JP2004238617A - 有機重合体用硬化触媒およびそれを含有する湿気硬化型有機重合体組成物 - Google Patents

有機重合体用硬化触媒およびそれを含有する湿気硬化型有機重合体組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】毒性、環境汚染性が低く、かつ速硬化性を有し、耐水性に優れた有機重合体用硬化触媒を提供する。
【解決手段】一般式(1):
【化1】
Figure 2004238617

(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物からなることを特徴とする、加水分解性ケイ素含有基を少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用硬化触媒。
【選択図】なし

Description

本発明は、速硬化性能を有し、毒性、環境汚染性の少ない有機重合体用硬化触媒およびそれを含有する湿気硬化型有機重合体組成物に関する。
1液型の湿気硬化型ゴム組成物としては、シリコーン系ゴム、ウレタン系ゴム、ポリサルファイド系ゴムなどのものが知られている。1液型の湿気硬化型ゴム組成物は、一般に硬化が速く、2液型のものに比べ、液の混合調整などの必要がないなど、作業性の点で優れている。
しかし、シリコーン系ゴムの硬化型組成物は、周囲への汚染の可能性、硬化物の表面への塗装性の点で問題があり、ウレタン系ゴムのものは、貯蔵安定性、耐候性、耐発泡性、耐変色性などの点で問題がある。さらに、ポリサルファイド系ゴムのものについても、硬化性、周囲への汚染の可能性の点で問題がある。
変性シリコーン系ゴムは、ポリエーテルを主鎖とする架橋可能な加水分解性ケイ素官能基を有する有機重合体であり、硬化触媒を用いて密封下では長期間安定であるが、湿気にさらすと急速に硬化してゴム状物質に変わる1液型の硬化型組成物が得られる(例えば、特許文献1〜3参照)。この有機重合体の硬化型組成物は、ポリウレタン系ゴムのものに比べ貯蔵安定性、耐候性、耐発泡性、耐変色性が良好であり、ポリサルファイド系のものに比べ、硬化性に優れ、周囲への汚染性が少なく、毒性がない。また、通常のシリコーン系ゴムのものに比べ周囲への汚染性が少なく、硬化物表面への塗装性が良好である。
この加水分解性ケイ素官能基を有する有機重合体の硬化触媒として、カルボン酸とアミンの併用触媒(例えば、特許文献4参照)、また、安全性の問題の少ないビスマス化合物(例えば、特許文献5参照)を使用することが提案されているが、充分な硬化速度が得られないという問題点がある。また、チタン酸エステル化合物を触媒として使用することが提案されている(例えば、特許文献6および7参照)が、組成物中の添加剤や充填剤中に含まれる水分で容易に分解され、また施工時の湿度により、硬化速度にばらつきが生じたり、安定した硬化物が得られないなどの問題点がある。
特公昭62−35421号公報 特開昭61−141761号公報 特開平1−58219号公報 特開平8−41358号公報 特開平5−39428号公報 特開昭60−161457号公報 特公昭63−42942号公報
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて、毒性、環境汚染性が低く、実用的な硬化速度を持ち、安定に働く有機重合体用硬化触媒を提供することを課題とする。
そこで、本発明者らは、毒性、環境汚染性が低く、かつ速硬化性を有し、耐水性に優れた有機重合体用硬化触媒および該硬化触媒を含有する湿気硬化型有機重合体組成物を開発すべく鋭意検討し、本発明に至った。
すなわち、本発明は次の有機重合体用硬化触媒および湿気硬化型有機重合体組成物を提供する。
(1)一般式(1):
Figure 2004238617
(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上からなることを特徴とする、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用硬化触媒。
(2)一般式(1):
Figure 2004238617
(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上と、一般式(2):
(R5−O)4−Zr (2)
(式中、R5は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基を表す)で表されるテトラアルコキシジルコニウムとの混合物からなることを特徴とする、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用硬化触媒。
(3)分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体(A)100重量部と、一般式(1):
Figure 2004238617
(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上からなる硬化触媒(B)0.1〜20重量部とからなることを特徴とする湿気硬化型有機重合体組成物。
(4)一般式(1)において、R1、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜4の炭化水素基(nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)である前記(3)項に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
(5)一般式(1)において、R1がイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであり、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである前記(3)項に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
(6)分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体(A)100重量部と、一般式(1):
Figure 2004238617
(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上と、一般式(2):
(R5−O)4−Zr (2)
(式中、R5は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基を表す)で表されるテトラアルコキシジルコニウムとの混合物からなる硬化触媒(C)0.1〜20重量部とからなることを特徴とする湿気硬化型有機重合体組成物。
(7)一般式(1)において、R1、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜4の炭化水素基(nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)であり、一般式(2)において、R5が炭素原子数1〜4の炭化水素基(4つのR5は相互に同一であっても、異なっていてもよい)である前記(6)項に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
(8)一般式(1)において、R1がイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであり、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであり、一般式(2)において、R5がイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである前記(6)項に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
前記特定のジルコニウム化合物を硬化触媒として含有する本発明の湿気硬化型組成物は、従来の湿気硬化型組成物に比べ早く硬化する。また、各種添加剤に微量に含まれる水分で失活することなく安定的に使用可能である。また、錫化合物を硬化触媒として使用しないため内分泌撹乱物質による生体への影響、環境への影響の心配のない硬化型組成物である。このような湿気硬化型組成物は、シーリング剤、コーティング剤、弾性接着剤として有用である。
本発明における、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用の硬化触媒(B)は、下記一般式(1):
Figure 2004238617
(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上からなるものである。該ジルコニウム化合物は、単体で用いても、2種以上の混合物として用いてもよい。
本発明における、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用の硬化触媒(C)は、下記一般式(1):
Figure 2004238617
(式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表される1種または2種以上のジルコニウム化合物と、下記一般式(2):
(R5−O)4−Zr (2)
(式中、R5は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基を表す)で表されるテトラアルコキシジルコニウムの混合物からなるものである。該硬化触媒(C)は、硬化触媒(B)に比べて、速硬化性を有し、触媒活性において優れている。
一般式(1)で表される1種または2種以上のジルコニウム化合物と一般式(2)で表されるテトラアルコキシジルコニウムの混合割合は、併用効果の観点から、前者1モルに対して後者1.5モル以下の範囲が好ましく、さらに好ましくは、前者1モルに対して後者0.005〜1.5モルの範囲であり、特に好ましくは、前者1モルに対して後者0.01〜0.5モルの範囲である。後者のテトラアルコキシジルコニウムが1.5モルを超えると、組成物中の添加剤や充填剤中に含まれる水分で分解されやすい等の耐水性上の問題を生じる傾向もある。
一般式(1)、(2)において、R1、R2、R3、R4、R5で示される炭素原子数1〜10の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシルなどの炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキル基などがあげられる。
好ましくは、R1、R2、R3、R4、R5は相互に同一または異なって、炭素原子数1〜4の炭化水素基である。炭素原子数1〜4の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素原子数1〜4の直鎖または分岐アルキル基などがあげられる。さらに好ましくは、R1は炭素原子数3〜4の直鎖または分岐アルキル基、R2、R3、R4は同一または異なって、炭素原子数1〜4の直鎖または分岐アルキル基、R5は炭素原子数3〜4の直鎖または分岐アルキル基である。とくに好ましくは、R1はイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、R2、R3、R4は同一または異なって、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルであり、R5はイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルである。
一般式(1)で表されるジルコニウム化合物の具体例としては、イソプロポキシトリス(トリメチルシロキシ)ジルコニウム、ブトキシトリス(トリメチルシロキシ)ジルコニウム、イソプロポキシトリス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウム、ブトキシトリス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウム、ジイソプロポキシビス(トリメチルシロキシ)ジルコニウム、ジブトキシビス(トリメチルシロキシ)ジルコニウム、ジイソプロポキシビス(トリエチルシロキシ)ジルコニウム、ジブトキシビス(トリエチルシロキシ)ジルコニウム、ジイソプロポキシビス(トリブチルシロキシ)ジルコニウム、ジブトキシビス(トリブチルシロキシ)ジルコニウム、ジイソプロポキシビス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウム、ジブトキシビス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウム、トリイソプロポキシトリメチルシロキシジルコニウム、トリブトキシトリメチルシロキシジルコニウム、トリイソプロポキシトリイソプロピルシロキシジルコニウム、トリブトキシトリイソプロピルシロキシジルコニウム、テトラ(トリメチルシロキシ)ジルコニウム、テトラ(トリエチルシロキシ)ジルコニウム、テトラ(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウム、テトラ(トリブチルシロキシ)ジルコニウムなどがあげられる。
一般式(1)で表されるジルコニウム化合物は、たとえばテトラアルコキシジルコニウムとトリアルキルシラノールを、nが0、1、2または3の化合物が得られるように所定のモル比で反応させることにより製造できる。得られた反応生成物を蒸留などの常法により精製することにより、純度の高いジルコニウム化合物を得ることができる。反応生成物をそのまま硬化触媒として使用することもできる。
一般式(1)で表されるジルコニウム化合物と一般式(2)で表されるテトラアルコキシジルコニウムとの混合物は、予め製造された一般式(1)で表されるジルコニウム化合物と一般式(2)で表されるテトラアルコキシジルコニウムを混合することによって製造してもよく、あるいは一般式(2)で表されるテトラアルコキシジルコニウムとトリアルキルシラノールを反応させる際に、一般式(2)で表されるテトラアルコキシジルコニウムを過剰に使用することによっても得ることができる。
一般式(2)で表されるテトラアルコキシジルコニウムの具体例としては、テトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラプロポキシジルコニウム、テトライソプロポキシジルコニウム、テトラブトキシジルコニウム、テトラsec−ブトキシジルコニウム、テトラtert−ブトキシジルコニウムなどがあげられる。
一般式(1)で表されるジルコニウム化合物は毒性、環境汚染性が低く、前記有機重合体の硬化触媒として使用した場合に、速硬化性を有し、組成物中の添加剤や充填剤中に含まれる水分で分解されにくく、また、施工時の湿度により、硬化速度にばらつきが生じず、速やかに安定した硬化物を与える。したがって、前記有機重合体を主剤とする湿気硬化型組成物、とくに1液型の湿気硬化型組成物における硬化触媒として有用である。一般式(1)で表されるジルコニウム化合物に一般式(2)で表れるテトラアルコキシジルコニウムを併用することにより、より優れた速硬化性が得られる。
本発明の湿気硬化型組成物は、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体(A)100重量部と、硬化触媒(B)または(C)0.1〜20重量部とからなるものである。
本発明に用いる有機重合体(A)は、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子(以下、加水分解性ケイ素含有基という場合がある)を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体である(一般に変性シリコーンといわれている)。
炭素原子を有する主鎖としては、アルキレンオキシド重合体ないしポリエーテル、エーテル・エステルブロック共重合体などが挙げられる。また、エチレン性不飽和化合物、ジエン系化合物の重合体などが挙げられる。これら主鎖重合体は室温で液状のものが好ましい。
前記アルキレンオキシド重合体ないしポリエーテルとしては、
〔CH2CH2O〕m
〔CH(CH3)CH2O〕m
〔CH(C25)CH2O〕m
〔CH2CH2CH2CH2O〕m
などの繰り返し単位の1種または2種以上を有するものが例示される。ここで、mは2以上の整数である。これらアルキレンオキシド重合体ないしポリエーテルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、これらの2種以上の共重合体であってもよい。
また、エチレン性不飽和化合物、ジエン系化合物の重合体としては、エチレン、プロピレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどの単独重合体、またはこれらの2種以上の共重合体が挙げられる。より具体的にはポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリイソプレン、スチレン−イソプレン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリクロロプレン、スチレン−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−クロロプレン共重合体、ポリイソブチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、あるいは2種類以上を併用してもよい。
前記加水分解性ケイ素含有基は、湿気の存在下に、または硬化触媒を使用したときに湿気の存在下に縮合反応を起こす基である。具体的には、ハロゲン化シリル基、アルコキシシリル基、アルケニルオキシシリル基、アシロキシシリル基、アミノシリル基、アミノオキシシリル基、オキシムシリル基、アミドシリル基などが挙げられる。ここで、1つのケイ素原子に結合した加水分解性基の数は1〜3の範囲から選択される。また、1つのケイ素原子に結合した加水分解性基は1種であってもよく、複数種であってもよい。さらに加水分解性基と非加水分解性基が1つのケイ素原子に結合していてもよい。加水分解性ケイ素含有基としては、取り扱いが容易である点で、特にアルコキシシリル基(モノアルコキシシリル基、ジアルコキシシリル基、トリアルコキシシリル基を含む)が好ましい。加水分解性ケイ素含有基は有機重合体分子の末端に存在していても、側鎖に存在していてもよく、さらに末端と側鎖の両方に存在していてもよい。加水分解性ケイ素含有基は、有機重合体の1分子当たり少なくとも1個あればよいが、硬化速度、硬化物性の点からは、1分子当たり平均して1.5個以上あるのが好ましい。加水分解性ケイ素含有基を前記主鎖重合体に結合させる方法としては公知の方法が採用できる。
本発明で用いる有機重合体(A)の分子量は、特に制約はないが、過度に高分子のものは高粘度であり、硬化性組成物とした場合の取扱い性に劣るので、数平均分子量として30000以下が望ましい。一方、過度に低分子量のものは、流動性が高いため施工性が劣るので、数平均分子量として1000以上が望ましい。このような有機重合体は、公知の方法によって製造することができるが、鐘淵化学工業(株)製のカネカMSポリマーなどの市販品を使用することができる。
本発明の湿気硬化型組成物において、硬化触媒(B)または(C)の含有量は、有機重合体(A)100重量部に対して0.1〜20重量部であり、特に0.5〜10重量部が好ましい。硬化触媒(B)または(C)の含有量が前記範囲未満では硬化性能が不十分であり、一方前記範囲を超えると硬化後の硬化物の復元率、耐候性などの物性、貯蔵中の安定性が低下することがある。
本発明の湿気硬化型組成物には、硬化を促進し基材への密着性を良くするため、公知の種々のアミノ基置換アルコキシシラン化合物、またはその縮合物を使用することができる。具体的に例示すると、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、δ−アミノブチル(メチル)ジエトキシシラン、N,N'−ビス(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、およびこれらの部分加水分解物などが挙げられる。また、基材への密着性の向上のために、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシランなどのビニルアルコキシシラン化合物を使用できる。
また本発明の湿気硬化型組成物には、さらに充填剤、着色剤、可塑剤、タレ防止剤、老化防止剤、溶剤などの硬化型組成物に通常添加される添加剤を加えてもよい。
例えば、充填剤としては、具体的には、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸、クレー、焼成クレー、ガラス、ベントナイト、有機ベントナイト、シラスバルーン、ガラス繊維、石綿、ガラスフィラメント、粉砕石英、ケイソウ土、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化チタンなどが挙げられる。これら充填剤は単独で使用でき、また2種以上を併用できる。
着色剤としては、具体的には、酸化鉄、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどが挙げられる。
可塑剤としては、具体的には、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、セバシン酸ジイソデシル、オレイン酸ブチルなどの脂肪族カルボン酸エステル類、ペンタエリスリトールエステルなどのポリオール化合物のエステル類、リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジルなどのリン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジルなどのエポキシ系可塑剤、塩素化パラフィンなどが挙げられる。
タレ防止剤としては、具体的には、水添ヒマシ油、無水ケイ酸、有機ベントナイト、コロイド状シリカなどが挙げられる。
また他の添加剤としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの接着付与剤、紫外線吸収剤、ラジカル連鎖禁止剤、過酸化物分解剤、各種の老化防止剤などが挙げられる。
本発明の湿気硬化型組成物は、シーリング剤、コーティング剤、弾性接着剤などとして有用である。
以下に本発明を、実施例を用いて具体的に説明するが、本発明の範囲はこれに
よって限定されるものではない。
製造例1
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリイソプロピルシラノール174.1g(1.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、淡黄色液体のジルコニウム化合物Aを272g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析し、シラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、ジイソプロポキシビス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 52.0 10.0 11.7 16.3 10.0
理論値 51.8 10.2 11.5 16.4 10.1
製造例2
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトラブトキシジルコニウム192g(0.5mol)、トリイソプロピルシラノール174.1g(1.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したブタノールを減圧留去した。これを減圧蒸留し、淡黄色液体のジルコニウム化合物Bを277g(収率95%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、ジブトキシビス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 53.3 10.4 11.2 15.6 9.5
理論値 53.5 10.3 11.0 15.6 9.6
製造例3
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリメチルシラノール91g(1.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、黄色液体のジルコニウム化合物Cを190g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、ジイソプロポキシビス(トリメチルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 37.0 8.5 16.4 23.5 14.6
理論値 37.2 8.3 16.5 23.5 14.5
製造例4
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリエチルシラノール132g(1.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、黄色液体のジルコニウム化合物Dを231g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、ジイソプロポキシビス(トリエチルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 46.0 9.5 13.4 19.1 11.9
理論値 45.8 9.4 13.6 19.3 11.9
製造例5
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリイソプロピルシラノール261.2g(1.5mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、淡黄色液体のジルコニウム化合物Eを328g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、イソプロポキシトリス(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 53.7 10.5 9.5 13.5 12.8
理論値 53.7 10.5 9.6 13.6 12.6
製造例6
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリイソプロピルシラノール87.1g(0.5mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、無色液体のジルコニウム化合物Fを217g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、トリイソプロポキシトリイソプロピルシロキシジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 45.5 8.9 20.1 19.5 6.0
理論値 45.6 8.9 20.3 19.3 5.9
製造例7
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリブチルシラノール216g(1.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、淡黄色液体のジルコニウム化合物Gを314g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、ジイソプロポキシビス(トリブチルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 56.1 10.7 10.2 14.1 8.9
理論値 56.3 10.7 10.0 14.2 8.8
製造例8
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリメチルシラノール182g(2.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、淡黄色液体のジルコニウム化合物Hを220g(収率98%)得た。この化合物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、テトラ(トリメチルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 32.2 8.0 14.2 20.4 25.2
理論値 32.2 8.1 14.3 20.3 25.1
製造例9
窒素導入管を取り付けた2000mlナス型フラスコに、テトライソプロポキシジルコニウム164g(0.5mol)、トリイソプロピルシラノール348.2g(2.0mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したイソプロピルアルコールを減圧留去し、ついで減圧蒸留して、淡黄色液体のジルコニウム化合物Iを384g(収率98%)得た。この反応生成物をFT−IRにて分析しシラノールの吸収(3435cm-1)が存在しないことを確認した。また、次の元素分析の結果より、テトラ(トリイソプロピルシロキシ)ジルコニウムであることを確認した。
C(%) H(%) O(%) Zr(%) Si(%)
測定値 55.0 10.6 8.4 11.7 14.3
理論値 55.1 10.8 8.2 11.6 14.3
製造例10
窒素導入管を取り付けた1000mlナス型フラスコに、テトラブトキシジルコニウム192g(0.5mol)、トリイソプロピルシラノール140g(0.8mol)を量り込み、マグネチックスターラーにて十分に混合した。発熱がおさまり、内温が室温付近になるまで攪拌を続けた後、生成したブチルアルコールを減圧留去して、淡黄色液体の反応生成物Jを270g(収率99%)得た。この化合物をFT−IRにて分析し、テトラブトキシジルコニウムが残留していることを確認した。さらに、この反応生成物はトリブトキシトリイソプロピルシロキシジルコニウムを主体とする一般式(1)で表されるジルコニウム化合物の混合物とテトラブトキシジルコニウムとの混合物(前者95モル%、後者5モル%)であることをNMRにより確認した。
実施例1〜17
加水分解性ケイ素含有基を有し、主鎖がアルキレンオキサイドである有機重合体(鐘淵化学工業(株)製MSポリマーS303)の100重量部に対して、製造例1、2、3、4、5、6、7、8、9または10で得られたジルコニウム化合物A、B、C、D、E、F、G、H、Iまたは反応生成物J、および表1に示される各種添加剤を表1に示される重量部数で配合し(ただし、実施例1、3では各種添加剤を配合しなかった)、混練して湿気硬化型組成物を調製した。
得られた湿気硬化型組成物について、硬化時間(半ゲル化し流動性のなくなるまでの時間)およびタックフリータイム(表面タックのなくなるまでの時間)を測定した。なお、材料の配合、混練、硬化までの操作は25℃、60%RHの雰囲気下で行った。結果を表1に示す。
比較例1〜8
MSポリマーS303の100重量部に対して、変性シリコーンの硬化触媒として用いられている従来の錫化合物としてジブチル錫ジラウレートまたはジブチル錫ジアセテート、チタン化合物として、テトライソプロポキシチタン、チタンテトラアセチルアセトネートまたはジイソプロポキシチタンビス(エチルアセトアセテート)、および各種添加剤を表2に示される重量部数で配合し(ただし、比較例4、6、8では各種添加剤を配合しなかった)、混練して硬化型組成物を調製し、得られた硬化型組成物について実施例1〜17と同様にして硬化時間、タックフリータイムを測定した。結果を表2に示す。
表1、2に示す材料の詳細はつぎのとおりである。
炭酸カルシウム:充填剤
ノクラックNS−6:老化防止剤(大内新興化学工業(株)製)
スモイルP−350:流動パラフィン(村松石油(株)製)
A−171:ビニルアルコキシシラン化合物(日本ユニカー(株)製)
A−1100:アミノ基置換アルコキシシラン化合物(日本ユニカー(株)製)
ネオスタンU−200:ジブチル錫ジアセテート(日東化成(株)製)
ネオスタンU−100:ジブチル錫ジラウレート(日東化成(株)製)
テトライソプロポキシチタン:東京化成(株)製、特級試薬
チタンテトラアセチルアセトネート:東京化成(株)製、特級試薬
サニーキャットT−100:ジイソプロポキシチタンビス(エチルアセトアセテート)
(日東化成(株)製)
Figure 2004238617
Figure 2004238617
表1および表2から明らかなように、一般式(1)で表される特定のジルコニウム化合物を硬化触媒として含有する本発明の湿気硬化型組成物は、従来の湿気硬化型組成物に比べ早く硬化する。また、実施例1と2、実施例3と4の対比から明らかなように、各種添加剤に微量に含まれる水分で失活することなく安定的に使用可能である。
さらに、実施例17から明らかなように、一般式(1)で表される特定のジルコニウム化合物とテトラアルコキシジルコニウムとの混合物を使用すると、硬化性能がより向上される。

Claims (8)

  1. 一般式(1):
    Figure 2004238617
    (式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上からなることを特徴とする、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用硬化触媒。
  2. 一般式(1):
    Figure 2004238617
    (式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上と、一般式(2):
    (R5−O)4−Zr (2)
    (式中、R5は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基を表す)で表されるテトラアルコキシジルコニウムとの混合物からなることを特徴とする、分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体用硬化触媒。
  3. 分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体(A)100重量部と、一般式(1):
    Figure 2004238617
    (式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上からなる硬化触媒(B)0.1〜20重量部とからなることを特徴とする湿気硬化型有機重合体組成物。
  4. 一般式(1)において、R1、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜4の炭化水素基(nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)である請求項3に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
  5. 一般式(1)において、R1がイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであり、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである請求項3に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
  6. 分子末端または側鎖に加水分解性基と結合したケイ素原子を1分子中に少なくとも1個有し、主鎖に炭素原子を有する有機重合体(A)100重量部と、一般式(1):
    Figure 2004238617
    (式中、R1、R2、R3、R4は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基、nは0〜3の整数であり、nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)で表されるジルコニウム化合物の1種または2種以上と、一般式(2):
    (R5−O)4−Zr (2)
    (式中、R5は相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜10の炭化水素基を表す)で表されるテトラアルコキシジルコニウムとの混合物からなる硬化触媒(C)0.1〜20重量部とからなることを特徴とする湿気硬化型有機重合体組成物。
  7. 一般式(1)において、R1、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、それぞれ炭素原子数1〜4の炭化水素基(nが2または3のとき、2つまたは3つのR1は相互に同一であっても、異なっていてもよい)であり、一般式(2)において、R5が炭素原子数1〜4の炭化水素基(4つのR5は相互に同一であっても、異なっていてもよい)である請求項6に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
  8. 一般式(1)において、R1がイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであり、R2、R3、R4が相互に同一または異なって、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであり、一般式(2)において、R5がイソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである請求項6に記載の湿気硬化型有機重合体組成物。
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