JP2004242951A - ゴルフクラブヘッドとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個のプリプレグと重りを利用してヘッド本体の一部分の金属框体の代わりとすることにより、ヘッド本体の全体の重量と重心の位置を迅速に調整することができるため、ヘッド本体の打球の性能を高めることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供しようとするものである。
【解決手段】ヘッド本体の粗材の上面、底面と側面に複数個のスルーホールを形成する段階と、炭素繊維含浸織物を利用して予め複数個のプリプレグをプレス加工する段階と、他に複数個の炭素繊維補強部材と一個のエアバッグを予め粗材の内部に置き入れる段階と、上記プリプレグを粗材の対応するスルーホールに貼接して結合する段階と、粗材を型の内部に置き入れ、さらにエアバッグの膨脹を利用して上記プリプレグと炭素繊維補強部材を固定する段階とエアバッグを取り出し、さらに粗材をヘッドの完成品に製造する段階とを含む方法で構成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフクラブヘッド、特にヘッド本体の一部分の金属框体をプリプレグによって替えることにより、ヘッド本体の重心、重量と打球音を低くしたり調整したりし、打球の性能、付加価値と設計の許容度を高めることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】
従来のゴルフクラブヘッドの構造としては、主にヘッド本体およびフェース板が含まれ、ヘッド本体およびフェース板は金属、合金等の比重の大きい材料によって製造される。ヘッド本体は例えば鋳造方式を利用して一体成形に製造することができ、または複数個のクラウン板、ソール板とサイド板を熔接によって結合して製造することができる。さらに、フェース板は一体成形、熔接または嵌設の方式によってヘッド本体の正面に結合することができる。また、使用上の需要性に応じて、業界においてはヘッド本体とフェース板の基本構造または両者の間の結合構造を換えることにより、ヘッド本体の重心の位置を低くしたり重量を調整したりしている。しかし、ヘッド本体の金属材質の制限によってヘッド本体の重心と重量は実際として大幅に調整することができない。
【0004】
また、従来のゴルフクラブヘッドの構造としては、ヘッド本体の金属框体の上半部には開放状の充填剤空間が形成され、上記充填剤空間に複数層の炭素繊維含浸織物を貼り付けることができ、上記炭素繊維含浸織物は加熱前には可塑性を有するため、型の内部においてエアバッグに空気を入れることによって上記炭素繊維含浸織物を膨らませることにより、ヘッド本体の上半部が形成するようにとしたものがある(例えば、特許文献1、2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
中華民国発明專利公告第453886号
【特許文献2】
中華民国発明專利公告第514546号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のゴルフクラブヘッドの構造にあっては、軽質のプリプレグによってヘッド本体の重心と重量を大幅に低くすることができるが、製造工程において可塑性を有した大きい面積の炭素繊維含浸織物を加熱し定形するのに、製造工程の困難度が増えて製造工程の時間が延びてしまうと同時に、炭素繊維含浸織物の不規則な歪みや変形によって製品の歩留りが下がるという問題点があった。さらに、ヘッド本体の大きい面積のプリプレグによって全体構造の強度に影響を及ぼすだけではなく、打球音が低くなり過ぎるため、アイアンヘッドと同様な響きのよい打球音を発することができないという問題点があった。そのために、上記従来のゴルフクラブヘッドの構造をさらに改良しなければならない。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、ヘッド本体は大部分の金属框体を保有しているが、例えばヘッド本体の適当な位置にスルーホールを穿設して軽質のプリプレグと重りを結合すると同時に、補強部材を利用して結合強度を高めることにより、ヘッド本体は低重心、低重量と響きのよい打球音を有するよう形成されると共に、製造工程を速めて歩留りを高めることができ、さらにスルーホール、プリプレグと重りの数、サイズと重量を調整することにより、重心、重量と打球音を迅速に換えることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供することにある。
【0008】
本発明の第一の目的は、複数個のプリプレグと重りを利用してヘッド本体の一部分の金属框体の代わりとすることにより、ヘッド本体の全体の重量と重心の位置を迅速に調整することができるため、ヘッド本体の打球の性能を高めることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供することにある。
【0009】
本発明の第二の目的は、ヘッド本体は大部分の金属框体を保有するが、ヘッド本体の適当な位置にスルーホールを穿設してプリプレグと結合し、スルーホール、プリプレグと重りの数、サイズと重量を調整することにより、異なる規格のヘッド本体を製造することができるため、ヘッド本体の設計の許容度を高めることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供することである。
【0010】
本発明の第三の目的は、プリプレグは予めプレス加工して成形されることにより、定形されたプリプレグはヘッド本体の対応するスルーホールに迅速に固定されるため、組立の製造工程を速めて製品の歩留りを高めることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供することである。
【0011】
本発明の第四の目的は、ヘッド本体は大部分の金属框体を保有するが、ヘッド本体の適当な位置にスルーホールを穿設してプリプレグと結合することにより、ヘッド本体は打球時において金属框体によって響きのよい打球音を発することができるため、ヘッド本体の付加価値を高めることができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供することである。
【0012】
本発明の第五の目的は、ヘッド本体の一部分の金属框体はプリプレグと重りによって替えられると同時に、補強部材によってヘッド本体とプリプレグとの間の結合の関係を確保することにより、ヘッド本体の構造の強度を強化することができるゴルフクラブヘッドとその製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるゴルフクラブヘッドの製造方法は、下記のようになるものである。すなわち、
ヘッド本体の粗材の上面、底面と側面に複数個のスルーホールを形成する段階と、炭素繊維含浸織物を利用して予め複数個のプリプレグをプレス加工する段階と、他に複数個の炭素繊維補強部材と一個のエアバッグを予め粗材の内部に置き入れる段階と、プリプレグを粗材の対応するスルーホールに貼接して結合する段階と、粗材を型の内部に置き入れ、さらにエアバッグの膨脹を利用してプリプレグと炭素繊維補強部材を固定する段階と、エアバッグを取り出し、さらに粗材をヘッドの完成品に製造する段階とを含む方法で構成される。
【0014】
また、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法は、下記のように構成することもできる。
1.プリプレグにはクラウンプリプレグ、ソールプリプレグとサイドプリプレグが含まれる。
2.プリプレグは取り付け具の内部で4から10層の炭素繊維含浸織物を利用して互いに交差させて積層し、加熱、プレス加工を経て予め成形される。
3.プリプレグはエキポシ樹脂によって粗材の対応するスルーホールに貼接して固定される。
4.上記スルーホールの内周縁にはそれぞれ階段状部が形成され、上記階段状部は対応するプリプレグが結合して固定するのに用いられる。
5.炭素繊維補強部材は複数層の環状の炭素繊維含浸織物を互いに交差させて積層し配列してなるもので、さらに上記スルーホールの階段状部の内側に貼接される。
6.他に重りが含まれ、重りは粗材の底部のスルーホールに貼接して固定される。
7.型には他にスルーホールが穿設され、スルーホールは粗材のスルーホールに対応して設置され、スルーホールは空気吹き込み管が挿入するのに用いられると共に、粗材の内部のエアバッグと連通することができる。
8.他にネームプレートが含まれ、ネームプレートは軽質の材料によって製造され、その表面には標示が形成されると共に、ネームプレートによって空気吹き込み管の対応するスルーホールを封することができる。
9.エアバッグが膨脹して上記プリプレグと炭素繊維補強部材を固定した後、炭素繊維補強部材は熱を受けることによって固定して成形される。
10.ヘッド本体、複数個のプリプレグおよび複数個の炭素繊維補強部材により構成される。ヘッド本体にはフェース板が設けられると共に、ヘッド本体の上面、底面と側面には複数個のスルーホールが穿設される。複数個のプリプレグは炭素繊維含浸織物を予めプレス加工によって成形されたもので、上記スルーホールに対応するように貼接して固定することができる。複数個の炭素繊維補強部材はヘッド本体の内部のスルーホールと上記プリプレグの間に貼接される。
11.プリプレグにはクラウンプリプレグ、ソールプリプレグとサイドプリプレグが含まれる。
12.プリプレグは取り付け具の内部で4から10層の炭素繊維含浸織物を利用して互いに交差させて積層し、加熱、プレス加工を経て予め成形される。
13.プリプレグはエキポシ樹脂によって粗材の対応するスルーホールに貼接して固定される。
14.上記スルーホールの内周縁にはそれぞれ階段状部が形成され、階段状部は対応するプリプレグが結合して固定するのに用いられる。
15.炭素繊維補強部材は複数層の環状の炭素繊維含浸織物を互いに交差させて積層し配列してなるもので、さらに上記スルーホールの階段状部の内側に貼接される。
16.他に重りが含まれ、重りは粗材の底部のスルーホールに貼接して固定される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドとその製造方法による製造工程のブロック図で、図2は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドによる分解斜視図で、図3は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドによるヘッド本体の平面図で、図4は図3の4−4線に沿った断面図で、図5は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドによるヘッド本体の底面図で、図6は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの炭素繊維クラウン板と炭素繊維ソール板がプレス加工された状態の正面図で、図7は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの粗材の内部に炭素繊維補強部材とエアバッグが予め設置された状態の断面図で、図8は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドが型の内部に入れられてエアバッグの膨脹が行われた状態の断面図で、図9は本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドが型の内部に入れられてエアバッグの膨脹が行われたもう一つの状態の断面図である。
【0017】
図1、2、3、4、5を参照すると、本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドとその製造方法の第一段階は、ヘッド本体1の粗材10の上面、底面と側面には複数個のスルーホール12、13、14、15が形成される。本発明のヘッド本体1の粗材10は鋳造方式によって一体成形に製造される方が好適で、その材料は例えばステンレス、チタン合金と軟鉄類等の適当な硬度を有した金属または合金からなることができる。粗材10の正面には例えば熔接、一体成形または嵌設配合等の方式によって打球するためのフェース板11が形成され、粗材10の上面、底面と側面には複数個のスルーホール12、13、14と15が穿設され、スルーホール12、13、14と15の内周縁にはそれぞれ階段状部121、131、141と151が設けられるため、後続の製造工程においてそれぞれ予定サイズのクラウンプリプレグ21、ソールプリプレグ22、重り23およびネームプレート24を装設することができる。また、比較的重たい重り23を安穏に結合するべく、スルーホール14には内へ向かって延伸するように環状壁142が形成される。ネームプレート24の表面には図案、文字等の標示が形成されると共に、アルミ合金または炭素繊維等の軽質の材料によって製造されるため、全体の重量をさらに減らすことができる。
【0018】
図1、2、6を参照すると、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法の第二段階は、炭素繊維含浸織物を利用して予め複数個のプリプレグ21、22をプレス加工する。後続の組立の製造工程を速めて製品の歩留りを高めるべく、本発明は予めプレス加工の方式を利用して適当な数、形状とサイズを有した複数個のクラウンプリプレグ21、ソールプリプレグ22またはサイドプリプレグ(図示せず)を形成することができる。図6に示すように、本発明は一組の取り付け具30を利用してプリプレグ21、22を製造し、取り付け具30には予定された形状とサイズの凹欠部31、32と突出部32が設けられ、突出部33と取り付け具30の表面に可塑性の複数層の炭素繊維含浸織物を互いに交差させて積層することができ、上記炭素繊維含浸織物の層数は好ましくは4から10層で、さらにその互いに交差させて積層する配置の角度は好ましくは例えば0°、90°または±45°である。炭素繊維含浸織物が適当に積層された後、取り付け具30を適当に組立てると同時に、加熱(130℃、20分間)を行うことにより、炭素繊維含浸織物は熱を受けて固化するため、予定されたサイズのクラウンプリプレグ21とソールプリプレグ22がプレス加工される。
【0019】
また、本発明は使用上の需要性に応じてスルーホール12、13、14、15、クラウンプリプレグ21、ソールプリプレグ22と重り23の数、サイズと重量を換えることができるため、ヘッド本体1の粗材10の重心の位置と全体の重量を迅速に調整することができる。さらに粗材10の主体は金属によって製造されるため、ヘッド本体1は響きのよい打球音を発することができる。
【0020】
図1、2、7を参照すると、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法の第三段階は、他に複数個の炭素繊維補強部材25、26と一個のエアバッグ40を予め粗材10の内部に置き入れる。粗材10のスルーホール12、13は主に後続の製造工程においてクラウンプリプレグ21およびソールプリプレグ22と結合するのに用いられる。また、スルーホール12、13とプリプレグ21、22との結合強度を高めるべく、本発明はスルーホール12、13の内側に予め複数個の炭素繊維補強部材25、26を貼接する方が好適で、そして炭素繊維補強部材25、26は複数層の環状の炭素繊維含浸織物を互いに交差させて積層し配列してなる方が好適である。加熱し定形する前に自らの粘着性を利用して直接スルーホール12、13の階段状部121、131の内側に貼接したり、または例えばエキポシ樹脂等の粘着剤を利用して貼接を行ったりすることができる。この時、炭素繊維補強部材25、26の一部分は粗材10と階段状部121、131の内周壁に貼接され、そして他の部分はスルーホール12、13の内部に突出されるため、後続の製造工程においてプリプレグ21、22と結合するのに用いられることができる。また、本発明はエアバッグ40を粗材10の内部に予め置き入れることにより、後続の製造工程においてエアバッグ40を膨脹させてプリプレグ21、22と炭素繊維補強部材25、26を固定する。
【0021】
図1、2、7、8を参照すると、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法の第四段階は、プリプレグ21、22を粗材10の対応するスルーホール12、13に貼接して結合する。上記予めプレス加工によって成形されたクラウンプリプレグ21とソールプリプレグ22はエキポシ樹脂等の適当な粘着剤によって粗材10の対応するスルーホール12、13に貼接して固定される。このように、プリプレグ21(22)、スルーホール12(13)の階段状部121(131)と炭素繊維補強部材25(26)の間には初期的な結合状態が形成される。また、重り23も同様にエキポシ樹脂によってスルーホール14の内部に貼接して固定することができる。
【0022】
再び図1、2、7、8を参照すると、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法の第五段階は、粗材10を型50の内部に置き入れ、さらにエアバッグ40の膨脹を利用してプリプレグ21、22と炭素繊維補強部材25、26を固定する。ヘッド本体1の粗材10が初期的にクラウンプリプレグ21、ソールプリプレグ22、重り23および炭素繊維補強部材25、26と結合した後、本発明においては粗材10を型50の内部に置き入れることができ、さらに型50には予定のヘッドの形状を有した型孔(図示せず)が設けられ、上記型孔は粗材10の外表面に緊密に貼接することができる。また、型50には他にスルーホール51が穿設され、スルーホール51は粗材10のスルーホール15に対応して設置され、スルーホール51は空気吹き込み管41が挿入するのに用いられると共に、粗材10の内部のエアバッグ40と連通することができる。このように、空気吹き込み管41に3から7kg/cmの高圧の気体が注入された時、エアバッグ40は膨脹して体積が拡大されるため、外へ向かってクラウンプリプレグ21、ソールプリプレグ22と炭素繊維補強部材25、26を支持するように形成される。それから、130℃の高温を利用して型50を20分間加熱し、炭素繊維補強部材25、26は熱を受けることによって固化して成形されることにより、上記部材を粗材10に確実かつ強固に結合させることができるため、ヘッド1の成形の粗材が形成される。
【0023】
再び図1、2、7、8を参照すると、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法の第六段階は、エアバッグ40を取り出し、さらに粗材10をヘッドの完成品に製造する。粗材10、クラウンプリプレグ21、ソールプリプレグ22、重り23と炭素繊維補強部材25、26が共同でヘッド本体1の成形の粗材を組立てた後、本発明においては空気吹き込み管41を取り出し、エアバッグ40の空気を抜き、さらに従来の取り出し装置(図示せず)を利用してエアバッグ40を取り出すことができる。それから、図1に示すように、軽質の材料によって製造されたネームプレート24と適量のエキポシ樹脂を利用してスルーホール15を封すると共に、ヘッド本体1の図案、文字等の標示が形成される。それから、精密な機械加工によって初期的にヘッド本体1の成形粗材に対して研磨、仕上げ研磨を行うことにより、表面から突出した余分な樹脂または炭素繊維を除去することができ、さらに塗装してペンキ塗りをすることによって比較的よい外観と一致の規格を有するヘッド本体1が形成される。上記段階を完成した後、本発明によって製造されたヘッド本体1は低重心、低重量、響きのよい打球音と高設計の許容度を有するように形成される。
【0024】
再び図2を参照すると、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法は、ヘッド本体1は大部分の金属框体を保有することができるにもかかわらず、例えば適当な位置にスルーホール12、13、14を形成して軽質のプリプレグ21、22および重り23と結合すると同時に、補強部材25、26を利用して結合強度を高めることができるため、ヘッド本体1は低重心、低重量を有すると共に、響きのよい打球音を発することができる。従来の構造と比較してみると、従来の金属材質を利用したヘッド本体は重心と重量を大幅に調整することができず、さらに炭素繊維材質のヘッド本体は製造工程を速めたり、製品の歩留りを高めたり、響きのよい打球音を発したりすることができないという問題点があった。そのために、本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法は打球の性能、設計の許容度、製品の歩留り、付加価値と構造の強度を確実に高めることができると共に、製造の工程を速めることができるという利点がある。
【0025】
【発明の効果】
本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法によれば、複数個のプリプレグと重りを利用してヘッド本体の一部分の金属框体の代わりとすることにより、ヘッド本体の全体の重量と重心の位置を迅速に調整することができるため、ヘッド本体の打球の性能を高めることができるという利点がある。
【0026】
本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法によれば、ヘッド本体は大部分の金属框体を保有するが、ヘッド本体の適当な位置にスルーホールを穿設してプリプレグと結合し、スルーホール、プリプレグと重りの数、サイズと重量を調整することにより、異なる規格のヘッド本体を製造することができるため、ヘッド本体の設計の許容度を高めることができるという利点がある。
【0027】
本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法によれば、プリプレグは予めプレス加工して成形されることにより、定形されたプリプレグはヘッド本体の対応するスルーホールに迅速に固定されるため、組立の製造工程を速めて製品の歩留りを高めることができるという利点がある。
【0028】
本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法によれば、ヘッド本体は大部分の金属框体を保有するが、ヘッド本体の適当な位置にスルーホールを穿設してプリプレグと結合することにより、ヘッド本体は打球時において金属框体によって響きのよい打球音を発することができるため、ヘッド本体の付加価値を高めることができるという利点がある。
【0029】
本発明のゴルフクラブヘッドとその製造方法によれば、ヘッド本体の一部分の金属框体はプリプレグと重りによって替えられると同時に、補強部材によってヘッド本体とプリプレグとの間の結合の関係を確保することにより、ヘッド本体の構造の強度を強化することができるという利点がある。
【0030】
本発明は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドとその製造方法による製造工程のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドによる分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドによるヘッド本体の平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドによるヘッド本体の底面図である。
【図6】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの炭素繊維クラウン板と炭素繊維ソール板がプレス加工された状態の正面図である。
【図7】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの粗材の内部に炭素繊維補強部材とエアバッグが予め設置された状態の断面図である。
【図8】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドが型の内部に入れられてエアバッグの膨脹が行われた状態の断面図である。
【図9】本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドが型の内部に入れられてエアバッグの膨脹が行われたもう一つの状態の断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド本体 10 粗材
11 フェース板 12 スルーホール
121 階段状部 13 スルーホール
131 階段状部 14 スルーホール
141 階段状部 142 環状壁
15 スルーホール 151 階段状部
21 クラウンプリプレグ 22 ソールプリプレグ
23 重り 24 ネームプレート
25 炭素繊維補強部材 26 炭素繊維補強部材
30 取り付け具 31 凹欠部
32 凹欠部 33 突出部
40 エアバッグ 41 空気吹き込み管
50 型 51 スルーホール

Claims (17)

  1. a)ヘッド本体(1)の粗材(10)の上面、底面と側面に複数個のスルーホール(12、13、14)を形成する段階と、
    b)炭素繊維含浸織物を利用して予め複数個のプリプレグ(21、22)をプレス加工する段階と、
    c)他に複数個の炭素繊維補強部材(25、26)と一個のエアバッグ(40)を予め粗材(10)の内部に置き入れる段階と、
    d)プリプレグ(21、22)を粗材(10)の対応するスルーホール(12、13、14)に貼接して結合する段階と、
    e)粗材(10)を型(50)の内部に置き入れ、さらにエアバッグ(40)の膨脹を利用してプリプレグ(21、22)と炭素繊維補強部材(25、26)を固定する段階と、
    f)エアバッグ(40)を取り出し、さらに粗材(10)をヘッドの完成品に製造する段階と
    を含む、ゴルフクラブヘッドの製造方法。
  2. プリプレグ(21、22)はクラウンプリプレグ(21)、ソールプリプレグ(22)とサイドプリプレグを含むことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  3. プリプレグ(21、22)は取り付け具(30)の内部で4から10層の炭素繊維含浸織物を利用して互いに交差させて積層し、加熱、プレス加工を経て予め成形されることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  4. プリプレグ(21、22)はエキポシ樹脂によって粗材(10)の対応するスルーホール(12、13、14)に貼接して固定されることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 上記スルーホール(12、13、14)の内周縁にはそれぞれ階段状部(121、131、141)が形成され、階段状部(121、131、141)は対応するプリプレグ(21、22)が結合して固定するのに用いられることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  6. 炭素繊維補強部材(25、26)は複数層の環状の炭素繊維含浸織物を互いに交差させて積層し配列してなるもので、さらに上記スルーホール(12、13、14)の階段状部(121、131、141)の内側に貼接されることを特徴とする請求項5記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  7. 他に重り(23)が含まれ、重り(23)は粗材(10)の底部のスルーホール(14)に貼接して固定されることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  8. 型(50)には他にスルーホール(51)が穿設され、スルーホール(51)は粗材(10)のスルーホール(15)に対応して設置され、スルーホール(51)は空気吹き込み管(41)が挿入するのに用いられると共に、粗材(10)の内部のエアバッグ(40)と連通することができることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  9. 他にネームプレート(24)が含まれ、ネームプレート(24)は軽質の材料によって製造され、その表面には標示が形成されると共に、ネームプレート(24)によって空気吹き込み管(41)の対応するスルーホール(51)を封することができることを特徴とする請求項8記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  10. エアバッグ(40)が膨脹して上記プリプレグと炭素繊維補強部材(25、26)を固定した後、炭素繊維補強部材(25、26)は熱を受けることによって固定して成形されることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  11. ヘッド本体(1)、複数個のプリプレグ(21、22)および複数個の炭素繊維補強部材(25、26)により構成されるゴルフクラブヘッドであって、ヘッド本体(1)にはフェース板(11)が設けられると共に、ヘッド本体(1)の上面、底面と側面には複数個のスルーホール(12、13、14)が穿設され、複数個のプリプレグ(21、22)は炭素繊維含浸織物を予めプレス加工によって成形されたもので、上記スルーホール(12、13、14)に対応するように貼接して固定することができ、複数個の炭素繊維補強部材(25、26)はヘッド本体(1)の内部のスルーホール(12、13、14)と上記プリプレグの間に貼接されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  12. プリプレグ(21、22)はクラウンプリプレグ(21)、ソールプリプレグ(22)とサイドプリプレグを含むことを特徴とする請求項11記載のゴルフクラブヘッド。
  13. プリプレグ(21、22)は取り付け具(30)の内部で4から10層の炭素繊維含浸織物を利用して互いに交差させて積層し、加熱、プレス加工を経て予め成形されることを特徴とする請求項11記載のゴルフクラブヘッド。
  14. プリプレグ(21、22)はエキポシ樹脂によって粗材(10)の対応するスルーホール(12、13、14)に貼接して固定されることを特徴とする請求項11記載のゴルフクラブヘッド。
  15. 上記スルーホール(12、13、14)の内周縁にはそれぞれ階段状部(121、131、141)が形成され、階段状部(121、131、141)は対応するプリプレグ(21、22)が結合して固定するのに用いられることを特徴とする請求項11記載のゴルフクラブヘッド。
  16. 炭素繊維補強部材(25、26)は複数層の環状の炭素繊維含浸織物を互いに交差させて積層し配列してなるもので、さらに上記スルーホール(12、13、14)の階段状部(121、131、141)の内側に貼接されることを特徴とする請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
  17. 他に重り(23)を含み、重り(23)は粗材(10)の底部のスルーホール(14)に貼接して固定されることを特徴とする請求項11記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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