JP2007329776A - ネットワーク品質分析装置、品質クラス決定装置、ネットワーク品質分析方法、品質クラス決定方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】品質分析部12により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とから得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する。
【選択図】 図1
Description
従来より、ネットワーク品質からユーザ体感品質(主観品質)を推定する技術は、数多く提案されており(例えば、非特許文献1等参照)、発明者らも同様の技術を提案している(例えば、特許文献1,2等参照)。これら技術では、パケットの遅延揺らぎについては、その量ではなくパケットごとの挙動を確認することで、ユーザ体感品質に対する遅延揺らぎの影響度を定量化している。
これにより、このようなパケットの遅延揺らぎの分布と受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質とを比較することにより、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができ、パケット網に対する適切な品質管理を実現できる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の構成を示すブロック図である。
このネットワーク品質分析装置1には、主な機能部として、品質情報取得部11、品質分析部12、分析結果通知部15、および品質情報通知部16が設けられている。
品質分析部12を構成する主な機能手段としては、遅延揺らぎ取得手段12Aと品質クラス分類手段12Bがある。
品質クラス分類手段12Bは、これら品質クラスごとに当該クラスに属するメディア用パケットの統計量として、例えば所定の単位計測期間当たりのパケット数やパケット占有率を算出し、各品質クラスと統計量との組からなる分析結果14を出力する。
品質情報通知部16は、アプリケーション端末2のパケット送信部22で得られた送信品質情報を送信側アプリケーション端末へ通知する機能を有している。
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析処理を示すフローチャートである。
その後、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計量として、例えば所定の単位計測期間当たりのパケット数やパケット占有率を算出し、各品質クラスと統計量との組からなる分析結果14として記憶部へ出力する(ステップ104)。
これにより、このようなパケットの遅延揺らぎの分布と受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質とを比較することにより、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができ、パケット網に対する適切な品質管理を実現できる。
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の構成を示すブロック図であり、前述した図1と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
無効パケットとは、送信側のリアルタイム系アプリケーションから送信されたメディア用パケットのうち、受信側のリアルタイム系アプリケーションで正常に受信できず、メディアとして再生できないパケットのことである。具体的には、送信側アプリケーション端末と受信側アプリケーション端末とをパケット網5を介して結ぶ伝送路上で損失したパケット、受信側アプリケーションの持つ揺らぎ吸収バッファで到着間隔が調整できなかった遅着パケット、さらにはメディア用パケットの到着順序が規定されているリアルタイム系アプリケーションでメディア用パケットの到着順序が逆転したパケットなどが対象となる。
品質推定モデル18は、品質推定尺度と実際にオピニオン評価を行って得られた主観評価値であるMOS値(Mean Opinion Score 平均オピニオン評点)からなるユーザ体感品質との関係を回帰曲線またはテーブルによって表すことでモデル化しておく。
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析処理を示すフローチャートであり、前述した図5と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
続いて、ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、品質推定尺度算出手段12Dにより、無効パケット判定手段12Cでの無効パケット判定結果に基づき品質推定尺度を算出する(ステップ111)。
その後、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計量として、例えば所定の単位計測期間当たりのパケット数やパケット占有率を算出し、各品質クラスと統計量との組からなる分析結果14として記憶部へ出力する(ステップ104)。
これにより、パケットの遅延揺らぎの分布と比較される受信側アプリケーション端末でのユーザ体感品質を同時に得ることができ、パケット網に対する適切な品質管理を極めて容易に実現できる。
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置について説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の構成を示すブロック図である。
この品質クラス決定装置6には、主な機能部として、パケット取得部61、品質解析部62、品質評価取得部64、等価バッファ量決定部65、および品質クラス決定部66が設けられている。
品質解析部62を構成する主な機能手段としては、遅延揺らぎ算出手段62A、無効パケット判定手段62B、および品質指標算出手段62Cがある。
無効パケット判定手段62Bは、パケット取得部61で取得した各メディア用パケットから得られた各種品質情報に基づいて、メディア用パケットのうち受信側アプリケーション端末2Bで正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する機能を有している。
仮定バッファ量63は、受信側アプリケーション端末2Bで用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補に相当する複数のバッファ量からなり、予め記憶部に格納されている。
等価バッファ量決定部65を構成する主な機能手段としては、寄与率算出手段65Aと等価バッファ量決定手段65Bがある。
等価バッファ量決定手段65Bは、寄与率算出手段65Aで算出された各寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末2Bで用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する機能を有している。
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の動作について説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の品質クラス決定処理を示すフローチャートである。
品質解析部62は、遅延揺らぎ算出手段62Aにより、受信側アプリケーション端末2B側のパケット転送装置3Bから得られたメディア用パケットとその直前メディア用パケットの到着時刻差から当該メディア用パケットの遅延揺らぎ時間を算出する(ステップ121)。
続いて、品質解析部62は、品質指標算出手段62Cにより、各メディア用パケットを当該遅延揺らぎ時間と対応する仮定バッファ量63ごとに分類し、無効パケット判定手段62Bでの無効パケット判定結果に基づいて、パケット網7におけるメディア用パケットの挙動を示す品質指標として、ここでは単位計測期間における無効パケットの割合を示す無効パケット率を、仮定バッファ量63ごとに算出する(ステップ123)。
次に、等価バッファ量決定部65は、寄与率算出手段65Aにより、品質解析部62で算出された仮定バッファ量63ごとの品質指標と品質評価取得部64で得られた品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出する(ステップ125)。
続いて、等価バッファ量決定部65は、等価バッファ量決定手段65Bにより、寄与率算出手段65Aで算出された各寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末2Bの持つ遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する(ステップ126)。
次に、図8〜図11を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理について説明する。図8は、本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理を示すフローチャートである。図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理を示す説明図である。図10は、本発明の第3の実施の形態にかかる他の遅延揺らぎ幅決定処理を示すフローチャートである。図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる他の遅延揺らぎ幅決定処理を示す説明図である。
クラス分けポリシの1つに、寄与率算出手段65Aで算出した寄与率に基づき遅延揺らぎ幅を決定する方法がある。この場合、図8に示すように、品質クラス決定部66は、等価バッファ量決定部65で決定された等価バッファ量のときの最大寄与率を基準として寄与率下限値を算出し(ステップ130)、各仮定バッファ量のうち当該寄与率が寄与率下限値以上となる範囲を遅延揺らぎ幅とする(ステップ131)。
次に、図12を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる品質クラス決定装置について説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の無効パケット判定処理を示すフローチャートである。
無効パケット判定手段62Bは、まず、送信品質情報から未判定の送信メディア用パケットを任意に選択し(ステップ150)、そのシーケンス番号と同じメディア用パケットが受信されているか受信品質情報で確認する(ステップ151)。ここで、シーケンス番号と同じメディア用パケットが受信されていない場合には(ステップ151:NO)、当該メディア用パケットが途中の伝送路で損失した損失パケットであると判断できることから、無効パケットであると判定する(ステップ155)。
このようにして、選択した送信メディア用パケットに対して無効パケット判定を行った後、無効パケット未判定の送信パケットが残っている場合には(ステップ157:YES)、前述したステップ150へ戻って残りの受信メディア用パケットに対する無効パケット判定を繰り返し行う。一方、すべての送信メディア用パケットに対して無効パケット判定が終了した場合(ステップ157:NO)、一連の無効パケット判定処理を終了する。
なお、本実施の形態で説明した無効パケット判定手段62Bの具体例については、本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置1の無効パケット判定手段12Cにも適用できる。
以上の第1および第2の実施の形態では、アプリケーション端末2が受信側であり、送信側となる対向アプリケーション端末(図示せず)から送信されパケット網5を介して受信した映像メディアのメディア用パケットに関するネットワーク品質を分析する場合を例として説明したがこれに限定されるものではない。すなわち、アプリケーション端末2が送信側であり、受信側となる対向アプリケーション端末(図示せず)でパケット網5を介して受信した映像メディアのメディア用パケットに関するネットワーク品質を分析することもできる。
この際、対向アプリケーション端末でも同様のネットワーク品質を分析する場合には、前述した品質情報通知部16でアプリケーション端末2のパケット送信部22で得られた送信品質情報を送信する代わりに、パケット受信部21で得られた受信メディア用パケットに関する受信品質情報を対向アプリケーション端末へ送信すればよい。
Claims (10)
- パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置であって、
前記送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報と、前記メディア用パケットに含まれている各種の時刻情報とを取得する品質情報取得部と、
任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶部と、
前記送信品質情報と前記受信品質情報から得た前記メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを前記品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析部と
を備えることを特徴とするネットワーク品質分析装置。 - 請求項1に記載のネットワーク品質分析装置において、
前記品質分析部は、前記送信品質情報と前記受信品質情報とに基づいて前記メディア用パケットのうち正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する無効パケット判定手段と、前記無効パケット判定結果から前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質の推定に用いる品質推定尺度を算出する品質推定尺度品質算出手段とをさらに有し
品質推定尺度とユーザ体感品質値との関係を示す品質推定モデルから、前記品質分析部で算出された品質推定尺度に対応するユーザ体感品質値を導出し、前記アプリケーションのユーザ体感品質の推定値として出力するユーザ体感品質推定部をさらに備える
ことを特徴とするネットワーク品質分析装置。 - パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置であって、
前記送信側および受信側アプリケーション端末と前記パケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得部と、
前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得部と、
前記受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶部と、
取得した前記メディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、前記品質指標の前記品質評価結果に対する寄与率を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を前記受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定部と、
前記等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより前記品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定部と
を備えることを特徴とする品質クラス決定装置。 - 請求項3に記載の品質クラス決定装置において、
前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの直前メディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを当該遅延揺らぎ時間と対応する前記仮定バッファ量ごとに分類し、前記品質指標として前記メディア用パケットのうち正常に受信できなかった無効パケットの割合を示す無効パケット率を前記仮定バッファ量ごとに算出する品質解析部をさらに備え、
前記等価バッファ量決定部は、前記仮定バッファ量のうち当該無効パケット率と前記品質評価結果との相関値に基づき前記寄与率を算出する
ことを特徴とする品質クラス決定装置。 - 請求項3に記載の品質クラス決定装置において、
前記品質クラス決定部は、前記等価バッファ量のときの最大寄与率を基準として寄与率下限値を算出し、前記仮定バッファ量のうち当該寄与率が前記寄与率下限値以上となる範囲を前記遅延揺らぎ幅とすることを特徴とする品質クラス決定装置。 - 請求項3に記載の品質クラス決定装置において、
前記品質クラス決定部は、前記メディア用パケットのうち正常に受信できなかった無効パケットの割合を示す無効パケット率と前記品質評価結果との関係を示す回帰曲線を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら回帰曲線のうちその推定誤差が所定の目標値以内となる仮定バッファ量の範囲を前記遅延揺らぎ幅とすることを特徴とする品質クラス決定装置。 - パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置で用いられるネットワーク品質分析方法であって、
品質情報取得部により、前記送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とを取得する品質情報取得ステップと、
記憶部により、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶ステップと、
品質分析部により、前記送信品質情報と前記受信品質情報から得た前記メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを前記品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析ステップと
を備えることを特徴とするネットワーク品質分析方法。 - パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置で用いられる品質クラス決定方法であって、
パケット取得部により、前記送信側および受信側アプリケーション端末と前記パケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得ステップと、
品質情報取得部により、前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得ステップと、
記憶部により、前記受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶ステップと、
等価バッファ量決定部により、取得した前記メディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、前記品質指標の前記品質評価結果に対する寄与率を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を前記受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定ステップと、
品質クラス決定部により、前記等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより前記品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定ステップと
を備えることを特徴とする品質クラス決定方法。 - パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置のコンピュータに、
品質情報取得部により、前記送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とを取得する品質情報取得ステップと、
記憶部により、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶ステップと、
品質分析部により、前記送信品質情報と前記受信品質情報から得た前記メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを前記品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析ステップと
を実行させるプログラム。 - パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置のコンピュータに、
パケット取得部により、前記送信側および受信側アプリケーション端末と前記パケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得ステップと、
品質情報取得部により、前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得ステップと、
記憶部により、前記受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶ステップと、
等価バッファ量決定部により、取得した前記メディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、前記品質指標の前記品質評価結果に対する寄与率を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を前記受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定ステップと、
品質クラス決定部により、前記等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより前記品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定ステップと
を実行させるプログラム。
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