A)はステアリングコラムと一部断面にしたハンガー部材の側面図
(B)は(A)のX−X矢視図
【図6】揺動部材の昇降ガイド部にチルト用係止凹部が形成された簡易チルト機構を備えた本発明の要部側面図
【図7】本発明の跳上げ状態を示す作用図
【図8】本発明において装置取付箇所周囲の省スペース化を示す作用略示図
【図9】従来技術を示す作用略示図
【符号の説明】
A…回動中心支持部
B…昇降支持部
T…傾斜下方側
P…回動中心
1…ステアリングコラム
5…軸部材
6…揺動部材
6a…係止ガイド部
6b…昇降ガイド部
9…操作レバー
10…弾性部材
Claims (3)
- ステアリングコラムの軸方向中間箇所に回動中心支持部が設けられ、該回動中心支持部の位置よりも傾斜下方側に前記ステアリングコラムの昇降支持部を設け、該昇降支持部箇所に前記ステアリングコラムの通常位置及び跳上げ位置を適宜操作する操作レバーを設けてなることを特徴とするステアリングコラムの跳上げ装置。
- ステアリングコラムと、該ステアリングコラムの軸方向中間箇所に位置し、前記ステアリングコラムの跳上げ回動中心となる回動中心支持部と、前記ステアリングコラムの回動中心支持部よりも傾斜下方側寄りに設けられステアリングコラムの跳上げ回動とともにほぼ昇降する軸部材と、前記回動中心支持部よりも傾斜下方側に位置し,前記軸部材が係止する係止ガイド部を有する揺動部材と、前記軸部材と係止ガイド部との係止状態を維持するように揺動部材を弾性的に付勢する弾性部材と、前記揺動部材を揺動操作する操作レバーとからなり、前記軸部材と前記揺動部材の係止ガイド部との係止状態にて前記ステアリングコラムは通常状態となることを特徴とするステアリングコラムの跳上げ装置。
- 請求項2において、前記揺動部材には、前記係止ガイド部と連続し、前記ステアリングコラムの跳上げ量を規制する昇降ガイド部が形成されてなることを特徴とするステアリングコラムの跳上げ装置。
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