JP2004244480A - 記録液 - Google Patents
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Abstract
【課題】水系インクジェット記録用として普通紙及び専用紙に記録した場合にも鮮明な印字物を得ることができる上に、記録画像濃度、耐光性、耐室内変褪色性等に優れた記録液を提供する。
【解決手段】水性媒体と、遊離酸の形が下記一般式(1)で示されるモノアゾ色素から選ばれる少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする記録液。
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子等を示し、mは0、1又は2の数を示し、R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基を示し、R5及びR5′は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基等を示し、Zは下記一般式(2)
又は下記一般式(3)
で表される基を示す。)
【選択図】 なし
【解決手段】水性媒体と、遊離酸の形が下記一般式(1)で示されるモノアゾ色素から選ばれる少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする記録液。
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子等を示し、mは0、1又は2の数を示し、R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基を示し、R5及びR5′は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基等を示し、Zは下記一般式(2)
又は下記一般式(3)
で表される基を示す。)
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録液に関するものである。詳しくはインクジェット記録に適した記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
直接染料や酸性染料等の水溶性染料を含む記録液の液滴を微小な吐出オリフィスから飛翔させて記録を行う、いわゆるインクジェット記録方法が実用化されている。
この記録液に関しては、電子写真用紙のPPC(プレインペーパーコピア)用紙、ファンホールド紙(コンピューター等の連続用紙)等の一般事務用に汎用される記録紙に対する定着が速く、しかも印字物の印字品位が良好であること、即ち印字ににじみがなく輪郭がはっきりしていることが要求されると共に、記録液としての保存時の安定性も優れていることが必要であり、従って使用できる溶剤が著しく制限される。
【0003】
一方、記録液用の染料に関しては、上記のような限られた溶剤に対して充分な溶解性を有すると共に、記録液として長期間保存した場合にも安定であり、また印字された画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性に優れていること等が要求されるが、これ等の多くの要求を同時に満足させることを目的として、各種色素に関する検討がなされている。このうち、トリアジン環を有するアミノナフトールジスルホン酸系のモノアゾ色素を用いた記録液が普通紙へ記録した場合に好ましい色調で且つ高濃度のマゼンダ色系の記録物を与えることが知られており(特許文献1及び2参照)、また、上記色素のうち、トリアジン環の置換基としてスルホン酸基及びアミノ基で置換されたアニリノ基を有するものの方が普通紙における高い耐水堅牢度を有することが知られている(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−090211号公報
【特許文献2】特開平7−278478号公報
【特許文献3】特開平11−279469号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献に記載の色素は、彩度及び色味等の点で、未だ不十分であることが判明し、より高彩度のマゼンタ色素の出現が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、上記色素のうち、トリアジン環の置換基として、スルホン酸基を有する特定のアリールアミノ基を有する色素を含有する記録液が彩度及び色味の優れた記録物を与えることを見出し、本発明を解決するに至った。すなわち本発明の要旨は、水性媒体と、遊離酸の形が下記一般式(1)で示されるモノアゾ色素から選ばれる少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする記録液および下記一般式(1)で示される記録液用モノアゾ色素に存する。
【0007】
【化7】
【0008】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、置換もしくは非置換のアミノ基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、炭素数6〜15の置換もしくは非置換のアリールスルホニル基、スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基を示し、
mは0、1又は2の数を示し、
R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基を示し、
R5及びR5’は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリサイクリック基又は置換もしくは非置換のヘテロサイクリック基を示し、
Zは下記一般式(2)
【0009】
【化8】
【0010】
(式中、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、置換アミノ基、スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基を示す。ここで、スルホン酸基はオルト位又はメタ位に位置する。)又は下記一般式(3)
【0011】
【化9】
【0012】
(式中、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基又は置換もしくは非置換のアミノ基を示す。)で表される基を示す。)
以下本発明を詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明で使用される色素は、遊離酸の形が上記一般式(1)で表されるものである。
上記一般式(1)において、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシル基;ニトロ基;COOH基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のカルバモイル基;置換もしくは非置換のスルファモイル基;置換もしくは非置換のアミノ基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基;炭素数6〜15の置換もしくは非置換のアリールスルホニル基;スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基である。
【0014】
ここで、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、トリフルオロメチル基、ジメチルアミノメチル基等のハロゲン原子及びアミノ基からなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいアルキル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜4のものであり、特に好ましくは炭素数1〜4のハロアルキル基であり、特に好ましくはトリフルオロメチル基である。
【0015】
炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基等の水酸基で置換されていても良いアルコキシ基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜4のものであり、より好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルコキシ基であり、特に好ましくはメトキシ基である。
【0016】
置換もしくは非置換のカルバモイル基としては、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基等のアルキル基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いカルバモイル基が挙げられ、このうち好ましくはカルバモイル基である。
置換もしくは非置換のスルファモイル基としては、スルファモイル基、N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−エチル−N−フェニルスルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、p−カルボキシフェニルスルファモイル基等のアルキル基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いスルファモイル基が挙げられ、このうち好ましくはスルファモイル基である。
【0017】
置換もしくは非置換のアミノ基としては、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、フェニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、アセチルアミノ基等のアルキル基、アリール基、カルバモイル基及びアシル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いアミノ基が挙げられ、このうち好ましくはアシルアミノ基であり、特に好ましくはアセチルアミノ基である。
【0018】
炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、ヒドロキシエチルスルホニル基、ベンジルスルホニル基等の水酸基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良い炭素数1〜9のアルキルスルホニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜4のものであり、より好ましくは炭素数1〜4の無置換のアルキルスルホニル基であり、特に好ましくはメチルスルホニル基である。
【0019】
炭素数6〜15の置換もしくは非置換のアリールスルホニル基としては、フェニルスルホニル基、トリルスルホニル基等のアルキル基で置換されていても良いアリールスルホニル基が挙げられ、このうち好ましくはフェニルスルホニル基である。
スルホン酸エステル基としては、メトキシスルホニル基、エトキシスルホニル基等のアルコキシスルホニル基又はフェノキシスルホニル基等のアリールオキシスルホニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜6のアルコキシスルホニル基、ベンジルオキシスルホニル基又はフェニルスルホニル基であり、より好ましくは炭素数1〜4のアルコキシスルホニル基である。
【0020】
カルボン酸エステル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基又はフェノキシカルボニル基等のアリールオキシカルボニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基又はフェノキシカルボニル基であり、より好ましくは炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基であり、特に好ましくはメトキシカルボニル基である。
【0021】
このうち好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、COOH基、トリフルオロメチル基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基又はカルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基である。
また、上記R1〜R3の好ましい置換基の組み合わせとしては、少なくとも1つが水素原子の場合であり、さらに上記R1〜R3のうちの少なくとも1つがCOOH基、トリフルオロメチル基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基及びカルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基からなる群より選ばれる置換基であり、その置換位置がアゾ基に対してオルト位であるものが好ましく、特にはR1〜R3のうちの2つがハロゲン原子とCOOH基との組み合わせであることが好ましい。
【0022】
mは0〜2の整数であり、このうち好ましくは0又は1である。
R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基であり、上記炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基としては、R1〜R3の説明の項で例示したのと同様の基を挙げることができる。
このうち、R4としては、水素原子が好ましい。
【0023】
R5及びR5’は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリサイクリック基又は置換もしくは非置換のヘテロサイクリック基である。
上記炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、n−オクチル基、エチルヘキシル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシシクロヘキシルメチル基、1−カルボキシ−2−メルカプトエチル基、1−カルボキシ−2−カルバモイル−エチル基、1−イソプロピル−1−カルボキシメチル基、1,2−ジカルボキシプロピル基、ベンジル基、1−カルボキシ−2−フェニル−エチル基、1−カルボキシ−2−ヒドロキシフェニルエチル基、4−カルボキシベンジル基等の水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、カルバモイル基、アリサイクリック基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いアルキル基(ここで前記アリサイクリック基及びアリール基はさらに水酸基、カルボキシル基又はアルキル基で置換されていても良い。)が挙げられ、このうち好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、特に好ましくはメチル基である。
【0024】
炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基としては、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、アリル基等のアルキル基で置換されていても良いアルケニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数4以下のものであり、特に好ましくはビニル基である。
アリール基としては、フェニル基、3,4−ジカルボキシフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−カルボキシフェニル基等の水酸基、アルキル基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いフェニル基又はナフチル基が挙げられ、このうち好ましくはアルキル基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いフェニル基又はナフチル基であり、特に好ましくはフェニル基である。
【0025】
アリサイクリック基としては、シクロヘキシル基、4−カルボキシシクロヘキシル基等のカルボキシル基で置換されていても良い炭素数6〜10のものが挙げられ、このうち好ましくはシクロヘキシル基である。
ヘテロサイクリック基としては、ピリジル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基等の炭素数10以下のものが挙げられ、このうち好ましくは少なくともヘテロ原子として窒素原子を1又は2個有する含窒素複素環が挙げられ、特には5〜6員の含窒素複素環が挙げられ、このうち好ましくはピリジル基である。
【0026】
このうち、R5及びR5’として、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基が好ましく、特に好ましくは水素原子である。
また、R5及びR5’の組み合わせとしては、少なくとも片方が水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であるのが好ましく、より好ましくは少なくとも片方が水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基であり、更には両方水素原子であるのが好ましい。
【0027】
Zは、上記一般式(2)又は(3)で表される基である。
一般式(2)で表される基において、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシル基;ニトロ基;COOH基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のカルバモイル基;置換もしくは非置換のスルファモイル基;置換アミノ基;スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基であり、このうち水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基が好ましく、更に好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、COOH基、置換もしくは非置換のカルバモイル基又は置換若しくは非置換のスルファモイル基であり、特に好ましくは水素原子、ハロゲン原子又は置換もしくは非置換のスルファモイル基である。
【0028】
ここで、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のカルバモイル基;置換もしくは非置換のスルファモイル基;スルホン酸エステル基及びカルボン酸エステル基としては、上記R1〜R3の説明の部分で挙げられたのと同様の基を挙げることができ、置換アミノ基としては、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、フェニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、アセチルアミノ基、トリアジニルアミノ基等のアルキル基、アリール基、カルバモイル基、アシル基及びヘテロ環基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いアミノ基が挙げられる。
【0029】
また、スルホン酸基はオルト位又はメタ位に位置するものであるが、好ましくはメタ位である。
上記一般式(3)において、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基又は置換もしくは非置換のアミノ基であり、ここで、置換もしくは非置換のアミノ基としては、上記R1〜R3の説明の部分で挙げられたのと同様の基を挙げることができる。
【0030】
また、本発明で使用される上記一般式(1)で表される色素は構造中に、SO3H基及びCOOH基、並びに、これらの酸の塩の基を合計で少なくとも3個以上有するのが好ましく、また8個以下、好ましくは5個以下有するものが好ましい。
特には、スルホン酸基及び/又はその塩としては3又は4個、カルボキシル基及び/又はその塩として1又は2個有するものが好ましい。
【0031】
ここで、上記一般式(1)で表される色素を下記一般式(1’)
【化10】
A−N=N−B (1’)
で表した場合の好ましい部分構造を表1及び表2として以下に示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【0032】
本発明で使用される色素は一般式(1)で示されるような遊離酸型のまま使用してもよく、また、製造時に塩型で得られた場合はそのまま使用してもよいし、所望の塩型に変換してもよい。塩型の交換方法としては、公知の方法を任意に用いることができ、例えば以下の方法が挙げられる。
1) 塩型で得られた色素の水溶液に塩酸等の強酸を添加し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
2) 塩型で得られたの色素の水溶液に、所望の対イオンを有する大過剰の中性塩(例えば、塩化リチウム)を添加し、塩析ケーキの形で塩交換を行う方法。
3) 塩型で得られた色素の水溶液を、強酸性イオン交換樹脂で処理し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
4) 予め所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で処理した強酸性イオン交換樹脂に、塩型で得られた色素の水溶液を作用させ、塩交換を行う方法。
【0033】
また、本発明で使用される色素は、酸基の一部が塩型を取っているものであってもよく、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していてもよい。ここで、酸性基が遊離酸型をとるか、塩型を取るかは、色素のpKaとインクのpHに依存するが、通常、スルホン酸基が塩型を取り、カルボキシル基よりも多く塩型になっている方が、インクの目詰まりしにくさの点では好ましい。他方、カルボキシル基が酸型を取っている色素は、耐水性や耐滲み性を重視する場合に好ましく使用される。
【0034】
本発明に用いられる色素は、pH2〜12、好ましくはpH4〜11、より好ましくはpH6〜10で用いられ、特に塩基性インクとした場合にも優れた性能を示すものである。
上記の塩型の例としては、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、又は有機アミンの塩が挙げられる。有機アミンの例として、炭素数1〜6の低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン、カルボキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン及び炭素数2〜4のアルキレンイミン単位を2〜10個有するポリアミン等が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していてもよい。
【0035】
塩型を構成する対イオンの種類の選択についても、そのインクにおいて重視すべき特性に応じ、自由に選択される。色素の合成に用いられる中間体や試薬にNaを含むものが多いので、一般にNa塩の形で得られるものが多いが、耐水性を重視する場合はNH4塩に変換されることが多く、また色素の溶解性を高めインクの目詰まり性をより高いレベルに維持する必要があるときなどは、Li塩や、トリエタノールアミンに代表されるアルカノールアミン塩の形に変換されることもある。
【0036】
これ等の色素の具体例としては、例えば以下のNo.1−72に示す構造の色素が挙げられる。
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
上記一般式(1)で表されるモノアゾ色素は、それ自体周知の方法に従って製造することができる。例えばNo.(1)で示される色素は、下記(A)〜(C)の工程で製造できる。
(A)5−クロロアントラニル酸と1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸(H酸)とから常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照]に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(B)得られたモノアゾ化合物を塩化シアヌル懸濁液にpH4〜6、温度0〜5℃を保持しながら加えて、数時間反応を行う。次いで室温にてアルカリ性にならない様に、3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)水溶液を加えて数時間縮合反応を行う。次いで、アンモニア水を加え、80〜90℃、pH=8にてアミノ化反応を行い、反応を完結させる。
(C)冷却後、塩化リチウムで塩析することにより目的の色素No.1が得られる。
【0041】
記録液中における前記一般式(1)の色素の含有量としては、記録液全量に対して0.5〜5重量%、特に2〜4重量%程度が好ましい。
本発明に用いられる溶剤としては、水及び水溶性有機溶剤として、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(#200)、ポリエチレングリコール(#400)、グリセリン、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、チオジエタノール、ジメチルスルホキシド、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロリドン、スルホラン、エチルアルコール、イソプロパノール等を含有しているのが好ましい。これ等の水溶性有機溶剤は、通常記録液の全量に対して50重量%以下、好ましくは1〜50重量%の範囲で使用される。一方、水は記録液の全量に対して45〜95重量%の範囲で使用される。
【0042】
本発明の記録液は高彩度のマゼンタ色記録物、好ましくはC*値が85以上、a*値が83以上の記録液を与えられることができる。
また、本発明の記録液に、その全量に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の尿素、チオ尿素、ビウレット、セミカルバジドから選ばれる化合物を添加したり、又0.001〜5.0重量%の界面活性剤を添加することによって、印字後の速乾性及び印字品位をより一層改良することができる。
【0043】
【実施例】
以下本発明について実施例をあげて更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ等の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
オルフィンE1010(界面活性剤、日信化学工業(株)社製)2重量部、トリエチレングリコールモノブチルエーテル11重量部、ジエチレングリコール13重量部、グリセリン12重量部、トリエタノールアミン0.8重量部、尿素11重量部、前記色素No.1 3重量部に水を加え、1N水酸化リチウム水溶液でpHを9に調整して全量を100重量部とした。この組成物を充分に混合して溶解し、孔径0.45μmのメンブレンフィルターで加圧濾過した後、超音波洗浄機で脱気処理して記録液を調整した。
【0044】
得られた記録液を使用し、インクジェットプリンター(商品名BJ F870、キヤノン社製)を用いてインクジェット専用光沢紙(商品名PM写真用紙、セイコーエプソン社製)にインクジェット記録を行い、マゼンタの記録画像を得た。
【0045】
−彩度の評価−
上述のマゼンタ画像を、測色装置(商品名スペクトロアイ、グレタグマクベス社製)にて測色し、彩度(C*値)と赤味の大きさ(a*値)とで定量した。結果を表2に示す。
<実施例2>
使用する色素を上記No.1の化合物から、No.33の化合物に変えた以外は実施例1と同様にして、マゼンタの記録画像を得、彩度(C*値)と赤味の大きさ(a*値)について定量した。結果を表4に示す。
<比較例1>
使用する色素を上記No.1の化合物から、特開平11−279469号公報に記載の色素(色素No.2)に変えた以外は実施例1と同様にして、マゼンタの記録画像を得、彩度(C*値)と赤味の大きさ(a*値)について定量した。結果を表4に示す。
【0046】
【表7】
【0047】
以上の結果より、本願発明の色素を用いた記録液は、公知の色素を用いた場合に比較し、高彩度のマゼンタ色の記録物を与えることが分かる。
【0048】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録用色素は水溶解性に優れ、この色素を用いた本発明の記録液は、水系インクジェット記録用として、普通紙及び専用紙に記録した場合にも鮮明な印字物を得ることができる上に、その記録画像の濃度が高く、耐光性や耐室内変褪色性が優れており、長期間保存した場合の安定性も良好なものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は記録液に関するものである。詳しくはインクジェット記録に適した記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
直接染料や酸性染料等の水溶性染料を含む記録液の液滴を微小な吐出オリフィスから飛翔させて記録を行う、いわゆるインクジェット記録方法が実用化されている。
この記録液に関しては、電子写真用紙のPPC(プレインペーパーコピア)用紙、ファンホールド紙(コンピューター等の連続用紙)等の一般事務用に汎用される記録紙に対する定着が速く、しかも印字物の印字品位が良好であること、即ち印字ににじみがなく輪郭がはっきりしていることが要求されると共に、記録液としての保存時の安定性も優れていることが必要であり、従って使用できる溶剤が著しく制限される。
【0003】
一方、記録液用の染料に関しては、上記のような限られた溶剤に対して充分な溶解性を有すると共に、記録液として長期間保存した場合にも安定であり、また印字された画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性に優れていること等が要求されるが、これ等の多くの要求を同時に満足させることを目的として、各種色素に関する検討がなされている。このうち、トリアジン環を有するアミノナフトールジスルホン酸系のモノアゾ色素を用いた記録液が普通紙へ記録した場合に好ましい色調で且つ高濃度のマゼンダ色系の記録物を与えることが知られており(特許文献1及び2参照)、また、上記色素のうち、トリアジン環の置換基としてスルホン酸基及びアミノ基で置換されたアニリノ基を有するものの方が普通紙における高い耐水堅牢度を有することが知られている(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−090211号公報
【特許文献2】特開平7−278478号公報
【特許文献3】特開平11−279469号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献に記載の色素は、彩度及び色味等の点で、未だ不十分であることが判明し、より高彩度のマゼンタ色素の出現が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、上記色素のうち、トリアジン環の置換基として、スルホン酸基を有する特定のアリールアミノ基を有する色素を含有する記録液が彩度及び色味の優れた記録物を与えることを見出し、本発明を解決するに至った。すなわち本発明の要旨は、水性媒体と、遊離酸の形が下記一般式(1)で示されるモノアゾ色素から選ばれる少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする記録液および下記一般式(1)で示される記録液用モノアゾ色素に存する。
【0007】
【化7】
【0008】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、置換もしくは非置換のアミノ基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、炭素数6〜15の置換もしくは非置換のアリールスルホニル基、スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基を示し、
mは0、1又は2の数を示し、
R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基を示し、
R5及びR5’は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリサイクリック基又は置換もしくは非置換のヘテロサイクリック基を示し、
Zは下記一般式(2)
【0009】
【化8】
【0010】
(式中、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、置換アミノ基、スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基を示す。ここで、スルホン酸基はオルト位又はメタ位に位置する。)又は下記一般式(3)
【0011】
【化9】
【0012】
(式中、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基又は置換もしくは非置換のアミノ基を示す。)で表される基を示す。)
以下本発明を詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明で使用される色素は、遊離酸の形が上記一般式(1)で表されるものである。
上記一般式(1)において、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシル基;ニトロ基;COOH基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のカルバモイル基;置換もしくは非置換のスルファモイル基;置換もしくは非置換のアミノ基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基;炭素数6〜15の置換もしくは非置換のアリールスルホニル基;スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基である。
【0014】
ここで、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、トリフルオロメチル基、ジメチルアミノメチル基等のハロゲン原子及びアミノ基からなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいアルキル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜4のものであり、特に好ましくは炭素数1〜4のハロアルキル基であり、特に好ましくはトリフルオロメチル基である。
【0015】
炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基等の水酸基で置換されていても良いアルコキシ基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜4のものであり、より好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルコキシ基であり、特に好ましくはメトキシ基である。
【0016】
置換もしくは非置換のカルバモイル基としては、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基等のアルキル基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いカルバモイル基が挙げられ、このうち好ましくはカルバモイル基である。
置換もしくは非置換のスルファモイル基としては、スルファモイル基、N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−エチル−N−フェニルスルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、p−カルボキシフェニルスルファモイル基等のアルキル基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いスルファモイル基が挙げられ、このうち好ましくはスルファモイル基である。
【0017】
置換もしくは非置換のアミノ基としては、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、フェニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、アセチルアミノ基等のアルキル基、アリール基、カルバモイル基及びアシル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いアミノ基が挙げられ、このうち好ましくはアシルアミノ基であり、特に好ましくはアセチルアミノ基である。
【0018】
炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、ヒドロキシエチルスルホニル基、ベンジルスルホニル基等の水酸基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良い炭素数1〜9のアルキルスルホニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜4のものであり、より好ましくは炭素数1〜4の無置換のアルキルスルホニル基であり、特に好ましくはメチルスルホニル基である。
【0019】
炭素数6〜15の置換もしくは非置換のアリールスルホニル基としては、フェニルスルホニル基、トリルスルホニル基等のアルキル基で置換されていても良いアリールスルホニル基が挙げられ、このうち好ましくはフェニルスルホニル基である。
スルホン酸エステル基としては、メトキシスルホニル基、エトキシスルホニル基等のアルコキシスルホニル基又はフェノキシスルホニル基等のアリールオキシスルホニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜6のアルコキシスルホニル基、ベンジルオキシスルホニル基又はフェニルスルホニル基であり、より好ましくは炭素数1〜4のアルコキシスルホニル基である。
【0020】
カルボン酸エステル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基又はフェノキシカルボニル基等のアリールオキシカルボニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基又はフェノキシカルボニル基であり、より好ましくは炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基であり、特に好ましくはメトキシカルボニル基である。
【0021】
このうち好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、COOH基、トリフルオロメチル基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基又はカルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基である。
また、上記R1〜R3の好ましい置換基の組み合わせとしては、少なくとも1つが水素原子の場合であり、さらに上記R1〜R3のうちの少なくとも1つがCOOH基、トリフルオロメチル基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基及びカルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基からなる群より選ばれる置換基であり、その置換位置がアゾ基に対してオルト位であるものが好ましく、特にはR1〜R3のうちの2つがハロゲン原子とCOOH基との組み合わせであることが好ましい。
【0022】
mは0〜2の整数であり、このうち好ましくは0又は1である。
R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基であり、上記炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基としては、R1〜R3の説明の項で例示したのと同様の基を挙げることができる。
このうち、R4としては、水素原子が好ましい。
【0023】
R5及びR5’は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリサイクリック基又は置換もしくは非置換のヘテロサイクリック基である。
上記炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、n−オクチル基、エチルヘキシル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシシクロヘキシルメチル基、1−カルボキシ−2−メルカプトエチル基、1−カルボキシ−2−カルバモイル−エチル基、1−イソプロピル−1−カルボキシメチル基、1,2−ジカルボキシプロピル基、ベンジル基、1−カルボキシ−2−フェニル−エチル基、1−カルボキシ−2−ヒドロキシフェニルエチル基、4−カルボキシベンジル基等の水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、カルバモイル基、アリサイクリック基及びアリール基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いアルキル基(ここで前記アリサイクリック基及びアリール基はさらに水酸基、カルボキシル基又はアルキル基で置換されていても良い。)が挙げられ、このうち好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、特に好ましくはメチル基である。
【0024】
炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基としては、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、アリル基等のアルキル基で置換されていても良いアルケニル基が挙げられ、このうち好ましくは炭素数4以下のものであり、特に好ましくはビニル基である。
アリール基としては、フェニル基、3,4−ジカルボキシフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−カルボキシフェニル基等の水酸基、アルキル基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いフェニル基又はナフチル基が挙げられ、このうち好ましくはアルキル基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いフェニル基又はナフチル基であり、特に好ましくはフェニル基である。
【0025】
アリサイクリック基としては、シクロヘキシル基、4−カルボキシシクロヘキシル基等のカルボキシル基で置換されていても良い炭素数6〜10のものが挙げられ、このうち好ましくはシクロヘキシル基である。
ヘテロサイクリック基としては、ピリジル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基等の炭素数10以下のものが挙げられ、このうち好ましくは少なくともヘテロ原子として窒素原子を1又は2個有する含窒素複素環が挙げられ、特には5〜6員の含窒素複素環が挙げられ、このうち好ましくはピリジル基である。
【0026】
このうち、R5及びR5’として、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基が好ましく、特に好ましくは水素原子である。
また、R5及びR5’の組み合わせとしては、少なくとも片方が水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であるのが好ましく、より好ましくは少なくとも片方が水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基であり、更には両方水素原子であるのが好ましい。
【0027】
Zは、上記一般式(2)又は(3)で表される基である。
一般式(2)で表される基において、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシル基;ニトロ基;COOH基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のカルバモイル基;置換もしくは非置換のスルファモイル基;置換アミノ基;スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基であり、このうち水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸エステル基又はカルボン酸エステル基が好ましく、更に好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、COOH基、置換もしくは非置換のカルバモイル基又は置換若しくは非置換のスルファモイル基であり、特に好ましくは水素原子、ハロゲン原子又は置換もしくは非置換のスルファモイル基である。
【0028】
ここで、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基;炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のカルバモイル基;置換もしくは非置換のスルファモイル基;スルホン酸エステル基及びカルボン酸エステル基としては、上記R1〜R3の説明の部分で挙げられたのと同様の基を挙げることができ、置換アミノ基としては、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、フェニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、アセチルアミノ基、トリアジニルアミノ基等のアルキル基、アリール基、カルバモイル基、アシル基及びヘテロ環基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても良いアミノ基が挙げられる。
【0029】
また、スルホン酸基はオルト位又はメタ位に位置するものであるが、好ましくはメタ位である。
上記一般式(3)において、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、COOH基又は置換もしくは非置換のアミノ基であり、ここで、置換もしくは非置換のアミノ基としては、上記R1〜R3の説明の部分で挙げられたのと同様の基を挙げることができる。
【0030】
また、本発明で使用される上記一般式(1)で表される色素は構造中に、SO3H基及びCOOH基、並びに、これらの酸の塩の基を合計で少なくとも3個以上有するのが好ましく、また8個以下、好ましくは5個以下有するものが好ましい。
特には、スルホン酸基及び/又はその塩としては3又は4個、カルボキシル基及び/又はその塩として1又は2個有するものが好ましい。
【0031】
ここで、上記一般式(1)で表される色素を下記一般式(1’)
【化10】
A−N=N−B (1’)
で表した場合の好ましい部分構造を表1及び表2として以下に示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【0032】
本発明で使用される色素は一般式(1)で示されるような遊離酸型のまま使用してもよく、また、製造時に塩型で得られた場合はそのまま使用してもよいし、所望の塩型に変換してもよい。塩型の交換方法としては、公知の方法を任意に用いることができ、例えば以下の方法が挙げられる。
1) 塩型で得られた色素の水溶液に塩酸等の強酸を添加し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
2) 塩型で得られたの色素の水溶液に、所望の対イオンを有する大過剰の中性塩(例えば、塩化リチウム)を添加し、塩析ケーキの形で塩交換を行う方法。
3) 塩型で得られた色素の水溶液を、強酸性イオン交換樹脂で処理し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
4) 予め所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で処理した強酸性イオン交換樹脂に、塩型で得られた色素の水溶液を作用させ、塩交換を行う方法。
【0033】
また、本発明で使用される色素は、酸基の一部が塩型を取っているものであってもよく、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していてもよい。ここで、酸性基が遊離酸型をとるか、塩型を取るかは、色素のpKaとインクのpHに依存するが、通常、スルホン酸基が塩型を取り、カルボキシル基よりも多く塩型になっている方が、インクの目詰まりしにくさの点では好ましい。他方、カルボキシル基が酸型を取っている色素は、耐水性や耐滲み性を重視する場合に好ましく使用される。
【0034】
本発明に用いられる色素は、pH2〜12、好ましくはpH4〜11、より好ましくはpH6〜10で用いられ、特に塩基性インクとした場合にも優れた性能を示すものである。
上記の塩型の例としては、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、又は有機アミンの塩が挙げられる。有機アミンの例として、炭素数1〜6の低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン、カルボキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン及び炭素数2〜4のアルキレンイミン単位を2〜10個有するポリアミン等が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していてもよい。
【0035】
塩型を構成する対イオンの種類の選択についても、そのインクにおいて重視すべき特性に応じ、自由に選択される。色素の合成に用いられる中間体や試薬にNaを含むものが多いので、一般にNa塩の形で得られるものが多いが、耐水性を重視する場合はNH4塩に変換されることが多く、また色素の溶解性を高めインクの目詰まり性をより高いレベルに維持する必要があるときなどは、Li塩や、トリエタノールアミンに代表されるアルカノールアミン塩の形に変換されることもある。
【0036】
これ等の色素の具体例としては、例えば以下のNo.1−72に示す構造の色素が挙げられる。
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
上記一般式(1)で表されるモノアゾ色素は、それ自体周知の方法に従って製造することができる。例えばNo.(1)で示される色素は、下記(A)〜(C)の工程で製造できる。
(A)5−クロロアントラニル酸と1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸(H酸)とから常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照]に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(B)得られたモノアゾ化合物を塩化シアヌル懸濁液にpH4〜6、温度0〜5℃を保持しながら加えて、数時間反応を行う。次いで室温にてアルカリ性にならない様に、3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)水溶液を加えて数時間縮合反応を行う。次いで、アンモニア水を加え、80〜90℃、pH=8にてアミノ化反応を行い、反応を完結させる。
(C)冷却後、塩化リチウムで塩析することにより目的の色素No.1が得られる。
【0041】
記録液中における前記一般式(1)の色素の含有量としては、記録液全量に対して0.5〜5重量%、特に2〜4重量%程度が好ましい。
本発明に用いられる溶剤としては、水及び水溶性有機溶剤として、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(#200)、ポリエチレングリコール(#400)、グリセリン、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、チオジエタノール、ジメチルスルホキシド、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロリドン、スルホラン、エチルアルコール、イソプロパノール等を含有しているのが好ましい。これ等の水溶性有機溶剤は、通常記録液の全量に対して50重量%以下、好ましくは1〜50重量%の範囲で使用される。一方、水は記録液の全量に対して45〜95重量%の範囲で使用される。
【0042】
本発明の記録液は高彩度のマゼンタ色記録物、好ましくはC*値が85以上、a*値が83以上の記録液を与えられることができる。
また、本発明の記録液に、その全量に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の尿素、チオ尿素、ビウレット、セミカルバジドから選ばれる化合物を添加したり、又0.001〜5.0重量%の界面活性剤を添加することによって、印字後の速乾性及び印字品位をより一層改良することができる。
【0043】
【実施例】
以下本発明について実施例をあげて更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ等の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
オルフィンE1010(界面活性剤、日信化学工業(株)社製)2重量部、トリエチレングリコールモノブチルエーテル11重量部、ジエチレングリコール13重量部、グリセリン12重量部、トリエタノールアミン0.8重量部、尿素11重量部、前記色素No.1 3重量部に水を加え、1N水酸化リチウム水溶液でpHを9に調整して全量を100重量部とした。この組成物を充分に混合して溶解し、孔径0.45μmのメンブレンフィルターで加圧濾過した後、超音波洗浄機で脱気処理して記録液を調整した。
【0044】
得られた記録液を使用し、インクジェットプリンター(商品名BJ F870、キヤノン社製)を用いてインクジェット専用光沢紙(商品名PM写真用紙、セイコーエプソン社製)にインクジェット記録を行い、マゼンタの記録画像を得た。
【0045】
−彩度の評価−
上述のマゼンタ画像を、測色装置(商品名スペクトロアイ、グレタグマクベス社製)にて測色し、彩度(C*値)と赤味の大きさ(a*値)とで定量した。結果を表2に示す。
<実施例2>
使用する色素を上記No.1の化合物から、No.33の化合物に変えた以外は実施例1と同様にして、マゼンタの記録画像を得、彩度(C*値)と赤味の大きさ(a*値)について定量した。結果を表4に示す。
<比較例1>
使用する色素を上記No.1の化合物から、特開平11−279469号公報に記載の色素(色素No.2)に変えた以外は実施例1と同様にして、マゼンタの記録画像を得、彩度(C*値)と赤味の大きさ(a*値)について定量した。結果を表4に示す。
【0046】
【表7】
【0047】
以上の結果より、本願発明の色素を用いた記録液は、公知の色素を用いた場合に比較し、高彩度のマゼンタ色の記録物を与えることが分かる。
【0048】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録用色素は水溶解性に優れ、この色素を用いた本発明の記録液は、水系インクジェット記録用として、普通紙及び専用紙に記録した場合にも鮮明な印字物を得ることができる上に、その記録画像の濃度が高く、耐光性や耐室内変褪色性が優れており、長期間保存した場合の安定性も良好なものである。
Claims (3)
- 水性媒体と、遊離酸の形が下記一般式(1)で示されるモノアゾ色素から選ばれる少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする記録液。
mは0、1又は2の数を示し、
R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基を示し、
R5及びR5’は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリサイクリック基又は置換もしくは非置換のヘテロサイクリック基を示し、
Zは下記一般式(2)
- mが0であり、R1〜R3のうちの少なくとも1つがトリフルオロメチル基、COOH基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、スルホン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基及びカルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル基からなる群より選ばれる置換基であり、その置換位置がアゾ基に対してオルト位であり、残りのうちの少なくとも1つが水素原子であることを特徴とする請求項1に記載の記録液。
- 遊離酸の形が下記一般式(1)で示される記録液用モノアゾ色素。
mは0、1又は2の数を示し、
R4は、水素原子又は炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル基を示し、
R5及びR5’は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数2〜18の置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリサイクリック基又は置換もしくは非置換のヘテロサイクリック基を示し、
Zは下記一般式(2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034166A JP2004244480A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 記録液 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003034166A JP2004244480A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 記録液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004244480A (ja) |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003034166A patent/JP2004244480A/ja active Pending
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