JP2003254402A - トルクリミッタを有する動力伝達装置 - Google Patents

トルクリミッタを有する動力伝達装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーエアコン等に駆動源からの回転動力を伝
達する動力伝達装置において、正逆両方向に均等な性能
を有するトルクリミッタを提供する。 【解決手段】 駆動源から被駆動装置へベルト等により
プーリを介してシャフトに回転動力を伝達する動力伝達
装置において、該シャフトと該プーリを接続するハブ
が、該ハブを構成するアウターハブとインナーハブを連
結するブリッジ部を具備しており、該ブリッジ部内の半
径R1の位置に設置されていて前記アウターハブの接線
に対して角度θで傾斜する第1の狭幅部と、該ブリッジ
部内の前記R1より大きい半径R2の位置に設置されてい
て前記アウターハブの接線に対してθとは異なる角度β
で傾斜する第2の狭幅部とを具備しており、前記第1と
第2の狭幅部の断面積AとBの関係が近似的に、「A=
B x R2/R1」で表されるように設定することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源から圧縮機
等の回転軸へ回転動力を伝達する動力伝達装置に係わ
り、特に圧縮機等の回転軸がロックする等の過負荷トル
クが生じると駆動源から被駆動装置の回転軸への動力伝
達経路を遮断する、トルクリミッタ機構を備えた動力伝
達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば0%容量まで冷媒の吐
出容量を変化させることが可能な可変容量型冷媒圧縮機
を備えた冷凍サイクルでは、エンジンから冷媒圧縮機の
駆動軸へトルクの伝達を断続するクラッチ機構が不要と
なる。一方クラッチ機構を廃止した場合には、冷媒圧縮
機の焼き付き故障等により冷媒圧縮機の駆動軸のロック
が発生すると、通常の伝達トルクよりも非常に大きい過
負荷トルクが生じる。それによって、冷媒圧縮機の駆動
軸を駆動するためのプーリの回転が止まるので、エンジ
ンに駆動されるベルトが滑り、ベルトに摩耗が生じ、更
にベルトの発熱等によりベルトが破断する可能性があ
る。
【0003】そこで、冷媒圧縮機の駆動軸がロックする
等の過負荷トルクが生じて、プーリと冷媒圧縮機の駆動
軸との間に設定トルク以上のトルクが作用すると、エン
ジンから冷媒圧縮機の駆動軸への動力伝達経路を遮断す
るトルクリミッタ機構を備えた自動車空調用圧縮機の動
力伝達装置が提供されている。
【0004】この動力伝達装置としては、例えば、エン
ジンによりベルト駆動されるプーリに連結されたフラン
ジ部材と、冷媒圧縮機の駆動軸に連結されたハブとの間
に追加して設けられた多板式の摩擦部材によりトルクリ
ミッタ機構を構成しているものがあるが、この従来構造
においては、トルクリミッタ機構が複雑な構造となると
共に、部品点数や組付工数が多く、製品コストを上昇さ
せるという問題が生じている。さらに、摩擦力によって
リミッタ作動トルクが決まるため、油または水がかかる
等、使用環境によるリミッタ作動トルクのバラツキが大
きいという問題もある。
【0005】出願人は既にトルクリミッタを備えた動力
伝達装置として特願2000−296763号を出願し
ている。この先願におけるトルクリミッタを有する動力
伝達装置の実施例を図4に示す。図4において示される
のはハブ101であり、該ハブ101は、エンジンによ
りベルトを介して駆動されるプーリに固定されており、
ハブ101の中心部には圧縮機のシャフト15が嵌合す
るようになっている。ハブ101は、外周側にあってプ
ーリに固定されるアウターハブ102と、シャフトへの
嵌合部を構成するインナーハブ104と、アウターハブ
102とインナーハブ104とを連結する本例では3本
のブリッジ部103とを具備する。ブリッジ部103に
は図4に示すように同じ大きさで対称な2つの切り欠き
106,107が設けられる。該切り欠き106,10
7はその間に、強度的に最も弱い絞り部108を形成す
る。圧縮機の駆動軸がロックするとハブ101にはエン
ジンのトルクが掛かるが、この際強度的に最も弱い前記
絞り部108が破損しトルクリミッタとして作用する。
【0006】しかしこの場合破損部がV字型で破損しV
字部で回転力が伝達されてしまい、設定以上のトルクが
作用し、ベルト滑り等の不具合を回避できない場合があ
るという問題は、特願2000−296763号におい
ても説明しているように、ブリッジ部103が絞り部1
08において曲げ力で破損する場合に、この部分に引っ
張り応力と圧縮応力が共に発生するということに起因す
る。
【0007】これに対応して特願2000−29676
3号においては、図5に示すようなハブ101の構成を
開示している。この場合ブリッジ部103を回転接線方
向に傾斜させ、アウターハブ102からのトルクをブリ
ッジ部103の長手方向に引っ張る引張り力(F)とし
てインナーハブ104に伝達するように構成している。
これにより、例えば圧縮機のシャフトがロックする等の
過負荷トルク(リミッタ作動トルク)が生じると、すな
わち、リミッタ作動トルクが働くロック時には、ブリッ
ジ部103の途中に亀裂が入り破損する。
【0008】図5の形態は図4の形態の問題を解決する
一方で、カーエアコン用の常時運転型片斜板式可変容量
圧縮機において両回転可能圧縮機の要求が有る。しかし
図5の形状は、回転方向の制約があり、時計回りと反時
計回り双方での適用が出来ず、例えば時計回り用として
設定されたリミッタのブリッジ形状の場合、反時計回り
で使用すると圧縮機がロックした場合、ブリッジの狭幅
部にかかる応力は圧縮応力となるためリミッタが作動せ
ず、最悪ベルト破断してしまうという問題があった。こ
の問題は圧縮機がロックした際にブリッジの狭幅部にか
かる破断強度は、圧縮強度>引っ張り強度という材料の
物性のため逆(圧縮)方向の荷重に対しては所定の荷重
でトルクリミッタが作動しないことによる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて、カーエアコン等の装置にエンジン等の駆動源か
らの回転動力を伝達する動力伝達装置において、この動
力伝達装置がトルクリミッタを備えており、カーエアコ
ン等の装置が正逆両方向で回転して運転される場合に、
いずれの方向の回転においても、エアコン装置のロック
等の異常が生じた場合に、該トルクリミッタが破損して
動力伝達ベルトの破断及び関連接続装置の損傷を防止す
る、正逆両方向に均等な性能を有するトルクリミッタを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
駆動源から被駆動装置へベルト等の動力伝達部材により
回転動力を伝達する動力伝達装置が、回転する被駆動装
置の駆動軸と連結するシャフトと、前記動力伝達部材と
係合するプーリと、前記シャフトが挿入されて該シャフ
トに係合するハブと、該ハブと前記プーリを接続する接
続部と、を備えており、前記ハブは、外周側に位置して
いて前記接続部に係合するアウターハブと、内周側に位
置していて前記シャフトと螺合や圧入等で勘合されるイ
ンナーハブと、前記アウターハブと前記インナーハブを
連結する少なくとも一つのブリッジ部と、を具備してお
り、更に該少なくとも一つのブリッジ部内の半径R1の
位置に設置されていて前記アウターハブの接線に対して
角度θでその軸線が傾斜する第1の狭幅部と、該少なく
とも一つのブリッジ部内の前記R1より大きい半径R2の
位置に設置されていて前記アウターハブの接線に対して
θとは異なる角度βでその軸線が傾斜する第2の狭幅部
と、を具備しており、更に前記第1と第2の狭幅部の断
面積の関係が、近似的に次の等式で示されるように設定
することを特徴とする。 A=B x R2/R1 ここでAは第1の狭幅部の断面積、Bは第2の狭幅部の
断面積である。
【0011】この様に構成することにより、「トルク=
荷重x半径」の関係から、第1の狭幅部と第2の狭幅部
の材料破断トルクが等しくなる。従って正逆いずれの回
転方向においても同じ破断トルクである安定的な特性を
有するトルクリミッタを実現することが可能になる。
【0012】本発明の第2の形態において、前記第1の
狭幅部の軸線の前記アウターハブの接線に対する傾斜角
度θが30度から90度未満の範囲にあり、前記第2の
狭幅部の軸線の前記アウターハブの接線に対する傾斜角
度βが120度から180度の範囲にあることが好まし
い。これにより正逆いずれの回転方向においても同じ破
断トルクである安定的な特性を有するトルクリミッタを
実現することが更に可能になる。
【0013】本発明の第3の形態において、本発明の第
1又は第2の形態のいずれかにおけるインナーハブとア
ウターハブを別体とする。別体としたインナーハブにア
ウターハブをボルト等により固定するように接続して、
第1の形態と同様の動力伝達装置に組み込む。その他は
第1又は第2の形態と同様の構成とすることによりイン
ナーハブとアウターハブを別体としても、正逆いずれの
回転方向においても同じ破断トルクである安定的な特性
を有するトルクリミッタを実現可能であることは第1及
び第2の形態と変わりがない。更に別体とすることによ
り、2つの狭幅部間の距離を短くすることが可能にな
り、第1及び第2の形態に比べて、全体としてハブを小
型化且つ形状、構造を簡単にできる。またトルクリミッ
タに破断が生じても、一方のみであり、一方のみ交換す
れば良く他方は使用続行可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明の動力伝達装置2を詳細に説明する。
図1は可変容量圧縮機1を示しており、図示されないエ
ンジン等の外部動力の回転運動が、やはり図示されない
ベルトを介し、更に本発明の動力伝達装置2を介して可
変容量圧縮機1に伝達される。本実施の形態において動
力伝達装置2は、それの最も外周側に配置されていてベ
ルトと係合するプーリ11と、プーリ11に数カ所設け
られた凹部に嵌合するように収容される干渉材12と、
干渉材12にボルト等により固定するように連結される
動力板13と、動力板13にやはりボルト等により固定
するように係合していて内周側に配置されるハブ14
と、を具備しており、シャフト15がハブ14の中央部
に設けられた開口に螺合又は圧入等で嵌合することによ
り、動力伝達装置2はシャフト15に接続する。
【0015】上記のごとく動力伝達装置2は構成されて
おり、動力伝達装置2とシャフト15が接続しているの
で、エンジン等の回転運動はベルトを介して、ベルトに
摩擦的に係合するプーリ11に伝達されてプーリ11が
回転し、更にシャフト15が回転する。
【0016】プーリ11の中心部には開口が設けられて
おり、該開口に当接するように軸受け4が該開口内に挿
入されており、更に該軸受け4は圧縮機1のケーシング
3の端部の外周に嵌合する。従って圧縮機1のケーシン
グ3の端部は、前記プーリ11の開口に挿入される状態
で動力伝達装置2と共に組み立てられており、従ってプ
ーリ11、即ち動力伝達装置2は回転可能に該ケーシン
グ3に支持される。
【0017】本実施の形態においては、シャフト15は
圧縮機1の回転軸に連結しており、従ってベルト、プー
リ11等を介してシャフト15に伝達されたエンジン等
の回転は、圧縮機1において斜板、ピストンを経由して
往復運動に変換され圧縮仕事をする。シャフト15に連
結される装置は別の回転動力を必要とする装置、例えば
ポンプ、ファン等であっても良い。
【0018】図2を参照すると、本発明の第1の実施の
形態によるハブ14の正面図が示されている。ハブ14
は、プーリ11に連結する動力板13に嵌合孔22を介
してボルト等により取り付けられていて外周側に位置す
るアウターハブ21と、シャフト15がその内側の開口
に嵌合していて最も内周側に位置するボス25と、ボス
25の外側に接続するインナーハブ24と、アウターハ
ブ21とインナーハブ24とを連結していてそれらの間
に数カ所(本実施の形態においては3箇所)設けられた
ブリッジ部26とを具備する。図2において3本のブリ
ッジ部26の図中右上に示される1本を参照すると、ブ
リッジ部26は、内周側で半径R1の位置において狭幅
部28と、外周側で前記R1より大きい半径R2の位置に
おいて狭幅部27とを有する。
【0019】図に示すように、狭幅部28の軸線は半径
R1においてその軸がアウターハブ21の円周接線に対
して角度θで傾斜しており、狭幅部27の軸線は半径R
2においてその軸がアウターハブ21の円周接線に対し
て角度βで傾斜する。更に狭幅部28は半径R1におい
て断面積A(a−aで示す)を有しており、狭幅部27
は半径R2において断面積B(b−bで示す)を有す
る。ここで前述のごとく、2つの狭幅部28と狭幅部2
7の断面積は近似的に、A x R1=B x R2 の関係と
なるように設定される。従って、ハブ14に作用するト
ルクによって生じる応力は、2つの狭幅部28と27に
おいて同じであり、従って2つの狭幅部28と27にお
いて、破断応力、即ち破断トルクは同じである。
【0020】しかし図2を参照して分かるように、狭幅
部28と27はそれぞれの軸線の方向が、ハブ14の中
心からの法線35を介して見て分かるように反対であ
り、従ってハブ14が時計方向32で回転する場合、狭
幅部28は引っ張り、狭幅部27には圧縮が作用する。
ここで、一般的に材料には圧縮強度の方が引っ張り強度
大きいという関係があるので、圧縮機1がロックした場
合、狭幅部28と狭幅部27には同じ応力が作用する
が、引っ張り応力の作用する狭幅部28が破断し、狭幅
部27は破断しない。他方でハブ14が反時計方向33
で回転する場合、狭幅部28は圧縮、狭幅部27には引
っ張りが作用する。やはり材料の圧縮強度の方が引っ張
り強度大きいという関係により、圧縮機1がロックした
場合、狭幅部28と狭幅部27には同じ応力が作用する
が、引っ張り応力の作用する狭幅部27が破断し、狭幅
部28は破断しない。本発明の第1の実施の形態におい
て、R2>R1であるので、90度>θ≧30で、180
≧β≧120であることが好ましい。
【0021】この様に圧縮機1がロックした場合、回転
方向により2つの狭幅部28と27の何れかが破断し、
トルクリミッタの機能を果たす。しかも回転方向が左右
いずれの方向であっても、2つの狭幅部28と27の何
れか一方が同じトルクで破断するので、安定的な特性を
持つトルクリミッタが提供される。
【0022】図3A、B、Cはこれとは別の第2の実施
の形態を示しており、ここでは図2と同じ構成要素につ
いては、図2と同じ参照番号を付けている。この実施の
形態においては、インナーハブ24とアウターハブ21
を別体とした実施例を示す。図3Bはアウターハブ21
を示し、図3Cはインナーハブ24を示し、図3Aはイ
ンナーハブ24とアウターハブ21が組み合わされて一
体になった状態を示す。
【0023】図3Bにおいて示すように、アウターハブ
21は、外周51と、内周53と、更に外周51と内周
53を接続するブリッジ部52とを具備する。外周51
には3個の嵌合孔22が設けられており、やはりボルト
等により動力板13に接続する。内周53には、3個の
ネジ切り開口54が設けられる。ブリッジ部52は、半
径R2において断面積Bを有していてその軸線が角度β
で傾斜する狭幅部27を具備する。
【0024】図3Cにおいて示すように、インナーハブ
24は、外周61と、内周63と、更に外周61と内周
63を接続するブリッジ部62とを具備する。ブリッジ
部62は、半径R1において断面積Aを有していてその
軸線が角度θで傾斜する狭幅部28を具備する。外周6
1には3個の嵌合孔64が設けられており、ボルト等に
よりアウターハブ21の内周53の3個のねじ切り開口
54に螺合されることにより、インナーハブ24とアウ
ターハブ21を連結する。ここでも2つの狭幅部28と
狭幅部27の断面積は近似的に、A x R1=B x R2
の関係となるように設定される。従って狭幅部28と2
7は、図2の実施の形態と同様に、左右(時計又は反時
計)の回転方向により、それぞれ反対方向の力(圧縮と
引っ張り)が作用するような方向で配置されるので、圧
縮機1がロックされた場合に、左又は右の回転方向の何
れかによって、狭幅部28又は27の何れかが同じ切断
トルクで切断する。この効果は図2の実施の形態と全く
同じである。
【0025】この様にこの実施の形態においても、イン
ナーハブ24とアウターハブ21を一体に連結すること
により、図2の実施の形態と同様に正逆いずれの回転方
向においても同じ破断トルクである安定的な特性を有す
るトルクリミッタを提供することが出来る。更にこの実
施の形態においては、インナーハブ24とアウターハブ
21を別体とすることにより、第1の実施の形態に比べ
て、2つの狭幅部間の距離を短くすることが可能にな
り、全体としてハブの小型化が可能になり、更に形状及
び構造を簡単にできる。またこの実施の形態において
は、破断が発生してもこれらの一方であり、破断した物
のみを交換すれば他方は続けて使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるトルクリミッタを有する
動力伝達装置を備えた可変容量圧縮機の側断面図であ
る。
【図2】図2は、本発明によるトルクリミッタを有する
動力伝達装置のハブの第1の実施の形態の正面図であ
る。
【図3】図3Aは、本発明のハブの第2の実施の形態を
示しており、インナーハブとアウターハブが組み合わさ
れて一体になった状態を示す。図3Bは本発明のハブの
第2の実施の形態のアウターハブを示す。図3Cは本発
明のハブの第2の実施の形態のインナーハブを示す。
【図4】図4は、特願2000−296763号に開示
される従来のトルクリミッタを有するハブの正面図であ
る。
【図5】図5は、特願2000−296763号に開示
される別の従来のトルクリミッタを有するハブの正面図
である。
【符号の説明】
2…動力伝達装置 11…プーリ 12…干渉材 13…動力板 14…ハブ 15…シャフト 21…アウターハブ 22…嵌合孔 24…インナーハブ 25…ボス 26…ブリッジ部 27…狭幅部 28…狭幅部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から被駆動装置へベルト等の動力
    伝達部材により回転動力を伝達する動力伝達装置におい
    て、この動力伝達装置が、 回転する被駆動装置の駆動軸と連結するシャフトと、 前記動力伝達部材と係合するプーリと、 前記シャフトが挿入されて該シャフトに係合するハブ
    と、 該ハブと前記プーリを接続する接続部と、 を備えており、 前記ハブは、 外周側に位置していて前記接続部に係合するアウターハ
    ブと、 内周側に位置していて前記シャフトと螺合や圧入等で勘
    合されるインナーハブと、 前記アウターハブと前記インナーハブを連結する少なく
    とも一つのブリッジ部と、を具備しており、 更に該少なくとも一つのブリッジ部内の半径R1の位置
    に設置されていて前記アウターハブの接線に対して角度
    θでその軸線が傾斜する第1の狭幅部と、 該少なくとも一つのブリッジ部内の前記R1より大きい
    半径R2の位置に設置されていて前記アウターハブの接
    線に対してθとは異なる角度βでその軸線が傾斜する第
    2の狭幅部と、 を具備しており、更に前記第1と第2の狭幅部の断面積
    の関係が、近似的に等式 A=B x R2/R1 で示されるように設定することを特徴としており、 ここでAは第1の狭幅部の断面積、Bは第2の狭幅部の
    断面積である、 動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の狭幅部の軸線の前記アウター
    ハブの接線に対する傾斜角度θが30度から90度未満
    の範囲にあり、前記第2の狭幅部の軸線の前記アウター
    ハブの接線に対する傾斜角度βが120度から180度
    の範囲にある請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記プーリと前記ハブを接続する前記接
    続部は、前記プーリと係合する干渉材と、該干渉材と係
    合していて前記ハブと係合する動力板とを具備する請求
    項1又は2のいずれかに記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記インナーハブと前記アウターハブは
    別体で形成されており、前記インナーハブと前記アウタ
    ーハブは、一体になるように接続されることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれか一項に記載の動力伝達装
    置。
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