JP2010247575A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックの背凭れ角度の調整操作を電動で行えるようにしても、シートバックを前傾姿勢に切換えるウォークイン操作をロック解除式にしてスムーズに行えるようにする。
【解決手段】シートバック2は電動駆動式のリクライニング装置4によってシートクッション3と連結されている。シートクッション3は互いに回転可能にヒンジ連結された前側パーツ3Aと後側パーツ3Bとに二分されて構成されて、常時は各パーツ3A,3Bの支軸3Cを中心としたヒンジ回転がロック装置10によってロックされており、ウォークインレバーの操作によってロック装置10の解除操作を行うことで、シートバック2が後側パーツ3Bと一体的となって前側パーツ3Aとのヒンジ連結点(支軸3C)まわりに前傾回転することのできる状態に切換えられるロック解除式の回転ヒンジ構造となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートバックが背凭れ角度調整可能で、かつ前傾姿勢位置まで倒れ込むウォークイン動作も可能とされた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックを前傾姿勢となる位置まで倒し込んでシート全体を車両前方側へスライドさせることにより、シート後ろの乗降ドアのない後席シートへの乗降スペースを空けられるようにするウォークイン機能が備えられているものがある。ここで、下記特許文献1には、上記したウォークイン機能を備えた車両用シートの構成が開示されている。
この開示では、シートバックがシートクッションに対して回転留め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置を介して連結されている。このリクライニング装置は、シートバックの傾動回転をロックした状態と解除した状態とに切換えられる構成となっており、常時は傾動回転をロックした状態とされて保持されている。そして、リクライニング装置は、車両用シートをウォークイン姿勢に切換えるための操作が行われることによって、そのロック状態が解除されて、シートバックの前傾回転を許容した状態に切換えられるようになっている。
特開2009−23384号公報
しかし、上記開示の従来技術では、リクライニング装置が電気モータの駆動回転に伴ってシートバックの傾動回転を行うような電動タイプの構成となっている場合に、上記のようにシートバックの背凭れロックを解除してシートバックを即座に前傾姿勢に切換えるようなスムーズな切換え操作が行えないという問題がある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックの背凭れ角度の調整操作を電動で行えるようにしても、シートバックを前傾姿勢に切換えるウォークイン操作をロック解除式にしてスムーズに行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックが背凭れ角度調整可能で、かつ前傾姿勢位置まで倒れ込むウォークイン動作も可能とされた車両用シートであり、電動駆動式のリクライニング装置と回転ヒンジ機構とを有する。リクライニング装置は、シートバックをシートクッションに対して傾動回転可能に連結する。回転ヒンジ機構は、リクライニング装置を介したシートバックの傾動回転とは異なる中心軸線まわりに、シートバックを傾動回転させられるように支持する。リクライニング装置は、その電動駆動に伴ってシートバックの背凭れ角度を変動させたり留めたりする電動駆動式の構成とされている。一方、回転ヒンジ機構は、シートクッションが互いに回転可能にヒンジ連結された前側パーツと後側パーツとに二分されて構成されて、常時は各パーツのヒンジ回転がロック装置によってロックされているが、ロック装置の解除操作を行うことで、シートバックが後側パーツと一体的となって前側パーツとのヒンジ連結点まわりに前傾回転することのできる状態に切換えられるロック解除式の回転ヒンジ構造となっている。
この第1の発明によれば、シートバックは、電動駆動式のリクライニング装置によってその背凭れ角度の調整操作が行われる一方で、ロック装置の解除操作を行うことで、シートクッションの後側パーツと一体的となって前側パーツとのヒンジ連結点まわりに前傾回転することのできる状態に切換えられる。このように、シートバックの背凭れ角度の調整操作を電動で行えるようにしても、シートバックを前傾姿勢に切換えるウォークイン操作をロック解除式にしてスムーズに行えるようにすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、ロック装置は、前側パーツ或いは後側パーツのうちの一方側のパーツに設けられたストライカに、他方側のパーツに設けられたフック部材が引掛けられて係合ロックする構成となっている。前側パーツには、シートバックの肩口部からシートベルトウェビングが引き出されるシートベルト装置の装着具となるバックルが連結されている。前側パーツは、バックルとの連結点よりも上方側でかつリクライニング装置によるシートバックの傾動回転の中心軸線よりも下方側の領域部で、回転ヒンジ機構によって後側パーツと回転可能にヒンジ連結されていると共に、バックルとの連結点よりも後方側でかつ下方側の領域部で、フック部材とストライカとによる係合ロックが行われる構成となっている。
この第2の発明によれば、車両前突等の発生によって着座乗員が車両前方側に放り出されるような大荷重の入力を受けることにより、この乗員の身体を受け止めるシートベルトウェビングを介して、シートバックに前倒れ回転方向の負荷が入力される。この負荷は、回転留め状態とされたリクライニング装置を介して、シートクッションの後側パーツを前側パーツに対してヒンジ連結点まわりに前回転させる方向の負荷として入力される。しかし、この負荷を受け止めるヒンジ連結部やロック装置が、上記した各領域部に配置設定されることで安定した支え力を発揮できるようになっていることにより、かかる負荷を安定した力で受け止めることのできる支持構造を構成することができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、リクライニング装置によるシートバックの傾動回転の中心軸点と、前側パーツと後側パーツとがヒンジ連結されたヒンジ連結点と、フック部材とストライカとが係合ロックするロック点と、を結んで形成される三角形が、正三角形に近似する形となる配置構成となっている。
この第3の発明によれば、ヒンジ連結部やロック装置がそれぞれ上記した配置関係となる位置に設けられていることにより、シートクッションの後側パーツが前側パーツに対してヒンジ連結点まわりに前回転する方向の負荷、及び後側パーツが前側パーツに対してストライカのまわりに後ろ回転する方向の負荷が、それぞれ、安定した力で受け止められることとなる。したがって、上記した支持構造によって、シートバックに入力される前倒れ回転方向の負荷及び後倒れ回転方向の負荷を、それぞれ安定した力で受け止めることができる。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した側面図である。 車両用シートの骨格構造を表した斜視図である。 車両用シートの外観斜視図である。 図1の状態からロック装置のロックを解除した状態を表した側面図である。 シートバックを前傾姿勢位置まで倒し込んだ状態を表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図3に示されるように、三列シートを備えた車両の二列目シートとして採用されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有して構成されている。ここで、シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、電動駆動式のリクライニング装置4を介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結されて支持されている。
上記した各リクライニング装置4は、詳しくは、図2に示されるように、シートバック2の骨格を成す門型のバックフレーム2Fの両脚部と、その両外側に配設されたシートクッション3の骨格を成す板状のフレーム(後側パーツ3B)との間に介在して、これらを互いに連結している。ここで、バックフレーム2Fは、シートバック2の左右両サイドの骨格を成す長板状のサイドフレームと、これらサイドフレームの上端部間に架け渡されて剛結合された逆U字型のアッパフレームとによって、門型に組まれて構成されている。
そして、このバックフレーム2Fの門形状の内部には、その上下二箇所に、板状の補強板2Hが左右に架け渡されて剛結合されている。更にバックフレーム2Fの下端部には、後述する電動駆動装置5を支持するブラケット2Jを間に介して、鋼管パイプより成る補強パイプ2Pが左右に架け渡されて剛結合されている。これにより、バックフレーム2Fが枠状に組まれて構成されており、その曲げ強度や捩り強度が補強されている。
上記した各リクライニング装置4は、それらの中心部に挿通された操作軸4Cが上記した補強パイプ2Pの内部に挿通されたロッド4Dによって互いに一体的に連結されており、ロッド4Dがシートバック2内に配された電動駆動装置5によって軸回転操作されたり回転留めされたりすることによって、互いに同期して一斉に回転操作されたり回転留めされたりするようになっている。
ここで、上記した各リクライニング装置4は、常時は回転留めされた状態として、シートクッション3に対するシートバック2の背凭れ角度を固定した状態に保持している。そして、各リクライニング装置4は、ロッド4Dが電動駆動装置5によって一方向或いは他方向に軸回転操作される動きに伴って、図3に示されるように、シートバック2の背凭れ角度を前方側或いは後方側に傾動させるように駆動操作されるようになっている。
なお、上記した各リクライニング装置4の基本的構成は、特開2008−18055号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これについての詳細な説明は省略することとする。簡単に説明すると、これらリクライニング装置4は、外歯車を有する外歯部材と内歯車を有する内歯部材とが組み付けられて構成されており、電動駆動装置5の駆動によって操作軸4Cが軸回転操作されることにより、外歯車が内歯車に対する噛合位置を変えながら公転運動する構成となっている。
そして、各リクライニング装置4は、電動駆動装置5の駆動が止められることにより、外歯車と内歯車との間に設けられた押し付け部材によって、両歯車が互いに噛合する方向に押さえ付けられた状態となって保持されて、回転留めされた状態に保たれる構成となっている。
ここで、図2に戻って、上記した電動駆動装置5によるロッド4Dの回転駆動操作は、電気モータ5Aを駆動源として行われ、シートバック2の背凭れ角度を調整しやすいようにその駆動速度が比較的緩やかな速度に設定されている。これに伴って、シートバック2は、その背凭れ角度を大きく変動させる場合には、その移動に一定の長い時間を要する構成となっている。
ところで、本実施例の車両用シート1には、乗員が着座から離れている時に、シートバック2を前傾姿勢まで倒し込んでシート全体を車両前方側へスライドさせることにより、シート後ろの乗降ドアのない後席シート(三列目シート)への乗降スペースを空けられるようにするウォークイン機能が搭載されている。以下、このウォークイン機能の構成について詳しく説明をする。
すなわち、図1に示されるように、シートクッション3は、その骨格構造が、シートクッション3の主要部全体の骨格を成す前側パーツ3Aと、シートバック2との連結部を構成する後側パーツ3Bとに二分されて構成されている。これら前側パーツ3Aと後側パーツ3Bとは、互いが支軸3Cによって回転可能にヒンジ連結されており、常時は各後側パーツ3Bに設けられたロック装置10が前側パーツ3Aの後端部に設けられたストライカAeに係合ロックする構造によって回転ロックされた状態に保持されている。
ここで、上記した前側パーツ3Aの車両アウター側の側部には、図示は省略されているが、シートバック2の肩口部からシートベルトウェビングが引き出されるタイプのシートベルト装置の装着具となるバックル7が連結されている。このバックル7は、その根元側の支え部を構成する金属板の下端部が、連結軸7Aによって前側パーツ3Aのアウター側の側板部Aaに連結されて固定されている。
そして、上記した前側パーツ3Aの両側板部Aaの間には、鋼管パイプより成る補強パイプAbが架け渡されて剛結合されている。ここで、前側パーツ3Aは、詳しくは、バックル7との連結点よりも上方側で、かつリクライニング装置4によるシートバック2の傾動回転の中心軸線4Rよりも下方側の領域部で、支軸3Cによって後側パーツ3Bと回転可能にヒンジ連結されている。そして、前側パーツ3Aは、上記した連結軸7Aによるバックル7との連結点よりも後方側で、かつ下方側の領域部に、上述した各ロック装置10のラッチ12によって係合ロックされるストライカAeが設けられている。
これにより、上記した領域部において、ストライカAeと各ロック装置10のラッチ12とが係合ロックするロック点が設定されている。また、リクライニング装置4によるシートバック2の傾動回転の中心軸点(中心軸線4R)と、支軸3Cによる前側パーツ3Aと後側パーツ3Bとのヒンジ連結点と、上記したストライカAeの配されたロック点とを結んで形成される三角形が、正三角形に近似する形となるように、各点の配置が設定されている。
すなわち、上記した三点が、いずれか一点が他の二点の配置間寸法に対して著しく離間するような配置関係となるのではなく、互いの配置間寸法がほぼ近似した配置関係となるように設定されている。これにより、車両前突等の発生によって着座乗員が車両前方側に放り出されるような大荷重の入力を受けた際に、この乗員の身体を受け止めるシートベルトウェビングを介して、シートバック2に前倒れ回転方向の負荷が入力されても、かかる負荷を安定した力で受け止めることのできるようになっている。
具体的には、シートバック2に前倒れ回転方向の負荷が入力されると、この負荷は、回転留め状態とされたリクライニング装置4を介して、シートクッション3の後側パーツ3Bを前側パーツ3Aに対してヒンジ連結点(支軸3C)まわりに前回転させる方向の負荷として入力される。しかし、この負荷を受け止めるヒンジ連結点(支軸3C)やロック点(ストライカAeとロック装置10との係合部)が、上記した各領域部に配置設定されることにより、シートの前後方向や高さ方向に安定した支持力を発揮することのできる支持点間寸法が確保されており、上記した負荷が安定した支え力によって支えられるようになっている。
また、ヒンジ連結点(支軸3C)やロック点(ストライカAeとロック装置10との係合部)がそれぞれ上記した正三角形に近似した配置関係となる位置に設けられていることにより、後側パーツ3Bが前側パーツ3Aに対して支軸3Cまわりに前回転する方向の負荷や、後側パーツ3Bが前側パーツ3Aに対してストライカAeのまわりに後ろ回転する方向の負荷も、それぞれ、安定した力で受け止められることとなる。
したがって、上記した支持構造によって、シートバック2に入力される前倒れ回転方向の負荷や後倒れ回転方向の負荷を、それぞれ安定した力で受け止めることができる。上記したシートバック2は、その肩口部等の部位に設けられた図示しないウォークインレバーのレバー操作が行われることにより、ロック装置10のロック状態が解除されて(図4参照)、後側パーツ3Bと一体的となって支軸3Cのまわりに前傾回転する(図5参照)。詳しくは、上述した支軸3Cの配設部には、後側パーツ3Bを前側パーツ3Aに対して常時前回転させる方向に附勢する捩りバネCaが掛着されている。
この捩りバネCaは、支軸3Cに巻装されるかたちで捩り込まれて配設されており、その一端が前側パーツ3Aの天板部Acの底面に当てられて係止されると共に、他端が後側パーツ3Bの前縁部に曲げ形成された係止板Baに当てられて係止されている。これにより、シートバック2は、ウォークインレバー(図示省略)の操作によってロック装置10のロック状態が解除されることにより、捩りバネCaの附勢力によって前傾姿勢となる位置まで倒し込まれるようになっている(図5参照)。
ここで、シートバック2の前傾回転は、図5に示されるように、後側パーツ3Bに形成された係止板Baが、前側パーツ3Aの天板部Acの後端部に形成された係止部Adと当接する位置で止められるようになっている。また、上記したウォークインレバーの操作が行われることにより、図示は省略されているが、車両用シート1をフロアに対して車両前後方向にスライド移動可能に連結しているスライダ装置のスライドロック状態も解除されるようになっている。
これにより、シートバック2を前傾姿勢にした状態としてシート全体を車両前方側へスライドさせることができ、その後ろの乗降ドアのない後席シート(三列目シート)への乗降スペースを空けることができる。そして、上記のようにウォークイン動作させた車両用シート1を元の着座使用可能な姿勢状態に戻すときには、車両用シート1をスライド前の位置に戻して、シートバック2を後方側に倒し込むことにより、ロック装置10がストライカAeに押し込まれて係合ロックするため、車両用シート1がウォークイン動作前の姿勢状態に戻される。
以下、上述したロック装置10のストライカAeに対する係合ロック構造について説明する。このロック装置10は、後側パーツ3Bに固定されて設けられており、前述した前側パーツ3Aに設けられたストライカAeに係合ロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えている。具体的には、ロック装置10は、図1に示されるように、基板となるベース板11と、このベース板11に回転可能に軸連結されたラッチ12及びポール13と、これらラッチ12とポール13との間に掛着された引張バネ14と、を有する。
詳しくは、ベース板11は、連結軸11Bによって後側パーツ3Bに一体的に連結されている。そして、ラッチ12は、支軸12Eによってベース板11に回転可能に軸連結されており、ストライカAeがベース板11に形成された受入口11Aに相対的に押し込まれる動きによって、上顎部12AがストライカAeによって押し回されて、下顎部12BをストライカAeの背後側に回し込んで受入口11Aを塞ぐ構成となっている。
そして、ポール13は、支軸13Dによってベース板11に回転可能に軸連結されている。このポール13は、ラッチ12がストライカAeと係合する位置まで押し回されることにより、このラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、ラッチ12に突き当てられた係合状態となって、ラッチ12を上記した受入口11Aを塞いだ姿勢状態にロックするようになっている。
より具体的に説明すると、ラッチ12は、ベース板11に貫通形成された湾曲形状の長孔11C内に挿通された掛ピン12Cと連結されており、この掛ピン12Cが長孔11C内をスライドとされる範囲内において回転移動することができるようになっている。このラッチ12は、図4に示されるように、上記した掛ピン12Cとポール13の掛部13Bとの間に掛着された引張バネ14の附勢力により、ストライカAeと係合ロックする前の常時は、図示反時計回り方向に回転附勢された状態として、掛ピン12Cが長孔11Cの端部に係止する回転位置にて保持されている。
上記したラッチ12は、ストライカAeと係合ロックする前の常時は、上顎部12Aをベース板11に形成された受入口11Aの口内に上顎部12Aを張り出させた姿勢状態に保持されている。そして、ラッチ12は、ストライカAeが受入口11Aの口内に押し込まれることにより、上顎部12AがストライカAeによって押し退けられる格好で引張バネ14の附勢に抗して図示時計回り方向に回転操作される。これにより、下顎部12BがストライカAeの背後に回り込むかたちで受入口11Aを塞ぐように回し込まれる(図5参照)。
そしてこれにより、ラッチ12は、その外周部に形成された角部12Dが、ポール13に形成された角部13Aに突き当てられて回転留めされた状態となる。ここで、図1に戻って、ポール13は、前述したラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、常時は図示時計回り方向に回転附勢されており、その角部13Aをラッチ12の角部12Dに乗り上げさせた初期の回転位置状態に保持されている。
そして、ポール13は、図4に示されるように、ラッチ12の上顎部12AがストライカAeによって図示時計回り方向に押し回されて、角部13Aがラッチ12の角部12Dの段差下に落ち込むことにより、ラッチ12の時計回り方向への回転移動を阻止した状態(ロック状態)となる。すなわち、ポール13は、上記したラッチ12の回転により、角部13Aが角部12Dに乗り上がった状態から外れると、引張バネ14の附勢力によって、図示時計回り方向に回される。
これにより、ポール13は、角部13Aを角部12Dの段差下に落ち込ませた状態となる。そして、この状態となるときには、ラッチ12は、その下顎部12Bによって、受入口11Aを塞ぎ込んだ回転姿勢となる。したがって、この状態から、ラッチ12が引張バネ14の附勢力によって図示反時計回り方向に回されようとしても、角部12Dがポール13の角部13Aに突き当てられてその回転移動が阻止されるため、ラッチ12は回転留めされた状態(ロック状態)となって保持されることとなる。
そしてこれにより、ストライカAeは、その背後側にラッチ12の下顎部12Bが回し込まれた係合によって、受入口11Aから出られないようにロックされた状態となって保持される。この、ラッチ12やポール13によるストライカAeの係合ロック状態は、ポール13のケーブル掛部13Cに掛着されたケーブル15が、前述したウォークインレバー(図示省略)の操作によって引張り操作されることで解除される。
具体的には、ケーブル15が引張られてポール13が図示反時計回り方向に回転操作されることにより、角部13Aが角部12Dと突き合わされた状態から外される。これにより、ラッチ12が引張バネ14の附勢力によって図示反時計回り方向に回されて、上顎部12AがストライカAeを受入口11Aの外へ吐き出す格好で作動すると共に、角部12Dが角部13Aの下側に潜り込むように移動する。そして、この状態でケーブル15の引張り操作(ウォークインレバーの操作)をやめることにより、再び、引張バネ14の附勢力によって、ポール13の角部13Aがラッチ12の角部12Dに乗り上がった状態となり、ロック装置10がストライカAeと係合ロックすることのできる初期状態に戻される。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、シートバック2は、電動駆動式のリクライニング装置4によってその背凭れ角度の調整操作が行われる一方で、ウォークインレバー(図示省略)の操作によってロック装置10の解除操作を行うことで、シートクッション3の後側パーツ3Bと一体的となって前側パーツ3Aとのヒンジ連結点(支軸3C)まわりに前傾回転することのできる状態に切換えられる。このように、シートバック2の背凭れ角度の調整操作を電動で行えるようにしても、シートバック2を前傾姿勢に切換えるウォークイン操作をロック解除式にすることでスムーズに行えるようにすることができる。
1 車両用シート
2 シートバック
2F バックフレーム
2P 補強パイプ
2H 補強板
2J ブラケット
3 シートクッション
3A 前側パーツ
Aa 側板部
Ab 補強パイプ
Ac 天板部
Ad 係止部
Ae ストライカ
3B 後側パーツ
Ba 係止板
3C 支軸(ヒンジ連結点)
Ca 捩りバネ
4 リクライニング装置
4C 操作軸
4D ロッド
4R 中心軸線
5 電動駆動装置
5A 電気モータ
7 バックル
7A 連結軸
10 ロック装置
11 ベース板
11A 受入口
11B 連結軸
11C 長孔
12 ラッチ(フック部材)
12A 上顎部
12B 下顎部
12C 掛ピン
12D 角部
12E 支軸
13 ポール
13A 角部
13B 掛部
13C ケーブル掛部
13D 支軸
14 引張バネ
15 ケーブル

Claims (3)

  1. シートバックが背凭れ角度調整可能で、かつ前傾姿勢位置まで倒れ込むウォークイン動作も可能とされた車両用シートであって、
    前記シートバックをシートクッションに対して傾動回転可能に連結する電動駆動式のリクライニング装置と、
    該リクライニング装置を介したシートバックの傾動回転とは異なる中心軸線まわりに前記シートバックを傾動回転させられるように支持する回転ヒンジ機構と、を有し、
    前記リクライニング装置がその電動駆動に伴って前記シートバックの背凭れ角度を変動させたり留めたりする電動駆動式の構成とされる一方、前記回転ヒンジ機構は前記シートクッションが互いに回転可能にヒンジ連結された前側パーツと後側パーツとに二分されて構成されて、常時は当該各パーツのヒンジ回転がロック装置によってロックされているが該ロック装置の解除操作を行うことで前記シートバックが前記後側パーツと一体的となって前側パーツとのヒンジ連結点まわりに前傾回転することのできる状態に切換えられるロック解除式の回転ヒンジ構造となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記ロック装置は前記前側パーツ或いは後側パーツのうちの一方側のパーツに設けられたストライカに他方側のパーツに設けられたフック部材が引掛けられて係合ロックする構成となっており、前記前側パーツには前記シートバックの肩口部からシートベルトウェビングが引き出されるシートベルト装置の装着具となるバックルが連結されており、該前側パーツは前記バックルとの連結点よりも上方側でかつ前記リクライニング装置によるシートバックの傾動回転の中心軸線よりも下方側の領域部で前記回転ヒンジ機構によって前記後側パーツと回転可能にヒンジ連結されていると共に、該バックルとの連結点よりも後方側でかつ下方側の領域部で前記フック部材と前記ストライカとによる係合ロックが行われる構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記リクライニング装置によるシートバックの傾動回転の中心軸点と、前記前側パーツと後側パーツとがヒンジ連結されたヒンジ連結点と、前記フック部材とストライカとが係合ロックするロック点と、を結んで形成される三角形が正三角形に近似する形となる配置構成となっていることを特徴とする車両用シート。
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