JP2006286448A - 外部電極型蛍光ランプ、バックライトユニット及び外部電極型蛍光ランプの製造方法 - Google Patents
外部電極型蛍光ランプ、バックライトユニット及び外部電極型蛍光ランプの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ガラスバルブの両端封止部からの希ガスのリーク及びランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制した外部電極型蛍光ランプを提供する。
【解決手段】両端101a、101bが封止され、横断面が扁平なガラスバルブ101の両端部外周に密着した外部電極102、103を備え、封止されたガラスバルブ101の底部の厚みtがガラスバルブ101の内周長の1/4以上であり、扁平なガラスバルブの横断面の短内径は、1.0mm以上5.0mm以下の範囲に設定されたものである。
【選択図】図3
【解決手段】両端101a、101bが封止され、横断面が扁平なガラスバルブ101の両端部外周に密着した外部電極102、103を備え、封止されたガラスバルブ101の底部の厚みtがガラスバルブ101の内周長の1/4以上であり、扁平なガラスバルブの横断面の短内径は、1.0mm以上5.0mm以下の範囲に設定されたものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、イメージスキャナー、などのOA機器に用いられる原稿読取用光源や、液晶ディスプレイパネルのバックライト装置などに用いられる外部電極を有する外部電極型蛍光ランプ、このランプを具備するバックライトユニットおよび外部電極型蛍光ランプの製造方法に関する。
近年、大型液晶テレビの普及がめざましく、この大型液晶テレビに用いられている直下方式のバックライトユニット(以下「LCBLユニット」という)の需要が増大している。
LCBLユニット用の光源としては冷陰極蛍光ランプが一般的であるが、複数灯を点灯するためには同数の高周波電子安定器が必要である等の諸事情により、他の光源の利用が検討されている。
ここで誘電体バリア放電ランプ(以下、「外部電極型蛍光ランプ」という)は、複数灯を1つの高周波電子安定器により点灯できるというメリットがあるので、例えば16灯のランプが用いられるLCBLユニットの光源として好適である。
また、図6に示すように、従来の外部電極型蛍光ランプ90は、ランプ寿命と光量を維持したまま使用ランプ数を減らすために、両端が封止され、横断面が扁平なガラスバルブ91の両端部外周92、93に導電性を有する銅箔やアルミニウムテープあるいは銀ペーストなどの導電性塗料からなる外部電極94、95を備え、ガラスバルブ91の両端封止部92a、93aの厚みがガラスバルブ91の厚みと同等にしたものである(特許文献1参照)。
特開2003−36723号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、例えば、内部に希ガスが封入され、両端部外周に外部電極を有する横断面が円形状の直管蛍光ランプを、金型によりガラスバルブおよび外部電極の横断面を扁平状に形成した際、ガラスバルブ91の両端封止部92a、93aにおける底部の厚みがガラスバルブ91の厚みと同等の場合、その底部より希ガスがリークする問題および外部電極94、95が両端部外周92、93から剥離し、その剥離による隙間h部、つまり、外部電極94、95の内面とガラスバルブ91の外周面との間でコロナ放電が発生したりするという問題が明らかになった。その結果、ランプの歩留り低下やコロナ放電によりオゾンが発生し、図示していないがランプ周辺の樹脂部材が急速に劣化した。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ガラスバルブの両端封止部からの希ガスのリーク及びランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制した外部電極型蛍光ランプ、バックライトユニット及び外部電極型蛍光ランプの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る外部電極型蛍光ランプは、両端が封止され、横断面が扁平なガラスバルブの両端部外周に密着した外部電極を備え、前記封止されたガラスバルブの底部の厚みが前記ガラスバルブの内周長の1/4以上であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバックライトユニットは、反射板とこれを囲む側板とを有する外囲器内に、前記外部電極型蛍光ランプが複数本所定の間隔を置いて並列配置されており、前記各外部電極型蛍光ランプは、前記扁平な形状をした断面の長軸が前記反射板の主面と略平行となるように配置されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る外部電極型蛍光ランプの製造方法は、両端が封止され、横断面が扁平なガラスバルブの両端部外周に密着した外部電極を備え、前記封止されたガラスバルブの底部の厚みが前記ガラスバルブの内周長の1/4以上である外部電極型蛍光ランプの製造方法であって、封止されたガラスバルブの底部の厚みが前記ガラスバルブの扁平前の内径以上である横断面が円形状の直管蛍光ランプを、金型により前記ガラスバルブ横断面を扁平状に形成した後、前記ガラスバルブの両端部外周に外部電極を形成したことを特徴とする。
課題を解決するための手段に記載した構成により、ガラスバルブの両端封止部からの希ガスのリーク及びランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制した外部電極型蛍光ランプ、バックライトユニット及び外部電極型蛍光ランプの製造方法を提供することができるものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における液晶テレビの概要を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1における液晶テレビの概要を示す図である。
図1に示す液晶テレビ10は、例えば32吋液晶テレビであり、液晶画面ユニット11とバックライトユニット12とを備える。
液晶画面ユニット11は、カラーフィルタ基板、液晶、TFT基板、駆動モジュール等(図示せず)を備え、外部からの画像信号に基づいてカラー画像を形成する。
直下方式のバックライトユニット12は、LCBLユニットであり、1個の高周波電子安定器13と、反射板14とこれを囲む側板15とを有する外囲器16内に、詳しくは後述する横断面が扁平なガラスバルブ101(図3参照)で構成された14本の外部電極型蛍光ランプ100が略等しい間隔を置いて並行に配設されている。
そして、外部電極型蛍光ランプ100は、扁平な形状をした断面の長軸が液晶画面ユニット11の前面パネル17の主面又はバックライトユニット12の反射板14の主面とそれぞれ所定の距離離れ略平行となるように配置されている。また、図2に示すようなソケット台50は、14本の外部電極型蛍光ランプ100の両端を、弾性のあるステンレス、りん青銅等からなる電極ソケット51及び電極ソケット52に保持し、ランプ点灯させるものである。また、ランプ支持台53は、例えば樹脂材料で形成され、外部電極型蛍光ランプ100の中央部を、その上面53aに当接して外部電極型蛍光ランプ100の支持と回転止めとを行うものである。
高周波電子安定器13は、14本の外部電極型蛍光ランプ100の全てを点灯させる点灯回路である。
図3(a)は、本発明の実施の形態1における外部電極型蛍光ランプ100の概要を示す図である。
図3(a)に示すように、本発明の実施の形態1における外部電極型蛍光ランプ100は、両端が封止され、管軸に垂直な平面で切断したときの横断面が平坦部を有する長円状の扁平なガラスバルブ101の両端部101a、101bの外周に、ディップ法により、例えば銀ペーストの導電層が形成された外部電極102、103を備え、外部電極102、103の外周面の少なくとも一部、好ましくは図2に示す電極ソケット51、52との接続性を考慮し3mm以上の長さで包囲接続され、かつ、電気接続性が良い例えばFe−Ni−Co部材からなるスリーブ形状の金属部材104、105を設けたものである。そして、ガラスバルブ中央側の金属部材104、105の端部104a、105aは、ガラスバルブ中央側の外部電極端部102a、103aの位置からガラスバルブ端部101a、101b側に、間隔Lを1mm以上あけて設置されている。
外部電極102と外部電極103との間のガラスバルブ101内面には、赤(Y2O3:Eu3+)、緑(LaPO4:Ce3+,Tb3+)及び青(BaMg2Al16O27:Eu2+)の蛍光体を混合した希土類蛍光体が塗布されて、厚さ10〜20μmの蛍光体膜106が形成され、また、ガラスバルブ101の内部には、圧力が4〜13kPaのアルゴン及ネオン等の希ガス107と、2〜3mgの水銀108が封入されている。
直管ガラスバルブ111は、放電容囲器であって、例えばホウ珪酸ガラスからなり、横断面が略円形をしている。本実施の形態では、図4(a)に示すように、外径φ5.0mm、内径φ4.0mm、全長720mmの内部に希ガスが封入され、両端に外部電極を有していない略円形の直管ガラスバルブ111を、ステンレス鋼からなる2枚の成形金型22a,22bの間に挟むように設置し、直管ガラスバルブ111を図示しない加熱炉により軟化点より低い管壁温度(例えば、620〜700℃)へと加熱して、図4(b)に示すように、成形金型22aの自重により、直管ガラスバルブ111の横断面を上記長円状の短外径ao4.0mm、短内径ai3.0mm、長外径bo5.8mm、長内径bi4.8mmの長円状の扁平に形成する(図3(c)参照)。次に、図4(c)に示すように、長円状に形成されたガラスバルブ101の両端部101a、101bの外周に、後述するディップ法により管軸方向Yの長さDb、Dcをそれぞれ約23mmとした銀ペーストで形成された導電層の外部電極102、103を密着状態で形成する(図3(a)参照)。これにより、外部電極型蛍光ランプ100が製作される。このとき、ガラスバルブ端部101a、101bの底部の厚みtは、ガラスバルブ101の両端封止部からの圧力4〜13kPaを超える程度の希ガスのリークを防止するために、ガラスバルブ101の内周長の1/4以上(内径φ4.0mm×3.14/4=3.14mm)、つまり3.2mmとしたものである。
なお、ガラスバルブ101の横断面は、長円状に限らず、楕円状の扁平なものでもよい。
また、ガラスバルブ101の材料は、ホウ珪酸ガラスに限らず、ソーダガラスでもガラスバルブ端部101a、101bの底部の厚みtは、ガラスバルブ101の内周長の1/4以上である。さらに、発明者らの実験によれば、暗黒時の始動について、ホウ珪酸ガラスより安価なソーダガラスを用いる方がよいことを確認している。つまり、ホウ珪酸ガラスでは別に始動補助部材を設けて始動する必要があるが、ソーダガラスではガラス構成材料であるNaが始動補助部材になり始動すると考える。
本実施の形態に係る外部電極型蛍光ランプ100がこのような形状をしているのは以下の理由による。
管外径5.0mmのガラスバルブ111を上記成形方法により扁平にする場合には、最大でも、長外径boが6.6mm、短外径aoが3.0mmとなるように設定(この場合の扁平率は、ao/bo≒0.45となる。)することが好ましい。過度に扁平にすると、ガラスバルブ101の両端封止部から希ガスのリークやガラスバルブ101の形状が変わってしまうことがあり、歩留まりの低下につながるからである。
扁平なガラスバルブの横断面の短内径は、1.0mm以上5.0mm以下において、最冷点温度が60〜65℃の範囲ならば、最適なランプ効率が得られ、また、扁平なガラスバルブの横断面の長内径は、2.2mm以上11.1mm以下において、ガラスバルブの外周表面積の増大により放熱面積が大になるので、最冷点温度の過度な上昇の抑制を可能とすることができる。
図3(b)は、金属部材104の外観を示す図である。
金属部材105は、金属部材104と同様なものである。金属部材104は、ガラスバルブ101との熱膨張が同等で、かつ電極ソケット51、52よりも硬度が高い金属、例えばFe−Ni−Co部材で長円状のスリーブ(筒体)に形成されたものであり、金属部材104に弾性力を持たせるために、例えば長手方向に1つのスリット109が設けられ、その弾性力を利用して金属部材104を外部電極102に接続したものである。
金属部材104及び金属部材105は、ガラスバルブ101の端部から装着されている。このときガラスバルブ端部101a、101bの内周面において、外部電極102、103に対応するガラスバルブ101の各部分の形状が実質的に一致している。正確に言うと、ガラスバルブ端部101aの希ガス107に面する部分110の形状及びガラスバルブ101の厚みとガラスバルブ端部101bの希ガス107に面する部分110の形状及びガラスバルブ101の厚みが略等しい。また、金属部材104、105の端部104a、105aは、図3(a)に示すように鋭角な部分を有しないように面取り加工されているため、ガラスバルブ101の端部から装着し易く、かつ、外部電極102、103の外周面の損傷が生じにくくしたものである。
本実施の形態では、金属部材104及び金属部材105は、例えば、全長19mm、肉厚0.2mmであり、金属箔や金属テープのように可塑性を有する必要がないので、容易にキズが生じないように厚めに設定することができる。
なお、金属部材104、105は、外部電極102、103の外周面の損傷低減を考慮すると、金属箔や金属テープ等のように、定型を有さず、外から力を加えると形を変え、力を取り去ってもそのままの形を残す可塑性の部材とは異なり、定型を有し、外から力を加えても容易に形を変えない非可塑性の金属部材が好ましい。
また、金属部材104、105は、上記スリーブ形状に限らず、長円状のキャップ形状(有底筒体)でもよい。
外部電極102、103と金属部材104、105との接続性をよくするために、例えば、表面に半田により被覆された金属部材104、105を、ガラスバルブ101のそれぞれの一端部101a、101bの所定位置に挿入した後、被覆された半田を溶融し、外部電極102、103と金属部材104、105とを超音波接合してもよい。
また、外部電極102、103は、長円状のキャップ(有底筒体)に限らず、スリーブ(筒体)でもよい。
また、外部電極102、103は、銀ペーストに限らず、ニッケルペースト、金ペースト、パラジウムペースト、カーボンペースト、或いは半田材料をディップ法により、封着されたガラスバルブ101の両端に付着させたものでもよい。なお、外部電極102、103を半田材料にすると上記金属部材104、105を不要にすることもできる。
さらに、外部電極102、103は、焼成後において、銀ペースト、ニッケルペースト、金ペースト、パラジウムペースト又はカーボンペースト中にBi系の低融点ガラスを2〜10重量%含んだものが好ましい。つまり、ガラスバルブ101の端部から金属部材104、105を装着した際、外部電極102、103の外周面の損傷をしにくくすることができ、かつガラスバルブ101との接着力が高くなり、剥離発生率を低減することができるからである。
次に図5を用いて、長円状に形成されたガラスバルブ101と外部電極102、103と金属部材104、105との接続工程の手順を説明する。
(1)図5(a)に示すように、ヘキサン等の希釈液で銀ペーストを希釈し、この希釈された銀ペースト液を容器60に収容し、ディップ法により、図4に示す工程で形成された長円状のガラスバルブ101の一端部を除く近傍の部分(中央部側)を第1の治具61で挟持し、ガラスバルブ101の一端部を下降し、銀ペースト液が収容された容器60内に所定の長さMmmを浸漬させ、ガラスバルブ101の一端部に銀ペースト62aを付着させる(ステップS1)。この時、ガラスバルブ101に形成された銀ペースト62aの外部電極102は、従来技術のスプレー法又は刷毛塗布法に比べ、ガラスバルブ101の外周面に一定圧力で銀ペースト液を直接接触できるので、管軸及び半径方向の塗りむらを低減することができる。
(2)図5(b)に示すように、ガラスバルブ101を上昇させた後、第1の治具61にガラスバルブ101を挟持したまま、例えば、トンネル式の加熱炉63(加熱炉の条件は、処理温度約100℃、処理時間約1.5分)を通過させ、ガラスバルブ101の一端部に銀ペースト60aを仮り固定する(ステップS2)。
(3)一旦、常温に戻した後、第1の治具61からガラスバルブ101を外す。次に、図5(c)に示すように、他端部を除く近傍の部分(中央部側)を第1の治具61で挟持し、ディップ法により、このガラスバルブ101の他端部を下降し、銀ペースト液が収容された容器60内に所定の長さMmmを浸漬させ、ガラスバルブ101の他端部に銀ペースト62bを付着させる(ステップS3)。この時、ガラスバルブ101に形成された銀ペースト62bの外部電極103は、従来技術のスプレー法又は刷毛塗布法に比べ、ガラスバルブ101の外周面に一定圧力で銀ペースト液を直接接触できるので、管軸及び半径方向の塗りむらを低減することができる。
(4)図5(d)に示すように、第1の治具61でガラスバルブ101を挟持したまま、例えば、トンネル式の加熱炉63(加熱炉の条件は、処理温度620℃、処理時間約2分)を通過させ、ガラスバルブ101の両端部に付着した銀ペースト62a、62bを本固着する(ステップS4)。
(5)図示していないが、金属部材104、105(図3参照)を、ガラスバルブ101のそれぞれの一端部101a、101bの所定位置に挿入し、金属部材104、105の弾性力により、外部電極102、103と金属部材104、105とを接続することができる(ステップS5)。
(6)続いて、図示していないが、金属部材104と金属部材105との間に、断続的電流を流して点滅エージングを行うことで、管内の不純ガスを蛍光体、管壁へ吸着させることで、外部電極型蛍光ランプ100を製作することができる(ステップS6)。
次に、上記外部電極型蛍光ランプ100の作用効果について説明する。
本発明の第1の実施形態では、横断面が扁平なガラスバルブ101の両端部101a、101bの外周に密着した外部電極102、103を備えることで、ガラスバルブ101と外部電極102、103との間に隙間がないのでランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制することができ、また、封止されたガラスバルブ101の底部の厚みtがガラスバルブの内周長の1/4以上であることにより、ガラスバルブ101の両端封止部からの希ガスのリークを抑制することができる。
また、扁平なガラスバルブ101の横断面の短内径は、1.0mm以上5.0mm以下の範囲にあることにより、ガラスバルブ101の外周表面積を増大させて最冷点温度の過度な上昇を抑えながら、陽光柱プラズマ空間の中心から管内壁までの距離は実効的に短く保つことが可能になり、ランプ電流を高めたとしてもランプ効率の低下を抑えることができる。
また、ガラスバルブ101の端部の内周面において、外部電極102、103に対応するガラスバルブ101の各部分の形状が実質的に一致していることにより、各外部電極102、103と放電空間との間に介在するガラスバルブ101とが、等価的に第1のコンデンサと第2のコンデンサとの静電容量が実質的に等しくすることができるので、輝度むらを抑制することができる。
また、外部電極102、103は、ディップ法により、横断面が扁平なガラスバルブ101の端部外周に導電層でキャップ形状に形成されている。この方法は、従来技術のスプレー法又は刷毛塗布法に比べ、ガラスバルブ101の外周面に一定圧力で導電層を形成することができる。つまり、例えば銀ペーストの液をガラスバルブ101の外周面に直接接触できるので、管軸及び半径方向の塗りむらを低減することができ、その結果、ランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制することができる。
また、外部電極102、103は、横断面が扁平なガラスバルブ101の端部外周に導電層で形成され、かつ、その外周に面の少なくとも一部を包囲して接続された金属部材104、105が設けられていることにより、図2に示す電極ソケット51、52に設置時に金属部材104、105の損傷が低減できるので、銀ペースト等の導電層である外部電極102、103と電極ソケット51、52とを接続するものに比べ、金属部材104、105と電極ソケット51、52との接続の方が信頼性を向上することができる。
ガラスバルブ101の中央側の金属部材の端部104a、105aが、ガラスバルブ101の中央側における外部電極端部102a、103aの位置からガラスバルブ101の端部側に、間隔Lをあけて設置されているので、金属部材の端部104a、105aとガラスバルブ101の外周面との間に空気層の隙間hを有さないので、金属部材104、105とガラスバルブ101との間において、ランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制することができ、図示していないがランプ周辺の樹脂部材が急速に劣化するのを抑制することができる。
また、金属部材104、105のガラスバルブ101中央側の端部104a、105aは、外部電極端部102a、103aから間隔Lを1mm以上あけて設置されているので、金属部材104、105の取りつけばらつきがあっても、金属部材104、105とガラスバルブ101との間におけるランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制することができる。
また、金属部材104、105は、3mm以上の長さで外部電極102、103を包囲しているので、外部電極型蛍光ランプ100の両端にある金属部材104、105がソケット台50の電極ソケット51及び電極ソケット52に安定に接続保持され、ランプ点灯させることができる。
また、金属部材104、105のガラスバルブ101中央側の端部104a、105aが、面取りされているので、ガラスバルブ101の端部から金属部材104、105が装着し易く、かつ、その装着時に外部電極102、103の外周面の損傷をしにくくすることができる。
また、外部電極102、103である導電層は、銀ペーストであることにより、ガラスバルブ101との密着性が向上し、銀ペーストの剥がれが防止でき、かつ、ガラスバルブ101と外部電極102、103との間に隙間がないのでランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制することができる。さらに、デップ法により塗布された銀ペーストは、ガラスバルブ101に対して高い密着性で寸法精度がよいので、各電極102、103と、各電極102、103と放電空間との間に介在するガラスバルブ101とが、等価的に第1のコンデンサと第2のコンデンサとの静電容量が実質的に等しくすることができる。
本発明は、ガラスバルブの両端封止部からの希ガスのリーク及びランプ点灯時のコロナ放電の発生を抑制した外部電極型蛍光ランプを提供することができるので、液晶テレビに用いられている直下方式のバックライトユニットをはじめとする、複写機、ファクシミリ、イメージスキャナーなどのOA機器に用いられる原稿読取用光源として広く適用することができ、その産業的利用価値は極めて高い。
101 ガラスバルブ
101a、101b ガラスバルブ101の両端部
102、103 外部電極
101a、101b ガラスバルブ101の両端部
102、103 外部電極
Claims (13)
- 両端が封止され、横断面が扁平なガラスバルブの両端部外周に密着した外部電極を備え、前記封止されたガラスバルブの底部の厚みが前記ガラスバルブの内周長の1/4以上であることを特徴とする外部電極型蛍光ランプ。
- 前記扁平なガラスバルブの横断面の短内径は、1.0mm以上5.0mm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブ端部の内周面において、前記外部電極に対応する前記ガラスバルブの各部分の形状が実質的に一致していることを特徴とする請求項1又は2に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記外部電極は、ディップ法により、横断面が扁平なガラスバルブの端部外周に導電層でキャップ形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記外部電極は、管状のガラスバルブの端部外周に導電層で形成され、かつ、その外周に面の少なくとも一部を包囲して接続された金属部材が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブ中央側の前記金属部材の端部が、前記ガラスバルブ中央側の前記外部電極端部の位置から前記ガラスバルブ端部側に、間隔をあけて設置されていることを特徴とする請求項5に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブ中央側の前記金属部材の端部は、前記間隔を1mm以上あけて前記外部
電極端に設置されていることを特徴とする請求項6に記載の外部電極型蛍光ランプ。 - 前記金属部材は、3mm以上の長さで前記外部電極を包囲し前記外部電極に接続されていることを特徴する請求項6または請求項7に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブ中央側の前記金属部材の端部が、面取りされていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記導電層は、銀ペースト、ニッケルペースト、金ペースト、パラジウムペースト又は、カーボンペーストのいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 前記ガラスバルブがソーダガラスであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の外部電極型蛍光ランプ。
- 反射板とこれを囲む側板とを有する外囲器内に、請求項1から11のいずれか1項に記載の外部電極型蛍光ランプが複数本所定の間隔を置いて並列配置されており、前記各外部電極型蛍光ランプは、前記扁平な形状をした断面の長軸が前記反射板の主面と略平行となるように配置されていることを特徴とするバックライトユニット。
- 両端が封止され、横断面が扁平なガラスバルブの両端部外周に密着した外部電極を備え、前記封止されたガラスバルブの底部の厚みが前記ガラスバルブの内周長の1/4以上である外部電極型蛍光ランプの製造方法であって、封止されたガラスバルブの底部の厚みが前記ガラスバルブの内径以上である横断面が円形状の直管蛍光ランプを、金型により前記ガラスバルブ横断面を扁平状に形成した後、前記ガラスバルブの両端部外周に外部電極を形成したことを特徴とする外部電極型蛍光ランプの製造方法。
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JP2005105909A JP2006286448A (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 外部電極型蛍光ランプ、バックライトユニット及び外部電極型蛍光ランプの製造方法 |
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WO2008059725A1 (fr) * | 2006-11-13 | 2008-05-22 | Sharp Kabushiki Kaisha | Dispositif de rétroéclairage, carte de circuit d'éclairage a source lumineuse et dispositif d'affichage a cristaux liquides |
JP2009224185A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Harison Toshiba Lighting Corp | 放電ランプおよび放電ランプの製造方法 |
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- 2005-04-01 JP JP2005105909A patent/JP2006286448A/ja active Pending
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