JP2018152297A - ボンダ部に対する追加電線の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】解決課題は、ボンダ部に対して追加電線を容易に後付けすることが可能な、新規なボンダ部に対する追加電線の接続構造を提供することにある。
【解決手段】複数の電線20における端末22に露呈された芯線16同士が接続されたボンダ部12に対する追加電線14の接続構造10であって、ボンダ部12に対して導通接続された圧接端子26を介して、追加電線14が、ボンダ部12に対して接続されているようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電線端末に露呈された芯線同士を電気的および機械的に接続したボンダ部に対して新たな電線を追加接続するために用いられる、ボンダ部に対する追加電線の接続構造に関するものである。
従来から、自動車等に配索されるワイヤハーネスにおいて、複数の電線の絶縁被覆が剥がされた電線端末に露呈された芯線同士が電気的および機械的に接続されたボンダ部を用いて回路接続を実現することが行われている。このようなボンダ部は、例えば、特開2001−258142号公報(特許文献1)の図7等に記載されているように、複数の芯線を抵抗溶接や超音波溶接等によって相互に固着することによって構成されており、これにより、回路接続が実現されるようになっている。
ところで、ボンダ部における溶接力不均一による固着力の低下等に起因する接続不良の発生を防止する目的から、ボンダ部で接続可能な電線の本数や接続合計断面積には制約が設けられている。それゆえ、制約を越えた本数の電線をボンダ部で接続する必要がある場合には、ボンダ部で接続された複数の電線のうちの1つの電線の中間部分の絶縁被覆を剥がして内部の芯線を露呈させ、追加電線の端末に露呈した芯線を溶接して接続する構造や、ボンダ部で接続された複数の電線の何れかの他方の端末に設けられたアース端子等の圧着部に追加電線の端末に露呈した芯線を圧着する構造などが採用されていた。
しかしながら、前者の構造では、電線の中間部分の絶縁被覆を剥がしたり、そこに別途追加電線の芯線を溶接する作業が困難性が高く、作業性が著しく劣るという問題を内在していた。また、後者の構造では、他方の端部のアース端子等まで長く追加電線を引き回す必要があり、材料の無駄や製造工程が複雑化してコストアップに繋がり、有効な対策とは言い難かった。
このように、ボンダ部の製造後に追加電線を接続して回路を追加する作業は複雑であることから、車種やグレード等のバリエーションによりボンダ部に接続する電線の本数が異なる場合には、ボンダ部に接続される電線本数が異なる複数種類のワイヤハーネスを予め製造することで対応せざるを得ず、製造効率の悪化や品番管理の煩雑さの問題等を招いていた。
特開2001−258142号公報
本発明は上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ボンダ部に対して追加電線を容易に後付けすることが可能な、新規なボンダ部に対する追加電線の接続構造を提供することにある。
本発明の第一の態様は、複数の電線の端末に露呈された芯線同士が接続されたボンダ部に対する追加電線の接続構造であって、前記ボンダ部に導通接続された圧接端子を介して、前記追加電線が前記ボンダ部に対して接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、追加電線のボンダ部に対する接続を、ボンダ部に接続された圧接端子を介して行うことができる。それゆえ、従来必要とされた、電線の中間部分の絶縁被覆を剥がして追加電線の芯線を溶接する作業に比べて、非常に容易にボンダ部に対して追加電線を後付けすることができる。また、従来構造のように、ボンダ部に接続された電線の他方の端部のアース端子等まで長く追加電線を引き回す必要もなくなることから、シンプルな構造でボンダ部に対する追加電線の後付けが可能となって、材料の無駄を省いて製造コストの低減を図ることもできる。
さらに、ボンダ部の製造後に追加電線を容易に後付け可能であることから、電線の本数が異なるボンダ部を有する複数種類のワイヤハーネスを予め製造しておく必要がなく、ベースのワイヤハーネスに対して追加電線を後付するだけでバリエーションに対応できることから、製造効率の向上や品番管理の簡素化も図ることができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記圧接端子が、前記追加電線の端末に設けられており、前記圧接端子が前記ボンダ部に圧接接続されているものである。
本態様によれば、追加電線の端末に圧接端子が設けられていることから、追加したい電線がある場合にその電線自体に圧接端子を設け、圧接端子をボンダ部へ圧接接続するだけで、ボンダ部に対する追加電線の後付が可能となる。それゆえ、ボンダ部側の構造を簡素に維持しつつ、ボンダ部に対する追加電線の接続が可能となる。例えば、追加電線の本数が少ない場合等に有用である。
本発明の第三の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記圧接端子が、前記ボンダ部を構成する前記電線の他方の端末に設けられている一方、前記追加電線の複数がそれぞれの端末に露呈された芯線同士が接続された追加ボンダ部を構成しており、前記圧接端子が前記追加ボンダ部に対して圧接接続されているものである。
本態様によれば、圧接端子が、ボンダ部を構成する電線の他方の端末に設けられており、予めボンダ部側に圧接端子が設けられてボンダ部に導通接続されている。それゆえ、追加したい電線の数が多く、複数の追加電線の端末が露呈されて芯線同士が接続された追加ボンダ部を有する場合に、ボンダ部に対する複数の追加電線の接続を圧接端子を介して容易に行うことができる。すなわち、追加電線の本数が多く、圧接端子に圧着接続するよりも追加ボンダ部を設けた方が効率的な場合等に有用である。
本発明の第四の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記追加電線の複数がそれぞれの端末に露呈された芯線同士が接続された追加ボンダ部を構成している一方、2つの前記圧接端子が導通用電線の延出方向の両端部に設けられた導通用部品を用い、前記導通用部品の一方の前記圧接端子が前記ボンダ部に圧接接続されると共に、他方の前記圧接端子が前記追加ボンダ部に圧接接続されることにより、前記追加電線が前記ボンダ部に対して接続されているものである。
本態様によれば、追加したい電線の数が多く、複数の追加電線の端末が露呈されて芯線同士が接続された追加ボンダ部を有する場合に、ボンダ部に対する複数の追加電線の接続を、別途形成された導通用電線の両端部に圧接端子が設けられた導通用部品を用いて容易に行うことができる。例えば、ボンダ部によって接続したい電線の本数が多い場合に、制約の範囲内で構成されたボンダ部と追加ボンダ部を設けておき、導通用部品の圧接端子をそれぞれに圧接するだけで、両ボンダ部を導通接続することができる。それゆえ、従来困難であったボンダ部同士の接続を、導通用電線の両端部に圧接端子を設けた非常にコンパクトな導通用部品を用いて省スペースに実現することができる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記圧接端子が、基端部側に設けられた電線圧着部と先端部側に設けられたボンダ部圧接部を有する一方、前記ボンダ部圧接部は、前記電線圧着部の延出方向に延び出す底壁と該底壁の両端部から突出して相互に隙間を隔てて対向する一対の側壁を備えた溝形状を有しており、少なくとも一方の前記側壁の先端から前記底壁側に折り返されて他方の前記側壁側に向かって傾斜する圧接撓み片を有しており、前記電線圧着部が前記底壁に対して前記側壁の突出方向と反対の方向に突出して設けられているものである。
本態様によれば、圧接端子の基端側に電線圧着部が設けられていることから、追加電線やボンダ部側の電線、さらには導通用電線などを有利に圧接端子に接続することができる。さらに、先端部側に設けられたボンダ部圧接部は、電線圧着部の延出方向に延び出す底壁とかかる底壁の両端部から突出して相互に隙間を隔てて対向する一対の側壁を備えた溝形状を有している。それゆえ、ボンダ部や追加ボンダ部の側方からボンダ部圧接部を差し入れて、一対の側壁間にボンダ部や追加ボンダ部を配設することができる。その際、電線圧着部が、底壁に対して側壁の突出方向と反対方向に突出していることから、ボンダ部圧接部をボンダ部や追加ボンダ部に装着する際に、電線圧着部が邪魔になったり、電線圧着部とボンダ部/追加ボンダ部やそれらから延出する電線と干渉することが有利に防止されている。
加えて、一方の側壁の先端から底壁側に折り返されて他方の側壁側に向かって傾斜する圧接撓み片が設けられており、ボンダ部や追加ボンダ部をボンダ部圧接部に挿入する際には、圧接撓み片が誘い込みテーパの機能を発揮して挿入が容易となる一方、ボンダ部や追加ボンダ部がボンダ部圧接部の底壁から離隔する方に変位する際には、圧接撓み片の先端部がボンダ部や追加ボンダ部の表面に接触して抵抗となり、ボンダ部圧接部からの離脱を阻止することができる。
本発明の第六の態様は、前記第一乃至第四の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記圧接端子が、基端部側に設けられた電線圧着部と先端部側に設けられたボンダ部圧接部を有する一方、前記ボンダ部圧接部は、前記電線圧着部に連接して該電線圧着部の延出方向に延び出す下壁と、該下壁の延出端部から立ち上がる連結壁と、該連結壁に連接して該連結壁から前記電線圧着部に向かって延出して前記下壁に対して隙間を隔てて対向する上壁を備え、前記電線圧着部に向かって開口する溝形状を有しており、前記上壁と前記下壁の少なくとも一方の前記電線圧着部側の端部から前記連結壁側に折り返されて前記上壁と前記下壁の他方に向かって傾斜する圧接撓み片を有しており、前記電線圧着部が前記下壁に対して前記連結壁の突出方向と反対の方向に突出して設けられているものである。
本態様によれば、圧接端子の基端部側に電線圧着部が設けられていることから、追加電線やボンダ部側の電線、さらには導通用電線などを有利に圧接端子に接続することができる。さらに、先端部側に設けられたボンダ部圧接部は、電線圧着部に連接して電線圧着部の延出方向に延び出す下壁と、下壁の延出端部から立ち上がる連結壁と、連結壁に連接して連結壁から電線圧着部に向かって延出して下壁に対して隙間を隔てて対向する上壁を備え、電線圧着部に向かって開口する溝形状を有している。それゆえ、ボンダ部や追加ボンダ部の先端側からボンダ部圧接部を差し入れて、上壁と下壁の間にボンダ部や追加ボンダ部を配設することができる。その際、電線圧着部が、下壁に対して連結壁の突出方向と反対方向に突出していることから、ボンダ部圧接部をボンダ部や追加ボンダ部に装着する際に、電線圧着部が邪魔になったり、電線圧着部とボンダ部/追加ボンダ部やそれらから延出する電線と干渉することが有利に防止されている。
加えて、上壁と下壁の少なくとも一方の電線圧着部側の端部から連結壁側に折り返されて上壁と下壁の他方に向かって傾斜する圧接撓み片を有している。それゆえ、ボンダ部や追加ボンダ部をボンダ部圧接部に挿入する際には、圧接撓み片が誘い込みテーパの機能を発揮して挿入が容易となる一方、ボンダ部や追加ボンダ部がボンダ部圧接部の連結壁から離隔する方に変位する際には、圧接撓み片の先端部がボンダ部や追加ボンダ部の表面に接触して抵抗となり、ボンダ部圧接部からの離脱を阻止することができる。
本発明によれば、追加電線のボンダ部に対する接続を、ボンダ部に接続された圧接端子を介して行うことができることから、従来必要とされた、電線の中間部分の絶縁被覆を剥がして追加電線の芯線を溶接する作業に比べて、非常に容易にボンダ部に対して追加電線を後付けできる。また、従来構造の如きボンダ部に接続された電線を他方の端部のアース端子等まで長く引き回す必要もなくなることから、シンプルな構造でボンダ部に対する追加電線の後付けが可能となって、材料の無駄を省いて製造コストを低減できる。さらに、ボンダ部の製造後に追加電線を容易に後付け可能であることから、電線の本数が異なるボンダ部を有する複数種類のワイヤハーネスを予め製造しておく必要がなく、ワイヤハーネスに対して追加電線を後付するだけでバリエーションに対応できることから、製造効率の向上や品番管理の簡素化も図ることができる。
本発明の第一の実施形態としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造を示す斜視図。 図1の分解斜視図。 図1の正面図。 図2の正面図。 本発明の第二の実施形態としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造を示す斜視図。 本発明の第三の実施形態としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造を示す斜視図。 上記第一の実施形態の他の態様を示す斜視図であって、図1に相当する図。 図7の分解斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜4には、本発明の第一の実施形態としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造10が示されている。図1〜2に示されているように、ボンダ部に対する追加電線の接続構造10は、ボンダ部12と、ボンダ部12に対して導通接続される追加電線14、を含んで構成されている。なお、以下の説明において、上方とは、図1〜4中の上方、下方とは、図1〜4中の下方、また前方とは、図1〜2中の左方、後方とは、図1〜2中の右方を言うものとする。
ボンダ部12は、図1〜2に示されているように、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線16が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆18で覆われた構造とされた電線20の複数(本実施形態では16本)を用いて構成されている。より詳細には、ボンダ部12は、かかる複数の電線20の端末22における絶縁被覆18を剥がして露呈された芯線16同士を、例えば抵抗溶接や超音波溶接等によって相互に固着することによって平面視で略矩形平板状に構成されており、これにより複数の電線20が互いに導通接続されるようになっている。
追加電線14は、図示しない追加回路に接続されて構成されており、図1〜2に示されているように、追加電線14の端末24には圧接端子26が設けられている。かかる圧接端子26は、基端部側(図1〜2中、右側)に設けられた電線圧着部28と、先端部側(図1〜2中、左側)に設けられたボンダ部圧接部30と、それらの間に延在する連結部32を有して一体的に構成されており、導電性を有しかつプレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いて、例えば打抜き屈曲加工によって形成されている。より詳細には、ボンダ部圧接部30は、電線圧着部28の延出方向(図1〜2中、左右方向)に延び出す側面視で略矩形平板状の底壁34と、底壁34の幅方向(図1〜2中、上下方向)の両端部からボンダ部12側に突出して相互に隙間を隔てて対向する平面視で略矩形平板状の一対の側壁36,36を備えた溝形状を有している。さらに、ボンダ部圧接部30は、一対の側壁36,36の突出先端部から対向する側壁36側および底壁34側に向かって折り返されて、対向する他方の側壁36側に向かって傾斜するように形成された略矩形平板状の圧接撓み片38を有して構成されている。
一方、電線圧着部28は、側面視で長手状の略矩形平板形状を有する載置部40と、かかる載置部40の幅方向(図1〜2中、上下方向)の両側縁部において長手方向(図1〜中、左右方向)に離隔して設けられた略矩形平板形状を有する一対の芯線加締め片42,42および一対の被覆電線加締め片44,44を含んで構成されている。かかる電線圧着部28を構成する芯線加締め片42および被覆電線加締め片44はいずれも、ボンダ部圧接部30の底壁34に対する側壁36の突出方向(ボンダ部12側)とは反対の方向(図1〜2中、手前側)に突出して設けられている。そして、追加電線14の端末24が載置部40のボンダ部12側とは反対側の面に載置された状態で、追加電線14の端末24の絶縁被覆18と絶縁被覆18の端部から延出する芯線16がそれぞれ、公知の加締め装置によって被覆電線加締め片44と芯線加締め片42を用いて載置部40に対して加締め固定されるようになっている。なお、電線圧着部28を構成する載置部40が、連結部32を介してボンダ部圧接部30を構成する底壁34に連結されていることにより、圧接端子26が一体的に構成されている。
このような構造とされた追加電線14を用いて、追加電線14の圧接端子26をボンダ部12に対して圧接接続することにより、かかるボンダ部12に導通接続された圧接端子26を介して追加電線14がボンダ部12に対して接続することができるようになっているのである。より詳細には、先ず、図2に示されているように、ボンダ部12が前方側(図1〜2中、左側)に配置された複数の電線20のボンダ部12に対して、追加電線14を圧接端子26が前方側(図1〜2中、左側)になるように配置すると共に、圧接端子26を構成するボンダ部圧接部30の一対の側壁36,36をボンダ部12側に向けた状態とする。続いて、かかる状態を維持したままで、圧接端子26の対向する一対の側壁36,36の間に設けられた一対の圧接撓み片38,38間の隙間46を、側方側(図1〜2中、手前側)からボンダ部12に対して挿入する。かかる挿入に際して圧接端子26のボンダ部圧接部30は、一対の圧接撓み片38,38がボンダ部12によって撓み変形されつつ挿入される。そして、ボンダ部12に対して、ボンダ部圧接部30を構成する底壁34がボンダ部12に当接するまでボンダ部圧接部30が押し込まれると、ボンダ部12が一対の圧接撓み片38,38の先端部の間で弾性的に挟持されて圧接接続が図られるようになっている。これにより、かかるボンダ部12に導通接続された圧接端子26を介して、追加電線14をボンダ部12に対して接続することができるようになっているのである。
このような本実施形態に従うボンダ部に対する追加電線の接続構造10によれば、ボンダ部12に対する追加電線14の接続を、追加電線14の端末24に設けられた圧接端子26を介して行うことができる。それゆえ、ボンダ部12で接続された複数の電線20のうちの1つの電線20の中間部分の絶縁被覆18を剥がして露呈させた芯線16に対して追加電線の芯線を溶接して接続する従来構造に比して、ボンダ部12に対して追加電線14を非常に容易に作業性良く後付けすることができる。また、ボンダ部12で接続された複数の電線20の何れかの他方の端末に設けられたアース端子等の圧着部に対して追加電線の芯線を圧着する従来構造に比しては、かかるアース端子等の圧着部まで追加電線14を引き回す必要がないことから、材料の無駄を省いて製造コストを低減できる。
さらに、ボンダ部12に対して追加電線14を容易に後付けすることができることから、車種やグレード等のバリエーションによりボンダ部12に接続する電線20の本数が異なる多くのワイヤハーネスを予め製造しておく必要がない。それゆえ、製造効率の向上や品番管理の簡素化も図ることができる。しかも、追加電線14がある場合には、追加電線14に圧接端子26を設けることにより、かかる圧接端子26をボンダ部12へ圧接接続することが極めて容易にできることから、ボンダ部12側の構造を簡素に維持しつつ、ボンダ部12に対する追加電線14の後付けが可能となるのである。したがって、かかるボンダ部に対する追加電線の接続構造10は、追加電線14の本数が少ない場合等に有用である。
加えて、圧接端子26に設けられたボンダ部圧接部30は、底壁34と、かかる底壁34の両端部から突出して相互に隙間を隔てて対向する一対の側壁36,36を備えた溝形状を有している。それゆえ、一対の側壁36,36間にボンダ部12を差し入れて配設することが容易にできるようになっている。しかも、電線圧着部28を構成する芯線加締め片42および被覆電線加締め片44はいずれも、ボンダ部圧接部30の底壁34に対する側壁36の突出方向とは反対の方向に突出して設けられている。それゆえ、ボンダ部圧接部30の一対の側壁36,36間にボンダ部12を差し入れて配設する際に、電線圧着部28が電線20に干渉して作業の妨げになることが有利に防止されている。また、一対の側壁36,36間には、一対の側壁36,36の突出先端部から折り返されて、対向する他方の側壁36側に向かって傾斜するように形成された圧接撓み片38が設けられている。これにより、一対の側壁36,36間にボンダ部12を挿入する際には、圧接撓み片38が誘い込みテーパの機能を発揮して容易に挿入できるようになっている。一方、追加電線14に設けられた圧接端子26がボンダ部12から外れるすなわちボンダ部圧接部30の底壁34がボンダ部12から離隔する方向の力が加わった際には、圧接撓み片38が逆テーパとなり先端部がボンダ部12に接触して抵抗となることから、ボンダ部12の圧接端子26からの離脱を阻止することができるようになっている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態では、圧接端子26が、追加電線14の端末24に設けられている一方、ボンダ部12に対して圧接接続されていたが、図5に示す本発明の第二の実施形態としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造50のように、圧接端子26が、ボンダ部12を構成する複数の電線20のうちの1つの他方の端末52に設けられていてもよい。これにより、例えば、追加電線14の数が多く、追加電線14の複数(本実施形態では16本)がそれぞれの端末24に露呈された芯線16同士が接続された追加ボンダ部54を有している場合には、圧接端子26を追加ボンダ部54に対して圧接接続することによって、ボンダ部12に対する複数の追加電線14の接続を圧接端子26を介して容易に行うことができる。したがって、本実施形態は、追加電線14の本数が多い場合等に有用であり、追加ボンダ部54を設けることによりボンダ部12に対する複数の追加電線14の接続を効率的に実現することができるようになっている。
また、例えば、上記第二の実施形態では、図5に示されているように、圧接端子26が、ボンダ部12を構成する複数の電線20のうちの1つの他方の端末52に設けられていたが、図6に示す本発明の第三の実施形態としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造60のように、2つの圧接端子26が導通用電線62の延出方向の両端部に設けられた導通用部品64を用いてもよい。これにより、例えば、追加電線14の数が多く、追加電線14の複数(本実施形態では16本)がそれぞれの端末24に露呈された芯線16同士が接続された追加ボンダ部54を構成している場合には、導通用部品64の一方の圧接端子26がボンダ部12に圧接接続されると共に、他方の圧接端子26が追加ボンダ部54に圧接接続されることによって、ボンダ部12に対する複数の追加電線14の接続を導通用部品64を用いることによって容易に行うことができる。しかも、上記第二の実施形態のように、予めボンダ部12を構成する複数の電線20のうちの1つの他方の端末52に圧接端子26を設けておく必要がなく、ボンダ部12および追加ボンダ部54形成後に後付けで導通用部品64を用いて容易に行うことができるようになっている。
加えて、例えば、上記複数の実施形態では、圧接端子26のボンダ部圧接部30は、ボンダ部12や追加ボンダ部54に対して側方から挿入されるようになっていたが、図7〜8に示す本発明の第一の実施形態の他の態様としてのボンダ部に対する追加電線の接続構造70のように、圧接端子72のボンダ部圧接部74が、ボンダ部12に対して前方から挿入されるようになっていてもよい。より詳細には、圧接端子72は、基端部側に設けられた電線圧着部28と、先端部側に設けられたボンダ部圧接部74と、それらの間に延在する連結部32を有して一体的に構成されている。かかるボンダ部圧接部74は、電線圧着部28に連接して電線圧着部28の延出方向(図7〜8中、左右方向)に延び出す平面視で略矩形平板状の下壁76と、下壁76の延出端部からボンダ部12側に向かって立ち上がる正面視で略矩形平板状の連結壁78と、連結壁78に連接して連結壁78から電線圧着部28に向かって延出して下壁76に対して隙間を隔てて対向する上壁80を備え、電線圧着部28に向かって開口する溝形状を有している。また、ボンダ部圧接部74は、上壁80の電線圧着部28側の端部から連結壁78側に折り返されて下壁76に向かって傾斜する圧接撓み片38を有して構成されている。さらに、電線圧着部28を構成する芯線加締め片42および被覆電線加締め片44はいずれも、ボンダ部圧接部74の下壁76に対する連結壁78の突出方向(ボンダ部12側)とは反対の方向(図7〜8中、上方)に突出して設けられている。
これにより、ボンダ部12の先端側からボンダ部圧接部74を差し入れて、上壁80と下壁76の間にボンダ部12を配設することができるようになっている。しかも、上壁80の電線圧着部28側の端部から連結壁78側に折り返されて下壁76に向かって傾斜する圧接撓み片38を有して構成されていることから、ボンダ部12をボンダ部圧接部74に対して挿入する際には、圧接撓み片38が誘い込みテーパの機能を発揮して挿入が容易となる。一方、追加電線14に設けられた圧接端子72がボンダ部12から外れるすなわちボンダ部圧接部74の連結壁78がボンダ部12から離隔する方向の力が加わった際には、圧接撓み片38が逆テーパとなり先端部がボンダ部12に接触して抵抗となることから、ボンダ部12の圧接端子72からの離脱を阻止することができるようになっている。
また、上記第一〜三の実施形態では、圧接端子26の圧接撓み片38は一対設けられていたが、1つだけでもよい。さらに、上記第一の実施形態の他の態様における圧接端子72の圧接撓み片38は1つだけであったが、一対設けるようにしていてもよい。なお、例えば、圧接端子26,72の具体的形状は、上記実施形態に例示のものに限定されない。すなわち、圧接端子26,72は、電線14,20,62に接続されて、ボンダ部12や追加ボンダ部54に対して圧接接続されるものであれば、任意の形状のものが採用可能である。
10,50,60,70:ボンダ部に対する追加電線の接続構造、12:ボンダ部、14:追加電線、16:芯線、20:電線、22:端末、24:端末、26,72:圧接端子、28:電線圧着部、30,74:ボンダ部圧接部、34:底壁、36:側壁、38:圧接撓み片、52:他方の端末、54:追加ボンダ部、62:導通用電線、64:導通用部品、76:下壁、78:連結壁、80:上壁

Claims (6)

  1. 複数の電線の端末に露呈された芯線同士が接続されたボンダ部に対する追加電線の接続構造であって、
    前記ボンダ部に導通接続された圧接端子を介して、前記追加電線が前記ボンダ部に対して接続されている
    ことを特徴とするボンダ部に対する追加電線の接続構造。
  2. 前記圧接端子が、前記追加電線の端末に設けられており、前記圧接端子が前記ボンダ部に圧接接続されている請求項1に記載のボンダ部に対する追加電線の接続構造。
  3. 前記圧接端子が、前記ボンダ部を構成する前記電線の他方の端末に設けられている一方、前記追加電線の複数がそれぞれの端末に露呈された芯線同士が接続された追加ボンダ部を構成しており、前記圧接端子が前記追加ボンダ部に対して圧接接続されている請求項1に記載のボンダ部に対する追加電線の接続構造。
  4. 前記追加電線の複数がそれぞれの端末に露呈された芯線同士が接続された追加ボンダ部を構成している一方、
    2つの前記圧接端子が導通用電線の延出方向の両端部に設けられた導通用部品を用い、
    前記導通用部品の一方の前記圧接端子が前記ボンダ部に圧接接続されると共に、他方の前記圧接端子が前記追加ボンダ部に圧接接続されることにより、前記追加電線が前記ボンダ部に対して接続されている請求項1に記載のボンダ部に対する追加電線の接続構造。
  5. 前記圧接端子が、基端部側に設けられた電線圧着部と先端部側に設けられたボンダ部圧接部を有する一方、
    前記ボンダ部圧接部は、前記電線圧着部の延出方向に延び出す底壁と該底壁の両端部から突出して相互に隙間を隔てて対向する一対の側壁を備えた溝形状を有しており、少なくとも一方の前記側壁の先端から前記底壁側に折り返されて他方の前記側壁側に向かって傾斜する圧接撓み片を有しており、
    前記電線圧着部が前記底壁に対して前記側壁の突出方向と反対の方向に突出して設けられている請求項1〜4の何れか1項に記載のボンダ部に対する追加電線の接続構造。
  6. 前記圧接端子が、基端部側に設けられた電線圧着部と先端部側に設けられたボンダ部圧接部を有する一方、
    前記ボンダ部圧接部は、前記電線圧着部に連接して該電線圧着部の延出方向に延び出す下壁と、該下壁の延出端部から立ち上がる連結壁と、該連結壁に連接して該連結壁から前記電線圧着部に向かって延出して前記下壁に対して隙間を隔てて対向する上壁を備え、前記電線圧着部に向かって開口する溝形状を有しており、
    前記上壁と前記下壁の少なくとも一方の前記電線圧着部側の端部から前記連結壁側に折り返されて前記上壁と前記下壁の他方に向かって傾斜する圧接撓み片を有しており、
    前記電線圧着部が前記下壁に対して前記連結壁の突出方向と反対の方向に突出して設けられている請求項1〜4の何れか1項に記載のボンダ部に対する追加電線の接続構造。
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