JP2014035875A - 雌端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンボスと弾性接触片との間で雄端子のタブを挟持する構造を保持しつつ、雄端子の挿入力の分散化と、雄端子の平板状のタブに対する接触安定性を何れも向上させることができる、新規な構造の雌端子を提供すること。
【解決手段】弾性接触片が、一方の側壁22aの前端および後端からそれぞれ内方に折り返されて一対の側壁22a,22bの対向方向で撓み変形可能に形成された前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29によって構成されていると共に、前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bが後方側弾性接触片29の接触部40よりも本体部14の前後方向で後方側に位置している一方、前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bと後方側弾性接触片29の接触部40が、本体部14の幅方向で相互に離隔されているようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンボスと弾性接触片との間で雄端子のタブを挟持する構造を備えた、雌端子に関するものである。
従来から、自動車等の電装系に使用される雌端子として、前端に開口部を有する箱状の本体部を備え、本体部の内側で対向配置されたエンボスと弾性接触片との間で、開口部から挿し入れられる雄端子の平板状のタブを挟持することにより、雄端子との電気的接続を図るようにしたものが知られている。例えば、特開2003−123935号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。
ところで、従来の雌端子は、特許文献1に記載の如く、本体部を構成する相対向する一対の側壁の一方の前端から、弾性接触片を内方に折り返して側壁の対向方向で撓み変形可能に形成する一方、一対の側壁の他方の内面にエンボスをたたき出して突出形成し、弾性接触片に設けた接触部とエンボスを隙間を隔てて対向配置させた構造が一般的である。
ところが、弾性接触片の接触部とエンボスの間で雄端子のタブを挟持する構成では、一枚の弾性接触片のみにより、雄端子のタブに対する接触圧を設定する必要がある。それ故、弾性接触片のばね力を高くせざるを得ず、雄端子の挿入力が大きくなってしまうという問題があった。これに対して、エンボスに代えて弾性接触片を採用し、一対の弾性接触片の接触部間で雄端子のタブを挟持することにより、必要な接触圧の確保と挿入力の分散化の両立を図ることも考えられる。しかしながら、一対の弾性接触片を対向配置させた構造では、雌端子の大型化が避けられず、採用できない場合も多い。
さらに、弾性接触片の接触部とエンボスの間で雄端子のタブを挟持する構成では、雄端子のタブを安定して保持することが難しいという問題があった。すなわち、雌端子に接続された雄端子には、後端側にかしめ固定された電線等を介して車両振動等の外力が伝達され、雄端子のタブに上下方向やひねり方向(タブの中心軸周りの回転方向)の変位荷重(こじり荷重)が加わることとなる。このような状況下で、平板状のタブの略中央部分を、弾性接触片の接触部とエンボスとの間で挟持するだけでは、雄端子のタブの上下方向やひねり方向のこじり変位を抑制するには、不十分であった。その結果、雄端子のタブの過度の変位による、タブとエンボスや接触部との接触不良や、弾性接触片の塑性変形等が生じるおそれがあり、接続安定性の確保が難しいという問題もあった。
特開2003−123935号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、エンボスと弾性接触片との間で雄端子のタブを挟持する構造を保持しつつ、雄端子の挿入力の分散化と、雄端子の平板状のタブに対する接触安定性を何れも向上させることができる、新規な構造の雌端子を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、前端に開口部を有する箱状の本体部を備え、該本体部を構成する相対向する一対の側壁の一方に設けられた弾性接触片の接触部と、前記一対の側壁の他方に設けられたエンボスとの間で、前記開口部から挿し入れられる雄端子の平板状タブが挟持されるようになっている雌端子において、前記弾性接触片が、前記一方の側壁の前端および後端からそれぞれ内方に折り返されて前記一対の側壁の対向方向で撓み変形可能に形成された前方側弾性接触片および後方側弾性接触片によって構成されていると共に、前記前方側弾性接触片の前記接触部が前記後方側弾性接触片の前記接触部よりも前記本体部の前後方向で後方側に位置している一方、前記前方側弾性接触片の前記接触部と前記後方側弾性接触片の前記接触部が、前記本体部の幅方向で相互に離隔されていることを特徴とする。
本態様によれば、弾性接触片を前方側弾性接触片と後方側弾性接触片に分散して設けたことにより、各弾性接触片の接触部に求められる圧接力を分散させることができる。これにより、弾性接触片の接触部とエンボスとの間で雄端子のタブを挟持するタイプの雌端子において、雄端子の挿入力を分散化することができる。特に、本体部の前後方向で接触部の位置がずらされていることから、雄端子の挿入時に一度にタブに大きな挿入力が加えられることを回避でき、挿入作業性の向上を図ることができる。
しかも、前方側弾性接触片の接触部が後方側弾性接触片の接触部よりも本体部の後方側に位置していることから、本体部の長さ方向において、側壁の前後両側から延び出す前後側弾性接触片が互いを越す位置まで延出して、接触部をクロス配置させることができる。これにより、前後側弾性接触片の延出長さを十分に確保しつつタブを前後に離れた2点で押圧保持することができる。従って、雄端子のタブに上下方向に変位荷重が及ぼされても、各弾性接触片が十分なばね力を持って前後方向に離隔する2点で安定してタブを保持することができるのである。また、各弾性接触片が相互に独立して且つ十分な延出長さで形成されていることから、雄端子のタブが大きく上下方向に変位した際にも、かかる変位に柔軟に追従して接触不良の発生を未然に防止することができる。
さらに、前後方側弾性接触片の各接触部が、本体部の幅方向で相互に離隔されていることから、タブを左右に離れた2点で押圧保持することができる。従って、雄端子のタブのひねり方向のこじり荷重が及ぼされても、各弾性接触片が十分なばね力を持って左右方向に離隔する2点で安定してタブを保持することができ、雄端子のタブのこじり変位を有利に防止乃至は低減できるのである。
加えて、本発明では、側壁の他方に設けられたエンボスを採用していることから、前後に分割された弾性接触片により挿入力の分散化を図りつつ、雌端子自体の大型化を回避することができるのである。
なお、前方側弾性接触片、後方側弾性接触片の数は任意に設定可能であり、それぞれ1つずつ設けてもよいし、複数の前方後方側弾性接触片を設けそれぞれの接触部をちどり状に配置するようにしてもよい。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る雌端子において、前記前方側弾性接触片および前記後方側弾性接触片の一方が、前記本体部の幅方向に離隔して一対設けられている一方、前記前方側弾性接触片および前記後方側弾性接触片の他方が前記一対の前方又は後方側弾性接触片の離隔隙間に入り込んで延出しており、前記接触部が各前記弾性接触片の延出方向先端部分に設けられているものである。
本態様によれば、前方側弾性接触片および後方側弾性接触片の一方が、本体部の幅方向に離隔して一対設けられていると共に、その間に延出して他方の弾性接触片が配置されている。これにより、タブの支持点をタブの幅方向の両側と中間部分の3点に分散させると共に、両側の支持点と中間部分の支持点をタブの前後方向に大きくずらすことができる。これにより、タブの上下方向やひねり方向のこじり変位を一層有利に防止することができる。しかも、各弾性接触片の接触部が延出方向先端部分に設けられていることから、各弾性支持片のばね力を大きく確保しつつ、雄端子の挿入抵抗の分散化を有利に図ることができる。
さらに、前方側弾性接触片および後方側弾性接触片の他方が一対の前方又は後方側弾性接触片の離隔隙間に入り込んで延出していることから、本体部の小型化も図られている。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に係る雌端子において、前記前方側弾性接触片が前記本体部の幅方向に離隔して一対設けられている一方、前記前方側弾性接触片の離隔隙間に入り込んで前記後方側弾性接触片が延出しており、前記本体部の前端から湾曲して内方に折り返される幅広の平板部の中間部分に切欠き部が設けられており、該切欠き部により相互に独立変位可能に分断された前記平板部の両側縁部によって、前記一対の前方側弾性接触片が構成されている一方、前記本体部の後端から湾曲して内方に折り返される幅広の平板部の両側部分にそれぞれ切欠き部が設けられており、該切欠き部に挟まれた前記平板部の中央部分によって、前記後方側弾性接触片が構成されているものである。
本態様によれば、前方側弾性接触片が幅方向に離隔して一対設けられていることから、開口部から挿入されるタブを挿入当初から両側を保持しつつ安定して本体部の内部に挿入することができる。
また、前方/後方側弾性接触片の何れもが、その基端部が幅広の平板部によって構成されていることから、各弾性接触片の剛性や耐久性の向上を図ることができる。
本発明の雌端子によれば、弾性接触片を前方側弾性接触片と後方側弾性接触片に分散して設けたことにより、各弾性接触片の接触部に求められる圧接力を分散させることができる。それ故、雄端子の挿入時に一度にタブに大きな挿入力が加えられることを回避でき、挿入作業性の向上を図ることができる。しかも、前方側弾性接触片の接触部と後方側弾性接触片の接触部が本体部の幅方向で相互に離隔しつつ、本体部の前後方向で互いを超えてさらに後方側/前方側に位置するクロス状態に配設されていることから、雄端子のタブに上下方向やひねり方向に変位荷重が及ぼされても、各弾性接触片が十分なばね力を持って前後方向/左右方向に離隔する位置で安定してタブを保持することができる。
本発明の第一の実施形態としての雌端子の斜視図であって、電線が取り付けられた状態を示す図。 図1に示す雌端子の平面図。 図2におけるIII−III断面図。 図3におけるIV−IV断面図。 図3におけるV−V断面図。 図1に示す雌端子の展開図。 本実施形態の雌端子への雄端子挿入時の状態を説明する図であって、図3に相当する断面図((a)挿入途中、(b)挿入完了時)。 図7におけるVIII−VIII断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜5には、本発明の第一の実施形態としての雌端子10が、示されている。雌端子10は、前端に開口部12を有する箱状の本体部14と、後述する被覆電線64の芯線68に対して加締め固定される芯線加締め部62を有するバレル部16と、を含んで一体的に構成されている。なお、本体部14の開口部12には前方から雄端子18の平板状タブ20が挿入可能とされており、これにより雌端子10と雄端子18との電気的な接続が図られるようになっている。なお、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言うものとする。また、前方とは、図3中の左方、後方とは、図3中の右方を言うものとする。
より詳細には、雌端子10は、導電性を有しており、且つプレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いて形成されている。本実施形態では、雌端子10の厚さ寸法が全体に亘って略一定とされている。
本体部14は略箱状に形成されており、上下方向に相対向する一対の側壁22a,22bと、左右方向に相対向する他の一対の側壁24a,24bと、を備えて構成されている。
上下方向に相対向する一対の側壁22a,22bのうち、上方に位置する側壁22aの前端および後端には、平板部26,28がそれぞれ前方および後方に向かって延出して設けられており、図3に示すように、側壁22aの前端および後端から本体部14内方に折り返して形成されている。図4に示すように、側壁22aの前端から湾曲して内方に折り返される幅広の平板部26の中間部分に切欠き部30が設けられており、この切欠き部30により相互に独立変位可能に分断された平板部26の両側縁部によって、一対の前方側弾性接触片27a,27bが構成されている。一方、側壁22aの後端から湾曲して内方に折り返される幅広の平板部28の両側部分にそれぞれ切欠き部32が設けられており、この切欠き部32に挟まれた平板部28の中央部分によって、後方側弾性接触片29が構成されている。すなわち、前方側弾性接触片27a,27bと後方側弾性接触片29によって、弾性接触片が構成されているのである。また、これにより、前方側弾性接触片27a,27bと後方側弾性接触片29は、基端部となるそれぞれの折り返し部34,36から本体部14の内方に片持ち梁状に延出する構成とされている。
また、前方側弾性接触片27a,27bと後方側弾性接触片29は、基端部となるそれぞれの折り返し部34,36から本体部14の内方に向かって突出しつつ、本体部14の上下方向(図3中上下方向)中央側に傾斜して延び出しており、その延出方向先端部分が本体部14の上下方向(図3中上下方向)外方側に傾斜して屈曲されている。これにより、前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29のうち、本体部14の上下方向中央側に最も突出した部分が平板状タブ20に接触する接触部38a,38bおよび接触部40とされているのである。
図4に示すように、以上のことから、本体部14の幅方向に離隔して一対の前方側弾性接触片27a,27bが設けられている一方、後方側弾性接触片29が上記一対の前方側弾性接触片27a,27bの離隔隙間たる切欠き部30に入り込んで延出しており、前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29の延出方向先端部分に接触部38a,38bおよび接触部40が設けられているのである。
一方、上下方向に相対向する一対の側壁22a,22bのうち、下方に位置する側壁22bには、エンボス42が設けられている。図5に示すように、エンボス42は、底板に当たる側壁22bの軸方向に延出する突条として、幅方向に離隔して一対設けられている。そして、前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bおよび後方側弾性接触片29の接触部40と、一対のエンボス42,42との間で、本体部14の開口部12から挿し入れられる雄端子18の平板状タブ20が挟持されるようになっている。
そして、側壁22a,22bの対向方向(図3中上下方向)で、前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29が撓み変形可能とされており、本体部14の開口部12から挿し入れられる雄端子18の平板状タブ20に対して、前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bおよび後方側弾性接触片29の接触部40とその周辺領域が弾性接触されるようになっている。なお、図3に示すように、前方側弾性接触片27a,27bの基端部側となる平板部26の折り返し部34とエンボス42間の隙間により、本体部14の開口部12が構成されている。また、上下に対向する接触部38a,38bおよび接触部40とエンボス42間の離隔距離は、雄端子18の平板状タブ20の板厚寸法よりも小さく設定されている。
要するに、図4からも明らかなように、前方側弾性接触片27a,27bが後方側弾性接触片29の接触部40を超えて後方に延出することにより、前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bが後方側弾性接触片29の接触部40よりも本体部14の前後方向で後方側に位置している。同様に、後方側弾性接触片29が前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bを超えて前方に延出することにより、後方側弾性接触片29の接触部40が前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bよりも本体部14の前後方向で前方側に位置している。さらに、前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bと後方側弾性接触片29の接触部40が、本体部14の幅方向で相互に離隔されて形成されているのである。
ところで、このような構造の雌端子10は、以下のような方法で製造することができる。例えば、図6に示すような展開形状に金属平板をプレス打ち抜きする。図6に示す展開形状では、側壁22aの前端(図6中左側)から延出して設けられた平板部26の基端部が、折り返し部34の形成部位とされており、さらに前方に延出する部分が切欠き部30により一対の前方側弾性接触片27a,27bに分断されている。一方、側壁22aの後端(図6中右側)から延出して設けられた平板部28の基端部が、折り返し部36の形成部位とされており、さらに後方に延出する部分が、切欠き部32,32に挟まれた平板部28の中央部分によって、後方側弾性接触片29が構成されている。そして、各平板部26,28の全体を各折り返し部34,36から側壁22a側に向けて山形に折り返すと共に、前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29の延出方向先端部分を逆方向に屈曲することにより適切な弾性力が付与された接触部38a,38bおよび接触部40が形成されている。なお、前方側弾性接触片27a,27bに弾性力を付与する折り返し部34が同一の平板部26により構成されており、前方側弾性接触片27a,27bの基端部が折り返し部34を介して相互に一体的に連結されていることから、前方側弾性接触片27a,27bの剛性・耐久性の確保が図られている。また、後方側弾性接触片29についても同様のことが言える。
次に、底板に当たる側壁22bから両側壁24a,24bを相対向するように折り曲げ、さらに側壁24aから連続した天井板に当たる側壁22aを側壁22bと相対向するように折り曲げることで、前後両端が開放された箱状の本体部14が組み上げられる。ここで、底板となる側壁22bには、前後方向に延びる一対のエンボス42,42が突設されている。なお、理解を容易とするために、図6において、折り曲げ部分を仮想線で示している。
側壁24bの側縁部50には、図6に示すように、係合孔52が貫設されており、一方側壁22aの側縁部54には、その係合孔52に嵌め入れられる係止部56が突設されている。係止部56を係合孔52に嵌め入れた後、側壁24bの側縁部50を側壁22aに当接するまで折り曲げることにより、側壁24bと側壁22aが係合固定される。この状態で、弾性接触片が、本体部14の側壁22aの前端及び後端からそれぞれ内方に折り返された前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29によって構成されている一方、一対の側壁22a,22bの対向方向でこれら弾性接触片が相互に独立して撓み変形可能に形成されている。また、前方側弾性接触片27a,27bおよび後方側弾性接触片29の延出方向先端部分に設けられて本体部14の中心側に最も突出する接触部38a,38bおよび接触部40がそれぞれ独立変位可能に平板状タブ20の板厚方向の上側から圧接されるようになっている一方、底板となる側壁22bに突設された一対のエンボス42,42の上面が平板状タブ20の板厚方向の下側から圧接されるようになっている。
さらに、底板に当たる側壁22bの後方には、展開状態で平板状のバレル部16が設けられており、互いに平行に延びる複数の突条60,60が上方に向かって突設されている。そして、平板上のバレル部16の幅方向両側部分が上方に屈曲されることにより、一対の芯線加締め部62,62が形成されるようになっている。
このような構造とされた、本実施形態の雌端子10の後端側には、被覆電線64が圧着される。被覆電線64を圧着するためには、被覆電線64の先端側の絶縁被覆66を剥いで芯線68を露出させ、芯線68が露出された被覆電線64の先端部分を、雌端子10のバレル部16における突条60の上面に載置する。かかる状態下で、公知の加締め装置を用いて、芯線加締め部62,62に加締め加工を施すことにより、芯線加締め部62,62を備えたバレル部16が塑性変形して、芯線68を外周面から包み込むようにして圧着される。
このような雌端子10は、雄端子18が接続可能とされている。図7(a)および図8(a)に示すように、雄端子18の平板状タブ20は、本体部14の前面の開口部12から上の側壁22aに設けられた後方側弾性接触片29を撓み変形させつつ挿入される。平板状タブ20は最初に、その板幅方向中間部分上部に圧接される後方側弾性接触片29の接触部40と、その板幅方向両端部分下部に配設された一対のエンボス42,42、との間で弾性的に挟持されて接続が図られる。次に、図7(b)および図8(b)に示すように、さらに平板状タブ20が挿入されると、上記接触部40とエンボス42との接続に加えて、平板状タブ20の板幅方向両側上部に圧接される一対の前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bとエンボス42の間で弾性的に挟持されて接続が図られるようになっている。
このように、弾性接触片による平板状タブ20の支持点を、一対の前方側弾性接触片27a,27bの接触部38a,38bにより幅方向の両側に離隔して設けることができると共に、前記接触部38a,38bと後方側弾性接触片29の接触部40により前後方向に大きく離隔して設けることができる。これにより、平板状タブ20の上下方向やひねり方向のこじり変位を一層有利に防止することができる。しかも、接触部38a,38bおよび接触部40が延出方向先端部分に設けられていることから、前方側弾性接触片27a,27bと後方側弾性接触片29のばね力を大きく確保しつつ、雄端子18の平板状タブ20が大きく上下方向に変位した際にもかかる変位に柔軟に追従して接触不良の発生を未然に防止することができると共に、平板状タブ20の挿入力の分散化が図られ、段階的に平板状タブ20の挿入力が増加することにより作業者が感じる挿入力の低減を図ると共に、スムーズな装着が実現されるのである。
また、本発明では、雄端子18の平板状タブ20をエンボス42により支持していることから、上記前後方向に大きく離隔して設けられた弾性接触片により挿入力の分散化を図りつつ、雌端子10自体の大型化を回避することができる。さらに、後方側弾性接触片29が一対の前方側弾性接触片27a,27bの離隔隙間たる切欠き部30に入り込んで延出していることから、本体部14の小型化も図られている。
加えて、前方側弾性接触片27a,27bの基端部が連結されていることにより、前方側弾性接触片27a,27bの剛性や耐久性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、平板状タブ20の両サイドを圧接する前方側弾性接触片27a,27bを複数設けたり、平板状タブ20の板厚方向中間部分を圧接する後方側弾性接触片29を複数設けてもよいし、複数の前方側弾性接触片および後方側弾性接触片を設けそれぞれの接触部をちどり状に配置するようにしてもよい。弾性接触片の形状や接触部の個数等は、要求される圧接力等に応じて適宜に設定可能である。
また、前方側弾性接触片27a,27bと後方側弾性接触片29の幅寸法は略同一寸法で形成されていたが、前方側弾性接触片27a,27bの幅寸法を後方側弾性接触片29の幅寸法よりも大きく形成してもよい。この結果、平板状タブ20の両サイドを圧接する一対の前方側弾性接触片27a,27bが幅広とできるので、一層大きな圧接力を発揮することができる。またこれにより、平板状タブ20のこじり方向の変位を一層有利に防止できると共に、位置ずれによる接触不良の問題を有利に防止することができる。
10:雌端子、12:開口部、14:本体部、18:雄端子、20:平板状タブ、22ab:側壁、26:平板部、27ab:前方側弾性接触片、29:後方側弾性接触片、30:切欠き部、32:切欠き部、38ab:接触部、40:接触部、42:エンボス

Claims (3)

  1. 前端に開口部を有する箱状の本体部を備え、該本体部を構成する相対向する一対の側壁の一方に設けられた弾性接触片の接触部と、前記一対の側壁の他方に設けられたエンボスとの間で、前記開口部から挿し入れられる雄端子の平板状タブが挟持されるようになっている雌端子において、
    前記弾性接触片が、前記一方の側壁の前端および後端からそれぞれ内方に折り返されて前記一対の側壁の対向方向で撓み変形可能に形成された前方側弾性接触片および後方側弾性接触片によって構成されていると共に、
    前記前方側弾性接触片の前記接触部が前記後方側弾性接触片の前記接触部よりも前記本体部の前後方向で後方側に位置している一方、前記前方側弾性接触片の前記接触部と前記後方側弾性接触片の前記接触部が、前記本体部の幅方向で相互に離隔されていることを特徴とする雌端子。
  2. 前記前方側弾性接触片および前記後方側弾性接触片の一方が、前記本体部の幅方向に離隔して一対設けられている一方、前記前方側弾性接触片および前記後方側弾性接触片の他方が前記一対の前方又は後方側弾性接触片の離隔隙間に入り込んで延出しており、前記接触部が各前記弾性接触片の延出方向先端部分に設けられている、請求項1に記載の雌端子。
  3. 前記前方側弾性接触片が前記本体部の幅方向に離隔して一対設けられている一方、前記前方側弾性接触片の離隔隙間に入り込んで前記後方側弾性接触片が延出しており、
    前記本体部の前端から湾曲して内方に折り返される幅広の平板部の中間部分に切欠き部が設けられており、該切欠き部により相互に独立変位可能に分断された前記平板部の両側縁部によって、前記一対の前方側弾性接触片が構成されている一方、前記本体部の後端から湾曲して内方に折り返される幅広の平板部の両側部分にそれぞれ切欠き部が設けられており、該切欠き部に挟まれた前記平板部の中央部分によって、前記後方側弾性接触片が構成されている請求項2に記載の雌端子。
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