JP2004248166A - 最適迂回ルート制御システムと方法、およびそのプログラムと記録媒体、ならびに通信装置 - Google Patents

最適迂回ルート制御システムと方法、およびそのプログラムと記録媒体、ならびに通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークの構成ノードが非常に多く、NWトポロジーの変化が頻繁に生じて、ネットワーク・リソースが不足している状況下でも、最もQoS要求条件を満たしている経路を迅速に探索できるようにする。
【解決手段】最適迂回ルート探索システム4を構成するルーティング検索装置41では、NWトポロジー変化が検出されて迂回ルートを更新する場合、候補を選択し、適合度のランク付けを行い、迂回ルート探索装置42では、この適合度に基づいてランク付けを行い、最高位候補が1を満たすかをチェックし、迂回ルートを決定する。また、迂回ルート探索装置42では、Topology情報を基にHybrid GA探索方法を用い、GAの遺伝的操作(交叉、突然変異)を施して、適合度の低い候補を破棄し、適合度が1でなくても最も満足する経路を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット転送制御技術に係り、特に、ネットワークの信頼性向上のための迂回パス制御を、ネットワーク規模やネットワーク・リソースの使用状況に係わらず、最適な迂回ルートの探索を効率的に行うのに好適な最適迂回ルート制御システムと方法、およびそのプログラムと記録媒体、ならびに通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等、パケット転送を行うネットワークにおいて、ネットワークの信頼性向上のための迂回パス制御技術に関して、従来提案されている技術としては、例えば、“A New Pre−Qualified Recoverry Method for Mpls−Based LSP”(非特許文献1参照)がある。以下、この“A New Pre−Qualified Recoverry Method for Mpls−Based LSP”を用いたネットワークの信頼性向上のための迂回パス制御方式について説明する。
【0003】
図10は、従来のA New Pre−Qualified Recoverry Method for Mpls−Based LSPを用いた迂回パス制御を行うネットワークの構成図である。また、図11は、図10のネットワークにおける迂回パス制御の動作フローチャートである。
図1に示すように、ネットワークにLSR(Labrl SwitchingRouter:ラベル情報に基づいて次に転送すべきルータを決めるルータ)1〜7が接続されている場合、実線の運用パス(現行パス)に対して破線の予備パスが用意されるものとする。
図2において、現行パスにトラフィックを送信して(101)、その結果、回線故障を検出したならば(102)、Pre−qualified Pathは存在するか否かを判別し(103)、存在すれば、下流のLSRに復旧パスを確立する(104)。そして、故障回線は回復したならば、トラフィックを元の運用パスに送信する(107)。一方、まだ復旧しないときには(106)復旧パスにトラフィックをリルートさせる(105)。
【0004】
なお、Pre−qualified Pathが存在するか否かを判別する際には、ネットワーク状態情報データベース(108)からPre−qualified復旧パスを計算することにより(109)、存在するか否かを判別する。
この場合、Pre−qualified Pathが存在しないと判別されたときには、検出したLSRはPSL(Path Switching LSR:FISを受信して、切り替え実施を行うLSR)か否かを判別する(110)。PSLであれば、TES(Traffic Engineering System)に失敗を通知する(112)。また、PSLでなければ、上流のLSRにFIS(Fault Indication Signal)を送信する(111)。
【0005】
このように、図1において、プロテクションLSP(迂回用LSP(Label Switchied Path)が確立されると、リソースは現行パスに割り当てられ、その後、PSLと全中間LSRは、与えられたネットワーク性能パラメータを考慮しながら、各LSRとその隣接下流LSRとの間において現時点で適正な(Pre−qualified)復旧パスを計算する。
各LSRは、ルーティング更新メッセージ(可能ならば、現在のネットワーク性能パラメータの情報を含む)を受信するときは、いつでも適正な復旧パスもまた直ちに更新される。
【0006】
もし、回線故障を検出したLSRがPre−qualified復旧パスを保持しているならば、CR−LSP(Constrait−based LSP)を用いて直ちに復旧パスを確立する。その他の場合、LSRは、FISメッセージをRNT(Reverse Notification Tree)に従って上流LSRに送信する。さらに、PSLがPre−qualifiedパスを全く持っていなければ、QoS(Quarity of Services)と必要な性能条件を満たす新しい復旧パスを見つけ出す。
【0007】
最後に、PSLが何等かの理由で復旧パスを確立できない場合には、その失敗を通知し、ネットワークマネージャーあるいはTES(Traffic Engineering System)が復旧パスを手動で確立する。
回線故障が完全に修復したならば、下流LSR(Fault Recovery Signal)を送信し、それを受信したLSRは、現在の復旧パスを解放し、元の運用パスに再びトラフィックを流すことができる。その後、LSRは、継続的にルーティング更新メッセージの受信とともに、適正な復旧パスの更新を実施する。
【0008】
しかし、上記の技術では、経路探索にDijkstra(最短経路探索アルゴリズム名)等の総当り的な方法を使用した場合、ノード数の増加とともに、探索時間が爆発的な増加するため、ネットワーク・トポロジー(網形態)の変化が頻発すると、迂回経路の更新が間に合わなくなる、という問題が解決されていない。なお、トポロジー(網形態)には、交換ノードの数、位置、ノード間を結ぶ回線の設定方法などがある。また、複数のMetric(計量)による探索を行った場合、それだけ最適な迂回パスの割り出しが困難になり、最悪発見できずに経路切り替え自体が困難となる。
【0009】
【非特許文献1】
Sangsik Yoon;Hyunseok Lee;Deokjai Choi;Youngcheol Kim;GueesangLee;Lee,M.:“An efficient recovery mechanism for MPLS−based protection LSP”ATM(ICATM 2001)and High Speed IntelligentInternet Symposium,2001.Joint 4th IEEE International Conference on,2001Page(s):75−79
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の技術における解決しようとする問題点は、以下の通りである。
(1)経路探索方法として、全ての経路についての距離を計算し、その中で最短となる経路を選択するという総当り的な方法を使用した場合、ノード数の増加とともに、探索時間が爆発的に増加するため、ネットワークトポロジー変化が頻発すると、迂回経路の更新が間に合わなくなるおそれがある点、
(2)複数のMetricによる探索を行う場合、それだけそれらの要求条件を満たす最適な迂回経路の候補も少なくなり、最悪の場合には発見できずに、トラブル発生時にトラフィックを全く救済できないことも有り得る点、である。
【0011】
(目的)
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、ノード数の非常に多いネットワークにおける迂回経路探索の効率化を可能とし、さらに全部の要求条件を満たさなくても、現状のネットワーク状況で最も要求条件を満たしているルートを迂回経路として割り当てることにより、トラブル発生時に可能な限りトラフィックを救済することが可能な、より高度な迂回パス制御を実現する最適迂回ルート制御システムと方法、およびそのプログラムと記録媒体、ならびに通信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の最適迂回ルート制御システムは、例えば、インターネットのIPルータ装置において、ネットワークの構成ノード数が非常に多い状況下でも、ネットワーク・トポロジーの変化に対して迂回経路更新の迅速化を図ったり、ネットワークリソースの使用状況が混雑している状態でQoS要求条件を最も満たす迂回経路を見出すために、QoS要求条件を『大体〜以下』や『大体〜以上』と言うFazzy目標として表現し、探索方法としてHybrid GA(GAとHAを併用することにより、従来の単独GAより探索速度の向上を目指したアルゴリズム)を使用することで、つまりHAにより得られた局所解の集合に対して、GAの遺伝的操作(選択、交叉、突然変異)を施して、要求条件に対する適合度の低い経路は淘汰し、適合度の高い経路を次世代に残していくことで、現状のネットワーク状況において、要求条件を最も満足している最適迂回経路を割り出すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(システム構成)
図1は、本発明の一実施例を示す最適迂回ルート探索システムのブロック構成図である。
図1においては、最適迂回ルート探索システムがインターネット等でのパケット転送を行う通信装置としてのIPルータ装置(IP Router)1に設けられている。IPルータ装置1は、CPU(Central Processing Unit)、主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置等からなるコンピュータの構成を有し、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、外部記憶装置から主メモリに読み込み、CPUで処理することにより本発明に係わる各処理部の機能を実行する。
【0014】
すなわち、IPルータ装置1内には、PPPフレーム信号やイーサネット(登録商標)フレーム信号等からIPパケットやMPLSパケットを取り出したり、あるいは、フレーム信号に組み込む回線インタフェース部2と、その取り出したパケットを出側の回線インタフェース部2にスイッチングするスイッチ処理部3が設けられ、パケットの転送量を制御する。
【0015】
さらに、IPルータ装置1には、回線インタフェース部2から取り出したパケット・ヘッダ内のアドレス情報(あるいは入力ラベル値)に基づいてルーティング・テーブルを検索し、該当パケットを転送する出側の回線インタフェース部2(必要に応じて出力ラベル値も含めて)を決定したり、また伝送路故障や輻輳等のトラブルが発生した時に現用ルートから切り替えるための迂回ルートを現状のネットワークリソース状況に応じて割り出すための最適迂回ルート探索システム4が設けられている。
【0016】
この最適迂回ルート探索システム4と回線インタフェース部2とスイッチ処理部3とで、本発明に関するパケット転送ルート迂回制御システムが構成される。
そして、現状のネットワーク・リソースの使用状況に応じて、QoS要求条件を最も満足する迂回ルートを決定するために、各ノードから各QoSクラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域を収集し、それらの統計情報とネットワークの構成ノード接続関係テーブルに基づいて、ネットワーク・トポロジー更新毎に迂回ルートを探索して、最適迂回ルート制御を実行する。
【0017】
すなわち、最適迂回ルート探索システム4において、回線インタフェース部2が受信したHelloパケットにより、ネットワーク・トポロジーの変化を検出すると、ノード接続関係テーブルから複数の迂回ルート候補を選択し、それらの候補毎にQoS要求条件をどれだけ満足しているかを定量的にチェックして、どの候補も条件を満たさない場合には、要求条件に対する適合度の高い候補はそのまま残し、反対に適合度の低い候補は捨てて、ノード接続関係テーブルに基づいて次の候補を選び出すという探索を、要求条件が満たされるか、あるいは一定回数まで繰り返すことにより最終的な最適迂回ルートを決定する。
【0018】
この探索を行うために、ルーティング検索装置41において、Helloパケット(NWトポロジーが変化した時に各ルータが保有する各ルータに知らせるための信号)の情報に基づいて、最新のネットワーク・トポロジーを把握するためのノード接続関係テーブルを随時更新し、このノード接続関係テーブルに基づき、迂回ルート探索装置42において、複数の迂回ルート候補を選び出し、それらの各候補毎に全ノードから定期的に収集した各QoSクラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域の統計情報に基づいて、QoS要求条件に対する適合度を算出する。このとき、最も高い適合度を有する迂回ルートを最適迂回ルートとして決定する。
【0019】
具体的には、迂回ルート探索装置42は、ルーティング検索装置41で管理するノード接続関係テーブルから複数の迂回ルート候補を選び出した後、それらの候補の優劣を判定するために、各QoS要求条件をFazzy目標値として記述し、各Metricの測定値がこの目標値に対してどれだけ満足しているかを評価するために、線形Membership関数を用いて定量化し、各Metric(評価パラメータとなる遅延時間、パケット廃棄率、空き帯域など)の評価値を統合関数により単一目的関数の評価値に変換することで、各迂回ルート候補のQoS要求条件に対する適合度を算出する。この時、算出した適合度=「1」を有する迂回ルートがあれば、それがそのまま最適迂回ルートとして決定するが、そうでない場合には、Hybrid GAを用いてを用いて適合度の高い候補はそのまま次候補生成時にも残して、反対に適合度の低い候補は切り捨てて、新たな候補をノード接続関係テーブルに基づいて生成する、という操作を要求条件が満たされるか、あるいは、一定回数まで繰り返すことにより、最終的な最適迂回ルートを決定する。
【0020】
(ルーティング検索装置と迂回ルート探索装置)
図2は、図1におけるルーティング検索装置の構成例を示す図であり、図3は同じく迂回ルート探索装置の構成例を示す図である。
ネットワークトポロジー管理部413を具備したルーティング検索部41と、迂回ルート最適化処理部422を具備した迂回ルート探索装置42とは、それぞれ図2、図3に示すような構成である。以下、ルーティング検索装置41と迂回ルート探索装置42の詳細を説明する。
図2のルーティング検索装置41において、411はトポロジー・データ収集部、412はルーティングテーブル検索部、413はNWトポロジー管理部、414は制御データ通信部である。
このような構成により、ルーティング検索装置41は、回線インタフェース部2からNW Topology変更通知を受信すると、Node接続関係Tableを更新して最新のNW Topologyを把握する。また、このNode接続関係Tableに基づいて、迂回ルート探索装置42にNode隣接情報を要求に応じて通知する。
【0021】
図3の迂回ルート探索装置42において、421は制御データ通信部、422は迂回ルート最適化処理部、423は統計情報管理部、424はQoS要求条件記憶部、425は適合度算出部、426はQoS要求条件入出力部である。
このような構成により、迂回ルート探索装置42は、ルーティング検索装置41から取得したNode隣接情報に基づいて、複数の迂回ルート候補を選び出し、それらの候補の優劣を判定するために、全ノードから回線インタフェース部2を介して定期的に収集した各QoSクラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域の統計情報に基づいて、各候補のQoS要求条件に対する適合度を算出し、この適合度が「1」である迂回ルートがあれば、それを最適迂回ルートとして決定する。もし、該当する候補が見つからない場合には、適合度の高い候補はそのまま残して、逆に適合度の低い候補は切り捨てて、再度Node隣接情報に基づいて新たな候補を生成して、前述と同様に適合度を算出し、最大適合度を有する迂回ルートを探索する、という操作を要求条件が満たされるか、あるいは、一定回数まで繰り返すことにより、適合度=「1」、あるいは最大適合度を有する迂回ルート候補を最終的な最適迂回ルートとして決定する。
【0022】
以下、ルーティング検索装置41および迂回ルート探索装置42の各処理部による動作について詳細に説明する。
まず、図3におけるシステム端末5からの設定指示操作に基づいて、QoS要求条件情報等の設定・登録処理(1)について説明する。
(1)QoS要求条件の設定(図3の符号(a)(b)を参照)
図3におけるシステム端末5からの設定指示操作により、「QoS要求条件」が迂回ルート探索装置42に入力され(a)、QoS要求条件入出力部426を介してQoS要求条件記憶部424に記憶され、設定される(b)。
この「QoS要求条件」とは、迂回ルートを決定する上で各Metric、すなわちパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域がどれだけ必要であるかを示す条件である。
【0023】
図4は、図3におけるQoS要求条件記憶部で記憶されるQoS要求条件に対する適合度の関係例の説明図である。
以下、このQoS要求条件を全て完全に満足しなくても、探索時点でのネットワークリソース使用状況の範囲内で最もQoS要求条件を満足している迂回ルート候補を最適迂回ルートとして決定するために、このQoS要求条件を「大体〜以下」、あるいは「大体〜以上」というFazzy目標として表す。具体的に、今回のMetricであるパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域をFazzy目標として表したものを図4に示す。
【0024】
すなわち、ネットワークは、N個のノードから構成され、xをノードjを選択する時は“1”、選択しない時は“0”とする0−1変数とし、経路rにおける遅延時間の評価値を下記の値と置くと、
【数1】
Figure 2004248166
各々のQoS要求条件は、次のようになる。
【数2】
Figure 2004248166
【0025】
これらを「大体〜」という取り得る値の範囲を三角型ファジイ数により定められる可能性分布(すなわち、目標値に対する満足度を0〜1間の数値に対応させる)で表わすと、「大体〜以上」、「大体〜以下」という制約はFazzy目標として以下のように表すことができる。
【数3】
Figure 2004248166
【0026】
これらを最小オペレータで統合化することにより、以下のように3つのQoS要求条件を経路rのコストCとして単一化することができる。
=min{μDi(D),μLi(L),μBi(B)}
以上の(1)において、設定・登録された条件による最適迂回ルート探索システム4の制御動作について、以下に説明する。
【0027】
(2)NWトポロジー更新動作(図2の(a)〜(d)を参照)
図2におけるルーティング検索装置41のトポロジー・データ収集部411は、回線インタフェース部2からNW Topology変更通知を受信する(a)と、その変更情報をNode接続関係Tableにフィードバックするために、NWトポロジー管理部413にNW Topology Update要求を行う(b)。
NWトポロジー管理部413では、トポロジー・データ収集部411から通知されたTopology変更情報に基づいて、Node接続関係Tableを更新する(c)。更新した後、NWトポロジー管理部413は、迂回ルート探索装置42に対して変更対象ノードを通過する迂回ルートを再設定するために再探索要求を行う(d)。
【0028】
(3)統計情報の収集動作(図3の(d)〜(e)を参照)
図3の統計情報管理部423では、回線インタフェース部2から各QoSクラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域という統計情報を収集する(d)と、適合度を算出するために必要なデータとして、それらの統計情報を随時集計する(e)。
【0029】
(4)最適迂回ルート探索動作(図2の(e)〜(j)、図3の(c),(f)〜(t)を参照)
図3の迂回ルート最適化処理部422では、ルーティング検索装置41から再探索要求を受けると(c)、Topology更新されたノード情報に基づいて、再探索対象となる迂回ルートを抽出する(f)。再探索が必要な迂回ルートを割り当した後、新たな迂回ルートを決定するために、先ずルーティング検索装置41に対して、制御データ通信部421を介して複数の初期候補の取得要求を行う(g)。
このとき、Hybrid GA(HA)の遺伝操作を容易に行えるようにするため、候補となるネットワーク上の通信経路を遺伝子として表現する際に、単純にノード番号を起点から終点まで通過する順番で列挙するコーディングを用いる。ただし、このコーディングでは、後述の遺伝操作により実際には存在し得ない致死遺伝子(経路)が生成される可能性が高いので、これを防止して効率的な遺伝的操作を行うために、対象ノード周辺の接続関係を考慮して遺伝的操作を行うことにする。
【0030】
図2のルーティングテーブル検索部412では、迂回ルート探索装置42から初期候補の取得要求を受けると(e)、指定されたノード間の新たな迂回ルートを決定する上で、複数の初期候補を割り出すために、該当ノード間のNW Topology情報をNWトポロジー管理部413から読み出す(g)(h)。
取得したNW Topology情報に基づいて、想定され得る迂回ルートの初期候補を複数導き出し(f)、その結果を制御データ通信部414を経由して迂回ルート探索装置42に返送する(i)。
図3の迂回ルート最適化処理部422は、ルーティング検索装置41から初期候補が返送されると(h)、それらをランク付けするために、適合度算出部425に対して適合度算出要求を行う(j)。
【0031】
図3の適合度算出部425は、各初期候補毎にQoS要求条件に対する適合度を評価するために、統計情報管理部423から該当ルート上のパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域といった統計情報を、またQoS要求条件記憶部424からQoS要求条件を取得する(k)(l)。これらの情報を前述の(1)の算出式に基づいて、適合度を算出する(m)。その算出結果を迂回ルート最適化処理部422に通知する(n)。
適合度算出部425から通知された初期候補の適合度に基づいて、迂回ルート最適化処理部422は、全初期候補についてランク付けを行い(i)、最高位にランキングされた候補の最大適合度が「1」を満たしているか否かをチェックし(o)、そのチェック結果がOKの場合には、その最大適合度を有する候補を最適迂回ルートと決定し、探索を終了する。しかし、反対にNGの場合には、初期候補を選別する(p)。
【0032】
図5は、図3における迂回ルート最適化処理部の迂回ルート候補選別の動作例を示す図である。
前述の初期候補の選択(p)は、図5に示すアルゴリズムに基づいて行われる。すなわち、その選別方法としては、適合度を正確に反映するために、期待値選択を用いるが、Hybrid GAの遺伝操作(交叉や突然変異)により非常に優れた候補が消滅してしまうのを防いで、短い世代で良好な迂回ルートが得られるようにするため、上記に加えて最も適合度の高いものは次世代に無条件に残るエリート選択を合わせたエリート期待値選択を用いる。
まず、N個の候補の中から高い適合度を有澄る優れた候補n個を選び出し、それらはそのまま次候補として残す。次に、残った(N−n)個の候補に対して、各候補の適合度の配分(Ci/ΣCi)を用いて、次世代の期待候補数Ni=(Ci/ΣCi)×(N−n)を求める。このNiの整数部分は、Ciを有する候補集合の次世代に残る確定候補数を示し、少数部分は、1候補の生存率を示し、(N−n)−ΣNiの個体はこの確率によって決定される。
【0033】
上記の選別後、迂回ルート最適化処理部422は、次回の探索にそのまま残るエリート候補を除く新たな候補を生成するために、必要なTopology情報を図3の制御データ通信部421を介してルーティング検索装置41に取得要求する(q)。
図2に示すルーテング検索装置41のNWトポロジー管理部413は、次候補生成に必要なTopology情報の取得要求を受けると(j)、初期候補探索時と同様に、指定ノードに関連する必要なTopology情報を洗い出す(k)。探索の後、該当するTopology情報を制御データ通信部414を経由して迂回ルート探索装置42に通知する(l)。
図3に示す迂回ルート探索装置42の迂回ルート最適化処理部422は、ルーティング検索装置41から必要なTopology情報を返送されると(r)、それに基づいて次候補を生成する(s)。
【0034】
図6は、本発明における最適迂回ルート探索アルゴリズムの概略フローチャートである。
前記の次候補の生成(探索)方法は、図6に示すアルゴリズムに基づき行われる。すなわち、このHybrid GAは、HAによって得られた局所解の集合に対してGAによる遺伝操作を施すことによって最適迂回ルートを探し出す。
まず、HA(Heuristic Algorithm:GAに比べて探索空間で局所的最適解を見つけ出すことが得意なアルゴリズム)による半分ずつの局所探索(802,804)では、初期候補を探索点として、その近傍を探索して解が得られた時に(803,805)、その評価値が改善されれば、それをそのまま次候補とし(806,807)、改善されない場合でも局所解に陥るのを防ぐために確率的に次候補として採用する。そして、指定回数または終了条件を満たすまで局所探索に戻って繰り返し処理を行い(808)、条件が満たされれば処理を終了する。
【0035】
図7は、図3における迂回ルート最適化処理部の迂回ルート候補の局所解探索の動作例を示す図である。
前記の局所探索は、HAとして例えばSA(Simulated Annealing)法を用いると、図7に示すアルゴリズムに基づいて行われる。
まず、New Route探索により新たな迂回ルート候補を見つけ出し(901)、その評価値Cnewと元の候補の評価値Coldの差δC=Cnew−ColdがδC<0の時、すなわち、元の候補よりも改善される場合には、その発見された候補を次候補として採用してRoute更新を実施する(902,903)。
しかし、その反対に、δC>0の時、すなわち、元の候補よりも改善されない場合には、確率exp(−δC/T)によりRoute更新の実施可否を判定する(902,903)。具体的には、0〜1の間で乱数を発生させ、その値が前述の確率値よりも小さい時にRoute更新の実施を許容する。更新判定処理後、Tの値をT=αT(α:1より小さい定数)の式に従って更新する(904)。なお、実際の局所探索においては、使用するHAとしては、SAだけでなくTABU等の複数のAlgorithmを同時に使用することで、局所解への収束を防いで、更なる探索の効率化を図る。
【0036】
図8は、図3における迂回ルート最適化処理部のGAによる交叉動作例を示す図であり、図9は同じく図3における迂回ルート最適化処理部のGAによる突然変異動作例を示す図である。
次に、HAの局所探索により得られた局所的最適解の集合に対して、GAの遺伝的操作(交叉、突然変異)による新たな迂回ルート候補を生成する。
上記の新たな迂回ルート候補の生成方法は、図8、図9に示すアルゴリズムに基づいて行われる。
最初に、交叉(crossover)による新候補の生成は、図8のアルゴリズムの内容に従って行われる。すなわち、候補グループ中から、交叉対象の2つの経路を選び出し、その2つの経路に共通するノードによって分解される部分経路を相互比較して、その区間での適合度が高い部分経路を繋ぎ合わせることで、新たに2つの経路を生成する。
【0037】
まず、▲1▼同一QoSクラスの2つの経路r,rの共通ノードを交叉点候補とし、▲2▼それらの候補によって分割されるr,rの部分経路を次の式で表す。
【数4】
Figure 2004248166
次に、▲3▼各部分経路毎に下記の適合度を計算する。
【数5】
Figure 2004248166
【0038】
▲4▼そして、各r,rに対して、次式を交叉確率として、これに基づいてルーレット選択により1対の交叉点(交換対象の部分経路)を決定する。
【数6】
Figure 2004248166
▲5▼最後に、選択された部分経路
【数7】
Figure 2004248166
の最大適合度
【数8】
Figure 2004248166
を比較して、適合度の高い方と交換することで、新たな経路r’を生成する。
【0039】
第二に、突然変異(mutation)による新候補の生成は、図9に示すアルゴリズムの内容に従って行われる。すなわち、経路内の適合度の低いリンクを有するノードに対して、突然変異を起こすことで、経路全体の適合度を改善する。
▲1▼まず、経路riの両端のノードを除く(n、・・、nN−1)に対して、ノードn(s=2、・・、N−1)に隣接する前後リンクの適合度
【数9】
Figure 2004248166
の和を突然変異率
【数10】
Figure 2004248166
とし、▲2▼その突然変異Pm(i,s)に基づいてルーレット選択により突然変異対象ノードnを決定する。▲3▼次に、ノードnに経路r上で隣接するノードを始点、終点として、ノードnの適合度よりも適合度の高い代替経路を探索する。
▲4▼最後に、このようにして見つけ出した代替経路をn〜nm−1、nm+1〜nと繋ぎ合わせて、新たな経路r’を生成する。
【0040】
図3に示す迂回ルート最適化処理部422は、候補グループの最大適合度が1を満たすか、あるいは探索回数が所定回数になったならば最適探索処理を完了する(t)。
以上、図1〜図9により説明したように、本実施例では、NW Topology変化に応じて更新されたNW Topology管理テーブルに基づいて複数の迂回ルート候補を選び出し、Triangle型Fuzzy数で定められたMembership関数により各候補のQoS要求条件に対する適合度を算出し、この適合度が「1」に等しいか、あるいは可能な限り「1」に近い迂回ルートを探索するが、この探索をHybrid GAにより実行することで、最適迂回ルートを決定する。
【0041】
詳細には、インターネットのIPルータ装置1において、ネットワークの構成ノード数が非常に多い状況下でも、ネットワーク・トポロジーの変化に対して迂回経路更新の迅速化を図ったり、ネットワークリソースの使用状況が混雑している状態でQoS要求条件を最も満たす迂回経路を見出すために、迂回ルート探索装置42の適合度算出部425では、この統計情報管理部423で定期的に収集されている各QoSクラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域といった統計情報に基づいて、QoS要求条件記憶部424から読み出したQoS要求条件に対する各候補の適合度を算出する。
【0042】
迂回ルート最適化処理部422では、この適合度に基づいて全候補のランク付けを図り、最高位候補の最大適合度が「1」を満たすか否かをチェックし、OKの場合には、そのまま最適迂回ルートとして決定されるが、NGの場合には、候補グループの選別を行って、上位の候補はそのまま残し、それ以外について新たな候補を生成する。迂回ルート探索装置42の迂回ルート最適化処理部422では、ルーティング検索装置41のNWトポロジー管理部413から取得したTopology情報を基に、探索方法としてHybrid GAを使用することで、すなわちHAにより得られた局所解の集合に対して、GAの遺伝的操作(交叉、突然変異)を施して、要求条件に対する適合度の低い迂回ルート候補は破棄し、適合度の高い迂回ルート候補を次世代に残していくことで、適合度が「1」を満足できなくても、現状のネットワーク状況において、QoS要求条件を最も満足している最適迂回経路を決定する。
【0043】
このように、本実施例では、迂回探索アルゴリズムとしてHybrid GAを使用することにより、ノード数が非常に多くて、ネットワーク・トポロジー変化が頻発する場合でも、迅速に迂回ルートを探索することができ、複数MetricからなるQoS要求条件による最適化問題をFuzzy数理計画法を用いて解決することで、ネットワーク・リソースの使用状況に係わらず、複数のMetricによる必要なQoS要求条件を完全に満足していなくても、現状のネットワーク状況で最も要求条件を満たしている経路を迂回ルートとして割り当てることで、現行ルートが使用不可能な事態が発生した時には、可能な限りQoSを確保しながらトラフィックを救済することができる。
【0044】
なお、本発明は、図1〜図9を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本実施例では、インターネット上のIPルータ装置1における構成および動作で説明したが、他のパケット転送を行うネットワーク上の通信装置にも適用することが可能である。
また、本実施例でのIPルータ装置1のコンピュータ構成としては、キーボードや光ディスクの駆動装置の無い構成としてもよい。また、本実施例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでもよい。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、▲1▼HAにより得られた迂回ルート候補の局所解の集合に対して、GAの遺伝操作を施すことで、最適な迂回ルートを効率的に探索するので、ネットワークを構成するノード数が非常に多くて、ネットワーク・トポロジー変化が頻発に起こっても、迅速に迂回ルートを探索することができ、ネットワークの信頼性を向上させる。
▲2▼また、複数のMetricからなるQoS要求条件を満たす最適な迂回ルートの探索をFuzzy数理計画法を用いて解決することで、必要なQoS要求条件を完全に満足していなくても、現状のネットワーク状況で最も要求条件を満たしている経路を迂回ルートとして割り当てることができ、可能な限りQoS品質を確保しながらトラフィックを救済することができ、通信中に不測の事態が発生した場合のスループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す最適迂回ルート探索システムの構成図である。
【図2】図1におけるルーティング検索装置の構成例を示す図である。
【図3】図1における迂回ルート探索装置の構成例を示す図である。
【図4】図3におけるQoS要求条件記憶部で記憶されるQoS要求条件に対する適合度の関係例を示す図である。
【図5】図3における迂回ルート最適化処理部の迂回ルート候補選別のアルゴリズム例を示す図である。
【図6】図3における迂回ルート最適化処理部の迂回ルート探索方法のアルゴリズム例を示す図である。
【図7】図3における迂回ルート最適化処理部の迂回ルート候補の局所解探索のアルゴリズム例を示す図である。
【図8】図3における迂回ルート最適化処理部のGAによる交叉動作のアルゴリズム例を示す図である。
【図9】図3における迂回ルート最適化処理部のGAによる突然変異動作のアルゴリズム例を示す図である。
【図10】従来のA NEW Pre−Qualified Recovery Method for MPLS−Based LSPを用いた迂回パス制御を行うネットワーク構成例を示す図である。
【図11】図10における迂回パス制御の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…IPルータ装置、2…回線インタフェース部、3…スイッチ処理部、
4…最適迂回ルート探索システム、41…ルーティング検索装置、
42…迂回ルート探索装置、411…トポロジーデータ収集部、
412…ルーティングテーブル検索部、413…NWトポロジー管理部、
414…制御データ通信部、421…制御データ通信部、
422…迂回ルート最適化処理部、423…統計情報管理部、
424…QoS要求条件記憶部、425…適合度算出部、
426…QoS要求条件入出力部、5…システム端末。

Claims (8)

  1. 定期的に収集したネットワーク・リソースの使用状況に従って、ネットワーク・トポロジーの変化時の最適迂回ルートの探索を行い、ネットワークの故障発生時における最大限のサービス品質とトラフィックの疎通を図る最適迂回ルート制御システムであって、
    ネットワークトポロジーを管理する管理テーブルから迂回ルートの候補を複数抽出する手段と、
    上記迂回ルート候補の優劣を判定するため、予め設定されたサービス品質要求条件に対する適合度を、Fuzzy数理計画法により算出する手段と、
    上記適合度に基づいて、最大適合度を有する迂回ルートをHybrid GAにより探索する手段とを有することを特徴とする最適迂回ルート制御システム。
  2. 定期的に収集したネットワーク・リソースの使用状況に従って、ネットワーク・トポロジーの変化時の最適迂回ルートの探索を行い、ネットワークの故障発生時における最大限のサービス品質とトラフィックの疎通を図る最適迂回ルート制御システムであって、
    ネットワーク・トポロジーの管理テーブルを備えたNWトポロジー管理部、およびネットワーク・トポロジー変化が検出されると、上記ネットワーク管理テーブルに基づいて複数の迂回ルート候補を選び出すルーティング・テーブル検索部を具備するルーティング検索装置と、
    定期的に収集された各サービス品質クラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域を含む統計情報を保持し、管理する統計情報管理部、Fuzzy目標として各サービス品質要求条件を記憶するQoS要求条件記憶部、上記統計情報に基づいて、上記QoS要求条件記憶部から読み出したサービス品質要求条件に対する上記各候補の適合度を算出する適合度算出部、および、上記ネットワーク・トポロジー管理テーブルから取得したTopology情報を基に、Hybrid GAを用いることで、交叉または突然変異のいずれか、ないし両方のGAの遺伝的操作を施して、適合度の低い迂回ルート候補を破棄して、最適迂回ルートの探索を行い、最大適合度であるか否かをチェックして最適迂回ルートを決定する迂回ルート最適化処理部を具備する迂回ルート探索装置と
    を有することを特徴とする最適迂回ルート制御システム。
  3. 定期的に収集したネットワーク・リソースの使用状況に従って、ネットワーク・トポロジーの変化時の最適迂回ルートの探索を行い、ネットワークの故障発生時における最大限のサービス品質とトラフィックの疎通を図る最適迂回ルート制御方法であって、
    ネットワーク・トポロジーを保持するNWトポロジー管理テーブルより迂回ルート候補を複数割り出す手順と、
    上記迂回ルート候補の優劣を判定するために、予め設定されたサービス品質要求条件に対する適合度をFuzzy数理計画法により算出する手順と、
    上記適合度に基づき、最大適合度を有する迂回ルートをHybrid GAにより探索する手順とを有することを特徴とする最適迂回ルート制御方法。
  4. 定期的に収集したネットワーク・リソースの使用状況に従って、ネットワーク・トポロジーの変化時の最適迂回ルートの探索を行い、ネットワークの故障発生時における最大限のサービス品質とトラフィックの疎通を図る最適迂回ルート制御方法であって、
    ネットワーク・トポロジー変化が検出されて、迂回ルートを更新する場合に、ルーティング検索装置の処理は、ネットワーク・トポロジー管理テーブルに基づいて複数の迂回ルート候補を選び出す手順と、該迂回ルート候補のランク付けを行うため、定期的に収集された各サービス品質クラスのパケット遅延時間、パケット廃棄率、パス空き帯域を含む統計情報に基づいて、サービス品質要求条件に対する各迂回ルート候補の適合度を算出する手順とを有し、
    迂回ルート探索装置の処理は、算出された上記適合度に基づいて全候補のランク付けを行う手順と、最高位候補の最大適合度が「1」を満たすか否かをチェックし、OKの場合には該候補を最適迂回ルートとして決定するが、NGの場合には候補グループの選別を行う手順と、上位の候補はそのまま残し、それ以外については新たな候補を生成する手順と、探索方法としては、Topology情報を基に、Hybrid GAの遺伝的操作である交叉、突然変異の一方ないし両方を施して、要求条件に対する適合度の低い迂回ルート候補を破棄し、適合度の高い迂回ルート候補を残していく手順とを有することを特徴とする最適迂回ルート制御方法。
  5. 最適迂回ルート制御システムによりネットワーク・トポロジー変化時に最適迂回ルートの探索を行うプログラムであって、
    ルーティング検索装置に、請求項3または4に記載の最適迂回ルート制御方法における各手順を実行させるための最適迂回ルート制御用プログラム。
  6. 最適迂回ルート制御システムによりネットワーク・トポロジー変化時に最適迂回ルートの探索を行うプログラムであって、
    迂回ルート探索装置に、請求項3または4に記載の最適迂回ルート制御方法における各手順を実行させるための最適迂回ルート制御用プログラム。
  7. 請求項5または6に記載の最適迂回ルート制御用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 回線インタフェース部、スイッチ処理部および最適迂回ルート探索システムを具備し、該最適迂回ルート探索システムは請求項3または4に記載の最適迂回ルート制御方法における各手順を実行するプログラムを有し、該プログラムを実行することにより、転送するパケットの量を制御することを特徴とする通信装置。
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