JP2004249767A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Masafumi Uota
雅史 魚田
Hiroyuki Shigemura
博之 重村
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • F16C27/04Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies

Abstract

【課題】転がり軸受のラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間を少なくすることができるようにする。
【解決手段】電動モータ1の出力軸1aに連結されるウォーム3と、該ウォーム3に噛合するウォームホイール4と、ハウジング7に外輪6bが遊嵌された転がり軸受6とを備え、ウォーム3の軸部3bを転がり軸受6の内輪6aに圧入し、この圧入により接触する軸部3bの周面又は内輪6aの周面に環状溝15を設け、非環状溝部分に加わるラジアル方向の圧力により内輪6aが軌道溝6cを中心として軌道溝6c側へ変形するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は操舵補助力の発生源として電動モータを用いてなる電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の電動パワーステアリング装置は、操舵補助用の電動モータ及び該電動モータの回転力を舵取手段に伝える減速歯車機構を備えており、操舵手段の回転に応じた舵取手段の動作を前記電動モータの回転により補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
【0003】
減速歯車機構は前記電動モータの回転に連動する駆動歯車としてのウォームと、該ウォームに噛合する従動歯車としてのウォームホイールとを備えている。
このように減速歯車機構が用いられた電動パワーステアリング装置にあっては、ウォーム及びウォームホイールの噛合部のバックラッシュ量を少なくし、転舵時のバックラッシュによる歯打ち音をなくするため、ウォーム及びウォームホイールの回転中心間距離が許容範囲となるようにウォーム、ウォームホイール、軸受、ハウジング等が選択され組み立てられている(所謂層別組立)が、この組立てに多くの時間を要することになる。
【0004】
そこで、電動モータ側軸部が転がり軸受を介してハウジングに回転自在に支持されたウォームの反モータ側軸部をウォーム及びウォームホイールの回転中心間距離が長短となる方向へ移動可能に支持する軸受部材と、該軸受部材を付勢してウォームのウォームホイールとの噛合部に予圧を加えるばね体とを備え、該ばね体の撓み量を調整することにより前記回転中心間距離を調整し、バックラッシュ量を調整することができるようにした電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−43739号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウォームの軸部を転がり軸受で支持し、ウォームの回転性を高めた場合、転がり軸受には複数の転動体を介して嵌合された内輪及び外輪間にアキシアル隙間があるため、このアキシアル隙間を少なくする必要がある。つまり、転がり軸受のアキシアル隙間によってウォームが軸長方向へガタつき、このガタつきによって発生する異音が車室の内部に洩れることになり、運転者に不快感を与えることになるため、前記アキシアル隙間を少なくする必要がある。
【0007】
そこで、ウォームの電動モータ側軸部を支持する転がり軸受の外輪の一側面に当接するねじ環を設けて転がり軸受の外輪及び内輪を軸長方向へ相対移動させるか、又はウォームの電動モータ側軸部端部と電動モータの出力軸端部との間にウォームを反電動モータ側へ付勢するコイルバネを設けて転がり軸受の外輪及び内輪を軸長方向へ相対移動させることにより転がり軸受のアキシアル隙間を小さくしている。
【0008】
ところで、以上のように転がり軸受の外輪及び内輪を軸長方向へ相対移動させることによりアキシアル隙間を小さくするように構成された場合、転がり軸受のラジアル隙間が小さくなるため、例えば前記回転中心間距離を調整する構成を有するものにあっては、回転中心間距離の許容調整量が少なくなり、改善策が要望されていた。つまり、前記回転中心間距離を調整する場合、ウォームは電動モータ側の転がり軸受による支持部を中心として揺動することになるが、このウォームの揺動量は転がり軸受のラジアル隙間に依存するため、転がり軸受のラジアル隙間が小さくなると、回転中心間距離の許容調整量が少なくなる。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、転がり軸受のラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間を少なくすることができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、電動モータの回転に連動し、ハウジング内に外輪が内嵌された転がり軸受の内輪に内嵌される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車とを備え、前記電動モータの回転によって操舵補助するようにした電動パワーステアリング装置において、前記外輪とハウジングとは圧入されているか又は前記軸部と内輪とは圧入されており、圧入される何れか2つの周面の少なくとも一方は環状溝を有することを特徴とする。
【0011】
第2発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記環状溝は圧入される周面の軸長方向中央部に設けられていることを特徴とする。
【0012】
第3発明に係る電動パワーステアリング装置は、電動モータの出力軸に連動連結され、ハウジング内に外輪が内嵌された転がり軸受の内輪に内嵌される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車の反電動モータ側を駆動歯車及び従動歯車の回転中心間距離が長短となる方向へ移動可能に支持する軸受部材とを備え、前記電動モータの回転によって操舵補助するようにした電動パワーステアリング装置において、前記外輪とハウジングとは圧入されているか又は前記軸部と内輪とは圧入されており、圧入される何れか2つの周面の少なくとも一方は前記回転中心間距離が長短となる方向の近傍に凹所を有することを特徴とする。
【0013】
第1発明、第2発明、第3発明にあっては、転がり軸受の外輪又は駆動歯車の軸部が圧入される場合、圧入される何れか2つの周面、即ち、外輪の外周面及びハウジングの内周面、又は軸部の外周面及び内輪の内周面の何れかにはラジアル方向の圧力が加わることになるが、この2つの周面の少なくとも一方には環状溝が設けられているため、この環状溝部分にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないのに対し、非環状溝部分にはラジアル方向の比較的大きな圧力が加わることになる。しかも、転がり軸受の外輪及び内輪には環状の軌道溝が設けられているため、非環状溝部分に加わるラジアル方向の圧力により外輪又は内輪は軌道溝を中心として軌道溝側へ変形することになり、ラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間が小さくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す減速歯車機構部分の拡大断面図、図2は電動パワーステアリング装置の全体構成を示す断面図である。
【0015】
電動パワーステアリング装置は、操舵補助用の電動モータ1と、該電動モータ1の出力軸1aに雄形継手部21及び雌形継手部22を有する軸継手2を介して継合される駆動歯車としてのウォーム3及び該ウォーム3に噛合する従動歯車としてのウォームホイール4を有する減速歯車機構Aと、該減速歯車機構Aに繋がる舵取手段5とを備えている。
【0016】
この舵取手段5は、一端部が舵取りのための操舵輪Bに繋がり、他端部に筒部51aを有する第1の操舵軸51と、筒部51a内に挿入されてその一端部が第1の操舵軸51の筒部51aに連結され、操舵輪Bに加わる操舵トルクの作用によって捩れるトーションバー52と、他端部がトーションバー52の他端部に連結され、減速歯車機構Aに繋がる第2の操舵軸53とを備え、該第2の操舵軸53がユニバーサルジョイントを介して例えばラックピニオン式の舵取機構(不図示)に繋がる。
【0017】
減速歯車機構Aのウォーム3は歯部3aの両端に軸部3b,3cを有しており、一端の軸部3bが転がり軸受6を介してハウジング7内に回転自在に支持された状態で電動モータ1の出力軸1aに連動連結され、他端の軸部3cが円柱形の軸受部材8を介してハウジング7内に支持されている。また、軸部3bの途中には転がり軸受6の内輪6aの一端と向き合い、ウォーム3の内輪6aとの相対移動を規制するフェールセーフとしてのC形リング等の規制環9が着脱可能に取付けられている。ウォームホイール4は第2の操舵軸53の途中に外嵌固定されている。
【0018】
ハウジング7はウォーム3を収容し、該ウォーム3の軸部3b,3cを、転がり軸受6及び軸受部材8を介して回転自在に支持した第1収容部7aと、ウォームホイール4を収容し、該ウォームホイール4を第2の操舵軸53及び該第2の操舵軸53に嵌合された2つの転がり軸受10,11を介して支持した第2収容部7bとを有する。
【0019】
第1収容部7aはウォーム3の軸長方向に長くなっており、その長手方向一端部には転がり軸受6を嵌合支持する支持孔71、該支持孔71に連なるねじ孔72及び移動規制部73とモータ取付部74とが設けられており、ねじ孔72に転がり軸受6を固定するためのねじ環12が螺着されている。また、モータ取付部74に電動モータ1が取付けられている。
【0020】
第1収容部7aの他端部には、ウォーム3の他端の軸部3cが挿入される凹孔75及び該凹孔75の内面に臨み、ウォーム3及びウォームホイール4の回転中心間距離Hが長短となる方向に穿設された円柱形の収容孔76が設けられている。この収容孔76には軸部3cが回転自在に嵌合され、回転中心間距離Hが長短となる方向への移動を可能とした円柱形の軸受部材8と、該軸受部材8を回転中心間距離Hが短くなる方向へ付勢するコイルバネからなる弾性体13と、収容孔76の外部への開放部を閉じる閉孔部材14とが収容されている。尚、この閉孔部材14は螺着されている。
【0021】
このように転がり軸受6及び軸受部材8を介して支持したウォーム3の軸部3bは転がり軸受6の内輪6aに圧入されており、外輪6bは支持孔71に遊嵌されている。軸部3bが圧入された2つの周面、即ち、軸部3bの外周面及び内輪6aの内周面の一方には環状溝15が設けられている。
図3の(a) は軸部の周面に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図、図3の(b) は内輪の周面(内周面)に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図である。
【0022】
図3の(a) では軸部3bが圧入された内輪6aの軸長方向中央部と向き合う位置に環状溝15が設けられている。また、図3の(b) では内輪6aの軸長方向中央部に環状溝15が設けられている。環状溝15は内輪6aの軌道溝6cの幅寸法と同程度の幅寸法としてある。
【0023】
電動モータ1の出力軸1aとウォーム3の軸部3bとはセレーションを有する雄形継手部21及び雌形継手部22を介して連動連結されている。
【0024】
また、ハウジング7は第2収容部7bに連なる第3収容部7cを有しており、トーションバー52の捩れに応じた操舵軸51,53の相対回転変位量によって操舵輪Bに加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ16が第3収容部7cに収容されており、該トルクセンサ16が検出したトルク等に基づいて電動モータ1が駆動制御されるように構成されている。
【0025】
以上のように構成された電動パワーステアリング装置は、ウォーム3を組込む場合、ウォーム3の軸部3bを転がり軸受6の内輪6aに圧入し、ウォーム3及び転がり軸受6をユニットにした状態でハウジング7の第1収容部7aに挿入される。
【0026】
図4は軸部を内輪に圧入した状態を示す説明図である。
軸部3bを内輪6aに圧入する場合、圧入により接触する2つの周面、即ち、軸部3bの外周面及び内輪6aの内周面にラジアル方向の圧力が加わる。この2つの周面の一方には環状溝15が設けられているため(図3の(a) 又は(b) 参照)、この環状溝15部分にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないのに対し、該環状溝15の左右両側の非環状溝部分にはラジアル方向の比較的大きな圧力が加わる。しかも、内輪6aの外周部には環状の軌道溝6cが設けられているため、非環状溝部分に加わるラジアル方向の圧力により内輪6aは軌道溝6cを中心として軌道溝6c側へ変形する。(図4の破線参照)この変形により転がり軸受6のアキシアル隙間が小さくなる。また、軌道溝6cが設けられている内輪6aの軸長方向中央部にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないため、軌道溝6cの底部の変形量は非常に少ないのであり、転がり軸受6のラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間を小さくすることができる。従って、回転中心間距離Hの許容調整量を確保し易いのであり、しかも、転がり軸受6のアキシアル隙間による音鳴りを低減できる。また、アキシアル隙間を低減するためのねじ環、コイルバネ等の特別の部品を用いる必要がないため、部品点数を削減でき、コストの低減を図ることができる。
【0027】
また、ウォーム3を組込む場合、ハウジング7の収容孔76に軸受部材8を挿入し、第1収容部7aに収容されたウォーム3の軸部3cを凹孔75から軸受部材8の軸受孔に挿入する。
【0028】
このようにウォーム3及び軸受部材8を組込んだ後、弾性体13、閉孔部材14を収容孔76に挿入し、該閉孔部材14の回転操作により弾性体13を介して軸受部材8を移動させ、さらに、軸部3bの転がり軸受6への支持部を中心としてウォーム3を揺動させ、該ウォーム3をウォームホイール4の歯面に接触させ、ウォーム3及びウォームホイール4の回転中心間距離Hを調整し、ウォーム3及びウォームホイール4の噛合部のバックラッシュ量をなくすることができる。
【0029】
実施の形態2
図5の(a) は支持孔の周面に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図、図5の(b) は外輪の周面(外周面)に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図である。
この実施の形態2の電動パワーステアリング装置は、外輪6bを支持孔71に遊嵌し、軸部3bを内輪6aに圧入する代わりに、軸部3bを内輪6aに遊嵌し、外輪6bを支持孔71に圧入し、さらに、外輪6bが圧入された2つの周面、即ち、外輪6bの外周面及び支持孔71の周面の一方に環状溝15を設けたものである。
【0030】
実施の形態2において、図5の(a) では支持孔71において圧入された外輪6bの軸長方向中央部と向き合う位置に環状溝15が設けられている。また、図5の(b) では外輪6bの軸長方向中央部に環状溝15が設けられている。環状溝15は外輪6bの軌道溝6dの幅寸法と同程度の幅寸法としてある。
【0031】
実施の形態2にあっては、外輪6bを支持孔71に圧入する場合、実施の形態1と同様、環状溝15部分にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないのに対し、環状溝左右両側方の非環状溝部分にはラジアル方向の比較的大きな圧力が加わることになるため、非環状溝部分に加わるラジアル方向の圧力により外輪6bは軌道溝6dを中心として軌道溝6d側へ変形し、この変形により転がり軸受6のアキシアル隙間が小さくなる。また、軌道溝6dが設けられている外輪6bの軸長方向中央部にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないため、軌道溝6dの底部の変形量は非常に少ない。従って、転がり軸受6のラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間を小さくすることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0032】
実施の形態3
図6は実施の形態3の構成を示す転がり軸受部分の断面図である。
この実施の形態3の電動パワーステアリング装置は、転がり軸受6が支持孔71に圧入された2つの周面の少なくとも一方に環状溝15を設ける代わりに、圧入により接触する2つの周面の一方、又は両方であり、回転中心間距離Hが長短となる方向の近傍に凹所17,17を設けたものである。
【0033】
実施の形態3において、図6は軸部3bが圧入された内輪6aの軸長方向中央部と向き合う位置であり、回転中心間距離Hが長短となる方向の近傍に凹所17,17が設けられている。凹所17,17は内輪6aの軌道溝6cの周方向幅寸法と同程度の周方向幅寸法であり、適宜寸法としてある。
【0034】
実施の形態3にあっては、軸部3bを内輪6aに圧入する場合、実施の形態1と同様、凹所17,17部分にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないのに対し、非凹所部分にはラジアル方向の比較的大きな圧力が加わることになるため、非凹所部分に加わるラジアル方向の圧力により内輪6aの回転中心間距離Hが長短となる側は軌道溝6cを中心として軌道溝6c側へ変形し、この変形により転がり軸受6のアキシアル隙間が小さくなる。また、軌道溝6cが設けられている内輪6aの軸長方向中央部にはラジアル方向の圧力が殆ど加わらないため、軌道溝6cの底部の変形量は非常に少ない。従って、転がり軸受6のラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間を小さくすることができる。
また、回転中心間距離Hが長短となる方向と交差する側は非凹所であるため、回転中心間距離Hが長短となる方向と交差する側のラジアル隙間を小さくすることができる。 その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0035】
尚、以上説明した実施の形態1では、軸部3bの周面又は内輪6aの周面に環状溝15を設け、実施の形態2では、支持孔71の周面又は外輪6bの周面に環状溝15を設けたが、その他、軸部3b及び内輪6aの周面に環状溝15を設けてもよいし、また、支持孔71及び外輪6bの周面に環状溝15を設けてもよい。また、実施の形態3にあっては凹所17,17を内輪6a、外輪6b、支持孔71の周面に設けてもよいし、また、軸部3b及び内輪6aの周面又は支持孔71及び外輪6bの周面に設けてもよい。
【0036】
また、以上説明した実施の形態では、内輪6a、外輪6bの軸長方向中央部と向き合う位置、又は内輪6a、外輪6bの軸長方向中央部に環状溝15、凹所17,17を設けたが、その他、環状溝15、凹所17,17は内輪6a、外輪6bの軸長方向一端部と向き合う位置、又は内輪6a、外輪6bの軸長方向一端部に設けてもよいのであり、環状溝15、凹所17,17の圧入周面上の位置は特に制限されない。
【0037】
また、以上説明した実施の形態では、ハウジング7のねじ孔72にねじ環12を螺着することにより外輪6bを固定し、軸部3bの環状溝15に規制環9を外嵌することにより内輪6aの軸長方向への移動を規制するようにしたが、その他、前記ねじ孔52をなくし、支持孔71の近傍をかしめることにより外輪6bを固定するようにしてもよいし、また、規制環9をなくし、軸部3bの途中をかしめることにより内輪6aの軸長方向への移動を規制するようにしてもよい。
【0038】
また、以上説明した実施の形態では、回転中心間距離Hを調整するための調整手段を備えた構成としたが、その他、前記調整手段を備えていない構成としてもよい。
【0039】
また、以上説明した実施の形態の減速歯車機構Aは、駆動歯車であるウォーム3及び従動歯車であるウォームホイール4を備えたウォーム歯車である他、駆動歯車であるハイポイドピニオン及び従動歯車であるハイポイドホイールを備えたハイポイド歯車であってもよい。さらに、駆動歯車、従動歯車としてはすば歯車であってもよく、はすば歯車の一部とウォーム歯車の一部とを合成した歯車であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように第1発明、第2発明、第3発明によれば、駆動歯車の軸部が内嵌される転がり軸受のラジアル隙間を小さくすることなくアキシアル隙間を小さくすることができるため、駆動歯車及び従動歯車の回転中心間距離を調整する構成において、前記回転中心間距離の許容調整量を確保し易く、しかも、アキシアル隙間による音鳴りを低減できる。また、アキシアル隙間を低減するための特別の部品を用いないため、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す減速歯車機構部分の拡大断面図である。
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全体構成を示す断面図である。
【図3】(a) は軸部の周面に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図、(b) は内輪の周面(内周面)に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図である。
【図4】軸部を内輪に圧入した状態を示す説明図である。
【図5】(a) は支持孔の周面に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図、(b) は外輪の周面(外周面)に環状溝を設けた構成を示す部分拡大断面図である。
【図6】本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す転がり軸受部分の断面図である。
【符号の説明】
1 電動モータ
1a 出力軸
3 ウォーム(駆動歯車)
3b 軸部
4 ウォームホイール(従動歯車)
5 舵取手段
6 転がり軸受
6a 内輪
6b 外輪
7 ハウジング
8 軸受部材
15 環状溝
17 凹所
H 回転中心間距離

Claims (3)

  1. 電動モータの回転に連動し、ハウジング内に外輪が内嵌された転がり軸受の内輪に内嵌される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車とを備え、前記電動モータの回転によって操舵補助するようにした電動パワーステアリング装置において、前記外輪とハウジングとは圧入されているか又は前記軸部と内輪とは圧入されており、圧入される何れか2つの周面の少なくとも一方は環状溝を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記環状溝は圧入される周面の軸長方向中央部に設けられている請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 電動モータの出力軸に連動連結され、ハウジング内に外輪が内嵌された転がり軸受の内輪に内嵌される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車の反電動モータ側を駆動歯車及び従動歯車の回転中心間距離が長短となる方向へ移動可能に支持する軸受部材とを備え、前記電動モータの回転によって操舵補助するようにした電動パワーステアリング装置において、前記外輪とハウジングとは圧入されているか又は前記軸部と内輪とは圧入されており、圧入される何れか2つの周面の少なくとも一方は前記回転中心間距離が長短となる方向の近傍に凹所を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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