JP2004237888A - 車両用フロントシート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウオークスルー通路の閉塞および開通が可能であると共に、運転席と助手席における前後方向スライド位置およびシートバックのリクライニング角度を一致させることなしにウオークスルー通路を閉塞することができる車両用フロントシート構造の提供。
【解決手段】アームレスト4が支軸5を介してシートバック12に回動可能に支持された第1アームレスト4aと、第1アームレスト4aに対しその上面に重ねた状態の折り畳み状態と車幅方向に略180度反転させた展開状態とに変更可能な状態にヒンジ6、6を介して設けられた第2アームレスト4bとで構成され、第2アームレスト4bを展開状態にすると運転席1と助手席2の両シートバック12、22相互間の隙間をほぼ塞ぐ幅を有すると共に、折り畳むと運転席1と助手席2との間に形成されたウオークスルー通路3の通行が可能となるように構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用フロントシート構造に関し、特に、運転席と助手席との間にフロント席とリア席との間の行き来を可能とするウオークスルー通路が形成された車両におけるフロントシート構造の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転席と助手席との間にフロント席とリア席との間の行き来を可能とするウオークスルー通路が形成された車両がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−194045号公報 (第(1)頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例におけるように運転席と助手席との間にウオークスルー通路が形成されていると、運転の邪魔にならないようにリア席に乗車させた小さな子供がウオークスルー通路を通ってフロント席側に簡単に行けるため、ウオークスルー通路を通過する際に運転者に接触する虞れがあり、運転の邪魔になるという問題があった。
【0005】
そこで、以上のような問題を解決するものとして、図9に示すように、運転席と助手席の両シートバック101、102相互間に張るネット103が市販されている。このネット103は、該ネット103の運転席側上下両端部に設けられた張設紐104、105をヘッドレストの支柱とリクライニング操作部に連結させると共に、同じく助手席側のヘッドレストの支柱とリクライニング操作部に一端を連結させた張設紐106、107の他端に設けたタング108、108とネット103の助手席側上下両端部に設けたバックル109、109からなる連結具により、着脱可能に連結させることにより、運転席と助手席の両シートバック101、102相互間を塞ぐようになっている。
【0006】
ところが、このネットは、上述のように運転席と助手席の両シートバック101、102間に張設されるものであるため、運転席と助手席の前後方向スライド位置をほぼ一致させ、しかも、両シートバック101、102のリクライニング角度をほぼ一致させておかないと、ネット103が弛んだり、逆に張り過ぎて張設紐104、105、106、107が引きちぎれる虞があるため、いちいち上下2個所の連結具を外す操作が必要となって、極めて煩雑であると共に、連結具を外した状態では、ネットの本来の機能を果たせなくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、運転席と助手席との間にフロント席とリア席との間の行き来を可能とするウオークスルー通路が形成された車両において、ウオークスルー通路の閉塞および開通が可能であると共に、運転席と助手席における前後方向スライド位置およびシートバックのリクライニング角度を一致させることなしにウオークスルー通路を閉塞することができる車両用フロントシート構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明請求項1記載の車両用フロントシート構造は、運転席と助手席との間にフロント席とリア席との間の行き来を可能とするウオークスルー通路が形成され、前記運転席と助手席のいずれか一方のシートバックの内側側面に支軸を介して支持されたアームレストがシートバックの側面に沿う格納状態とシートクッション方向に略水平に倒した使用状態との間を回動可能な状態に設けられ、前記アームレストが前記支軸を介してシートバックに回動可能に支持された第1アームレストと、該第1アームレストに対しその上面に重ねた状態の折り畳み状態と車幅方向に略180度反転させた展開状態とに変更可能な状態にヒンジを介して設けられた第2アームレストとで構成され、前記第2アームレストを展開状態にすると運転席と助手席の両シートバック相互間の隙間をほぼ塞ぐ幅を有すると共に、折り畳むと運転席と助手席との間に形成された前記ウオークスルー通路の通行が可能となるように構成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
本発明請求項2記載の車両用フロントシート構造は、請求項1の記載の車両用フロントシート構造において、前記アームレストが運転席側のシートバックの内側側面に支軸を介して支持されていることを特徴とする手段とした。
【0010】
本発明請求項3記載の車両用フロントシート構造は、請求項1または2に記載の車両用フロントシート構造において、前記第1、第2両アームレストの回動自由端面側に、第2アームレストを展開させた状態でロックする展開ロック機構を備えていることを特徴とする手段とした。
【0011】
本発明請求項4記載の車両用フロントシート構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用フロントシート構造において、前記アームレストがシートバックの側面に沿う格納状態において、該格納状態にロックする格納ロック機構を備えていることを特徴とする手段とした。
【0012】
本発明請求項5記載の車両用フロントシート構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用フロントシート構造において、前記第2アームレストが前記第1アームレストに前記ヒンジを介して連結された基台部に対し車両前後方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする手段とした。
【0013】
本発明請求項6記載の車両用フロントシート構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用フロントシート構造において、前記第2アームレストが前記第1アームレストに前記ヒンジを介して連結された基台部に対し車幅方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする手段とした。
【0014】
【発明の作用および効果】
この発明請求項1記載の車両用フロントシート構造では、上述のように構成されるため、支軸を中心としてアームレストをシートクッション方向に略水平に倒すことにより、アームレストの使用状態となり、支軸を中心としてアームレストをシートバックの側面に沿わせて起立させることによりアームレストの格納状態となる。
【0015】
そして、支軸を中心としてアームレストをシートバックの側面に沿わせて起立させた格納状態において、第1アームレストに対し第2アームレストを車幅方向に略180度反転させた展開状態とすることにより、運転席と助手席の両シートバック相互間の隙間がほぼ塞がれた状態となるように第1、第2両アームレストの幅が設定されているため、この第2アームレストを展開させたアームレストの格納状態では、ウオークスルー通路が塞がれた状態となるもので、これにより、フロント席とリア席との間の乗員(特に、リヤ席に乗せた子供)の行き来を阻止することができるようになる。
【0016】
また、アームレストをシートクッション方向に略水平に倒した使用状態において、第2アームレストを展開させると、第1アームレストと第2アームレストとが運転席と助手席の両方でアームレストとして使用可能な状態になると共に、この第2アームレストを展開させたアームレストの使用状態においても、同じく、ウオークスルー通路が塞がれた状態となるもので、これにより、フロント席とリア席との間の乗員(特に、リヤ席に乗せた子供)の行き来を阻止することができるようになる。
【0017】
また、アームレストは、運転席と助手席のうちのいずれか一方に対してのみ支軸を介して連結されているため、運転席と助手席における前後方向スライド位置およびシートバックのリクライニング角度を一致させることなしにウオークスルー通路を閉塞することができる。
また、アームレストの使用状態または格納状態において、第2アームレストを第1アームレストの上面に重ねた折り畳み状態にすると、第2アームレストの幅分だけ、ウオークスルー通路が開かれた状態となり、これにより、フロント席とリア席との間の乗員(特に、助手席に乗車した母親等)の行き来が可能となる。
また、アームレストの使用状態において、第2アームレストを第1アームレストの上面に重ねた折り畳み状態にすると、アームレストの高さが高くなり、逆に展開すると低くなるため、高さ調整が可能となる。
【0018】
本発明請求項2記載の車両用フロントシート構造では、前記アームレストが運転席側のシートバックの内側側面に支軸を介して支持されることにより、第2アームレストを第1アームレストの上面に重ねた使用状態における折り畳み状態において、フロント席とリア席との間を乗員(助手席に乗車した母親またはリヤ席に乗せた子供等)が行き来する際にアームレストが運転席とウオークスルー通路との間を仕切る隔壁の役目をなすもので、これにより、運転者への接触を阻止することができるようになる。
【0019】
本発明請求項3記載の車両用フロントシート構造では、前記第1、第2両アームレストの回動自由端面側に備えた展開ロック機構により、第2アームレストを展開させた状態でロックすることができるもので、これにより、展開状態を維持させることができるようになると共に、アームレストの使用状態においては、リヤ席側からの展開ロック機構の操作は困難であるため、子供によるリヤ席側からの解除操作を阻止することができるようになる。
【0020】
本発明請求項4記載の車両用フロントシート構造では、前記アームレストがシートバックの側面に沿う格納状態において、格納ロック機構により該格納状態にロックすることができるもので、これにより、車両前面衝突時におけるリヤ席乗員の前方への飛び出しをアームレストにより阻止することができるようになる。
【0021】
本発明請求項5記載の車両用フロントシート構造では、前記第2アームレストが第1アームレストにヒンジを介して連結された基台部に対し車両前後方向にスライド可能に設けられているもので、これにより、運転席と助手席の前後方向スライド位置がずれていても、第2アームレストを車両前後方向にスライドさせて位置を合わせることができるようになる。
【0022】
本発明請求項6記載の車両用フロントシート構造では、前記第2アームレストを第1アームレストにヒンジを介して連結された基台部に対し車幅方向にスライド可能に設けることで、第1、第2両アームレストの幅を両シートバック相互間の隙間の1/2以下にすることができるようになり、これにより、第2アームレストを第1アームレストの上面に重ねた折り畳み状態におけるウオークスルー通路の通行可能幅を広くすることができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、この発明の実施の形態は請求項1〜3に記載の発明に対応するものである。
図1(イ)は、発明の実施の形態の車両用フロントシート構造が適用された運転席を示す後方から見たアームレストの使用状態斜視図、図1(ロ)は同運転席および助手席を示す後方から見たアームレストの格納状態斜視図、図2はアームレストを回動自在に軸支する支軸部分の構造を示す分解斜視図、図3はアームレストを回動自在に軸支する支軸部分の構造および作動を示す側面図、図4は図3のIV−IV線における縦断面図、図5は図3のV−V線における縦断面図、図6は第1アームレストと第2アームレストとのヒンジ部分を示す前方からの斜視図、図7は第2アームレストの作動を示す縦断面図、図8は第2アームレストの展開状態を示す前方からの斜視図である。
【0024】
これらの図において、1は運転席、2は助手席、3はウオークスルー通路、4はアームレスト、5は支軸、6はヒンジ、11は運転席側シートクッション、12は運転席側シートバック、21は助手席側シートクッション、22は助手席側シートバックを示す。
【0025】
さらに詳述すると、前記運転席1と助手席2は別体に形成され、それぞれ独立して前後方向にスライド可能であると共に、両シートバック12、22はリクライニング可能となっている。なお、図示は省略したが、フロント席(運転席1および助手席2)の後部にはリヤ席が設けられている。
また、運転席1と助手席2との間には、フロント席とリア席との間の行き来を可能とするウオークスルー通路3が形成されている。
【0026】
前記アームレスト4は、図1、6〜8に示すように、第1アームレスト4aと第2アームレスト4bとで構成されていて、図2、3、7に示すように、第1アームレスト4aが支軸5を介して運転席1におけるシートバック12の内側側面に対し回動可能に支持されていて、この支軸5を中心としてシートバック12の側面に沿う格納状態(図1(ロ)参照)とシートクッション11方向に略水平に倒した使用状態(図1(イ)参照)との間を回動可能な状態に設けられている。
【0027】
次に、前記支軸5部分の構造を図2〜5、7に基づいて説明すると、シートバック12の内側側面12cにおけるフレーム12aに対して溶接固定されたブラケット12bの内側にシートバック12側の軸受部材51がねじ止めされる一方、第1アームレスト4aのフレーム41には、第1アームレスト4a側の軸受部材52が溶接固定されている。
【0028】
そして、第1アームレスト4a側の軸受部材52の一側には軸受穴52aが形成され、この軸受穴52aと対向するシートバック12側の軸受部材51には、ボルト挿通穴51aが形成されていて、前記軸受穴52aに支軸5を構成する大径軸部5aを有する段付きボルト53の大径軸部5aを挿通すると共に、ボルト挿通穴51aに先端ねじ部53aを挿通し、この先端ねじ部53aにナット54を螺合してボルト53を軸受部材51に対し締結固定することにより、第1アームレスト4aがシートバック12に対し回動自在に取り付けられている。
【0029】
また、第1アームレスト4a側の軸受部材52には、前記軸受穴52aを中心とする円弧状案内穴52bが形成される一方、シートバック12側の軸受部材51には、円弧状案内穴52bに沿って摺動するストッパピン51bが突出形成されていて、ストッパピン51bが円弧状案内穴52bの両端部に当接することで、第1アームレスト4aがシートバック12の内側側面12cに沿う格納状態の位置とシートクッション11方向に略水平に倒した使用状態の位置とでそれぞれ固定されるように構成されている。
【0030】
前記第2アームレスト4bは、図1、6〜8に示すように、第1アームレスト4aに対しその上面に重ねた状態の折り畳み状態と車幅方向に略180度反転させた展開状態とに変更可能な状態にヒンジ6、6を介して回動可能に連結されている。なお、前記ヒンジ6、6は、図6、7に示すように、第1、第2両アームレスト4a、4bのフレーム41、42に溶接固定されたブラケット43、44に対しねじ止めされている。
【0031】
そして、前記第1、第2両アームレスト4a、4bは、第2アームレスト4bを展開状態にすると、図1(ロ)に示すように、運転席1と助手席2の両シートバック12、22相互間の隙間をほぼ塞ぐ幅を有すると共に、折り畳むと運転席1と助手席2との間に形成された前記ウオークスルー通路3の通行が可能となるような幅に形成されている。
【0032】
また、図1(ロ)、図8に示すように、第1、第2両アームレスト4a、4bの回動自由端面4c、4d側に、第2アームレスト4bを展開させた状態でロックする展開ロック機構を構成する係合フック45a、係合ピン45bが設けられている。
【0033】
次に、この発明の実施の形態の作用・効果を説明する。
この発明の実施の形態の車両用フロントシート構造では、上述のように、構成されるため、支軸5を中心としてアームレスト4をシートクッション11方向に略水平に倒すことにより、図1(イ)、図6〜8に示すように、アームレスト4の使用状態となり、支軸5を中心としてアームレスト4をシートバック12の内側側面12cに沿わせて起立させることにより、図1(ロ)に示すように、アームレスト4の格納状態となる。
【0034】
そして、支軸5を中心としてアームレスト4をシートバック12の内側側面12cに沿わせて起立させた格納状態において、第1アームレスト4aに対し第2アームレスト4bを車幅方向に略180度反転させた展開状態とすることにより、運転席1と助手席2の両シートバック12、22相互間の隙間がほぼ塞がれた状態となるように第1、第2両アームレスト4a、4bの幅が設定されているため、この第2アームレスト4bを展開させたアームレスト4の格納状態では、ウオークスルー通路3が塞がれた状態となるもので、これにより、フロント席とリア席との間の乗員(特に、リヤ席に乗せた子供)の行き来を阻止することができるようになる。
【0035】
また、アームレスト4をシートクッション11方向に略水平に倒した使用状態において、第2アームレスト4bを展開させると、図1(イ)、図7、8に示すように、第1アームレスト4aと第2アームレスト4bとが運転席1と助手席2の両方でアームレストとして使用可能な状態になると共に、この第2アームレスト4bを展開させたアームレストの使用状態においても、同じく、ウオークスルー通路3が塞がれた状態となるもので、これにより、フロント席とリア席との間の乗員(特に、リヤ席に乗せた子供)の行き来を阻止することができるようになる。
【0036】
また、アームレスト4は、運転席1のシートバック12に対してのみ支軸5を介して連結されているため、運転席1と助手席2における前後方向スライド位置およびシートバック12、22のリクライニング角度を一致させることなしにウオークスルー通路3を閉塞することができるもので、これにより、スライド機能およびリクライニング機能を維持させることができるようになる。
【0037】
また、アームレスト4の使用状態または格納状態において、図1(イ)の実線で示すように、第2アームレスト4bを第1アームレスト4aの上面に重ねた折り畳み状態にすると、第2アームレスト4bの幅分だけ、ウオークスルー通路3が開かれた状態となり、これにより、簡単な操作でフロント席とリア席との間の乗員(特に、助手席に乗車した母親等)の行き来が可能な状態となる。
【0038】
また、アームレスト4の使用状態において、第2アームレスト4bを第1アームレスト4aの上面に重ねた折り畳み状態にすると、アームレスト4の高さが高くなり、逆に展開すると低くなるため、高さ調整が可能となる。
【0039】
また、アームレスト4が運転席1側のシートバック12の内側側面に支軸5を介して支持されることにより、第2アームレスト4bを第1アームレスト4aの上面に重ねた使用状態における折り畳み状態において、フロント席とリア席との間を乗員(助手席に乗車した母親またはリヤ席に乗せた子供等)が行き来する際にアームレスト4が運転席1とウオークスルー通路3との間を仕切る隔壁の役目をなすもので、これにより、運転者への接触を阻止することができるようになる。
【0040】
また、第1、第2両アームレスト4a、4bの回動自由端面側に備えた展開ロック機構を構成する係合フック45aと係合ピン45bとを係合させることにより、第2アームレスト4bを展開させた状態でロックすることができるもので、これにより、展開状態を確実に維持させることができるようになると共に、アームレスト4の使用状態においては、リヤ席側からの展開ロック機構の操作は困難であるため、子供によるリヤ席側からの解除操作を阻止することができるようになる。
【0041】
以上発明の実施の形態を図面により説明したが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限られるものではない。
例えば、発明の実施の形態では、アームレスト4を運転席1側に設けたが、助手席2側に設けることもできる。
【0042】
また、アームレスト4がシートバック12の内側側面12cに沿う格納状態において、該格納状態でロックする格納ロック機構を設けることにより、車両前面衝突時におけるリヤ席乗員の前方への飛び出しをアームレスト4により阻止することができるようになる。
【0043】
また、第2アームレスト4bを、第1アームレスト4aにヒンジ6、6を介して連結された基台部に対し車両前後方向にスライド可能に設けることにより、運転席1と助手席2の前後方向スライド位置がずれていても、第2アームレスト4bを車両前後方向にスライドさせて位置を合わせることができるようになる。
【0044】
また、第2アームレスト4bを、第1アームレスト4aにヒンジ6、6を介して連結された基台部に対し車幅方向にスライド可能に設けることにより、第1、第2両アームレスト4a、4bの幅を両シートバック12、22相互間の隙間の1/2以下にすることができるようになり、これにより、第2アームレスト4bを第1アームレスト4aの上面に重ねた折り畳み状態におけるウオークスルー通路3の通行可能幅を広くすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は発明の実施の形態の車両用フロントシート構造が適用された運転席を示す後方から見たアームレストの使用状態斜視図、(ロ)は同運転席および助手席を示す後方から見たアームレストの格納状態斜視図である。
【図2】アームレストを回動自在に軸支する支軸部分の構造を示す分解斜視図である。
【図3】アームレストを回動自在に軸支する支軸部分の構造および作動を示す側面図である。
【図4】図3のIV−IV線における縦断面図である。
【図5】図3のV−V線における縦断面図である。
【図6】第1アームレストと第2アームレストとのヒンジ部分を示す前方からの斜視図である。
【図7】第2アームレストの作動を示す縦断面図である。
【図8】第2アームレストの展開状態を示す前方からの斜視図である。
【図9】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 運転席(フロント席)
2 助手席(フロント席)
3 ウオークスルー通路
4 アームレスト
4a 第1アームレスト
4b 第2アームレスト
4c アームレストの回動自由端面
4d アームレストの回動自由端面
5 支軸
5a 大径軸部
6 ヒンジ
11 運転席側シートクッション
12 運転席側シートバック
12a フレーム
12b ブラケット
12c シートバックの内側側面
21 助手席側シートクッション
22 助手席側シートバック
41 フレーム
42 フレーム
43 ブラケット
44 ブラケット
45a 係合フック
45b 係合ピン
51 軸受部材
51a ボルト挿通穴
51b ストッパピン
52 軸受部材
52a 軸受穴
52b 円弧状案内穴
53 段付きボルト
53a ねじ部
54 ナット

Claims (6)

  1. 運転席と助手席との間にフロント席とリア席との間の行き来を可能とするウオークスルー通路が形成され、
    前記運転席と助手席のいずれか一方のシートバックの内側側面に支軸を介して支持されたアームレストがシートバックの側面に沿う格納状態とシートクッション方向に略水平に倒した使用状態との間を回動可能な状態に設けられ、
    前記アームレストが前記支軸を介してシートバックに回動可能に支持された第1アームレストと、該第1アームレストに対しその上面に重ねた状態の折り畳み状態と車幅方向に略180度反転させた展開状態とに変更可能な状態にヒンジを介して設けられた第2アームレストとで構成され、
    前記第2アームレストを展開状態にすると運転席と助手席の両シートバック相互間の隙間をほぼ塞ぐ幅を有すると共に、折り畳むと運転席と助手席との間に形成された前記ウオークスルー通路の通行が可能となるように構成されていることを特徴とする車両用フロントシート構造。
  2. 前記アームレストが運転席側のシートバックの内側側面に支軸を介して支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フロントシート構造。
  3. 前記第1、第2両アームレストの回動自由端面側に、第2アームレストを展開させた状態でロックする展開ロック機構を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用フロントシート構造。
  4. 前記アームレストがシートバックの側面に沿う格納状態において、該格納状態にロックする格納ロック機構を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用フロントシート構造。
  5. 前記第2アームレストが前記第1アームレストに前記ヒンジを介して連結された基台部に対し車両前後方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用フロントシート構造。
  6. 前記第2アームレストが前記第1アームレストに前記ヒンジを介して連結された基台部に対し車幅方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用フロントシート構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108357402A (zh) * 2017-01-24 2018-08-03 福特全球技术公司 用于软扶手应用的可翻转书写表面
CN111823984A (zh) * 2019-04-16 2020-10-27 标致雪铁龙汽车股份有限公司 一种后排座椅扶手及车辆

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