JP2004246708A - 自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラム - Google Patents
自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】病気(持病)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる自動車用健康管理システム等を提供する。
【解決手段】本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理システム1であって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶手段64と、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択手段2と、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信する送信手段2と、を有する。
【選択図】 図9
【解決手段】本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理システム1であって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶手段64と、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択手段2と、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信する送信手段2と、を有する。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムに係わり、特に、持病等の病気を持つ個人が自動車に乗車して外出や旅行する場合でも健康管理を行うことができる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、特許文献1に示されているように、車両事故や乗員の急病時に、警察署や消防署に自動通報するものが知られている。この特許文献1には、事故検知センサで事故を検知した場合、メーデーECUが音声合成部及びスピーカを用いて車両の乗員に対して事故の程度を問診し、その回答に基いて警察署や消防署に通報するようにしたものが開示されている。
さらに、自動車の乗員の脈拍や心拍等を検出するシステムも良く知られている。
【特許文献1】
特開平11−355478号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、心臓病、糖尿病、腰痛、手足の骨折などの病気(持病)を持つ個人が、自動車で外出したり旅行して、体調や持病が悪化した場合には、かかり付け病院が近くにある場合は、そのかかり付け病院に連絡して、診断を受けるようにすれば良いが、遠方に旅行等にでかけた場合には、かかり付け病院も近くになく、どの病院に行けばようか判断し難い場合が多い。
また、自動車で移動中に、個人的に病気(持病)を適当なタイミングで検査する必要な場合もあるが、そのような場合には、車内で検査することは可能であるが、その検査結果を車内で的確に判断するのは困難であり、そのため、自動車での外出等が出来難い状況となっている。
【0004】
また、自動車の車内で個人の病気(持病)を検査しその検査結果に基き、自動的に、その個人に最適な病院に通報すると共に診療予約等を行うことができれば、持病を持った個人が手軽に自動車で外出することができるが、そのようなこともいまだに実現されていない。
また、病気(持病)を持つ個人が自動車で外出したり旅行するとき、自宅にいる家族は、心配であるが、このとき、外出先の個人の体調等を自宅で確認することができれば、安心であり、さらに、家族が、個人の病気の対応方法をその個人と合意して決定したり個人に代わって決定できれば、より的確な判断が可能となる。
【0005】
また、個人の病気(持病)に対応させて、自動的に、施設が選択できたり、経路が設定できれば、その個人にとって、自動車での移動は快適となるが、このようなこともいまだに実現されていない。
さらに、自動車で移動中の個人が糖尿病等で食事制限がされている場合には、同乗者の食事も同時に限定される状況が多くなるので、同乗者に迷惑をかけることになり、それにより、その個人は自動車で旅行等することが億劫になり、出不精となる。
【0006】
本発明者らは、上述したような、病気(持病)を持つ個人が、安心して自動車で外出したり旅行することができる自動車用健康管理システム等を開発する必要があることを新たな課題と認識し、その認識をベースにして、かかるシステムの開発を行った。
【0007】
このように、本発明は、全く新規な課題を達成するためになされたものであり、病気(持病)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムを提供することを目的としている。
また、本発明は、自動車で移動中の個人の病気(持病)が悪化して異常となった場合でも、良好に対応することができる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理システムであって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶手段と、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択手段と、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信する送信手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、個人の病気に関する個人病気データが登録して記憶され、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路が選択され、さらに、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信されるので、病気(持病)を持つ個人が自動車で外出や旅行をする場合、個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路が選択することができ、その結果、持病を持った者でも自動車での旅行等が快適となり、心理的にも安心となる。
【0010】
本発明は、好ましくは、更に、病名に関連した選択規制情報を格納した選択規制情報データベースを有し、選択手段が、この選択規制情報を参酌して、個人に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する。
このように構成された本発明によれば、病名に関連して好ましくない施設及び/又は経路が選択規制情報として格納されているため、個人の病気に関連したこの選択規制情報を参酌することにより、個人の病気に好ましくない施設及び経路は選択されず、個人の病気に対して最適な施設と経路が選択され、結果、病気(病気)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、上記選択規制情報は、上記施設である飲食店に関する規制情報を含んでいる。
このように構成された本発明においては、例えば、個人の病気が糖尿病の場合には、塩分の多い食事を提供する飲食店は好ましくないため、最適な施設として選択されることはないので、病気(持病)を持つ個人は、自動車で移動する際にも安心して施設を選択することが可能となる。
【0012】
本発明において、好ましくは、上記選択規制情報は、施設のバリアフリー情報を含んでいる。
このように構成された本発明においては、例えば、個人の病気が骨折の場合には、バリアフリー以外の施設は好ましくないため、バリアフリーである最適な施設が選択されるので、病気(持病)を持つ個人は、自動車で移動する際にも安心して施設を選択することが可能となる。
【0013】
本発明において、好ましくは、上記選択規制情報は、経路の経路規制情報を含んでいる。
このように構成された本発明においては、例えば、個人の病気が花粉症の場合には、山間部の経路を選択するのは好ましくないため、山間路が最適な施設として選択されることはないので、病気(持病)を持つ個人は、自動車で移動する際にも安心して経路を選択することが可能となる。
【0014】
本発明において、好ましくは、上記記憶手段は、自動車に乗車する乗員別に個人病気データを記憶し、送信手段は、乗員別に選択された施設及び/又は経路を送信する。
このように構成された本発明によれば、病気(持病)を持つ個人が複数人自動車に乗車する場合であっても、乗員別に個人病気データを記憶し、乗員別に選択された施設及び/又は経路を送信するので、各乗員の病気(持病)に対応した的確な施設及び経路の選択が可能となる。
【0015】
本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理方法であって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶工程と、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択工程と、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信する送信工程と、を有することを特徴としている。
【0016】
本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行うコンピュータのための自動車用健康管理プログラムであって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶させ、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択させ、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信させるように、コンピュータを制御するための自動車用健康管理プログラムである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる自動車用健康管理システムの実施形態を示す基本構成図である。
図1に示すように、自動車用健康管理システム1は、自動車に乗車する個人の健康管理及び通報等を行う自動車用健康管理サーバである情報センタ2を有し、この情報センタ2には、インターネット等のネットワーク4を介して、個人が乗車する自動車6、その個人や家族が所有する携帯情報端末(PDA)等の携帯情報機器8、及び、個人の自宅10が接続されている。情報センタ2には、さらに、交通規制情や交通渋滞情報等の交通情報を提供する交通情報センタ12、道路サービス14、病院等の医療機関16、及び、メーデーの際(事故時)に通報する警察/消防署18が接続されている。これにより、個人及び情報センタ12は、ネットワーク4を介して、後述する種々の情報の送信及び受信が可能となっている。
ここで、詳細は、後述するが、医療機関16には、その個人のかかり付け病院、その個人の持病に関連する診療科を有し予め登録されている病院、及び、個人の持病に関連する診療科を有する未登録の病院が含まれる。
【0018】
図2は個人が乗車する自動車に搭載された移動体ナビゲーション装置を示すブロック図である。この移動体ナビゲーション装置20は、入力されたデータやドライバの操作に基づき、車両を目的地まで経路案内(径路誘導)を行う制御手段であるCPU22と、情報センタ2からネットワーク4を経由して後述する個人病気データ等を受信し且つ個人の病気の異常や対応方法等を送信する通信装置24を備えている。この通信装置24は、具体的には、携帯電話である。移動体ナビゲーション装置20は、更に、情報センタ2から受信した情報を記憶する記憶装置(具体的には、HDD)26と、情報センタ2から受信した情報や経路案内さらに病気の検査項目、検査タイミング、対応方法等を表示するディスプレイ28と、地図情報を格納したDVD−ROM30と、ドライバが目的地の設定や情報センタ2に自動車6に乗車している個人の病気(持病)の異常等を情報センタ2や自宅10等に連絡するための操作スイッチ32を備えている。
【0019】
また、移動体ナビゲーション装置20は、車両の現在位置を検出する位置検出手段を構成するGPS受信機34、車速センサ36及びジャイロセンサ38を備えている。ここで、GPS受信機34は衛星から電波を受信して現在位置を検出し、車速センサ36は移動距離を求めるために車両の速度を検出し、ジャイロセンサ38は車両の移動方向を検出し、これらの各センサ34,36,38の検出値により、車両の現在位置を正確に検出するようになっている。
【0020】
移動体ナビゲーション装置20は、さらに、自動車に乗車中の個人の病気(持病)を検査するための検査装置40が接続されている。この検査装置40は、時計に内臓された携帯可能なもので、ブルーツースを内蔵しており、移動体ナビゲーション装置20(CPU22)と検査データを送受信できるようになっている。
ここで、検査装置40は、上記のような携帯可能なもの以外に、図3に示すような自動車6に予め搭載されている各種の検査機器から構成されるようなものでも良い。
【0021】
即ち、図3に示すように、検査装置40は、個人の体調を検査するための各種の検査機器、具体的には、スピーカ42、カメラ44、体温測定用サーモセンサ46、心拍/血圧用電極48、血圧判定用赤外線送受信装置50、体重/体圧分布測定センサ52等を備えている。
スピーカ6は、Aピーラに取り付けられ、検査方法、検査タイミング、異常値、検査結果に応じた対応方法等を個人や同乗者に知らせるためのものである。カメラ44は、フロントミラーに取り付けられ、個人の状態や発汗が検査できるようになっている。
体温測定用サーモセンサ46は、ハンドルに取り付けられ、個人がこのサーモセンサ46を握ることにより、個人の体温を測定できるようになっている。
【0022】
心拍/血圧用電極48は、ハンドルの左右に1対に取り付けられ、血圧判定用赤外線送受信装置50も、心拍/血圧用電極48の一方の近傍に取り付けられている。心拍(心電)は、個人が両手で左右の心拍/血圧用電極48をそれぞれ握ることにより、測定できるようになっている。また、血圧を得るために、先ず、個人が両手で左右の心拍/血圧用電極48をそれぞれ握った状態で、個人の心拍(心電)を計ると共にその個人の一方の指先に血圧判定用赤外線送受信装置50から赤外線を照射し、その反射光を装置50が受光し、脈波を計り、次に、これらの測定された心電と脈波の信号のずれから、心臓が収縮してそれが指先まで伝わって来る伝播時間を計算し、伝播時間が血圧と相関があるため、この伝播時間から、血圧を推定する。
体重/体圧分布測定センサ52は、シートに取り付けられており、シートに着座した個人の体重及び体重分布を測定することにより、腰痛等を判定できるようになっている。
【0023】
次に、図4により、本実施形態の自動車用健康管理システムの詳細について説明する。
図4に示すように、先ず、情報センタ(自動車用健康管理サーバ)2は、データベース54を備え、このデータベース54は、地図データ56、顧客一般データ58は、施設関連データ60、病気関連データ62、及び、顧客体調データ64等を格納している。
地図データ56は、最新の地図データであり、自動車6からの要求に応じて、自動車6に送信され、自動車6側で、地図データが最新のものに更新されるようになっている。
顧客一般データ58は、情報センタ2と契約した顧客(個人)毎の病気関連以外のデータであり、例えば、自動車のメンテナンス用のデータ、修理履歴データ、保険データ、ドライバ情報、趣味情報等が含まれる。
【0024】
施設関連データ60は、公共施設、遊園地、観光施設、ショッピング施設、駐車場、ガソリンスタンド、飲食店(レストラン)等の施設に関連するデータである。ここで、この施設関連データ60には、通常の施設関連データ以外に、各施設における病気関連施設情報、例えば、駐車場の場合にはバリアフリーとなっている等の情報や、飲食店の場合には糖尿病のために塩分が少ない食事を提供出来る等の情報も含まれている。
【0025】
病気関連データ62は、顧客(個人)とは無関係な一般医療情報のデータであり、病名、各病名に対する対応方法及び処方箋等が含まれる。さらに、この病気関連データ62には、選択規制情報が含まれている。ここで、選択規制情報とは、例えば、骨折の場合に駐車場を選択する場合バリアフリー以外のものは好ましくなく、糖尿病に飲食店を選択する場合塩分の多い食事を提供する飲食店は不適当であり、花粉症の場合山間道路を経路設定するのは好ましくない等情報である。
顧客体調データ64は、顧客(個人)に関する体調管理データである。この体調管理データには、医師又は個人自身若しくは家族が登録した「個人の病気データ(持病データ)」が含まれる。
【0026】
ここで、個人の病気データ(持病データ)は、「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「病名(病気の度合いを含む)」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「病気に対する対応方法(食事制限等を含む)」、「病気(持病)が異常(及び異常レベル大)であると判定するための異常判定値」、「応急処置方法」、「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」である。ここで、「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「対応方法(食事制限等を含む)」、「異常判定値」、並びに、「応急処置方法」は、医師により予め登録されており、さらに、「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」は、その個人又は家族により予め登録されている。
【0027】
次に、図4に示すように、情報センタ2と個人の自宅10(携帯情報機器8を含む)との間では、自宅10から情報センタ2に対して、上述した個人の病気データの一部が送信され、情報センタ2のデータベース54に顧客体調データとして登録され格納される。また、個人の病気データの一部に変更があったときは、その変更データも自宅10から情報センタ2に送信され、データベース54の顧客体調データが更新されるようになっている。ここで、自宅から情報センタ2に送信される個人の病気データの一部は、個人又は家族により予め登録されている「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」である。
【0028】
ここで、個人の病気データの残りは、医師により予め登録される「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「対応方法(食事制限等を含む)」、「異常判定値」、並びに、「応急処置方法」であり、これらは、後述するように、医療機関16から、情報センタ2に送信されるようになっている。なお、これらの医師により予め登録される「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」や「検査項目」等の個人の病気データの残りを、その個人が医療機関16から直接受信し、その後、個人の病気データの全部を、自宅10(携帯情報機器8)から、情報センタ2に送信するようにしてもよい。
一方、自宅10は、情報センタ2から、後述する自動車での個人の検査結果及び異常と判定された場合の対応方法等を受信するようになっている。
【0029】
情報センタ2とその個人が乗車する自動車6との間では、先ず、自動車6が、情報センタ2から、その自動車に乗車する個人の病気データ及び施設関連データを受信する。また、自動車6は、情報センタ2へ、病気(持病)の検査が必要な乗員(個人)を示す乗員信号、病気(持病)の検査を行った乗員(個人)の検査結果、及び、検査結果から判定された異常レベル等を送信する。
【0030】
さらに、情報センタ2と医療機関(病院)16との間では、まず、医療機関(病院)16から情報センタ2に、上述したように、個人の病気データの残りである、医師により予め登録される「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「対応方法(食事制限等を含む)」、「異常判定値」、並びに、「応急処置方法」が送信される。
ここで、個人の病気データの残りは、上述したように、情報センタ2に送信せず、個人の自宅10等に送信するようにしても良い。さらに、個人は、個人の病気データの一部である個人又は家族により予め登録されている「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」を、自宅10等から情報センタ2に送信せずに、医療機関16に送信し、その後、医療機関16から、個人の病気データの全部を情報センタ2に送信するようにしても良い。
【0031】
一方、情報センタ2は、医療機関16に、自動車の乗車中の個人の検査結果が異常と判定された場合(異常レベルが大の場合)等には、その個人の診断予約及び到着予想時間等を送信する。これにより、自動車に乗車中の個人の病気(持病)が異常となった場合でも、短時間で対応が可能となる。
【0032】
次に、図5により、本実施形態の自動車用健康管理システムにおける自動車、情報センタ、及び、医療機関/自宅の間の情報の送受信を包括的に説明する。図5は、本実施形態の自動車用健康管理システムの第1の態様を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、Sは、各ステップを示す。
図5に示すように、先ず、S1において、医療機関16及び/又は自宅10(携帯情報機器8を含む)から、情報センタ2に、上述した個人の病気データが送信される。S2において、情報センタ2は、顧客体調データ64として、個人の病気データを登録保存する。
【0033】
次に、自動車6では、S3において、検査対象乗員である個人を特定し、情報センタ2に、その個人特定情報を送信する。その後、情報センタ2は、S4において、その個人の病気データを検索すると共に自動車6に送信する。
次に、自動車6では、S5において、受信した個人の病気データを記憶装置26(図2参照)に一時的に保存する。次に、S6において、自動車内で指定の検査タイミングで指定項目の検査を実行する。このとき、検査を行う個人に対し、ディスプレイ28やスピーカ42により、これらの検査タイミングや検査項目がガイドされるようになっている。次に、S7において、上述した医師が設定したその個人の病気(持病)に対する「異常判定値」を読み込み、S8において、この異常判定値に基づき、得られた検査結果から、異常レベルを判定する。
【0034】
次に、S9において、異常か否かを判定する。具体的には、検査結果が異常判定値を超えていれば異常と判定し、異常判定値以下であれば異常無しと判定する。異常の場合には、S10に進み、異常時の対応方法を読み込み、さらに、情報センタに異常レベル及び対応方法を通報する。ここで、対応方法が、車内のみで実行可能な場合、例えば、携帯している薬を飲む、薬局で薬を買って飲む、自動車を停止させ安静にする等の場合には、情報センタに通報することなく、その対応方法を自動車内で通知し、その対応方法を実行させるようにしてもよい。
【0035】
次に、情報センタでは、S12において、個人の病気(持病)の検査結果が、異常レベル大であるか否かを判定し、異常レベル大の場合には、S13に進み、医療機関を検索して最適な医療機関を選択し、この選択された医療機関に診断予約及び到着予想時間等を通報する。また、情報センタは、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「異常と判定された場合の連絡者」に対し、異常レベル、対応方法及び医療機関等の必要な情報を通報する。さらに、情報センタは、この医療機関までの経路誘導情報等を自動車に送信する。
【0036】
異常レベル大ではないと判定された場合には、S14に進み、情報センタは、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「対応方法及び応急処置方法の判断者」及び「異常と判定された場合の連絡者」に対し、その個人の病気(持病)の異常レベル及び対応方法を通報する。この通報された登録者、即ち、対応方法の判断者は、その個人の病気(持病)の対応方法を複数の中から選択し、情報センタに送信する。このようにして、情報センタは、対応方法を確認し、この確認された対応方法を自動車に送信する。
次に、自動車では、S15において、その個人の病気(持病)に対する最終的に選択された対応方法をその個人又は同乗者に通知し、その対応方法が実行される。
【0037】
ここで、上述した図5に示す本実施形態においては、個人の病気(持病)の応急処置方法は、予め医師により設定され予め登録されており、個人の病気(持病)の検査結果に対応して自動的に選択されるようにしても良いし、対応方法と同様に、予め登録された判断者が選択するようにしても良い。さらに、この応急処置方法は、対応方法と同様に、自動車に乗車している個人又は同乗者に報知される。
また、本実施形態においては、個人の病気(持病)が異常レベルの場合には、自動車から直接又は情報センタを介してその検査結果等を上述したかかり付け病院に通報し、その病院から、応急処置方法をその自動車に提供してもらうようにしても良い。
【0038】
次に、本実施形態による個人の病気(持病)の対応方法の選択に関し、以下、より具体的に説明する。
先ず、上述したように、自動車に乗車中の個人の体調が異常と判定された場合には、その個人の病気(持病)の対応方法は、予め個人の病気データの一部として登録されているので、最適な対応方法を自動的に選択するようにしても良い。
また、登録された複数の対応方法の中から、その個人が選択しても良いし、また、登録された判断者が選択しても良いし、さらに、登録された判断者が個人の合意の下で選択するようにしても良い。
【0039】
また、個人の病気(持病)の検査結果から、異常レベル大と判定された場合、又は、緊急度が高いと判定された場合、強制的に最適な医療機関に通報するようにすることが好ましい。
また、個人の病気(持病)の検査結果から、緊急度が高いと判定された場合には、複数の対応方法の中から最適な対応方法を強制的に選択することが好ましい。
さらに、個人の病気(持病)の異常レベルに応じて異なる対応方法を選択できるようになっていることが好ましい。
【0040】
次に、図6により、本実施形態の自動車用健康管理システムの第2の態様を説明する。図6において、Tは、各ステップを示す。図6における各ステップの内、図5と同様なものの説明は省略し、異なる内容のステップのみ説明する。
この第2の形態では、T7において、個人の病気(持病)の検査結果を自動車から情報センタに通報し、情報センタで、T8において、個人の病気(持病)に対する異常判定値を読み込み、T9において、異常レベルを判定し、T10において、異常か否かを判定し、異常でない場合には、T11において、異常無しの通知を自動車に送信し、自動車側では、T12において、異常無しの通知を受信するようになっている。
【0041】
一方、情報センタは、異常と判定された場合には、T13、T14及びT15に進み、自動車は、T16において、病気(持病)の対応方法を通知し且つ実行するようになっている。
このように、図6に示された本実施形態の2の態様においては、自動車に乗車している個人の病気(持病)の検査は、自動車側で行い、異常レベルの判定等は、自動車ではなく、情報センタで行うようになっている。
【0042】
次に、図7により、本実施形態の自動車用健康管理システムの第3の態様を説明する。図7において、Pは、各ステップを示す。この第3の態様は、図5及び図6に示したものと異なり、情報センタが存在せず、移動体ナビゲーション装置20自体が情報センタ2の機能を備えている場合の態様である。
先ず、P1において、医療機関(病院)及び/又は自宅から、自動車に上述した個人の病気データが送信される。
次に、自動車では、P2において、受信した個人の病気データを記憶装置26(図2参照)に一時的に保存する。次に、P3において、検査対象乗員である個人を特定し、P4において、自動車内で指定の検査タイミングで指定項目の検査を実行する。次に、P5において、医師が設定したその個人の病気(持病)に対する「異常判定値」を読み込み、P6において、この異常判定値に基づき、得られた検査結果から、異常レベルを判定する。
【0043】
次に、P7において、異常か否かを判定する。異常の場合には、P8に進み、異常レベル大であるか否かを判定し、異常レベル大の場合には、P9に進み、医療機関を検索して最適な医療機関を選択し、この選択された医療機関に診断予約及び到着予想時間等を通報する。また、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「異常と判定された場合の連絡者」に対し、異常レベル、対応方法及び医療機関等の必要な情報を通報する。さらに、この医療機関までの経路誘導情報を車載のディスプレイ28に表示する。
【0044】
異常レベル大ではないと判定された場合には、P10に進み、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「対応方法及び応急処置方法の判断者」及び「異常と判定された場合の連絡者」に対し、その個人の病気(持病)の異常レベル及び対応方法を通報する。この通報された登録者、即ち、対応方法の判断者は、その個人の病気(持病)の対応方法を複数の中から選択し、自動車に送信する。このようにして、対応方法を確認する。
次に、自動車では、P11において、その個人の病気(持病)に対する最終的に選択された対応方法をその個人又は同乗者に通知し、その対応方法が実行される。
【0045】
図8は、情報センタ又は自動車による最適な医療機関の選択方法を示すフローチャートである。この図8のフローチャートは、上述した本実施形態の第1乃至第3形態における図5のS13、図6のT14、及び、図7のP9の各ステップで実行される医療機関の選択に対応している。以下、図8を参照して、最適な医療機関の選択方法を説明する。図8において、Qは各ステップを示す。
【0046】
先ず、Q1において、個人の病気(持病)が異常レベル大か否かを判定し、異常レベル大の場合には、Q2に進み、かかり付け病院までの最適経路を設定し、次に、Q3において、そのかかり付け病院までの到着予想時間を演算し、Q4において、その到着予想時間が所定時間以内か否かを判定する。所定時間以内の場合には、Q5に進み、そのかかり付け病院を最適な医療機関として選択し、そのかかり付け病院に診断予約及び到着予想時間を通報する。さらに、Q6において、自動車へかかり付け病院までの最適経路を含む経路誘導情報等を通報する(又は、経路誘導情報を表示する)。
【0047】
Q4において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q7において、上述した個人の病気データの一部として予め登録された「病名(持病)に関連する診療科を有する病院(登録病院)」までの最適経路を設定し、Q8において、その登録病院までの到着予想時間を演算し、Q9において、この到着予想時間が所定時間以内か否かを判定する。所定時間以内の場合には、Q10に進み、その登録病院を最適な医療機関として選択し、その登録病院に診断予約及び到着予想時間を通報すると共に、かかり付け病院から登録病院にその個人の病気データを転送させる。さらに、Q11において、自動車へ登録病院までの最適経路を含む経路誘導情報等を通報する(又は、経路誘導情報を表示する)。
【0048】
Q9において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q12において、病気関連データ62(図4参照)に各病名に関連する診療科を有する病院として格納されている未登録病院までの最適経路を設定し、Q13において、その未登録病院までの到着予想時間を演算し、Q14において、この到着予想時間が所定時間以内か否かを判定する。所定時間以内の場合には、Q15に進み、その未登録病院を最適な医療機関として選択し、その登録病院に診断予約及び到着予想時間を通報すると共に、かかり付け病院から未登録病院にその個人の病気データを転送させる。さらに、Q16において、自動車へ未登録病院までの最適経路を含む経路誘導情報等を通報する(又は、経路誘導情報を表示する)。
【0049】
さらに、Q14において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q17に進み、その旨を通報する(又は、表示する)。
ここで、Q14において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q17の代わりに、Q4に戻り、所定時間をある時間だけ延長して、この延長された時間以内か否かを判定し、同様なステップを繰り返して実行するようにしても良い。
【0050】
次に、図9により、病気(持病)を持つ個人が自動車で旅行等をする場合に最適な施設を選択するための施設選択方法を説明する。図9は、本実施形態による最適な施設を選択するための施設選択方法を示すフローチャートである。図9において、Lは各ステップを示す。この図9は、施設選択するために情報センタが実行するフローである。
【0051】
先ず、L1において、個人病気データを登録する。ここで、個人病気データは、上述したように、図4に示す顧客体調データ64として登録される。次に、L2において、病気関連データを登録する。この病気関連データは、図4に示す病気関連データ62を意味し、一般的な医療情報データであり、病名、各病名に対する対応方法や処方箋等が含まれ、さらに、上述した選択規制情報が含まれる。次に、L3において、情報センタは、自動車から、施設選択を受信する。ここで、施設選択とは、例えば、駐車場を選択する場合である。
【0052】
次に、L4において、選択規制情報が有るか否かを判定する。例えば、個人の病気(持病)が骨折であり、施設選択が駐車場の場合には、バリアフリー以外の駐車場は好ましくないような状況や、個人の病気(持病)が糖尿病であり、施設選択が飲食店の場合には、塩分の多い食事を提供する飲食店は好ましくない状況の場合、選択規制情報があると判定される。
【0053】
選択規制情報が無い場合には、L5に進み、施設関連データ60から最適な駐車場を選択し、L6において、その選択された駐車場までの最適経路を設定し、L7において、自動車に選択された駐車場と最適経路を通報する。
一方、選択規制情報がある場合には、L8に進み、選択規制情報(施設関連データ60に格納された情報)を参酌して、例えば、バルアフリーの駐車場を選択する。次に、L9において、その選択された駐車場までの最適経路を設定し、L10において、自動車に選択された駐車場と最適経路を通報する。
【0054】
次に、図10により、病気(持病)を持つ個人が自動車で旅行等をする場合に最適な経路を選択するための経路選択方法を説明する。図10は、本実施形態による最適な経路を選択するための経路選択方法を示すフローチャートである。図10において、Mは各ステップを示す。この図10は、経路選択するために情報センタが実行するフローである。
【0055】
先ず、M1において、個人病気データを登録する。ここで、個人病気データは、上述したように、図4に示す顧客体調データ64として登録される。次に、M2において、病気関連データを登録する。この病気関連データは、図4に示す病気関連データ62を意味し、一般的な医療情報データであり、病名、各病名に対する対応方法や処方箋等が含まれ、さらに、上述した選択規制情報が含まれる。次に、M3において、情報センタは、自動車から、経路選択を受信する。ここで、経路選択とは、例えば、目的地までの最適経路を選択する場合である。
【0056】
次に、M4において、選択規制情報が有るか否かを判定する。例えば、個人の病気(持病)が花粉症の場合、経路選択(経路設定)の場合花粉が多い山間部の道路は選択しないような状況がある場合、選択規制情報があると判定される。
【0057】
選択規制情報が無い場合には、M5に進み、地図データ56から最適な経路を選択し、M6において、自動車に選択された最適経路を通報する。
一方、選択規制情報がある場合には、M7に進み、選択規制情報(施設関連データ60に格納された情報)を参酌して、例えば、山間部を避けた最適な経路を選択する。次に、M8において、自動車にその選択された最適な経路を通報する。
【0058】
ここで、図9及び図10に示すように、個人の病気(持病)、病気関連データ(選択規制情報を含む)に基いて、施設及び/又は経路を選択したが、乗員の複数がそれぞれ異なる病気(持病)を持つような場合には、各乗員(各個人)の病気(持病)に対応して、施設及び経路を選択するようにしても良い。
この場合には、図4に示す顧客体調データ64には、予め、これらの乗員(個人)毎の病気データが登録されている必要がある。
また、自動車において、予め登録された病気(持病)を持つ個人を自動的に判定し、この判定された個人の病気(持病)に基き、施設及び/経路を選択するようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムによれば、病気(持病)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる。
また、本発明によれば、自動車で移動中の個人の体調が悪化して異常となった場合でも、良好に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムの実施形態を示す基本構成図である。
【図2】本発明の実施形態の自動車用健康管理システム等に使用される移動体ナビゲーション装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の自動車用健康管理システム等に使用される個人の病気(持病)を検査するための各種の検査機器を示す概要図である。
【図4】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの概要を示す全体構成図である。
【図5】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの第1の形態を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの第2の形態を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの第3の形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの医療機関の選択方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの施設の選択方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの経路の選択方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動車健康管理システム
2 情報センタ(自動車用健康管理サーバ)
4 ネットワーク
6 自動車
8 携帯情報機器
10 自宅
12 交通情報センタ
14 道路サービス
16 医療機関
18 警察/消防署
20 移動体ナビゲーション装置
24 通信装置
26 記憶装置
28 ディスプレイ
32 操作スイッチ
40 検査装置
42 スピーカ
44 カメラ
46 体温測定用サーモセンサ
48 心拍/血圧用電極
50 血圧判定用赤外線
52 体重/体圧分布測定センサ
54 データベース
56 地図データ
58 顧客一般データ
60 施設関連データ
62 病気関連データ(選択規制情報含む)
64 顧客体調データ(個人病気データ含む)
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムに係わり、特に、持病等の病気を持つ個人が自動車に乗車して外出や旅行する場合でも健康管理を行うことができる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、特許文献1に示されているように、車両事故や乗員の急病時に、警察署や消防署に自動通報するものが知られている。この特許文献1には、事故検知センサで事故を検知した場合、メーデーECUが音声合成部及びスピーカを用いて車両の乗員に対して事故の程度を問診し、その回答に基いて警察署や消防署に通報するようにしたものが開示されている。
さらに、自動車の乗員の脈拍や心拍等を検出するシステムも良く知られている。
【特許文献1】
特開平11−355478号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、心臓病、糖尿病、腰痛、手足の骨折などの病気(持病)を持つ個人が、自動車で外出したり旅行して、体調や持病が悪化した場合には、かかり付け病院が近くにある場合は、そのかかり付け病院に連絡して、診断を受けるようにすれば良いが、遠方に旅行等にでかけた場合には、かかり付け病院も近くになく、どの病院に行けばようか判断し難い場合が多い。
また、自動車で移動中に、個人的に病気(持病)を適当なタイミングで検査する必要な場合もあるが、そのような場合には、車内で検査することは可能であるが、その検査結果を車内で的確に判断するのは困難であり、そのため、自動車での外出等が出来難い状況となっている。
【0004】
また、自動車の車内で個人の病気(持病)を検査しその検査結果に基き、自動的に、その個人に最適な病院に通報すると共に診療予約等を行うことができれば、持病を持った個人が手軽に自動車で外出することができるが、そのようなこともいまだに実現されていない。
また、病気(持病)を持つ個人が自動車で外出したり旅行するとき、自宅にいる家族は、心配であるが、このとき、外出先の個人の体調等を自宅で確認することができれば、安心であり、さらに、家族が、個人の病気の対応方法をその個人と合意して決定したり個人に代わって決定できれば、より的確な判断が可能となる。
【0005】
また、個人の病気(持病)に対応させて、自動的に、施設が選択できたり、経路が設定できれば、その個人にとって、自動車での移動は快適となるが、このようなこともいまだに実現されていない。
さらに、自動車で移動中の個人が糖尿病等で食事制限がされている場合には、同乗者の食事も同時に限定される状況が多くなるので、同乗者に迷惑をかけることになり、それにより、その個人は自動車で旅行等することが億劫になり、出不精となる。
【0006】
本発明者らは、上述したような、病気(持病)を持つ個人が、安心して自動車で外出したり旅行することができる自動車用健康管理システム等を開発する必要があることを新たな課題と認識し、その認識をベースにして、かかるシステムの開発を行った。
【0007】
このように、本発明は、全く新規な課題を達成するためになされたものであり、病気(持病)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムを提供することを目的としている。
また、本発明は、自動車で移動中の個人の病気(持病)が悪化して異常となった場合でも、良好に対応することができる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理システムであって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶手段と、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択手段と、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信する送信手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、個人の病気に関する個人病気データが登録して記憶され、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路が選択され、さらに、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信されるので、病気(持病)を持つ個人が自動車で外出や旅行をする場合、個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路が選択することができ、その結果、持病を持った者でも自動車での旅行等が快適となり、心理的にも安心となる。
【0010】
本発明は、好ましくは、更に、病名に関連した選択規制情報を格納した選択規制情報データベースを有し、選択手段が、この選択規制情報を参酌して、個人に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する。
このように構成された本発明によれば、病名に関連して好ましくない施設及び/又は経路が選択規制情報として格納されているため、個人の病気に関連したこの選択規制情報を参酌することにより、個人の病気に好ましくない施設及び経路は選択されず、個人の病気に対して最適な施設と経路が選択され、結果、病気(病気)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、上記選択規制情報は、上記施設である飲食店に関する規制情報を含んでいる。
このように構成された本発明においては、例えば、個人の病気が糖尿病の場合には、塩分の多い食事を提供する飲食店は好ましくないため、最適な施設として選択されることはないので、病気(持病)を持つ個人は、自動車で移動する際にも安心して施設を選択することが可能となる。
【0012】
本発明において、好ましくは、上記選択規制情報は、施設のバリアフリー情報を含んでいる。
このように構成された本発明においては、例えば、個人の病気が骨折の場合には、バリアフリー以外の施設は好ましくないため、バリアフリーである最適な施設が選択されるので、病気(持病)を持つ個人は、自動車で移動する際にも安心して施設を選択することが可能となる。
【0013】
本発明において、好ましくは、上記選択規制情報は、経路の経路規制情報を含んでいる。
このように構成された本発明においては、例えば、個人の病気が花粉症の場合には、山間部の経路を選択するのは好ましくないため、山間路が最適な施設として選択されることはないので、病気(持病)を持つ個人は、自動車で移動する際にも安心して経路を選択することが可能となる。
【0014】
本発明において、好ましくは、上記記憶手段は、自動車に乗車する乗員別に個人病気データを記憶し、送信手段は、乗員別に選択された施設及び/又は経路を送信する。
このように構成された本発明によれば、病気(持病)を持つ個人が複数人自動車に乗車する場合であっても、乗員別に個人病気データを記憶し、乗員別に選択された施設及び/又は経路を送信するので、各乗員の病気(持病)に対応した的確な施設及び経路の選択が可能となる。
【0015】
本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理方法であって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶工程と、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択工程と、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信する送信工程と、を有することを特徴としている。
【0016】
本発明は、自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行うコンピュータのための自動車用健康管理プログラムであって、個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶させ、この個人病気データに基いて個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択させ、これらの選択された施設及び/又は経路を個人が乗車する自動車に送信させるように、コンピュータを制御するための自動車用健康管理プログラムである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる自動車用健康管理システムの実施形態を示す基本構成図である。
図1に示すように、自動車用健康管理システム1は、自動車に乗車する個人の健康管理及び通報等を行う自動車用健康管理サーバである情報センタ2を有し、この情報センタ2には、インターネット等のネットワーク4を介して、個人が乗車する自動車6、その個人や家族が所有する携帯情報端末(PDA)等の携帯情報機器8、及び、個人の自宅10が接続されている。情報センタ2には、さらに、交通規制情や交通渋滞情報等の交通情報を提供する交通情報センタ12、道路サービス14、病院等の医療機関16、及び、メーデーの際(事故時)に通報する警察/消防署18が接続されている。これにより、個人及び情報センタ12は、ネットワーク4を介して、後述する種々の情報の送信及び受信が可能となっている。
ここで、詳細は、後述するが、医療機関16には、その個人のかかり付け病院、その個人の持病に関連する診療科を有し予め登録されている病院、及び、個人の持病に関連する診療科を有する未登録の病院が含まれる。
【0018】
図2は個人が乗車する自動車に搭載された移動体ナビゲーション装置を示すブロック図である。この移動体ナビゲーション装置20は、入力されたデータやドライバの操作に基づき、車両を目的地まで経路案内(径路誘導)を行う制御手段であるCPU22と、情報センタ2からネットワーク4を経由して後述する個人病気データ等を受信し且つ個人の病気の異常や対応方法等を送信する通信装置24を備えている。この通信装置24は、具体的には、携帯電話である。移動体ナビゲーション装置20は、更に、情報センタ2から受信した情報を記憶する記憶装置(具体的には、HDD)26と、情報センタ2から受信した情報や経路案内さらに病気の検査項目、検査タイミング、対応方法等を表示するディスプレイ28と、地図情報を格納したDVD−ROM30と、ドライバが目的地の設定や情報センタ2に自動車6に乗車している個人の病気(持病)の異常等を情報センタ2や自宅10等に連絡するための操作スイッチ32を備えている。
【0019】
また、移動体ナビゲーション装置20は、車両の現在位置を検出する位置検出手段を構成するGPS受信機34、車速センサ36及びジャイロセンサ38を備えている。ここで、GPS受信機34は衛星から電波を受信して現在位置を検出し、車速センサ36は移動距離を求めるために車両の速度を検出し、ジャイロセンサ38は車両の移動方向を検出し、これらの各センサ34,36,38の検出値により、車両の現在位置を正確に検出するようになっている。
【0020】
移動体ナビゲーション装置20は、さらに、自動車に乗車中の個人の病気(持病)を検査するための検査装置40が接続されている。この検査装置40は、時計に内臓された携帯可能なもので、ブルーツースを内蔵しており、移動体ナビゲーション装置20(CPU22)と検査データを送受信できるようになっている。
ここで、検査装置40は、上記のような携帯可能なもの以外に、図3に示すような自動車6に予め搭載されている各種の検査機器から構成されるようなものでも良い。
【0021】
即ち、図3に示すように、検査装置40は、個人の体調を検査するための各種の検査機器、具体的には、スピーカ42、カメラ44、体温測定用サーモセンサ46、心拍/血圧用電極48、血圧判定用赤外線送受信装置50、体重/体圧分布測定センサ52等を備えている。
スピーカ6は、Aピーラに取り付けられ、検査方法、検査タイミング、異常値、検査結果に応じた対応方法等を個人や同乗者に知らせるためのものである。カメラ44は、フロントミラーに取り付けられ、個人の状態や発汗が検査できるようになっている。
体温測定用サーモセンサ46は、ハンドルに取り付けられ、個人がこのサーモセンサ46を握ることにより、個人の体温を測定できるようになっている。
【0022】
心拍/血圧用電極48は、ハンドルの左右に1対に取り付けられ、血圧判定用赤外線送受信装置50も、心拍/血圧用電極48の一方の近傍に取り付けられている。心拍(心電)は、個人が両手で左右の心拍/血圧用電極48をそれぞれ握ることにより、測定できるようになっている。また、血圧を得るために、先ず、個人が両手で左右の心拍/血圧用電極48をそれぞれ握った状態で、個人の心拍(心電)を計ると共にその個人の一方の指先に血圧判定用赤外線送受信装置50から赤外線を照射し、その反射光を装置50が受光し、脈波を計り、次に、これらの測定された心電と脈波の信号のずれから、心臓が収縮してそれが指先まで伝わって来る伝播時間を計算し、伝播時間が血圧と相関があるため、この伝播時間から、血圧を推定する。
体重/体圧分布測定センサ52は、シートに取り付けられており、シートに着座した個人の体重及び体重分布を測定することにより、腰痛等を判定できるようになっている。
【0023】
次に、図4により、本実施形態の自動車用健康管理システムの詳細について説明する。
図4に示すように、先ず、情報センタ(自動車用健康管理サーバ)2は、データベース54を備え、このデータベース54は、地図データ56、顧客一般データ58は、施設関連データ60、病気関連データ62、及び、顧客体調データ64等を格納している。
地図データ56は、最新の地図データであり、自動車6からの要求に応じて、自動車6に送信され、自動車6側で、地図データが最新のものに更新されるようになっている。
顧客一般データ58は、情報センタ2と契約した顧客(個人)毎の病気関連以外のデータであり、例えば、自動車のメンテナンス用のデータ、修理履歴データ、保険データ、ドライバ情報、趣味情報等が含まれる。
【0024】
施設関連データ60は、公共施設、遊園地、観光施設、ショッピング施設、駐車場、ガソリンスタンド、飲食店(レストラン)等の施設に関連するデータである。ここで、この施設関連データ60には、通常の施設関連データ以外に、各施設における病気関連施設情報、例えば、駐車場の場合にはバリアフリーとなっている等の情報や、飲食店の場合には糖尿病のために塩分が少ない食事を提供出来る等の情報も含まれている。
【0025】
病気関連データ62は、顧客(個人)とは無関係な一般医療情報のデータであり、病名、各病名に対する対応方法及び処方箋等が含まれる。さらに、この病気関連データ62には、選択規制情報が含まれている。ここで、選択規制情報とは、例えば、骨折の場合に駐車場を選択する場合バリアフリー以外のものは好ましくなく、糖尿病に飲食店を選択する場合塩分の多い食事を提供する飲食店は不適当であり、花粉症の場合山間道路を経路設定するのは好ましくない等情報である。
顧客体調データ64は、顧客(個人)に関する体調管理データである。この体調管理データには、医師又は個人自身若しくは家族が登録した「個人の病気データ(持病データ)」が含まれる。
【0026】
ここで、個人の病気データ(持病データ)は、「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「病名(病気の度合いを含む)」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「病気に対する対応方法(食事制限等を含む)」、「病気(持病)が異常(及び異常レベル大)であると判定するための異常判定値」、「応急処置方法」、「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」である。ここで、「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「対応方法(食事制限等を含む)」、「異常判定値」、並びに、「応急処置方法」は、医師により予め登録されており、さらに、「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」は、その個人又は家族により予め登録されている。
【0027】
次に、図4に示すように、情報センタ2と個人の自宅10(携帯情報機器8を含む)との間では、自宅10から情報センタ2に対して、上述した個人の病気データの一部が送信され、情報センタ2のデータベース54に顧客体調データとして登録され格納される。また、個人の病気データの一部に変更があったときは、その変更データも自宅10から情報センタ2に送信され、データベース54の顧客体調データが更新されるようになっている。ここで、自宅から情報センタ2に送信される個人の病気データの一部は、個人又は家族により予め登録されている「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」である。
【0028】
ここで、個人の病気データの残りは、医師により予め登録される「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「対応方法(食事制限等を含む)」、「異常判定値」、並びに、「応急処置方法」であり、これらは、後述するように、医療機関16から、情報センタ2に送信されるようになっている。なお、これらの医師により予め登録される「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」や「検査項目」等の個人の病気データの残りを、その個人が医療機関16から直接受信し、その後、個人の病気データの全部を、自宅10(携帯情報機器8)から、情報センタ2に送信するようにしてもよい。
一方、自宅10は、情報センタ2から、後述する自動車での個人の検査結果及び異常と判定された場合の対応方法等を受信するようになっている。
【0029】
情報センタ2とその個人が乗車する自動車6との間では、先ず、自動車6が、情報センタ2から、その自動車に乗車する個人の病気データ及び施設関連データを受信する。また、自動車6は、情報センタ2へ、病気(持病)の検査が必要な乗員(個人)を示す乗員信号、病気(持病)の検査を行った乗員(個人)の検査結果、及び、検査結果から判定された異常レベル等を送信する。
【0030】
さらに、情報センタ2と医療機関(病院)16との間では、まず、医療機関(病院)16から情報センタ2に、上述したように、個人の病気データの残りである、医師により予め登録される「かかり付け病院(医師名及び診療科名を含む)」、「病名(持病)に関連する診療科を有する病院」、「検査項目」、「検査タイミング(検査時期)」、「対応方法(食事制限等を含む)」、「異常判定値」、並びに、「応急処置方法」が送信される。
ここで、個人の病気データの残りは、上述したように、情報センタ2に送信せず、個人の自宅10等に送信するようにしても良い。さらに、個人は、個人の病気データの一部である個人又は家族により予め登録されている「対応方法及び応急処置方法の判断者」、並びに、「異常と判定された場合の連絡方法及び連絡者」を、自宅10等から情報センタ2に送信せずに、医療機関16に送信し、その後、医療機関16から、個人の病気データの全部を情報センタ2に送信するようにしても良い。
【0031】
一方、情報センタ2は、医療機関16に、自動車の乗車中の個人の検査結果が異常と判定された場合(異常レベルが大の場合)等には、その個人の診断予約及び到着予想時間等を送信する。これにより、自動車に乗車中の個人の病気(持病)が異常となった場合でも、短時間で対応が可能となる。
【0032】
次に、図5により、本実施形態の自動車用健康管理システムにおける自動車、情報センタ、及び、医療機関/自宅の間の情報の送受信を包括的に説明する。図5は、本実施形態の自動車用健康管理システムの第1の態様を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、Sは、各ステップを示す。
図5に示すように、先ず、S1において、医療機関16及び/又は自宅10(携帯情報機器8を含む)から、情報センタ2に、上述した個人の病気データが送信される。S2において、情報センタ2は、顧客体調データ64として、個人の病気データを登録保存する。
【0033】
次に、自動車6では、S3において、検査対象乗員である個人を特定し、情報センタ2に、その個人特定情報を送信する。その後、情報センタ2は、S4において、その個人の病気データを検索すると共に自動車6に送信する。
次に、自動車6では、S5において、受信した個人の病気データを記憶装置26(図2参照)に一時的に保存する。次に、S6において、自動車内で指定の検査タイミングで指定項目の検査を実行する。このとき、検査を行う個人に対し、ディスプレイ28やスピーカ42により、これらの検査タイミングや検査項目がガイドされるようになっている。次に、S7において、上述した医師が設定したその個人の病気(持病)に対する「異常判定値」を読み込み、S8において、この異常判定値に基づき、得られた検査結果から、異常レベルを判定する。
【0034】
次に、S9において、異常か否かを判定する。具体的には、検査結果が異常判定値を超えていれば異常と判定し、異常判定値以下であれば異常無しと判定する。異常の場合には、S10に進み、異常時の対応方法を読み込み、さらに、情報センタに異常レベル及び対応方法を通報する。ここで、対応方法が、車内のみで実行可能な場合、例えば、携帯している薬を飲む、薬局で薬を買って飲む、自動車を停止させ安静にする等の場合には、情報センタに通報することなく、その対応方法を自動車内で通知し、その対応方法を実行させるようにしてもよい。
【0035】
次に、情報センタでは、S12において、個人の病気(持病)の検査結果が、異常レベル大であるか否かを判定し、異常レベル大の場合には、S13に進み、医療機関を検索して最適な医療機関を選択し、この選択された医療機関に診断予約及び到着予想時間等を通報する。また、情報センタは、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「異常と判定された場合の連絡者」に対し、異常レベル、対応方法及び医療機関等の必要な情報を通報する。さらに、情報センタは、この医療機関までの経路誘導情報等を自動車に送信する。
【0036】
異常レベル大ではないと判定された場合には、S14に進み、情報センタは、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「対応方法及び応急処置方法の判断者」及び「異常と判定された場合の連絡者」に対し、その個人の病気(持病)の異常レベル及び対応方法を通報する。この通報された登録者、即ち、対応方法の判断者は、その個人の病気(持病)の対応方法を複数の中から選択し、情報センタに送信する。このようにして、情報センタは、対応方法を確認し、この確認された対応方法を自動車に送信する。
次に、自動車では、S15において、その個人の病気(持病)に対する最終的に選択された対応方法をその個人又は同乗者に通知し、その対応方法が実行される。
【0037】
ここで、上述した図5に示す本実施形態においては、個人の病気(持病)の応急処置方法は、予め医師により設定され予め登録されており、個人の病気(持病)の検査結果に対応して自動的に選択されるようにしても良いし、対応方法と同様に、予め登録された判断者が選択するようにしても良い。さらに、この応急処置方法は、対応方法と同様に、自動車に乗車している個人又は同乗者に報知される。
また、本実施形態においては、個人の病気(持病)が異常レベルの場合には、自動車から直接又は情報センタを介してその検査結果等を上述したかかり付け病院に通報し、その病院から、応急処置方法をその自動車に提供してもらうようにしても良い。
【0038】
次に、本実施形態による個人の病気(持病)の対応方法の選択に関し、以下、より具体的に説明する。
先ず、上述したように、自動車に乗車中の個人の体調が異常と判定された場合には、その個人の病気(持病)の対応方法は、予め個人の病気データの一部として登録されているので、最適な対応方法を自動的に選択するようにしても良い。
また、登録された複数の対応方法の中から、その個人が選択しても良いし、また、登録された判断者が選択しても良いし、さらに、登録された判断者が個人の合意の下で選択するようにしても良い。
【0039】
また、個人の病気(持病)の検査結果から、異常レベル大と判定された場合、又は、緊急度が高いと判定された場合、強制的に最適な医療機関に通報するようにすることが好ましい。
また、個人の病気(持病)の検査結果から、緊急度が高いと判定された場合には、複数の対応方法の中から最適な対応方法を強制的に選択することが好ましい。
さらに、個人の病気(持病)の異常レベルに応じて異なる対応方法を選択できるようになっていることが好ましい。
【0040】
次に、図6により、本実施形態の自動車用健康管理システムの第2の態様を説明する。図6において、Tは、各ステップを示す。図6における各ステップの内、図5と同様なものの説明は省略し、異なる内容のステップのみ説明する。
この第2の形態では、T7において、個人の病気(持病)の検査結果を自動車から情報センタに通報し、情報センタで、T8において、個人の病気(持病)に対する異常判定値を読み込み、T9において、異常レベルを判定し、T10において、異常か否かを判定し、異常でない場合には、T11において、異常無しの通知を自動車に送信し、自動車側では、T12において、異常無しの通知を受信するようになっている。
【0041】
一方、情報センタは、異常と判定された場合には、T13、T14及びT15に進み、自動車は、T16において、病気(持病)の対応方法を通知し且つ実行するようになっている。
このように、図6に示された本実施形態の2の態様においては、自動車に乗車している個人の病気(持病)の検査は、自動車側で行い、異常レベルの判定等は、自動車ではなく、情報センタで行うようになっている。
【0042】
次に、図7により、本実施形態の自動車用健康管理システムの第3の態様を説明する。図7において、Pは、各ステップを示す。この第3の態様は、図5及び図6に示したものと異なり、情報センタが存在せず、移動体ナビゲーション装置20自体が情報センタ2の機能を備えている場合の態様である。
先ず、P1において、医療機関(病院)及び/又は自宅から、自動車に上述した個人の病気データが送信される。
次に、自動車では、P2において、受信した個人の病気データを記憶装置26(図2参照)に一時的に保存する。次に、P3において、検査対象乗員である個人を特定し、P4において、自動車内で指定の検査タイミングで指定項目の検査を実行する。次に、P5において、医師が設定したその個人の病気(持病)に対する「異常判定値」を読み込み、P6において、この異常判定値に基づき、得られた検査結果から、異常レベルを判定する。
【0043】
次に、P7において、異常か否かを判定する。異常の場合には、P8に進み、異常レベル大であるか否かを判定し、異常レベル大の場合には、P9に進み、医療機関を検索して最適な医療機関を選択し、この選択された医療機関に診断予約及び到着予想時間等を通報する。また、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「異常と判定された場合の連絡者」に対し、異常レベル、対応方法及び医療機関等の必要な情報を通報する。さらに、この医療機関までの経路誘導情報を車載のディスプレイ28に表示する。
【0044】
異常レベル大ではないと判定された場合には、P10に進み、自宅等に居る登録者、即ち、上述した「対応方法及び応急処置方法の判断者」及び「異常と判定された場合の連絡者」に対し、その個人の病気(持病)の異常レベル及び対応方法を通報する。この通報された登録者、即ち、対応方法の判断者は、その個人の病気(持病)の対応方法を複数の中から選択し、自動車に送信する。このようにして、対応方法を確認する。
次に、自動車では、P11において、その個人の病気(持病)に対する最終的に選択された対応方法をその個人又は同乗者に通知し、その対応方法が実行される。
【0045】
図8は、情報センタ又は自動車による最適な医療機関の選択方法を示すフローチャートである。この図8のフローチャートは、上述した本実施形態の第1乃至第3形態における図5のS13、図6のT14、及び、図7のP9の各ステップで実行される医療機関の選択に対応している。以下、図8を参照して、最適な医療機関の選択方法を説明する。図8において、Qは各ステップを示す。
【0046】
先ず、Q1において、個人の病気(持病)が異常レベル大か否かを判定し、異常レベル大の場合には、Q2に進み、かかり付け病院までの最適経路を設定し、次に、Q3において、そのかかり付け病院までの到着予想時間を演算し、Q4において、その到着予想時間が所定時間以内か否かを判定する。所定時間以内の場合には、Q5に進み、そのかかり付け病院を最適な医療機関として選択し、そのかかり付け病院に診断予約及び到着予想時間を通報する。さらに、Q6において、自動車へかかり付け病院までの最適経路を含む経路誘導情報等を通報する(又は、経路誘導情報を表示する)。
【0047】
Q4において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q7において、上述した個人の病気データの一部として予め登録された「病名(持病)に関連する診療科を有する病院(登録病院)」までの最適経路を設定し、Q8において、その登録病院までの到着予想時間を演算し、Q9において、この到着予想時間が所定時間以内か否かを判定する。所定時間以内の場合には、Q10に進み、その登録病院を最適な医療機関として選択し、その登録病院に診断予約及び到着予想時間を通報すると共に、かかり付け病院から登録病院にその個人の病気データを転送させる。さらに、Q11において、自動車へ登録病院までの最適経路を含む経路誘導情報等を通報する(又は、経路誘導情報を表示する)。
【0048】
Q9において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q12において、病気関連データ62(図4参照)に各病名に関連する診療科を有する病院として格納されている未登録病院までの最適経路を設定し、Q13において、その未登録病院までの到着予想時間を演算し、Q14において、この到着予想時間が所定時間以内か否かを判定する。所定時間以内の場合には、Q15に進み、その未登録病院を最適な医療機関として選択し、その登録病院に診断予約及び到着予想時間を通報すると共に、かかり付け病院から未登録病院にその個人の病気データを転送させる。さらに、Q16において、自動車へ未登録病院までの最適経路を含む経路誘導情報等を通報する(又は、経路誘導情報を表示する)。
【0049】
さらに、Q14において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q17に進み、その旨を通報する(又は、表示する)。
ここで、Q14において、所定時間以内でないと判定された場合には、Q17の代わりに、Q4に戻り、所定時間をある時間だけ延長して、この延長された時間以内か否かを判定し、同様なステップを繰り返して実行するようにしても良い。
【0050】
次に、図9により、病気(持病)を持つ個人が自動車で旅行等をする場合に最適な施設を選択するための施設選択方法を説明する。図9は、本実施形態による最適な施設を選択するための施設選択方法を示すフローチャートである。図9において、Lは各ステップを示す。この図9は、施設選択するために情報センタが実行するフローである。
【0051】
先ず、L1において、個人病気データを登録する。ここで、個人病気データは、上述したように、図4に示す顧客体調データ64として登録される。次に、L2において、病気関連データを登録する。この病気関連データは、図4に示す病気関連データ62を意味し、一般的な医療情報データであり、病名、各病名に対する対応方法や処方箋等が含まれ、さらに、上述した選択規制情報が含まれる。次に、L3において、情報センタは、自動車から、施設選択を受信する。ここで、施設選択とは、例えば、駐車場を選択する場合である。
【0052】
次に、L4において、選択規制情報が有るか否かを判定する。例えば、個人の病気(持病)が骨折であり、施設選択が駐車場の場合には、バリアフリー以外の駐車場は好ましくないような状況や、個人の病気(持病)が糖尿病であり、施設選択が飲食店の場合には、塩分の多い食事を提供する飲食店は好ましくない状況の場合、選択規制情報があると判定される。
【0053】
選択規制情報が無い場合には、L5に進み、施設関連データ60から最適な駐車場を選択し、L6において、その選択された駐車場までの最適経路を設定し、L7において、自動車に選択された駐車場と最適経路を通報する。
一方、選択規制情報がある場合には、L8に進み、選択規制情報(施設関連データ60に格納された情報)を参酌して、例えば、バルアフリーの駐車場を選択する。次に、L9において、その選択された駐車場までの最適経路を設定し、L10において、自動車に選択された駐車場と最適経路を通報する。
【0054】
次に、図10により、病気(持病)を持つ個人が自動車で旅行等をする場合に最適な経路を選択するための経路選択方法を説明する。図10は、本実施形態による最適な経路を選択するための経路選択方法を示すフローチャートである。図10において、Mは各ステップを示す。この図10は、経路選択するために情報センタが実行するフローである。
【0055】
先ず、M1において、個人病気データを登録する。ここで、個人病気データは、上述したように、図4に示す顧客体調データ64として登録される。次に、M2において、病気関連データを登録する。この病気関連データは、図4に示す病気関連データ62を意味し、一般的な医療情報データであり、病名、各病名に対する対応方法や処方箋等が含まれ、さらに、上述した選択規制情報が含まれる。次に、M3において、情報センタは、自動車から、経路選択を受信する。ここで、経路選択とは、例えば、目的地までの最適経路を選択する場合である。
【0056】
次に、M4において、選択規制情報が有るか否かを判定する。例えば、個人の病気(持病)が花粉症の場合、経路選択(経路設定)の場合花粉が多い山間部の道路は選択しないような状況がある場合、選択規制情報があると判定される。
【0057】
選択規制情報が無い場合には、M5に進み、地図データ56から最適な経路を選択し、M6において、自動車に選択された最適経路を通報する。
一方、選択規制情報がある場合には、M7に進み、選択規制情報(施設関連データ60に格納された情報)を参酌して、例えば、山間部を避けた最適な経路を選択する。次に、M8において、自動車にその選択された最適な経路を通報する。
【0058】
ここで、図9及び図10に示すように、個人の病気(持病)、病気関連データ(選択規制情報を含む)に基いて、施設及び/又は経路を選択したが、乗員の複数がそれぞれ異なる病気(持病)を持つような場合には、各乗員(各個人)の病気(持病)に対応して、施設及び経路を選択するようにしても良い。
この場合には、図4に示す顧客体調データ64には、予め、これらの乗員(個人)毎の病気データが登録されている必要がある。
また、自動車において、予め登録された病気(持病)を持つ個人を自動的に判定し、この判定された個人の病気(持病)に基き、施設及び/経路を選択するようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムによれば、病気(持病)を持つ個人が安心して自動車で外出したり旅行することができる。
また、本発明によれば、自動車で移動中の個人の体調が悪化して異常となった場合でも、良好に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動車用健康管理システム、自動車用健康管理方法、及び、自動車用健康管理プログラムの実施形態を示す基本構成図である。
【図2】本発明の実施形態の自動車用健康管理システム等に使用される移動体ナビゲーション装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の自動車用健康管理システム等に使用される個人の病気(持病)を検査するための各種の検査機器を示す概要図である。
【図4】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの概要を示す全体構成図である。
【図5】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの第1の形態を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの第2の形態を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの第3の形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの医療機関の選択方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの施設の選択方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態による自動車用健康管理システムの経路の選択方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動車健康管理システム
2 情報センタ(自動車用健康管理サーバ)
4 ネットワーク
6 自動車
8 携帯情報機器
10 自宅
12 交通情報センタ
14 道路サービス
16 医療機関
18 警察/消防署
20 移動体ナビゲーション装置
24 通信装置
26 記憶装置
28 ディスプレイ
32 操作スイッチ
40 検査装置
42 スピーカ
44 カメラ
46 体温測定用サーモセンサ
48 心拍/血圧用電極
50 血圧判定用赤外線
52 体重/体圧分布測定センサ
54 データベース
56 地図データ
58 顧客一般データ
60 施設関連データ
62 病気関連データ(選択規制情報含む)
64 顧客体調データ(個人病気データ含む)
Claims (8)
- 自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理システムであって、
個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶手段と、
この個人病気データに基いて上記個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択手段と、
これらの選択された施設及び/又は経路を上記個人が乗車する自動車に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする自動車用健康管理システム。 - 更に、病名に関連した選択規制情報を格納した選択規制情報データベースを有し、上記選択手段が、この選択規制情報を参酌して、上記個人に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する請求項1記載の自動車用健康管理システム。
- 上記選択規制情報は、上記施設である飲食店に関する規制情報を含んでいる請求項1又は2記載の自動車用健康管理システム。
- 上記選択規制情報は、上記施設のバリアフリー情報を含んでいる請求項1乃至3の何れか1項記載の自動車用健康管理システム。
- 上記選択規制情報は、上記経路の経路規制情報を含んでいる請求項1乃至4の何れか1項記載の自動車用健康管理システム。
- 上記記憶手段は、上記自動車に乗車する乗員別に個人病気データを記憶し、上記送信手段は、上記乗員別に上記選択された施設及び/又は経路を送信する請求項1乃至5の何れか1項記載の自動車用健康管理システム。
- 自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行う自動車用健康管理方法であって、
個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶する記憶工程と、
この個人病気データに基いて上記個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択する選択工程と、
これらの選択された施設及び/又は経路を上記個人が乗車する自動車に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする自動車用健康管理方法。 - 自動車に乗車中の個人の病気の健康管理を行うコンピュータのための自動車用健康管理プログラムであって、
個人の病気に関する個人病気データを登録して記憶させ、この個人病気データに基いて上記個人の病気に適合する最適な施設及び/又は経路を選択させ、これらの選択された施設及び/又は経路を上記個人が乗車する自動車に送信させるように、上記コンピュータを制御するための自動車用健康管理プログラム。
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