JP2004236685A - 内視鏡の湾曲管と湾曲管の組立方法 - Google Patents

内視鏡の湾曲管と湾曲管の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、内視鏡用湾曲管の隣接する節輪を連結する連結部の細径化が図れると共に、その連結部の十分な強度を確保することが可能な湾曲管を容易かつ確実に組み立てる組立方法を提供することにある。
【解決手段】本発明は、連結する節輪21に形成された舌片21a,21bを重ね合せるとともに、内側に配置された舌片21aに形成された嵌入孔23に軸ピン22を挿通し、上記節輪21には嵌入孔23の中心から長手方向に一定距離離れた位置に形成した上記指標25を基準に光エネルギーのスポットの軸を、指標25と嵌入孔23の軸との距離分だけスライドさせて光エネルギーの照射位置を決定し、外側に配置された舌片21bと上記軸ピン22の端部とをレーザー等の光エネルギーにより溶着する方法である。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の節輪を連結した内視鏡の湾曲管と湾曲管の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡の挿入部は先端部と手元側の可撓部の間に湾曲部を設けてなり、この湾曲部を操作部での操作によって操作ワイヤーを介して強制的に湾曲し、挿入部の先端部の向きを適宜変えて広範囲の対象部位を死角なく観察可能になっている。上記湾曲部は大きく分けて複数の節輪を連結してなる湾曲管と、この湾曲管の外周に被覆される外皮チューブとの部分からなる。一般に湾曲管は複数の節輪を挿入部の長手軸方向へ一列に並べ、隣接する節輪同士を順次連結して構成されている。湾曲管の連結部は個々の節輪の両端に隣りの節輪に向かって突き出る舌片を形成し、各舌片それぞれに嵌入孔を形成し、隣り合う節輪の舌片同士を重ね合わせた状態で、重なり合う双方の舌片の嵌入孔にわたり、リベット状の軸ピンを挿通し、軸ピンの両端部を機械的にかしめ付けることで、節輪同士を回動自在に連結するようにしている。
【0003】
しかし、このような機械的なかしめ部を形成する連結方法では軸ピンの抜けを防止するために軸ピンの両端にかしめ部が比較的大きく形成され、このかしめ部が節輪の内方と外方へ突き出す構造になっていた。このかしめ部が湾曲部の外径を局所的であるにしても太くさせていた。しかるに、近年の内視鏡にあっては益々挿入部の細径化が望まれており、このため、節輪同士を連結する方式についても改善が望まれていた。
【0004】
この改善の一例として特開昭10−248796号公報(特許文献1)に提案される連結方式がある。この方式は、外側に位置する舌片と、これの内側に位置した舌片の嵌入孔に嵌め込んだリベット式の軸ピンとを接合し、外側に位置する舌片の外面からレーザーを照射し、その光エネルギーにより接合する軸ピンと舌片を溶着することで、節輪を回動自在に連結するようにしたものである。
【0005】
この連結方法によれば、軸ピンを介して各節輪が接続され、優れた回動性が得られると共に、機械的にかしめる場合のように突き出したかしめ部の発生量が少なく、特に外側に向けてかしめ部が突き出すことがなく、湾曲管の細径化が可能である。
【0006】
【特許文献1】
特開昭10−248796号公報(図4および図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)
この特許文献1の連結方法では内側に位置する舌片の嵌入孔に軸ピンを内側から挿通し、外側に位置する舌片の内面に軸ピンを当てた状態で外側に位置する舌片の外面側からレーザー等の光エネルギーを照射するようにするため、外側に位置する舌片を内側に位置する舌片に重ね合わせた際、内側の軸ピンが外側に位置する舌片に隠れて内側の軸ピンの位置が外観から見て確認できず、外側に位置する舌片の外面に照射する光エネルギーのスポット中心を軸ピンの軸中心に合わせることが非常に困難であった。仮に、光エネルギーのスポットの位置が軸ピンの中心位置から大きくずれたまま、光エネルギーを照射してしまうと、外側に位置する舌片をその内側に位置する軸ピンの頭部全体にわたり溶着させたいにも拘わらず、実際には外側に位置する舌片が軸ピンの頭部の一部としか溶着できず、強度的に弱い不良品が発生する可能性があった。
【0008】
(発明の目的)
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、内視鏡用湾曲管の隣接する節輪を連結する連結部の細径化が図れると共に、その連結部の強度を確保することが可能な湾曲管を提供し、また、そのような湾曲管を容易に製造または組み立てることができる組立方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、複数の節輪を連結した湾曲管の組立方法であって、上記湾曲管を構成する第1の節輪に設けられた第1の連結部と第2の節輪に設けられた第2の連結部とを重ね合わす節輪の連結位置の設定工程と、上記第1の連結部に設けられる嵌入孔に軸部材を嵌入する軸部材嵌入工程と、上記第1の節輪に設けられた指標を検出する指標検出工程と、上記指標検出工程の検出結果に基づいて光エネルギーの照射による接合位置を判別する接合位置判別工程と、上記接合位置判別工程により判別された上記接合位置に光エネルギーを照射して上記軸部材と上記第2の連結部とを接合する接合工程とを具備したことを特徴とする内視鏡用湾曲管の組立方法である。
請求項2に係る発明は、第1の連結部を有する第1の節輪と、第1の節輪に連結するための第2の連結部を有する第2の節輪と、上記第1の連結部に設けられた嵌入孔に嵌入され上記第2の連結部と一体的に接合された軸部材と、上記嵌入孔から所定の距離離れた上記第1の節輪の所定の位置に設けられた指標部とを有することを特徴とする内視鏡の湾曲管である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4を参照して本発明の一実施形態のものについて説明する。
【0011】
(構成)
図1は本実施形態の内視鏡1全体の概略的な構成を示す。図1に示すように、内視鏡1は患者の体腔内に挿入されるべき挿入部2と、この挿入部2の手元側基端に連結された操作部3を有し、上記操作部3の基端には接眼部4が配設されている。挿入部2は細長い可撓管5の先端に接続管6(図2参照)を介して湾曲部7が連結され、この湾曲部7の先端には先端硬性部(先端部)8が連結されている。
【0012】
また、操作部3には湾曲部7を湾曲操作するアングル操作ノブ9が設けられていて、このアングル操作ノブ9を回動操作することにより、後述する操作ワイヤー10(図2参照)を介して上記湾曲部7を上下両方向へ遠隔的に湾曲させることが可能となっている。
【0013】
図2は挿入部2の先端部分、特に湾曲部7近傍の構成を示す縦断面図である。図2に示すように、挿入部2内には送水や吸引または処置具などの挿通路となるチャンネル11、観察対象の画像を伝送するためのイメージガイドファイバー12、観察対象を照明する照明光を先端硬性部8の先端に設置した図示しない観察窓に供給するための図示しないライトガイドファイバー等が内蔵されている。これらの内蔵物の先端側部分はいずれも先端硬性部8に接続される。上記チャンネル11の基端側は操作部3に設けられたチャンネル開口部13に接続されている。上記イメージガイドファイバー12の基端側は操作部3の接眼部4に接続されている。また、上記ライトガイドファイバーの基端側は外部の光源装置に接続される図示しないコネクタに接続されている。
【0014】
次に、上記湾曲部7の構成について図2を参照して説明する。湾曲部7は湾曲部基体としての湾曲管15と、その湾曲管15の外周に被覆された被覆チューブ16により構成されている。上記湾曲管15は挿入部2の長手軸方向へ一列に配置した複数の節輪21を有し、隣接する節輪21同士はリベット式の軸ピン(軸部材)22にてそれぞれ回動自在に連結されている。上記湾曲管15を構成する節輪21のうちで最先端の節輪21は略上下方向の相対する2個所の各位置に1本づつ操作ワイヤー10の先端部分を接続している。各操作ワイヤー10の基端部は挿入部2内を通して操作部3内まで延び、この操作部3内に組み込まれた図示しない湾曲操作機構に連結されている。この湾曲操作機構は上記アングル操作ノブ9によって操作される。
【0015】
そして、このアングル操作ノブ9を回動操作することにより、湾曲操作機構はそのアングル操作ノブ9の回動する向きに応じて2本の操作ワイヤー10のどちらか一方を選択して牽引する。すると、各軸ピン22を軸部材として回動する節輪21全体として湾曲部7は牽引された操作ワイヤー10の向きに湾曲する。
【0016】
次に、図3を参照して湾曲管15を構成する節輪21相互を連結する構造を詳細に説明する。図3は図2におけるAーA線に沿う連結部の断面図である。ここで、湾曲管15を形成する節輪21は金属製で筒状の部材により形成されている。節輪21の先端部分にはそれぞれ左右一対となる舌片(連結部)21aがそれぞれ挿入部2の長手軸方向に突き出した状態で形成されている。また、節輪21の基端部分にはそれぞれ左右一対となる舌片(連結部)21bが挿入部2の長手軸方向に突き出した状態で形成されている。
【0017】
各節輪21の基端側に形成された左右一対の舌片21bについての外表面間の距離Lは各節輪21の先端側に突設された左右一対の舌片21aについての内面間の距離Mよりも若干小さ目に形成されている。このため、図3に示すように、複数の節輪21を挿入部2の長手軸方向へ一列に並べて配置した状態で、節輪21の前方の舌片21aと、別の節輪21の後方の舌片21bとが重ね合わせることができるようになっている。
【0018】
なお、各節輪21の先端と基端にそれぞれ形成される舌片21a,21bは上述したように節輪21の先端に形成したものが外側に位置し、節輪21の基端に形成したものが内側に位置して配置されるが、このような配置の場合に限らず、舌片21a,21bが互いに重なり合う関係にあればよく、舌片21a,21bの内側と外側の位置関係はそれに限定されるものではない。
【0019】
図3に示すように、内側に位置した舌片21bには隣接する他の節輪21の舌片21aと重なり合う領域内に位置して嵌入孔23が形成されている。しかし、この舌片21bに対向して重なり合う外側に位置する舌片21aにはそのような嵌入孔は形成していない。言え換えると、舌片21aは舌片21bの嵌入孔23を覆うように配置されている。上記嵌入孔23には上記軸ピン22が内側より差し込み挿嵌されている。
【0020】
図3に示すように、上記軸ピン22は頭部としての大径部22aと、この大径部22aよりも小径な軸部としての小径部22bとで形成されており、軸ピン22の小径部22bは上記舌片21bの嵌入孔23に挿通可能である。また、上記軸ピン22の大径部22aは少なくとも上記舌片21bの嵌入孔23よりも大径に形成されていて、軸ピン22の小径部22bを嵌入孔23に挿入したとき、軸ピン22の大径部22aの先端面が上記内側の舌片21bの内面に当り、嵌入孔23に対する軸ピン22の挿入深さを規制するようになっている。そして、上記軸ピン22の小径部22bを舌片21bの嵌入孔23に対して内側から挿通し、軸ピン22の大径部22aが外側に位置する舌片21aの内面に突き当った状態で、小径部22bの挿入側先端面が、これの外側に位置する舌片21aの内面に略当接するような寸法に設定されている。
【0021】
また、図3に示すように、内側に位置する舌片21bに設けた嵌入孔23の中心Oから挿入部2の長手軸方向へ一定距離aだけ離れた同一節輪21の位置には指標25が形成されている。上記距離aは舌片21a,21bが重なり合ったとき、外側の舌片21aで覆われた範囲から外れ、かつ避けた領域となるのに充分な距離である。つまり、指標25は舌片21a,21bが重なり合ったとき、外側の舌片21aで覆われない領域に位置して設けられる。通常、指標25は重なり合う舌片21a,21bを避けて節輪21における環状の壁部に形成される。しかし、舌片21a,21bが比較的長ければ、舌片21a,21bが重なり合わない領域に位置する舌片21bの領域に設けることも可能である。
【0022】
本実施形態では指標25を節輪21の壁を突き抜けた貫通孔として形成しているが、貫通孔である必要はなく、テレビカメラやセンサー等により検出して、位置を識別できるものであれば、節輪21の外周面に形成する溝や穴またはマーキング等、貫通孔以外のものでも何ら構わない。
【0023】
そして、この湾曲管15の製造および組立は湾曲管部品を適宜保持して部品を適宜移動可能な治具を用いてマニュアルで行なうことができるが、湾曲管製造装置を用いて一部または全ての作業を自動的に行なうこともできる。この場合、湾曲管製造装置としては湾曲管の部品を適宜保持して必要な部品を移動可能な治具と、湾曲管15の軸部材としての軸ピン22と節輪21の舌片21aとの接合位置に光エネルギーを照射可能で、湾曲管15に対し照射位置を変更可能な光エネルギー照射手段と、上記節輪21に設けられた指標25を検出する指標部検出手段と、上記指標部検出手段の検出結果に基づいて上記光エネルギーの照射位置を判別可能な照射位置判別手段と、上記照射位置判別手段の判別結果に基づいて上記光エネルギーが上記照射位置に照射されるように調整する照射位置調整手段とを具備する。指標25の位置の認識は指標25を撮像して画像処理等で指標25の位置を判別するようにしてもよい。
【0024】
(作用)
次に、上記構造の湾曲管15を製造または組み立てる手順について図5のフローチャートを参照し説明する。
【0025】
まず、湾曲管製造装置の治具に対し、湾曲管15を構成する複数の節輪21を挿入部2の長手軸方向へ一列に配置する(節輪の配列工程)。
【0026】
この後、図4に示すように、先端側に位置する節輪21の舌片21bに設けた嵌入孔23に対し内側からリベット式の軸ピン22を差し込む(軸部材挿嵌工程)。
なお、上記節輪を配列する工程の前に予め舌片21bの嵌入孔23に対して軸ピン22を差し込んでおいてもよい。
【0027】
ついで、図4の矢印X1で示す向きに、軸ピン22を挿通した嵌入孔23を備えた節輪21に対し、基端側に隣り合った別の節輪21を挿入部2の軸方向先端側へ移動し、その節輪21の舌片21aを、上記固定側の節輪21の舌片21bの上に重ね合わせる(図3の状態)。このように舌片を重合わせることによって、先端側の第1の節輪21の舌片21a(第1の連結部)と、基端側の第2の節輪21の舌片21b(第2の連結部)との連結位置が定まり、連結する節輪21同士の連結位置の設定が完了する(節輪位置調整工程)。
【0028】
この位置決め設定が完了した後、湾曲管製造装置の指標部検出手段によって、節輪21に設けられた指標25の位置を検出する(指標検出工程)。
そして、図4に示すように、検出した指標25の中心位置に上記湾曲管製造装置に設けられた光エネルギー照射手段のレーザー等の光エネルギースポットの軸Jを一致させ、または光エネルギースポットの軸Jを現実に一致させる操作を行なうことなく、その検出した指標25の中心位置データを装置に記憶する。
【0029】
この光エネルギー照射位置を求めた後、上記湾曲管製造装置の照射位置判別手段により、上記節輪21の指標25の位置検出データに基づいて図3に示すように舌片21a,21bが所定の重ね合わせ状態においての光エネルギーの照射による接合位置を決定する(接合位置判別工程)。
【0030】
そして、上記湾曲管製造装置に設けられたエネルギー照射位置調整手段により、上記照射位置判別手段の判別結果に基づいて光エネルギー照射手段によるレーザー等の光エネルギースポットの軸Jの位置を調整する。図4の矢印X2で示す基端側への向きに光エネルギースポットの軸Jの位置を距離aだけスライドさせる。この結果、光エネルギースポットの軸Jは嵌入孔23の中心Oに一致し、光エネルギー照射位置が決まる。
【0031】
この状態で、湾曲管製造装置に設けられた光エネルギー照射手段を発振させて、光エネルギーを照射し、この光エネルギーの照射により、外側の舌片21aと軸ピン22の小径部22bの端部を溶着する接合工程を行なう。
【0032】
これらの一連の工程作業を各隣接する節輪21の舌片21a,21bに順次施すことにより、複数の節輪21を軸ピン22により回動自在に連結することができる。
【0033】
なお、舌片21bの嵌入孔23に対し、軸ピン22を差し込む軸部材嵌入工程は治具の形態によっては隣接する節輪21の互いに対応する舌片21a,21bを重ね合わせた後において行なうことも可能である。
また、上記節輪21の舌片21bに形成される嵌入孔23と指標25との間の距離aは部品加工精度によって節輪21毎にばらつく可能性があるので、組立前において個々の節輪21における距離aを予め測定しておき、組立時にその個々に測定した値を反映して光エネルギーの照射位置を個別に調整して決めるようにしても良い。この方が、軸ピン22の中心軸位置Oに光エネルギーのスポット軸Jを個々の節輪21に合せて正確に決めることが可能となり、その結果、更に安定且つ高い溶着強度を確保することが可能となる。
【0034】
また、上述した工程では節輪嵌入孔への軸部挿嵌工程の後に節輪位置調整工程を行なうようにしているが、その工程の順序を入れ替えてもよい。
【0035】
(効果)
軸支すべき位置において節輪21の舌片21a,21bが重なり合う関係にあるときは嵌入孔23に挿入した軸ピン22が外側の舌片21aに隠れて軸ピン22の位置を外観から確認することができないが、本実施形態では嵌入孔23から所定の距離に指標25を設け、この指標25を基準として、光エネルギーの照射位置を決めるため、外側の舌片21aの外面から軸ピン22の中心部に向けて光エネルギーを的確に照射することができる。光エネルギーのスポットの位置が軸ピン22の中心位置からずれないため、外側の舌片21aと軸ピン22を十分に溶着させることができ、安定且つ高い溶着強度を確保することが可能となる。
【0036】
また、指標25の位置の認識はその指標25をTVカメラ等で撮像してその画像を処理して指標25の位置を自動的に認識して判別するようにすれば、マニュアルで測定する場合に比べて測定精度を高めることができるし、また、工数の削減を図ることができる。
【0037】
なお、上記実施形態では節輪21に指標25を設けてその指標25の位置を認識し、予め記憶した嵌入孔23と指標25の間の距離データから連結位置を判別するようにしたが、嵌入孔23と指標25の間の距離をその都度測定してその測定した距離データから連結位置を判別するようにしてもよい。この場合、節輪21の嵌入孔23と指標25の間の距離の誤差は無視され、また、指標25の位置の選定が容易である。
【0038】
また、嵌入孔23を直接指標として利用することもできる。この場合は舌片21a,21bを重ね合せる前に嵌入孔23を予め撮像して画像処理等で嵌入孔23の位置を検出し、この位置検出データにより軸ピン22の中心軸位置Oに光エネルギーのスポット軸Jを合わせるように照射位置の調整を行なう。
【0039】
また、上記実施形態では節輪の連結部を明確な舌片として突出形成したが、本発明は節輪から突出した舌片として形成する形態に限らず、隣接する節輪の少なくとも一部が互いに重なり合うようにした連結部を形成するものであってもよい。
【0040】
なお、本実施形態での組み立て手順は上記開口位置合わせ工程の後に上記軸部材嵌入工程を行なうものであったが、上記開口位置合わせ工程の前に上記軸部材嵌入工程を途中まで行なうものであってもよい。
【0041】
<付記> 複数の節輪を長手軸方向に配列し、各節輪に形成された連結部を重ね合せると共に内側に配置された連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、外側に配置された連結部と上記軸部材の端部とをレーザー等の光エネルギーにより溶着することで、複数の節輪を回動自在に連結可能とする内視鏡用湾曲管の組立方法において、上記節輪には嵌入孔の軸から長手方向に一定距離離れた位置に指標が形成されると共に、上記指標に光エネルギーのスポットの軸を一致させた後に、指標と嵌入孔の軸との距離分だけ光エネルギーのスポットの軸をスライドさせて光エネルギーの照射位置を決定することを特徴とした内視鏡用湾曲管の組立方法。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、隣接する節輪を連結する連結部の細径化が図れると共に、その連結部の十分な強度を確保することが可能であり、また、そのような湾曲管を容易かつ確実に製造または組み立てることができる組立方法および製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡の外観図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る内視鏡の挿入部における湾曲部近傍部分の縦断面図。
【図3】図2中A−A線に沿う連結部の組立時の縦断面図。
【図4】図2中A−A線に沿う連結部の組立時の縦断面図。
【図5】上記節輪の連結部の組み立て手順のフローチャート。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…挿入部、5…可撓管、6…接続管、7…湾曲部、
8…先端硬性部、15…湾曲管、16…被覆チューブ、21…節輪、
21a…舌片、21b…舌片、22…軸ピン、23…嵌入孔、25…指標。

Claims (2)

  1. 複数の節輪を連結した湾曲管の組立方法であって、
    上記湾曲管を構成する第1の節輪に設けられた第1の連結部と第2の節輪に設けられた第2の連結部とを重ね合わす、節輪の連結位置の設定工程と、
    上記第1の連結部に設けられる嵌入孔に軸部材を嵌入する軸部材嵌入工程と、
    上記第1の節輪に設けられた指標を検出する指標検出工程と、
    上記指標検出工程の検出結果に基づいて光エネルギーの照射による接合位置を判別する接合位置判別工程と、
    上記接合位置判別工程により判別された上記接合位置に光エネルギーを照射して上記軸部材と上記第2の連結部とを接合する接合工程と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡用湾曲管の組立方法。
  2. 第1の連結部を有する第1の節輪と、
    第1の節輪に連結するための第2の連結部を有する第2の節輪と、
    上記第1の連結部に設けられた嵌入孔に嵌入され、上記第2の連結部と一体的に接合された軸部材と、
    上記嵌入孔から所定の距離離れた上記第1の節輪の所定の位置に設けられた指標部と、
    を有することを特徴とする内視鏡の湾曲管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101470261B (zh) * 2007-12-26 2012-10-31 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜

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