JP2004243942A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、肩アンカがトリム内側に内蔵されるタイプで、タングによる打音の発生が抑えられる車両用シートベルト装置を提供する。
【解決手段】本発明の車両用シートベルト装置は、車体のインナパネル1aとトリム2との間に内蔵された肩アンカ5のウェビング3を下側へ折り返すウェビング折り返し部5aと、同折り返し部5aから車室内へ引き出されたウェビング3の途中に有るタング21との間に、タング21をトリム2から車室内側へ離反させる突起部22を設ける構成を採用して、空席時のタング21を、トリム2から、積極的にトリム2と当接しにくい地点まで引き離して、振れるタング21がトリム2と当接しないようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリムの内側に肩アンカを格納させて構成される車両用シートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用車(車両)には、衝突から乗員を保護するために、シートベルト装置が装備載されている。こうしたシートベルト装置のうち、フロントシートの乗員を保護するシートベルト装置の多くは、例えばセンタピラーのインナパネルの内側を覆うトリムの外側に、上下方向に移動可能に肩アンカを配設し、この肩アンカで、トリムとインナパネルとの間からのウェビングを下方へ折り返して、車室内へ引き出し、この引き出されたウェビングの途中にタングを保持させる構造が用いられている。つまり、フロントシートに着座した乗員がタングを把持して、上体の前面を横切るようにウェビングを引き出し、そのタングをバックルに装着(接続)すると、乗員の上体がウェビングで拘束されるようにしてある。
【0003】
ところで、シートベルト装置は、高い安全性の確保から、他の乗員保護装置と組み合わせて用いることが行われている。近時ではカーテンエアバッグ装置と組み合わせることも行われている。カーテンエアバッグ装置は、車室内のルーフサイドレールを覆うトリムの内側にインフレータと共にエアバッグを格納させてなり、例えば車両が側部から衝突すると、インフレータの作動によりエアバッグが膨張し、該エアバッグがトリムから下側へカーテン状に展開して、乗員の側部と車体との間へ進入し、乗員を保護する機能をもつ。
【0004】
こうしたカーテンエアバッグ装置は、エアバッグが乗員と車体との間を遮るように展開することで十分な機能が発揮される。しかし、上記のような肩アンカがトリムの外側(車室側)に配置されるシートベルト装置は、肩アンカを固定しているアンカ部、例えばボルトの頭部がトリムの表面から車室内へ突き出ている構造のために、エアバッグの展開の途中で、エアバッグがアンカ部(ボルトの頭部)に引っ掛かり、エアバッグの展開を阻害することがある。
【0005】
これを防止するために、肩アンカのアンカ部の上方に、エアバッグの展開を損なわれないようにする突起部を提案がなされている(例えば特許文献1を参照)。
【0006】
しかし、この構造は、肩アンカのアンカ部だけでなく、突起部も車室内に露出するために、見栄えが悪い。
【0007】
これを回避するため、シートベルト装置には、肩アンカ自体をトリムとインナパネル部材との間に収める構造を採用して、良好な外観性を保ちながら、エアバッグがアンカ部に引っ掛かるのを防ぐことも行われている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−058556号報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、空席時のタング(タングがバックルに装着されていない待機状態)の位置は、シートベルトの取扱い性を考慮して、通常、シートを基準に定めた定位置、例えばフロントシートと隣接した側方で、かつシートバック端の近くの地点に定めてある。
【0010】
ところが、上記したトリム内側へ肩アンカを内蔵させるタイプのシートベルト装置は、センタピラーといった車体の骨格部材の位置は変わらず、肩アンカを収めるスペースを確保するべくトリムが車室内へ張り出る構造となるため、肩アンカをトリム外に配置するシートベルト装置の構造に比べ、空席時に配置されるタングとこれに隣接するトリムとの間の隙間量が減少してしまう。つまり、タングが、若干、幅方向へ振れる(回動変位)するだけでも、タングがトリムに当接しやすくなる。
【0011】
このため、肩アンカ内蔵タイプだと、例えば路面の悪い道路を車両が走行すると、振れるタングがトリム表面と当接して、耳障りな打音が生じる問題がある。
【0012】
そのため、本発明の目的は、肩アンカがトリム内側に内蔵されるタイプで、タングによる打音の発生が抑えられる車両用シートベルト装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車体のインナパネルと該インナパネルに対向して配設されるトリムとの間に内蔵された肩アンカのウェビングを折り返すウェビング折り返し部と、該折り返し部から車室内へ引き出されたウェビングの途中に有るタングとの間に、タングをトリムから車室内側へ離反させる突起部を設けた。
【0014】
同構成により、空席時のタング(タングがバックルに装着されていない待機状態)は、トリムから引き離されて、トリムと当接しにくい地点に位置決められるので、振れるタングがトリムと当接することによる打音の発生が抑制される。しかも、突起部により、ウェビング折り返し部の先にウェビングの支持点が形成されることにより、ウェビング自身の共振点の調節が行え、ウェビング自身の振れも合わせて抑制されるから、よりタングの振れがもたらす騒音の発生が抑えられる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加え、さらに突起の形成が簡単に行えるよう、突起部は、肩アンカに形成する構成を採用した。
【0016】
請求項3に記載の発明は、同じく、突起部は、肩アンカのうち、ウェビング折り返し部の周りの開口部の開口部分を遮る上下方向に移動可能なスライダ部材のウェビング折り返し部の下側の部分に形成する構成を採用した。
【0017】
請求項4に記載の発明は、上記目的に加え、同じく、突起部は、トリムのうち、ウェビング折り返し部の下側の部分に形成する構成を採用した。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1および図2に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
【0019】
図1は、車両の車体を構成する部材、例えば乗用車のセンタピラー1に装着された助手席側のシートベルト装置を示している。センタピラー1は、例えば上下方向に細長く延びる平板状のセンタピラーインナパネル1a(一部しか図示せず)と、例えば上下方向に細長く延びる断面ハット形のセンタピラーアウタパネル(図示しない)とを接合して構成される。そして、センタピラーインナパネル1aの前面(車室内側)が、例えば断面がハット形をなした合成樹脂製のトリム2(センタピラー用)で覆ってある。つまり、センタピラー1とトリム2とは対向して配設してある。なお、例えばトリム2には、中間からアッパトリム2aとロアトリム2bとに分割された構造が用いてある。そして、アッパトリム2aの前面部分、例えば助手席(フロントシート)と隣接した部分で、助手席のシートバック端の近くとなる上段には、ウェビング位置調節用の開口部2cが形成されている。なお、同開口部2cは、例えば上下方向に延びる角形の開口で形成してある。
【0020】
一方、4は、ウェビング3を引出し可能に巻き取るリトラクタである。リトラクタ4は、例えばロアトリム2bの下部とこれと向き合うセンタピラーインナパネル1aの下部との間の隙間に内蔵してある。そして、上向きに配置されているリトラクタ4の引出し部4aからは、ロアトリム2bとセンターインナパネル1aのとの間に沿って上方へウェビング3が引き出されている。
【0021】
アッパトリム2aの開口部2cとこれと向き合うセンタピラーインナパネル1aの上部との間には、例えば合成樹脂製の肩アンカ5が内蔵されている。そして、リトラクタ4からのウェビング3の端部が、この肩アンカ5に到達している。この肩アンカ5の詳細な構造が、同肩アンカ5のアンカ位置を調節可能とするガイド機構6と一緒に、図2(a),(b)に示されている。
【0022】
すなわち、ガイド機構6は、図1に示されるようにセンタピラーインナパネル1aの上部の前面に設置された上下方向に延びる帯形のガイドレール部材7と、同ガイドレール部材7に組付く該レール部材7に沿って移動可能な可動台8と、該可動台8の一端部となる例えば上端部に搭載されたロック部9とを有している。なお、ロック部9は、例えば所望のレール地点でロックの解除が可能な常閉形のロック機構(図示しない)で形成してある。9aはそのロック機構を内部に収めたケースを示している。そして、可動台8の他端部となる例えば下端部には、上記肩アンカ5が組付けられている。肩アンカ5は、例えば上部中央に回動支点11が形成され、下部に例えば幅方向に延びるスリット部12が形成されたアンカ本体部13と、その本体部13の周りの側部から鍔状に張り出すカバー部14を有して構成されている。そして、回動支点11がアンカ部をなすアンカボルト16で可動台8の前面に車体前後方向に回動自在に固定され、本体部13、カバー部14をトリム2の内側に組付けている。またスリット部12の下端縁部は、例えば大きく緩やかに曲がる円弧状に形成されている。そして、この円弧状部分からウェビング折り返し部5aを形成している。また肩アンカ構造の一部として、アンカ本体部13の前面側には例えば合成樹脂製の壁状のスライダ部材15が組み合わせてある。スライダ部材15は、アッパトリム2aの開口部2cを塞ぎ、トリム2の前面壁の内面にならうように配置されている。このスライダ部材15は、可動台8の各部、例えばロック部9のケース9aに固定されていて、可動台8が上下方向に移動すると、一緒にトリム2の内面に沿って上下に変位するようにしてある。なお、スライダ部材15の大きさは、可動台8の移動範囲内の全域において開口部2aの閉塞状態を継続させる外形としてある。またスライダ部材15のうち、アンカ本体部13と向き合う部分には、アンカ本体部13およびウェビング折り返し部5aを車室内側へ露出させる開口部15aが形成されている。開口部15aは、例えば車体前後方向に向かって三日月状に大きく延びる開口(アンカ本体部13より大)から形成されていて、アンカ本体部13のアンカ位置を支点とした動きを許して、ウェビング折り返し部5aのウェビング引出し方向が変えられるようにしてある。なお、アンカ本体部13のカバー14は、開口部15aの縁部と重なり、該縁部との隙間を裏面側から遮る。こうした肩アンカ構造により、肩アンカ5の周囲に有る該アンカ5の上下方向の移動を許す開口部2cをスライダ部材15で遮り、ウェビング折り返し部5aだけを車室内に露出させている。またスライダ部材15のうち、開口部15aの直上の部分には、アンカボルト16の頭部を収める凹状に突き出たノブホルダ17が形成されていて、アッパトリム2aが車室内へ張り出すのを抑えながら、アッパトリム2aとセンタピラーインナパネル1aとの間の隙間に肩アンカ5、アンカボルト16、スライド部材15、ガイドレール機構6、ロック部9を内蔵させる構造にしてある。またノブホルダ17の一部、例えば上部分には、ロック機構の操作部をなす例えば上下操作式の操作ノブ18が組み付けられている。なお、操作ノブ18には、上方位置をロック位置とし、下方位置をロック解除位置としたスライド式のノブ部材が用いられている。この操作ノブ18の裏面が、該操作ノブ18の変位をロック方向に変換させる杆部18aを介して、ロック部9の入力側と接続されていて、操作ノブ18を操作すると、ロック部9のロックが解除され、操作ノブ18を戻すと、再びロック部9のロックが行われるようにしてある。そして、リトラクタ4から引き出されたウェビング3の端部が、スリット部12を挿通して、肩アンカ5のウェビング折り返し部5aで下方へ折り返されて、車室内の下側へ引き出されている。これにより、手指で操作ノブ18を押操作しつつノブホルダ17を挟んで、スライダ部材15を上下方向に移動させると、所望とする高さに肩アンカ5を調節できるガイド機構6を構成している。またウェビング折り返し部5aから引き出されたウェビング3の端部は、例えばセンタピラーインナパネル1aの下部前面に固定、例えばアンカボルト19で固定してある。これで、ウェビング折り返し部5aからアンカボルト19までのウェビング部分を、リトラクタ4の戻り力により張りつつ車室内へ露出させている。そして、ウェビング折り返し部5aから下側のウェビング3のうち、所定の位置(例えばシートベルト装着の取扱い性を考慮して定めた地点)には、タングストッパ20(図2だけに一部図示)で保持されたタング21が挿通されている。これにより、助手席に着座した乗員がタング21を把持して、乗員の上体の前面を横切るようにウェビング3を引き出しながら、そのタング21を助手席の反対側に配置されているバックル(図示しない)に装着すると、ウェビング3の引出し方向がウェビング折り返し部5aの回動変位で調整されながら、乗員の上体がウェビング3で拘束されるようにしてある。
【0023】
また図1および図2に示されるようにウェビング折り返し部5aとタング21との間には、タング21をトリム2から車室内へ離反させる突起部22が設けられている。この突起部22には、例えばスライド部材15の前面部分、例えばウェビング3が通るウェビング折り返し部5aの下側となる開口部15の開口縁付近の地点に突起を形成する構造が用いてある。具体的には、突起部22は、例えばウェビング3が通過する開口部15の開口縁付近の地点に、同開口縁の形状にならって該縁部を車室内に突き出した細長の突条部で形成されている。むろん、突起部22は、ウェビング3の引出し方向の変化を許容できるだけの範囲に形成してある。そして、突起部22は、ウェビング折り返し地点よりも前方に突き出ていて、突起部22の先端部にウェビング3が掛け渡されることで、図2(b)中の二点鎖線Aで示す従来のウェビング折り返し部から直接下方へ折り返すのに比べ、ウェビング折り返し部5aから下側のウェビング部分を突起部22によって大きく車室内へ押し出して、トリム2の表面からウェビング3を遠ざける構造してある。例えば突起部22の突出高さは、図2(b)に示されるように空車時のタング21(タングがバックルに装着されていない待機状態)が、例えば走行中、走行振動で幅方向に触れても、タング21がトリム2の表面と当接することがない隙間量L(タング21とトリム2との隙間量)が確保される寸法値に定めてある。
【0024】
こうした突起部22により、空席時のタング21(タング21がバックルに装着されていない待機状態)は、トリム2から引き離されて、強制的にトリム2と当接しにくい地点に位置決められる。これにより、たとえ自動車が悪路を走行して、タング21が大きく左右に振れることがあっても、離間量の確保から、タング21がトリム2の表面と当接するのが防止される。
【0025】
それ故、空席時のタング21がトリム2に干渉することによる打音の発生を抑制することができる。しかも、ウェビング折り返し部5aの先に、突起部22により、新たにウェビング3の支持点が形成されるので、突起部22の形成を利用して、ウェビング3自身の共振点の調節が行えるようになり、共振点の変更によってウェビング自身の振れを抑えることができ、一層、効果的にタング2の振動がもたらす騒音の発生を防ぐことができる。そのうえ、突起部22は、スライダ部材15に形成したことにより、スライダ部材15の成形を利用して、簡単に形成することができる。
【0026】
図3(a),(b)は、本発明の第2の実施形態を示す。
【0027】
本実施形態は、スライダ部材に突起部を設けるのではなく、肩アンカに形成した例である。すなわち、本実施形態は、例えばスリット部12の下端縁部の全体に、車室内側へ大きく突き出る細長状のリブ部を形成して、折り返したウェビング3をトリム3から遠ざける突起部22としたものである。このようにしても、第1の実施形態と同様の効果を奏する。しかも、突起部22は、肩タング10の成形を利用して、簡単に形成することができるという効果もある。
【0028】
なお、図3(a),(b)において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0029】
図4(a),(b)は、本発明の第3の実施形態を示す。
【0030】
本実施形態は、トリム2に形成した例である。すなわち、本実施形態は、ウェビング3が通るトリム2のうち、ウェビング折り返し部5aの下側の部分、例えば開口部2cの直下となるアッパトリム2aの前面に、車室内側へ大きく突き出る細長状の突条部を形成して、折り返したウェビング3をトリム2から遠ざける突起部22としたものである。このようにしても、第1の実施形態と同様の効果を奏する。しかも、突起部22は、アッパトリム2aの成形を利用して、簡単に形成することができるという効果もある。
【0031】
なお、図4(a),(b)において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0032】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した各実施形態では、本発明を、センタピラーインナパネルとトリムとの間に肩アンカを内蔵するシートベルト装置に適用したが、これに限らず、他の車体各部をなすインナパネルとトリムとの間に肩アンカを内蔵するシートベルト装置に適用してもよいことはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、空席時のタングは、突起部により、トリムから引き離されて、トリムと当接しにくい地点に位置決められるようになり、振れるタングがトリムと当接することによる打音の発生を抑制することができる。しかも、突起部は、ウェビング折り返し部の先にウェビングの支持点をもたらすので、ウェビング自身の共振点の調節が行え、ウェビング自身の振れの抑制も可能で、タングの振れがもたらす騒音の発生を抑えることができる。
【0034】
それ故、肩アンカがトリム内側に内蔵されるタイプのシートベルト装置で、タングによる打音の発生を抑えることができ、見栄えの向上および騒音の低減の双方を両立させることができる。
【0035】
請求項2〜請求項4に記載の発明によれば、さらに上記効果に加え、シートベルト装置の各部品の成形を利用して、簡単に突起部を形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る肩アンカ内蔵タイプのシートベルト装置を示す分解した斜視図。
【図2】(a)は、同じくシートベルト装置の肩アンカが内蔵されている付近のセンタピラーの正面図。
(b)は同側断面図。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施形態の要部となるシートベルト装置の肩アンカが内蔵されている付近のセンタピラーの正面図。
(b)は同じく側断面図。
【図4】(a)は、本発明の第3の実施形態の要部となるシートベルト装置の肩アンカが内蔵されている付近のセンタピラーの正面図。
(b)は同じく側断面図。
【符号の説明】
1a…センタピラーインナパネル、2…トリム、2c…開口部、3…ウェビング、5…肩アンカ、5a…ウェビング折り返し部、15…スライダ部材、21…タング、22…突起部。

Claims (4)

  1. 車体を構成するインナパネルと該インナパネルに対向して配設されるトリムとの間に上下方向に移動可能に収められた肩アンカと、
    前記インナパネルと前記トリムの間の下側から前記肩アンカへ延びその延出端が前記該肩アンカで下方へ折り返されて車室内へ引き出されたウェビングと、
    前記車室内へ引き出された前記ウェビングの途中で保持されるタングと
    を備えた車両用シートベルト装置において、
    前記肩アンカの前記ウェビングを折り返すウェビング折り返し部と前記タングとの間には、前記タングを前記トリムから車室内側へ離反させる突起部が設けられる
    ことを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 前記突起部は、前記肩アンカに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記トリムは、前記肩アンカの上下方向の移動を許容する上下方向に延びる開口部を有して形成され、
    前記肩アンカは、前記該ウェビング折り返し部の周りの前記開口部の開口部分を遮り、前記ウェビング折り返し部だけを車室内に露出させる上下方向に移動可能なスライダ部材を有して構成され、
    前記突起部は、前記スライダ部材のうち、前記ウェビング折り返し部から下側の部分に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体。
  4. 前記突起部は、前記トリムのうち、前記ウェビング折り返し部から下側の部分に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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