JP2004241316A - フラット導体の接続部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】線状導体10を圧接接続するためのフラット導体2の接続部11であって、前記フラット導体2に線対称形状をした貫通穴が形成され、前記フラット導体2が前記貫通穴の線対称位置で折り曲げられて形成され、線対称の片側がU型のスリット形状をして対向する圧接部12、12を有し、線状導体10は前記対向する圧接部12、12間に圧入されて圧接接続する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、線状導体を圧接接続するためのフラット導体の接続部に関し、特に接続の作業性および信頼性を向上させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気機器や自動車等の電気配線には、フラットケーブルが用いられるようになってきている。このフラットケーブル1は、例えば図5(a)に示すように、平行に並設された帯状銅導体よりなる複数(図5(a)では2本)のフラット導体2(例えば厚さが0.15mm〜0.4mm、幅が1.5mm〜5.0mm程度)が、プラスチックよりなるフラット絶縁被覆3で一括して被覆された構造をしている。この絶縁被覆3は、粘着層を有するプラスチックフィルムをフラット導体2に加熱接着させて形成され、あるいは、プラスチック材料(例えばポリブチレンテレフタレート)をフラット導体2とともに押出して形成される。
【0003】
フラットケーブル1は、例えば図5(b)に示すような接続端子4を介して線状導体に接続される。
接続端子4は、箱体5の片側の端子板部6に複数のクリンプ片7が立設され、また、箱体5の反対側にはワイヤーバレル8とインシュレーションバレル9が設けられている。
【0004】
フラットケーブル1と接続端子4との接続は、図6(a)に示すように、クリンプ片7をフラット導体2に突き刺し、対向するクリンプ片7の先端を接近する方向に曲げて加締めることによりおこなう(例えば、特許文献1参照。)。
また、線状導体10と接続端子4との接続は、図6(b)に示すように、線状導体10をワイヤーバレル8で加締め、線状導体10の外周の絶縁被覆(図示されず)をインシュレーションバレル9で加締めることによりおこなう。
【0005】
【特許文献1】特開平11−144780号公報(図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の線状導体10とフラットケーブル1との接続方法には、以下のような問題があった。即ち、
1)線状導体10とフラットケーブル1を接続端子4にそれぞれ接続するため、接続作業が2回になり、接続作業工数が多くなる。
2)接続端子4を介して電気的接続をおこなうため、接続箇所も2箇所となり、電気的接続の信頼性に限界がある。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決するために、線状導体とフラット導体を少ない接続作業工数で接続することができ、また、その電気的接続の信頼性を向上させることができるフラット導体接続部を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、請求項1記載の発明は、線状導体を圧接接続するためのフラット導体の接続部であって、前記フラット導体に貫通穴が形成され、前記フラット導体が前記貫通穴を含む位置で折り曲げられて接続部が形成されていることを特徴とするフラット導体の接続部である。
【0009】
上記発明によれば、フラット導体に貫通穴を形成し、前記フラット導体を前記貫通穴を含む位置で折り曲げて接続部を形成し、線状導体を前記接続部に圧接接続して、線状導体とフラット導体を電気的に直接的に接続することができるため、接続端子などを介して接続する場合に比して、線状導体とフラット導体の接続作業工数が減少し、また、接続箇所が減少して電気的接続の信頼性が向上する。
【0010】
上記請求項1記載の発明において、請求項2記載のように、前記貫通穴が線対称形状をして、前記フラット導体が前記貫通穴の線対称位置で折り曲げられて接続部が形成されていると、線状導体を前記フラット導体に形成した接続部に圧入して容易に圧接接続することができる。
また、請求項1または2記載の発明において、請求項3記載のように、貫通穴の穴周縁端部の所望部位が刃状になっていると、線状導体とフラット導体の電気的接続の信頼性が一層向上する。ここで、貫通穴の穴周縁端部の所望部位とは、接続する線状導体が圧接する部位を意味する。
さらに、請求項1、2または3記載の発明において、請求項4記載のように、線状導体が圧入されて開口する開口方向の動きがホルダーによって規制されていると、線状導体とフラット導体の電気的接続の信頼性がなお一層向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るフラット導体の接続部の一実施形態を示す斜視説明図であり、図2は前記接続部を形成する工程におけるフラット導体の平面説明図である。なお、図1および図2において、図5および図6に関して説明した部分と同部分は同符号で示している。
【0012】
本実施形態に係わるフラット導体の接続部は、図1および図2に示すように、フラットケーブル1の帯状銅導体からなるフラット導体2に設けられる。
この接続部11は、あらかじめフラット導体2にあけられた貫通穴15を折り曲げて、フラット導体2の面上に立ち上がりU型をなすように形成したものである。円形電線13とフラット導体2の電気的接続は、円形電線13を矢印の方向から接続部11の対向する圧接部12、12間に圧入することにより、円形電線13の絶縁被覆14を切り裂き、線状導体10とフラット導体2を圧接接続させておこなう。
【0013】
本実施形態が従来例と異なる特徴的なことは、フラット導体2自体にU型の接続部11を形成し、線状導体10をフラット導体2に直接、圧接接続するようにしたことである。
したがって、円形電線13を接続部11に圧入する一回の接続作業で、線状導体10とフラット導体2を接続することができるため、電気的接続の作業工数が従来よりも減少し、また、接続部11と線状導体10が直接接続しているため、電気的接続の信頼性が向上する。
【0014】
本実施形態のフラット導体2の接続部11は、以下のようにして形成する。即ち、
1)先ず、図2に示すように、フラットケーブル1の接続部を設ける部分のフラット絶縁被覆3を剥離して、フラット導体2を部分的に露出させる。
2)次いで、露出したフラット導体2にプレス機などで貫通穴15を設ける。貫通穴15はフラット導体2の長手方向に細長く、長手方向を二等分する直線A−Aを対称軸にして線対称形状をしており、線対称の片側がU型のスリット形状をしている。
3)次いで、フラット導体2を直線A−Aおよび直線A−Aから等距離離れ、絶縁被覆3の端部と貫通穴15との間に位置する直線B−B、C−Cでそれぞれ折り曲げる。
即ち、フラット導体2を直線A−Aで折り曲げて、直線A−Aの両側のU型スリットを重ねるようにして接続部11とする。また、直線B−B、C−Cで、フラット導体2を略直角に折り曲げて、フラット導体2面上に接続部11が立ち上がるようにする。
【0015】
なお、フラットケーブル1の絶縁被覆3を予め剥離することなく、パンチプレスによって貫通穴15を設け、折り曲げてU型スリットを構成する圧接部12を形成すると、接続部11の作製が簡単になるが、この場合、貫通穴15を形成するときに発生する絶縁被覆3の絶縁材のカスが圧接部12に付着する恐れがあるため、絶縁被覆3を剥離した状態で圧接部12を形成することが望ましい。
【0016】
上記実施形態の実施例として、絶縁被覆3を剥離しない厚さ0.25mm、幅5.0mmのフラット導体2を有するフラットケーブル1と1.25mmsqの線状導体10を有するビニル絶縁被覆14の円形電線13との接続実験をおこなったところ、初期接触抵抗として0.5〜1.0mΩの十分に小さな値が得られた。
【0017】
なお、上記実施形態において、図3(図2のD−D断面図)に示すように、貫通穴15の穴周縁端部15aの圧接部12となる部分を傾斜した鋭利な刃状にすると、圧接部12が鋭利な刃状となって容易に円形電線13の絶縁被覆14に食い込み、線状導体10に良好に接触する。
また、接続部11をフラット導体2の長手方向に複数個形成して、円形電線13との接続個所を増加させると、より安定した接続を得ることができる。
さらに、フラット導体2の貫通穴15の穴周縁端部15aに導電性メッキを施すと、より安定した接続を得ることができる。
【0018】
次に、他の実施形態について図4を用いて説明する。
本実施形態に係わるフラット導体の接続部は、図4に示すように、フラット導体2に長手方向に2列、各列に2個の合わせて4個の接続部11が設けられ、フラット導体2にはこれら4個の接続部11を収容するように絶縁材からなるホルダー16が装着されたものである。これら4個の接続部11には図示しない2本の線状導体が並行に接続する。
本実施形態において、フラットケーブル1は、ホルダー16の細長い貫通穴16aを通ってホルダー16の外側に延び、4個の接続部11はフラットケーブル1の長手方向に沿う2個の側壁16b、16b内に収容されている。これらの側壁16bは、線状導体(図示されず)が対向する圧接部12、12間に圧入されて、圧接部12、12間が開口しようとする際に、その開口方向の動きを規制するように設けられている。なお、ホルダー16の貫通穴16aの上側に設けられた2個の開口部16cは、接続部11に接続された2本の線状導体(図示されず)をホルダー16外に逃がすためのものである。
本実施形態では、フラットケーブル1にホルダー16を装着することにより、圧接部12、12間の開口の広がりを規制して、線状導体を強い圧接力で保持することができ、また、圧接部12を電気的に絶縁して保護することができる。
【0019】
なお、上記実施形態では、ホルダー16の側壁16bで圧接部12の広がりを規制しているが、側壁16bに限定されず、圧接部12の広がりを規制する固定物であれば、突起片やリブ状のものでも良い。また、ホルダー16にカバー(図示されず)を被せると、圧接部12をより確実に保護することができる。
【0020】
なお、上記実施形態では、フラット導体2は通常使用されている銅導体であったが、フラット導体2はアルミやアルミ合金からなる導電体であってもよい。
また、接続部11には円形電線13の線状導体10を接続したが、電気部品のリード線部を接続してもよく、そうすることにより電気部品をフラットケーブル1に直接搭載をすることができる。
さらに、上記実施形態では、1本の円形電線13を1本のフラット導体2に接続しているが、1本の円形電線13をフラットケーブル1を構成する複数のフラット導体2に接続してもよく、そうすることによりフラットケーブル1上にジョイント回路を形成することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、線状導体とフラット導体を電気的に直接的に接続することができるため、線状導体とフラット導体の電気的接続の接続作業工数が減少し、電気的接続の信頼性が向上するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラット導体の接続部の一実施形態を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示す接続部を形成する工程におけるフラット導体の平面説明図である。
【図3】図2のD−D断面図である。
【図4】他の実施形態の斜視図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ、フラットケーブルの斜視図および従来のフラットケーブルと円形電線を接続するための接続端子の斜視図である。
【図6】(a),(b)はそれぞれ、図5に示した接続端子とフラット導体との接続断面図および前記接続端子と円形電線の線状導体との接続断面図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル
2 フラット導体
3、14 絶縁被覆
10 線状導体
11 接続部
12 圧接部
13 円形電線
15、16a 貫通穴
15a 穴周縁端部
16 ホルダー
16b 側壁
16c 開口部
Claims (4)
- 線状導体を圧接接続するためのフラット導体の接続部であって、前記フラット導体に貫通穴が形成され、前記フラット導体が前記貫通穴を含む位置で折り曲げられて接続部が形成されていることを特徴とするフラット導体の接続部。
- 前記貫通穴は線対称形状をしており、前記フラット導体は前記貫通穴の線対称位置で折り曲げられて接続部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフラット導体の接続部。
- 前記貫通穴の穴周縁端部は、少なくとも所望部位が刃状になっていることを特徴とする請求項1または2記載のフラット導体の接続部。
- 前記接続部は、線状導体が圧入されて開口する開口方向の動きがホルダーによって規制されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の記載のフラット導体の接続部。
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