JP2009123622A - アルミ電線用圧着端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルミ電線の導体部と端子との接触抵抗の低減と、端子の圧着強度の確保と、を容易に且つ確実に両立させることができるアルミ電線用圧着端子を提供する。
【解決手段】アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線3が撚り合わされた導体部2を有するアルミ電線1に圧着されるアルミ電線用圧着端子10は、導体部2が載置される底板部20と、底板部20に載置される導体部2を挟むように底板部20に連設されて導体部2に加締められる一対の加締片21と、を備えている。そして、各加締片21の先端部は、加締片21を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられており、導体部2と接触する各加締片21の先端部の接触部位に、先鋭なエッジ24aが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線3が撚り合わされた導体部2を有するアルミ電線1に圧着されるアルミ電線用圧着端子10は、導体部2が載置される底板部20と、底板部20に載置される導体部2を挟むように底板部20に連設されて導体部2に加締められる一対の加締片21と、を備えている。そして、各加締片21の先端部は、加締片21を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられており、導体部2と接触する各加締片21の先端部の接触部位に、先鋭なエッジ24aが設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線が撚り合わされた導体部を有するアルミ電線に圧着されるアルミ電線用圧着端子に関する。
自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスには銅電線が一般に使用されている。そして、ワイヤハーネス同士、あるいはワイヤハーネスと車載機器との接続にあたり、ワイヤハーネスの銅電線には端子が取り付けられ、この種の端子は、一般に圧着によって銅電線に取り付けられている。
銅電線に圧着される端子は、典型的には、銅製の複数の素線を撚り合わせてなる銅電線の導体部が載置される底板部と、底板部に載置された導体部を挟むように底板部に連設された一対の加締片と、を備えている。そして、各加締片は、その先端部を導体部に差し込んで、導体部の一部の素線を抱き込んだ状態に導体部に加締められる。それにより、端子は銅電線の導体部に圧着される。
ところで近年、銅資源の不足に加え、車両の軽量化やリサイクルの容易性を考慮して、アルミ電線が注目されている。しかしながら、アルミニウムは銅に比べて表面に形成される酸化皮膜が厚く、よって、アルミ電線では、導体部と端子との間の接触抵抗が比較的高くなる傾向にある。この接触抵抗を低減することについて、端子の各加締片を導体部に強く加締め、導体部の圧縮率を高くする方法が知られている。これによれば、導体部を構成する各素線の酸化皮膜が破壊され、導体部と端子との間の接触抵抗が低減される。
しかしながら、導体部の圧縮率を高くすることに伴い、導体部に作用する応力も高くなる。そして、アルミニウムは銅に比べて機械的強度に劣る。そのため、アルミ電線では、導体部に過度の応力が作用すると端子の圧着強度が著しく低下してしまう。そこで、アルミ電線への端子の圧着において、導体部と端子との接触抵抗の低減と、端子の圧着強度の確保と、を両立させることを目的としたアルミ電線への端子の圧着構造や圧着法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に開示された圧着構造では、アルミ電線の導体部の断面積に応じて、導体部と端子との接触抵抗の低減と、端子の圧着強度の確保と、を両立し得る導体部の圧縮率を規定している。例えば、導体部の断面積が1.5mm2未満のものについては、導体部の圧縮率は50〜70%とされ、導体部の断面積が1.5mm2以上のものについては、導体部の圧縮率は40〜70%とされている。尚、銅電線への端子の圧着における導体部の圧着率は、典型的には75〜95%である。
特許文献2に開示された圧着法では、図5に示すように、段差を有する圧着治具を用いて加締片204をアルミ電線201の導体部202に加締めている。端子がアルミ電線201に圧着された状態で、加締片204は、導体部202の先端側の部位に比べて基端側の部位で高くなっており、基端側の部位において導体部の圧縮率を比較的低くして圧着強度を確保し、先端側の部位において導体部の圧縮率を比較的高くして接触抵抗を低減するようにしている。さらに、特許文献2に開示された圧着法では、底板部203および加締片204の内表面に複数の凹凸部205を設けており、これらの凹凸部205により、導体部202を構成する素線の表面の酸化皮膜を除去するようにしている。
特開2005−174896号公報
特公昭58−42951号公報
上記特許文献1に開示された圧着構造では、導体部の圧縮率が銅電線の場合に比べて総じて高くなっている。そのため、導体部と端子との接触抵抗の低減と、端子の圧着強度の確保と、を両立し得るとしても、端子の圧着強度の低下は避けらない。さらに、導体部の圧縮率を高めることに伴って加締片の変形量も多くなっており、加締片の強度低下を招き、端子の圧着強度をさらに低下させる虞がある。
上記特許文献2に開示された圧着法では、導体部202の先端側と基端側とで加締片204の高さを異ならせるように加締片204を導体部202に加締めるために、専用の圧着治具が必要となり、また、先端側と基端側との2箇所で加締片204の高さを管理する必要があり、コストがかかる。さらに、底板部203および加締片204の内表面に設けられた凹凸部205は、一般にプレス加工により形成されるが、凹凸部205のエッジは、その加工方法に起因して丸まってしまう。そのため、これら凹凸部205による素線表面の酸化皮膜の除去効果はあまり望めない。
また、導体部に加締められた加締片には一般にスプリングバックが生じ得る。上記特許文献1に開示された圧着構造および上記特許文献2に開示された圧着法によっても、加締片にスプリングバックが生じ得る。そして、アルミニウムは銅に比べて応力緩和を生じ易く、アルミ電線の導体部は、加締片にスプリングバックが生じて応力が軽減されても復元しにくい。それにより、導体部と加締片との間に隙間が生じ、所望の接触抵抗および圧着強度を得られない虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アルミ電線の導体部と端子との接触抵抗の低減と、端子の圧着強度の確保と、を容易に且つ確実に両立させることができるアルミ電線用圧着端子を提供することを目的とする。
上記目的は、下記(1)〜(2)に記載のアルミ電線用圧着端子により達成される。
(1)アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線が撚り合わされた導体部を有するアルミ電線に圧着されるアルミ電線用圧着端子であって、前記導体部が載置される底板部と、前記底板部に載置される前記導体部を挟むように該底板部に連設されて該導体部に加締められる一対の加締片と、を備え、前記各加締片の先端部は、該加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられており、前記導体部と接触する前記各加締片の先端部の接触部位に、先鋭なエッジが設けられていることを特徴とするアルミ電線用圧着端子。
(2)前記各加締片の先端部に、貫通孔または切り欠きが形成されていることを特徴とする(1)に記載のアルミ電線用圧着端子。
(1)アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線が撚り合わされた導体部を有するアルミ電線に圧着されるアルミ電線用圧着端子であって、前記導体部が載置される底板部と、前記底板部に載置される前記導体部を挟むように該底板部に連設されて該導体部に加締められる一対の加締片と、を備え、前記各加締片の先端部は、該加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられており、前記導体部と接触する前記各加締片の先端部の接触部位に、先鋭なエッジが設けられていることを特徴とするアルミ電線用圧着端子。
(2)前記各加締片の先端部に、貫通孔または切り欠きが形成されていることを特徴とする(1)に記載のアルミ電線用圧着端子。
上記(1)の構成の圧着端子によれば、加締片の先端部は、加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられおり、単板の加締片に比べて厚みが大きくなっている。そのため、導体部を所定の圧縮率に圧縮する際に、単板の加締片に比べて加締片の変形量を少なくし、加締片の強度低下を回避することができる。そして、導体部と接触する加締片の先端部の接触部位に設けられた先鋭なエッジにより、導体部を構成する各素線の表面の酸化皮膜を除去することができる。それにより、導体部の圧縮率を高めなくとも導体部と端子との接触抵抗を低減することができ、導体部の圧縮率を銅電線の場合と同程度として端子の圧着強度を確保することができる。さらに、加締片の先端部は、加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられおり、単板の加締片に比べて変形しにくくなっている。それにより、加締片のスプリングバックを抑制して、導体部と端子との接触抵抗および端子の圧着強度を維持することができる。
上記(2)の構成の圧着端子によれば、加締片の先端部の接触部位に先鋭なエッジを容易に形成することができる。
上記(2)の構成の圧着端子によれば、加締片の先端部の接触部位に先鋭なエッジを容易に形成することができる。
本発明に係るアルミ電線用圧着端子によれば、アルミ電線の導体部と端子との接触抵抗の低減と、端子の圧着強度の確保と、を容易に且つ確実に両立させることができる。
以下、本発明に係るアルミ電線用圧着端子の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係るアルミ電線用圧着端子の第1実施形態の斜視図、図2はアルミ電線に圧着された状態図1の端子の断面図である。
図1は本発明に係るアルミ電線用圧着端子の第1実施形態の斜視図、図2はアルミ電線に圧着された状態図1の端子の断面図である。
図1に示すように、アルミ電線1は、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線3が撚り合わされた導体部2を有し、導体部2の外周は絶縁材料で形成されたシース4で被覆されている。アルミ電線1は、その端末部において、所定の長さでシース4が除去されて導体部2が露出している。このアルミ電線1に圧着される端子10は、アルミ電線1の上記端末部に圧着される。尚、アルミニウム合金の好ましい具体例としては、アルミニウムと鉄との合金を挙げることができる。この合金を採用した場合、アルミニウム製の導体に比べて、延び易く、強度(特に引っ張り強度)を増すことができる。
端子10は、その先端部に相手側端子(図示せず)との接続部11が設けられ、その基端部にアルミ電線1を保持する保持部12が設けられている。さらに保持部12は、その先端側にアルミ電線1の導体部2を保持する導体保持部13が設けられ、その基端側にアルミ電線1のシース4を保持するシース保持部14が設けられている。
導体保持部13は、アルミ電線1の端末部に露出した導体部2が載置される底板部20と、底板部20に連設された一対の導体加締片21と、を備えている。導体保持部13は、底板部20に載置される導体部2の軸方向に対して垂直な断面において略U字状に成形され、底板部20に載置された導体部2は、一対の導体加締片21により挟まれる。
シース保持部14は、アルミ電線1の端末部のシース4が載置される底板部22と、底板部22に連設された一対のシース加締片23と、を備えている。シース保持部14は、導体保持部13と同様に断面略U字状に成形され、底板部22に載置されたシース4は、一対のシース加締片23により挟まれる。
この端子10は、例えば銅合金等の導電性材料からなる一枚の板材を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げ加工して形成されている。そして、各導体加締片21の先端部は、それを形成する板材を内側に折り返して板材が重ねられており、板材の略2倍の厚みとなっている。
各導体加締片21の先端部において内側に折り返されている折り返し部位21aには、その幅方向に並んで複数(図示の例では)の貫通孔24が設けられている。これらの貫通孔24は、例えば上記板材の打ち抜き加工で形成される。このように形成された貫通孔24のエッジ24aは先鋭なものとなっている。
端子10は、導体保持部13の一対の導体加締片21を、この導体保持部13の底板部20に載置されたアルミ電線1の導体部2に加締められ、また、シース保持部14の一対のシース加締片23を、このシース保持部14の底板部22に載置されたアルミ電線1のシース4に加締められて、電線1に圧着される。
一対の導体加締片21は、図2に示すように、導体部2の軸を含み底板部20に垂直な面に関して略対称に導体部2に加締められ、各導体加締片21の先端部を導体部2に差し込んで、導体部2の一部の素線3を抱き込んだ状態に導体部2に加締められている。一対の導体加締片21が加締められた導体部2の圧縮率は、50〜90%である。
ここで、導体加締片21の先端部は、導体加締片21を形成する板材が重ねられて厚みが大きくなっている。そのため、導体部2を上記圧縮率に圧縮する際の導体加締片21の変形量、換言すれば、底板部20に向けての押し下げ量は、単板の加締片に比べて少なくなる。さらに、導体加締片21の先端部は、導体加締片21を形成する板材が重ねられて変形し難くなっている。そのため、導体加締片21のスプリングバックが抑制される。
尚、一対のシース加締片23の加締めの形態は特に限定されない。例えば、各シース加締片23の先端部をシース4に食い込ませるようにしてもよいし、あるいは、シース4の外周に巻き付けるだけでもよい。
導体部2に差し込まれた各導体加締片21の先端部は、その折り返し部位21aにおいて導体部2に接触する。各導体加締片21の折り返し部位21aに接触している導体部2の各素線3は、導体加締片21が導体部2に加締められる過程で、折り返し部位21aに設けられた貫通孔24のエッジ24aにより、その表面の酸化皮膜を削ぎ落とされる。それにより、これらの素線3は、その表面の酸化皮膜が除去されて、アルミニウムまたはアルミニウム合金の素地を露出させており、導体部2と端子10との間に良好な導通が確保されている。
本実施形態のアルミ電線用圧着端子10によれば、導体加締片21の先端部は、加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられおり、単板の加締片に比べて厚みが大きくなっている。そのため、導体部2を所定の圧縮率に圧縮する際に、単板の加締片に比べて導体加締片21の変形量を少なくし、導体加締片21の強度低下を回避することができる。そして、導体部2と接触する導体加締片21の先端部の接触部位に設けられたエッジ24aにより、導体部2の各素線3の表面の酸化皮膜を除去することができる。それにより、導体部2の圧縮率を高めなくとも導体部2と端子10との接触抵抗を低減することができ、導体部2の圧縮率を銅電線の場合と同程度として端子10の圧着強度を確保することができる。さらに、導体加締片21の先端部は、導体加締片21を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられおり、単板の加締片に比べて変形しにくくなっている。それにより、導体加締片21のスプリングバックを抑制して、導体部2と端子10との接触抵抗および端子10の圧着強度を維持することができる。
(第2実施形態)
図3は本発明に係るアルミ電線用圧着端子の第2実施形態の斜視図、図4はアルミ電線に圧着された状態の図2の端子の断面図である。
図3は本発明に係るアルミ電線用圧着端子の第2実施形態の斜視図、図4はアルミ電線に圧着された状態の図2の端子の断面図である。
図3に示すように、アルミ電線1の端末部に圧着される端子110は、接続部111と、導体保持部113と、シース保持部114と、が設けられている。
導体保持部113は、アルミ電線1の端末部に露出した導体部2が載置される底板部120と、底板部120に連設された一対の導体加締片121と、を備えている。導体保持部113は、底板部120に載置される導体部2の軸方向に対して垂直な断面において略U字状に成形され、底板部120に載置された導体部2は、一対の導体加締片120により挟まれる。
この端子110は、例えば銅合金等の導電性材料からなる一枚の板材を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げ加工して形成されている。そして、各導体加締片121の先端部は、それを形成する板材を内側に折り返して板材が重ねられており、板材の略2倍の厚みとなっている。
各導体加締片121の先端部において内側に折り返されている折り返し部位121aには、その突端から導体加締片121の長さ方向に延びる切り欠き124が設けられている。この切り欠き124は、例えば上記板材の打ち抜き加工で形成される。このように形成された切り欠き124のエッジ124aは先鋭なものとなっている。
端子110は、導体保持部113の一対の導体加締片121を、この導体保持部113の底板部120に載置されたアルミ電線1の導体部2に加締められ、また、シース保持部114の一対のシース加締片123を、このシース保持部114の底板部122に載置されたアルミ電線1のシース4に加締められて、電線1に圧着される。
一対の導体加締片121は、図4に示すように、導体部2の軸を含み底板部120に垂直な面に関して略対称に導体部2に加締められ、各導体加締片121の先端部を導体部2に差し込んで、導体部2の一部の素線3を抱き込んだ状態に導体部2に加締められている。一対の導体加締片121が加締められた導体部2の圧縮率は、50〜90%とされる。
ここで、導体加締片121の先端部は、導体加締片121を形成する板材が重ねられて厚みが大きくなっている。そのため、導体部2を上記圧縮率に圧縮する際の導体加締片121の変形量、換言すれば底板部120に向けての押し下げ量は、単板の加締片に比べて少なくなる。さらに、導体加締片121の先端部は、導体加締片121を形成する板材が重ねられて変形し難くなっている。そのため、導体加締片121のスプリングバックが抑制される。
導体部2に差し込まれた各導体加締片121の先端部は、その折り返し部位121aにおいて導体部2に接触する。各導体加締片121の折り返し部位121aに接触している導体部2の各素線3は、導体加締片121が導体部2に加締められる過程で、折り返し部位121aに設けられた切り欠き124のエッジ124aにより、その表面の酸化皮膜を削ぎ落とされる。それにより、これらの素線3は、その表面の酸化皮膜が除去されて、アルミニウムまたはアルミニウム合金の素地を露出させており、導体部2と端子110との間に良好な導通が確保されている。
本実施形態のアルミ電線用圧着端子110によれば、導体加締片121の先端部は、加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられおり、単板の加締片に比べて厚みが大きくなっている。そのため、導体部2を所定の圧縮率に圧縮する際に、単板の加締片に比べて導体加締片121の変形量を少なくし、導体加締片121の強度低下を回避することができる。そして、導体部2と接触する導体加締片121の先端部の接触部位に設けられたエッジ124aにより、導体部2の各素線3の表面の酸化皮膜を除去することができる。それにより、導体部2の圧縮率を高めなくとも導体部2と端子110との接触抵抗を低減することができ、導体部2の圧縮率を銅電線の場合と同程度として端子110の圧着強度を確保することができる。さらに、導体加締片121の先端部は、導体加締片121を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられおり、単板の加締片に比べて変形しにくくなっている。それにより、導体加締片121のスプリングバックを抑制して、導体部2と端子110との接触抵抗および端子110の圧着強度を維持することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 アルミ電線
2 導体部
3 素線
10 端子
20 底板部
21 導体加締片(加締片)
24 貫通孔
24a エッジ
110 端子
120 底板部
121 導体加締片(加締片)
124 切り欠き
124a エッジ
2 導体部
3 素線
10 端子
20 底板部
21 導体加締片(加締片)
24 貫通孔
24a エッジ
110 端子
120 底板部
121 導体加締片(加締片)
124 切り欠き
124a エッジ
Claims (2)
- アルミニウム製またはアルミニウム合金製の複数の素線が撚り合わされた導体部を有するアルミ電線に圧着されるアルミ電線用圧着端子であって、
前記導体部が載置される底板部と、
前記底板部に載置される前記導体部を挟むように該底板部に連設されて該導体部に加締められる一対の加締片と、
を備え、
前記各加締片の先端部は、該加締片を形成する板材が折り返されて該板材が重ねられており、
前記導体部と接触する前記各加締片の先端部の接触部位に、先鋭なエッジが設けられていることを特徴とするアルミ電線用圧着端子。 - 前記各加締片の先端部に、貫通孔または切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアルミ電線用圧着端子。
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