JP2004248336A - 自動平衡装置および自動平衡装置用マグネット - Google Patents
自動平衡装置および自動平衡装置用マグネット Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡易な構成で、バランス球体20dによる平衡化作用(キャンセル作用)を安定的に行わせることを可能とする。
【解決手段】複数個の磁性材料からなるバランス球体20dどうしを互いに離間させる反発用マグネット20fの構成を、被回転部材の保持用マグネット6から漏れ出している漏洩磁界を打ち消し、漏洩磁界の存在にかかわらずバランス球体20dに対して略均一な反発磁界を付与して、バランス球体20dが偏ることなく自由移動可能となるようにしたもの。
【選択図】 図2
【解決手段】複数個の磁性材料からなるバランス球体20dどうしを互いに離間させる反発用マグネット20fの構成を、被回転部材の保持用マグネット6から漏れ出している漏洩磁界を打ち消し、漏洩磁界の存在にかかわらずバランス球体20dに対して略均一な反発磁界を付与して、バランス球体20dが偏ることなく自由移動可能となるようにしたもの。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転アンバランスを打ち消すように構成された自動平衡装置および自動平衡装置用マグネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、産業用機械、家庭用電化製品、或いはコンピュータ等の各種装置に用いられている回転駆動装置には、回転体の回転アンバランスを打ち消して回転振動を抑制するための自動平衡装置がしばしば採用されている。その自動平衡装置としては、従来から種々の構造のものが提案されているが、例えば、特開平10−257710号公報に記載された装置では、図6および図7に示されているように、モータ部1の出力軸である回転軸2に対して、中空円環状の収納ケース体3を含む自動平衡装置Aが取り付けられており、その自動平衡装置Aに設けられた中空円環状の収納ケース体3の内部に複数個のバランス球体4,4,・・・が自由移動可能に収容されている。
【0003】
これらの各バランス球体4は、上記モータ部1の起動時を含む低速回転持においては、上記中空円環状ケース3の半径方向中心側部分に配置されたマグネット5の外周面に吸着されて保持されており、上記モータ部1の回転数が共振回転数CRなどのような適宜の作用回転数を越えた時点で、上記マグネット5から半径方向外方側に離脱し始める。そして、それらの各バランス球体4が、前記回転軸2および自動平衡装置Aを含む回転体の重心位置とは逆の方向、つまり上記回転体の回転アンバランスを打ち消す位置に移動していくことによって、上記回転体の回転バランスをとる平衡化作用が行われ、そのようなバランス球体4による平衡化作用(キャンセル作用)が行われることによって、上記回転体の振動が低減され、回転状態の安定化が図られるようになっている。
【0004】
このとき、上記バランス球体4どうしの衝突によるノイズの発生を防止するための対策として、従来より、上記バランス球体4が鋼球などの磁性材から形成されているとともに、前記マグネット5の磁束により形成される磁界によって、それらの各バランス球体4どうしを互いに反発させ合い、各バランス球体4どうしを互いに離間させた状態に維持することによって衝突の発生を抑制する構造がしばしば採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような自動平衡装置をディスク駆動装置などの実際の回転駆動装置に採用した場合においては、図8および図9に示されているように、ディスクなどの被回転部材を一定の位置に保持するための保持用マグネット(チャッキングマグネット)6が、上記自動平衡装置の反発用マグネット5の近傍に配置されることがある。
【0006】
このように保持用マグネット6が反発用マグネット5の近傍に配置されていると、特に図10に示されているように、上記反発用マグネット5により形成されている反発磁界aが、上記保持用マグネット6から中空状収納ケース3内に漏れ出している漏洩磁界bの影響を受けてしまい、保持用マグネット6の磁極との関係で磁界を強め合う領域(図9右側)と、弱め合う領域(図9左側)とが形成されてしまう。例えば保持用マグネット6からの漏洩磁界bが、反発用マグネット5により形成される一定の反発磁界aに重畳されることによって、これら両磁界a,bを合成した磁界cが、上記保持用マグネット6からの漏洩磁界bと同様の周期で円周方向に変動したものになってしまう。
【0007】
その結果、各バランス球体4に対して付与される反発磁界aが円周方向に不均一な状態になってしまい、それらの各バランス球体4が偏った位置に引き寄せられるなどによって、上述したような各バランス球体4による平衡化作用(キャンセル作用)が不安定化してしまうという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、簡易な構成で、バランス球体に対して均一な反発磁界を付与することができるようにした自動平衡装置および自動平衡装置用マグネットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1にかかる自動平衡装置では、バランス球体どうしを互いに離間させる反発磁界を形成する反発用マグネットが、被回転部材を一定位置に吸引・保持する保持用マグネットから中空状収納ケース内に漏れ出している漏洩磁界を打ち消して、複数個の磁性材料からなるバランス球体に対して略均一な反発磁界を付与するように構成されている。
このような構成を有する請求項1にかかる自動平衡装置によれば、保持用マグネットからの漏洩磁界にかかわらず、バランス球体に対して略均一な反発磁界が反発用マグネットから付与され、バランス球体が一方向に偏ることなく自由に移動されるることとなるため、当該バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)が安定的に行われるようになっている。
【0010】
また、本発明の請求項2にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における反発用マグネットに、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す磁界を形成する補正着磁が施されている。
さらに、本発明の請求項3にかかる自動平衡装置では、上記請求項2における反発用マグネットの補正着磁が施された磁極として、円周方向における磁束密度分布が保持用マグネットの各磁極に対応して円周方向に変化するように着磁が施されている。
さらにまた、本発明の請求項4にかかる自動平衡装置では、上記請求項2における保持用マグネットの磁極が、円周方向に沿って2極を備えるように形成されているとともに、前記反発用マグネットの補正着磁が施された磁極として、円周方向における磁束密度分布を正弦波状に変化させるように着磁が施されている。
このような構成を有する請求項2または請求項3または請求項4にかかる自動平衡装置によれば、上述した請求項1にかかる自動平衡装置の作用が、反発用マグネットの着磁状態を変更することにより容易かつ確実に得られるようになっている。
【0011】
一方、本発明の請求項5にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における反発用マグネットが、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように円周方向に変化する形状を備えている。
さらに、本発明の請求項6にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における反発用マグネットが、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す位置に設けられている。
このような構成を有する請求項5または請求項6にかかる自動平衡装置によれば、上述した請求項1にかかる自動平衡装置の作用が、反発用マグネットの形状または位置を変更することにより容易かつ確実に得られるようになっている。
【0012】
また、本発明の請求項7にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における被回転部材が、押圧部材を構成するクランパの押圧力によってターンテーブル側に押し付けられる情報記録ディスクからなるとともに、保持用マグネットが、上記クランパに設けられた磁性ヨークを上記ターンテーブル側に引き寄せることによって上記情報記録ディスクのクランプを行うチャッキングマグネットからなり、反発用マグネットは、上記クランパが前記情報記録ディスクをクランプした状態において前記保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように構成になされている。
このような構成を有する請求項7にかかる自動平衡装置によれば、情報記録ディスクの回転駆動装置における平衡化作用(キャンセル作用)が、より一層安定的に行われることとなる。
【0013】
さらに、請求項8にかかる自動平衡装置用マグネットでは、被回転部材を一定位置に保持する保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消すことによって、複数個の磁性材料からなるバランス球体に対して略均一な反発磁界を付与する構成になされている。
このような構成を有する請求項8にかかる自動平衡装置用マグネットを用いれば、保持用マグネットからの漏洩磁界にかかわらず、バランス球体に対して略均一な反発磁界が反発用マグネットから付与されることとなり、バランス球体が偏ることなく自由に移動されるため、当該バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)が安定的に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明を適用したCD−ROM又はDVD用ドライブユニットの全体構造を説明しておく。すなわち、図1に示されたCD−ROMドライブユニット10のメカシャーシ11には、被回転部材としての情報記録ディスク12を回転駆動するスピンドルモータ部13、および上記情報記録ディスク12に対してレーザ光を照射して情報の書き込み又は読み出しを行う光ピックアップ装置14が装架されている。
【0015】
上記情報記録ディスク12は、前記スピンドルモータ部13の回転軸に取り付けられたディスクテーブル(図2中の符号139参照)上に装着されている一方、前記光ピックアップ装置14は、前記メカシャーシ11に取り付けられた一対の平行ガイドシャフト15,15に対して往復移動可能に装架されており、図示を省略したレーザ光源から発せられる光束を、対物レンズ16を通して上記情報記録ディスク12に照射するとともに、その情報記録ディスク12からの反射光を検出する構成を有している。
【0016】
また、前記スピンドルモータ部13は、特に図2に示されているように、本体フレーム131に対して、略垂直に立ち上がるように取り付けられた中空円筒状の軸受ホルダ132が取り付けられており、その軸受ホルダ132の中空内部側に軸受部材133が圧入によって装着されている。この軸受部材133は、軸方向に二箇所の軸受部を備えているが、当該軸受部材133としては、含油滑り軸受、ベアリング軸受、メタル軸受、又は動圧軸受装置などの多種多様の軸受部材を採用することができる。
【0017】
また、前記軸受ホルダ132の中心部分には、上記軸受部材133を介して、回転軸134が回転可能に支承されているとともに、上記軸受ホルダ132の外周側の周壁面には、珪素鋼板等の積層体からなるステータコア135が嵌着されている。このステータコア135の表面には、絶縁層が塗装により成膜形成されており、その絶縁層を介して、当該ステータコア135の各突極部に対してコイル巻線136がそれぞれ巻回されている。
【0018】
さらに、上記軸受ホルダ132の図2における直上位置において、略中空円筒状に形成された略カップ状のロータケース137の中心部分が、前記回転軸134に圧入などにより固定されていて、当該ロータケース137の外周部分に設けられた円環状周壁部137aの内周面側には、リング状に形成されたロータマグネット138が固定されている。このロータマグネット138の内周面は、上述したステータコア135の各突極部に対して、半径方向外方側から近接するように配置されている。
【0019】
また、上記回転軸134の図示上方側の突出部分には、略円盤状の被磁性材料である樹脂材から形成されたディスクテーブル(ターンテーブル)139が固定されている。このディスクテーブル139は、中心部に形成された取付孔を前記回転軸134に圧入することによって固定されており、その固定部分から図示上方側に向かって凸状に形成された略円錐状の位置決め突起139aによって、上記ディスクテーブル139上に装着された情報記録ディスク(図1中の符号12参照)が、所定位置に位置決めされた状態で保持されるようになっている。また、上記位置決め突起139aの頂部には、リング板状に形成された保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bが、リング状の磁性ヨーク板139cを介して取り付けられている。
【0020】
上記チャッキングマグネット139bは、前述した図8にも示されているように、軸方向に着磁された2極の磁極を備えており、上述した位置決め突起139aにより保持された情報記録ディスク12の中心孔から図示上方に向かって露出するように配置されている。そして、上記情報記録ディスク12に対する押圧部材として用いられる周知のクランパ(図示省略)側に設けられたリング状の磁性ヨーク板を、磁気的に吸着・保持させることによって、上記情報記録ディスク12を一定の位置に保持される構成になされている。
【0021】
また、上記ディスクテーブル139の軸方向直下位置には、前述したロータケース137および回転軸134を含む回転体の回転バランスをとるための自動平衡装置20が付設されている。この自動平衡装置20は、前記モータ部13の回転数が前記回転体の共振回転数CRを越えた際において当該回転体に生じる回転アンバランスを、質量移動に伴う平衡化作用によって打ち消す機能を備えたものであって、上記ディスクテーブル139と一体の樹脂材により形成された略カップ形状の上側中空円環状部材20aに対して、非磁性材のプレス品などから形成された下側中空円環状部材20bが、図示下方側から軸方向に開口部を互いに対面させるようにして嵌合されていることによって中空収納ケース体20cが構成されている。
【0022】
このようにして形成された中空収納ケース体20cは、上記ディスクテーブル139と一体的に回転されるが、その中空収納ケース体20cの内部には、後述するバランス球体20dを収容するための円環状の空間が画成されており、その円環状の空間内に、磁性を有する複数個の質量体からなるバランス球体20d,20d,・・・が、周方向および半径方向に自由移動可能に収容されている。
【0023】
これらのバランス球体20d,20d,・・・は、磁性を有し、かつ残留磁気が極力少ない材料、例えばクロム鋼(SUJ−2)の鋼球から形成されており、前記下側中空円環状部材20bの底壁部、又は上側中空円環状部材20aの底壁部に沿って、半径方向および周方向に自由移動されるように組み込まれていて、前述したロータケース137および回転軸134等を含む回転体の平衡化作用を行うように構成されている。
【0024】
すなわち、前記スピンドルモータ部13の回転数が、予め設定された適宜の作用回転数で、上記回転体の重心位置とは逆の方向、つまり、上記回転体の回転アンバランスを打ち消すように、図2中の2点鎖線で示した半径方向外方位置に向かって移動する質量調整がさなれており、それによって、上記回転体の回転バランスがとられ、該回転体の振動が低減されることにより回転の安定化が図られるようになっている。
【0025】
さらに、前記中空収納ケース体20cの内周部分には、上記各バランス球体20dを中心側に向かって吸引するリング状の反発用マグネット(磁石体)20fが装着されている。この反発用マグネット20fは、円周方向に単極にて着磁が施されたものであって、前記スピンドルモータ部13の回転数が適宜の作用回転数に至るまでの低速回転時において、上記各バランス球体20d,20d,・・・を磁気的に吸着させるように構成されており、上記各バランス球体20d,20d,・・・を、上述した内周側立壁部20d上に引き寄せて接触した固定状態に保持させておく構成になされている。
【0026】
そして、回転体の回転数が作用回転数を越えた場合には、上記バランス球体20d,20d,・・・が、上記反発用マグネット20fから離反して半径方向外方位置に向かって移動することとなるが、その場合には、上記反発用マグネット20fから発生する磁束により形成される反発磁界が上述した各バランス球体20dに対して付与され、それらの各バランス球体20dどうしが互いに反発し合うようになされており、そのときの反発力によって上記バランス球体20dどうしの衝突によるノイズの発生が防止されるようになっている。
【0027】
ここで、上述した保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからは、中空収納ケース体20cの内部側の円環状空間に向かって漏洩磁界が漏れ出しているが(図9中の符号b参照)、上述した反発用マグネット20fには、そのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消すような補正着磁が施されている。この反発用マグネット20fの補正着磁が施された磁極は、以下に説明するように、上記チャッキングマグネット139bの吸引磁界によりクランパ(図示省略)が情報記録ディスク12をディスクテーブル(ターンテーブル)139側に押し付けてクランプ状態としたときに、前記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消す構成になされている。
【0028】
すなわち、上記反発用マグネット20fにおける補正着磁が施された磁極は、前記保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bにおける2つの磁極に対応して磁束密度が変化しており、例えば図3に示されているように、円周方向において略正弦波状に連続的に変化する磁束密度分布aを備えている。この反発用マグネット20fにおける補正磁極の磁束密度分布aは、図4に示されているようなチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界の磁束密度分布bにおける強弱と逆位相となるように設定されている。
【0029】
従って、このように円周方向に沿って連続的に変化する着磁が施された反発用マグネット20fにより形成される反発磁界(図3参照)が、上記保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界(図4中の符号b参照)に合成されることによって、当該チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界bの変動分が相殺されることとなり、その結果、図4中の符号cで示されているような略均一な合成磁界が形成される。つまり、上述した各バランス球体20dに対しても略均一な反発磁界が付与される。
【0030】
このような反発用マグネット20fに対する補正着磁は、例えば図5に示されているような通常の着磁装置30を用いることによって容易に行うことができる。すなわち、一般に着磁装置30では、上着磁ヨーク31のコア部31aと、下着磁ヨーク32のコア部32aとが、軸方向(図示上下方向)に互いに突き合わせるように配置されており、それら両コア部31a,32aの突き合わせ部分に装着されたマグネット素材5’を、上記各コア部31a,32aに巻回された励磁コイル31b,32bへの通電によって着磁するように構成されているが、このような着磁装置30において、上述したマグネット素材5’を、特定の直径方向に適宜に偏心させた状態に配置して着磁を行うことによって、前述した図3に示されているように、円周方向に沿って正弦波状に連続的に変化する磁界を形成する補正磁極が容易に得られる。
【0031】
このように本実施形態によれば、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界にかかわらず、各バランス球体20dに対して略均一な反発磁界が反発用マグネット20fから付与されることとなり、バランス球体20dが一方向に偏ることなく自由に移動可能な状態となる。その結果、上記各バランス球体20dによる平衡化作用(キャンセル作用)が安定的に行われる。
【0032】
このとき、特に本実施形態では、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消すように上記反発用マグネット20fに補正着磁された磁極として、円周方向における磁束密度分布が上記チャッキングマグネット139bの2つの磁極に対応して円周方向に連続的に変化する着磁が施されていることから、上述した各バランス球体20dによる安定した平衡化作用(キャンセル作用)が、反発用マグネット20fの着磁を変更することにより容易かつ確実に得られる。
【0033】
また本実施形態では、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bにより吸着される押圧部材としてのクランパが情報記録ディスク12をクランプした状態において上記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消すように構成されていることから、情報記録ディスク12の回転駆動装置における平衡化作用(キャンセル作用)が一層安定的に行われるようになっている。
【0034】
一方、図11に示されているよう実施形態における反発用マグネット40は、当該反発用マグネット40の軸方向の高さhが円周方向に沿って連続的に変化する形状を備えており、この反発用マグネット40と、上述した保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bとの間の軸方向における距離が円周方向に沿って連続的に変化することによって、上記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消す構成になされている。
【0035】
すなわち、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bの漏洩磁界(図4中の符号b参照)が強い領域においては、上記反発用マグネット40の軸方向の高さhを低くして反発磁界を弱くしているとともに、チャッキングマグネット139bの漏洩磁界が弱い領域においては、上記反発用マグネット40の軸方向の高さhを高くして反発磁界を強めており、それによって、両磁界の合成磁界が円周方向に略均一になるようにしている。
【0036】
また、図12に示されている実施形態では、反発用マグネット50の位置を、破線で示した従来における正規の中心位置から適宜の直径方向に偏心させた状態に設定しており、上述した保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bの漏洩磁界(図4中の符号b参照)が強い領域においては、上記反発用マグネット50と保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bとの間の距離を大きくして反発磁界を弱くしているとともに、チャッキングマグネット139bの漏洩磁界が弱い領域においては、上記反発用マグネット50との間の距離を小さくして反発磁界を強くしており、これによって上記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消して、両者の合成磁界が円周方向に略均一化される構成になされている。
【0037】
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0038】
例えば、上述した実施形態は、被回転部材として情報記録ディスクを採用したものであるが、その他の多種多様な被回転部材を用いる装置に対しても本発明は同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明にかかる自動平衡装置は、複数個の磁性材料からなるバランス球体どうしを互いに離間させる反発用マグネットの構成を、被回転部材の保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消し、漏洩磁界の存在にかかわらずバランス球体に対して略均一な反発磁界を付与して、バランス球体が偏ることなく自由移動可能となるようにしたものであるから、簡易な構成で、バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)を安定的に行わせることができ、低コストで自動平衡装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0040】
また請求項2にかかる自動平衡装置は、上記請求項1における反発用マグネットに、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す磁界を形成する補正着磁を施し、さらに請求項3にかかる自動平衡装置は、上記請求項2における反発用マグネットの補正着磁を施した磁極として、円周方向における磁束密度分布が保持用マグネットの各磁極に対応して円周方向に変化する着磁を行い、さらにまた請求項4にかかる自動平衡装置は、上記請求項2における保持用マグネットの磁極を円周方向に沿って2極となるように形成しているとともに、反発用マグネットの補正着磁を施した磁極として円周方向における磁束密度分布が正弦波状に変化するように着磁を施したものであるから、反発用マグネットの着磁を変更することによって上述した効果を容易に得ることができる。
【0041】
一方、請求項5または請求項6にかかる自動平衡装置は、上記請求項1における反発用マグネットの形状または位置を変化させて保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように構成したものであるから、反発用マグネットの形状または位置を変更することにより上述した効果を容易に得ることができる。
【0042】
また、請求項7にかかる自動平衡装置は、上記請求項1における被回転部材を、押圧部材としてのクランパにより保持される情報記録ディスクから形成するとともに、保持用マグネットを上記クランパのクランプを行うチャッキングマグネットから形成し、上記クランパが情報記録ディスクをクランプした状態において保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように上記反発用マグネットを構成して、情報記録ディスクの回転駆動装置における平衡化作用(キャンセル作用)を一層安定的に行わせるようにしたものであるから、情報記録ディスクを用いる装置において上述した効果を確実に得ることができる。
【0043】
さらに、請求項8にかかる自動平衡装置用マグネットは、被回転部材を一定位置に保持する保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消すことによって、複数個の磁性材料からなるバランス球体に略均一な反発磁界を付与する構成とし、保持用マグネットからの漏洩磁界にかかわらずバランス球体に略均一な反発磁界を付与してバランス球体を偏ることなく自由移動可能に構成したものであるから、上記バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)を安定的に行わせることができ、低コストで自動平衡装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した装置の一例としてのCD−ROM又はDVDドライブユニットを表した外観斜視説明図である。
【図2】図1に示されたCD−ROM又はDVDドライブユニットに採用されている自動平衡装置付きモータの一実施形態を表した縦断面説明図である。
【図3】反発用マグネットに着磁された補正磁極の反発磁界による磁束変化分布を表した線図である。
【図4】保持用マグネットからの漏洩磁界による磁束変化分布と、反発用マグネットにおける補正磁極の反発磁界との合成磁界とを表した線図である。
【図5】反発用マグネットに補正磁極を着磁するための着磁装置の一例を模式的に表した縦断面説明図である。
【図6】一般の自動平衡装置を備えた回転駆動装置の構造例を表した縦断面説明図である。
【図7】図6に示された一般の自動平衡装置における中空収納ケース体の内部状態を模式的に表した平面説明図である。
【図8】図6および図7に示された一般の自動平衡装置における保持用マグネットと反発用マグネットとの位置関係を模式的に表した外観斜視面説明図である。
【図9】図8に示された一般の自動平衡装置における保持用マグネットと反発用マグネットとの位置関係を模式的に表した縦断面説明図である。
【図10】従来装置における保持用マグネットからの漏洩磁界による磁束変化分布と、反発用マグネットの反発磁界との合成磁界による磁束変化分布とを表した線図である。
【図11】反発用マグネットの他の実施形態を模式的に表した外観斜視説明図である。
【図12】反発用マグネットのさらに他の実施形態を模式的に表した外観斜視説明図である。
【符号の説明】
10 CD−ROMドライブユニット
12 情報記録ディスク
13 スピンドルモータ部
134 回転軸
139 ディスクテーブル(ターンテーブル)
139b チャッキングマグネット(保持用マグネット)
20 自動平衡装置
20c 中空収納ケース体
20d バランス球体
20f 反発用マグネット
30 着磁装置
31 上着磁ヨーク
32 下着磁ヨーク
40,50 反発用マグネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転アンバランスを打ち消すように構成された自動平衡装置および自動平衡装置用マグネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、産業用機械、家庭用電化製品、或いはコンピュータ等の各種装置に用いられている回転駆動装置には、回転体の回転アンバランスを打ち消して回転振動を抑制するための自動平衡装置がしばしば採用されている。その自動平衡装置としては、従来から種々の構造のものが提案されているが、例えば、特開平10−257710号公報に記載された装置では、図6および図7に示されているように、モータ部1の出力軸である回転軸2に対して、中空円環状の収納ケース体3を含む自動平衡装置Aが取り付けられており、その自動平衡装置Aに設けられた中空円環状の収納ケース体3の内部に複数個のバランス球体4,4,・・・が自由移動可能に収容されている。
【0003】
これらの各バランス球体4は、上記モータ部1の起動時を含む低速回転持においては、上記中空円環状ケース3の半径方向中心側部分に配置されたマグネット5の外周面に吸着されて保持されており、上記モータ部1の回転数が共振回転数CRなどのような適宜の作用回転数を越えた時点で、上記マグネット5から半径方向外方側に離脱し始める。そして、それらの各バランス球体4が、前記回転軸2および自動平衡装置Aを含む回転体の重心位置とは逆の方向、つまり上記回転体の回転アンバランスを打ち消す位置に移動していくことによって、上記回転体の回転バランスをとる平衡化作用が行われ、そのようなバランス球体4による平衡化作用(キャンセル作用)が行われることによって、上記回転体の振動が低減され、回転状態の安定化が図られるようになっている。
【0004】
このとき、上記バランス球体4どうしの衝突によるノイズの発生を防止するための対策として、従来より、上記バランス球体4が鋼球などの磁性材から形成されているとともに、前記マグネット5の磁束により形成される磁界によって、それらの各バランス球体4どうしを互いに反発させ合い、各バランス球体4どうしを互いに離間させた状態に維持することによって衝突の発生を抑制する構造がしばしば採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような自動平衡装置をディスク駆動装置などの実際の回転駆動装置に採用した場合においては、図8および図9に示されているように、ディスクなどの被回転部材を一定の位置に保持するための保持用マグネット(チャッキングマグネット)6が、上記自動平衡装置の反発用マグネット5の近傍に配置されることがある。
【0006】
このように保持用マグネット6が反発用マグネット5の近傍に配置されていると、特に図10に示されているように、上記反発用マグネット5により形成されている反発磁界aが、上記保持用マグネット6から中空状収納ケース3内に漏れ出している漏洩磁界bの影響を受けてしまい、保持用マグネット6の磁極との関係で磁界を強め合う領域(図9右側)と、弱め合う領域(図9左側)とが形成されてしまう。例えば保持用マグネット6からの漏洩磁界bが、反発用マグネット5により形成される一定の反発磁界aに重畳されることによって、これら両磁界a,bを合成した磁界cが、上記保持用マグネット6からの漏洩磁界bと同様の周期で円周方向に変動したものになってしまう。
【0007】
その結果、各バランス球体4に対して付与される反発磁界aが円周方向に不均一な状態になってしまい、それらの各バランス球体4が偏った位置に引き寄せられるなどによって、上述したような各バランス球体4による平衡化作用(キャンセル作用)が不安定化してしまうという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、簡易な構成で、バランス球体に対して均一な反発磁界を付与することができるようにした自動平衡装置および自動平衡装置用マグネットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1にかかる自動平衡装置では、バランス球体どうしを互いに離間させる反発磁界を形成する反発用マグネットが、被回転部材を一定位置に吸引・保持する保持用マグネットから中空状収納ケース内に漏れ出している漏洩磁界を打ち消して、複数個の磁性材料からなるバランス球体に対して略均一な反発磁界を付与するように構成されている。
このような構成を有する請求項1にかかる自動平衡装置によれば、保持用マグネットからの漏洩磁界にかかわらず、バランス球体に対して略均一な反発磁界が反発用マグネットから付与され、バランス球体が一方向に偏ることなく自由に移動されるることとなるため、当該バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)が安定的に行われるようになっている。
【0010】
また、本発明の請求項2にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における反発用マグネットに、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す磁界を形成する補正着磁が施されている。
さらに、本発明の請求項3にかかる自動平衡装置では、上記請求項2における反発用マグネットの補正着磁が施された磁極として、円周方向における磁束密度分布が保持用マグネットの各磁極に対応して円周方向に変化するように着磁が施されている。
さらにまた、本発明の請求項4にかかる自動平衡装置では、上記請求項2における保持用マグネットの磁極が、円周方向に沿って2極を備えるように形成されているとともに、前記反発用マグネットの補正着磁が施された磁極として、円周方向における磁束密度分布を正弦波状に変化させるように着磁が施されている。
このような構成を有する請求項2または請求項3または請求項4にかかる自動平衡装置によれば、上述した請求項1にかかる自動平衡装置の作用が、反発用マグネットの着磁状態を変更することにより容易かつ確実に得られるようになっている。
【0011】
一方、本発明の請求項5にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における反発用マグネットが、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように円周方向に変化する形状を備えている。
さらに、本発明の請求項6にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における反発用マグネットが、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す位置に設けられている。
このような構成を有する請求項5または請求項6にかかる自動平衡装置によれば、上述した請求項1にかかる自動平衡装置の作用が、反発用マグネットの形状または位置を変更することにより容易かつ確実に得られるようになっている。
【0012】
また、本発明の請求項7にかかる自動平衡装置では、上記請求項1における被回転部材が、押圧部材を構成するクランパの押圧力によってターンテーブル側に押し付けられる情報記録ディスクからなるとともに、保持用マグネットが、上記クランパに設けられた磁性ヨークを上記ターンテーブル側に引き寄せることによって上記情報記録ディスクのクランプを行うチャッキングマグネットからなり、反発用マグネットは、上記クランパが前記情報記録ディスクをクランプした状態において前記保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように構成になされている。
このような構成を有する請求項7にかかる自動平衡装置によれば、情報記録ディスクの回転駆動装置における平衡化作用(キャンセル作用)が、より一層安定的に行われることとなる。
【0013】
さらに、請求項8にかかる自動平衡装置用マグネットでは、被回転部材を一定位置に保持する保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消すことによって、複数個の磁性材料からなるバランス球体に対して略均一な反発磁界を付与する構成になされている。
このような構成を有する請求項8にかかる自動平衡装置用マグネットを用いれば、保持用マグネットからの漏洩磁界にかかわらず、バランス球体に対して略均一な反発磁界が反発用マグネットから付与されることとなり、バランス球体が偏ることなく自由に移動されるため、当該バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)が安定的に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明を適用したCD−ROM又はDVD用ドライブユニットの全体構造を説明しておく。すなわち、図1に示されたCD−ROMドライブユニット10のメカシャーシ11には、被回転部材としての情報記録ディスク12を回転駆動するスピンドルモータ部13、および上記情報記録ディスク12に対してレーザ光を照射して情報の書き込み又は読み出しを行う光ピックアップ装置14が装架されている。
【0015】
上記情報記録ディスク12は、前記スピンドルモータ部13の回転軸に取り付けられたディスクテーブル(図2中の符号139参照)上に装着されている一方、前記光ピックアップ装置14は、前記メカシャーシ11に取り付けられた一対の平行ガイドシャフト15,15に対して往復移動可能に装架されており、図示を省略したレーザ光源から発せられる光束を、対物レンズ16を通して上記情報記録ディスク12に照射するとともに、その情報記録ディスク12からの反射光を検出する構成を有している。
【0016】
また、前記スピンドルモータ部13は、特に図2に示されているように、本体フレーム131に対して、略垂直に立ち上がるように取り付けられた中空円筒状の軸受ホルダ132が取り付けられており、その軸受ホルダ132の中空内部側に軸受部材133が圧入によって装着されている。この軸受部材133は、軸方向に二箇所の軸受部を備えているが、当該軸受部材133としては、含油滑り軸受、ベアリング軸受、メタル軸受、又は動圧軸受装置などの多種多様の軸受部材を採用することができる。
【0017】
また、前記軸受ホルダ132の中心部分には、上記軸受部材133を介して、回転軸134が回転可能に支承されているとともに、上記軸受ホルダ132の外周側の周壁面には、珪素鋼板等の積層体からなるステータコア135が嵌着されている。このステータコア135の表面には、絶縁層が塗装により成膜形成されており、その絶縁層を介して、当該ステータコア135の各突極部に対してコイル巻線136がそれぞれ巻回されている。
【0018】
さらに、上記軸受ホルダ132の図2における直上位置において、略中空円筒状に形成された略カップ状のロータケース137の中心部分が、前記回転軸134に圧入などにより固定されていて、当該ロータケース137の外周部分に設けられた円環状周壁部137aの内周面側には、リング状に形成されたロータマグネット138が固定されている。このロータマグネット138の内周面は、上述したステータコア135の各突極部に対して、半径方向外方側から近接するように配置されている。
【0019】
また、上記回転軸134の図示上方側の突出部分には、略円盤状の被磁性材料である樹脂材から形成されたディスクテーブル(ターンテーブル)139が固定されている。このディスクテーブル139は、中心部に形成された取付孔を前記回転軸134に圧入することによって固定されており、その固定部分から図示上方側に向かって凸状に形成された略円錐状の位置決め突起139aによって、上記ディスクテーブル139上に装着された情報記録ディスク(図1中の符号12参照)が、所定位置に位置決めされた状態で保持されるようになっている。また、上記位置決め突起139aの頂部には、リング板状に形成された保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bが、リング状の磁性ヨーク板139cを介して取り付けられている。
【0020】
上記チャッキングマグネット139bは、前述した図8にも示されているように、軸方向に着磁された2極の磁極を備えており、上述した位置決め突起139aにより保持された情報記録ディスク12の中心孔から図示上方に向かって露出するように配置されている。そして、上記情報記録ディスク12に対する押圧部材として用いられる周知のクランパ(図示省略)側に設けられたリング状の磁性ヨーク板を、磁気的に吸着・保持させることによって、上記情報記録ディスク12を一定の位置に保持される構成になされている。
【0021】
また、上記ディスクテーブル139の軸方向直下位置には、前述したロータケース137および回転軸134を含む回転体の回転バランスをとるための自動平衡装置20が付設されている。この自動平衡装置20は、前記モータ部13の回転数が前記回転体の共振回転数CRを越えた際において当該回転体に生じる回転アンバランスを、質量移動に伴う平衡化作用によって打ち消す機能を備えたものであって、上記ディスクテーブル139と一体の樹脂材により形成された略カップ形状の上側中空円環状部材20aに対して、非磁性材のプレス品などから形成された下側中空円環状部材20bが、図示下方側から軸方向に開口部を互いに対面させるようにして嵌合されていることによって中空収納ケース体20cが構成されている。
【0022】
このようにして形成された中空収納ケース体20cは、上記ディスクテーブル139と一体的に回転されるが、その中空収納ケース体20cの内部には、後述するバランス球体20dを収容するための円環状の空間が画成されており、その円環状の空間内に、磁性を有する複数個の質量体からなるバランス球体20d,20d,・・・が、周方向および半径方向に自由移動可能に収容されている。
【0023】
これらのバランス球体20d,20d,・・・は、磁性を有し、かつ残留磁気が極力少ない材料、例えばクロム鋼(SUJ−2)の鋼球から形成されており、前記下側中空円環状部材20bの底壁部、又は上側中空円環状部材20aの底壁部に沿って、半径方向および周方向に自由移動されるように組み込まれていて、前述したロータケース137および回転軸134等を含む回転体の平衡化作用を行うように構成されている。
【0024】
すなわち、前記スピンドルモータ部13の回転数が、予め設定された適宜の作用回転数で、上記回転体の重心位置とは逆の方向、つまり、上記回転体の回転アンバランスを打ち消すように、図2中の2点鎖線で示した半径方向外方位置に向かって移動する質量調整がさなれており、それによって、上記回転体の回転バランスがとられ、該回転体の振動が低減されることにより回転の安定化が図られるようになっている。
【0025】
さらに、前記中空収納ケース体20cの内周部分には、上記各バランス球体20dを中心側に向かって吸引するリング状の反発用マグネット(磁石体)20fが装着されている。この反発用マグネット20fは、円周方向に単極にて着磁が施されたものであって、前記スピンドルモータ部13の回転数が適宜の作用回転数に至るまでの低速回転時において、上記各バランス球体20d,20d,・・・を磁気的に吸着させるように構成されており、上記各バランス球体20d,20d,・・・を、上述した内周側立壁部20d上に引き寄せて接触した固定状態に保持させておく構成になされている。
【0026】
そして、回転体の回転数が作用回転数を越えた場合には、上記バランス球体20d,20d,・・・が、上記反発用マグネット20fから離反して半径方向外方位置に向かって移動することとなるが、その場合には、上記反発用マグネット20fから発生する磁束により形成される反発磁界が上述した各バランス球体20dに対して付与され、それらの各バランス球体20dどうしが互いに反発し合うようになされており、そのときの反発力によって上記バランス球体20dどうしの衝突によるノイズの発生が防止されるようになっている。
【0027】
ここで、上述した保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからは、中空収納ケース体20cの内部側の円環状空間に向かって漏洩磁界が漏れ出しているが(図9中の符号b参照)、上述した反発用マグネット20fには、そのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消すような補正着磁が施されている。この反発用マグネット20fの補正着磁が施された磁極は、以下に説明するように、上記チャッキングマグネット139bの吸引磁界によりクランパ(図示省略)が情報記録ディスク12をディスクテーブル(ターンテーブル)139側に押し付けてクランプ状態としたときに、前記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消す構成になされている。
【0028】
すなわち、上記反発用マグネット20fにおける補正着磁が施された磁極は、前記保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bにおける2つの磁極に対応して磁束密度が変化しており、例えば図3に示されているように、円周方向において略正弦波状に連続的に変化する磁束密度分布aを備えている。この反発用マグネット20fにおける補正磁極の磁束密度分布aは、図4に示されているようなチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界の磁束密度分布bにおける強弱と逆位相となるように設定されている。
【0029】
従って、このように円周方向に沿って連続的に変化する着磁が施された反発用マグネット20fにより形成される反発磁界(図3参照)が、上記保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界(図4中の符号b参照)に合成されることによって、当該チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界bの変動分が相殺されることとなり、その結果、図4中の符号cで示されているような略均一な合成磁界が形成される。つまり、上述した各バランス球体20dに対しても略均一な反発磁界が付与される。
【0030】
このような反発用マグネット20fに対する補正着磁は、例えば図5に示されているような通常の着磁装置30を用いることによって容易に行うことができる。すなわち、一般に着磁装置30では、上着磁ヨーク31のコア部31aと、下着磁ヨーク32のコア部32aとが、軸方向(図示上下方向)に互いに突き合わせるように配置されており、それら両コア部31a,32aの突き合わせ部分に装着されたマグネット素材5’を、上記各コア部31a,32aに巻回された励磁コイル31b,32bへの通電によって着磁するように構成されているが、このような着磁装置30において、上述したマグネット素材5’を、特定の直径方向に適宜に偏心させた状態に配置して着磁を行うことによって、前述した図3に示されているように、円周方向に沿って正弦波状に連続的に変化する磁界を形成する補正磁極が容易に得られる。
【0031】
このように本実施形態によれば、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界にかかわらず、各バランス球体20dに対して略均一な反発磁界が反発用マグネット20fから付与されることとなり、バランス球体20dが一方向に偏ることなく自由に移動可能な状態となる。その結果、上記各バランス球体20dによる平衡化作用(キャンセル作用)が安定的に行われる。
【0032】
このとき、特に本実施形態では、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消すように上記反発用マグネット20fに補正着磁された磁極として、円周方向における磁束密度分布が上記チャッキングマグネット139bの2つの磁極に対応して円周方向に連続的に変化する着磁が施されていることから、上述した各バランス球体20dによる安定した平衡化作用(キャンセル作用)が、反発用マグネット20fの着磁を変更することにより容易かつ確実に得られる。
【0033】
また本実施形態では、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bにより吸着される押圧部材としてのクランパが情報記録ディスク12をクランプした状態において上記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消すように構成されていることから、情報記録ディスク12の回転駆動装置における平衡化作用(キャンセル作用)が一層安定的に行われるようになっている。
【0034】
一方、図11に示されているよう実施形態における反発用マグネット40は、当該反発用マグネット40の軸方向の高さhが円周方向に沿って連続的に変化する形状を備えており、この反発用マグネット40と、上述した保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bとの間の軸方向における距離が円周方向に沿って連続的に変化することによって、上記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消す構成になされている。
【0035】
すなわち、保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bの漏洩磁界(図4中の符号b参照)が強い領域においては、上記反発用マグネット40の軸方向の高さhを低くして反発磁界を弱くしているとともに、チャッキングマグネット139bの漏洩磁界が弱い領域においては、上記反発用マグネット40の軸方向の高さhを高くして反発磁界を強めており、それによって、両磁界の合成磁界が円周方向に略均一になるようにしている。
【0036】
また、図12に示されている実施形態では、反発用マグネット50の位置を、破線で示した従来における正規の中心位置から適宜の直径方向に偏心させた状態に設定しており、上述した保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bの漏洩磁界(図4中の符号b参照)が強い領域においては、上記反発用マグネット50と保持用マグネットとしてのチャッキングマグネット139bとの間の距離を大きくして反発磁界を弱くしているとともに、チャッキングマグネット139bの漏洩磁界が弱い領域においては、上記反発用マグネット50との間の距離を小さくして反発磁界を強くしており、これによって上記チャッキングマグネット139bからの漏洩磁界を打ち消して、両者の合成磁界が円周方向に略均一化される構成になされている。
【0037】
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0038】
例えば、上述した実施形態は、被回転部材として情報記録ディスクを採用したものであるが、その他の多種多様な被回転部材を用いる装置に対しても本発明は同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明にかかる自動平衡装置は、複数個の磁性材料からなるバランス球体どうしを互いに離間させる反発用マグネットの構成を、被回転部材の保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消し、漏洩磁界の存在にかかわらずバランス球体に対して略均一な反発磁界を付与して、バランス球体が偏ることなく自由移動可能となるようにしたものであるから、簡易な構成で、バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)を安定的に行わせることができ、低コストで自動平衡装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0040】
また請求項2にかかる自動平衡装置は、上記請求項1における反発用マグネットに、保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す磁界を形成する補正着磁を施し、さらに請求項3にかかる自動平衡装置は、上記請求項2における反発用マグネットの補正着磁を施した磁極として、円周方向における磁束密度分布が保持用マグネットの各磁極に対応して円周方向に変化する着磁を行い、さらにまた請求項4にかかる自動平衡装置は、上記請求項2における保持用マグネットの磁極を円周方向に沿って2極となるように形成しているとともに、反発用マグネットの補正着磁を施した磁極として円周方向における磁束密度分布が正弦波状に変化するように着磁を施したものであるから、反発用マグネットの着磁を変更することによって上述した効果を容易に得ることができる。
【0041】
一方、請求項5または請求項6にかかる自動平衡装置は、上記請求項1における反発用マグネットの形状または位置を変化させて保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように構成したものであるから、反発用マグネットの形状または位置を変更することにより上述した効果を容易に得ることができる。
【0042】
また、請求項7にかかる自動平衡装置は、上記請求項1における被回転部材を、押圧部材としてのクランパにより保持される情報記録ディスクから形成するとともに、保持用マグネットを上記クランパのクランプを行うチャッキングマグネットから形成し、上記クランパが情報記録ディスクをクランプした状態において保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように上記反発用マグネットを構成して、情報記録ディスクの回転駆動装置における平衡化作用(キャンセル作用)を一層安定的に行わせるようにしたものであるから、情報記録ディスクを用いる装置において上述した効果を確実に得ることができる。
【0043】
さらに、請求項8にかかる自動平衡装置用マグネットは、被回転部材を一定位置に保持する保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消すことによって、複数個の磁性材料からなるバランス球体に略均一な反発磁界を付与する構成とし、保持用マグネットからの漏洩磁界にかかわらずバランス球体に略均一な反発磁界を付与してバランス球体を偏ることなく自由移動可能に構成したものであるから、上記バランス球体による平衡化作用(キャンセル作用)を安定的に行わせることができ、低コストで自動平衡装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した装置の一例としてのCD−ROM又はDVDドライブユニットを表した外観斜視説明図である。
【図2】図1に示されたCD−ROM又はDVDドライブユニットに採用されている自動平衡装置付きモータの一実施形態を表した縦断面説明図である。
【図3】反発用マグネットに着磁された補正磁極の反発磁界による磁束変化分布を表した線図である。
【図4】保持用マグネットからの漏洩磁界による磁束変化分布と、反発用マグネットにおける補正磁極の反発磁界との合成磁界とを表した線図である。
【図5】反発用マグネットに補正磁極を着磁するための着磁装置の一例を模式的に表した縦断面説明図である。
【図6】一般の自動平衡装置を備えた回転駆動装置の構造例を表した縦断面説明図である。
【図7】図6に示された一般の自動平衡装置における中空収納ケース体の内部状態を模式的に表した平面説明図である。
【図8】図6および図7に示された一般の自動平衡装置における保持用マグネットと反発用マグネットとの位置関係を模式的に表した外観斜視面説明図である。
【図9】図8に示された一般の自動平衡装置における保持用マグネットと反発用マグネットとの位置関係を模式的に表した縦断面説明図である。
【図10】従来装置における保持用マグネットからの漏洩磁界による磁束変化分布と、反発用マグネットの反発磁界との合成磁界による磁束変化分布とを表した線図である。
【図11】反発用マグネットの他の実施形態を模式的に表した外観斜視説明図である。
【図12】反発用マグネットのさらに他の実施形態を模式的に表した外観斜視説明図である。
【符号の説明】
10 CD−ROMドライブユニット
12 情報記録ディスク
13 スピンドルモータ部
134 回転軸
139 ディスクテーブル(ターンテーブル)
139b チャッキングマグネット(保持用マグネット)
20 自動平衡装置
20c 中空収納ケース体
20d バランス球体
20f 反発用マグネット
30 着磁装置
31 上着磁ヨーク
32 下着磁ヨーク
40,50 反発用マグネット
Claims (8)
- 保持用マグネットにより形成される吸引磁界により吸着される押圧部材を介して一定位置に保持される被回転部材を含む回転体の回転バランスをとるように構成されたものであって、
上記回転体の一部を構成する中空状収納ケース内に自由移動可能に収容された複数個の磁性材料からなるバランス球体と、
それらバランス球体どうしを互いに離間させる反発磁界を形成する反発用マグネットとを有し、
前記回転体の回転時における回転アンバランスを打ち消す位置に前記バランス球体が移動することによって上記回転体の振れを抑制する構成になされた自動平衡装置において、
前記反発用マグネットは、前記保持用マグネットから前記中空状収納ケース内に漏れ出している漏洩磁界を打ち消して前記バランス球体に対して略均一な反発磁界を付与するように構成されていることを特徴とする自動平衡装置。 - 前記反発用マグネットには、前記保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す磁界を形成する補正着磁が施されていることを特徴とする請求項1記載の自動平衡装置。
- 前記反発用マグネットの補正着磁が施された磁極として、円周方向における磁束密度分布が前記保持用マグネットの各磁極に対応して円周方向に変化するように着磁が施されていることを特徴とする請求項2記載の自動平衡装置。
- 前記保持用マグネットの磁極が、円周方向に沿って2極を備えるように形成されているとともに、
前記反発用マグネットの補正着磁が施された磁極として、円周方向における磁束密度分布を正弦波状に変化させるように着磁が施されていることを特徴とする請求項2記載の自動平衡装置。 - 前記反発用マグネットは、前記保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように円周方向に変化する形状を備えていることを特徴とする請求項1記載の自動平衡装置。
- 前記反発用マグネットは、前記保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消す位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動平衡装置。
- 前記被回転部材が、前記押圧部材を構成するクランパの押圧力によってターンテーブル側に押し付けられる情報記録ディスクからなるとともに、
前記保持用マグネットが、上記クランパに設けられた磁性ヨークを上記ターンテーブル側に引き寄せることによって上記情報記録ディスクのクランプを行うチャッキングマグネットからなり、
前記反発用マグネットは、上記クランパが前記情報記録ディスクをクランプした状態において前記保持用マグネットからの漏洩磁界を打ち消すように構成になされていることを特徴とする請求項1記載の自動平衡装置。 - 保持用マグネットにより形成される吸引磁界により吸着される押圧部材を介して一定位置に保持される被回転部材を含む回転体の振れを、複数個の磁性材料からなるバランス球体が回転アンバランスを打ち消す位置に移動することによって抑制する構成になされた自動平衡装置に用いられるものであって、
上記バランス球体に対して、当該バランス球体どうしを互いに離間させる反発磁界を付与するように構成された自動平衡装置用マグネットにおいて、
上記保持用マグネットから漏れ出している漏洩磁界を打ち消すことによって前記バランス球体に対して略均一な反発磁界を付与する構成になされていることを特徴とする自動平衡装置用マグネット。
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