JP2004247074A - 蛍光ランプおよびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光効率を低下させることなく、かつ、管壁負荷を大きくしても剥離が発生しない蛍光層を有する蛍光ランプを提供する。
【解決手段】ガラス管1の内壁上に反射膜2および希土類を用いた赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体による発光層3を積層し、内部に水銀蒸気、希ガスを封入し、かつ、発光層を1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成した蛍光ランプにおいて、青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmとし、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmとした。
【選択図】 図1
【解決手段】ガラス管1の内壁上に反射膜2および希土類を用いた赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体による発光層3を積層し、内部に水銀蒸気、希ガスを封入し、かつ、発光層を1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成した蛍光ランプにおいて、青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmとし、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmとした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蛍光ランプおよびその使用方法に係わり、特に3波長発光形蛍光ランプおよびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光ランプは、内側に蛍光体発光層を形成したガラス管内に水銀とアルゴン、キセノン等の希ガスとが封入され、ガラス管の両端に電極を設けた簡単な構造で効率が良く明るい蛍光発光が得られるので種々の分野で広く用いられている。
【0003】
すなわち蛍光ランプ一般照明を始めとして、OA機器用光源、例えば複写装置の露光光源、ファクシミリの原稿読取り光源、あるいは液晶ディスプレイのバックライトなど広範囲に利用されている。
【0004】
蛍光ランプは、ガラス管の内壁に反射膜を形成し、その上に発光層を形成している。
【0005】
この発光層は、発光ピーク波長611nmの赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、発光ピーク波長543nmの緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および発光ピーク波長452nmの青色発光蛍光体であるユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体又はユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体を組み合わせた蛍光体(3波長発光形)などにより構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−29441号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による発光体の平均粒径は3μm〜4μmが主流で、1cm2当たり2mg〜4mgの発光層で形成されている。しかしながらこのような平均粒径の発光体を用いて、光束を上げるために1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成すると蛍光膜が厚くなり発光効率が低下するだけでなく、ガラス管への結着力も低下して膜が剥離する問題が発生する。
【0008】
したがって本発明の目的は、発光層を厚くしても発光効率を低下させることなく、かつ剥離が発生しない蛍光層を有する蛍光ランプを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、希土類を用いた赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体を用いて反射膜表面もしくはガラス管内壁の1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成した蛍光ランプにおいて、前記青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmである蛍光ランプにある。
【0010】
ここで、前記赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであることが好ましい。
【0011】
また、前記青色発光体はユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体であることができる。あるいは、前記青色発光体はユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体であることができる。
【0012】
さらに、前記発光層は反射膜を介してガラス内壁上に形成されていることが好ましい。この場合、前記反射膜はアルミナの膜であることができる。あるいは、前記反射膜はイットリアの膜であることができる。また、前記反射膜は管内壁の1cm2当たり0.01mg〜0.05mg形成されていることが好ましい。
【0013】
さらに、前記ガラス管の長手方向の両端にそれぞれ電極が設けられており、長手方向に対して直角方向のガラス管の断面は円形リング状であることができる。この場合、円形リングの内径は10mmから16mmであることが好ましい。
【0014】
あるいは、前記ガラス管の長手方向の両端にそれぞれ電極が設けられており、長手方向に対して直角方向のガラス管の断面は長方形リング状であることができる。この場合、長方形リングの内周は30mm〜50mmであることが好ましい。
【0015】
本発明の他の特徴は、上記したいずれかの蛍光ランプを009W/cm2〜0.12W/cm2の管壁負荷で使用する蛍光ランプの使用方法にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明を説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【0018】
長手方向の両端にそれぞれ電極を設けた内径が10mm〜16mmの円形ガラス管1内に水銀蒸気およびアルゴン、キセノン等の希ガス4が封入され、ガラス管1の内壁上に反射膜2および紫外線を発光させる発光層3が積層して形成されている。
【0019】
すなわち、ガラス管の内面壁上に第一層目として1cm2当たり、すなわちガラス管の内壁の1cm2当たり0.01mg〜0.05mgのアルミナやイットリア等の微粒子酸化物による反射膜2を形成し、その上の第二層目には、1cm2当たり、すなわち反射膜の2の上面の1cm2当たり4mg〜8mgの希土類を用いた3波長発光域の蛍光体により発光層3を形成させる。
【0020】
この発光層3は、発光ピーク波長611nmの赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、発光ピーク波長543nmの緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および発光ピーク波長452nmの青色発光蛍光体であるユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体により構成されており、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであり、このうち青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmとなっている。
【0021】
本発明の発明者達の種々の実験、検討によれば、このような構成の蛍光ランプは、発光層3が剥離しないことが確認でき、従来技術の管壁負荷より大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつ光束を高くすることが可能であることが確認できた。
【0022】
このように平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができた。
【0023】
また、青色発光蛍光体としてユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体を用いた場合も同様の効果が得られた。
【0024】
すなわち、赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および青色発光蛍光体であるユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体の全体の平均粒径を5μm〜6μmとし、このうち青色発光体であるユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体のの平均粒径を6μm〜7μmとすることにより、管壁負荷を従来技術よりも大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつこのことと平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができた。
【0025】
図2は本発明の第2の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【0026】
この実施の形態は、長手方向の両端にそれぞれ電極を設け、長手方向に対して直角方向のガラス管10の断面が長方形リング状である平面型の蛍光ランプであり、長方形リングの内周は30mm〜50mmである。
【0027】
第1の実施の形態と同様に、ガラス管10内に水銀蒸気およびアルゴン、キセノン等の希ガス4が封入され、ガラス管10の内壁上に反射膜20および紫外線を発光させる発光層30積層して形成されている。
【0028】
すなわち、ガラス管10の内面壁上に第一層目として1cm2当たり0.01mg〜0.05mgのアルミナやイットリア等の微粒子酸化物による反射膜20を形成し、その上の第二層目には、1cm2当たり4mg〜8mgの希土類を用いた3波長発光域の蛍光体により発光層30を形成させる。
【0029】
この発光層30は、第1の実施の形態の発光層10と同様に、赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および青色発光蛍光体であるユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体あるいはユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体により構成されており、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであり、このうち青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmとなっている。
【0030】
この第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、このような構成の平形蛍光ランプでも管壁負荷を従来技術よりも大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつ平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができた。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば発光層を構成する蛍光体全体の平均粒径を5〜6μmとし、そのうち青色発光を有する蛍光体の平均粒径を6〜7μmとすることで管壁負荷を従来技術よりも大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつ、平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス管
2 反射膜
3 発光層
4 水銀蒸気および希ガス
10 ガラス管
20 反射膜
30 発光層
【発明の属する技術分野】
本発明は蛍光ランプおよびその使用方法に係わり、特に3波長発光形蛍光ランプおよびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光ランプは、内側に蛍光体発光層を形成したガラス管内に水銀とアルゴン、キセノン等の希ガスとが封入され、ガラス管の両端に電極を設けた簡単な構造で効率が良く明るい蛍光発光が得られるので種々の分野で広く用いられている。
【0003】
すなわち蛍光ランプ一般照明を始めとして、OA機器用光源、例えば複写装置の露光光源、ファクシミリの原稿読取り光源、あるいは液晶ディスプレイのバックライトなど広範囲に利用されている。
【0004】
蛍光ランプは、ガラス管の内壁に反射膜を形成し、その上に発光層を形成している。
【0005】
この発光層は、発光ピーク波長611nmの赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、発光ピーク波長543nmの緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および発光ピーク波長452nmの青色発光蛍光体であるユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体又はユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体を組み合わせた蛍光体(3波長発光形)などにより構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−29441号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による発光体の平均粒径は3μm〜4μmが主流で、1cm2当たり2mg〜4mgの発光層で形成されている。しかしながらこのような平均粒径の発光体を用いて、光束を上げるために1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成すると蛍光膜が厚くなり発光効率が低下するだけでなく、ガラス管への結着力も低下して膜が剥離する問題が発生する。
【0008】
したがって本発明の目的は、発光層を厚くしても発光効率を低下させることなく、かつ剥離が発生しない蛍光層を有する蛍光ランプを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、希土類を用いた赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体を用いて反射膜表面もしくはガラス管内壁の1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成した蛍光ランプにおいて、前記青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmである蛍光ランプにある。
【0010】
ここで、前記赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであることが好ましい。
【0011】
また、前記青色発光体はユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体であることができる。あるいは、前記青色発光体はユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体であることができる。
【0012】
さらに、前記発光層は反射膜を介してガラス内壁上に形成されていることが好ましい。この場合、前記反射膜はアルミナの膜であることができる。あるいは、前記反射膜はイットリアの膜であることができる。また、前記反射膜は管内壁の1cm2当たり0.01mg〜0.05mg形成されていることが好ましい。
【0013】
さらに、前記ガラス管の長手方向の両端にそれぞれ電極が設けられており、長手方向に対して直角方向のガラス管の断面は円形リング状であることができる。この場合、円形リングの内径は10mmから16mmであることが好ましい。
【0014】
あるいは、前記ガラス管の長手方向の両端にそれぞれ電極が設けられており、長手方向に対して直角方向のガラス管の断面は長方形リング状であることができる。この場合、長方形リングの内周は30mm〜50mmであることが好ましい。
【0015】
本発明の他の特徴は、上記したいずれかの蛍光ランプを009W/cm2〜0.12W/cm2の管壁負荷で使用する蛍光ランプの使用方法にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明を説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【0018】
長手方向の両端にそれぞれ電極を設けた内径が10mm〜16mmの円形ガラス管1内に水銀蒸気およびアルゴン、キセノン等の希ガス4が封入され、ガラス管1の内壁上に反射膜2および紫外線を発光させる発光層3が積層して形成されている。
【0019】
すなわち、ガラス管の内面壁上に第一層目として1cm2当たり、すなわちガラス管の内壁の1cm2当たり0.01mg〜0.05mgのアルミナやイットリア等の微粒子酸化物による反射膜2を形成し、その上の第二層目には、1cm2当たり、すなわち反射膜の2の上面の1cm2当たり4mg〜8mgの希土類を用いた3波長発光域の蛍光体により発光層3を形成させる。
【0020】
この発光層3は、発光ピーク波長611nmの赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、発光ピーク波長543nmの緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および発光ピーク波長452nmの青色発光蛍光体であるユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体により構成されており、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであり、このうち青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmとなっている。
【0021】
本発明の発明者達の種々の実験、検討によれば、このような構成の蛍光ランプは、発光層3が剥離しないことが確認でき、従来技術の管壁負荷より大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつ光束を高くすることが可能であることが確認できた。
【0022】
このように平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができた。
【0023】
また、青色発光蛍光体としてユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体を用いた場合も同様の効果が得られた。
【0024】
すなわち、赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および青色発光蛍光体であるユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体の全体の平均粒径を5μm〜6μmとし、このうち青色発光体であるユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体のの平均粒径を6μm〜7μmとすることにより、管壁負荷を従来技術よりも大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつこのことと平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができた。
【0025】
図2は本発明の第2の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【0026】
この実施の形態は、長手方向の両端にそれぞれ電極を設け、長手方向に対して直角方向のガラス管10の断面が長方形リング状である平面型の蛍光ランプであり、長方形リングの内周は30mm〜50mmである。
【0027】
第1の実施の形態と同様に、ガラス管10内に水銀蒸気およびアルゴン、キセノン等の希ガス4が封入され、ガラス管10の内壁上に反射膜20および紫外線を発光させる発光層30積層して形成されている。
【0028】
すなわち、ガラス管10の内面壁上に第一層目として1cm2当たり0.01mg〜0.05mgのアルミナやイットリア等の微粒子酸化物による反射膜20を形成し、その上の第二層目には、1cm2当たり4mg〜8mgの希土類を用いた3波長発光域の蛍光体により発光層30を形成させる。
【0029】
この発光層30は、第1の実施の形態の発光層10と同様に、赤色発光蛍光体であるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体、緑色発光蛍光体であるテルビウム、セリウム付活燐酸ランタン蛍光体および青色発光蛍光体であるユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体あるいはユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体により構成されており、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであり、このうち青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmとなっている。
【0030】
この第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、このような構成の平形蛍光ランプでも管壁負荷を従来技術よりも大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつ平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができた。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば発光層を構成する蛍光体全体の平均粒径を5〜6μmとし、そのうち青色発光を有する蛍光体の平均粒径を6〜7μmとすることで管壁負荷を従来技術よりも大きい値である0.09W/cm2〜0.12W/cm2にし、かつ、平均粒径が従来技術よりも大きいことにより水銀による紫外線が効率よく蛍光体に刺激を与えることにより発光効率が向上し、光束を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、ガラス管の長手方向に対して直角方向の断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス管
2 反射膜
3 発光層
4 水銀蒸気および希ガス
10 ガラス管
20 反射膜
30 発光層
Claims (13)
- 希土類を用いた赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体を用いて1cm2当たり4mg〜8mgの発光層を形成した蛍光ランプにおいて、前記青色発光体の平均粒径は6μm〜7μmであることを特徴とする蛍光ランプ。
- 前記赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光体の全体の平均粒径は5μm〜6μmであることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記青色発光体はユーロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光体であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記青色発光体はユーロピウム付活クロロ隣酸ストロンチウム、カルシウム、バリウム蛍光体であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記発光層は反射膜を介してガラス内壁上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記反射膜はアルミナの膜であることを特徴とする請求項5記載の蛍光ランプ。
- 前記反射膜はイットリアの膜であることを特徴とする請求項5記載の蛍光ランプ。
- 前記反射膜は1cm2当たり0.01mg〜0.05mg形成されていることを特徴とする請求項5記載の蛍光ランプ。
- 前記ガラス管の長手方向の両端にそれぞれ電極が設けられており、長手方向に対して直角方向のガラス管の断面は円形リング状であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記円形リングの内径は10mmから16mmであることを特徴とする請求項9記載の蛍光ランプ。
- 前記ガラス管の長手方向の両端にそれぞれ電極が設けられており、長手方向に対して直角方向のガラス管の断面は長方形リング状であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 前記長方形リングの内周は30mm〜50mmであることを特徴とする請求項11記載の蛍光ランプ。
- 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の蛍光ランプを009W/cm2〜0.12W/cm2の管壁負荷で使用することを特徴とする蛍光ランプの使用方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003032918A JP2004247074A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 蛍光ランプおよびその使用方法 |
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JP2003032918A JP2004247074A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 蛍光ランプおよびその使用方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004247074A true JP2004247074A (ja) | 2004-09-02 |
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JP (1) | JP2004247074A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1607321A2 (en) | 2004-06-18 | 2005-12-21 | Shimano Inc. | Bicycle control apparatus |
JP2010027452A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Panasonic Corp | 蛍光ランプ |
WO2010126869A1 (en) * | 2009-05-01 | 2010-11-04 | Osram Sylvania Inc. | Phosphor blend and fluorescent lamp containing same |
JP2012221622A (ja) * | 2011-04-05 | 2012-11-12 | Nec Lighting Ltd | 蛍光ランプ |
-
2003
- 2003-02-10 JP JP2003032918A patent/JP2004247074A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010126869A1 (en) * | 2009-05-01 | 2010-11-04 | Osram Sylvania Inc. | Phosphor blend and fluorescent lamp containing same |
US10066162B2 (en) | 2009-05-01 | 2018-09-04 | Ledvance Llc | Phosphor blend and fluorescent lamp containing same |
JP2012221622A (ja) * | 2011-04-05 | 2012-11-12 | Nec Lighting Ltd | 蛍光ランプ |
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