JP2004237657A - 画像形成システムおよび画像形成方法並びにこれに用いる課金処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像の媒体への形成を行ない、このモノクロ画像の媒体への形成に対する課金をより適正に行なう。
【解決手段】モノクロ画像の形成が指示されたときに黒(K)のトナーの残量が値0のときには、CYMのトナーを重ねることにより得られるコンポジットブラックによりモノクロ画像の形成の実行し(S210)、Kのトナーカートリッジの記憶素子に格納されているサイズ毎の使用回数のうち画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメンする(S230)。そして、使用後に回収したトナーカートリッジの記憶素子に記憶されているサイズ毎の使用回数に基づいて画像形成に対する課金処理を行なう。この結果、Kのトナー残量がないときでもモノクロ画像の形成を行なうことができ、その際の課金を通常のモノクロ画像の形成に対する課金として取り扱うことができる。
【選択図】 図7
【解決手段】モノクロ画像の形成が指示されたときに黒(K)のトナーの残量が値0のときには、CYMのトナーを重ねることにより得られるコンポジットブラックによりモノクロ画像の形成の実行し(S210)、Kのトナーカートリッジの記憶素子に格納されているサイズ毎の使用回数のうち画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメンする(S230)。そして、使用後に回収したトナーカートリッジの記憶素子に記憶されているサイズ毎の使用回数に基づいて画像形成に対する課金処理を行なう。この結果、Kのトナー残量がないときでもモノクロ画像の形成を行なうことができ、その際の課金を通常のモノクロ画像の形成に対する課金として取り扱うことができる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成システムおよび画像形成方法並びにこれに用いる課金処理方法に関し、詳しくは、黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像を形成可能な画像形成システムおよび黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像とモノクロ画像とを形成する画像形成方法並びにこの画像形成方法に用いる課金処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成システムとしては、プリンタの消耗品の使用料に基づいて課金計算するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、ユーザ毎に印刷に使用する消耗品の使用量を記憶しておき、各ユーザ毎の消耗品の使用量に基づいて各ユーザ毎の課金計算を行なっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−309147号公報(1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年普及したカラーレーザプリンタでは、黒,シアン,マゼンタ,イエローの4色のトナーを用いてカラー画像を印刷すると共に黒のトナーを用いてモノクロ画像を印刷する。このカラーレーザプリンタでは、カラー画像を印刷するときには4色のトナーを用い、モノクロ画像を印刷するときには黒のトナーをもちいるが、黒のトナーの残量がないときにはカラー画像もモノクロ画像も印刷することができない。なお、こうしたカラーレーザプリンタにおける課金処理でも消耗品の使用量として4色のトナーの使用量に基づいて行なうこともでき、この課金処理では、モノクロ画像の印刷であるかカラー画像の印刷であるかを区別することなくトナーの使用量の観点で行なうことができる。
【0005】
本発明の画像形成システムおよび画像形成方法は、黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像の媒体への形成を行なうことを目的の一つとする。また、本発明の画像形成システムおよび画像形成方法に用いる課金処理は、黒の記録剤の残量がないときに実行したモノクロ画像の媒体への形成に対する課金をより適正に行なうことを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の画像形成システムおよび画像形成方法並びにこれに用いる課金処理方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の画像形成システムは、
黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像を形成可能な画像形成システムであって、
モノクロ画像の形成とカラー画像の形成とを選択する画像種別選択手段と、
前記画像種別選択手段によりモノクロ画像の形成が選択されたときには黒の記録剤を用いて画像形成を実行し、前記画像種別選択手段によりカラー画像の形成が選択されたときには複数の色の記録剤を用いて画像形成を実行する画像形成実行手段と、
少なくとも黒の記録剤の残量を検出する残量検出手段と、
を備え、
前記画像形成実行手段は、前記画像種別選択手段によりモノクロ画像の形成が選択されたときに前記残量検出手段により黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行する手段である
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の画像形成システムでは、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行するから、黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像を形成することができる。ここで、複数の記録剤は複数の色のトナーである場合を含む。
【0009】
こうした本発明の画像形成システムにおいて、前記複数の色の記録剤は、黒,シアン,マゼンタ,イエローの4色の記録剤であるものとすることもできる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記画像形成実行手段は、シアンとマゼンタとイエローの記録剤を重ねることにより疑似モノクロ画像形成を実行する手段であるものとすることもできる。これは、シアン,マゼンタ,イエローの3色を用いてカラー表現する減法混色では、この3色を重ねることにより黒を表現できることに基づく。
【0010】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記複数の色の記録剤の使用に関する使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、該使用情報記憶手段により記憶されている前記使用情報に基づいて画像形成に対して課金計算する課金計算手段と、前記画像形成実行手段により疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤の使用によりモノクロ画像形成が実行されたものとして前記使用情報を調整する使用情報調整手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、疑似モノクロ画像形成に対する課金をより適正なものとすることができる。
【0011】
この課金計算手段を備える態様の本発明の画像形成システムにおいて、前記複数の色の記録剤が色毎に充填され前記使用情報記憶手段として機能する記録素子が取り付けられた着脱可能な色毎の記録剤カートリッジと、前記画像形成実行手段による画像形成の実行の際に使用した色の記録剤カートリッジの記憶素子に前記使用情報を格納する使用情報格納手段と、を備え、前記課金計算手段は前記使用情報格納手段により前記記録剤カートリッジの記憶素子に格納された使用情報に基づいて課金計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記録剤カートリッジ毎に課金計算することができる。
【0012】
この記録剤カートリッジの記憶素子が使用情報記憶手段として機能する態様の本発明の画像形成システムにおいて、前記使用情報は、画像形成に対応する記録剤カートリッジの記録剤が用いられた使用回数であり、前記使用情報調整手段は前記画像形成実行手段により疑似モノクロ画像形成が実行されたときには黒の記録剤カートリッジの記憶素子に格納されている使用回数を画像形成数だけ増加すると共に他の記録剤カートリッジの記録素子に格納されている使用回数を対応する記録剤カートリッジの使用に拘わらず変更しないことにより調整する手段であり、前記課金計算手段は前記記録剤カートリッジ毎に記憶素子に格納された画像形成回数に基づいて課金計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記録剤カートリッジの使用に拘わらず、疑似モノクロ画像形成の課金処理を適正に行なうことができる。
【0013】
また、記録剤カートリッジの記憶素子が使用情報記憶手段として機能する態様の本発明の画像形成システムにおいて、前記画像種別選択手段と前記画像形成実行手段と前記残量検出手段と前記使用情報格納手段と前記使用情報調整手段とを有し、前記複数の色毎の記録剤カートリッジが着脱される画像形成装置と、前記画像形成装置から回収された前記複数の色毎の記録剤カートリッジの記憶素子から前記使用情報を取得する使用情報取得手段と前記課金計算手段とを有する課金計算装置と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、画像形成装置と課金計算装置とを別体のものとすることができる。特に記録剤カートリッジの記憶素子を用いて情報の受け渡しを行なうから、画像形成装置と課金処理装置とを通信回線などにより接続する必要もない。
【0014】
本発明の画像形成方法は、
黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像とモノクロ画像とを形成する画像形成方法であって、
(a)モノクロ画像の形成かカラー画像の形成かを選択し、
(b)黒の記録剤の残量を検出し、
(c)モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0でないときには黒の記録剤を用いて画像形成を実行し、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行し、カラー画像の形成が選択されたときには複数の色の記録剤を用いて画像形成を実行する
ことを要旨とする。
【0015】
この本発明の画像形成方法によれば、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行するから、黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像を形成することができる。
【0016】
こうした本発明の画像形成方法に用いる課金処理方法は、
(d)前記複数の色の記録剤の使用に関する使用情報を記憶し、
(e)前記疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤の使用によりモノクロ画像形成が実行されたものとして前記使用情報を調整し、
(f)前記記憶された使用情報に基づいて画像形成に対して課金計算する
ことを要旨とする。
【0017】
この本発明の課金処理方法によれば、疑似モノクロ画像形成に対する課金をより適正なものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例としての画像形成装置として機能するカラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とからなる画像形成システム10の構成の概略を示す構成図である。実施例の画像形成システム10は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32K(以下、単にトナーカートリッジという場合には符号を40と記す)が装着されてカラー画像やモノクロ画像を形成可能なカラーレーザプリンタ20と、カラーレーザプリンタ20から回収されたトナーカートリッジ32が接続されてカラーレーザプリンタ20によるカラー印刷に対する課金計算する課金管理装置70とにより構成されている。
【0019】
図2は、実施例のカラーレーザプリンタ20の構成の概略を示す構成図であり、図3は実施例のカラーレーザプリンタ20のコントローラ50における制御信号の入出力を示すブロック図である。実施例のカラーレーザプリンタ20は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図2に例すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された各色毎の画像を帯電された感光体21上にレーザを照射して静電潜像として形成する露光器22と、着脱自在に装着された各色のトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器23と、感光体21上に現像された各色のトナー像を転写ベルト24に重ねて転写してカラートナー像を形成する一次転写ユニット25と、用紙カセット26から用紙を搬送する搬送ユニット27と、搬送された用紙に転写ベルト24に形成されたカラートナー像を転写する二次転写ユニット28と、用紙上に転写されたカラートナー像を用紙に融着定着させて排紙する定着ユニット29と、現像器23の回転に伴ってトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kに取り付けられた記憶素子33C,33M,33Y,33K(以下、単に記憶素子という場合には符号を32と記す)に接続してカートリッジのトナーの色に関する情報などを読み込んだり画像形成の際に使用したトナーカートリッジに関する使用情報を書き込む可動接続部30と、こうしたカラーレーザプリンタ20全体の動作を制御するコントローラ50とを備える。尚、実施例では、単一感光体方式と中間転写方式を採用した画像形成装置にて説明したが、各色毎に感光体、現像器を持つタンデム方式等の他の構成であっても何ら問題はない。
【0020】
コントローラ50は、図3に示すように、CPU51やRAM52,ROM53を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、各種センサ(例えば、温度センサなど)による検出値やその他の入力信号(例えば、操作者によるプリント指示信号など)が信号ラインを介して入力され、これらの入力信号に基づいて露光器駆動制御部54や現像器駆動制御部55,一次転写ユニット駆動制御部56,二次転写ユニット駆動制御部57,定着ユニット駆動制御部58,搬送ユニット駆動制御部59,可動接続部駆動制御部60などを介して露光器22や現像器23,一次転写ユニット25,二次転写ユニット28,定着ユニット29,搬送ユニット27,可動接続部30などのカラーレーザプリンタ20の各部の動作を制御している。
【0021】
図4はトナーカートリッジ32の外観の一例を示す外観図であり、図5はトナーカートリッジ32に取り付けられた記憶素子33の機能ブロック図である。トナーカートリッジ32は、図4に示すように、その端部に設けられた収納部32aの内側に記憶素子33が取り付けられている。記憶素子33は、図5に示すように、データを記憶するメモリセル33aと、このメモリセル33aにおけるデータの読み書きを制御するリード・ライト制御部33bと、クロック信号CLKに基づいてリード・ライト制御部33bを介してカラーレーザプリンタ20のコントローラ50とデータのやり取りを行なう際のカウントアップを行なうアドレスカウンタ33cとを備える。こうした記憶素子33としては、例えば、EEPROMを用いることができる。
【0022】
図6は、実施例のカラーレーザプリンタ20から回収されたトナーカートリッジ32が接続された課金管理装置70の電気的な接続を機能ブロックで示すブロック図である。実施例の課金管理装置70は、図1および図6に示すように、CPU73やROM74やRAM75や図示しない入出力インタフェースを有する汎用のコンピュータ本体72と、コンピュータ本体72に接続されたモニタ76と、コンピュータ本体72の図示しない入出力インタフェースを介して接続されトナーカートリッジ32を取り付けられるカートリッジ接続部78とを備え、カートリッジ接続部78に取り付けられたトナーカートリッジ32の記憶素子33からトナーカートリッジ32の使用に関する情報を読み込んでトナーカートリッジ32を用いての印刷に対する課金処理を行なう。こうした課金処理を行なうために、コンピュータ本体72には、トナーカートリッジ32を用いての印刷に対する課金処理を実行する課金処理システム77aと、記憶素子33から読み込んだ情報をデータベース化して記憶すると共に課金処理に必要なデータが記憶された課金データベース77bとがインストールされている。なお、カートリッジ接続部78を介してトナーカートリッジ32の記憶素子33から情報を読み込む動作についてはカラーレーザプリンタ20の可動接続部30を介して記憶素子33に情報を読み書きする動作と同様である。
【0023】
次に、こうして構成された実施例の画像形成システム10の動作、特に黒のトナーカートリッジ32Kの残量がないときにモノクロ画像の形成が指示されたときのカラーレーザプリンタ20の動作とこうした画像形成に対する課金処理の際の課金管理装置70の動作について説明する。まず、カラーレーザプリンタ20の動作について説明し、その後、課金管理装置70の動作について説明する。
【0024】
図7は、実施例のカラーレーザプリンタ20により実行される画像形成処理の一例を示すフローチャートである。画像形成処理が実行されると、カラーレーザプリンタ20のコントローラ50は、まず、図示しない操作パネルからカラー画像の形成かモノクロ画像の形成かの選択を受け付け(ステップS100)、受け付けた選択がカラー画像の形成かモノクロ画像の形成かを判定する(ステップS105)。
【0025】
カラー画像の形成が選択されていると判定されると、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量を記憶素子33C,33M,33Y,33Kから入力し(ステップS110)、各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量のいずれかが値0であるか否かを判定する(ステップS120)。トナー残量は、前回この処理を実施したときに後述するステップS150の処理でトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kが備える記憶素子33C,33M,33Y,33Kのメモリセル33aに使用情報の一部として格納されているものを可動接続部30を介して記憶素子33C,33M,33Y,33Kから読み込むことができる。図8にトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kに格納されている使用情報の一例(トナー(K)の場合)を示す。この例では、トナーカートリッジ32の記憶素子33にはトナーカートリッジ32のID,トナー色,トナーカートリッジ32が装着されたカラーレーザプリンタ20のID,トナーカートリッジ32が製造された製造日,カラーレーザプリンタ20に装着されて使用が開始された使用開始日,カラーレーザプリンタ20での使用が終了した使用終了日,トナーカートリッジ32に残存するトナー残量,用紙サイズ毎の使用回数などが格納されている。
【0026】
各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量の判定で、いずれかが値0であるときには、画像形成できないと判断して、警告などを出力して本処理を終了する。一方、各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量のいずれもが値0でないときには、トナー(C),(M),(Y),(K)によるカラー画像の形成の実行を開始し(ステップS130)、各色のトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際に画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメントし(ステップS140)、トナー像の現像に用いたトナーの量を計算すると共に記憶素子33C,33M,33Y,33Kのメモリセル33aに格納されているトナー残量から計算したトナー量を減じて新たなトナー残量として格納し(ステップS150)、本処理を終了する。ここで、ステップS140とステップS150は、各色毎に感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際に可動接続部30が接続可能なトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kに行なうものとした。なお、画像形成するサイズは、印刷条件に設定されたものを用いた。
【0027】
ステップS100でモノクロ画像の形成が選択されていると判定されると、まず、トナー(K)の残量を入力し(ステップS160)、入力したトナー(K)の残量が値0であるか否かを判定する(ステップS170)。トナー(K)の残量が値0でないときには、トナー(K)によるモノクロ画像の形成の実行を開始し(ステップS180)、トナーカートリッジ32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際に画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメントし(ステップS190)、トナー像の現像に用いたトナーの量を計算すると共に記憶素子33Kのメモリセル33aに格納されているトナー残量から計算したトナー量を減じて新たなトナー残量として格納し(ステップS200)、本処理を終了する。一方、トナー(K)の残量が値0であるときには、トナー(C),(M),(Y)を重ねることにより得られる黒(コンポジットブラック)によりモノクロ画像の形成の実行し(ステップS210)、各色のトナーカートリッジ32C,32M,32Yから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際にトナー像の現像に用いたトナーの量を計算すると共に記憶素子33C,33M,33Yのメモリセル33aに格納されているトナー残量から計算したトナー量を減じて新たなトナー残量として格納する(ステップS220)。そして、トナーカートリッジ32Kの記憶素子33Kに格納されているサイズ毎の使用回数のうち画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメンして(ステップS230)、本処理を終了する。このようにコンポジットブラックによりモノクロ画像の形成を実行したときに使用したトナーカートリッジ32C,32M,32Yの記憶素子33C,33M,33Yに格納されている対応するサイズの使用回数をインクリメントせずに使用していないトナーカートリッジ32Kの記憶素子33Kに格納されている対応するサイズの使用回数をインクリメントするのは、後述する課金処理でコンポジットブラックによるモノクロ画像の形成に対する課金をトナー(K)によるモノクロ画像の形成に対する課金として取り扱うためである。
【0028】
図9は、課金管理装置70により実行される課金処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、カートリッジ接続部78にトナーカートリッジ32が取り付けられ、課金管理装置70を課金処理システム77aとして機能させるよう指示したときに実行される。課金処理が実行されると、課金管理装置70のCPU73は、まず、トナーカートリッジ32の記憶素子33から使用情報を入力し(ステップS300)、入力した使用情報を課金データベース77bに登録する処理を実行する(ステップS310)。使用情報については図8を用いて説明した。続いて、入力した使用情報に基づいて課金を計算する(ステップS320)。実施例では、課金計算は、トナーの色毎に画像形成したサイズ毎に予め設定された課金単価にサイズ毎の使用回数を乗じることにより計算するものとした。図10に課金単価の一例を示す。
【0029】
次に、使用情報のプリンタIDからカラーレーザプリンタ20のユーザに関する情報を検索し(ステップS330)、対応するユーザに向けて計算した課金を通知するための課金通知書を作成して(ステップS340)、課金処理を終了する。ここで、カラーレーザプリンタ20のユーザに関する情報は、例えば、ユーザ名やユーザID,住所,メールアドレスなど通常の顧客管理情報として用いられるものであり、実施例では課金データベース77bにデータベース化して登録されている。図11に課金通知書の一例を示す。この例では、トナーカートリッジ32のIDを表示すると共に用紙サイズ毎の使用回数としての印刷枚数や課金単価,金額が内訳として表示されている。
【0030】
以上説明した実施例の画像形成システム10によれば、トナー(K)の残量がないときでもトナー(C),(M),(Y)を重ねることにより得られるコンポジットブラックによりモノクロ画像の形成を行なうことができる。しかも、こうしたコンポジットブラックによるモノクロ画像の形成に対する課金を通常のトナー(K)によるモノクロ画像の形成に対する課金と同様に処理することができる。この結果、より適正に課金処理することができる。
【0031】
ここで、実施例の画像形成システム10では、図7の画像形成処理のステップS100の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が画像種別選択手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS140やS180,S210の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が画像形成実行手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS150やS200,S220の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が残量検出手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS140やS190の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が使用情報格納手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS230の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が使用情報調整手段に相当し、カラーレーザプリンタ20が画像形成装置に相当する。また、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kが使用情報記憶手段に相当する。さらに、カートリッジ接続部78を用いて図9の課金処理のステップS300の処理を実行する課金管理装置70が使用情報取得手段に相当し、同じく課金処理のステップS320の処理を実行する課金管理装置70が課金計算手段に相当し、課金管理装置70が課金計算装置に相当する。
【0032】
実施例の画像形成システム10では、カラー画像を形成する場合に、各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量のいずれかが値0であるときには、画像形成できないと判断して画像形成処理を終了するものとしたが、トナー(K)の残量が値0であるときには、トナー(C),(M),(Y)を用いてカラー画像を形成するものとしてもよい。
【0033】
実施例の画像形成システム10では、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kにトナー残量を格納するものとしたが、カラーレーザプリンタ20のコントローラ50におけるRAM52などに格納するものとしてもよい。
【0034】
実施例の画像形成システム10では、各トナー(C),(M),(Y),(K)を使用する際に対応するトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kにおける対応する用紙のサイズの使用回数をインクリメントして使用情報としたが、各トナー(C),(M),(Y),(K)の使用量をも含めて使用情報とするものとしてもよい。この場合、課金処理は、使用回数とトナーの使用量に基づいて計算すればよい。
【0035】
実施例の画像形成システム10では、カラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とを別体とし、カラーレーザプリンタ20から回収されたトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kを課金管理装置70のカートリッジ接続部78に取り付け、課金管理装置70によりトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kから使用情報を取得して課金処理したが、カラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とを通信回線により接続し、課金管理装置70によりカラーレーザプリンタ20に装着されたトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kから通信回線を介して使用情報を取得して課金処理するものとしてもよい。この場合、使用情報の格納は、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kに限られず、カラーレーザプリンタ20のコントローラ50に記憶媒体を接続して格納するものとしてもよい。また、ラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とを別体とせずに一体のもの、即ちカラーレーザプリンタ20に課金管理装置70の機能を持たせるものとしてもよい。
【0036】
実施例の画像形成システム10では、課金処理としては課金通知書を作成した時点で終了するものとしたが、ユーザに関する情報からメールアドレスを取得し、作成した課金通知書を取得したメールアドレスに送信するものとしてもよいし、他の手法でユーザに課金通知書を通知するものとしてもよい。
【0037】
実施例では、コンポジットブラックによるモノクロ画像の形成を行なうカラーレーザプリンタ20とこうしたコンポジットブラックによるモノクロ画像の形成に対する課金処理を行なう課金管理装置70とからなる画像形成システム10の形態として説明したが、コンポジットブラックによるモノクロ画像の形成を行なう画像形成方法やこうした画像形成方法に用いる課金処理方法の形態としてもよい。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成システム10の構成の概略を示す構成図。
【図2】カラーレーザプリンタ20の構成の概略を示す構成図。
【図3】カラーレーザプリンタ20の機能ブロックを示すブロック図。
【図4】トナーカートリッジ32の外観の一例を示す外観図。
【図5】記憶素子33の機能ブロックを示すブロック図。
【図6】課金管理装置70の機能ブロックを示すブロック図。
【図7】画像形成処理の一例を示すフローチャート。
【図8】記憶素子33に格納されている情報の一例を示す説明図。
【図9】課金処理の一例を示すフローチャート。
【図10】課金単価の一例を示す説明図である。
【図11】課金通知書の一例を示す説明図。
【符号の説明】
10 画像形成システム、20 カラーレーザプリンタ、21 感光体、22露光器、23 現像器、24 転写ベルト、25 一次転写ユニット、26 用紙カセット、27 搬送ユニット、28 二次転写ユニット、29 定着ユニット、30 可動接続部、32,32C,32M,32Y,32K トナーカートリッジ、32a 収納部、33,33C,33M,33Y,33K 記憶素子、50 コントローラ、51 CPU、52 RAM、53 ROM、54 露光器駆動制御部、55 現像器駆動制御部、56 一次転写ユニット駆動制御部、57 二次転写ユニット駆動制御部、58 定着ユニット駆動制御部、59 搬送ユニット駆動制御部、60 可動接続部駆動制御部、70 課金管理装置、72 コンピュータ本体、73 CPU、74 ROM、75 RAM、76 モニタ、77a 課金処理システム、77b 課金データベース、78 カートリッジ接続部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成システムおよび画像形成方法並びにこれに用いる課金処理方法に関し、詳しくは、黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像を形成可能な画像形成システムおよび黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像とモノクロ画像とを形成する画像形成方法並びにこの画像形成方法に用いる課金処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成システムとしては、プリンタの消耗品の使用料に基づいて課金計算するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、ユーザ毎に印刷に使用する消耗品の使用量を記憶しておき、各ユーザ毎の消耗品の使用量に基づいて各ユーザ毎の課金計算を行なっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−309147号公報(1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年普及したカラーレーザプリンタでは、黒,シアン,マゼンタ,イエローの4色のトナーを用いてカラー画像を印刷すると共に黒のトナーを用いてモノクロ画像を印刷する。このカラーレーザプリンタでは、カラー画像を印刷するときには4色のトナーを用い、モノクロ画像を印刷するときには黒のトナーをもちいるが、黒のトナーの残量がないときにはカラー画像もモノクロ画像も印刷することができない。なお、こうしたカラーレーザプリンタにおける課金処理でも消耗品の使用量として4色のトナーの使用量に基づいて行なうこともでき、この課金処理では、モノクロ画像の印刷であるかカラー画像の印刷であるかを区別することなくトナーの使用量の観点で行なうことができる。
【0005】
本発明の画像形成システムおよび画像形成方法は、黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像の媒体への形成を行なうことを目的の一つとする。また、本発明の画像形成システムおよび画像形成方法に用いる課金処理は、黒の記録剤の残量がないときに実行したモノクロ画像の媒体への形成に対する課金をより適正に行なうことを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の画像形成システムおよび画像形成方法並びにこれに用いる課金処理方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の画像形成システムは、
黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像を形成可能な画像形成システムであって、
モノクロ画像の形成とカラー画像の形成とを選択する画像種別選択手段と、
前記画像種別選択手段によりモノクロ画像の形成が選択されたときには黒の記録剤を用いて画像形成を実行し、前記画像種別選択手段によりカラー画像の形成が選択されたときには複数の色の記録剤を用いて画像形成を実行する画像形成実行手段と、
少なくとも黒の記録剤の残量を検出する残量検出手段と、
を備え、
前記画像形成実行手段は、前記画像種別選択手段によりモノクロ画像の形成が選択されたときに前記残量検出手段により黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行する手段である
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の画像形成システムでは、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行するから、黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像を形成することができる。ここで、複数の記録剤は複数の色のトナーである場合を含む。
【0009】
こうした本発明の画像形成システムにおいて、前記複数の色の記録剤は、黒,シアン,マゼンタ,イエローの4色の記録剤であるものとすることもできる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記画像形成実行手段は、シアンとマゼンタとイエローの記録剤を重ねることにより疑似モノクロ画像形成を実行する手段であるものとすることもできる。これは、シアン,マゼンタ,イエローの3色を用いてカラー表現する減法混色では、この3色を重ねることにより黒を表現できることに基づく。
【0010】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記複数の色の記録剤の使用に関する使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、該使用情報記憶手段により記憶されている前記使用情報に基づいて画像形成に対して課金計算する課金計算手段と、前記画像形成実行手段により疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤の使用によりモノクロ画像形成が実行されたものとして前記使用情報を調整する使用情報調整手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、疑似モノクロ画像形成に対する課金をより適正なものとすることができる。
【0011】
この課金計算手段を備える態様の本発明の画像形成システムにおいて、前記複数の色の記録剤が色毎に充填され前記使用情報記憶手段として機能する記録素子が取り付けられた着脱可能な色毎の記録剤カートリッジと、前記画像形成実行手段による画像形成の実行の際に使用した色の記録剤カートリッジの記憶素子に前記使用情報を格納する使用情報格納手段と、を備え、前記課金計算手段は前記使用情報格納手段により前記記録剤カートリッジの記憶素子に格納された使用情報に基づいて課金計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記録剤カートリッジ毎に課金計算することができる。
【0012】
この記録剤カートリッジの記憶素子が使用情報記憶手段として機能する態様の本発明の画像形成システムにおいて、前記使用情報は、画像形成に対応する記録剤カートリッジの記録剤が用いられた使用回数であり、前記使用情報調整手段は前記画像形成実行手段により疑似モノクロ画像形成が実行されたときには黒の記録剤カートリッジの記憶素子に格納されている使用回数を画像形成数だけ増加すると共に他の記録剤カートリッジの記録素子に格納されている使用回数を対応する記録剤カートリッジの使用に拘わらず変更しないことにより調整する手段であり、前記課金計算手段は前記記録剤カートリッジ毎に記憶素子に格納された画像形成回数に基づいて課金計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記録剤カートリッジの使用に拘わらず、疑似モノクロ画像形成の課金処理を適正に行なうことができる。
【0013】
また、記録剤カートリッジの記憶素子が使用情報記憶手段として機能する態様の本発明の画像形成システムにおいて、前記画像種別選択手段と前記画像形成実行手段と前記残量検出手段と前記使用情報格納手段と前記使用情報調整手段とを有し、前記複数の色毎の記録剤カートリッジが着脱される画像形成装置と、前記画像形成装置から回収された前記複数の色毎の記録剤カートリッジの記憶素子から前記使用情報を取得する使用情報取得手段と前記課金計算手段とを有する課金計算装置と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、画像形成装置と課金計算装置とを別体のものとすることができる。特に記録剤カートリッジの記憶素子を用いて情報の受け渡しを行なうから、画像形成装置と課金処理装置とを通信回線などにより接続する必要もない。
【0014】
本発明の画像形成方法は、
黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像とモノクロ画像とを形成する画像形成方法であって、
(a)モノクロ画像の形成かカラー画像の形成かを選択し、
(b)黒の記録剤の残量を検出し、
(c)モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0でないときには黒の記録剤を用いて画像形成を実行し、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行し、カラー画像の形成が選択されたときには複数の色の記録剤を用いて画像形成を実行する
ことを要旨とする。
【0015】
この本発明の画像形成方法によれば、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行するから、黒の記録剤の残量がないときでもモノクロ画像を形成することができる。
【0016】
こうした本発明の画像形成方法に用いる課金処理方法は、
(d)前記複数の色の記録剤の使用に関する使用情報を記憶し、
(e)前記疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤の使用によりモノクロ画像形成が実行されたものとして前記使用情報を調整し、
(f)前記記憶された使用情報に基づいて画像形成に対して課金計算する
ことを要旨とする。
【0017】
この本発明の課金処理方法によれば、疑似モノクロ画像形成に対する課金をより適正なものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例としての画像形成装置として機能するカラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とからなる画像形成システム10の構成の概略を示す構成図である。実施例の画像形成システム10は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32K(以下、単にトナーカートリッジという場合には符号を40と記す)が装着されてカラー画像やモノクロ画像を形成可能なカラーレーザプリンタ20と、カラーレーザプリンタ20から回収されたトナーカートリッジ32が接続されてカラーレーザプリンタ20によるカラー印刷に対する課金計算する課金管理装置70とにより構成されている。
【0019】
図2は、実施例のカラーレーザプリンタ20の構成の概略を示す構成図であり、図3は実施例のカラーレーザプリンタ20のコントローラ50における制御信号の入出力を示すブロック図である。実施例のカラーレーザプリンタ20は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図2に例すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された各色毎の画像を帯電された感光体21上にレーザを照射して静電潜像として形成する露光器22と、着脱自在に装着された各色のトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器23と、感光体21上に現像された各色のトナー像を転写ベルト24に重ねて転写してカラートナー像を形成する一次転写ユニット25と、用紙カセット26から用紙を搬送する搬送ユニット27と、搬送された用紙に転写ベルト24に形成されたカラートナー像を転写する二次転写ユニット28と、用紙上に転写されたカラートナー像を用紙に融着定着させて排紙する定着ユニット29と、現像器23の回転に伴ってトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kに取り付けられた記憶素子33C,33M,33Y,33K(以下、単に記憶素子という場合には符号を32と記す)に接続してカートリッジのトナーの色に関する情報などを読み込んだり画像形成の際に使用したトナーカートリッジに関する使用情報を書き込む可動接続部30と、こうしたカラーレーザプリンタ20全体の動作を制御するコントローラ50とを備える。尚、実施例では、単一感光体方式と中間転写方式を採用した画像形成装置にて説明したが、各色毎に感光体、現像器を持つタンデム方式等の他の構成であっても何ら問題はない。
【0020】
コントローラ50は、図3に示すように、CPU51やRAM52,ROM53を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、各種センサ(例えば、温度センサなど)による検出値やその他の入力信号(例えば、操作者によるプリント指示信号など)が信号ラインを介して入力され、これらの入力信号に基づいて露光器駆動制御部54や現像器駆動制御部55,一次転写ユニット駆動制御部56,二次転写ユニット駆動制御部57,定着ユニット駆動制御部58,搬送ユニット駆動制御部59,可動接続部駆動制御部60などを介して露光器22や現像器23,一次転写ユニット25,二次転写ユニット28,定着ユニット29,搬送ユニット27,可動接続部30などのカラーレーザプリンタ20の各部の動作を制御している。
【0021】
図4はトナーカートリッジ32の外観の一例を示す外観図であり、図5はトナーカートリッジ32に取り付けられた記憶素子33の機能ブロック図である。トナーカートリッジ32は、図4に示すように、その端部に設けられた収納部32aの内側に記憶素子33が取り付けられている。記憶素子33は、図5に示すように、データを記憶するメモリセル33aと、このメモリセル33aにおけるデータの読み書きを制御するリード・ライト制御部33bと、クロック信号CLKに基づいてリード・ライト制御部33bを介してカラーレーザプリンタ20のコントローラ50とデータのやり取りを行なう際のカウントアップを行なうアドレスカウンタ33cとを備える。こうした記憶素子33としては、例えば、EEPROMを用いることができる。
【0022】
図6は、実施例のカラーレーザプリンタ20から回収されたトナーカートリッジ32が接続された課金管理装置70の電気的な接続を機能ブロックで示すブロック図である。実施例の課金管理装置70は、図1および図6に示すように、CPU73やROM74やRAM75や図示しない入出力インタフェースを有する汎用のコンピュータ本体72と、コンピュータ本体72に接続されたモニタ76と、コンピュータ本体72の図示しない入出力インタフェースを介して接続されトナーカートリッジ32を取り付けられるカートリッジ接続部78とを備え、カートリッジ接続部78に取り付けられたトナーカートリッジ32の記憶素子33からトナーカートリッジ32の使用に関する情報を読み込んでトナーカートリッジ32を用いての印刷に対する課金処理を行なう。こうした課金処理を行なうために、コンピュータ本体72には、トナーカートリッジ32を用いての印刷に対する課金処理を実行する課金処理システム77aと、記憶素子33から読み込んだ情報をデータベース化して記憶すると共に課金処理に必要なデータが記憶された課金データベース77bとがインストールされている。なお、カートリッジ接続部78を介してトナーカートリッジ32の記憶素子33から情報を読み込む動作についてはカラーレーザプリンタ20の可動接続部30を介して記憶素子33に情報を読み書きする動作と同様である。
【0023】
次に、こうして構成された実施例の画像形成システム10の動作、特に黒のトナーカートリッジ32Kの残量がないときにモノクロ画像の形成が指示されたときのカラーレーザプリンタ20の動作とこうした画像形成に対する課金処理の際の課金管理装置70の動作について説明する。まず、カラーレーザプリンタ20の動作について説明し、その後、課金管理装置70の動作について説明する。
【0024】
図7は、実施例のカラーレーザプリンタ20により実行される画像形成処理の一例を示すフローチャートである。画像形成処理が実行されると、カラーレーザプリンタ20のコントローラ50は、まず、図示しない操作パネルからカラー画像の形成かモノクロ画像の形成かの選択を受け付け(ステップS100)、受け付けた選択がカラー画像の形成かモノクロ画像の形成かを判定する(ステップS105)。
【0025】
カラー画像の形成が選択されていると判定されると、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量を記憶素子33C,33M,33Y,33Kから入力し(ステップS110)、各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量のいずれかが値0であるか否かを判定する(ステップS120)。トナー残量は、前回この処理を実施したときに後述するステップS150の処理でトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kが備える記憶素子33C,33M,33Y,33Kのメモリセル33aに使用情報の一部として格納されているものを可動接続部30を介して記憶素子33C,33M,33Y,33Kから読み込むことができる。図8にトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kに格納されている使用情報の一例(トナー(K)の場合)を示す。この例では、トナーカートリッジ32の記憶素子33にはトナーカートリッジ32のID,トナー色,トナーカートリッジ32が装着されたカラーレーザプリンタ20のID,トナーカートリッジ32が製造された製造日,カラーレーザプリンタ20に装着されて使用が開始された使用開始日,カラーレーザプリンタ20での使用が終了した使用終了日,トナーカートリッジ32に残存するトナー残量,用紙サイズ毎の使用回数などが格納されている。
【0026】
各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量の判定で、いずれかが値0であるときには、画像形成できないと判断して、警告などを出力して本処理を終了する。一方、各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量のいずれもが値0でないときには、トナー(C),(M),(Y),(K)によるカラー画像の形成の実行を開始し(ステップS130)、各色のトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際に画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメントし(ステップS140)、トナー像の現像に用いたトナーの量を計算すると共に記憶素子33C,33M,33Y,33Kのメモリセル33aに格納されているトナー残量から計算したトナー量を減じて新たなトナー残量として格納し(ステップS150)、本処理を終了する。ここで、ステップS140とステップS150は、各色毎に感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際に可動接続部30が接続可能なトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kに行なうものとした。なお、画像形成するサイズは、印刷条件に設定されたものを用いた。
【0027】
ステップS100でモノクロ画像の形成が選択されていると判定されると、まず、トナー(K)の残量を入力し(ステップS160)、入力したトナー(K)の残量が値0であるか否かを判定する(ステップS170)。トナー(K)の残量が値0でないときには、トナー(K)によるモノクロ画像の形成の実行を開始し(ステップS180)、トナーカートリッジ32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際に画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメントし(ステップS190)、トナー像の現像に用いたトナーの量を計算すると共に記憶素子33Kのメモリセル33aに格納されているトナー残量から計算したトナー量を減じて新たなトナー残量として格納し(ステップS200)、本処理を終了する。一方、トナー(K)の残量が値0であるときには、トナー(C),(M),(Y)を重ねることにより得られる黒(コンポジットブラック)によりモノクロ画像の形成の実行し(ステップS210)、各色のトナーカートリッジ32C,32M,32Yから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像にトナー像を現像する際にトナー像の現像に用いたトナーの量を計算すると共に記憶素子33C,33M,33Yのメモリセル33aに格納されているトナー残量から計算したトナー量を減じて新たなトナー残量として格納する(ステップS220)。そして、トナーカートリッジ32Kの記憶素子33Kに格納されているサイズ毎の使用回数のうち画像形成するサイズに対応するサイズの使用回数をインクリメンして(ステップS230)、本処理を終了する。このようにコンポジットブラックによりモノクロ画像の形成を実行したときに使用したトナーカートリッジ32C,32M,32Yの記憶素子33C,33M,33Yに格納されている対応するサイズの使用回数をインクリメントせずに使用していないトナーカートリッジ32Kの記憶素子33Kに格納されている対応するサイズの使用回数をインクリメントするのは、後述する課金処理でコンポジットブラックによるモノクロ画像の形成に対する課金をトナー(K)によるモノクロ画像の形成に対する課金として取り扱うためである。
【0028】
図9は、課金管理装置70により実行される課金処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、カートリッジ接続部78にトナーカートリッジ32が取り付けられ、課金管理装置70を課金処理システム77aとして機能させるよう指示したときに実行される。課金処理が実行されると、課金管理装置70のCPU73は、まず、トナーカートリッジ32の記憶素子33から使用情報を入力し(ステップS300)、入力した使用情報を課金データベース77bに登録する処理を実行する(ステップS310)。使用情報については図8を用いて説明した。続いて、入力した使用情報に基づいて課金を計算する(ステップS320)。実施例では、課金計算は、トナーの色毎に画像形成したサイズ毎に予め設定された課金単価にサイズ毎の使用回数を乗じることにより計算するものとした。図10に課金単価の一例を示す。
【0029】
次に、使用情報のプリンタIDからカラーレーザプリンタ20のユーザに関する情報を検索し(ステップS330)、対応するユーザに向けて計算した課金を通知するための課金通知書を作成して(ステップS340)、課金処理を終了する。ここで、カラーレーザプリンタ20のユーザに関する情報は、例えば、ユーザ名やユーザID,住所,メールアドレスなど通常の顧客管理情報として用いられるものであり、実施例では課金データベース77bにデータベース化して登録されている。図11に課金通知書の一例を示す。この例では、トナーカートリッジ32のIDを表示すると共に用紙サイズ毎の使用回数としての印刷枚数や課金単価,金額が内訳として表示されている。
【0030】
以上説明した実施例の画像形成システム10によれば、トナー(K)の残量がないときでもトナー(C),(M),(Y)を重ねることにより得られるコンポジットブラックによりモノクロ画像の形成を行なうことができる。しかも、こうしたコンポジットブラックによるモノクロ画像の形成に対する課金を通常のトナー(K)によるモノクロ画像の形成に対する課金と同様に処理することができる。この結果、より適正に課金処理することができる。
【0031】
ここで、実施例の画像形成システム10では、図7の画像形成処理のステップS100の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が画像種別選択手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS140やS180,S210の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が画像形成実行手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS150やS200,S220の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が残量検出手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS140やS190の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が使用情報格納手段に相当し、同じく画像形成処理のステップS230の処理を実行するカラーレーザプリンタ20が使用情報調整手段に相当し、カラーレーザプリンタ20が画像形成装置に相当する。また、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kが使用情報記憶手段に相当する。さらに、カートリッジ接続部78を用いて図9の課金処理のステップS300の処理を実行する課金管理装置70が使用情報取得手段に相当し、同じく課金処理のステップS320の処理を実行する課金管理装置70が課金計算手段に相当し、課金管理装置70が課金計算装置に相当する。
【0032】
実施例の画像形成システム10では、カラー画像を形成する場合に、各トナー(C),(M),(Y),(K)の残量のいずれかが値0であるときには、画像形成できないと判断して画像形成処理を終了するものとしたが、トナー(K)の残量が値0であるときには、トナー(C),(M),(Y)を用いてカラー画像を形成するものとしてもよい。
【0033】
実施例の画像形成システム10では、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kにトナー残量を格納するものとしたが、カラーレーザプリンタ20のコントローラ50におけるRAM52などに格納するものとしてもよい。
【0034】
実施例の画像形成システム10では、各トナー(C),(M),(Y),(K)を使用する際に対応するトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kにおける対応する用紙のサイズの使用回数をインクリメントして使用情報としたが、各トナー(C),(M),(Y),(K)の使用量をも含めて使用情報とするものとしてもよい。この場合、課金処理は、使用回数とトナーの使用量に基づいて計算すればよい。
【0035】
実施例の画像形成システム10では、カラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とを別体とし、カラーレーザプリンタ20から回収されたトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kを課金管理装置70のカートリッジ接続部78に取り付け、課金管理装置70によりトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kから使用情報を取得して課金処理したが、カラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とを通信回線により接続し、課金管理装置70によりカラーレーザプリンタ20に装着されたトナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kから通信回線を介して使用情報を取得して課金処理するものとしてもよい。この場合、使用情報の格納は、トナーカートリッジ32C,32M,32Y,32Kの記憶素子33C,33M,33Y,33Kに限られず、カラーレーザプリンタ20のコントローラ50に記憶媒体を接続して格納するものとしてもよい。また、ラーレーザプリンタ20と課金管理装置70とを別体とせずに一体のもの、即ちカラーレーザプリンタ20に課金管理装置70の機能を持たせるものとしてもよい。
【0036】
実施例の画像形成システム10では、課金処理としては課金通知書を作成した時点で終了するものとしたが、ユーザに関する情報からメールアドレスを取得し、作成した課金通知書を取得したメールアドレスに送信するものとしてもよいし、他の手法でユーザに課金通知書を通知するものとしてもよい。
【0037】
実施例では、コンポジットブラックによるモノクロ画像の形成を行なうカラーレーザプリンタ20とこうしたコンポジットブラックによるモノクロ画像の形成に対する課金処理を行なう課金管理装置70とからなる画像形成システム10の形態として説明したが、コンポジットブラックによるモノクロ画像の形成を行なう画像形成方法やこうした画像形成方法に用いる課金処理方法の形態としてもよい。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成システム10の構成の概略を示す構成図。
【図2】カラーレーザプリンタ20の構成の概略を示す構成図。
【図3】カラーレーザプリンタ20の機能ブロックを示すブロック図。
【図4】トナーカートリッジ32の外観の一例を示す外観図。
【図5】記憶素子33の機能ブロックを示すブロック図。
【図6】課金管理装置70の機能ブロックを示すブロック図。
【図7】画像形成処理の一例を示すフローチャート。
【図8】記憶素子33に格納されている情報の一例を示す説明図。
【図9】課金処理の一例を示すフローチャート。
【図10】課金単価の一例を示す説明図である。
【図11】課金通知書の一例を示す説明図。
【符号の説明】
10 画像形成システム、20 カラーレーザプリンタ、21 感光体、22露光器、23 現像器、24 転写ベルト、25 一次転写ユニット、26 用紙カセット、27 搬送ユニット、28 二次転写ユニット、29 定着ユニット、30 可動接続部、32,32C,32M,32Y,32K トナーカートリッジ、32a 収納部、33,33C,33M,33Y,33K 記憶素子、50 コントローラ、51 CPU、52 RAM、53 ROM、54 露光器駆動制御部、55 現像器駆動制御部、56 一次転写ユニット駆動制御部、57 二次転写ユニット駆動制御部、58 定着ユニット駆動制御部、59 搬送ユニット駆動制御部、60 可動接続部駆動制御部、70 課金管理装置、72 コンピュータ本体、73 CPU、74 ROM、75 RAM、76 モニタ、77a 課金処理システム、77b 課金データベース、78 カートリッジ接続部。
Claims (10)
- 黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像を形成可能な画像形成システムであって、
モノクロ画像の形成とカラー画像の形成とを選択する画像種別選択手段と、
前記画像種別選択手段によりモノクロ画像の形成が選択されたときには黒の記録剤を用いて画像形成を実行し、前記画像種別選択手段によりカラー画像の形成が選択されたときには複数の色の記録剤を用いて画像形成を実行する画像形成実行手段と、
少なくとも黒の記録剤の残量を検出する残量検出手段と、
を備え、
前記画像形成実行手段は、前記画像種別選択手段によりモノクロ画像の形成が選択されたときに前記残量検出手段により黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行する手段である
画像形成システム。 - 前記複数の色の記録剤は、黒,シアン,マゼンタ,イエローの4色の記録剤である請求項1記載の画像形成システム。
- 前記画像形成実行手段は、シアンとマゼンタとイエローの記録剤を重ねることにより疑似モノクロ画像形成を実行する手段である請求項2記載の画像形成システム。
- 請求項1ないし3いずれか記載の画像形成システムであって、
前記複数の色の記録剤の使用に関する使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、
該使用情報記憶手段により記憶されている前記使用情報に基づいて画像形成に対して課金計算する課金計算手段と、
前記画像形成実行手段により疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤の使用によりモノクロ画像形成が実行されたものとして前記使用情報を調整する使用情報調整手段と、
を備える画像形成システム。 - 請求項4記載の画像形成システムであって、
前記複数の色の記録剤が色毎に充填され、前記使用情報記憶手段として機能する記録素子が取り付けられた着脱可能な色毎の記録剤カートリッジと、
前記画像形成実行手段による画像形成の実行の際に使用した色の記録剤カートリッジの記憶素子に前記使用情報を格納する使用情報格納手段と、
を備え、
前記課金計算手段は、前記使用情報格納手段により前記記録剤カートリッジの記憶素子に格納された使用情報に基づいて課金計算する手段である
画像形成システム。 - 請求項5記載の画像形成システムであって、
前記使用情報は、画像形成に対応する記録剤カートリッジの記録剤が用いられた使用回数であり、
前記使用情報調整手段は、前記画像形成実行手段により疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤カートリッジの記憶素子に格納されている使用回数を画像形成数だけ増加すると共に他の記録剤カートリッジの記録素子に格納されている使用回数を対応する記録剤カートリッジの使用に拘わらず変更しないことにより調整する手段であり、
前記課金計算手段は、前記記録剤カートリッジ毎に記憶素子に格納された画像形成回数に基づいて課金計算する手段である
画像形成システム。 - 請求項5または6記載の画像形成システムであって、
前記画像種別選択手段と前記画像形成実行手段と前記残量検出手段と前記使用情報格納手段と前記使用情報調整手段とを有し、前記複数の色毎の記録剤カートリッジが着脱される画像形成装置と、
前記画像形成装置から回収された前記複数の色毎の記録剤カートリッジの記憶素子から前記使用情報を取得する使用情報取得手段と前記課金計算手段とを有する課金計算装置と、
を備える画像形成システム。 - 前記複数の記録剤は複数の色のトナーである請求項1ないし7いずれか記載の画像形成システム。
- 黒を含む複数の色の記録剤を用いて紙などの媒体にカラー画像とモノクロ画像とを形成する画像形成方法であって、
(a)モノクロ画像の形成かカラー画像の形成かを選択し、
(b)黒の記録剤の残量を検出し、
(c)モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0でないときには黒の記録剤を用いて画像形成を実行し、モノクロ画像の形成が選択されたときに黒の記録剤の残量が略値0であるときには前記複数の色の記録剤のうち黒を除く色の記録剤を用いてモノクロ画像を形成する疑似モノクロ画像形成を実行し、カラー画像の形成が選択されたときには複数の色の記録剤を用いて画像形成を実行する
画像形成方法。 - 請求項9記載の画像形成方法に用いる課金処理方法であって、
(d)前記複数の色の記録剤の使用に関する使用情報を記憶し、
(e)前記疑似モノクロ画像形成が実行されたときには、黒の記録剤の使用によりモノクロ画像形成が実行されたものとして前記使用情報を調整し、
(f)前記記憶された使用情報に基づいて画像形成に対して課金計算する
課金処理方法。
Priority Applications (1)
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JP2003030959A JP2004237657A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | 画像形成システムおよび画像形成方法並びにこれに用いる課金処理方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011148234A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Riso Kagaku Corp | 画像印刷方法及び画像印刷装置 |
JP2012063441A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-03-29 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム |
JP2012083647A (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-26 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置およびトナー |
-
2003
- 2003-02-07 JP JP2003030959A patent/JP2004237657A/ja active Pending
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