JP2004247098A - 冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法 - Google Patents

冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法 Download PDF

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達也 池田
Katsunori Kuma
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Abstract

【課題】電極を構成する金属相とガラスバルブの端部のガラス相との密着性が良くて封着強度が強く、信頼性の高い冷陰極蛍光ランプを提供する。
【解決手段】この発明の冷陰極蛍光ランプ11は、外周面に酸化膜31が形成された有底筒体型金属の電極30をガラスバルブ1の端部開口部の中に封着し、当該端部開口部を気密的に封止した構造であり、予め外周面に形成されている酸化膜31によって電極とガラスバルブとの接合部分の馴染みが良く、気密性が高く、高効率で信頼性も高いものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液晶ディスプレイのバックライト装置の光源や小型照明用の光源として用いられる冷陰極蛍光ランプでは、近年の技術命題として小形化と共に発光効率の向上が要求されている。
【0003】
このような技術的要求に鑑みて本願発明者らは、図10に示す電極構造の冷陰極蛍光ランプ10の開発を行った。この開発途上の冷陰極蛍光ランプ10は、ガラスバルブ1の内壁に蛍光体被膜2が約20〜30μmの厚さで形成され、ガラスバルブ1の両端部には有底筒体型の電極3をその開口部4が放電空間5に向く姿勢で気密的に封着した構造である。この電極3に対して高圧を印加するために、電極3の外側底面からリード線6が導出してある。また、ガラスバルブ1の放電空間5には、アルゴン、ネオン、キセノン等の少なくとも1種類の希ガスと水銀が封入してある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−042724号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような開発品の冷陰極蛍光ランプ10は、有底筒体型電極3の底部外面がガラスバルブ1の端面とほぼ面一になり、外気と接触する部分が少ない構造であるため、この電極3に高圧を印加して放電発光させる場合、電極3の放熱が最小限に抑えられ、かつ有効発光長の増加により、高効率での発光が可能であるメリットを有している。
【0006】
しかしながら、上記開発品の冷陰極蛍光ランプ10では、電極3にモリブデンを用い、大気中のバーナー加熱によりガラスバルブ1の端部開口部の中に封着する製造過程において、電極3の表面が高温のバーナー炎に直接あぶられることになるため電極3の表面から白い煙が発生し、それが金属とガラスとの間に共に封着されて気泡となり、金属相とガラス相との密着性を阻害し、封着強度を低下させたり、ランプ内の封入ガスがリークすることがあるという技術的課題がなお残されていることが見出された。これは、電極の引出し線として使用していたリード線に比べてバーナーの炎で加熱される金属表面の表面積が大幅に増加されたことに伴って発生した予期せぬ封着課題となった。すなわち、カップ電極を封着する際に表面積が増加したために封着時の放熱が大きくなり、従来よりも高カロリーのバーナーを使用する必要性が生じたが、このため、封着部分での加熱温度が高くなり、電極表面から白い煙が発生し、これが気泡の原因となっているのである。
【0007】
また、気泡の発生は封着部のガラスバルブ径の肥大化を招き、バルブ細径化設計に不都合をもたらすという問題も発生させていた。
【0008】
本発明はこのような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、電極を構成する金属相とガラスバルブの端部のガラス相との密着性が良くて封着強度が強く、信頼性の高い冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の冷陰極蛍光ランプは、外周面に酸化膜が形成された有底筒体型金属の電極をガラスバルブの端部開口部の中に封着し、当該端部開口部を気密的に封止したものである。
【0010】
請求項1の発明の冷陰極蛍光ランプでは、予め外周面に酸化膜が形成されている有底筒体型の電極を使用することにより、封着製造過程において高カロリーで電極表面を加熱することになっても電極表面からの白い煙の発生が抑制され、電極とガラスバルブの端部開口部との接合部分の馴染みが良く、気泡の発生を抑制して確実に気密的な封着が可能であり、封着部の肥大化を抑制した高効率で、かつ信頼性の高い冷陰極蛍光ランプが提供できる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の冷陰極蛍光ランプにおいて、前記電極の外周面の酸化膜は、0.2〜3.0μmの厚みにしたものであり、酸化膜の厚みをこの範囲に設定することで電極とガラスバルブの端部開口部との接合部分の馴染みが良くし、かつ封着部分の強度も高くできる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2の冷陰極蛍光ランプにおいて、前記電極は、その外周面の酸化膜を前記ガラスバルブの端部開口部に接合する部分にのみ形成したものであり、電極におけるガラスバルブの端部開口部との接合部以外の放電空間に露出する部分には酸化膜を形成しないことにより放電特性を阻害することがなく、高効率化が図れる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3の冷陰極蛍光ランプにおいて、前記電極は、前記ガラスバルブの端部開口部に接合する部分とそれよりもガラスバルブの放電空間側に突出する部分とで外径を異ならせたものであり、製造において電極外周面の酸化膜を形成する必要がある部分とそれを必要としない部分とを区別することができ、酸化膜を必要とする部分だけに酸化膜を形成しやすくなる。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1〜4の冷陰極蛍光ランプにおいて、前記電極は、モリブデンから成るものであり、ガラス素材との熱膨張係数と近い特性を持つ電極素材を採用することによって高温度状態でも電極の金属相とガラス相との接触部分に働く熱ストレスを小さくでき、信頼性の高い封着が得られることを特徴とするものである。
【0015】
請求項6の発明の冷陰極蛍光ランプの製造方法は、ガラスバルブの端部開口部を有底筒体型金属の電極によって気密的に封止するのに、前記電極の外周面に予め酸化膜を形成し、当該電極を前記ガラスバルブの端部開口部の中に詰め込み、当該電極の詰め込み部分を加熱することによって当該電極の外周部を前記ガラスバルブの端部に封着することを特徴とするものである。
【0016】
請求項6の発明の冷陰極蛍光ランプの製造方法では、電極とガラスバルブの端部開口部との接合部分の馴染みが良く、電極を確実に気密的に封着でき、高効率で、かつ信頼性の高い冷陰極蛍光ランプが製造できる。
【0017】
請求項7の発明は、請求項6の冷陰極蛍光ランプの製造方法において、前記電極の外周面の酸化膜は、0.2〜3.0μmであることを特徴とするものであり、電極とガラスバルブの端部開口部との接合部分の馴染みが良く、かつ封着部分の強度も高い冷陰極蛍光ランプが製造できる。
【0018】
請求項8の発明は、請求項6又は7の冷陰極蛍光ランプの製造方法において、前記電極の外周面の酸化膜は、当該酸化膜を形成する必要がある部分である前記ガラスバルブの端部と接合する部分にのみ形成することを特徴とするものであり、電極におけるガラスバルブの端部開口部との接合部以外の放電空間に露出する部分には酸化膜を形成しないことにより放電特性を阻害することがなく、高効率に放電点灯する冷陰極蛍光ランプが製造できる。
【0019】
請求項9の発明は、請求項8の冷陰極蛍光ランプの製造方法において、前記電極の酸化膜を形成する必要のない部分に窒素ガスを吹き付けながら、酸化膜を形成する必要がある部分をバーナーで炙ることによって前記酸化膜を形成することを特徴とするものであり、酸化膜の形成が必要な部分にだけに酸化膜を確実に形成することができ、ひいては高効率に放電点灯する冷陰極蛍光ランプが製造できる。
【0020】
請求項10の発明は、請求項8又は9の冷陰極蛍光ランプの製造方法において、前記電極は、酸化膜を形成する必要のない部分と酸化膜を形成する必要がある部分とで外径を異ならせたものを用いることを特徴とするものであり、酸化膜の形成が必要な部分にだけいっそう確実に酸化膜を形成することができ、ひいては高効率に放電点灯する冷陰極蛍光ランプが製造できる。
【0021】
請求項11の発明は、請求項6〜10の冷陰極蛍光ランプの製造方法において、前記電極は、モリブデンを素材とすることを特徴とするものであり、ガラス素材との熱膨張係数と近い特性を持つ電極素材を採用することによって高温度状態でも電極の金属相とガラス相との接触部分に働く熱ストレスが小さく、信頼性が高く、長寿命な冷陰極蛍光ランプが製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の冷陰極蛍光ランプ11を示している。本実施の形態の冷陰極蛍光ランプ11は、ガラスバルブ1の内壁に蛍光体被膜2が約20〜30μmの厚さで形成され、ガラスバルブ1の両端部には有底筒体型の電極30をその開口部4が放電空間5に向く姿勢で気密的に封着した構造である。この電極30に対して高圧を印加するために、電極30の外側底面からリード線6が導出してある。また、ガラスバルブ1の放電空間5には、アルゴン、ネオン、キセノン等の少なくとも1種類の希ガスと水銀が封入してある。
【0023】
電極30はモリブデンを材料とし、有底筒体型であり、ガラスバルブ1の端部開口部の中に封着され、ガラス相と接触する部分に予め酸化膜31が形成してあるものを使用している。
【0024】
この電極30の外周面に酸化膜31を形成する方法としては、電極体を回転台に支持して回転させながら、酸化膜31を形成する必要がある部分をガスバーナーで炙る方法がふさわしい。また、酸化膜を形成する必要がない部分には酸化膜が形成されないようにするために、該当部分には不活性ガスである窒素ガスを吹き付けながら行うことができる。
【0025】
こうして予め外周面に酸化膜31が形成された有底筒体型の電極30を2個用意し、これらを両端が開口したガラスバルブ1のその両端開口部それぞれに挿入し、ガスバーナーで端部を加熱することにより電極30の酸化膜31の形成されている部分をガラス相と気密的に接合させる。このときのガスバーナーは、従来の1.3〜1.5倍程度のカロリーのものが使用される。またカロリーを変更しないときは、従来の約1.5倍程度の焼き時間により気密な封着が達成される。
【0026】
これにより、図1に示したように、外周面に酸化膜31が形成された有底筒体型金属の電極30をガラスバルブ1の両端開口部の中に気密的に封着した構造の冷陰極蛍光ランプ11が得られる。
【0027】
酸化膜31の厚みは、0.2〜3.0μmが好ましい。図2には酸化膜31の膜厚と引っ張り強度との関係の試験結果を示している。この試験の場合、ガラスバルブ1は外径2.0mm、内径1.6mmであり、電極30は外径1.1mm、内径0.9mm、長さ3.5mm、底厚0.1mmであり、酸化膜31は底部から1.5mmまでの範囲の外周面に形成した。
【0028】
図2のグラフから、電極30の引っ張り強度は、酸化膜31がない場合には3.5kgf程度であったが、0.2μm厚の酸化膜31を形成すれば、7kgf程度まで向上する。また酸化膜31を3.0μmを超える厚みにすれば過酸化となり、表面剥離が発生する等の障害が生じた。これより、電極30に形成する酸化膜31の厚みは0.2μm〜3.0μmの範囲が適当であることが判明した。
【0029】
なお、電極30の酸化膜31の形成には、従来から利用されているガスバーナーによって炙る方法の他に、レーザー加熱法を利用することもでき、また薬品により酸化させる方法も利用できる。
【0030】
また、電極30の素材には、ガラスバルブ1と熱膨張係数が近い金属であるモリブデンが最適であるが、ニオブ、タンタルを用いることもできる。
【0031】
【実施例】
<実施例1>従来の技術で述べた開発品である有底筒体型の電極3、ただし外周面に予め酸化膜が形成されていない電極3をガラスバルブ1の端部開口部に封着した図10の構造の比較例品と、図1の構造の本実施の形態による実施例品との数体について、電極3、30の部分の引っ張り強度試験を行った結果を図3の表、図4のグラフに示してある。
【0032】
比較例品、実施例品共に、ガラスバルブ1は外径2.0mm、内径1.6mm、長さ200mmであり、電極間距離は194mmである。また、電極3、30はモリブデン製で、外径1.1mm、内径0.9mm、長さ3.5mm、底厚0.1mmのモリブデンである。本実施例品について、電極30の酸化膜31は底部から1.5mmまでの範囲の外周面に、1.8μm厚に形成した。ガラスバルブ1に対する電極3,30の封着は、それらの電極の外側底部から1.5mmまでの範囲である。
【0033】
図3の表、図4のグラフから明らかなように、比較例品では3.5kgf前後の引っ張り強度しかなかったが、本実施例品では7.0kgf前後の引っ張り強度を示し、封着強度が向上していることが確認できた。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプについて、図5、図6を用いてその製造方法と共に説明する。第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプ11の特徴は、電極32の形状にあり、酸化膜31を形成する必要がある部分の径を大きくし、主に放電作用に寄与する放電空間5側に露出する部分の径を小さくしている。ガラスバルブ1の構造、形状は第1の実施の形態と同様である。
【0035】
上記構造の電極32をガラスバルブ1の端部開口部の中に封着するに先立ち、酸化膜31を形成する必要がある部分に酸化膜31を形成するには、図6に示すように、回転保持台23に電極32の太径の酸化膜を形成する必要がある部分を支持し、酸化膜を形成する必要がない細径部分については窒素ガス注入キャップ22を被せて窒素ガス注入管21から窒素ガスを供給する。そしてこの状態で、回転保持台23によって電極32を回転させながら、水素バーナーのようなガスバーナー24で太径部分を炙る。
【0036】
これによって、不活性ガスである窒素ガスが開口部4の内部を含め電極32の細径部分の内周面、外周面をガスバーナー24による酸化を阻止し、酸化膜を形成する必要がある太径部分の外周面だけに酸化膜31を形成することができる。加えて、本実施の形態で用いる電極32では、窒素ガスが太径部分と細径部分との段差部分で阻止されて酸化膜を形成する必要がある太径部分側へ流れ出しにくく、酸化膜を形成する必要がある部分にだけ正確に酸化膜31を形成できる利点もある。
【0037】
このようにして予め酸化膜を形成する必要がある部分にだけ酸化膜31が形成された電極32を、第1の実施の形態の場合と同様に、ガラスバルブ1の両端開口部それぞれの中に加熱封着することにより、冷陰極蛍光ランプ11を製造する。
【0038】
このようにして製造した第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプ11の実施例品について、比較例品として第1の実施の形態と同様の全体が円筒体形状で、内外面全体を酸化させた電極をガラスバルブ1の両端開口部の中に封着した冷陰極蛍光ランプと共に放電特性を計測したのが、図7に示すグラフである。
【0039】
図7のグラフから明らかなように、全体を酸化させた電極を用いた比較例品に対して、本実施の形態による一部だけ酸化膜を形成した電極を用いた実施例品の場合、より低い管電圧で比較例品と同等の管電流を得られており、放電効率が向上することが分かった。
【0040】
さらに、第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの場合、第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプに比べても製造品質が安定する。図8は、軸方向で一定な形状の電極30を用いた第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品と図5に示した形状の電極32を用いた第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品について、それらの複数本の封着部の長さ(ランプ軸方向の長さ)を検査した結果を示している。これにより、第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプでは、電極とガラスとの封着部の長さのバラツキが改善されることが分かった。
【0041】
次に、本発明の第3の実施の形態の冷陰極蛍光ランプについて、図9を用いて説明する。第3の実施の形態の特徴は、電極33の形状を第2の実施の形態のものとは逆に、ガラスバルブ1の放電空間側に露出する部分を太径とし、酸化膜を形成する必要がある部分を細径にし、この形状の電極33をガラスバルブ1の両端開口部それぞれに封着した点にある。
【0042】
この第3の実施の形態にあっても、第2の実施の形態の場合と同様に、図6に示したような装置を用いて電極33の細径部分にだけ酸化膜31を形成し、主に放電作用に寄与する太径部分には酸化膜を形成しないことにより、放電特性を向上させることができる。また本実施の形態の場合、放電作用に寄与する部分が太径であるため、対向電極との間での放電特性が向上する利点がある。
【0043】
なお、第2、第3の実施の形態にあっても、電極32,33の材料にはモリブデン、ニオブ、タンタルを採用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電極を構成する金属相とガラスバルブの端部のガラス相との密着性が良くて封着強度が強く、信頼性の高い電極一体封着型の冷陰極蛍光ランプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの軸方向断面図、B−B線断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプにおける電極の酸化膜厚と引っ張り強度との関係の測定結果を示すグラフ。
【図3】本発明の第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品と電極に酸化膜を形成していない比較例品の引っ張り強度の比較表。
【図4】本発明の第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品と電極に酸化膜を形成していない比較例品の引っ張り強度の測定結果を示すグラフ。
【図5】本発明の第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプとそれに用いる電極の軸方向断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプに用いる電極に酸化膜を形成する装置の正面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品と全体に酸化膜を形成した電極を用いた冷陰極蛍光ランプの比較例品の放電特性の測定結果を示すグラフ。
【図8】本発明の第2の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品と第1の実施の形態の冷陰極蛍光ランプの実施例品の電極封着長の測定結果を示すグラフ。
【図9】本発明の第3の実施の形態の冷陰極蛍光ランプとそれに用いる電極の軸方向断面図。
【図10】本願発明者らの開発品の冷陰極蛍光ランプの軸方向断面図、B−B線断面図。
【符号の説明】
1 ガラスバルブ
2 蛍光体被膜
4 開口部
5 放電空間
6 リード線
11 冷陰極蛍光ランプ
21 窒素注入管
22 窒素注入キャップ
23 回転保持台
24 ガスバーナー
30 電極
31 酸化膜
32 電極
33 電極

Claims (11)

  1. 外周面に酸化膜が形成された有底筒体型金属の電極をガラスバルブの端部開口部の中に封着し、当該端部開口部を気密的に封止して成る冷陰極蛍光ランプ。
  2. 前記電極の外周面の酸化膜は、0.2〜3.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の冷陰極蛍光ランプ。
  3. 前記電極は、その外周面の酸化膜を前記ガラスバルブの端部開口部に接合する部分にのみ形成したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷陰極蛍光ランプ。
  4. 前記電極は、前記ガラスバルブの端部開口部に接合する部分とそれよりもガラスバルブの放電空間側に突出する部分とで外径を異ならせたものであることを特徴とする請求項3に記載の冷陰極蛍光ランプ。
  5. 前記電極は、モリブデンから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷陰極蛍光ランプ。
  6. ガラスバルブの端部開口部を有底筒体型金属の電極によって気密的に封止するのに、前記電極の外周面に予め酸化膜を形成し、当該電極を前記ガラスバルブの端部開口部の中に詰め込み、当該電極の詰め込み部分を加熱することによって当該電極の外周部を前記ガラスバルブの端部に封着することを特徴とする冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  7. 前記電極の外周面の酸化膜は、0.2〜3.0μmであることを特徴とする請求項6に記載の冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  8. 前記電極の外周面の酸化膜は、当該酸化膜を形成する必要がある部分である前記ガラスバルブの端部と接合する部分にのみ形成することを特徴とする請求項6又は7に記載の冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  9. 前記電極の酸化膜を形成する必要のない部分に窒素ガスを吹き付けながら、酸化膜を形成する必要がある部分をバーナーで炙ることによって前記酸化膜を形成することを特徴とする請求項8に記載の冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  10. 前記電極は、酸化膜を形成する必要のない部分と酸化膜を形成する必要がある部分とで外径を異ならせたものを用いることを特徴とする請求項8又は9に記載の冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  11. 前記電極は、モリブデンを素材とすることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の冷陰極蛍光ランプの製造方法。
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