JP2004245352A - 締結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結作業が極めて容易で作業効率が良く、且つ、締結が確実な締結具を得る。
【解決手段】円筒部12の一端に頭部13が形成された雌部材14と、該円筒部12に遊嵌自在に形成された円柱部15の一端に頭部16が形成された雄部材17と、該円筒部12及び該円柱部15に夫々装着させる弾性リング(第1、第2弾性リング18,19)とから成り、且つ、前記円筒部12及び前記円柱部15には夫々互いに係合する係合手段(第1、第2係合手段20,21)が形成された締結具11であって、前記円筒部12及び前記円柱部15に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部12に前記円柱部15を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材14と前記雄部材17とによって被締結物(モータケース27)を挟圧して締結するように構成した締結具を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】円筒部12の一端に頭部13が形成された雌部材14と、該円筒部12に遊嵌自在に形成された円柱部15の一端に頭部16が形成された雄部材17と、該円筒部12及び該円柱部15に夫々装着させる弾性リング(第1、第2弾性リング18,19)とから成り、且つ、前記円筒部12及び前記円柱部15には夫々互いに係合する係合手段(第1、第2係合手段20,21)が形成された締結具11であって、前記円筒部12及び前記円柱部15に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部12に前記円柱部15を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材14と前記雄部材17とによって被締結物(モータケース27)を挟圧して締結するように構成した締結具を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結具に関するものであり、特に、例えば、パソコン等の電子機器のシャーシに空冷用のファンモータを取り付けるための締結具であって、締結作業の容易化を図った締結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の此種締結具としてボルトとナットが知られており、例えば、図6に示す如く、パソコン等の電子機器のシャーシ1に空冷用のファンモータ2を取り付ける際には、該ファンモータ2を固定し、且つ、被蔽するモータケース3をボルト4、4とナット5,5を用いて前記シャーシ1に固定することによって、該ファンモータ2を前記シャーシ1に取り付けている。
【0003】
又、同様に、ファンモータを電子機器のシャーシに取り付ける装置が既に公開されており(例えば、特許文献1参照)、該装置は、電子機器のシャーシにファンモータ嵌合孔が形成されると共に、該嵌合孔内に切り起こし片と折曲片とから成るファンモータ固定部が形成され、該嵌合孔内にファンモータを収納するモータケースを嵌合し、且つ、該ファンモータ固定部に形成された該折曲片の固定ねじ孔にボルトを螺合して該モータケースを固定するように構成されている。
【0004】
然しながら、前述の取り付け作業に於ては、いずれもボルトが用いられ、該ボルトを螺着するため、該ボルトを回転させる作業は、例えば、未熟練作業者、又は、外国人作業者等にとっては困難な場合があり、特に多数のボルトを取り付ける作業に於て作業効率が悪いという問題がある。
【0005】
そこで、締結作業が極めて容易で作業効率が良く、且つ、締結が確実な締結具を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−205450号公報 (第1−8頁、第1−6図)
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、円筒部の一端に頭部が形成された雌部材と、該円筒部に遊嵌自在に形成された円柱部の一端に頭部が形成された雄部材と、該円筒部及び該円柱部に夫々装着させる弾性リングとから成り、且つ、前記円筒部及び前記円柱部には夫々互いに係合する係合手段が形成された締結具であって、前記円筒部及び前記円柱部に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部に前記円柱部を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材と前記雄部材とによって被締結物を挟圧して締結するように構成した締結具、
及び、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の開放端から上記頭部に向かってテーパー状に切欠された案内部と、該案内部の後端部に該後端部と偏心して形成された孔部と、該孔部が該案内部の後端部に偏心することにより形成された鉤部とから成り、一方、上記雄部材の係合手段は上記円柱部外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部から成り、上記雄部材の円柱部が上記雌部材の円筒部に遊嵌される時、該雄部材の前記突出部が該雌部材の前記案内部に案内された後、前記孔部に嵌入し、更に、該突出部が該孔部で回転し、且つ、上記弾性リングに付勢されて該突出部が前記鉤部に係合するように構成されている締結具、
並びに、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の外周部に軸対称に2個所形成され、上記雄部材の係合手段は上記円柱部の外周部に軸対称に2個所形成されている締結具を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図5に従って詳述する。図1に於て、11は締結具であり、該締結具11は、円筒部12の一端に頭部13が形成された雌部材14と、該円筒部12に遊嵌自在に形成された円柱部15の一端に頭部16が形成された雄部材17と、該円筒部12及び該円柱部15に夫々装着させる第1弾性リング18及び第2弾性リング19とから成り、且つ、前記円筒部12と前記円柱部15には互いに係合する第1係合手段20と第2係合手段21とが夫々形成されている。
【0009】
そして、前記第1係合手段20は前記雌部材14の円筒部12の開放端から前記頭部13に向かってテーパー状に狭くなるように切欠された案内部22と、該案内部22の後端部に該後端部に対し偏心して形成された孔部23と、該孔部23が該案内部22の後端部に対して偏心することにより形成された鉤部24とから成り、一方、前記第2係合手段21は前記雄部材17の円柱部15外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部25から成る。
【0010】
又、前記第1係合手段20は前記雌部材14の円筒部12の外周部に軸対称に2個所形成され、前記第2係合手段21は前記雄部材17の円柱部15の外周部に軸対称に2個所形成されている。
【0011】
而して、前記締結具11によって、例えば、パソコンのシャーシ26に被締結物としてのモータケース27を取り付ける場合は、前記雌部材14の円筒部12の前記頭部13近傍に前記第1弾性リング18を装着し、前記雄部材17の円柱部15の前記頭部16近傍に前記第2弾性リング19を装着した後、前記シャーシ26に開穿された孔26aに該雌部材14の円筒部12を貫通させ、前記モータケース27に開穿された孔27aに該雄部材17の円柱部15を貫通させ、図2に示す如く、該雄部材17の円柱部15を前記雌部材14の円筒部12内に挿入する。
【0012】
そして、例えば、該雌部材14を固定し、該雄部材17を該雌部材14方向に押圧することによって、図3に示す如く、前記第1弾性リング18及び第2弾性リング19を介して、該雌部材14と該雄部材17によって前記モータケース27及びシャーシ26を挟着し、一方、該雄部材17の前記突出部25,25は前記雌部材14の前記案内部22,22に案内された後、前記孔部23,23に嵌入し、少し左に回転しながら、図4に示す如く、該孔部23,23の最奥部まで案内される。そして、この時、前記第1弾性リング18と前記第2弾性リング19は圧接されて変形する。
【0013】
次に、前記雄部材14の押圧を解除すると、図5に示す如く、変形した前記第1弾性リング18及び前記第2弾性リング19がやや復元し、その反力によって該雄部材17が押し戻され、前記突出部25,25が前記鉤部24,24に係合し、且つ、この状態で、係合状態が保持される。
【0014】
そして、前記締結具11を取り外す時は、前記雄部材17を前記雌部材14側に押圧し、且つ、該雄部材17を少し右に回転すると該雄部材17の前記突出部25,25が前記鉤部24,24の係合から外れ、その状態で該雄部材17を該雌部材14から引き抜くことができる。
【0015】
斯くして、前記締結具11は、該雄部材17の円柱部15を前記雌部材14の円筒部12内に挿入し、該雄部材17を押圧することにより、ワンタッチで前記モータケース27を締結することができ、締結作業が極めて容易、且つ、短時間に行え、作業効率を高めることができる。又、前記突出部25が前記鉤部24,24に係合することによって締結も確実であり、更に、該締結具11の取り外しも容易である。又、前記締結具11は安価に作成できる。
【0016】
更に又、前記第1係合手段20、及び、前記第2係合手段21は前述した如く、夫々軸対称に2個所形成されているので、安定した係合が可能になり、且つ、係合強度も増大する。
【0017】
尚、前述の締結具11の締結作業に於て、前記雌部材14を固定し、前記雄部材17を押圧したが、該雄部材17を固定し、前記雌部材14を押圧して締結作業を行ってもよく、然る時も、略同様の効果を得ることができる。
【0018】
又、前記第1係合手段20、及び、前記第2係合手段21は前述した如く、夫々軸対称に2個所形成されることが望ましいが、夫々1個所でも締結することが可能である。
【0019】
そして、前記締結具11は、前述したモータケース27の締結に限定されることなく、種々の被締結物を締結することが可能である。
【0020】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は円筒部の一端に頭部が形成された雌部材と、該円筒部に遊嵌自在に形成された円柱部の一端に頭部が形成された雄部材と、該円筒部及び該円柱部に夫々装着させる弾性リングとから成り、且つ、前記円筒部及び前記円柱部には夫々互いに係合する係合手段が形成された締結具であるので、前記円筒部及び前記円柱部に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部に前記円柱部を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材と前記雄部材とによって被締結物を挟圧して締結することができる。斯くして、前記締結具は、締結作業が容易に行えると共に、該締結具は安価に作成できる。
【0022】
又、請求項2記載の発明は、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の開放端から上記頭部に向かってテーパー状に切欠された案内部と、該案内部の後端部に該後端部と偏心して形成された孔部と、該孔部が該案内部の後端部に偏心することにより形成された鉤部とから成り、一方、上記雄部材の係合手段は上記円柱部外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部から成るので、請求項1記載発明の効果に加え、前記雄部材の円柱部が前記雌部材の円筒部に遊嵌される時、該雄部材の前記突出部が該雌部材の前記案内部に案内された後、前記孔部に嵌入し、更に、該突出部が該孔部で回転し、且つ、上記弾性リングに付勢されて該突出部が前記鉤部に係合することにより、被締結物の締結がワンタッチで容易に行え、締結作業が極めて容易、且つ、短時間に行え、作業効率を高めることができると共に、締結も確実であり、且つ、取り外しも容易に行える。
【0023】
更に、請求項3記載の発明は、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の外周部に軸対称に2個所形成され、上記雄部材の係合手段は上記円柱部の外周部に軸対称に2個所形成されているので、安定した係合が可能になり、且つ、係合強度も増大する等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態を示し、締結前の締結具の側面縦断面図。
(b)図(a)A−A線矢視図。
(c)図(a)B−B線矢視図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結する状態を示す側面縦断面図。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結する状態を示す側面縦断面図。
【図4】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結する状態を示す側面縦断面図。
【図5】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結した状態を示す側面縦断面図。
【図6】従来例を示し、締結具を用いてファンモータをシャーシに締結した状態を示す側面縦断面図。
【符号の説明】
11 締結具
12 円筒部
13 頭部
14 雌部材
15 円柱部
16 頭部
17 雄部材
22 案内部
23 孔部
24 鉤部
25 突出部
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結具に関するものであり、特に、例えば、パソコン等の電子機器のシャーシに空冷用のファンモータを取り付けるための締結具であって、締結作業の容易化を図った締結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の此種締結具としてボルトとナットが知られており、例えば、図6に示す如く、パソコン等の電子機器のシャーシ1に空冷用のファンモータ2を取り付ける際には、該ファンモータ2を固定し、且つ、被蔽するモータケース3をボルト4、4とナット5,5を用いて前記シャーシ1に固定することによって、該ファンモータ2を前記シャーシ1に取り付けている。
【0003】
又、同様に、ファンモータを電子機器のシャーシに取り付ける装置が既に公開されており(例えば、特許文献1参照)、該装置は、電子機器のシャーシにファンモータ嵌合孔が形成されると共に、該嵌合孔内に切り起こし片と折曲片とから成るファンモータ固定部が形成され、該嵌合孔内にファンモータを収納するモータケースを嵌合し、且つ、該ファンモータ固定部に形成された該折曲片の固定ねじ孔にボルトを螺合して該モータケースを固定するように構成されている。
【0004】
然しながら、前述の取り付け作業に於ては、いずれもボルトが用いられ、該ボルトを螺着するため、該ボルトを回転させる作業は、例えば、未熟練作業者、又は、外国人作業者等にとっては困難な場合があり、特に多数のボルトを取り付ける作業に於て作業効率が悪いという問題がある。
【0005】
そこで、締結作業が極めて容易で作業効率が良く、且つ、締結が確実な締結具を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−205450号公報 (第1−8頁、第1−6図)
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、円筒部の一端に頭部が形成された雌部材と、該円筒部に遊嵌自在に形成された円柱部の一端に頭部が形成された雄部材と、該円筒部及び該円柱部に夫々装着させる弾性リングとから成り、且つ、前記円筒部及び前記円柱部には夫々互いに係合する係合手段が形成された締結具であって、前記円筒部及び前記円柱部に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部に前記円柱部を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材と前記雄部材とによって被締結物を挟圧して締結するように構成した締結具、
及び、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の開放端から上記頭部に向かってテーパー状に切欠された案内部と、該案内部の後端部に該後端部と偏心して形成された孔部と、該孔部が該案内部の後端部に偏心することにより形成された鉤部とから成り、一方、上記雄部材の係合手段は上記円柱部外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部から成り、上記雄部材の円柱部が上記雌部材の円筒部に遊嵌される時、該雄部材の前記突出部が該雌部材の前記案内部に案内された後、前記孔部に嵌入し、更に、該突出部が該孔部で回転し、且つ、上記弾性リングに付勢されて該突出部が前記鉤部に係合するように構成されている締結具、
並びに、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の外周部に軸対称に2個所形成され、上記雄部材の係合手段は上記円柱部の外周部に軸対称に2個所形成されている締結具を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図5に従って詳述する。図1に於て、11は締結具であり、該締結具11は、円筒部12の一端に頭部13が形成された雌部材14と、該円筒部12に遊嵌自在に形成された円柱部15の一端に頭部16が形成された雄部材17と、該円筒部12及び該円柱部15に夫々装着させる第1弾性リング18及び第2弾性リング19とから成り、且つ、前記円筒部12と前記円柱部15には互いに係合する第1係合手段20と第2係合手段21とが夫々形成されている。
【0009】
そして、前記第1係合手段20は前記雌部材14の円筒部12の開放端から前記頭部13に向かってテーパー状に狭くなるように切欠された案内部22と、該案内部22の後端部に該後端部に対し偏心して形成された孔部23と、該孔部23が該案内部22の後端部に対して偏心することにより形成された鉤部24とから成り、一方、前記第2係合手段21は前記雄部材17の円柱部15外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部25から成る。
【0010】
又、前記第1係合手段20は前記雌部材14の円筒部12の外周部に軸対称に2個所形成され、前記第2係合手段21は前記雄部材17の円柱部15の外周部に軸対称に2個所形成されている。
【0011】
而して、前記締結具11によって、例えば、パソコンのシャーシ26に被締結物としてのモータケース27を取り付ける場合は、前記雌部材14の円筒部12の前記頭部13近傍に前記第1弾性リング18を装着し、前記雄部材17の円柱部15の前記頭部16近傍に前記第2弾性リング19を装着した後、前記シャーシ26に開穿された孔26aに該雌部材14の円筒部12を貫通させ、前記モータケース27に開穿された孔27aに該雄部材17の円柱部15を貫通させ、図2に示す如く、該雄部材17の円柱部15を前記雌部材14の円筒部12内に挿入する。
【0012】
そして、例えば、該雌部材14を固定し、該雄部材17を該雌部材14方向に押圧することによって、図3に示す如く、前記第1弾性リング18及び第2弾性リング19を介して、該雌部材14と該雄部材17によって前記モータケース27及びシャーシ26を挟着し、一方、該雄部材17の前記突出部25,25は前記雌部材14の前記案内部22,22に案内された後、前記孔部23,23に嵌入し、少し左に回転しながら、図4に示す如く、該孔部23,23の最奥部まで案内される。そして、この時、前記第1弾性リング18と前記第2弾性リング19は圧接されて変形する。
【0013】
次に、前記雄部材14の押圧を解除すると、図5に示す如く、変形した前記第1弾性リング18及び前記第2弾性リング19がやや復元し、その反力によって該雄部材17が押し戻され、前記突出部25,25が前記鉤部24,24に係合し、且つ、この状態で、係合状態が保持される。
【0014】
そして、前記締結具11を取り外す時は、前記雄部材17を前記雌部材14側に押圧し、且つ、該雄部材17を少し右に回転すると該雄部材17の前記突出部25,25が前記鉤部24,24の係合から外れ、その状態で該雄部材17を該雌部材14から引き抜くことができる。
【0015】
斯くして、前記締結具11は、該雄部材17の円柱部15を前記雌部材14の円筒部12内に挿入し、該雄部材17を押圧することにより、ワンタッチで前記モータケース27を締結することができ、締結作業が極めて容易、且つ、短時間に行え、作業効率を高めることができる。又、前記突出部25が前記鉤部24,24に係合することによって締結も確実であり、更に、該締結具11の取り外しも容易である。又、前記締結具11は安価に作成できる。
【0016】
更に又、前記第1係合手段20、及び、前記第2係合手段21は前述した如く、夫々軸対称に2個所形成されているので、安定した係合が可能になり、且つ、係合強度も増大する。
【0017】
尚、前述の締結具11の締結作業に於て、前記雌部材14を固定し、前記雄部材17を押圧したが、該雄部材17を固定し、前記雌部材14を押圧して締結作業を行ってもよく、然る時も、略同様の効果を得ることができる。
【0018】
又、前記第1係合手段20、及び、前記第2係合手段21は前述した如く、夫々軸対称に2個所形成されることが望ましいが、夫々1個所でも締結することが可能である。
【0019】
そして、前記締結具11は、前述したモータケース27の締結に限定されることなく、種々の被締結物を締結することが可能である。
【0020】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は円筒部の一端に頭部が形成された雌部材と、該円筒部に遊嵌自在に形成された円柱部の一端に頭部が形成された雄部材と、該円筒部及び該円柱部に夫々装着させる弾性リングとから成り、且つ、前記円筒部及び前記円柱部には夫々互いに係合する係合手段が形成された締結具であるので、前記円筒部及び前記円柱部に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部に前記円柱部を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材と前記雄部材とによって被締結物を挟圧して締結することができる。斯くして、前記締結具は、締結作業が容易に行えると共に、該締結具は安価に作成できる。
【0022】
又、請求項2記載の発明は、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の開放端から上記頭部に向かってテーパー状に切欠された案内部と、該案内部の後端部に該後端部と偏心して形成された孔部と、該孔部が該案内部の後端部に偏心することにより形成された鉤部とから成り、一方、上記雄部材の係合手段は上記円柱部外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部から成るので、請求項1記載発明の効果に加え、前記雄部材の円柱部が前記雌部材の円筒部に遊嵌される時、該雄部材の前記突出部が該雌部材の前記案内部に案内された後、前記孔部に嵌入し、更に、該突出部が該孔部で回転し、且つ、上記弾性リングに付勢されて該突出部が前記鉤部に係合することにより、被締結物の締結がワンタッチで容易に行え、締結作業が極めて容易、且つ、短時間に行え、作業効率を高めることができると共に、締結も確実であり、且つ、取り外しも容易に行える。
【0023】
更に、請求項3記載の発明は、上記雌部材の係合手段は上記円筒部の外周部に軸対称に2個所形成され、上記雄部材の係合手段は上記円柱部の外周部に軸対称に2個所形成されているので、安定した係合が可能になり、且つ、係合強度も増大する等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態を示し、締結前の締結具の側面縦断面図。
(b)図(a)A−A線矢視図。
(c)図(a)B−B線矢視図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結する状態を示す側面縦断面図。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結する状態を示す側面縦断面図。
【図4】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結する状態を示す側面縦断面図。
【図5】本発明の一実施の形態を示し、締結具を締結した状態を示す側面縦断面図。
【図6】従来例を示し、締結具を用いてファンモータをシャーシに締結した状態を示す側面縦断面図。
【符号の説明】
11 締結具
12 円筒部
13 頭部
14 雌部材
15 円柱部
16 頭部
17 雄部材
22 案内部
23 孔部
24 鉤部
25 突出部
Claims (3)
- 円筒部の一端に頭部が形成された雌部材と、該円筒部に遊嵌自在に形成された円柱部の一端に頭部が形成された雄部材と、該円筒部及び該円柱部に夫々装着させる弾性リングとから成り、且つ、前記円筒部及び前記円柱部には夫々互いに係合する係合手段が形成された締結具であって、前記円筒部及び前記円柱部に前記弾性リングを夫々装着すると共に、前記円筒部に前記円柱部を遊嵌させ、且つ、前記係合手段を互いに係合させることにより、前記雌部材と前記雄部材とによって被締結物を挟圧して締結するように構成したことを特徴とする締結具。
- 上記雌部材の係合手段は上記円筒部の開放端から上記頭部に向かってテーパー状に切欠された案内部と、該案内部の後端部に該後端部と偏心して形成された孔部と、該孔部が該案内部の後端部に偏心することにより形成された鉤部とから成り、一方、上記雄部材の係合手段は上記円柱部外周先端近傍に外方に突出して形成された突出部から成り、上記雄部材の円柱部が上記雌部材の円筒部に遊嵌される時、該雄部材の前記突出部が該雌部材の前記案内部に案内された後、前記孔部に嵌入し、更に、該突出部が該孔部で回転し、且つ、上記弾性リングに付勢されて該突出部が前記鉤部に係合するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の締結具。
- 上記雌部材の係合手段は上記円筒部の外周部に軸対称に2個所形成され、上記雄部材の係合手段は上記円柱部の外周部に軸対称に2個所形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の締結具。
Priority Applications (1)
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JP2003036812A JP2004245352A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003036812A JP2004245352A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 締結具 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007155186A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機の上下風向板駆動機構 |
JP2007162794A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Sony Corp | 表示板の取り付け構造 |
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2003
- 2003-02-14 JP JP2003036812A patent/JP2004245352A/ja active Pending
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