JP2004248728A - 簡易型シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の荷重調整機能を備えたシートリクライニング装置は、ロック機構とケーシングとに貫設した操作軸に板バネを捲装し、操作軸をハンドルの操作で、ロック機構のロック及びアンロックを動作し、かつ板バネの緊張及び弛緩を図る構成である。よって、リクライニングシートの折畳みは、専ら板バネの反撥力に依存する構造である。折畳み時の衝撃は、時として思わぬ障害を引起す虞がある。また快適なシートの折畳み及び/又は起立等が図れない問題点があった。
【構成】リクライニング機構のロック機構と、ロック機構に固止したベースと、ベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設けたスプリングと、スプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、スプリングを作動する操作手段と、スプリングを規制する規制手段とで構成した簡易型シートリクライニング装置である。従って、シートの荷重を微調整できる。簡単な装置で、かつ特定の車種に対応できるシートリクライニング装置の提供と、部品点数の減少化が図れる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車輌の荷重調整機能を備えたシートリクライニング装置(シートのタンブル機構を含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシートリクライニング装置は、ロック機構とケーシングとに貫設した操作軸に板バネを捲装し、この板バネをケーシングと操作軸とに係止する。従って、このハンドルの操作(回転)で、操作軸を正逆転すると、この正逆転により、ロック機構のロック及びアンロックと、板バネの緊張及び弛緩(緊張開放)とを図る。この操作により、シートは、所望するスピー ド及び/又は荷重によりリクライニング(シートの折畳み及び/又は復帰調整)する構成である。このリクライニング構成は、専ら板バネの反撥力に依存するので、昨今、折畳み等の場合に要求される条件、例えば、シートの衝撃、スピード調整・態様等に関して問題点が考えられる。
【0003】
その一つが衝撃による問題点である。即ち、幼児、老人、病人等の弱者に対するシート自体と、このシートの硬質部材等による怪我、物損事故、又はその恐怖感等の被害、またシートより投げ出される被害等である。次にシートのスピード調整等の問題点である。即ち、早急なシートの折畳み及び/又は復帰(適宜傾斜角度での立設)が望まれる場合、またシートの折畳み及び/又は復帰を、スピーディ及び/又はスピード変化等の動作を確実に行えないことである。またシートに対する多様な使用態様の問題点である。即ち、折畳み、起立時の如く、動作初期時には、スピーディに、また起立、収容時の如く、動作完了時には、緩やかに行えないことである。
【0004】
また一方で、近時、車種の多種類化(乗用車から、ワゴン、ワンボックスカー又はミニバンとの変革)と、シート形態・要望の多様化(シートのフルフラット化、またシートバックを先に戻す場合、途中でシートバックのスピードが速くなることの改良、シートのスピードのコントロール等)、等の要望に応えることが急務となってきた。
【0005】
次に、この種のシートリクライニング装置に関する先行文献を挙げる。文献(1)は、特開平1−107708号のリクライニング装置で、回転側部材の動きを、粘性グリース規制することで、リターンスプリングによるシートバックの復帰回動をゆっくりする構成である。しかし、この文献(1)は、粘性グリースを利用した構成であるので、ケーシングの密閉性を確保する必要性がある。また特殊な構造となり、製作・組付け・粘性グリースの充填等に関する手間、又は経験等を要する問題と、粘性グリースの耐久性の問題等がある。また文献(2)は、特開平9−252868号のリクライニング装置で、シートバックのリターンスプリングのドラム状カバー内に配設した摩擦ばねの摩擦力を、リターンスプリングによる戻りで発生させ、この摩擦力を利用して、シートバックの後傾位置から前方に戻す際に、シートバックの戻りスピードを緩和する構成である。また文献(3)は、実開平6−70642号のリクライニングデバイスで、シートバックを後傾位置から前傾位置間で前方に向けて付勢する第1スパイラルスプリングと、シートバックを前傾位置からニュートラル位置間で後方に向けて付勢する第2スパイラルス プリングを設け、この第2スパイラルスプリングが第1スパイラルスプリングの付勢力より弱くし、シートバックの回動スピードに変化を持たせることで衝撃を緩和する構成である。しかし、この文献(2)、(3)は、リターンスプリングを規制するスプリングを配備する構成であるので、構造の複雑化を招来する。またリターンスプリングとスプリングとの反撥力の調整でコントロールする構成であるので、この反撥力調整に関して精緻な装置と、この装置を操作する必要な慎重な組付けと、熟練が要求されること、等の課題がある。また構造上で検討すると、シートのスムーズな動きに対して、課題を残すこと、又はコストの上昇を招来すること、等の課題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術と、前記文献(1)〜(3)の発明、考案の改良を意図し、本出願人は、既に少なくとも五件の特許出願をする。その概要は、「リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、ロック機構に設けたケーシングと、ケーシングに一端を固定係止し、また他端を移動可能に係止したスプリングと、このスプリングの移動係止を司る移動用の溝と、スプリングを動作する操作手段、及びスプリングを規制する規制手段と、規制手段の荷重調整を図る調整手段とを設けた構成のシートリクライニング装置」である。
【0007】
これらの発明は、前述した問題点を解決するに十分な機構を備えている。本発明は、これらの発明をさらに発展し、低価格、簡易な構造、又は材料の節約、製造の簡略化等を意図した簡易型シートリクライニング装置の要望を満足することを意図する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ケーシングとスプリングとを改良し、かつスプリングを規制してシートの折畳み及び/又は起立、移動等を、緩やかに行うことで、各種の衝撃をなくすこと、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消を図ること、またこの改良で構成された簡単な構造を利用して、組付けの容易化、迅速化等を達成すること、またス プリングの加工の容易化、迅速化等を図ること、等を意図する。殊に、請求項1の発明は、スプリングを一枚のベースに設ける構成を採用して、荷重の調整(微調整)を図り、またスプリングの妄動(安定しない緊張及び/又は弛緩)を回避して、シートの確実な動きと、前記のようなスムーズな動きを確保すること、又は簡単な装置を提供して、特定の車種に対応できるシートリクライニング装置の提供と、汎用性の向上と、部品点数の減少化を図ること、等を意図する。
【0009】
請求項1は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、このロック機構に固止したベースと、このベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設け、かつ当該ベースに添接したスプリングと、このスプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、前記スプリングを作動するこのベースに設けた操作手段と、このスプリングを規制する規制手段とで構成した簡易型シートリクライニング装置である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成し、また荷重の一層の微調整を図り、またスプリングの妄動を回避して、シートの確実な動きと、前記のようなスムーズな動きを確保すること、又は簡単な装置を提供して、特定の車種に対応できるシートリクライニング装置の提供と、汎用性の向上と、部品点数の減少化を図ること、等を意図する。
【0011】
請求項2は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、このロック機構に固止したベースと、このベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設け、かつ当該ベースに添接したスプリングと、このスプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、前記スプリングを作動するこのベースに設けた操作手段と、このスプリングを規制する規制手段と、この規制手段にシートの荷重調整を図る調整手段とでなる荷重調整機能を備える構成とした簡易型シートリクライニング装置である。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、又はスプリングを、ベースに確実に支持すること、当該スプリングの動きを保証して、シートの動作と、シートに要求される機能を達成すること、等を意図する。
【0013】
請求項3は、請求項1に記載のスプリングを、ベースに起立片を設け、この起立片と ベースとで、前記スプリングを支持する構成とした簡易型シートリクライニング装置である。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、又はスプリングを、カバーを利用してベースに確実に支持すること、当該スプリングの動きを保証して、シートの動作と、シートに要求される機能を達成すること、等を意図する。さらに美観に優れ、またスプリングの機能を発揮できる簡易型シートリクライニング装置を提供する。
【0015】
請求項4は、請求項1に記載のベースにカバーを取付け、このカバーでスプリングを隠蔽する構成とした簡易型シートリクライニング装置である。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、又は調整手段を確実にベースに支持すること、当該スプリングの動きを規制して、シートの動作と、シートに要求される機能を達成すること、等を意図する。
【0017】
請求項5は、請求項2に記載の調整手段は、ベースに設けた起立片と、この起立片に設けた調整基体と、この調整基体に設けたバネと、このバネで移動する前記規制手段に添接する調整部とで構成した簡易型シートリクライニング装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。
【0019】
図1はシートのリクライニング装置に本発明を採用した実施例の縮尺模式図を、図2はシートのタンブル機構に本発明を採用した実施例の縮尺模式図で、(イ)は起立状態を、(ロ)、(ハ)は各折畳み状態を示す。また図3は図1と図2の例を併合した実施例の縮尺模式図で、(イ)は起立状態を、(ロ) 、(ハ)は各折畳み状態を示す。図4〜図6は請求項1、請求項3、請求項4に記載の第1実施例を示しており、図4は全体の断面図、図5はベースのフック片とロック機構の脚との連繋関係を示した図、図6は全体の正面図を示す。また図7〜図12は請求項2、請求項4、請求項5に記載の第2実施例を示しており、図7は全体の断面図、図8(イ)、(ロ)はベースの起立片と調整手段との連繋関係の一例を示した図で、(イ)は平面図、(ロ)は断面図、図9(イ)、(ロ)はベースの起立片と調整手段との連繋関係の他の一例を示した図で、(イ)は平面図、(ロ)は断面図、図10は全体の正面図を示す。図11(イ)、(ロ)はベースとカバーとの連繋関係を示した要部の断面図、図12は図11の他の一例を示す断面図、図13(イ)〜(ニ)はスプリングの一例を示す平面図、図14はシートの荷重の変化と、スプリングの効果とタイミング、又は1ウエイ方式と、2ウエイ方式との違いを説明した図表である。
【0020】
図中Aは車輌のシートで、A1はシートAのシートクッション、A2はシートAのシートバックを示す。またBはシートAの起立、折畳み等を司るロック、アンロック機構を備えたロック機構を示す。
【0021】
図4〜図6に示した第1実施例(請求項1、請求項3)を説明する。
【0022】
1はロック機構Bを構成する本体B1に、例えば、固定部材2を介在して固止される板状のベースで、このベース1を詳細に説明する。ベース1は、このベース1を前記本体B1の固定部材2に係止するフック片100と、スプリング3の固定側(中心部)の係止端(一部)300を係止する固定側係止部101と、スプリング3の固定側の係止端300を規制する一片(一枚、一条等)又は数片(数枚、数条等)の規制片102、ベース1を補強する補強部103とを備えている。この係止部101は、ベース1の一部を切欠し、かつプレス加工を利用して膨出折曲げてスプリング3の係止端300を支持する。そして、この係止部101は、当該加工に最適な形状と、スプリング3を確実に抱持可能な構造とする。例えば、加工に最適な形状としては、起立片101aを曲面とし、この起立片101aより鍔片101bを設けること、またスプリング3の抱持は、スプリング3の長手方向の幅側を曲面形状の起立片101aで支え、またスプリング3の幅側の両端面を鍔片101bとベース1の内面1aとで挾み込むこと、を要旨とする。またスプリング3の係止端300を支持した状態で、このスプリング3のズレ防止と、ベース1の動きに追従し、収縮(圧縮)、拡張(開放)されるとともに、このベース1に確実に支持される。またベース1には、スプリング3の移動側の係止端301の移動を許す切欠部、溝等の移動構成手段4を有している。この移動構成手段4に沿って係止端301が移動することで、スプリング3の収縮、拡張が可能となる。そして、このスプリング3の収縮及び/又は拡張時のスピードを制御し、シートAの人、物等に対する衝撃を緩和する。またシートAの起立及び/又は折畳みのスピードを適宜コントロールする。このベース1は、プレス加工等の場合に金属製が良いが、樹脂製、複合材料等の採用もできる。また図示しないが、本体B1に、ベース1を溶接、他の固定手段で取付けもできる。尚、前記固定側係止部101は、溶接手段等の他の方法により、ベース1に設けることも可能である。
【0023】
尚、スプリング3には、規制部5が設けられており、この規制部5は、スプリング3に適宜の規制を与えて、その収縮及び/又は拡張におけるスピード、荷重等を制御(コントロール)することを意図する。そして、望ましい形状は、波形、変形波形、規制波形、ワンウェイ波形、凹凸、梨地、突起等の構造とする。またこの規制部5は、図13に示すように、全図に共通するように、スプリング3の長手方向に向かって設ける構成を基本とする。(イ)に示すように、長手方向の中心部に規制部5を設け、平坦部6を併設する例、(ロ)に示すように、長手方向に規制部5を設け、幅全体に設ける例、(ハ)に示すように、長手方向に規制部5を設け、端面7に設ける例、(ニ)に示すように、(イ)〜(ハ)を併設した例、また図示しない平面、片面方式等の各例である。
【0024】
10はベース1に取付け、取外し自在、又は一体的に設けた規制手段(規制手段:弾性係止片部)で、この規制手段10は、枢軸11を介して可動する構成、また規制手段10を弾性形態とする構成がある。そして、この規制手段10に、被規制部12を設ける。この被規制部12は、スプリング3に適宜の規制を与えて、その収縮及び/又は拡張におけるスピード、荷重等を制御(コントロール)する作用がある。そして、望ましい形状は、波形、変形波形、規制波形、ワンウェイ波形、凹凸、梨地、突起、平面等の構造とする。この被規制部12と、スプリング3の規制部5に接離し、また摺接(摩擦抵抗)等を利用して、前述の如く、当該スプリング3を適宜規制する。また規制手段10は、弾性形態の例では、この規制手段10の反力を介して接離、または復帰する。
【0025】
図7〜図9に示した第2実施例(請求項2、請求項5)を説明する。
【0026】
この例は、規制手段10に調整手段13を付設する構成である。この調整手段13は、ベース1に切欠、プレス加工等を利用して起立するように(例えば、規制手段10に対峙するように) 設けた起立片14と、この起立片14に設けた可動できる調整基体130と、この調整基体130の動きを司るバネ131と、このバネ131又はこのバネ131に設けた調整部132とで構成し、このバネ131、又は調整部132を介して規制手段10を制御する。この規制手段10の制御及び/又は囓合とで、スプリング3との摩擦抵抗を制御、又はスプリング3への接離を図る構成である。尚、調整基体130は工具、手動で前進後退する。また起立片14に調整基体130を囓合し、この囓合調整で、前述の前進等を図り(バネ131との併用も可能)摺設調整をすることも可能である。
【0027】
図10〜図12に示した第3実施例(請求項4)を説明する。この例は、ベース1(図6の ベース1、図10等の各ベース1を含む)にカバー20(蓋)を設けた構成である。図11(イ)は、 ベース1にカバー20の先端を添接した状態であり、同図(ロ)はカバー20の開放端200が拡開されて、溝201に嵌込む状態を示している。そして、さらにカバー20を押圧することで、図10に示すように、ベース1の周辺部が溝201に嵌合する。この嵌合をロック手段(図示せず)で緊締する。尚、カバー20に切込み202を設けてよりスムーズに嵌合する構成、また周辺部の一部に開放端200と溝201を設けることも可能である。この例の如く、カバー20を設ける例では、次のような特徴がある。▲1▼スプリング3の外方(図面に示した矢印)への移動がなくなり、正確な動きが確保できる。▲2▼カバー20をインロー方式で組付けることで、前記固定側係止部101の強度と、スプリング3の確実、かつスムーズな動きを確保できる。▲3▼シートリクライニング装置の強度アップが図れる。▲4▼▲3▼により強度アップが図れることで、ベース1、固定側係止部101等の薄肉化、軽量化等に寄与できる。▲5▼スプリング3の作動カバーとして有益である。▲6▼スプリング3の動き等による怪我の発生、捲込み事故等の解消に役立つ。さらに▲7▼美観の向上に有益である。
【0028】
次にベース1の回転によるスプリング3の動作と、シートAの動きとを説明する。即ち、ベース1は、操作手段を構成する操作ハンドル30と操作杆3000とが設けられており、操作ハンドル30の操作で、操作杆3000の移動と、操作アーム301の可動を介してベース1が回転し、ロック機構Bをアンロックする。このアンロックを介してスプリング3が反撥し、当該スプリング3の係止端300が、ベース1の移動構成手段4の向かって左側から右側に移行しつつ、この右側に衝止し、さらに反撥力を介してベース1とロック機構Bが回動(時計方向に回転)する。このベース1とロック機構Bの回動により、シートAが順次折畳まれる。そして、この例では、スプリング3の復帰による規制部5、この被規制部12との規制により、スプリング3の反撥力が抑制されて当該シートAの急激な折畳みを回避できる。尚、シートAの折畳みスピード(又は復帰スピード)及び/又は起立スピードの調整と、シートAのどの箇所で調整するか等は、スプリング3の規制部5と被規制部12との係り合い、スプリング3の反撥力、両者の設けられた位置関係等を変更することにより、自由にできる。またシートAを復帰することで、スプリング3の係止端300が、ベース1の移動構成手段4の向かって右側から左側に移行しつつ、この左側に衝止し、さらに圧縮してベース1とロック機構Bが逆回動(反時計方向に回転)する。このベース1とロック機構Bの逆回動により、シートAが順次起立される。この起立時に、このスプリング3の規制部5と被規制部12との規制により、圧縮力(反撥力)が抑制されて当該シートAの急激な起立及び/又は折畳み等を回避できる。
【0029】
尚、本発明は、1ウエイ方式及び2ウエイ方式の何れにも採用可能である。この2ウエイ方式とは、シートバックの倒れ、戻りの双方に規制を働かせる方式であり、また1ウエイ方式とは、シートバックの戻り方向に規制を働かせる方式をそれぞれ示す。そして、この方式は、例えば、車種、車輌の大小、種類、シートの構造、又は嗜好等により決定される。図中40はシートベルトを示す。
【0030】
以上で説明したスプリング3の規制部5と、規制手段10の被規制部12との関係は、前述の他に、図14に示す例もある。また規制手段10は、特願2002−245065で示した、図9、図12〜図24の如く、挾持移動式(移動部材と、スプリング、溝構造と挾持体との組合せ)、又は挾持式等の構成も可能である。尚、被規制部12は、特願2002−224725で示した、図4、図10の如く、ベース1に設ける例があり、この構成では、規制手段10を個別に設ける必要がなく、重宝すること、低コスト化、簡略化、軽量化等に寄与できる。さらに規制手段10は、特願2002−377144で示した、ベース1のケーシング(図示せず)に設けた球体、調整体等の被規制部(図示せず)を、スプリング3に接離可能として、スプリング3を規制する構成も可能である。この出願では、低コスト化、構造の簡略化、又は規制の多様化、汎用化等を意図する。また球体、調整体等の被規制部(図示せず)は、揺動式として、1ウエイ方式又は2ウエイ方式として活用する。そして、基本の内容の特許出願は、特願2002−175702の説明にある。また個別の内容の特許出願は、特願2002−304767の説明にある。従って、この各出願で説明した技術の中で、本発明に採用できる内容はあり得る。
【0031】
尚、規制手段10は、特願2003−32336で示した、図8〜図16の被規制部12を規制手段10に着脱自在に設ける構成として、製造の容易化、被規制部12の変更の容易化、又はシートAの規制の変更等に対応できる特徴がある。またこの出願の図20〜図24のスプリング3を挾持片で挾み付け、この挾持片をベース1に凹設、凸設等して形成した溝を移動する構成も可能であり、精緻な規制、確実かつスムーズな規制等に有益である。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、ロック機構に固止したベースと、ベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設けたスプリングと、スプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、スプリングを作動する操作手段と、スプリングを規制する規制手段とで構成した簡易型シートリクライニング装置である。
【0033】
従って、ケーシングとスプリングとを改良し、かつスプリングを規制してシートの折畳み及び/又は起立、移動等を、緩やかに行うことで、各種の衝撃をなくし得ること、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消が図れること、またこの改良で構成された簡単な構造を利用して、組付けの容易化、迅速化等が達成できること、またス プリングの加工の容易化、迅速化等が図れること、等の特徴がある。殊に、請求項1の発明は、スプリングを一枚のベースに設ける構成を採用して、荷重調整が図れること、またスプリングの妄動を回避して、シートの確実な動きと、前記のようなスムーズな動きが確保できること、又は簡単な装置を提供して、特定の車種に対応できるシートリクライニング装置の提供と、汎用性の向上と、部品点数の減少化が図れること、等の実益がある。
【0034】
請求項2の発明は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、ロック機構に固止したベースと、ベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設けたスプリングと、スプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、スプリングを作動する操作手段と、スプリングを規制する規制手段と、規制手段にシートの荷重調整を図る調整手段とでなる荷重調整機能を備える構成とした簡易型シートリクライニング装置である。
【0035】
従って、請求項1の目的を達成し、また荷重の一層の微調整が図れること、またスプリングの妄動を回避して、シートの確実な動きと、前記のようなスムーズな動きが確保できること、又は簡単な装置を提供して、特定の車種に対応できるシートリクライニング装置の提供と、汎用性の向上と、部品点数の減少化が図れること、等の実益がある。
【0036】
請求項3の発明は、請求項1に記載のスプリングを、ベースに起立片を設け、起立片とベースとで、スプリングを支持する構成とした簡易型シートリクライニング装置である。
【0037】
従って、請求項1の目的を達成できること、又はスプリングを、ベースに確実に支持できること、当該スプリングの動きを保証して、シートの動作と、シートに要求される機能を達成できること、等の特徴がある。
【0038】
請求項4の発明は、請求項1に記載のベースにカバーを取付け、カバーでスプリングを隠蔽する構成とした簡易型シートリクライニング装置である。
【0039】
従って、請求項1の目的を達成できること、又はスプリングを、カバーを利用して ベースに確実に支持できること、当該スプリングの動きを保証して、シートの動作と、シートに要求される機能を達成できること、等の特徴がある。さらに美観に優れ、またスプリングの機能を発揮できる簡易型シートリクライニング装置を提供できる。
【0040】
請求項5の発明は、請求項2に記載の調整手段は、ベースに設けた起立片と、起立片に設けた調整基体と、調整基体に設けたバネと、バネで移動する規制手段に添接する調整部とで構成した簡易型シートリクライニング装置である。
【0041】
従って、請求項1の目的を達成できること、又は調整手段を確実にベースに支持できること、当該スプリングの動きを規制して、シートの動作と、シートに要求される機能を達成できること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートのリクライニング装置に本発明を採用した実施例の縮尺模式図
【図2】シートのタンブル機構に本発明を採用した実施例の縮尺模式図で、(イ)は起立状態を、(ロ) 、(ハ)は各折畳み状態を示す。
【図3】図1と図2の例を併合した実施例の縮尺模式図で、(イ)は起立状態を、(ロ)、(ハ)は各折畳み状態を示す。
【図4】全体の断面図
【図5】ベースのフック片とロック機構の脚との連繋関係を示した図
【図6】全体の正面図
【図7】他の例の全体の断面図
【図8】(イ)、(ロ)はベースの起立片と調整手段との連繋関係の一例を示した図で、(イ )は平面図、(ロ)は断面図
【図9】(イ)、(ロ)はベースの起立片と調整手段との連繋関係の他の一例を示した図で、(イ)は平面図、(ロ)は断面図
【図10】他の例の全体の正面図
【図11】(イ)〜(ハ)はベースとカバーとの連繋関係を示した要部の断面図で、(イ)はベースにカバーの先端を添接した状態であり、図(ロ)はカバーの開放端が拡開されて、溝に嵌込む状態であり、図(ロ)はカバーが溝に嵌込した状態をそれぞれ示す
【図12】図11の他の一例を示す断面図で、(イ)は要部を示し、(ロ)は全体を示す
【図13】(イ)〜(ニ)はスプリングの一例を示す平面図で、(イ)は両端の平坦部と中心部の規制部との組合せた例、また(ロ)は規制部を幅全体に設ける例、(ハ)は規制部を長手方向の平面と端面とに設けた例、(ニ)は(イ)〜(ハ)を併設した例、をそれぞれ示す
【図14】シートの荷重の変化と、スプリングの効果とタイミング、又は1ウエイ方式と、2ウエイ方式との違いを説明した図表
【符号の説明】
A シート
A1 シートクッション
A2 シートバック
B ロック機構
B1 本体
C レール
D タンブル機構
1 ベース
1a 内面
100 フック片
101 係止部
101a 起立片
101b 鍔片
102 規制片
103 補強部
2 固定部材
3 スプリング
300 係止端
301 係止端
302 平坦部
4 移動構成手段
5 規制部
6 平坦部
7 端面
10 規制手段
11 枢軸
12 被規制部
13 調整手段
130 調整基体
131 バネ
132 調整部
14 起立片
20 カバー
200 開放端
201 溝
202 切込み
30 操作ハンドル
3000 操作杆
3001 操作アーム
40 シートベルト

Claims (5)

  1. リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、このロック機構に固止したベースと、このベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設け、かつ当該ベースに添接したスプリングと、このスプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、前記スプリングを作動するこのベースに設けた操作手段と、このスプリングを規制する規制手段とで構成した簡易型シートリクライニング装置。
  2. リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、このロック機構に固止したベースと、このベースに固定側係止端を係止し、また移動側係止端を移動可能に設け、かつ当該ベースに添接したスプリングと、このスプリングの移動側係止端が設けられる溝、切欠部等の移動構成手段と、前記スプリングを作動するこのベースに設けた操作手段と、このスプリングを規制する規制手段と、この規制手段にシートの荷重調整を図る調整手段とでなる荷重調整機能を備える構成とした簡易型シートリクライニン グ装置。
  3. 請求項1に記載のスプリングを、ベースに起立片を設け、この起立片とベースとで、前記スプリングを支持する構成とした簡易型シートリクライニング装置。
  4. 請求項1に記載のベースにカバーを取付け、このカバーでスプリングを隠蔽する構成とした簡易型シートリクライニング装置。
  5. 請求項2に記載の調整手段は、ベースに設けた起立片と、この起立片に設けた調整基体と、この調整基体に設けたバネと、このバネで移動する前記規制手段に添接する調整部とで構成した簡易型シートリクライニング装置。
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