JP2004242979A - 文字刺繍データ編集装置及び文字刺繍データ編集制御プログラム - Google Patents
文字刺繍データ編集装置及び文字刺繍データ編集制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】文字列を刺繍縫いする際に編集情報を適用する編集作業を簡単化でき、しかも編集作業の実行を忘れることなく確実に行えるようにすること。
【解決手段】キーボード7又はバーコードリーダ14により名字の文字列が入力され(S11)、各文字にデフォルトの編集情報が対応付けられる(S12)。入力された文字列が編集情報記憶メモリに登録されているか検索され(S13〜S19)、入力文字列が編集情報記憶メモリに登録されている場合には(S19:Yes) 、CRTディスプレイ10の背景色が変更され(S20)、編集情報記憶メモリ5bに設定されている編集情報を読み出して入力文字列の編集情報として適用される(S21)。
【選択図】 図5
【解決手段】キーボード7又はバーコードリーダ14により名字の文字列が入力され(S11)、各文字にデフォルトの編集情報が対応付けられる(S12)。入力された文字列が編集情報記憶メモリに登録されているか検索され(S13〜S19)、入力文字列が編集情報記憶メモリに登録されている場合には(S19:Yes) 、CRTディスプレイ10の背景色が変更され(S20)、編集情報記憶メモリ5bに設定されている編集情報を読み出して入力文字列の編集情報として適用される(S21)。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字刺繍データ編集装置及び文字刺繍データ編集制御プログラムに関し、特に名字等の文字列をバランス良く刺繍縫いする為に、入力した文字列に編集情報を用いて編集処理を施すようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、背広の裏地等に、「田中」や「藤田」等、複数の漢字からなるネームを刺繍する刺繍ミシンが実用化されている。通常の場合、刺繍されるネームは不特定の文字列からなり、複数種類あるため、これら複数種類のネームの漢字をその都度刺繍ミシンに入力していたのでは、作業効率が悪い。そこで、複数種類のネームを指示する複数種類のバーコードの中から刺繍しようとする所望の1つのネーム用のバーコードをバーコードリーダで読取り、刺繍ミシンに名字を入力する方式が一般的に採用されている。
【0003】
刺繍ミシンには、予め刺繍する漢字の大きさ(例えば、14mm角) 、刺繍文字の太さ( 例えば、約1mm) 、刺繍文字間隔( 例えば、約2mm) 等の刺繍データが記憶されており、ユーザが、例えば「田中」という名字を入力すると、2つの漢字「田」と「中」の基準的な刺繍データを用いて名字「田中」を刺繍できるようになっていた。この場合、「田」や「中」等の各漢字の刺繍データは常に同一であるため、名字によっては、名字全体のバランスが悪く見える場合がある。
【0004】
例えば、2つの名字「田中」と「藤田」を刺繍縫いする場合、漢字「田」の刺繍データは常に同一であるため、これら名字「田中」と「藤田」のバランスに関して、名字「田中」の「田」は「中」と比較して細く小さく見える一方、名字「藤田」の「田」は「藤」と比較して大きく見えるようになり、バランスが悪くなる。そこで、刺繍された名字の見栄え(バランス)を良くするために、ユーザは、名字「田中」については、1文字目の漢字「田」を大きく(例えば、文字倍率を1.1 倍)する一方、名字「藤田」については、2文字目の漢字「田」を小さく(例えば、文字倍率を0.9 倍)する等して、名字毎に漢字の大きさを調整しながらネーム刺繍を行っている。
【0005】
しかし、このように、刺繍縫いする名字毎にバランスや見栄えを向上する為に、刺繍する漢字の大きさ等を手作業でその都度調整するのでは、作業能率が非常に悪化する。そこで、名字の漢字を入力するだけで、名字に応じて自動的にバランスの良い文字刺繍を行えるようにした刺繍データ編集装置が種々提案されている。
【0006】
例えば、特開2001−17758号公報のネーム刺繍データ作成装置には、名字を構成する漢字「佐々木」、「真々田」・・・と、各漢字毎の「倍率」、「文字太さ」、「糸密度」等の編集値を夫々対応させて予め複数種類分設定しておき、刺繍縫いに供する名字、例えば「佐々木」を漢字で入力するだけで、各漢字「佐」,「々,「木」毎に最適な編集値を夫々自動的に適用でき、名字毎にバランスの良い刺しゅう縫いが行え、作業能率が向上できるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−17758号公報 (第7−10頁、図1〜図6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、特開2001−17758号公報に記載されているネーム刺繍データ作成装置においては、複数種類の名字の各々について、各漢字毎の「倍率」、「文字太さ」、「糸密度」等の編集値を夫々予め設定しておくため、 殆どの名字をバランス良くネーム刺繍できる反面、複数種類の名字の全てについて、各文字毎に文字サイズ等の編集値をきめ細かく設定しなければならず、この設定作業が複雑で且つ非常に面倒である。
【0009】
この場合、同じ名字を、今まで使用していた「明朝体」に代えて異なる書体、例えば「ゴシック体」等でネーム刺繍する場合には、その異なる書体を用いた場合の編集値を試行錯誤により新たに設定するようになり、編集値の設定作業が非常に面倒になる。更に、バーコードリーダ等で名字を入力するような場合には、各文字毎に編集値を適用する文字刺繍編集処理の実行を忘れることも多々あり、刺繍縫いした名字のバランスが悪く、ネーム刺繍を失敗するという問題がある。
【0010】
ところで、毛筆体(楷書)や毛筆体(行書)等では、文字サイズがその他の文字に比べて異なった特異な文字があったり、基準位置がその他の基準位置に比べてズレた文字があった場合、刺繍文字のメーカがその不揃い文字を修正して作り直すようにしているが、その修正作業に数日が必要となるため、ユーザが試行錯誤により、その特異な文字や位置ズレ文字について編集値を新たに設定し直すため、この場合にも編集値の設定作業が複雑化して、作業能率が低下するという問題がある。
【0011】
本発明の目的は、文字列を刺繍縫いする際に編集情報を適用する編集作業を簡単化でき、しかも編集作業の実行を忘れることなく確実に行えるようにすること、等である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段と、編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御手段とを備えたものである。
【0013】
編集情報記憶手段には、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報が複数文字列分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された刺繍縫いに供する文字列について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、編集情報変更制御手段により、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報が、予め設定された基準編集情報に代えて適用される。このように、編集情報記憶手段から読み出した編集情報が適用された場合には、報知制御手段により、編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された旨が報知される。
【0014】
請求項2に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段とを備えたものである。
【0015】
編集情報記憶手段には、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報が複数文字分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された文字列について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列の一部が編集情報記憶手段に登録されている場合には、入力文字列の一部に使用される文字の編集情報として、編集情報記憶手段から読み出した編集情報が、予め設定された基準編集情報に代えて適用される。
【0016】
請求項3に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の前記編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示制御手段に表示させる画像表示指令手段とを備えたものである。
【0017】
編集情報記憶手段には、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報が複数文字列分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された刺繍縫いに供する文字列について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、画像表示指令手段により、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像、所謂サムネイルが表示制御手段により表示手段に表示される。この場合、ユーザーは表示された複数とおりの文字列画像のうちから所望の1つを択一的に選択できる。
【0018】
請求項4に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段とを備えたものである。
【0019】
編集情報記憶手段には、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報が複数文字分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合には、編集情報変更制御手段により、文字列の一部の文字の編集情報として、編集情報記憶手段から読み出した編集情報が、予め設定された基準編集情報に代えて適用される。
【0020】
請求項5に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンとを含むものである。
【0021】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項1と同様に作用する。
【0022】
請求項6に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むものである。
【0023】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項2と同様に作用する。
【0024】
請求項7に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンとを含むものである。
【0025】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項3と同様に作用する。
【0026】
請求項8に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むものである。
【0027】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項4と同様に作用する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、パーソナルコンピュータからなる文字刺繍データ編集装置1は、各種の制御を行う制御装置2を有し、この制御装置2に、キーボード7、座標入力装置であるマウス8、フレキシブルディスク装置(FD装置)9、CRTディスプレイ10、フラッシュメモリ装置11、ハードディスク装置12、イメージスキャナ装置13、バーコードリーダ14、CD−ROM装置15等が夫々電気的に接続されている。
【0029】
ここで、CPU3とROM4とRAM5等でコンピュータが構成され、キーボード7やマウス8などが入力手段に相当し、CRTディスプレイ10が表示手段に相当する。制御装置2には、CPU3と、このCPU3にデータバス等のバスを介して接続されたROM4と、RAM5と入出力インターフェース6等が設けられている。ROM4には、一般のパーソナルコンピュータと同様に、電源オン時に文字刺繍データ編集装置1を立ち上げる起動プログラム(ブートストラッププログラム)等が格納されている。
【0030】
ハードディスク装置12に装着されるハードディスクには、MS−DOS、ウインドウシステム等の各種OS(オペレーティング・システム)に加えて、外部の端末機器に対してデータの送受信の為の通信用制御プログラム、同システムで実行可能なワープロソフトや画像作成ソフトなどの各種アプリケーションプログラムが必要に応じて格納されるとともに、CRTディスプレイ10に図形や文字を表示させる表示制御プログラム(これが表示制御手段に相当する)、後述する本願特有の文字刺繍データ編集制御の制御プログラムなどが格納されている。
【0031】
また、RAM5には、キーボード7或いはバーコードリーダ14から入力された名字の刺繍縫いに供する文字列おコードデータを記憶する文字データ記憶メモリ5a(これが文字データ記憶手段に相当する)と、編集情報記憶メモリ5b(これが編集情報記憶手段に相当する)に加えて、CPU3で演算処理した演算結果を一時的に記憶する各種のメモリ、ポインタ等のための各種バッファが設けられている。文字データ記憶メモリ5aには、図3(a)に示すように、入力された名字の漢字のコードデータ(文字データ)が入力順に順々に複数文字分記憶される。
【0032】
編集情報記憶メモリ5bには、名字としての文字列について、文字毎の文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報を、複数名字分記憶している。例えば、図4に示すように、複数の文字列「田中」、「中田」、「藤田」、「田辺」、「佐々木」・・・の各々について、「1文字目の倍率」、「1,2文字間隔」、「2文字目の倍率」、「2,3文字間隔」、「3文字目の倍率」からなる編集情報が記憶されている。
【0033】
ここで、複数の漢字「田」,「藤」,「辺」・・の各文字のデフォルトの大きさはマスクデータで規定されており、このデフォルトのマスクとして、例えばX=14mm、Y=14mmに規定されている。ところで、これら各文字の倍率や文字間隔の情報等が文字サイズ関連情報に相当する。これら文字データ記憶メモリ5aと編集情報記憶メモリ5bは、夫々バッテリで常にバックアップされており、電源が切られてもその記憶内容を保持するようになっている。
【0034】
次に、制御装置2により実行される文字刺繍データ編集制御について、図5のフローチャートに基づいて説明する。但し、符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
キーボード7の操作による文字刺繍編集の開始指令に基づいて、この制御が開始されると、先ず、キーボード7により、又はバーコードリーダ14により名字の文字列が入力され、その入力された文字列のデータが文字データ記憶メモリ5aに記憶される(S11)。例えば、図3(a)に示すように、入力された名字「田中」としての漢字「田」,「中」のコードデータが夫々記憶される。
【0035】
但し、このとき、文字数カウンタNには入力された名字の入力文字数がセットされ、検索開始位置ポインタSPと検索ポインタKPには初期値「0」が夫々セットされる。次に、文字データ記憶メモリ5aに記憶された各文字について、デフォルトの編集情報が夫々対応づけて記憶(図3(b)参照)される(S12)。次に、文字データ記憶メモリ5aの先頭文字から検索を開始するため、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S13)。
【0036】
次に、このとき、検索開始位置ポインタSPの値は入力文字数N以下であり、全ての入力文字について検索していないため(S14:No)、検索開始位置ポインタSPの値が検索ポインタKPにセットされる(S15)。このとき、この検索ポインタKPの値も入力文字数N以下であるため(S16:No)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S17)、検索ポインタKPで指示する文字から検索開始位置ポインタSPで指示する文字までの入力文字列(図3(b)参照)のコードデータが読み込まれる(S18)。
【0037】
次に、読み込んだ入力文字列のコードデータが編集情報記憶メモリ5bに登録されているか否かが検索され、入力文字列が編集情報記憶メモリ5bに登録されている場合には(S19:Yes) 、CRTディスプレイ10の背景色が、通常の表示色から、例えば、赤色や黄色に変更され(S20)、その後に、編集情報記憶メモリ5bに設定されている編集情報を読み出して入力文字列の編集情報として適用される(S21)。次に、検索ポインタKPが1つインクリメントされ(S22)、S16以降が繰り返して実行される。
【0038】
その後、検索ポインタKPの値が入力文字数Nより大きくなり(S16:Yes) 、しかも検索開始位置ポインタSPの値も入力文字数Nより大きくなった場合(S14:Yes) 、全ての入力文字列について検索処理を終了したので、この制御を終了してリターンする。例えば、図3(c)に示すように、入力文字列「田中」の各々に対して、デフォルトの編集情報に代えて、編集情報記憶メモリ5bに設定されている編集情報が適用される。
【0039】
このように、入力文字列が編集情報記憶メモリ5bに登録されている場合に、この入力文字列に編集情報記憶メモリ5bの編集情報を読み出して適用された場合には、CRTディスプレイ10の背景色が変更されるため、ユーザーは、背景色が変更されたことにより、ネーム刺繍に供する入力した名字の文字列に対して、この入力文字列に相応しい編集情報が適用されたことが確実に分かる。
【0040】
そして、例えば、入力文字列「田中」の各漢字の縫製データが1針データに展開されて、図示外の刺繍ミシンにより縫製された場合、図7に示すデフォルトの文字サイズでネーム刺繍された名字「田中」と比較して、図6に示すように、漢字「中」がデフォルトの文字サイズであるのに対して、漢字「田」がデフォルトの文字サイズに比べて約1.2 倍に拡大されて刺繍縫いされ、名字「田中」がバランスよく刺繍縫いされている。
【0041】
ここで、編集情報記憶メモリ5bが編集情報記憶手段に相当し、図5に示す文字刺繍データ編集制御において、S13〜S19が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S21が編集情報変更制御手段及び編集情報変更制御ルーチンに相当し、S20が報知制御手段及び報知制御ルーチンに相当する。
【0042】
次に、前記実施形態の文字刺繍データ編集制御を部分的に変更し、名字としての文字列について、名字の一部に使用される文字について編集情報を適用するようにしてもよい。この場合、RAM5に設けた編集情報記憶メモリ5cには、図8に示すように、名字としての文字列について名字の一部に使用される文字の文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報が複数文字分記憶されている。
【0043】
この場合、文字「田」、「藤」、「々」・・・・の各々について、1文字目の倍率、2文字目の倍率、3文字目の倍率が夫々文字に相応しい値で設定されている。この文字刺繍データ編集制御が開始されると、先ず、前述したS11〜S13と同様に、名字の刺繍縫いに供する文字列が入力され(S31〜S32)、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S33)。
【0044】
次に、検索開始位置ポインタSPの値が入力文字数N以下であって、全ての入力文字について検索していない場合には(S34:No)、検索開始位置ポインタSPで指示する入力文字が編集情報記憶メモリ5cに登録されているか否かが検索され、入力文字が編集情報記憶メモリ5cに登録されている場合には(S35:Yes) 、編集情報記憶メモリ5cに設定されている編集情報を読み出して入力文字の編集情報として適用され(S36)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S37)、S34以降が繰り返して実行される。
【0045】
例えば、名字の文字列「田中」が入力された場合、この文字列の1文字目に文字「田」が含まれているため、編集情報記憶メモリ5cに登録されている文字「田」の1文字目の編集情報「1.2 倍」が読み出されて、文字「田」に適用される。この場合にも、図6で示したように、名字「田中」をバランスよく刺繍縫いすることができる。一方、名字の文字列「藤田」が入力された場合には、この文字列の2文字目に文字「田」が含まれているため、編集情報記憶メモリ5cに登録されている文字「田」の2文字目の編集情報「0.8 倍」が読み出されて、文字「田」に適用される。
【0046】
ここで、編集情報記憶メモリ5cが編集情報記憶手段に相当し、図9に示す文字刺繍データ編集制御において、S33〜S35が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S36が編集情報変更制御手段及び編集情報変更制御ルーチンに相当する。
【0047】
このように、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、名字としての文字列の一部に使用される文字の文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報を、編集情報メモリ5cに複数文字分記憶するようにしたので、編集情報を文字毎に設定するだけでよく、編集情報の簡単化を図ることができる。また、この編集情報をユーザーが設定するような場合にも、編集情報の設定処理を大幅に簡単化することができる。
【0048】
次に、前記実施形態の文字刺繍データ編集制御を部分的に変更し、名字としての文字列について、文字毎の文字サイズ関連情報を予め各名字毎に複数とおり設定した編集情報を複数名字分編集情報記憶メモリ5dに記憶しておき、入力文字列に相応しい編集情報を適用した縮小画像を一覧表示するようにしてもよい。
【0049】
この場合、RAM5に設けた編集情報記憶メモリ5dには、図10に示すように、複数の文字列「田中」、「中田」、「藤田」、「田辺」、「佐々木」・・・の各々について、文字毎の文字倍率が、候補1、候補2、候補3、候補4のように複数とおり設定した編集情報が記憶されている。この文字刺繍データ編集制御が開始されると、先ず、前述したS11〜S13と同様に、名字の刺繍縫いに供する文字列が入力され(S41〜S42)、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S43)。
【0050】
次に、検索開始位置ポインタSPの値が入力文字数N以下であり、全ての入力文字列について検索していない場合には(S44:No)、検索開始位置ポインタSPの値が検索ポインタKPにセットされる(S45)。このとき、検索ポインタKPの値も入力文字数N以下であるため(S46:No)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S47)、検索ポインタKPで指示する文字から検索開始位置ポインタSPで指示する文字までの入力文字列のコードデータが読み込まれる(S48)。
【0051】
次に、読み込んだ入力文字列が編集情報記憶メモリ5dに登録されているか否かが検索され、入力文字列が編集情報記憶メモリ5dに登録されている場合には(S49:Yes) 、編集情報記憶メモリ5dに設定されている複数通りの編集情報を読み出して、複数通りの文字サイズに比例する大きさの複数とおりの文字列画像が作成される(S50)。例えば、入力文字列が「田中」の場合には、候補1〜候補4の夫々に設定されている4種類の縮小画像が夫々作成される。
【0052】
次に、S50で作成された複数種類の文字列画像がCRTディスプレイ10に一覧表示される(S51)。例えば、CRTディスプレイ10には、図12に示すように、候補1〜候補4の縮小画像が縦方向に一覧表示されるとともに、各縮小表示の右側には、候補番号を伴ってその編集情報(文字倍率)が数値により表示される。このとき、ブロックカーソルBKが先頭の候補1に表示される。次に、ユーザーによる上又は下のカーソル移動キーの操作により、所望の1つ候補番号がブロックカーソルBKを介して選択される(S52)。
【0053】
次に、S52で選択された候補番号の編集情報が編集情報記憶メモリ5dから読み出され、その読み出した編集情報が入力文字列の編集情報として適用され(S53)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S54)、S46以降が繰り返して実行される。
【0054】
ここで、編集情報記憶メモリ5dが編集情報記憶手段に相当し、図11に示す文字刺繍データ編集制御において、S43〜S49が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S50〜S51が画像表示指令手段及び画像表示指令ルーチンに相当する。
【0055】
このように、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、名字としての文字列について文字毎の文字サイズ関連情報を予め各名字毎に複数とおり設定した編集情報を複数名字分編集情報記憶メモリ5dに記憶するようにし、入力文字列が編集情報記憶メモリ5dに登録してある場合には、入力文字列に相応しい編集情報を適用した複数種類の縮小画像を一覧表示するようにしたので、ユーザーは実際に刺繍した文字が視覚的又は感覚的にバランスの良い編集情報を容易に設定することができ、入力文字列のネーム刺繍を簡単化することができ、作業能率の向上が図れる。
【0056】
次に、前記実施形態の文字刺繍データ編集制御を部分的に変更し、名字としての文字列について、名字の一部に使用される文字の書体と文字サイズに関連する情報を含む書体文字サイズ情報を予め設定した編集情報を複数文字分編集情報記憶メモリ5eに記憶するようにしてもよい。
【0057】
この場合、RAM5に設けた編集情報記憶メモリ5eには、図13に示すように、例えば、「行書体」の文字「田」についてはX方向(横方向)とY方向(縦方向)共に文字サイズが小さいため、X方向については「1.1 倍」、Y方向については「1.2 倍」が夫々設定されいてる。また、例えば、「楷書体」の文字「藤」についてはX方向(横方向)とY方向(縦方向)共に文字サイズが小さいため、X方向については「1.2 倍」、Y方向についても「1.2 倍」が夫々設定され、更に基準位置を+側に「0.5mm 」移動させるように設定されている。
【0058】
この文字刺繍データ編集制御が開始されると、先ず、前述したS11〜S13と同様に、名字の刺繍縫いに供する文字列が入力され(S61〜S62)、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S63)。次に、検索開始位置ポインタSPの値が入力文字数N以下であり、全ての入力文字列について検索していない場合には(S64:No)、検索開始位置ポインタSPで指示する文字の書体が編集情報記憶メモリ5eに登録されている場合で(S65:Yes) 、しかも検索開始位置ポインタSPで指示する文字が編集情報記憶メモリ5eに登録されている場合には(S66:Yes) 、編集情報記憶メモリ5eに設定されている編集情報を読み出して入力文字の編集情報として適用され(S67)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S68)、S64以降が繰り返して実行される。
【0059】
ここで、編集情報記憶メモリ5eが編集情報記憶手段に相当し、図14に示す文字刺繍データ編集制御において、S63〜S66が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S67が編集情報変更制御手段及び編集情報変更制御ルーチンに相当する。
【0060】
このように、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、名字としての文字列について、名字の一部に使用される文字の書体と文字サイズに関連する情報を含む書体文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報を、編集情報記憶メモリ5eに複数文字分記憶するようにしたので、ある書体の特定の文字の文字サイズがその他の文字に比べて小さい特異な文字であったり、基準位置がその他の基準位置に比べてズレている場合であっても、書体名と特定文字を登録しておくだけで、文字修正に日数を掛けることなく、特異な文字の修正を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0061】
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕図5に示す文字刺繍データ編集制御のS20において、CRTディスプレイの背景色の変更に代えて、メッセージ「入力文字列に相応しい編集情報を適用しました」を表示したり、ブザーを鳴動させる等して、編集情報記憶メモリ5bの編集情報を適用したことを示す旨を報知するようにしてもよい。
2〕文字刺繍データ編集装置1を、各種の刺繍ミシンに組み込むようにしてもよい。
【0062】
3〕図10に示す編集情報記憶メモリ5dに、例えば、候補1の編集情報だけを記憶しておき、図11に示すS50において、候補1の編集情報に基づいて、文字列の各文字を、±0.1 倍ずつ変更した倍率を組合せた複数組の候補2〜4を作成し、これら複数組の候補1〜4の編集情報に基づいて、複数とおり設定した編集情報による文字列画像を作成するようにしてもよい。
【0063】
4〕編集情報記憶メモリ5b〜5eの各々に記憶する編集情報を、ユーザーが変更したり、追加可能であってもよい。また、これら編集情報記憶メモリ5b〜5eの各々に記憶する編集情報として、登録する文字の上下方向や左右方向の位置調整データを追加的に設けるようにしてもよい。
5〕前述した実施形態においては、「名字」を刺繍縫いする場合について説明したが、「名字」に続く「名前」であったり、名字や名前以外の種々の「名称」や「地名」等を入力文字列として入力するようにしてもよい。
6〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
【0064】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、編集情報変更制御手段と、報知制御手段とを備えたので、入力された文字列について編集情報記憶手段に登録されている場合には、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報が適用されるとともに、編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された旨が報知されるため、ユーザーは、その報知により、入力した文字列に対して、この入力文字列に相応しい編集情報を適用する文字刺繍編集処理が実行されたことが確実に分かり、明解になる。
【0065】
請求項2の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、編集情報変更制御手段とを備え、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、文字列の一部に使用される文字の文字関連情報を予め設定した編集情報を編集情報記憶手段に複数文字分記憶するようにしたので、編集情報を文字毎に設定するだけでよく、編集情報の簡単化を図ることができる。また、この編集情報をユーザーが設定するような場合にも、編集情報の設定処理を大幅に簡単化することができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、画像表示指令手段とを備え、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分編集情報記憶手段に記憶するようにし、入力文字列が編集情報記憶手段に登録してある場合には、入力文字列に相応しい編集情報を適用した複数とおりの文字列画像を一覧表示するので、ユーザーは実際に刺繍した文字が視覚的又は感覚的にバランスの良い編集情報を容易に設定することができ、入力文字列のネーム刺繍を簡単化することができ、作業能率の向上が図れる。
【0067】
請求項4の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、編集情報変更制御手段とを設け、文字列について、その一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を、編集情報手段に複数文字分記憶するようにしたので、ある書体の特定の文字の文字サイズがその他の文字に比べて小さい特異な文字であったり、基準位置がその他の基準位置に比べてズレている場合であっても、書体名と特定文字を登録しておくだけで、文字修正に日数を掛けることなく、特異な文字の修正を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0068】
請求項5の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項1と同様の効果を奏する。
【0069】
請求項6の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項2と同様の効果を奏する。
【0070】
請求項7の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項3と同様の効果を奏する。
【0071】
請求項8の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項4と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る文字刺繍データ編集装置の斜視図である。
【図2】文字刺繍データ編集装置の制御系のブロック図である。
【図3】文字データ記憶メモリに記憶する情報内容を示し、(a)は入力された名字の文字列を記憶したものであり、(b)は入力文字列とデフォルトの編集情報を対応させて記憶したものであり、(c)はデフォルトの編集情報に代えて設定編集情報を適用したものである。
【図4】編集情報記憶メモリの記憶情報を示す図表である。
【図5】文字刺繍データ編集制御の制御プログラムである。
【図6】「田」を大きく刺繍した名字「田中」の刺繍縫目を示す図である。
【図7】通常の文字サイズによる名字「田中」の刺繍縫目を示す図である。
【図8】変更形態に係る図4相当図である。
【図9】変更形態に係る図5相当図である。
【図10】変更形態に係る図4相当図である。
【図11】変更形態に係る図5相当図である。
【図12】複数種類の編集情報候補を一覧表示した表示例を示す図である。
【図13】変更形態に係る図4相当図である。
【図14】変更形態に係る図5相当図である。
【符号の説明】
1 文字刺繍データ編集装置
3 CPU
4 ROM
5 RAM
5a 文字データ記憶メモリ
5b〜5e 編集情報記憶メモリ
7 ギーボード
8 マウス
10 CRTディスプレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字刺繍データ編集装置及び文字刺繍データ編集制御プログラムに関し、特に名字等の文字列をバランス良く刺繍縫いする為に、入力した文字列に編集情報を用いて編集処理を施すようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、背広の裏地等に、「田中」や「藤田」等、複数の漢字からなるネームを刺繍する刺繍ミシンが実用化されている。通常の場合、刺繍されるネームは不特定の文字列からなり、複数種類あるため、これら複数種類のネームの漢字をその都度刺繍ミシンに入力していたのでは、作業効率が悪い。そこで、複数種類のネームを指示する複数種類のバーコードの中から刺繍しようとする所望の1つのネーム用のバーコードをバーコードリーダで読取り、刺繍ミシンに名字を入力する方式が一般的に採用されている。
【0003】
刺繍ミシンには、予め刺繍する漢字の大きさ(例えば、14mm角) 、刺繍文字の太さ( 例えば、約1mm) 、刺繍文字間隔( 例えば、約2mm) 等の刺繍データが記憶されており、ユーザが、例えば「田中」という名字を入力すると、2つの漢字「田」と「中」の基準的な刺繍データを用いて名字「田中」を刺繍できるようになっていた。この場合、「田」や「中」等の各漢字の刺繍データは常に同一であるため、名字によっては、名字全体のバランスが悪く見える場合がある。
【0004】
例えば、2つの名字「田中」と「藤田」を刺繍縫いする場合、漢字「田」の刺繍データは常に同一であるため、これら名字「田中」と「藤田」のバランスに関して、名字「田中」の「田」は「中」と比較して細く小さく見える一方、名字「藤田」の「田」は「藤」と比較して大きく見えるようになり、バランスが悪くなる。そこで、刺繍された名字の見栄え(バランス)を良くするために、ユーザは、名字「田中」については、1文字目の漢字「田」を大きく(例えば、文字倍率を1.1 倍)する一方、名字「藤田」については、2文字目の漢字「田」を小さく(例えば、文字倍率を0.9 倍)する等して、名字毎に漢字の大きさを調整しながらネーム刺繍を行っている。
【0005】
しかし、このように、刺繍縫いする名字毎にバランスや見栄えを向上する為に、刺繍する漢字の大きさ等を手作業でその都度調整するのでは、作業能率が非常に悪化する。そこで、名字の漢字を入力するだけで、名字に応じて自動的にバランスの良い文字刺繍を行えるようにした刺繍データ編集装置が種々提案されている。
【0006】
例えば、特開2001−17758号公報のネーム刺繍データ作成装置には、名字を構成する漢字「佐々木」、「真々田」・・・と、各漢字毎の「倍率」、「文字太さ」、「糸密度」等の編集値を夫々対応させて予め複数種類分設定しておき、刺繍縫いに供する名字、例えば「佐々木」を漢字で入力するだけで、各漢字「佐」,「々,「木」毎に最適な編集値を夫々自動的に適用でき、名字毎にバランスの良い刺しゅう縫いが行え、作業能率が向上できるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−17758号公報 (第7−10頁、図1〜図6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、特開2001−17758号公報に記載されているネーム刺繍データ作成装置においては、複数種類の名字の各々について、各漢字毎の「倍率」、「文字太さ」、「糸密度」等の編集値を夫々予め設定しておくため、 殆どの名字をバランス良くネーム刺繍できる反面、複数種類の名字の全てについて、各文字毎に文字サイズ等の編集値をきめ細かく設定しなければならず、この設定作業が複雑で且つ非常に面倒である。
【0009】
この場合、同じ名字を、今まで使用していた「明朝体」に代えて異なる書体、例えば「ゴシック体」等でネーム刺繍する場合には、その異なる書体を用いた場合の編集値を試行錯誤により新たに設定するようになり、編集値の設定作業が非常に面倒になる。更に、バーコードリーダ等で名字を入力するような場合には、各文字毎に編集値を適用する文字刺繍編集処理の実行を忘れることも多々あり、刺繍縫いした名字のバランスが悪く、ネーム刺繍を失敗するという問題がある。
【0010】
ところで、毛筆体(楷書)や毛筆体(行書)等では、文字サイズがその他の文字に比べて異なった特異な文字があったり、基準位置がその他の基準位置に比べてズレた文字があった場合、刺繍文字のメーカがその不揃い文字を修正して作り直すようにしているが、その修正作業に数日が必要となるため、ユーザが試行錯誤により、その特異な文字や位置ズレ文字について編集値を新たに設定し直すため、この場合にも編集値の設定作業が複雑化して、作業能率が低下するという問題がある。
【0011】
本発明の目的は、文字列を刺繍縫いする際に編集情報を適用する編集作業を簡単化でき、しかも編集作業の実行を忘れることなく確実に行えるようにすること、等である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段と、編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御手段とを備えたものである。
【0013】
編集情報記憶手段には、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報が複数文字列分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された刺繍縫いに供する文字列について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、編集情報変更制御手段により、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報が、予め設定された基準編集情報に代えて適用される。このように、編集情報記憶手段から読み出した編集情報が適用された場合には、報知制御手段により、編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された旨が報知される。
【0014】
請求項2に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段とを備えたものである。
【0015】
編集情報記憶手段には、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報が複数文字分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された文字列について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列の一部が編集情報記憶手段に登録されている場合には、入力文字列の一部に使用される文字の編集情報として、編集情報記憶手段から読み出した編集情報が、予め設定された基準編集情報に代えて適用される。
【0016】
請求項3に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の前記編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示制御手段に表示させる画像表示指令手段とを備えたものである。
【0017】
編集情報記憶手段には、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報が複数文字列分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された刺繍縫いに供する文字列について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、画像表示指令手段により、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像、所謂サムネイルが表示制御手段により表示手段に表示される。この場合、ユーザーは表示された複数とおりの文字列画像のうちから所望の1つを択一的に選択できる。
【0018】
請求項4に係る文字刺繍データ編集装置は、刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段と、入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段とを備えたものである。
【0019】
編集情報記憶手段には、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報が複数文字分記憶されているので、文字検索手段は文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について、編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する。その検索の結果、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合には、編集情報変更制御手段により、文字列の一部の文字の編集情報として、編集情報記憶手段から読み出した編集情報が、予め設定された基準編集情報に代えて適用される。
【0020】
請求項5に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンとを含むものである。
【0021】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項1と同様に作用する。
【0022】
請求項6に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むものである。
【0023】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項2と同様に作用する。
【0024】
請求項7に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンとを含むものである。
【0025】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項3と同様に作用する。
【0026】
請求項8に係る文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むものである。
【0027】
文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムが制御装置のコンピュータで実行されると、請求項4と同様に作用する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、パーソナルコンピュータからなる文字刺繍データ編集装置1は、各種の制御を行う制御装置2を有し、この制御装置2に、キーボード7、座標入力装置であるマウス8、フレキシブルディスク装置(FD装置)9、CRTディスプレイ10、フラッシュメモリ装置11、ハードディスク装置12、イメージスキャナ装置13、バーコードリーダ14、CD−ROM装置15等が夫々電気的に接続されている。
【0029】
ここで、CPU3とROM4とRAM5等でコンピュータが構成され、キーボード7やマウス8などが入力手段に相当し、CRTディスプレイ10が表示手段に相当する。制御装置2には、CPU3と、このCPU3にデータバス等のバスを介して接続されたROM4と、RAM5と入出力インターフェース6等が設けられている。ROM4には、一般のパーソナルコンピュータと同様に、電源オン時に文字刺繍データ編集装置1を立ち上げる起動プログラム(ブートストラッププログラム)等が格納されている。
【0030】
ハードディスク装置12に装着されるハードディスクには、MS−DOS、ウインドウシステム等の各種OS(オペレーティング・システム)に加えて、外部の端末機器に対してデータの送受信の為の通信用制御プログラム、同システムで実行可能なワープロソフトや画像作成ソフトなどの各種アプリケーションプログラムが必要に応じて格納されるとともに、CRTディスプレイ10に図形や文字を表示させる表示制御プログラム(これが表示制御手段に相当する)、後述する本願特有の文字刺繍データ編集制御の制御プログラムなどが格納されている。
【0031】
また、RAM5には、キーボード7或いはバーコードリーダ14から入力された名字の刺繍縫いに供する文字列おコードデータを記憶する文字データ記憶メモリ5a(これが文字データ記憶手段に相当する)と、編集情報記憶メモリ5b(これが編集情報記憶手段に相当する)に加えて、CPU3で演算処理した演算結果を一時的に記憶する各種のメモリ、ポインタ等のための各種バッファが設けられている。文字データ記憶メモリ5aには、図3(a)に示すように、入力された名字の漢字のコードデータ(文字データ)が入力順に順々に複数文字分記憶される。
【0032】
編集情報記憶メモリ5bには、名字としての文字列について、文字毎の文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報を、複数名字分記憶している。例えば、図4に示すように、複数の文字列「田中」、「中田」、「藤田」、「田辺」、「佐々木」・・・の各々について、「1文字目の倍率」、「1,2文字間隔」、「2文字目の倍率」、「2,3文字間隔」、「3文字目の倍率」からなる編集情報が記憶されている。
【0033】
ここで、複数の漢字「田」,「藤」,「辺」・・の各文字のデフォルトの大きさはマスクデータで規定されており、このデフォルトのマスクとして、例えばX=14mm、Y=14mmに規定されている。ところで、これら各文字の倍率や文字間隔の情報等が文字サイズ関連情報に相当する。これら文字データ記憶メモリ5aと編集情報記憶メモリ5bは、夫々バッテリで常にバックアップされており、電源が切られてもその記憶内容を保持するようになっている。
【0034】
次に、制御装置2により実行される文字刺繍データ編集制御について、図5のフローチャートに基づいて説明する。但し、符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
キーボード7の操作による文字刺繍編集の開始指令に基づいて、この制御が開始されると、先ず、キーボード7により、又はバーコードリーダ14により名字の文字列が入力され、その入力された文字列のデータが文字データ記憶メモリ5aに記憶される(S11)。例えば、図3(a)に示すように、入力された名字「田中」としての漢字「田」,「中」のコードデータが夫々記憶される。
【0035】
但し、このとき、文字数カウンタNには入力された名字の入力文字数がセットされ、検索開始位置ポインタSPと検索ポインタKPには初期値「0」が夫々セットされる。次に、文字データ記憶メモリ5aに記憶された各文字について、デフォルトの編集情報が夫々対応づけて記憶(図3(b)参照)される(S12)。次に、文字データ記憶メモリ5aの先頭文字から検索を開始するため、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S13)。
【0036】
次に、このとき、検索開始位置ポインタSPの値は入力文字数N以下であり、全ての入力文字について検索していないため(S14:No)、検索開始位置ポインタSPの値が検索ポインタKPにセットされる(S15)。このとき、この検索ポインタKPの値も入力文字数N以下であるため(S16:No)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S17)、検索ポインタKPで指示する文字から検索開始位置ポインタSPで指示する文字までの入力文字列(図3(b)参照)のコードデータが読み込まれる(S18)。
【0037】
次に、読み込んだ入力文字列のコードデータが編集情報記憶メモリ5bに登録されているか否かが検索され、入力文字列が編集情報記憶メモリ5bに登録されている場合には(S19:Yes) 、CRTディスプレイ10の背景色が、通常の表示色から、例えば、赤色や黄色に変更され(S20)、その後に、編集情報記憶メモリ5bに設定されている編集情報を読み出して入力文字列の編集情報として適用される(S21)。次に、検索ポインタKPが1つインクリメントされ(S22)、S16以降が繰り返して実行される。
【0038】
その後、検索ポインタKPの値が入力文字数Nより大きくなり(S16:Yes) 、しかも検索開始位置ポインタSPの値も入力文字数Nより大きくなった場合(S14:Yes) 、全ての入力文字列について検索処理を終了したので、この制御を終了してリターンする。例えば、図3(c)に示すように、入力文字列「田中」の各々に対して、デフォルトの編集情報に代えて、編集情報記憶メモリ5bに設定されている編集情報が適用される。
【0039】
このように、入力文字列が編集情報記憶メモリ5bに登録されている場合に、この入力文字列に編集情報記憶メモリ5bの編集情報を読み出して適用された場合には、CRTディスプレイ10の背景色が変更されるため、ユーザーは、背景色が変更されたことにより、ネーム刺繍に供する入力した名字の文字列に対して、この入力文字列に相応しい編集情報が適用されたことが確実に分かる。
【0040】
そして、例えば、入力文字列「田中」の各漢字の縫製データが1針データに展開されて、図示外の刺繍ミシンにより縫製された場合、図7に示すデフォルトの文字サイズでネーム刺繍された名字「田中」と比較して、図6に示すように、漢字「中」がデフォルトの文字サイズであるのに対して、漢字「田」がデフォルトの文字サイズに比べて約1.2 倍に拡大されて刺繍縫いされ、名字「田中」がバランスよく刺繍縫いされている。
【0041】
ここで、編集情報記憶メモリ5bが編集情報記憶手段に相当し、図5に示す文字刺繍データ編集制御において、S13〜S19が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S21が編集情報変更制御手段及び編集情報変更制御ルーチンに相当し、S20が報知制御手段及び報知制御ルーチンに相当する。
【0042】
次に、前記実施形態の文字刺繍データ編集制御を部分的に変更し、名字としての文字列について、名字の一部に使用される文字について編集情報を適用するようにしてもよい。この場合、RAM5に設けた編集情報記憶メモリ5cには、図8に示すように、名字としての文字列について名字の一部に使用される文字の文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報が複数文字分記憶されている。
【0043】
この場合、文字「田」、「藤」、「々」・・・・の各々について、1文字目の倍率、2文字目の倍率、3文字目の倍率が夫々文字に相応しい値で設定されている。この文字刺繍データ編集制御が開始されると、先ず、前述したS11〜S13と同様に、名字の刺繍縫いに供する文字列が入力され(S31〜S32)、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S33)。
【0044】
次に、検索開始位置ポインタSPの値が入力文字数N以下であって、全ての入力文字について検索していない場合には(S34:No)、検索開始位置ポインタSPで指示する入力文字が編集情報記憶メモリ5cに登録されているか否かが検索され、入力文字が編集情報記憶メモリ5cに登録されている場合には(S35:Yes) 、編集情報記憶メモリ5cに設定されている編集情報を読み出して入力文字の編集情報として適用され(S36)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S37)、S34以降が繰り返して実行される。
【0045】
例えば、名字の文字列「田中」が入力された場合、この文字列の1文字目に文字「田」が含まれているため、編集情報記憶メモリ5cに登録されている文字「田」の1文字目の編集情報「1.2 倍」が読み出されて、文字「田」に適用される。この場合にも、図6で示したように、名字「田中」をバランスよく刺繍縫いすることができる。一方、名字の文字列「藤田」が入力された場合には、この文字列の2文字目に文字「田」が含まれているため、編集情報記憶メモリ5cに登録されている文字「田」の2文字目の編集情報「0.8 倍」が読み出されて、文字「田」に適用される。
【0046】
ここで、編集情報記憶メモリ5cが編集情報記憶手段に相当し、図9に示す文字刺繍データ編集制御において、S33〜S35が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S36が編集情報変更制御手段及び編集情報変更制御ルーチンに相当する。
【0047】
このように、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、名字としての文字列の一部に使用される文字の文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報を、編集情報メモリ5cに複数文字分記憶するようにしたので、編集情報を文字毎に設定するだけでよく、編集情報の簡単化を図ることができる。また、この編集情報をユーザーが設定するような場合にも、編集情報の設定処理を大幅に簡単化することができる。
【0048】
次に、前記実施形態の文字刺繍データ編集制御を部分的に変更し、名字としての文字列について、文字毎の文字サイズ関連情報を予め各名字毎に複数とおり設定した編集情報を複数名字分編集情報記憶メモリ5dに記憶しておき、入力文字列に相応しい編集情報を適用した縮小画像を一覧表示するようにしてもよい。
【0049】
この場合、RAM5に設けた編集情報記憶メモリ5dには、図10に示すように、複数の文字列「田中」、「中田」、「藤田」、「田辺」、「佐々木」・・・の各々について、文字毎の文字倍率が、候補1、候補2、候補3、候補4のように複数とおり設定した編集情報が記憶されている。この文字刺繍データ編集制御が開始されると、先ず、前述したS11〜S13と同様に、名字の刺繍縫いに供する文字列が入力され(S41〜S42)、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S43)。
【0050】
次に、検索開始位置ポインタSPの値が入力文字数N以下であり、全ての入力文字列について検索していない場合には(S44:No)、検索開始位置ポインタSPの値が検索ポインタKPにセットされる(S45)。このとき、検索ポインタKPの値も入力文字数N以下であるため(S46:No)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S47)、検索ポインタKPで指示する文字から検索開始位置ポインタSPで指示する文字までの入力文字列のコードデータが読み込まれる(S48)。
【0051】
次に、読み込んだ入力文字列が編集情報記憶メモリ5dに登録されているか否かが検索され、入力文字列が編集情報記憶メモリ5dに登録されている場合には(S49:Yes) 、編集情報記憶メモリ5dに設定されている複数通りの編集情報を読み出して、複数通りの文字サイズに比例する大きさの複数とおりの文字列画像が作成される(S50)。例えば、入力文字列が「田中」の場合には、候補1〜候補4の夫々に設定されている4種類の縮小画像が夫々作成される。
【0052】
次に、S50で作成された複数種類の文字列画像がCRTディスプレイ10に一覧表示される(S51)。例えば、CRTディスプレイ10には、図12に示すように、候補1〜候補4の縮小画像が縦方向に一覧表示されるとともに、各縮小表示の右側には、候補番号を伴ってその編集情報(文字倍率)が数値により表示される。このとき、ブロックカーソルBKが先頭の候補1に表示される。次に、ユーザーによる上又は下のカーソル移動キーの操作により、所望の1つ候補番号がブロックカーソルBKを介して選択される(S52)。
【0053】
次に、S52で選択された候補番号の編集情報が編集情報記憶メモリ5dから読み出され、その読み出した編集情報が入力文字列の編集情報として適用され(S53)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S54)、S46以降が繰り返して実行される。
【0054】
ここで、編集情報記憶メモリ5dが編集情報記憶手段に相当し、図11に示す文字刺繍データ編集制御において、S43〜S49が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S50〜S51が画像表示指令手段及び画像表示指令ルーチンに相当する。
【0055】
このように、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、名字としての文字列について文字毎の文字サイズ関連情報を予め各名字毎に複数とおり設定した編集情報を複数名字分編集情報記憶メモリ5dに記憶するようにし、入力文字列が編集情報記憶メモリ5dに登録してある場合には、入力文字列に相応しい編集情報を適用した複数種類の縮小画像を一覧表示するようにしたので、ユーザーは実際に刺繍した文字が視覚的又は感覚的にバランスの良い編集情報を容易に設定することができ、入力文字列のネーム刺繍を簡単化することができ、作業能率の向上が図れる。
【0056】
次に、前記実施形態の文字刺繍データ編集制御を部分的に変更し、名字としての文字列について、名字の一部に使用される文字の書体と文字サイズに関連する情報を含む書体文字サイズ情報を予め設定した編集情報を複数文字分編集情報記憶メモリ5eに記憶するようにしてもよい。
【0057】
この場合、RAM5に設けた編集情報記憶メモリ5eには、図13に示すように、例えば、「行書体」の文字「田」についてはX方向(横方向)とY方向(縦方向)共に文字サイズが小さいため、X方向については「1.1 倍」、Y方向については「1.2 倍」が夫々設定されいてる。また、例えば、「楷書体」の文字「藤」についてはX方向(横方向)とY方向(縦方向)共に文字サイズが小さいため、X方向については「1.2 倍」、Y方向についても「1.2 倍」が夫々設定され、更に基準位置を+側に「0.5mm 」移動させるように設定されている。
【0058】
この文字刺繍データ編集制御が開始されると、先ず、前述したS11〜S13と同様に、名字の刺繍縫いに供する文字列が入力され(S61〜S62)、検索開始位置ポインタSPに「1」がセットされる(S63)。次に、検索開始位置ポインタSPの値が入力文字数N以下であり、全ての入力文字列について検索していない場合には(S64:No)、検索開始位置ポインタSPで指示する文字の書体が編集情報記憶メモリ5eに登録されている場合で(S65:Yes) 、しかも検索開始位置ポインタSPで指示する文字が編集情報記憶メモリ5eに登録されている場合には(S66:Yes) 、編集情報記憶メモリ5eに設定されている編集情報を読み出して入力文字の編集情報として適用され(S67)、検索開始位置ポインタSPの値が1つインクリメントされ(S68)、S64以降が繰り返して実行される。
【0059】
ここで、編集情報記憶メモリ5eが編集情報記憶手段に相当し、図14に示す文字刺繍データ編集制御において、S63〜S66が文字検索手段及び文字検索ルーチンに相当し、S67が編集情報変更制御手段及び編集情報変更制御ルーチンに相当する。
【0060】
このように、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、名字としての文字列について、名字の一部に使用される文字の書体と文字サイズに関連する情報を含む書体文字サイズ関連情報を予め設定した編集情報を、編集情報記憶メモリ5eに複数文字分記憶するようにしたので、ある書体の特定の文字の文字サイズがその他の文字に比べて小さい特異な文字であったり、基準位置がその他の基準位置に比べてズレている場合であっても、書体名と特定文字を登録しておくだけで、文字修正に日数を掛けることなく、特異な文字の修正を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0061】
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕図5に示す文字刺繍データ編集制御のS20において、CRTディスプレイの背景色の変更に代えて、メッセージ「入力文字列に相応しい編集情報を適用しました」を表示したり、ブザーを鳴動させる等して、編集情報記憶メモリ5bの編集情報を適用したことを示す旨を報知するようにしてもよい。
2〕文字刺繍データ編集装置1を、各種の刺繍ミシンに組み込むようにしてもよい。
【0062】
3〕図10に示す編集情報記憶メモリ5dに、例えば、候補1の編集情報だけを記憶しておき、図11に示すS50において、候補1の編集情報に基づいて、文字列の各文字を、±0.1 倍ずつ変更した倍率を組合せた複数組の候補2〜4を作成し、これら複数組の候補1〜4の編集情報に基づいて、複数とおり設定した編集情報による文字列画像を作成するようにしてもよい。
【0063】
4〕編集情報記憶メモリ5b〜5eの各々に記憶する編集情報を、ユーザーが変更したり、追加可能であってもよい。また、これら編集情報記憶メモリ5b〜5eの各々に記憶する編集情報として、登録する文字の上下方向や左右方向の位置調整データを追加的に設けるようにしてもよい。
5〕前述した実施形態においては、「名字」を刺繍縫いする場合について説明したが、「名字」に続く「名前」であったり、名字や名前以外の種々の「名称」や「地名」等を入力文字列として入力するようにしてもよい。
6〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
【0064】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、編集情報変更制御手段と、報知制御手段とを備えたので、入力された文字列について編集情報記憶手段に登録されている場合には、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報が適用されるとともに、編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された旨が報知されるため、ユーザーは、その報知により、入力した文字列に対して、この入力文字列に相応しい編集情報を適用する文字刺繍編集処理が実行されたことが確実に分かり、明解になる。
【0065】
請求項2の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、編集情報変更制御手段とを備え、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、文字列の一部に使用される文字の文字関連情報を予め設定した編集情報を編集情報記憶手段に複数文字分記憶するようにしたので、編集情報を文字毎に設定するだけでよく、編集情報の簡単化を図ることができる。また、この編集情報をユーザーが設定するような場合にも、編集情報の設定処理を大幅に簡単化することができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、画像表示指令手段とを備え、通常のデフォルトの編集情報とは異なる編集情報として、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分編集情報記憶手段に記憶するようにし、入力文字列が編集情報記憶手段に登録してある場合には、入力文字列に相応しい編集情報を適用した複数とおりの文字列画像を一覧表示するので、ユーザーは実際に刺繍した文字が視覚的又は感覚的にバランスの良い編集情報を容易に設定することができ、入力文字列のネーム刺繍を簡単化することができ、作業能率の向上が図れる。
【0067】
請求項4の発明によれば、入力手段と文字データ記憶手段と表示手段と表示制御手段とを備え、編集情報記憶手段と、文字検索手段と、編集情報変更制御手段とを設け、文字列について、その一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を、編集情報手段に複数文字分記憶するようにしたので、ある書体の特定の文字の文字サイズがその他の文字に比べて小さい特異な文字であったり、基準位置がその他の基準位置に比べてズレている場合であっても、書体名と特定文字を登録しておくだけで、文字修正に日数を掛けることなく、特異な文字の修正を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0068】
請求項5の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項1と同様の効果を奏する。
【0069】
請求項6の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項2と同様の効果を奏する。
【0070】
請求項7の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項3と同様の効果を奏する。
【0071】
請求項8の発明によれば、文字刺繍データ編集制御プログラムは、入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンとを含むので、この文字刺繍データ編集制御プログラムを制御装置のコンピュータで実行させることにより、請求項4と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る文字刺繍データ編集装置の斜視図である。
【図2】文字刺繍データ編集装置の制御系のブロック図である。
【図3】文字データ記憶メモリに記憶する情報内容を示し、(a)は入力された名字の文字列を記憶したものであり、(b)は入力文字列とデフォルトの編集情報を対応させて記憶したものであり、(c)はデフォルトの編集情報に代えて設定編集情報を適用したものである。
【図4】編集情報記憶メモリの記憶情報を示す図表である。
【図5】文字刺繍データ編集制御の制御プログラムである。
【図6】「田」を大きく刺繍した名字「田中」の刺繍縫目を示す図である。
【図7】通常の文字サイズによる名字「田中」の刺繍縫目を示す図である。
【図8】変更形態に係る図4相当図である。
【図9】変更形態に係る図5相当図である。
【図10】変更形態に係る図4相当図である。
【図11】変更形態に係る図5相当図である。
【図12】複数種類の編集情報候補を一覧表示した表示例を示す図である。
【図13】変更形態に係る図4相当図である。
【図14】変更形態に係る図5相当図である。
【符号の説明】
1 文字刺繍データ編集装置
3 CPU
4 ROM
5 RAM
5a 文字データ記憶メモリ
5b〜5e 編集情報記憶メモリ
7 ギーボード
8 マウス
10 CRTディスプレイ
Claims (8)
- 刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、
文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段と、
前記入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、
前記文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段と、
前記編集情報変更制御手段により編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御手段と、
を備えたことを特徴とする文字刺繍データ編集装置。 - 刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、
文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段と、
前記入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、
前記文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段と、
を備えたことを特徴とする文字刺繍データ編集装置。 - 刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、
文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段と、
前記入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、
前記文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の前記編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示制御手段に表示させる画像表示指令手段と、
を備えたことを特徴とする文字刺繍データ編集装置。 - 刺繍縫いに供する文字を入力する入力手段と、その入力手段で入力された文字のデータを記憶する文字データ記憶手段と、図形や文字を表示可能な表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段とを備えた文字刺繍データ編集装置において、
文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段と、
前記入力手段で入力され文字データ記憶手段に記憶された文字列の各文字について編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索手段と、
前記文字検索手段の検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御手段と、
を備えたことを特徴とする文字刺繍データ編集装置。 - 入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、
前記入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、
前記文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合に、入力文字列の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、
前記編集情報変更制御ルーチンにより編集情報記憶手段の編集情報が適用された場合にその旨を報知する報知制御ルーチンと、
を含むことを特徴とする文字刺繍データ編集制御プログラム。 - 入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、
前記入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、
前記文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、
を含むことを特徴とする文字刺繍データ編集制御プログラム。 - 入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、
前記入力された文字列が、文字列について文字毎の文字サイズ又は文字位置関連情報を予め各文字列毎に設定した編集情報を複数文字列分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、
前記文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列が編集情報記憶手段に登録されている場合には、その入力文字列の編集情報を編集情報記憶手段から読み出して、複数とおりの文字サイズ又は文字位置に対応する大きさ又は位置の複数とおりの文字列画像を表示させる画像表示指令ルーチンと、
を含むことを特徴とする文字刺繍データ編集制御プログラム。 - 入力された刺繍縫いに供する文字列の刺繍データを予め設定された基準編集情報に基づいて編集するために制御装置のコンピュータに実行させる文字刺繍データ編集制御プログラムであって、
前記入力された文字列の各文字が、文字列についてその一部に使用される文字の書体と文字サイズ又は文字位置に関連する情報を含む書体文字サイズ又は文字位置関連情報を予め設定した編集情報を複数文字分記憶した編集情報記憶手段に登録されているか否か検索する文字検索ルーチンと、
前記文字検索ルーチンの検索結果を受け、入力文字列の一部の文字が編集情報記憶手段に登録されている場合に、前記一部の文字の編集情報として編集情報記憶手段から読み出した編集情報を予め設定された基準編集情報に代えて適用する編集情報変更制御ルーチンと、
を含むことを特徴とする文字刺繍データ編集制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037635A JP2004242979A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 文字刺繍データ編集装置及び文字刺繍データ編集制御プログラム |
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