JP2004122852A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるとともに、雄形継手部11及び雌形継手部12間での音鳴りを抑制することができるようにする。
【解決手段】操舵補助用のモータの出力軸に雄形継手部11及び雌形継手部12を介して継合される軸部を有する駆動歯車2と、該駆動歯車2に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車3と、前記駆動歯車2を従動歯車3に押付ける押付体とを備え、前記雄形継手部11及び雌形継手部12の少なくとも一方に、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを抑制する環状の弾性体を設け、雄形継手部11及び雌形継手部12間に隙間を設けて駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるようにした場合においても雄形継手部11及び雌形継手部12間での音鳴りを抑制するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】操舵補助用のモータの出力軸に雄形継手部11及び雌形継手部12を介して継合される軸部を有する駆動歯車2と、該駆動歯車2に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車3と、前記駆動歯車2を従動歯車3に押付ける押付体とを備え、前記雄形継手部11及び雌形継手部12の少なくとも一方に、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを抑制する環状の弾性体を設け、雄形継手部11及び雌形継手部12間に隙間を設けて駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるようにした場合においても雄形継手部11及び雌形継手部12間での音鳴りを抑制するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は操舵補助力の発生源としてモータを用いてなる電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の電動式パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータ及び該モータの回転力を舵取手段に伝える減速歯車機構を備えており、操舵輪の操舵に応じた舵取手段の動作を前記モータの回転により補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
【0003】
減速歯車機構はその一端の軸部が前記モータの出力軸に雄形継手部及び雌形継手部を介して継合される駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、前記舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車の他端の軸部が挿入される軸受孔を有し、駆動歯車を従動歯車に押付ける押付体とを備えており、該押付体を移動操作することにより、駆動歯車及び従動歯車の回転中心間距離を調整し、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量を少なくして転舵時のバックラッシュによる歯打ち音をなくするように構成されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、減速歯車機構の駆動歯車は前記モータの出力軸との継合部に対しモータと反対側へ離隔した位置に軸受座を有しており、この軸受座に前記転がり軸受が嵌合固定されている。つまり、出力軸の回転力が駆動歯車に伝動される継合部は、駆動歯車を支持する転がり軸受と前記モータとの間に配置されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21943号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のように構成された従来の電動式パワーステアリング装置にあっては、前記押付体を操作することにより、駆動歯車は転がり軸受の支持部を支点として揺動することになる。この駆動歯車の前記支持部を支点とする揺動を許容し、前記回転中心間距離を調整するには、前記転がり軸受の近傍位置で前記継合部の雄形継手部及び雌形継手部間にラジアル隙間を設ける必要がある。
【0007】
ところが、前記継合部でのラジアル隙間の量が多い場合、継合部のラジアル方向へのガタつき量が多くなり、継合部で音鳴りが発生する。また、前記継合部でのラジアル隙間の量が少ない場合、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保することができないことになり、改善策が要望されていた。
【0008】
本発明は斯る事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的はバックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるとともに、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる電動式パワーステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る電動式パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータの出力軸に雄形継手部及び雌形継手部を介して継合される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車を従動歯車に押付ける押付体とを備え、前記モータの回転によって操舵補助するようにした電動式パワーステアリング装置において、前記雄形継手部及び雌形継手部の少なくとも一方は雄形継手部の周面が雌形継手部に当接するのを抑制する弾性体を備えていることを特徴とする。
【0010】
第1発明にあっては、雄形継手部の周面が雌形継手部に当接するのを抑制する弾性体を備えるため、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保した場合においても、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる。
【0011】
第2発明に係る電動式パワーステアリング装置は、前記弾性体は雄形継手部の両端部近傍となる位置に有することを特徴とする。
【0012】
第2発明にあっては、雄形継手部の両端部近傍となる位置に弾性体を有するため、操向輪の縁石乗り上げ等によって操向輪(車輪)から舵取手段及び従動歯車を介して駆動歯車に逆入力荷重が加わった場合等、駆動歯車に比較的大きな力が加わった際には雄形継手部の両端部近傍となる位置の弾性体をそれぞれ雌形継手部に接触させることができ、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す減速歯車機構部分の拡大断面図、図2は電動式パワーステアリング装置の断面図、図3は要部の拡大断面図、図4は図3のIV−IV線の断面図である。
【0014】
電動式パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータ1と、該モータ1の出力軸1aに継合される駆動歯車2及び該駆動歯車2に噛合する従動歯車3を有する減速歯車機構Aと、該減速歯車機構Aに繋がる舵取手段4とを備えている。
【0015】
この舵取手段4は、上端部が舵取りのための操舵輪Bに繋がり、下端部に筒部41aを有する上側の操舵軸41と、前記筒部41a内に挿入されてその上端部が前記上側の操舵軸41の筒部41aに連結され、前記操舵輪Bに加わる操舵トルクの作用によって捩れるトーションバー42と、下端部が前記トーションバー42の下端部に連結され、前記減速歯車機構Aに繋がる下側の操舵軸43とを備え、該下側の操舵軸43がユニバーサルジョイントを介して例えばラックピニオン式の舵取機構(不図示)に繋がる。
【0016】
減速歯車機構Aの駆動歯車2は両端に軸部2a,2bを有しており、一端の軸部2aが転がり軸受5を介して支持部材6に回転自在に支持された状態でモータ1の出力軸1aに継合され、他端の軸部2bが円柱形の押付体7を介して支持部材6に支持されている。従動歯車3は下側の操舵軸43の途中に嵌合固定されている。
【0017】
支持部材6は駆動歯車2を収容し、該駆動歯車2の軸部2a,2bを、転がり軸受5及び押付体7を介して回転自在に支持した第1収容部6aと、前記従動歯車3を収容し、該従動歯車3を操舵軸43及び該操舵軸43に嵌合された2つの転がり軸受8,9を介して支持した第2収容部6bとを有する。
【0018】
第1収容部6aは駆動歯車2の軸長方向に長くなっており、その長手方向一端には転がり軸受5を介して軸部2aを支持する支持孔61及び該支持孔61に連なるねじ孔62及びモータ取付部63が設けられており、ねじ孔62に転がり軸受5を固定するためのねじ環10が螺着されている。また、モータ取付部63にモータ1が取付けられている。
【0019】
このモータ1の出力軸1aと駆動歯車2の軸部2aとはセレーションを有する雄形継手部11及び雌形継手部12を介して継合されている。雄形継手部11は軸部2aの周面にセレーションを設けることにより構成されており、また、雌形継手部12は出力軸1aに嵌合固定された筒部材12aの内側にセレーションを設けることにより構成されており、雄形継手部11と雌形継手部12とが、ラジアル隙間の量が比較的多くなるように、換言すれば、前記バックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるようにセレーション嵌合されている。
【0020】
雄形継手部11の両端部近傍には、セレーションの谷部直径寸法よりも小径寸法の環状凹部11a,11bが設けられている。一方の環状凹部11aは雄形継手部11の一端縁から設けられており、他方の環状凹部11bは雄形継手部11の途中に溝形に設けられている。各環状凹部11a,11bには雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを抑制する環状の弾性体13,14が嵌合保持されている。
【0021】
この弾性体13,14は、前記谷部直径寸法L1よりも大径寸法L2のゴム製の環部材からなり、雄形継手部11及び雌形継手部12がセレーション嵌合される際に、雌形継手部12のセレーションによって弾性体13,14の外周部が撓み、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接しないようにしてある。また、弾性体13,14はOリングからなるが、弾性体13,14の形状は断面形状が四角形又は矩形となる環部材であってもよく、特に制限されない。
【0022】
前記第1収容部6aの他端には、駆動歯車2の他端の軸部2bが挿入される凹孔64及び該凹孔64の内面に臨み、軸部2bのラジアル方向に向けて穿設、換言すれば駆動歯車2を従動歯車3に向けて押付ける方向に穿設された円柱形の収容孔65が設けられている。この収容孔65には軸部2bが回転自在に嵌合される押付体7と、該押付体7を前記押付ける方向へ付勢するコイルバネからなる弾性体15と、押付体7を移動操作するための操作体16とが収容されている。また、収容孔65の外部への開放側にはねじ部66が設けられており、該ねじ部66に操作体16が螺着されている。
【0023】
押付体7はその軸長方向の途中、換言すれば収容孔65に沿って移動する移動方向の途中に前記移動方向と直交するように穿設された軸受孔71が設けられており、該軸受孔71に軸部2bが回転可能に嵌合されたすべり軸受17を挿入固定してあり、該すべり軸受17を介して軸部2bを押付体7に支持してある。
【0024】
尚、前記支持部材6内には、前記トーションバー42の捩れに応じた操舵軸41、43の相対回転変位量によって前記操舵輪Bに加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ18が内装されており、該トルクセンサ18が検出したトルク等に基づいて前記モータ1が駆動制御されるように構成されている。
【0025】
以上のように構成された電動式パワーステアリング装置において、モータ1及び減速歯車機構Aを組み込む場合、出力軸1aの雌形継手部12と、駆動歯車2の雄形継手部11とがセレーション嵌合される。この際、雄形継手部11の両端部には弾性体13,14が設けられているため、雌形継手部12のセレーションによって弾性体13,14の外周部が撓み、この撓み状態でセレーション嵌合され、雄形継手部11及び雌形継手部12の間にラジアル隙間が生ずる。
【0026】
このように駆動歯車2の軸部2aをモータ1の出力軸1aに継合した状態で操作体16を回転操作することにより弾性体15を介して押付体7を移動させ、該押付体7の軸受孔71に軸部2bが嵌合されている駆動歯車2を従動歯車3に押付け、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合部のバックラッシュ量を調整する。この際、駆動歯車2は転がり軸受5の内輪と外輪との間の隙間によって転がり軸受5への支持部(軸部2b)を中心として揺動し、駆動歯車2及び雄形継手部11の回転中心が雌形継手部12の中心に対して前記隙間の範囲内で傾斜することになるが、雄形継手部11の両端部には弾性体13,14が設けられているため、この弾性体13,14が撓み、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを防ぐことができ、雄形継手部11及び雌形継手部12間での音鳴りを減少させることができる。
【0027】
実施の形態2
図5は電動式パワーステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態2の電動式パワーステアリング装置は、雄形継手部11の両端部に設ける環状凹部11a,11bを溝形とし、各環状凹部11a,11bにOリングからなる弾性体13,14を嵌合保持したものである。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0028】
以上説明した実施の形態1、2では、雄形継手部11及び雌形継手部12が嵌合される際に弾性体13,14が撓み、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合部のバックラッシュ量を調整する際に弾性体13,14がさらに撓むように構成したが、その他、雄形継手部11及び雌形継手部12が嵌合される際に弾性体13,14の両方又は一方が撓まないようにし、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合部のバックラッシュ量を調整する際に、前記嵌合する際に撓まない弾性体13,14の両方又は一方が雌形継手部12の内周と接触し、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接しないように構成してもよい。
【0029】
このように構成することにより、前記噛合部のバックラッシュ量を調整する際に雄形継手部11を、前記弾性体13,14の両方又は一方が雌形継手部12の内周と接触するまでの移動量、及び弾性体が雌形継手部12の内周に接触して撓む撓み量を揺動させることができるため、バックラッシュ量の調整代を実施の形態1、2に比べて多くすることができるとともに、弾性体弾性体13,14の両方又は一方の耐久性を高めることがてき、さらに、組立て性を良好にできる。
【0030】
実施の形態3
図6は電動式パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態3の電動式パワーステアリング装置は、雄形継手部11の両端部に環状凹部11a,11bを設ける代わりに、雄形継手部11の一端部と接触する位置の弾性体19を雌形継手部12の内側に設けたものである。
【0031】
実施の形態3において、筒部材12aからなる雌形継手部12は、その内側にセレーション及び出力軸1aに嵌合される嵌合部12bを有しており、該嵌合部12bを、出力軸1aへの嵌合長さよりも長くなるように形成し、この嵌合部12bの端部に環状の弾性体19を嵌合保持したものである。
実施の形態3において、雌形継手部12の弾性体19は雄形継手部11の周面(歯先面)と接触し、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを防いでいる。
【0032】
この実施の形態3にあっては、弾性体19の内径寸法L3を雄形継手部11の外形寸法L4と等しい寸法、又は、大きい寸法にすることができるため、雄形継手部11及び雌形継手部12が嵌合される際に弾性体19が撓むのを防ぐことができ、組立て性を向上できるとともに、弾性体19の耐久性を高めることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0033】
実施の形態4
図7は電動式パワーステアリング装置の実施の形態4の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態4の電動式パワーステアリング装置は、押付体7を操作して駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係を調整する代わりに、従動歯車3が嵌合固定された操舵軸43を軸長方向へ移動可能とし、該操舵軸43の移動量を調整するねじ環20,21を操作することにより、操舵軸43とともに従動歯車3を軸長方向へ移動させ、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係を調整するように構成したものである。
【0034】
この実施の形態4において、操舵軸43における転がり軸受9への支持部43aの両側にねじ部43b,43cを有しており、各ねじ部43b,43cに、転がり軸受9の両側に当接するねじ環20,21が螺着されており、該ねじ環20,21の転がり軸受9に対する締付け方向、弛緩方向への回転操作により操舵軸43の転がり軸受9に対する位置、ひいては操舵軸43に嵌合固定されている従動歯車3の駆動歯車2に対する位置を調整し、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係が最適となる位置に操舵軸43を固定することができるようにしてある。
【0035】
このように構成された操舵軸43は、従動歯車3が嵌合固定された操舵軸43のねじ部43bにねじ環20を螺着した状態で、転がり軸受8,9が嵌合固定された支持部材6内に挿入し、支持部43aを転がり軸受9に挿嵌し、操舵軸43のねじ部43cにねじ環21を螺着することにより組み込むことができる。また、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係の調整は、例えば組立て前に、転がり軸受8の一側に当接する支持部材6の軸受孔側面6cから駆動歯車2の回転中心までの距離Hと、転がり軸受8の一側に当接する支持部材6の軸受孔側面6cから操舵軸43に嵌合固定された従動歯車3の回転中心までの距離とが一致するようにねじ環20を操作する。又は、前記距離Hを予め測定することなく、従動歯車3が嵌合固定された操舵軸43を支持部材6内に挿入し、ねじ環21を螺着した後で駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係が悪い場合に、ねじ環21を取外し、操舵軸43を支持部材6から抜き出してねじ環20を操作し、再び操舵軸43を組み込む。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0036】
尚、以上説明した実施の形態では雄形継手部11の両端部と接触する位置に弾性体13,14を設けたが、その他、雄形継手部11のモータ側端部にだけ弾性体13を設けた構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態ではモータ1の出力軸1aが雌形継手部12を有し、駆動歯車2の軸部2aが雄形継手部11を有する構成としたが、その他、出力軸1aが雄形継手部11を有し、軸部2aが雌形継手部12を有する構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように第1発明によれば、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保した場合においても、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを弾性体により抑制することができる。
【0038】
第2発明によれば、駆動歯車に比較的大きな力が加わった際には雄形継手部の両端部となる位置の弾性体をそれぞれ雌形継手部に接触させることができ、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す減速歯車機構A部分の拡大断面図である。
【図2】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の断面図である。
【図3】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の要部の拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線の断面図である。
【図5】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図6】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図7】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態4の構成を示す要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 モータ
1a 出力軸
2 駆動歯車
2a,2b 軸部
3 従動歯車
4 舵取手段
7 押付体
11 雄形継手部
12 雌形継手部
13,14 弾性体
【発明の属する技術分野】
本発明は操舵補助力の発生源としてモータを用いてなる電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の電動式パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータ及び該モータの回転力を舵取手段に伝える減速歯車機構を備えており、操舵輪の操舵に応じた舵取手段の動作を前記モータの回転により補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
【0003】
減速歯車機構はその一端の軸部が前記モータの出力軸に雄形継手部及び雌形継手部を介して継合される駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、前記舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車の他端の軸部が挿入される軸受孔を有し、駆動歯車を従動歯車に押付ける押付体とを備えており、該押付体を移動操作することにより、駆動歯車及び従動歯車の回転中心間距離を調整し、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量を少なくして転舵時のバックラッシュによる歯打ち音をなくするように構成されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、減速歯車機構の駆動歯車は前記モータの出力軸との継合部に対しモータと反対側へ離隔した位置に軸受座を有しており、この軸受座に前記転がり軸受が嵌合固定されている。つまり、出力軸の回転力が駆動歯車に伝動される継合部は、駆動歯車を支持する転がり軸受と前記モータとの間に配置されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21943号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のように構成された従来の電動式パワーステアリング装置にあっては、前記押付体を操作することにより、駆動歯車は転がり軸受の支持部を支点として揺動することになる。この駆動歯車の前記支持部を支点とする揺動を許容し、前記回転中心間距離を調整するには、前記転がり軸受の近傍位置で前記継合部の雄形継手部及び雌形継手部間にラジアル隙間を設ける必要がある。
【0007】
ところが、前記継合部でのラジアル隙間の量が多い場合、継合部のラジアル方向へのガタつき量が多くなり、継合部で音鳴りが発生する。また、前記継合部でのラジアル隙間の量が少ない場合、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保することができないことになり、改善策が要望されていた。
【0008】
本発明は斯る事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的はバックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるとともに、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる電動式パワーステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る電動式パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータの出力軸に雄形継手部及び雌形継手部を介して継合される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車を従動歯車に押付ける押付体とを備え、前記モータの回転によって操舵補助するようにした電動式パワーステアリング装置において、前記雄形継手部及び雌形継手部の少なくとも一方は雄形継手部の周面が雌形継手部に当接するのを抑制する弾性体を備えていることを特徴とする。
【0010】
第1発明にあっては、雄形継手部の周面が雌形継手部に当接するのを抑制する弾性体を備えるため、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保した場合においても、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる。
【0011】
第2発明に係る電動式パワーステアリング装置は、前記弾性体は雄形継手部の両端部近傍となる位置に有することを特徴とする。
【0012】
第2発明にあっては、雄形継手部の両端部近傍となる位置に弾性体を有するため、操向輪の縁石乗り上げ等によって操向輪(車輪)から舵取手段及び従動歯車を介して駆動歯車に逆入力荷重が加わった場合等、駆動歯車に比較的大きな力が加わった際には雄形継手部の両端部近傍となる位置の弾性体をそれぞれ雌形継手部に接触させることができ、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す減速歯車機構部分の拡大断面図、図2は電動式パワーステアリング装置の断面図、図3は要部の拡大断面図、図4は図3のIV−IV線の断面図である。
【0014】
電動式パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータ1と、該モータ1の出力軸1aに継合される駆動歯車2及び該駆動歯車2に噛合する従動歯車3を有する減速歯車機構Aと、該減速歯車機構Aに繋がる舵取手段4とを備えている。
【0015】
この舵取手段4は、上端部が舵取りのための操舵輪Bに繋がり、下端部に筒部41aを有する上側の操舵軸41と、前記筒部41a内に挿入されてその上端部が前記上側の操舵軸41の筒部41aに連結され、前記操舵輪Bに加わる操舵トルクの作用によって捩れるトーションバー42と、下端部が前記トーションバー42の下端部に連結され、前記減速歯車機構Aに繋がる下側の操舵軸43とを備え、該下側の操舵軸43がユニバーサルジョイントを介して例えばラックピニオン式の舵取機構(不図示)に繋がる。
【0016】
減速歯車機構Aの駆動歯車2は両端に軸部2a,2bを有しており、一端の軸部2aが転がり軸受5を介して支持部材6に回転自在に支持された状態でモータ1の出力軸1aに継合され、他端の軸部2bが円柱形の押付体7を介して支持部材6に支持されている。従動歯車3は下側の操舵軸43の途中に嵌合固定されている。
【0017】
支持部材6は駆動歯車2を収容し、該駆動歯車2の軸部2a,2bを、転がり軸受5及び押付体7を介して回転自在に支持した第1収容部6aと、前記従動歯車3を収容し、該従動歯車3を操舵軸43及び該操舵軸43に嵌合された2つの転がり軸受8,9を介して支持した第2収容部6bとを有する。
【0018】
第1収容部6aは駆動歯車2の軸長方向に長くなっており、その長手方向一端には転がり軸受5を介して軸部2aを支持する支持孔61及び該支持孔61に連なるねじ孔62及びモータ取付部63が設けられており、ねじ孔62に転がり軸受5を固定するためのねじ環10が螺着されている。また、モータ取付部63にモータ1が取付けられている。
【0019】
このモータ1の出力軸1aと駆動歯車2の軸部2aとはセレーションを有する雄形継手部11及び雌形継手部12を介して継合されている。雄形継手部11は軸部2aの周面にセレーションを設けることにより構成されており、また、雌形継手部12は出力軸1aに嵌合固定された筒部材12aの内側にセレーションを設けることにより構成されており、雄形継手部11と雌形継手部12とが、ラジアル隙間の量が比較的多くなるように、換言すれば、前記バックラッシュ量の調整代を充分に確保することができるようにセレーション嵌合されている。
【0020】
雄形継手部11の両端部近傍には、セレーションの谷部直径寸法よりも小径寸法の環状凹部11a,11bが設けられている。一方の環状凹部11aは雄形継手部11の一端縁から設けられており、他方の環状凹部11bは雄形継手部11の途中に溝形に設けられている。各環状凹部11a,11bには雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを抑制する環状の弾性体13,14が嵌合保持されている。
【0021】
この弾性体13,14は、前記谷部直径寸法L1よりも大径寸法L2のゴム製の環部材からなり、雄形継手部11及び雌形継手部12がセレーション嵌合される際に、雌形継手部12のセレーションによって弾性体13,14の外周部が撓み、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接しないようにしてある。また、弾性体13,14はOリングからなるが、弾性体13,14の形状は断面形状が四角形又は矩形となる環部材であってもよく、特に制限されない。
【0022】
前記第1収容部6aの他端には、駆動歯車2の他端の軸部2bが挿入される凹孔64及び該凹孔64の内面に臨み、軸部2bのラジアル方向に向けて穿設、換言すれば駆動歯車2を従動歯車3に向けて押付ける方向に穿設された円柱形の収容孔65が設けられている。この収容孔65には軸部2bが回転自在に嵌合される押付体7と、該押付体7を前記押付ける方向へ付勢するコイルバネからなる弾性体15と、押付体7を移動操作するための操作体16とが収容されている。また、収容孔65の外部への開放側にはねじ部66が設けられており、該ねじ部66に操作体16が螺着されている。
【0023】
押付体7はその軸長方向の途中、換言すれば収容孔65に沿って移動する移動方向の途中に前記移動方向と直交するように穿設された軸受孔71が設けられており、該軸受孔71に軸部2bが回転可能に嵌合されたすべり軸受17を挿入固定してあり、該すべり軸受17を介して軸部2bを押付体7に支持してある。
【0024】
尚、前記支持部材6内には、前記トーションバー42の捩れに応じた操舵軸41、43の相対回転変位量によって前記操舵輪Bに加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ18が内装されており、該トルクセンサ18が検出したトルク等に基づいて前記モータ1が駆動制御されるように構成されている。
【0025】
以上のように構成された電動式パワーステアリング装置において、モータ1及び減速歯車機構Aを組み込む場合、出力軸1aの雌形継手部12と、駆動歯車2の雄形継手部11とがセレーション嵌合される。この際、雄形継手部11の両端部には弾性体13,14が設けられているため、雌形継手部12のセレーションによって弾性体13,14の外周部が撓み、この撓み状態でセレーション嵌合され、雄形継手部11及び雌形継手部12の間にラジアル隙間が生ずる。
【0026】
このように駆動歯車2の軸部2aをモータ1の出力軸1aに継合した状態で操作体16を回転操作することにより弾性体15を介して押付体7を移動させ、該押付体7の軸受孔71に軸部2bが嵌合されている駆動歯車2を従動歯車3に押付け、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合部のバックラッシュ量を調整する。この際、駆動歯車2は転がり軸受5の内輪と外輪との間の隙間によって転がり軸受5への支持部(軸部2b)を中心として揺動し、駆動歯車2及び雄形継手部11の回転中心が雌形継手部12の中心に対して前記隙間の範囲内で傾斜することになるが、雄形継手部11の両端部には弾性体13,14が設けられているため、この弾性体13,14が撓み、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを防ぐことができ、雄形継手部11及び雌形継手部12間での音鳴りを減少させることができる。
【0027】
実施の形態2
図5は電動式パワーステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態2の電動式パワーステアリング装置は、雄形継手部11の両端部に設ける環状凹部11a,11bを溝形とし、各環状凹部11a,11bにOリングからなる弾性体13,14を嵌合保持したものである。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0028】
以上説明した実施の形態1、2では、雄形継手部11及び雌形継手部12が嵌合される際に弾性体13,14が撓み、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合部のバックラッシュ量を調整する際に弾性体13,14がさらに撓むように構成したが、その他、雄形継手部11及び雌形継手部12が嵌合される際に弾性体13,14の両方又は一方が撓まないようにし、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合部のバックラッシュ量を調整する際に、前記嵌合する際に撓まない弾性体13,14の両方又は一方が雌形継手部12の内周と接触し、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接しないように構成してもよい。
【0029】
このように構成することにより、前記噛合部のバックラッシュ量を調整する際に雄形継手部11を、前記弾性体13,14の両方又は一方が雌形継手部12の内周と接触するまでの移動量、及び弾性体が雌形継手部12の内周に接触して撓む撓み量を揺動させることができるため、バックラッシュ量の調整代を実施の形態1、2に比べて多くすることができるとともに、弾性体弾性体13,14の両方又は一方の耐久性を高めることがてき、さらに、組立て性を良好にできる。
【0030】
実施の形態3
図6は電動式パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態3の電動式パワーステアリング装置は、雄形継手部11の両端部に環状凹部11a,11bを設ける代わりに、雄形継手部11の一端部と接触する位置の弾性体19を雌形継手部12の内側に設けたものである。
【0031】
実施の形態3において、筒部材12aからなる雌形継手部12は、その内側にセレーション及び出力軸1aに嵌合される嵌合部12bを有しており、該嵌合部12bを、出力軸1aへの嵌合長さよりも長くなるように形成し、この嵌合部12bの端部に環状の弾性体19を嵌合保持したものである。
実施の形態3において、雌形継手部12の弾性体19は雄形継手部11の周面(歯先面)と接触し、雄形継手部11の周面が雌形継手部12に当接するのを防いでいる。
【0032】
この実施の形態3にあっては、弾性体19の内径寸法L3を雄形継手部11の外形寸法L4と等しい寸法、又は、大きい寸法にすることができるため、雄形継手部11及び雌形継手部12が嵌合される際に弾性体19が撓むのを防ぐことができ、組立て性を向上できるとともに、弾性体19の耐久性を高めることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0033】
実施の形態4
図7は電動式パワーステアリング装置の実施の形態4の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態4の電動式パワーステアリング装置は、押付体7を操作して駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係を調整する代わりに、従動歯車3が嵌合固定された操舵軸43を軸長方向へ移動可能とし、該操舵軸43の移動量を調整するねじ環20,21を操作することにより、操舵軸43とともに従動歯車3を軸長方向へ移動させ、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係を調整するように構成したものである。
【0034】
この実施の形態4において、操舵軸43における転がり軸受9への支持部43aの両側にねじ部43b,43cを有しており、各ねじ部43b,43cに、転がり軸受9の両側に当接するねじ環20,21が螺着されており、該ねじ環20,21の転がり軸受9に対する締付け方向、弛緩方向への回転操作により操舵軸43の転がり軸受9に対する位置、ひいては操舵軸43に嵌合固定されている従動歯車3の駆動歯車2に対する位置を調整し、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係が最適となる位置に操舵軸43を固定することができるようにしてある。
【0035】
このように構成された操舵軸43は、従動歯車3が嵌合固定された操舵軸43のねじ部43bにねじ環20を螺着した状態で、転がり軸受8,9が嵌合固定された支持部材6内に挿入し、支持部43aを転がり軸受9に挿嵌し、操舵軸43のねじ部43cにねじ環21を螺着することにより組み込むことができる。また、駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係の調整は、例えば組立て前に、転がり軸受8の一側に当接する支持部材6の軸受孔側面6cから駆動歯車2の回転中心までの距離Hと、転がり軸受8の一側に当接する支持部材6の軸受孔側面6cから操舵軸43に嵌合固定された従動歯車3の回転中心までの距離とが一致するようにねじ環20を操作する。又は、前記距離Hを予め測定することなく、従動歯車3が嵌合固定された操舵軸43を支持部材6内に挿入し、ねじ環21を螺着した後で駆動歯車2及び従動歯車3の噛合関係が悪い場合に、ねじ環21を取外し、操舵軸43を支持部材6から抜き出してねじ環20を操作し、再び操舵軸43を組み込む。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0036】
尚、以上説明した実施の形態では雄形継手部11の両端部と接触する位置に弾性体13,14を設けたが、その他、雄形継手部11のモータ側端部にだけ弾性体13を設けた構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態ではモータ1の出力軸1aが雌形継手部12を有し、駆動歯車2の軸部2aが雄形継手部11を有する構成としたが、その他、出力軸1aが雄形継手部11を有し、軸部2aが雌形継手部12を有する構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように第1発明によれば、駆動歯車及び従動歯車の噛合部のバックラッシュ量の調整代を充分に確保した場合においても、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを弾性体により抑制することができる。
【0038】
第2発明によれば、駆動歯車に比較的大きな力が加わった際には雄形継手部の両端部となる位置の弾性体をそれぞれ雌形継手部に接触させることができ、雄形継手部及び雌形継手部間での音鳴りを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す減速歯車機構A部分の拡大断面図である。
【図2】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の断面図である。
【図3】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の要部の拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線の断面図である。
【図5】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図6】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図7】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実施の形態4の構成を示す要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 モータ
1a 出力軸
2 駆動歯車
2a,2b 軸部
3 従動歯車
4 舵取手段
7 押付体
11 雄形継手部
12 雌形継手部
13,14 弾性体
Claims (2)
- 操舵補助用のモータの出力軸に雄形継手部及び雌形継手部を介して継合される軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取手段に繋がる従動歯車と、前記駆動歯車を従動歯車に押付ける押付体とを備え、前記モータの回転によって操舵補助するようにした電動式パワーステアリング装置において、前記雄形継手部及び雌形継手部の少なくとも一方は雄形継手部の周面が雌形継手部に当接するのを抑制する弾性体を備えていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
- 前記弾性体は雄形継手部の両端部近傍となる位置に有する請求項1記載の電動式パワーステアリング装置。
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JP2002287333A JP2004122852A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 電動式パワーステアリング装置 |
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JP2010070044A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Nsk Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
JP2013107640A (ja) * | 2012-12-25 | 2013-06-06 | Nsk Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
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2002
- 2002-09-30 JP JP2002287333A patent/JP2004122852A/ja active Pending
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