JP2004239186A - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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JP2004239186A
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cylindrical portion
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Yoshiharu Endo
義治 遠藤
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Abstract

【課題】コストの上昇を最小限にできるトルクリミッタを備えた冷媒圧縮機の提供。
【解決手段】可変容積型の冷媒圧縮機は、ハウジング本体10と筒部11とを備えたハウジング1を有し、筒部11には同軸的に駆動軸2が挿設されている。筒部11の外周には、筒状凹部37が等間隔に形成されたプーリー3が回転自在に支持されている。プーリー3と駆動軸2とは、駆動軸2の先端部21に締結されたハブ4により連結されている。駆動軸2の筒部11と同軸を有する駆動側部2Aは、外ネジが切られた先端部21、筒部11の内周壁との間にオイルシール22が介装された後部23とを有し、中間にトルクリミッタである周溝5が形成されている。ハブ4とプーリー3との間には、周溝5が破断した際にハブ4の脱落を防止するハブ係止手段7が設けてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷媒圧縮機がロックした際に伝動経路を遮断するトルクリミッタを備えた冷媒圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンなど駆動源とプーリーおよびベルトで伝動される駆動軸を備えた冷媒圧縮機において、潤滑不良などが原因で駆動軸がロックすると、プーリーが固定されベルトが滑り、摩擦熱でベルトが破断する不具合が生じる。このため、可変容積型冷媒圧縮機など動力伝達経路(伝動経路)にクラッチを備えていない冷媒圧縮機では、通常の伝達トルクより非常に大きい過負荷トルクが伝動経路に生じた場合に、適当な場所を優先的に破断させて伝動経路を遮断するトルクリミッタが設けられている。この特許出願人は、従動側回転体(駆動軸)にインナーハブを付設してトルクリミッタとした動力伝達装置を提案している(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−54711公報 (第1頁−32頁、図1−40)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のトルクリミッタは、部品の追加が少なく、組付工数の増加も少ない利点があるが、追加部品であるインナーハブの構造が複雑で材質が高価であるためコストの低減効果が十分ではない。
この発明の目的は、コストの上昇を最小限にできるトルクリミッタを備えた冷媒圧縮機の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、駆動源とベルトで連結されるとともにハウジングに設けた筒部に回転自在に支持されたプーリーと、前記筒部に同軸的に配された駆動軸と、前記駆動軸の先端部と前記プーリーとを連結するハブとを備えた冷媒圧縮機において、前記駆動軸の先端部の後側に該駆動軸に所定値以上の過大トルクが加わったときに破断する周溝(トルクリミッタ)を設けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明では、周溝(トルクリミッタ)が破断したときにハブの脱落を防止するハブ係止手段を付設している。プーリーはハウジングの筒部に支持されているため駆動軸が破断しても脱落することはないが、ハブはプーリーと軸方向に嵌め合いにより連結しており、脱落する恐れがあるため脱落を阻止するハブ係止手段を付設することが望ましい。
【0007】
ハブ係止手段は、請求項3に記載の如く、ハブから軸方向に延長した爪付き竿と、プーリーまたは筒部に形成した被係止部との係合により構成できる。また、請求項4に記載の如く、ハブから軸方向に延長した爪付き竿と、駆動軸の周溝の後端側に外嵌めした係止リングとの係合により構成してもよい。さらに、請求項5に記載の如く、ハブに軸流ファンを付設しハブをスラストにより後方に付勢してハブの脱落を阻止する方法も可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1に示す第1実施例とともに説明する。図1は、自動車に搭載された空調用冷凍装置の冷媒圧縮機の要部断面図である。冷媒圧縮機は、内部に可変容積型圧縮機構(図示せず)が収容されたハウジング本体10と、該ハウジング本体10から外に突き出して設けられた筒部11とを備えたハウジング1を有する。
【0009】
筒部11には同軸的に駆動軸2が挿設され、駆動軸2により可変容積型圧縮機構が回転駆動される。この冷媒圧縮機は、圧縮冷媒の吐出量がゼロを含む可変容積型圧縮機であるため、伝動経路に電磁クラッチなどの動力遮断手段が設けられていない。
【0010】
筒部11の外周には、ベアリング31を介してプーリー3が回転自在に支持されている。ベアリング31は、筒部11の先端(図示左端)外周に取り付けたストッパーリング12と、筒部11の後部に設けた段部13により軸方向に固定されている。プーリー3は、筒金32を介してベアリング31に外嵌される内筒部33、外周にベルト溝34が形成された外筒部35、および内筒部33と外筒部35とを連結する連結部36とからなる。連結部36には、本発明の凹所である、先端側が開口した軸方向の筒状凹部37が等間隔に複数個形成されている。
【0011】
ベルト溝34にベルトBが掛けられ、駆動源であるエンジン側の駆動プーリー(図示せず)に連結されている。プーリー3と駆動軸2とは、駆動軸2の先端部21に締結されたハブ4により連結されている。駆動軸2は、ハウジング本体10の外に突き出ており筒部11と同軸を有する駆動側部2Aと、ハウジング1内に配された被動側部2Bとからなる。
【0012】
駆動側部2Aは、外ネジが切られた先端部21、筒部11の内周壁との間にオイルシール22が介装された後部23とを有する。被動側部2Bには潤滑油穴24が設けられ、オイルシール22の後側に潤滑油を供給している。先端部21と後部23との間には、トルクリミッタである周溝5が形成されている。周溝(トルクリミッタ)5は、この実施例では断面が略U字形のU溝となっており、底部の曲率半径は1.0mmとなっている。
【0013】
ハブ4は、筒状のボス部41および該ボス部41の中間位置の外周から延長された鍔部42からなるインナーハブ43と、鍔部42の外周に連結された環状のアウターハブ44とを有する。アウターハブ44には、筒状凹部37に嵌め込まれた、本発明の凸部である円柱状のダンパーゴム45が固着されている。ボス部41の後端の内周には先端部21に螺合する内ネジ46が形成されている。
【0014】
ハブ4には共振を防止する皿状のウェイト6が取り付けてある。ウェイト6は、中心筒部61と、円板部62と、外周縁部63とを有し、中心筒部61がボス部41の先端に外嵌めされてハブ4に取り付けられている。
【0015】
ハブ4とプーリー3との間には、ハブ4の脱落を防止するハブ係止手段7が設けてある。ハブ係止手段7は、鍔部42の外周から後方に延長した外爪71付きの係止竿72と、内筒部33の内周に設けた、本発明の被係止部である内周溝73とからなる。
【0016】
潤滑不良などのトラブルにより冷媒圧縮機がロックすると、駆動軸2には、ベルトBとベルト溝34との滑り摩擦により、通常の運転時の定常トルクに比較してはるかに大きい過大トルクが加わる。この過大トルクにより、断面が最小でかつ応力集中が生じる周溝5で駆動軸2が破断しトルクリミッタとして作用する。この結果、プーリー3は無負荷で回転でき、ベルトBとプーリー3との摩擦による不具合が防止される。
【0017】
駆動軸2が周溝5で破断すると、ハブ4は、筒状凹部37とダンパーゴム45との嵌合以外に軸方向の固定手段がなくなる。ハブ係止手段7の外爪71が内周溝73に係合しており、周溝5で駆動軸2が破断した際には、ハブ4はプーリー3に係止され、ハブ4の脱落が防止される。
【0018】
トルクリミッタとして作用する周溝5の深さおよび断面形状は、駆動軸2の耐久性および冷媒圧縮機のロック時に加わるトルクから、計算もしくは試験により決定させる。断面が略U字形のU溝の場合は、底部の曲率半径は1.0mm±0.2mmであることが望ましい。
【0019】
図2は第2実施例を示す。この実施例では、ハブ係止手段7は、ボス部41を後方に延長して形成され、先端に係止内爪74を有する複数の係止竿75と、周溝5の後方に形成され、周溝5より大きい直径の係止リング溝26に嵌め込まれた係止リング25とからなる。
【0020】
ハブ係止手段7は、上記以外に、ボス部41を後方に延長して形成され、先端に係止内爪74を有する係止竿75と、筒部11の外周または内周に設けた外周溝または内周溝などの被係止部との係合によっても構成できる。
【0021】
図3は第3実施例を示し、ウェイト6の円板部62にブレード81を設けて軸流ファン8を形成している。軸流ファン8は、ハブ4を後方に押圧するスラストを発生させ、周溝5で駆動軸2が破断した際にハブ4の脱落を阻止する。なお、軸流ファン8をウェイト6とは別体で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例にかかる冷媒圧縮機の要部断面図である。
【図2】第2実施例にかかる冷媒圧縮機の要部断面図である。
【図3】第3実施例にかかる冷媒圧縮機の要部断面図である。
【図4】ファン付きウェイトの斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
11 筒部
2 駆動軸
21 先端部
3 プーリー
37 筒状凹部(凹所)
4 ハブ
43 インナーハブ
44 アウターハブ
45 ダンパーゴム(凸部)
5 周溝(トルクリミッタ)
6 ウエイト
7 ハブ係止手段
72 爪付き竿
73 内周溝(被係止部)
8 軸流ファン
B ベルト

Claims (5)

  1. 駆動源とベルトで連結されるとともにハウジングに設けた筒部に回転自在に支持されたプーリーと、前記筒部に同軸的に配された駆動軸と、前記駆動軸の先端部と前記プーリーとを連結するハブとを備えた冷媒圧縮機において、前記駆動軸の先端部の後側に該駆動軸に所定値以上の過大トルクが加わったときに破断する周溝を設けたことを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 請求項1に記載の冷媒圧縮機において、前記ハブは、前記プーリーの前面に設けた凹所と前記ハブに設けた凸部との軸方向の嵌め合いにより連結されており、前記ハブと、前記プーリー、前記駆動軸の前記周溝の後端側、または前記筒部との間に、前記周溝で前記駆動軸が破断したときに前記ハブを前記プーリー、前記駆動軸の前記周溝の後端側、または前記筒部に係止するハブ係止手段を設けたことを特徴とする冷媒圧縮機。
  3. 請求項2に記載の冷媒圧縮機において、前記ハブ係止手段は、前記ハブから軸方向に延長した爪付き竿と、前記プーリーに設けられ前記爪に係合する被係止部とからなることを特徴とする冷媒圧縮機。
  4. 請求項2に記載の冷媒圧縮機において、前記ハブ係止手段は、前記ハブから軸方向に延長した爪付き竿と、前記駆動軸に外嵌めされ前記爪に係合する係止リングとからなることを特徴とする冷媒圧縮機。
  5. 請求項1に記載の冷媒圧縮機において、前記ハブに該ハブを後方に付勢するスラストを発生する軸流ファンを付設したことを特徴とする冷媒圧縮機。
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