JP2007329776A - ネットワーク品質分析装置、品質クラス決定装置、ネットワーク品質分析方法、品質クラス決定方法、およびプログラム - Google Patents

ネットワーク品質分析装置、品質クラス決定装置、ネットワーク品質分析方法、品質クラス決定方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007329776A
JP2007329776A JP2006160331A JP2006160331A JP2007329776A JP 2007329776 A JP2007329776 A JP 2007329776A JP 2006160331 A JP2006160331 A JP 2006160331A JP 2006160331 A JP2006160331 A JP 2006160331A JP 2007329776 A JP2007329776 A JP 2007329776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quality
packet
media
network
application terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006160331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4668851B2 (ja
Inventor
Yukitaka Masuda
征貴 増田
Satoko Tominaga
聡子 富永
Takanori Hayashi
孝典 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006160331A priority Critical patent/JP4668851B2/ja
Publication of JP2007329776A publication Critical patent/JP2007329776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4668851B2 publication Critical patent/JP4668851B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような遅延揺らぎに関する分析結果を、インサービス環境下において得る。
【解決手段】品質分析部12により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とから得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信品質推定技術に関し、特にリアルタイム系アプリケーションのユーザ体感品質に影響を与えるネットワーク品質を分析する技術に関する。
近年、パケット通信技術の飛躍的な発展に伴い、パケット網が音声や映像等のメディア(コンテンツ)を1対1あるいは多地点間で通信するリアルタイム系アプリケーションで利用されつつある。このようなリアルタイム系アプリケーションをIP電話や映像配信に用いる場合、IP網などのパケット網では品質が保証されない。このため、パケット網に関する運用中すなわちインサービス環境下での品質管理では、リアルタイム系アプリケーションに対する品質管理も必要とされている。特にリアルタイム系アプリケーションでは、実際にアプリケーションを利用するユーザが再生されたメディアから感じるユーザ体感品質を用いた品質管理が重要視されている。
リアルタイム系アプリケーションのユーザ体感品質は、様々なネットワーク要因から影響を受ける。その品質劣化の主な要因の1つとして、パケット網におけるパケットの遅延揺らぎがある。
従来より、ネットワーク品質からユーザ体感品質(主観品質)を推定する技術は、数多く提案されており(例えば、非特許文献1等参照)、発明者らも同様の技術を提案している(例えば、特許文献1,2等参照)。これら技術では、パケットの遅延揺らぎについては、その量ではなくパケットごとの挙動を確認することで、ユーザ体感品質に対する遅延揺らぎの影響度を定量化している。
一方、リアルタイム系アプリケーションの品質管理技術として、パッシブ測定によって、呼ごと(Call−by−call)に監視可能とする技術が開発されている(例えば、非特許文献2等参照)。この技術によれば、大規模ネットワーク上のノード、具体的には中継機能を保持するルータなどの機器で、当該ノードを通過するデータ量や回線使用率などの統計的な情報を用いることにより、ネットワーク品質を管理するだけではなく、アプリケーションをパッシブ測定によって、インサービス環境下において呼ごとに監視するこができる。
特許第3579334号公報 特開2006−033722号公報 ITU-T Recommendation G.107,"The E-Model, a computational model for use in transmission planning", May 2000 R.Caceres and A.Clark,"RTP Control Protocol Extended Reports(RTCP XR)",IETF RFC3611,May 2003
しかしながら、このような従来技術では、リアルタイム系アプリケーションの品質劣化の主な要因の1つである、パケット網におけるパケットの遅延揺らぎをネットワーク品質として分析し、ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような遅延揺らぎに関する分析結果を、インサービス環境下において得ることができないという問題点があった。
リアルタイム系アプリケーションのユーザ体感品質は、メディア用パケットの遅延揺らぎに対して大きく左右され、IP電話や映像配信などのアプリケーション種別やコンテンツ種別ごとに、品質劣化が著しくなる遅延揺らぎのしきい値を持つ。したがって、パケット網のネットワーク品質を管理する上で、このような遅延揺らぎのしきい値を品質管理基準の1つとして用いる必要がある。このためには、パケット網におけるパケットの遅延揺らぎの分布を把握することが重要となり、このようなパケットの遅延揺らぎの分布により、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができる。
前述した従来技術によれば、リアルタイム系アプリケーションに関する品質管理情報として、End−to−Endの品質やメディア用パケットごとの品質とその統計値について得ることができる。しかし、遅延揺らぎについては、メディア用パケット全体の平均値、最大値、最小値、標準偏差などの統計量しか得られず、パケット網でどの程度の遅延揺らぎを持つパケットがどの程度発生しているかという遅延揺らぎの分布を得ることができない。したがって、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることはできない。
また、前述した他の従来技術によれば、何番目のパケットが損失したかをパケットごとに記録することができる。しかし、取得したパケットごとに遅延揺らぎを記録したのでは、分析結果の情報量が膨大となり、インサービス環境下では利用できない。インサービス環境下では制御用パケットなどを用いたデータ通信により分析結果を迅速に通知する必要があるため、分析結果を少ない情報量で的確に表現することが重要となるからである。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、パケット網におけるパケットの遅延揺らぎをネットワーク品質として分析でき、ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような遅延揺らぎに関する分析結果を、インサービス環境下において得ることができるネットワーク品質分析装置、品質クラス決定装置、ネットワーク品質分析方法、品質クラス決定方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるネットワーク品質分析装置は、パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置であって、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報と、メディア用パケットに含まれている各種の時刻情報とを取得する品質情報取得部と、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶部と、送信品質情報と受信品質情報から得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析部とを備えている。
この際、品質分析部に、送信品質情報と受信品質情報とに基づいてメディア用パケットのうち正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する無効パケット判定手段と、無効パケット判定結果から受信側アプリケーション端末でメディア用パケットを受信再生して得たメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質の推定に用いる品質推定尺度を算出する品質推定尺度品質算出手段とを設け、品質推定尺度とユーザ体感品質値との関係を示す品質推定モデルから、品質分析部で算出された品質推定尺度に対応するユーザ体感品質値を導出し、アプリケーションのユーザ体感品質の推定値として出力するユーザ体感品質推定部をさらに設けてもよい。
また、本発明にかかる品質クラス決定装置は、パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置であって、送信側および受信側アプリケーション端末とパケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得部と、受信側アプリケーション端末でメディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得部と、受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶部と、取得したメディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定部と、等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定部とを備えている。
この際、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの直前メディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを当該遅延揺らぎ時間と対応する仮定バッファ量ごとに分類し、品質指標としてメディア用パケットのうち正常に受信できなかった無効パケットの割合を示す無効パケット率を仮定バッファ量ごとに算出する品質解析部をさらに設け、等価バッファ量決定部で、仮定バッファ量のうち当該無効パケット率と品質評価結果との相関値に基づき寄与率を算出するようにしてもよい。
この際、品質クラス決定部で、等価バッファ量のときの最大寄与率を基準として寄与率下限値を算出し、仮定バッファ量のうち当該寄与率が寄与率下限値以上となる範囲を遅延揺らぎ幅とするようにしてもよい。
あるいは、品質クラス決定部で、メディア用パケットのうち正常に受信できなかった無効パケットの割合を示す無効パケット率と品質評価結果との関係を示す回帰曲線を仮定バッファ量ごとに算出し、これら回帰曲線のうちその推定誤差が所定の目標値以内となる仮定バッファ量の範囲を遅延揺らぎ幅とするようにしてもよい。
また、本発明にかかるネットワーク品質分析方法は、パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置で用いられるネットワーク品質分析方法であって、品質情報取得部により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とを取得する品質情報取得ステップと、記憶部により、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶ステップと、品質分析部により、送信品質情報と受信品質情報から得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析ステップとを備えている。
また、本発明にかかる品質クラス決定方法は、パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置で用いられる品質クラス決定方法であって、パケット取得部により、送信側および受信側アプリケーション端末とパケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得ステップと、品質情報取得部により、受信側アプリケーション端末でメディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得ステップと、記憶部により、受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶ステップと、等価バッファ量決定部により、取得したメディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定ステップと、品質クラス決定部により、等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定ステップとを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置のコンピュータに、品質情報取得部により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とを取得する品質情報取得ステップと、記憶部により、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶ステップと、品質分析部により、送信品質情報と受信品質情報から得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析ステップとを実行させる。
また、本発明にかかる他のプログラムは、パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置のコンピュータに、パケット取得部により、送信側および受信側アプリケーション端末とパケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得ステップと、品質情報取得部により、受信側アプリケーション端末でメディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得ステップと、記憶部により、受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶ステップと、等価バッファ量決定部により、取得したメディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定ステップと、品質クラス決定部により、等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定ステップとを実行させる。
本発明のネットワーク品質分析装置によれば、品質分析部により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とから得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットが品質クラス定義情報の品質クラスに分類され、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報が分析結果として出力される。
したがって、パケット網におけるパケットの遅延揺らぎがネットワーク品質として分析され、ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような遅延揺らぎに関する分析結果が、インサービス環境下において得られる。
これにより、このようなパケットの遅延揺らぎの分布と受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質とを比較することにより、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができ、パケット網に対する適切な品質管理を実現できる。
また、本発明の品質クラス決定装置によれば、等価バッファ量決定部により、送信側および受信側アプリケーション端末とパケット網との間でやり取りされたメディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する受信側アプリケーション端末での品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率が仮定バッファ量ごとに算出され、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量が受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定され、品質クラス決定部により、等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅が複数の区間に分割されることにより品質クラスが決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間とメディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報が出力される
これにより、本発明のネットワーク品質分析装置でパケット網におけるメディア用パケットの挙動を遅延揺らぎ時間に基づき分析する際に用いられる品質クラスとして、本実施の形態にかかる品質クラス決定装置で得られる品質クラスを適用することにより、ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような分析結果を容易に得ることができる。したがって、リアルタイム系アプリケーションに関する品質管理情報として、End−to−Endの品質やメディア用パケットごとの品質とその統計値について、メディア用パケット全体の平均値、最大値、最小値、標準偏差などの統計量しか得られ得ない従来技術と比較して、本実施の形態で得られる品質クラスを用いれば、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができる。
また、本発明のネットワーク品質分析装置でパケット網におけるメディア用パケットの挙動を遅延揺らぎ時間に基づき分析する際、インサービス環境下では制御用パケットなどを用いたデータ通信により分析結果を迅速に通知する必要があるため、分析結果を少ない情報量で的確に表現することが重要となる。したがって、何番目のパケットが損失したかをパケットごとに記録する従来技術と比較して、極めて少ない情報量で分析結果を的確に表現することができ、インサービス環境下での品質管理に最適である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の構成を示すブロック図である。
ネットワーク品質分析装置1は、通信機能を有する情報処理装置からなり、アプリケーション端末2さらにはパケット網5と接続されて、アプリケーション端末2で実行されるリアルタイム系アプリケーションのユーザ体感品質に影響を与えるパケット網5のネットワーク品質を分析する。
このネットワーク品質分析装置1には、主な機能部として、品質情報取得部11、品質分析部12、分析結果通知部15、および品質情報通知部16が設けられている。
本実施の形態は、品質分析部12により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とから得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力するようにしたものである。
ネットワーク品質分析装置1の各機能部は、専用の回路部や演算処理部、さらには記憶部から構成されている。特に、演算処理部(コンピュータ)は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、周辺回路内のメモリや記憶部に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて各機能部を実現する。記憶部は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、各機能部での処理に用いる各種処理情報を記憶する。
品質情報取得部11は、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報をアプリケーション端末2のパケット受信部21から取得する機能と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報をアプリケーション端末2のパケット受信部21から取得する機能とを有している。
品質分析部12は、送信品質情報および受信品質情報に基づいて受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの遅延揺らぎ時間を算出し、この遅延揺らぎ時間に基づいて当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する機能を有している。
品質分析部12を構成する主な機能手段としては、遅延揺らぎ取得手段12Aと品質クラス分類手段12Bがある。
遅延揺らぎ取得手段12Aは、送信品質情報と受信品質情報とに基づいて受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットごとに、当該メディア用パケットと直前に受信したメディア用パケットとの到着時刻差から遅延揺らぎ時間を算出する機能を有している。この際、受信品質情報に遅延揺らぎ時間が含まれている場合、受信品質情報から各メディア用パケットの遅延揺らぎ時間を取得してもよい。
品質クラス分類手段12Bは、記憶部(図示せず)に予め格納されている品質クラス定義情報13を参照し、各メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて当該メディア用パケットを品質クラス定義情報13の品質クラスのいずれかに分類する機能と、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計量を算出し分析結果14として出力する機能とを有している。
図2は、クラス定義情報の構成例を示す説明図である。この例では、品質クラスを示す識別情報と遅延揺らぎ時間(ms)の範囲とが組として定義されている。
品質クラス分類手段12Bは、これら品質クラスごとに当該クラスに属するメディア用パケットの統計量として、例えば所定の単位計測期間当たりのパケット数やパケット占有率を算出し、各品質クラスと統計量との組からなる分析結果14を出力する。
分析結果通知部15は、パケット網5を介して対向アプリケーション端末に接続されているネットワーク品質分析装置(図示せず)や品質管理サーバ(図示せず)に対し、制御パケットを用いて、当該装置で得られた分析結果14さらにはこの分析結果の算出に用いた送受信品質情報などの品質要因情報を含む分析結果情報を、定期的あるいは必要に応じて通知する機能を有している。
品質情報通知部16は、アプリケーション端末2のパケット送信部22で得られた送信品質情報を送信側アプリケーション端末へ通知する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析処理を示すフローチャートである。
ここでは、アプリケーション端末2が受信側であり、送信側となる対向アプリケーション端末(図示せず)から送信されパケット網5を介して受信した映像メディアのメディア用パケットに関するパケット網5での挙動を示すネットワーク品質として、遅延揺らぎ時間を分析する場合を例として説明する。この際、対向アプリケーション端末に接続されているネットワーク品質分析装置(図示せず)から、対向アプリケーション端末のパケット送信部で得られた送信品質情報がアプリケーション端末2へ制御用パケットにより通知される場合を例として説明する。
ネットワーク品質分析装置1の品質情報取得部11で取得した送信品質情報に含まれている主な品質情報としては、各送信メディア用パケットに関する、送信順序を示すシーケンス番号、映像フレーム種別、映像フレーム番号、送信パケット数、送信フレーム数、および時刻がある。また受信品質情報に含まれている主な品質情報としては、各受信メディア用パケットに関する、送信順序を示すシーケンス番号、および各種の時刻情報がある。
ネットワーク品質分析装置1の品質情報取得部11は、対向アプリケーション端末側からRTCP XR(RTP Control Protocol)などの制御用パケットで送信された送信品質情報が、アプリケーション端末2のパケット受信部21で受信されたものを取得する(ステップ100)。また、アプリケーション端末2のパケット受信部21で対向アプリケーション端末からのメディア用パケットから得られた受信品質情報を取得する(ステップ101)。
ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、遅延揺らぎ取得手段12Aにより、送信品質情報と受信品質情報とに基づいて受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットごとに、当該メディア用パケットと直前に受信したメディア用パケットとの到着時刻差から遅延揺らぎ時間を算出する(ステップ102)。
次に、ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、記憶部(図示せず)に予め格納されている品質クラス定義情報13を参照し、各メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて当該メディア用パケットを品質クラス定義情報13の品質クラスのいずれかに分類する(ステップ103)。
その後、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計量として、例えば所定の単位計測期間当たりのパケット数やパケット占有率を算出し、各品質クラスと統計量との組からなる分析結果14として記憶部へ出力する(ステップ104)。
この後、分析結果通知部15は、品質分析部12で算出された分析結果14を記憶部から読み込んで、RTCP XRなどの制御用パケットに格納し、パケット網5を介して対向アプリケーション端末に接続されているネットワーク品質分析装置(図示せず)や品質管理サーバ(図示せず)に対して送信し(ステップ105)、一連のネットワーク品質分析処理を終了する。
このように、本実施の形態では、品質分析部12により、送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とから得たメディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力している。
したがって、パケット網5におけるパケットの遅延揺らぎがネットワーク品質として分析され、ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような遅延揺らぎに関する分析結果が、インサービス環境下において得られる。
これにより、このようなパケットの遅延揺らぎの分布と受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質とを比較することにより、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができ、パケット網に対する適切な品質管理を実現できる。
[第2の実施の形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の構成を示すブロック図であり、前述した図1と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
第1の実施の形態では、パケット網5におけるメディア用パケットの遅延揺らぎを分析して出力する場合を例として説明した。本実施の形態では、メディア用パケットの遅延揺らぎとともに、受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質を推定する場合について説明する。
本実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置1には、第1の実施の形態と比較して、品質分析部12に無効パケット判定手段12Cと品質推定尺度算出手段12Dが新たに設けられているとともに、ユーザ体感品質推定部17が新たに設けられている。なお、この他の構成については第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
無効パケット判定手段12Cは、品質情報取得部11で取得された送信品質情報と受信品質情報とに基づいて、メディア用パケットのうち正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する機能を有している。
無効パケットとは、送信側のリアルタイム系アプリケーションから送信されたメディア用パケットのうち、受信側のリアルタイム系アプリケーションで正常に受信できず、メディアとして再生できないパケットのことである。具体的には、送信側アプリケーション端末と受信側アプリケーション端末とをパケット網5を介して結ぶ伝送路上で損失したパケット、受信側アプリケーションの持つ揺らぎ吸収バッファで到着間隔が調整できなかった遅着パケット、さらにはメディア用パケットの到着順序が規定されているリアルタイム系アプリケーションでメディア用パケットの到着順序が逆転したパケットなどが対象となる。
品質推定尺度算出手段12Dは、無効パケット判定手段12Cでの無効パケット判定結果から、受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質の推定に用いる品質推定尺度(中間パラメータ)を算出する機能を有している。この品質推定尺度としては、例えば単位計測期間における無効パケットの割合を示す無効パケット率が考えられる。このほか、これら無効パケットの影響で正常に復号できないフレームすなわち無効フレームを判定し、単位計測期間における無効フレームの割合を示す無効フレーム率を品質推定尺度として算出してもよい。
ユーザ体感品質推定部17は、予め用意して記憶部(図示せず)に格納しておいた品質推定尺度とユーザ体感品質値との関係を示す品質推定モデル18から、品質分析部12で算出された品質推定尺度に対応するユーザ体感品質値を導出し、アプリケーションのユーザ体感品質の推定値19として出力する機能を有している。
品質推定モデル18は、品質推定尺度と実際にオピニオン評価を行って得られた主観評価値であるMOS値(Mean Opinion Score 平均オピニオン評点)からなるユーザ体感品質との関係を回帰曲線またはテーブルによって表すことでモデル化しておく。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析処理を示すフローチャートであり、前述した図5と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
ここでは、アプリケーション端末2が受信側であり、送信側となる対向アプリケーション端末(図示せず)から送信されパケット網5を介して受信した映像メディアのメディア用パケットに関するパケット網5での挙動を示すネットワーク品質として、遅延揺らぎ時間を分析するとともに、受信側アプリケーション端末でのユーザ体感品質を推定する場合を例として説明する。この際、対向アプリケーション端末に接続されているネットワーク品質分析装置(図示せず)から、対向アプリケーション端末のパケット送信部で得られた送信品質情報がアプリケーション端末2へ制御用パケットにより通知される場合を例として説明する。
ネットワーク品質分析装置1の品質情報取得部11で取得した送信品質情報に含まれている主な品質情報としては、各送信メディア用パケットに関する、送信順序を示すシーケンス番号、映像フレーム種別、映像フレーム番号、送信パケット数、送信フレーム数、および時刻がある。また受信品質情報に含まれている主な品質情報としては、各受信メディア用パケットに関する、送信順序を示すシーケンス番号、および各種の時刻情報がある。
ネットワーク品質分析装置1の品質情報取得部11は、対向アプリケーション端末側からRTCP XR(RTP Control Protocol)などの制御用パケットで送信された送信品質情報が、アプリケーション端末2のパケット受信部21で受信されたものを取得する(ステップ100)。また、アプリケーション端末2のパケット受信部21で対向アプリケーション端末からのメディア用パケットから得られた受信品質情報を取得する(ステップ101)。
ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、遅延揺らぎ取得手段12Aにより、送信品質情報と受信品質情報とに基づいて受信側アプリケーション端末で受信したメディア用パケットごとに、当該メディア用パケットと直前に受信したメディア用パケットとの到着時刻差から遅延揺らぎ時間を算出する(ステップ102)。
一方、ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、無効パケット判定手段12Cにより、品質情報取得部11で取得された送信品質情報および受信品質情報に基づき、メディア用パケットのうち正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する(ステップ110)。
続いて、ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、品質推定尺度算出手段12Dにより、無効パケット判定手段12Cでの無効パケット判定結果に基づき品質推定尺度を算出する(ステップ111)。
この後、ユーザ体感品質推定部17は、予め用意して記憶部に格納しておいた品質推定尺度とユーザ体感品質値との関係を示す品質推定モデル18から、品質推定尺度算出手段12Dで算出された品質推定尺度に対応するユーザ体感品質値を導出し(ステップ112)、受信側アプリケーション端末でのユーザ体感品質の品質推定値19として記憶部へ出力する。
次に、ネットワーク品質分析装置1の品質分析部12は、記憶部(図示せず)に予め格納されている品質クラス定義情報13を参照し、各メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて当該メディア用パケットを品質クラス定義情報13の品質クラスのいずれかに分類する(ステップ103)。
その後、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計量として、例えば所定の単位計測期間当たりのパケット数やパケット占有率を算出し、各品質クラスと統計量との組からなる分析結果14として記憶部へ出力する(ステップ104)。
この後、分析結果通知部15は、分析結果14と品質推定値19とを記憶部から読み込んで、RTCP XRなどの制御用パケットに格納し、パケット網5を介して対向アプリケーション端末に接続されているネットワーク品質分析装置(図示せず)や品質管理サーバ(図示せず)に対して送信し(ステップ113)、一連のネットワーク品質分析処理を終了する。
このように、本実施の形態では、品質分析部12により、送信品質情報と受信品質情報とに基づいてメディア用パケットのうち正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定し、その無効パケット判定結果から受信側アプリケーション端末で受信再生したメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質の推定に用いる品質推定尺度を算出し、ユーザ体感品質推定部17により、品質推定尺度とユーザ体感品質値との関係を示す品質推定モデル18から、品質分析部12で算出された品質推定尺度に対応するユーザ体感品質の推定値19を導出するようにしたので、ネットワーク品質の分析結果14とともにそのときのユーザ体感品質の推定値が得られる。
これにより、パケットの遅延揺らぎの分布と比較される受信側アプリケーション端末でのユーザ体感品質を同時に得ることができ、パケット網に対する適切な品質管理を極めて容易に実現できる。
[第3の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置について説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の構成を示すブロック図である。
第1および第2の実施の形態では、品質クラス定義情報に基づいてメディア用パケットを遅延揺らぎにより各品質クラスへ分類することにより、パケット網におけるメディア用パケットの挙動を分析するネットワーク品質分析装置について説明した。本実施の形態では、このようなネットワーク品質分析装置でパケット網におけるメディア用パケットの挙動を分析する際に用いられる品質クラスを決定し品質クラス定義情報を生成する品質クラス決定装置について説明する。
品質クラス決定装置6は、通信機能を有する情報処理装置からなり、アプリケーション端末2(2A,2B)とパケット網7と間に設けられたパケット転送装置3(3A,3B)、および受信側アプリケーション端末2Bに設けられた通信品質評価装置4にそれぞれ接続されて、ネットワーク品質分析装置1でパケット網7におけるメディア用パケットの挙動を分析する際に用いられる品質クラスを決定し品質クラス定義情報13を生成する。
この品質クラス決定装置6には、主な機能部として、パケット取得部61、品質解析部62、品質評価取得部64、等価バッファ量決定部65、および品質クラス決定部66が設けられている。
本実施の形態は、等価バッファ量決定部65により、送信側および受信側アプリケーション端末2A,2Bとパケット網7との間でやり取りされたメディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する受信側アプリケーション端末2Bでの品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末2Bの遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定し、品質クラス決定部66により、等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報13を出力するようにしたものである。
品質クラス決定装置6の各機能部は、専用の回路部や演算処理部、さらには記憶部から構成されている。特に、演算処理部(コンピュータ)は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、周辺回路内のメモリや記憶部に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて各機能部を実現する。記憶部は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、各機能部での処理に用いる各種処理情報を記憶する。
パケット取得部61は、アプリケーション端末2(2A,2B)とパケット網7と間に設けられたハブ(HUB)やターミナルアダプタ(TAP)などのパケット転送装置3(3A,3B)と接続し、任意の呼について、送信側アプリケーション端末2Aからパケット網7へ送信されたメディア用パケットとパケット網7から受信側アプリケーション端末2Bへ転送されたメディア用パケットとを取得(キャプチャ)する機能を有している。
品質解析部62は、パケット取得部61で取得した各メディア用パケットから得られた各種品質情報に基づいて、記憶部(図示せず)に予め格納しておいた仮定バッファ量63ごとに、パケット網7におけるメディア用パケットの挙動を示す品質指標を算出する機能を有している。
品質解析部62を構成する主な機能手段としては、遅延揺らぎ算出手段62A、無効パケット判定手段62B、および品質指標算出手段62Cがある。
遅延揺らぎ算出手段62Aは、受信側アプリケーション端末2Bへ転送されたメディア用パケットとその直前メディア用パケットとの転送時間間隔を示す遅延揺らぎ時間を算出する機能を有している。
無効パケット判定手段62Bは、パケット取得部61で取得した各メディア用パケットから得られた各種品質情報に基づいて、メディア用パケットのうち受信側アプリケーション端末2Bで正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する機能を有している。
品質指標算出手段62Cは、当該メディア用パケットを当該遅延揺らぎ時間と対応する仮定バッファ量63ごとに分類し、無効パケット判定手段62Bでの無効パケット判定結果に基づいて、パケット網7におけるメディア用パケットの挙動を示す品質指標を仮定バッファ量63ごとに算出する機能を有している。品質指標としては、例えば単位計測期間における無効パケットの割合を示す無効パケット率があるが、他の品質指標を用いてもよい。
仮定バッファ量63は、受信側アプリケーション端末2Bで用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補に相当する複数のバッファ量からなり、予め記憶部に格納されている。
品質評価取得部64は、受信側アプリケーション端末2Bに設けられた通信品質評価装置4から、受信側アプリケーション端末2Bでメディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する機能を有している。この品質評価結果としては、例えば再生したメディアからユーザが実感するユーザ体感品質を用いればよい。
等価バッファ量決定部65は、品質解析部62で算出された仮定バッファ量63ごとの品質指標と品質評価取得部64で得られた品質評価結果とに基づいて仮定バッファ量ごとに所定の寄与率を算出し、これら寄与率に基づき等価バッファ量を決定する機能を有している。
等価バッファ量決定部65を構成する主な機能手段としては、寄与率算出手段65Aと等価バッファ量決定手段65Bがある。
寄与率算出手段65Aは、品質解析部62で算出された仮定バッファ量63ごとの品質指標、ここでは無効パケット率と品質評価取得部64で得られた品質評価結果とに基づいて、仮定バッファ量ごとに所定の寄与率を算出する機能を有している。ここでは、寄与率として、例えば無効パケット率と品質評価結果との相関値を仮定バッファ量63ごとに算出する。
等価バッファ量決定手段65Bは、寄与率算出手段65Aで算出された各寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末2Bで用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する機能を有している。
品質クラス決定部66は、等価バッファ量決定部65で決定された等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定する機能と、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報13を出力する機能とを有している。
[第3の実施の形態の動作]
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の動作について説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の品質クラス決定処理を示すフローチャートである。
ここでは、送信側アプリケーション端末2Aからパケット網7を介して受信側アプリケーション端末2Bへ映像メディアのメディア用パケットを試験的に送信し、これらメディア用パケットと通信品質評価装置4で得られた受信側アプリケーション端末2Bでのユーザ体感品質を示す品質評価結果に基づいて品質クラスを決定する場合を例として説明する。この際、パケット網7としては、パケットのパケット損失率、損失パターン、遅延揺らぎなどのネットワーク特性を任意に変更できるパケット網エミュレータを用いる。これにより、品質クラス決定処理で必要となる各種ネットワーク特性を容易に設定できる。
品質クラス決定装置6は、パケット取得部61により、パケット転送装置3A,3Bからメディア用パケットを取得し、各メディア用パケットのパケット転送装置3A,3Bまたはパケット取得部61における到着時刻を記憶部に記録する(ステップ120)。
品質解析部62は、遅延揺らぎ算出手段62Aにより、受信側アプリケーション端末2B側のパケット転送装置3Bから得られたメディア用パケットとその直前メディア用パケットの到着時刻差から当該メディア用パケットの遅延揺らぎ時間を算出する(ステップ121)。
次に、品質解析部62は、無効パケット判定手段62Bにより、パケット取得部61で取得した各メディア用パケットから得られた各種品質情報に基づいて、メディア用パケットのうち受信側アプリケーション端末2Bで正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する(ステップ122)。
続いて、品質解析部62は、品質指標算出手段62Cにより、各メディア用パケットを当該遅延揺らぎ時間と対応する仮定バッファ量63ごとに分類し、無効パケット判定手段62Bでの無効パケット判定結果に基づいて、パケット網7におけるメディア用パケットの挙動を示す品質指標として、ここでは単位計測期間における無効パケットの割合を示す無効パケット率を、仮定バッファ量63ごとに算出する(ステップ123)。
一方、品質評価取得部64は、受信側アプリケーション端末2Bに設けられた通信品質評価装置4で得られた、受信側アプリケーション端末2Bでメディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する(ステップ124)。
次に、等価バッファ量決定部65は、寄与率算出手段65Aにより、品質解析部62で算出された仮定バッファ量63ごとの品質指標と品質評価取得部64で得られた品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出する(ステップ125)。
この際、寄与率算出手段65Aは、寄与率として、品質指標ここでは無効パケット率と品質評価結果との相関値を仮定バッファ量63ごとに算出する。
続いて、等価バッファ量決定部65は、等価バッファ量決定手段65Bにより、寄与率算出手段65Aで算出された各寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末2Bの持つ遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する(ステップ126)。
この後、品質クラス決定部66は、等価バッファ量決定部65で決定された等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定し(ステップ127)、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報13を出力する(ステップ128)。これにより、一連の品質クラス決定処理が終了する。
[遅延揺らぎ幅決定処理]
次に、図8〜図11を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理について説明する。図8は、本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理を示すフローチャートである。図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理を示す説明図である。図10は、本発明の第3の実施の形態にかかる他の遅延揺らぎ幅決定処理を示すフローチャートである。図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる他の遅延揺らぎ幅決定処理を示す説明図である。
本実施の形態にかかる品質クラス決定装置6の品質クラス決定部66で用いられる遅延揺らぎ幅は、所定のクラス分けポリシに基づき決定される。
クラス分けポリシの1つに、寄与率算出手段65Aで算出した寄与率に基づき遅延揺らぎ幅を決定する方法がある。この場合、図8に示すように、品質クラス決定部66は、等価バッファ量決定部65で決定された等価バッファ量のときの最大寄与率を基準として寄与率下限値を算出し(ステップ130)、各仮定バッファ量のうち当該寄与率が寄与率下限値以上となる範囲を遅延揺らぎ幅とする(ステップ131)。
寄与率下限値は、例えば最大寄与率に対する許容率で決定され、図9に示すように、最大寄与率が「0.9」で許容率が「90%」の場合、寄与率下限値は最大寄与率×許容率=0.9×0.9=0.81で求められ、この寄与率下限値以上の寄与率を持つ仮定バッファ量「37〜42(ms)」が遅延揺らぎ幅として選択されている。最大寄与率はアプリケーションや端末の特性、さらにはメディアのコンテンツジャンルに応じて変化するため、最大寄与率を基準として寄与率下限値を求めることにより遅延揺らぎ幅を適切に算出できる。なお、寄与率下限値は、このような許容率を用いた算出方法に限定されるものではなく、例えば最大寄与率から所定の固定幅だけ減算した値を寄与率下限値とするなど、他の算出方法を用いてもよい。
また、クラス分けポリシの他の1つに、無効パケット率と品質評価結果との回帰曲線に対する推定誤差に基づき遅延揺らぎ幅を決定する方法がある。この場合、図10に示すように、品質クラス決定部66は、品質解析部62で得られた品質指標ここでは無効パケット率と品質評価取得部64で取得された品質評価結果との関係を示す回帰曲線を仮定バッファ量63ごとに算出し(ステップ140)、これら回帰曲線ごとに推定誤差(RMSE:Root Mean Square Error)を算出する(ステップ141)。この後、推定誤差が所定の目標値以内となる仮定バッファ量の範囲を遅延揺らぎ幅とする(ステップ142)。
目標値は、アプリケーションに対して主観品質評価を行って得られた主観品質値のばらつきの平均(例えば95%信頼区間)以内であれば、品質推定精度に問題がない、というポリシをもとにして設定される。図11の場合、推定誤差「3.0」が目標値に設定されており、この目標値以内の推定誤差を持つ仮定バッファ量「37〜42(ms)」が遅延揺らぎ幅として選択されている。
このように、本実施の形態は、等価バッファ量決定部65により、送信側および受信側アプリケーション端末2Bとパケット網7との間でやり取りされたメディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する受信側アプリケーション端末2Bでの品質評価結果とに基づいて、品質指標の品質評価結果に対する寄与率を仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を受信側アプリケーション端末2Bの遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定し、品質クラス決定部66により、等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報13を出力するようにしたものである。
これにより、受信側アプリケーション端末2Bで用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量すなわち等価バッファ量の近傍であって、かつ受信側アプリケーション端末2Bでメディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果に影響を与える範囲から、各品質クラスが決定される。
これにより、第1および第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置でパケット網におけるメディア用パケットの挙動を遅延揺らぎ時間に基づき分析する際に用いられる品質クラスとして、本実施の形態にかかる品質クラス決定装置で得られる品質クラスを適用することにより、ユーザ体感品質に対する影響が明確になるような分析結果を容易に得ることができる。したがって、リアルタイム系アプリケーションに関する品質管理情報として、End−to−Endの品質やメディア用パケットごとの品質とその統計値について、メディア用パケット全体の平均値、最大値、最小値、標準偏差などの統計量しか得られ得ない従来技術と比較して、本実施の形態で得られる品質クラスを用いれば、どの程度の遅延揺らぎがユーザ体感品質に対して影響を与えているかを明確にすることができる。
また、第1および第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置でパケット網におけるメディア用パケットの挙動を遅延揺らぎ時間に基づき分析する際、インサービス環境下では制御用パケットなどを用いたデータ通信により分析結果を迅速に通知する必要があるため、分析結果を少ない情報量で的確に表現することが重要となる。したがって、何番目のパケットが損失したかをパケットごとに記録する従来技術と比較して、極めて少ない情報量で分析結果を的確に表現することができ、インサービス環境下での品質管理に最適である。
[第4の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる品質クラス決定装置について説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の無効パケット判定処理を示すフローチャートである。
本実施の形態では、前述した第3の実施の形態の無効パケット判定手段62Bにおける無効パケット判定処理の具体例について説明する。
無効パケット判定手段62Bは、まず、送信品質情報から未判定の送信メディア用パケットを任意に選択し(ステップ150)、そのシーケンス番号と同じメディア用パケットが受信されているか受信品質情報で確認する(ステップ151)。ここで、シーケンス番号と同じメディア用パケットが受信されていない場合には(ステップ151:NO)、当該メディア用パケットが途中の伝送路で損失した損失パケットであると判断できることから、無効パケットであると判定する(ステップ155)。
一方、シーケンス番号と同じメディア用パケットが受信されている場合には(ステップ151:YES)、当該送信メディア用パケットの遅延揺らぎ時間を受信品質情報で確認し、リアルタイム系アプリケーションが持つ許容遅延時間と比較する(ステップ152)。ここで、遅延揺らぎ時間が許容遅延時間を上回っている場合には(ステップ152:NO)、当該メディア用パケットが途中の伝送路や端末内で遅延して到着した遅着パケットであると判断できることから、無効パケットであると判定する(ステップ155)。
一方、遅延揺らぎ時間が許容遅延時間以下である場合には(ステップ152:YES)、当該リアルタイム系アプリケーションが到着順序逆転パケットを損失と見なす場合にのみ(ステップ153:YES)、かつ当該メディア用パケットの到着順とシーケンス番号とが一致するか受信品質情報により確認する。ここで、この一致が確認できず到着順序が逆転しているパケットである場合には(ステップ154:YES)、無効パケットであると判定する(ステップ155)。
なお、到着順序が逆転していない場合(ステップ154:NO)や、当該リアルタイム系アプリケーションが到着順序逆転パケットを損失と見なさない場合(ステップ153:NO)、当該パケットは無効パケットではないと判定する(ステップ156)。
このようにして、選択した送信メディア用パケットに対して無効パケット判定を行った後、無効パケット未判定の送信パケットが残っている場合には(ステップ157:YES)、前述したステップ150へ戻って残りの受信メディア用パケットに対する無効パケット判定を繰り返し行う。一方、すべての送信メディア用パケットに対して無効パケット判定が終了した場合(ステップ157:NO)、一連の無効パケット判定処理を終了する。
このように、本実施の形態では、無効パケット判定手段62Bにより、送信品質情報で送信が確認されたメディア用パケットのうち受信品質情報で受信が確認されていないメディア用パケット、および受信品質情報の各メディア用パケットの到着時刻から得た直前メディア用パケットとの到着時刻差がアプリケーションの許容パケット遅延時間を超えるメディア用パケットを無効パケットと判定するようにしたので、途中の伝送路だけではなく遅着により損失したパケットについても無効パケットと判定することができ、受信側のリアルタイム系アプリケーションでメディアとして再生できないパケットを正確に判定できる。
また、無効パケット判定手段62Bにより、受信品質情報で受信確認されたメディア用パケットの送信順序と受信順序とが矛盾するメディア用パケットを無効パケットと判定するようにしたので、当該リアルタイム系アプリケーションが到着順序逆転パケットを損失と見なす場合、受信側のリアルタイム系アプリケーションでメディアとして再生できないパケットをさらに正確に判定できる。
なお、本実施の形態で説明した無効パケット判定手段62Bの具体例については、本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置1の無効パケット判定手段12Cにも適用できる。
[各実施の形態の拡張]
以上の第1および第2の実施の形態では、アプリケーション端末2が受信側であり、送信側となる対向アプリケーション端末(図示せず)から送信されパケット網5を介して受信した映像メディアのメディア用パケットに関するネットワーク品質を分析する場合を例として説明したがこれに限定されるものではない。すなわち、アプリケーション端末2が送信側であり、受信側となる対向アプリケーション端末(図示せず)でパケット網5を介して受信した映像メディアのメディア用パケットに関するネットワーク品質を分析することもできる。
この場合には、ネットワーク品質分析装置1の品質情報取得部11により、アプリケーション端末2のパケット送信部22で得られた品質情報を前述した送信品質情報として用いるとともに、アプリケーション端末2のパケット受信部21で受信した対向アプリケーション端末からの品質情報を前述した受信品質情報として用いればよい。
この際、対向アプリケーション端末でも同様のネットワーク品質を分析する場合には、前述した品質情報通知部16でアプリケーション端末2のパケット送信部22で得られた送信品質情報を送信する代わりに、パケット受信部21で得られた受信メディア用パケットに関する受信品質情報を対向アプリケーション端末へ送信すればよい。
なお、これら送受信品質情報は、直接、送信側と受信側との間でやり取りしてもよいが、これら品質情報を管理する品質管理サーバを介してやり取りするようにしてもよい。また、ネットワーク品質分析装置1で、品質情報を直接受信するようにしてもよい。
また、第1および第2の実施の形態では、ネットワーク品質分析装置1をアプリケーション端末2とは別個の装置で実現した場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、リアルタイム系アプリケーションと並行してアプリケーション端末2で実行される品質分析アプリケーションにより実現してもよい。これにより、アプリケーション端末2のハードウェア資源を共用して実現でき、極めて容易にネットワーク品質を分析できる。
また、第3の実施の形態では、品質クラス決定装置6を、第1および第2の実施の形態のネットワーク品質分析装置1とは別個の装置で実現した場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、品質クラス決定装置6の各構成を、ネットワーク品質分析装置1の機能として実装してもよい。これにより、ネットワーク品質分析装置1のハードウェア資源さらには各種処理情報を共用することができ、1つの装置でネットワーク品質の分析に必要なすべての処理を効率よく実施することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の構成を示すブロック図である。 クラス定義情報の構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるネットワーク品質分析装置のネットワーク品質分析処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の品質クラス決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる遅延揺らぎ幅決定動作を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる他の遅延揺らぎ幅決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる他の遅延揺らぎ幅決定動作を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる品質クラス決定装置の無効パケット判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ネットワーク品質分析装置、11…品質情報取得部、12…品質分析部、12A…遅延揺らぎ取得手段、12B…品質クラス分類手段、12C…無効パケット判定手段、12D…品質推定尺度算出手段、13…品質クラス定義情報、14…分析結果、15…分析結果通知部、16…品質情報通知部、17…ユーザ体感品質推定部、18…品質推定モデル、19…品質推定値、2…アプリケーション端末、21…パケット受信部、22…パケット送信部、3,3B,3B…パケット転送装置、4…通信品質評価装置、5…パケット網、6…品質クラス決定装置、61…パケット取得部、62…品質解析部、62A…遅延揺らぎ算出手段、62B…無効パケット判定手段、62C…品質指標算出手段、63…仮定バッファ量、64…品質評価取得部、65…等価バッファ量決定部、65A…寄与率算出手段、65B…等価バッファ量決定手段、66…品質クラス決定部。

Claims (10)

  1. パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置であって、
    前記送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報と、前記メディア用パケットに含まれている各種の時刻情報とを取得する品質情報取得部と、
    任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶部と、
    前記送信品質情報と前記受信品質情報から得た前記メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを前記品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析部と
    を備えることを特徴とするネットワーク品質分析装置。
  2. 請求項1に記載のネットワーク品質分析装置において、
    前記品質分析部は、前記送信品質情報と前記受信品質情報とに基づいて前記メディア用パケットのうち正常に受信できなかったパケットを無効パケットとして判定する無効パケット判定手段と、前記無効パケット判定結果から前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアについてユーザが実感するユーザ体感品質の推定に用いる品質推定尺度を算出する品質推定尺度品質算出手段とをさらに有し
    品質推定尺度とユーザ体感品質値との関係を示す品質推定モデルから、前記品質分析部で算出された品質推定尺度に対応するユーザ体感品質値を導出し、前記アプリケーションのユーザ体感品質の推定値として出力するユーザ体感品質推定部をさらに備える
    ことを特徴とするネットワーク品質分析装置。
  3. パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置であって、
    前記送信側および受信側アプリケーション端末と前記パケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得部と、
    前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得部と、
    前記受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶部と、
    取得した前記メディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、前記品質指標の前記品質評価結果に対する寄与率を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を前記受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定部と、
    前記等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより前記品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定部と
    を備えることを特徴とする品質クラス決定装置。
  4. 請求項3に記載の品質クラス決定装置において、
    前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの直前メディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを当該遅延揺らぎ時間と対応する前記仮定バッファ量ごとに分類し、前記品質指標として前記メディア用パケットのうち正常に受信できなかった無効パケットの割合を示す無効パケット率を前記仮定バッファ量ごとに算出する品質解析部をさらに備え、
    前記等価バッファ量決定部は、前記仮定バッファ量のうち当該無効パケット率と前記品質評価結果との相関値に基づき前記寄与率を算出する
    ことを特徴とする品質クラス決定装置。
  5. 請求項3に記載の品質クラス決定装置において、
    前記品質クラス決定部は、前記等価バッファ量のときの最大寄与率を基準として寄与率下限値を算出し、前記仮定バッファ量のうち当該寄与率が前記寄与率下限値以上となる範囲を前記遅延揺らぎ幅とすることを特徴とする品質クラス決定装置。
  6. 請求項3に記載の品質クラス決定装置において、
    前記品質クラス決定部は、前記メディア用パケットのうち正常に受信できなかった無効パケットの割合を示す無効パケット率と前記品質評価結果との関係を示す回帰曲線を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら回帰曲線のうちその推定誤差が所定の目標値以内となる仮定バッファ量の範囲を前記遅延揺らぎ幅とすることを特徴とする品質クラス決定装置。
  7. パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置で用いられるネットワーク品質分析方法であって、
    品質情報取得部により、前記送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とを取得する品質情報取得ステップと、
    記憶部により、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶ステップと、
    品質分析部により、前記送信品質情報と前記受信品質情報から得た前記メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを前記品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析ステップと
    を備えることを特徴とするネットワーク品質分析方法。
  8. パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置で用いられる品質クラス決定方法であって、
    パケット取得部により、前記送信側および受信側アプリケーション端末と前記パケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得ステップと、
    品質情報取得部により、前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得ステップと、
    記憶部により、前記受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶ステップと、
    等価バッファ量決定部により、取得した前記メディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、前記品質指標の前記品質評価結果に対する寄与率を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を前記受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定ステップと、
    品質クラス決定部により、前記等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより前記品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定ステップと
    を備えることを特徴とする品質クラス決定方法。
  9. パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動を分析するネットワーク品質分析装置のコンピュータに、
    品質情報取得部により、前記送信側アプリケーション端末から送信されたメディア用パケットの送信状況を示す送信側品質情報と、前記受信側アプリケーション端末で受信した前記メディア用パケットの受信状況を示す受信品質情報とを取得する品質情報取得ステップと、
    記憶部により、任意のメディア用パケットとその直前のメディア用パケットとの到着間隔を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を記憶する記憶ステップと、
    品質分析部により、前記送信品質情報と前記受信品質情報から得た前記メディア用パケットの遅延揺らぎ時間に基づいて、当該メディア用パケットを前記品質クラス定義情報の品質クラスに分類し、これら品質クラスに分類されたメディア用パケットの統計情報を分析結果として出力する品質分析ステップと
    を実行させるプログラム。
  10. パケット網を介して接続された送信側および受信側アプリケーション端末間でリアルタイム系アプリケーションにより送受信したメディア用パケットについて、前記パケット網における挙動分析のための品質クラスを決定する品質クラス決定装置のコンピュータに、
    パケット取得部により、前記送信側および受信側アプリケーション端末と前記パケット網との間でやり取りされるメディア用パケットを取得するパケット取得ステップと、
    品質情報取得部により、前記受信側アプリケーション端末で前記メディア用パケットを受信再生して得たメディアに関する品質評価結果を取得する品質情報取得ステップと、
    記憶部により、前記受信側アプリケーション端末で用いる遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量の候補として複数の仮定バッファ量を記憶する記憶ステップと、
    等価バッファ量決定部により、取得した前記メディア用パケットの挙動を示す品質指標と当該メディア用パケットに対応する品質評価結果とに基づいて、前記品質指標の前記品質評価結果に対する寄与率を前記仮定バッファ量ごとに算出し、これら寄与率のうち最も高い寄与率の仮定バッファ量を前記受信側アプリケーション端末の遅延揺らぎ吸収バッファのバッファ量を示す等価バッファ量として決定する等価バッファ量決定ステップと、
    品質クラス決定部により、前記等価バッファ量を含む所定の遅延揺らぎ幅を複数の区間に分割することにより前記品質クラスを決定し、得られた各区間を示す遅延揺らぎ時間と、前記メディア用パケットの各品質クラスとの対応関係を示す品質クラス定義情報を出力する品質クラス決定ステップと
    を実行させるプログラム。
JP2006160331A 2006-06-08 2006-06-08 品質クラス決定装置、品質クラス決定方法、およびプログラム Expired - Fee Related JP4668851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160331A JP4668851B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 品質クラス決定装置、品質クラス決定方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160331A JP4668851B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 品質クラス決定装置、品質クラス決定方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007329776A true JP2007329776A (ja) 2007-12-20
JP4668851B2 JP4668851B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=38929937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006160331A Expired - Fee Related JP4668851B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 品質クラス決定装置、品質クラス決定方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4668851B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152097A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Kurita Water Ind Ltd 微生物発電方法および微生物発電装置
JP2011009919A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ユーザ体感品質推定システムおよび方法
CN114390357A (zh) * 2022-01-24 2022-04-22 聚好看科技股份有限公司 显示设备、服务器及直播课拖堂管理方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271390A (ja) * 2001-03-07 2002-09-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット通信音声シミュレーション装置および方法
JP2004023594A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク音声品質管理目標値算出方法および装置、ならびにネットワーク音声品質監視方法および装置
JP2004248166A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 最適迂回ルート制御システムと方法、およびそのプログラムと記録媒体、ならびに通信装置
JP2005244783A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク輻輳規模判定方法及びシステム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271390A (ja) * 2001-03-07 2002-09-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット通信音声シミュレーション装置および方法
JP2004023594A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク音声品質管理目標値算出方法および装置、ならびにネットワーク音声品質監視方法および装置
JP2004248166A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 最適迂回ルート制御システムと方法、およびそのプログラムと記録媒体、ならびに通信装置
JP2005244783A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク輻輳規模判定方法及びシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152097A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Kurita Water Ind Ltd 微生物発電方法および微生物発電装置
JP2011009919A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ユーザ体感品質推定システムおよび方法
CN114390357A (zh) * 2022-01-24 2022-04-22 聚好看科技股份有限公司 显示设备、服务器及直播课拖堂管理方法
CN114390357B (zh) * 2022-01-24 2024-04-12 聚好看科技股份有限公司 显示设备、服务器及直播课拖堂管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4668851B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Aggarwal et al. Prometheus: Toward quality-of-experience estimation for mobile apps from passive network measurements
Reichl et al. Logarithmic laws in service quality perception: where microeconomics meets psychophysics and quality of experience
US8537683B2 (en) Method for estimating the quality of experience of a user in respect of audio and/or video contents distributed through telecommunications networks
EP2571195A1 (en) Method for calculating perception of the user experience of the quality of monitored integrated telecommunications operator services
US20190312791A1 (en) Method and system for automating assessment of network quality of experience
Liotou et al. A roadmap on QoE metrics and models
JP4460506B2 (ja) ユーザ体感品質推定装置、方法、およびプログラム
Siris et al. Mobile quality of experience: Recent advances and challenges
US20190073603A1 (en) SYSTEM AND METHOD FOR MACHINE LEARNING BASED QoE PREDICTION OF VOICE/VIDEO SERVICES IN WIRELESS NETWORKS
WO2012000540A1 (en) Method and apparatus for analysis of the operation of a communication system using events
US11134409B2 (en) Determining whether a flow is to be added to a network
Da Hora et al. Predicting the effect of home Wi-Fi quality on QoE
Yusuf-Asaju et al. Framework for modelling mobile network quality of experience through big data analytics approach
EP2816518A2 (en) Methods and apparatuses to identify user dissatisfaction from early cancelation
JP4460523B2 (ja) ユーザ体感品質推定装置、方法、およびプログラム
JP4668851B2 (ja) 品質クラス決定装置、品質クラス決定方法、およびプログラム
Kaiyu et al. A new three-layer QoE modeling method for HTTP video streaming over wireless networks
JP4634339B2 (ja) ユーザ体感品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2020155795A (ja) ネットワーク監視システムおよび方法
Zach et al. Quality of experience of voice services in corporate network
JP2007006203A (ja) ユーザ体感品質推定モデル生成装置、品質管理装置、およびプログラム
JP2006352528A (ja) ユーザ体感品質推定モデル生成装置、方法、およびプログラム
JP2007329778A (ja) ユーザ体感品質推定装置、方法、およびプログラム
JP4584870B2 (ja) パケット損失特性解析装置、方法、およびプログラム
JP2007329777A (ja) コンテンツ特性解析装置、方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees