JP3684191B2 - 内視鏡および内視鏡の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は管腔内に挿入される挿入部の先端部に配設される湾曲管を有する内視鏡および内視鏡の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡の挿入部先端には通常、任意の方向に湾曲可能な湾曲管が配設されている。この湾曲管には複数の節輪が前後方向に並設され、隣接する前後の節輪同士の連結部間がそれぞれ回動自在に連結されている。この湾曲管は操作ワイヤーを介して操作部側の湾曲操作機構に連結されている。そして、操作部側での遠隔操作により操作ワイヤーを介して湾曲管を屈曲させることが可能となっている。
【0003】
また、一般的に湾曲管の各節輪の前後の両端部には挿入部の軸方向に沿って対となる舌片が突出されている。各舌片にはそれぞれ嵌入孔が形成されている。そして、隣接した前後の節輪の舌片を重ね合わせた状態で、重ねられた舌片の嵌入孔にリベット式の軸ピンを内側から挿通し、軸ピンの端部を機械的にかしめることで、各節輪間が回動自在に連結されている。
【0004】
この機械的なかしめ部は軸ピンの抜けを防止するために必要となる一方、近年細径化が望まれる内視鏡においては、局所的ではあるが、軸ピンのかしめ部が湾曲管の外周面から外側に突出されているので、湾曲管の外径を太くさせてしまう原因となるため、改善が望まれていた。
【0005】
これを改善したものとして、例えば実開昭60−187702号公報や、特開平10−248796号公報に示される構成の湾曲管が考案されている。実開昭60−187702号公報では、湾曲管を構成する前後の節輪同士の連結部における互いに重ね合わされる舌片にそれぞれ嵌入孔が形成され、これらの嵌入孔に軸ピンが挿通されている。ここで、軸ピンの長さは重ね合わされた舌片の合計厚みに相当する長さになっている。そして、重ね合わされた舌片の嵌入孔に軸ピンを内側から挿入した状態では、軸ピンの頭部端面は外側の舌片の外面と略同一面上に配置される構成となっている。この状態で軸ピンの外周面と外側の舌片の嵌入孔の内周面とをレーザー等の光エネルギーにより溶着することにより、軸ピンを介して各節輪が接続され、回動性が得られると共に、機械かしめ時のような突出したかしめ部の発生がなく、湾曲管の細径化が可能となっている。
【0006】
また、特開平10−248796号公報には実開昭60−187702号公報とは異なる構成の湾曲管が示されている。ここでは、図7(A)に示すように湾曲管を構成する前後の節輪a,b同士の連結部cにおける重ね合わせられた内側の舌片b1にのみ嵌入孔b2が形成されており、外側の舌片a1に嵌入孔は形成されていない。軸ピンdは外側位置の舌片a1の内面に軸ピンdの頭部端面が略当接する長さに形成されている。そして、軸ピンdを内側から挿通した状態で外側位置の舌片a1の外面側からレーザー等の光エネルギーを照射し、外側位置の舌片a1と軸ピンdの頭部端面とを溶着している。このような構成でも実開昭60−187702号公報と同様に湾曲管の外周面から外側に突出されたかしめ部の発生がないため、湾曲管の細径化が可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の内視鏡では細径化を図るために、湾曲管に用いられる節輪の肉厚は非常に薄いもので形成されている。当然、舌片の厚みも非常に薄いものとなっている。
【0008】
そのため、実開昭60−187702号公報に示される湾曲管では湾曲管を構成する前後の節輪同士の連結部における重ね合された外側位置の舌片の嵌入孔の内周面を溶着部としているため、十分な溶着面積を確保することが難しく、溶着強度が比較的弱くなってしまうという問題がある。ここで、舌片の肉厚を増せば溶着面積を広く確保でき、強度は向上するが、内視鏡の細径化に対しては相反することを行うことになる。
【0009】
また、特開平10−248796号公報に示される湾曲管では軸ピンdの頭部端面全体を外側位置の舌片a1の内面に溶着できるため、比較的広い溶着面積を確保することができ、強度的には強いと考えられる。しかしながら、この場合は外側の舌片a1に嵌入孔などが存在しないため、舌片a1,b1を重ね合わせた際に軸ピンdの頭部が湾曲管の外側からは見えないので、光エネルギーのスポット中心を軸ピンdの中心に合わせることが非常に困難となる。つまり、本来は外側の舌片a1を軸ピンdの頭部全体に溶着させたいにも関わらず、実際には光エネルギーのスポットがずれてしまい、軸ピンdの頭部の一部としか溶着できていない溶着不良が発生するおそれがある。この場合には外側の舌片a1と軸ピンdの頭部との接合強度が適正強度よりも弱くなり易いので、湾曲管の機械的な強度が弱くなるおそれがある。
【0010】
さらに、特開平10−248796号公報には図7(A)に示すように湾曲管を構成する前後の節輪a,b同士の連結部cにおける重ね合された外側位置の舌片a1を軸ピンdの小径部d1の直径と略等しい幅で形成し、また舌片a1の先端突出部を舌片a1の幅を直径とする半円形の円弧上に形成し、且つ軸ピンdの小径部d1の円周部と舌片a1の先端突出部a2の半円周部とを一致させるように舌片a1を重ね合わせ、光エネルギーを照射する構成が示されている。つまり、このような構成によれば、外側位置の舌片a1の半円形の先端突出部a2の中心を狙って光エネルギーを照射すれば、自ずと軸ピンdの頭部中心にスポット中心がくることになるため、外側の舌片a1を軸ピンdの頭部全体に溶着することが可能となる。
【0011】
しかしながら、このような構成でも軸ピンdの頭部全体を溶着できるレベルの光エネルギーを加えてしまうと、実際には図7(B)に示すように外側の舌片a1が溶け出してしまう場合があり、結局十分な溶着強度が確保することが困難となる場合がある。
【0012】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、隣接する節輪を連結する枢着部の細径化が図れると共に、十分な連結強度を確保することが可能な湾曲管を有する内視鏡および内視鏡の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、管腔内に挿入される挿入部の先端部に配設されるとともに、複数の節輪が前後方向に並設され、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた重ね合わせ部の内側の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、前記重ね合わせ部における外側の連結部に前記軸部材の端面を溶着することにより、複数の前記節輪をそれぞれ回動自在に連結してなる湾曲管を有する内視鏡において、前記重ね合わせ部の内側の連結部と外側の連結部とを正規の位置に略重ね合わせた際に、外観上から前記軸部材の配置状況が確認可能となるように前記軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された貫通窓を前記外側の連結部に設けた湾曲管を有することを特徴とする内視鏡である。そして、本請求項1の発明では、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた際に、外観上から軸部材の配置状況が確認可能となるように軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された外側連結部の貫通窓を通じて、節輪の外から軸部材の位置を目視して確認する。その後、軸部材の軸中央を狙って外側位置の連結部にレーザー等の光エネルギーを照射し、外側位置の連結部を軸部材の頭部全体に溶着させるようにしたものである。
【0014】
請求項2の発明は、管腔内に挿入される挿入部の先端部に配設されるとともに、複数の節輪が前後方向に並設され、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた重ね合わせ部の内側の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、前記重ね合わせ部における外側の連結部に前記軸部材の端面を溶着することにより、複数の前記節輪をそれぞれ回動自在に連結してなる湾曲管を有する内視鏡において、前記軸部材はその端面中央部に微小な指標が形成されているとともに、前記重ね合わせ部の内側の連結部と外側の連結部とを正規の位置に略重ね合わせた際に、外観上から前記指標を確認可能となる位置に配置された貫通窓を前記外側の連結部に設けた湾曲管を有することを特徴とする内視鏡である。そして、本請求項2の発明では、軸部材の指標を確認可能な位置の貫通窓を通じて、節輪の外から軸部材の指標を目視して確実に確認するようにしたものである。
【0015】
請求項3の発明は、前記指標は、凹状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡である。そして、本請求項3の発明では、節輪の外から軸部材の凹状の指標を目視して確実に確認するようにしたものである。
【0016】
請求項4の発明は、複数の節輪を前後方向に並設し、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた重ね合わせ部の内側の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、前記重ね合わせ部の外側の連結部に前記軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された貫通窓によって外観上から前記軸部材の配置状況を確認することで前記連結部の重ね合わせを正規の位置に調節し、前記重ね合わせ部における外側の前記連結部に前記軸部材の端面を溶着することによって複数の前記節輪をそれぞれ回動自在に連結して湾曲管を製造することを特徴とする内視鏡の製造方法である。そして、本請求項4の発明では、外側の連結部に軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された貫通窓によって連結部の重ね合わせを正規の位置に調節したことを目視によって確認したあとで、外側の連結部に軸部材の端面を溶着するようにした製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)乃至図3を参照して説明する。図1(A)は本実施の形態の内視鏡である軟性鏡1の全体的な構成を概略的に示したものである。この軟性鏡1には管腔内に挿入される挿入部2の基端部に操作部3が連結されている。さらに、操作部3の基端には接眼部4が配設されている。
【0019】
また、挿入部2には細長い可撓管5の先端部に湾曲管6が連結され、さらにこ湾曲管6の先端に先端硬性部7が連結されている。さらに、操作部3には湾曲管6を操作するアングル操作ノブ8が設けられている。そして、このアングル操作ノブ8を回動操作することにより、湾曲管6を後述する操作ワイヤー15を介して上下方向に遠隔的に湾曲可能となっている。
【0020】
また、図1(B)は挿入部2の先端部分、特に湾曲管6近傍の概略構成を示すものである。ここで、挿入部2内には送水や吸引、また処置具などの挿通路となるチャンネル9や、画像を伝送するためのイメージガイドファイバー10、照明光を先端に供給するための図示しないライトガイドファイバー等が内蔵されている。これらの内蔵物の先端は先端硬性部7に接続されている。そして、チャンネル9の基端側は操作部3のチャンネル口部、イメージガイドファイバー10の基端側は接眼部4、また図示しないライトガイドファイバーの基端側は操作部3に連結されたユニバーサルコードの先端の図示しないコネクタ等にそれぞれ接続されている。
【0021】
また、湾曲管6は複数の節輪11が挿入部2の前後方向に並設され、リベット式の軸ピン(軸部材)12にてそれぞれ回動自在に連結されている。この湾曲管6の先端側は先端硬性部7に、基端側は接続管13を介して可撓管5に接続されると共に、その外周には外皮チューブ14が被覆されている。
【0022】
また、湾曲管6を構成する複数の節輪11の最先端には、ほぼ上下方向の相対する位置に1本ずづ操作ワイヤー15の先端部が接続されている。各操作ワイヤー15の基端部は挿入部2内を通して操作部3に延出され、この操作部3内に組み込まれた図示しない湾曲操作機構に連結されている。さらに、この湾曲操作機構にはアングル操作ノブ8が連結されている。そして、アングル操作ノブ8の回動操作により、操作部内の湾曲操作機構に接続された2本のワイヤー15のどちらか一方が牽引されるようになっている。このとき、湾曲管6の各節輪11は軸ピン12を軸として一定の方向に回動する、つまり湾曲管6が湾曲する構成となっている。
【0023】
また、図2は湾曲管6を形成する複数の節輪11の接続部の構成を示すものである。ここで、節輪11は金属の筒状部材によって形成されている。この節輪11の先端部と基端部には一対の舌片(連結部)16a,16bがそれぞれ挿入部2の軸方向に突出された状態で形成されている。
【0024】
さらに、各節輪11の基端側に突設された1対の舌片16bには内側に屈曲された段部17がそれぞれ形成されている。ここで、各節輪11の基端側の1対の舌片16bの外表面間の距離L1は、各節輪11の先端側に突設された1対の舌片16aの内面間の距離L2と同等、もしくは若干小さ目に形成されている。そして、複数の節輪11を挿入部2の軸方向に並べた状態で、隣接する前側の節輪11の基端側の舌片16bと、後ろ側の節輪11の先端側の舌片16aとを重ね合わせることができるように設定されている。
【0025】
また、リベット式の軸ピン12には、大径部12aと、この大径部12aよりも小径な小径部12bとが形成されている。さらに、各節輪11の基端側の舌片16bには、軸ピン12の先端の小径部12bよりも若干大径な嵌入孔18が形成されている。そして、この嵌入孔18には軸ピン12の小径部12bが挿通可能となっている。なお、軸ピン12の大径部12aの径は各節輪11の基端側の舌片16bの嵌入孔18の径よりも大径に設定されている。
【0026】
さらに、軸ピン12の小径部12bの長さは、節輪11の内側から小径部12bを舌片16bの嵌入孔18に挿通し、軸ピン12の大径部12aを舌片16bの内面に略当接させた状態で、軸ピン12の小径部12bの頭部12cが、舌片16aの内面に略当接する長さに設定されている。
【0027】
そして、隣接する節輪11の舌片16a,16bを重ね合わせ、節輪11の舌片16bの嵌入孔18に軸ピン12の小径部12bを挿通した状態で、図2に示すように舌片16aの外側から舌片16aにレーザー等の光エネルギーJを照射し、舌片16aを軸ピン12の頭部12cに溶着させるようになっている。このように各節輪11の舌片16aと軸ピン12とを溶着することにより、複数の節輪11が連結されると共に、軸ピン12を軸として回動性が得られる構成となっている。
【0028】
また、図3に示すように舌片16aは、その幅が軸ピン12の小径部12bの径よりも若干大きい寸法で形成されている。さらに、この舌片16aの先端突出部16a1はその幅を直径とする半円形に形成されている。そして、軸ピン12の小径部12bを舌片16bの嵌入孔18に挿通し、軸ピン12の小径部12bの中心O1と、半円形の先端突出部16a1の中心O2とを略一致させた状態で各節輪11を連結した際に、所定の湾曲角度が出るような構成となっている。
【0029】
また、舌片16aには、複数、本実施の形態では3つの貫通窓19が形成されている。これらの貫通窓19は舌片16aにおける軸ピン12の小径部12bの接合位置の軸ピン12の外周面に沿って略等間隔に配置されている。そして、軸ピン12の小径部12bの中心O1と半円形の先端突出部16a1の中心O2とが略一致するように舌片16aと舌片16bを重ね合わせた状態で、これらの貫通窓19を通して湾曲管6の外観上から目視により軸ピン12の小径部12bにおける外周部を数ポイントで観察可能になっている。
【0030】
なお、貫通窓19の形状は特に制限されないが、貫通窓19は軸ピン12の外周部の一部を認識することで、軸ピン12の小径部12bの中央位置を割り出すことを目的として形成されるものであり、その目的より3ヶ所程度で軸ピン12の小径部12bの外周部を確認できる形状にしておくことが望ましい。さらに、舌片16aの強度的な観点から、貫通窓19の占有面積は軸ピン12の小径部12bの外周部を認識できるレベルで、なるべく小さい方が望ましい。例えば、図3は、貫通窓19が舌片16aの半円形の先端突出部16a1の中心O2を基準として放射線上に沿って伸びた3つのスリットで形成された例を示すものであり、これらは中心O2を基準として同形状、同距離に配置されている。さらに、貫通窓19のスリットの幅Xは軸ピン12の外周部を湾曲管6の外から認識できる範囲でできるだけ小さ目に形成されている。また、スリットの長さYは舌片16aと舌片16bを重ね合わせる際に、軸ピン12の小径部12bの中心O1と、半円形の先端突出部16a1の中心O2とが微妙にずれた場合でも、軸ピン12の小径部12bの外周部を数ポイントで観察できるように、幅Xよりも若干長めに形成されている。
【0031】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の軟性鏡1の湾曲管6を組み付ける組み付け作業時には複数の節輪11を挿入部2の軸方向に並べた状態で、隣接する前側の節輪11の基端側の舌片16bと、後ろ側の節輪11の先端側の舌片16aとを重ね合わせる。このとき、隣接する前後の節輪11の舌片16a,16bを大まかに重ね合わせる。続いて、適宜の治具により軸ピン12の小径部12bを節輪11の内側から舌片16bの嵌入孔18に挿通し、図2に示すように軸ピン12の小径部12bの頭部12cを舌片16aの内面に略当接させる。
【0032】
その後、図3に示すように、各節輪11の舌片16aの貫通窓19から軸ピン12の小径部12bの外周部が見えるように節輪11の舌片16a,16bの重ね合わせを調整する。
【0033】
さらに、各貫通窓19から観察される軸ピン12の小径部12bの面積が略等しくなるように微調整を加えた後、舌片16aの半円形の先端突出部16a1の中心O2を中心として舌片16aにレーザー等の光エネルギーJを照射し、舌片16aを軸ピン12の小径部12bの頭部12c全体に溶着させる。
【0034】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では節輪11の舌片16aに3つの貫通窓19を形成したので、この貫通窓19から軸ピン12の頭部12cを目視によって確認することにより、舌片16aの外から舌片16aの下の軸ピン12の配置を確認することができ、軸ピン12に対して適切な位置に舌片16aを配置させることができる。そのため、軸ピン12の小径部12bの中心を正確に割り出すことが可能となるため、レーザー等の光エネルギーJのスポット中心を軸ピン12の小径部12bの軸上に的確に合わせることができ、舌片16aを軸ピン12の頭部12c全体、且つ均一に溶着させることができる。したがって、常に高く、安定した各節輪11の連結強度を確保することができる効果がある。
【0035】
なお、貫通窓19は、例えばスリットでなく、幅Xの大きさを略直径とする貫通孔で形成されていても特に問題ないが、このような微小の孔で貫通窓19を形成すると軸ピン12の小径部12bの中心O1と、半円形の先端突出部16a1の中心O2とが少しでもずれると、軸ピン12の小径部12bの外周部が確認できなくなるため、舌片16a,16bとの重ね合わせに多少時間を要してしまう可能性がある。そのため、貫通窓19を上述したようなスリット形状にしておけば、舌片16aと舌片16bを重ね合わせた際に、容易に軸ピン12の小径部12bの外周部を確認することができ、各貫通窓19のスリットから見える軸ピン12の小径部12bの面積25が略等しくなるように微調整してやれば、中心O1と中心O2とを略一致させることができるため、舌片16aと舌片16bの重ね合わせの作業が容易になる。
【0036】
また、貫通窓19はスリットの長さYの寸法を略直径とする孔で形成しても構わないが、この場合貫通窓19の占有面積が広くなり、舌片16aの強度が多少低下する可能性がある。そのため、貫通窓19は図3に示したようにスリット状に形成することが望ましい。但し、湾曲管6に要求される機械的強度を満足する場合には、上述したような多少大き目の孔で形成しても問題なく、また貫通窓19の加工性を考えて、貫通窓19を複数設けるのではなく、図4に示す変形例のように各貫通窓19がつながっている略Y字状の形状の1つの貫通窓20を構成してもよい。
【0037】
また、図5(A),(B)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の湾曲管6の構成を次の通り変更したものである。
【0038】
すなわち、本実施の形態では図5(B)に示すように、軸ピン12の頭部12cの中心には微小な凹部で形成された指標21が設けられている。また、各節輪11の先端側に突設された1対の舌片16aには半円形の先端突出部16a1の中心O2に微小な円孔の貫通窓22が形成されている。この貫通窓22は指標21よりも若干大き目に形成されている。そして、軸ピン12の小径部12bを舌片16bの嵌入孔18に挿通した状態で、図5(A)に示すように貫通窓22から軸ピン12の指標21全体が確認できるように舌片16a,16bを重ね合わせることで、軸ピン12の小径部12bの中心O1を半円形で形成された先端突出部の中心O2に合わせることが可能となっている。
【0039】
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態の軟性鏡1の湾曲管6を組み付ける組み付け作業時には複数の節輪11を挿入部2の軸方向に並べた状態で、隣接する前側の節輪11の基端側の舌片16bと、後ろ側の節輪11の先端側の舌片16aとを重ね合わせる。このとき、図5(A)に示すように、舌片16aの貫通窓22から軸ピン12の頭部12cの指標21の全体が確認できるように、舌片16a,16bの重ね合わせを調整する。
【0040】
その後、貫通窓22を中心として舌片16aにレーザー等の孔エネルギーJを照射し、舌片16aを軸ピン12の小径部12bの頭部12c全体に溶着させる。
【0041】
そこで、本実施の形態では節輪11の舌片16aに貫通窓22を形成したので、この貫通窓22から軸ピン12の頭部12cの指標21を目視によって確認することにより、舌片16aの外から舌片16aの下の軸ピン12の配置を確認することができる。そのため、この貫通窓22から軸ピン12の頭部12cの指標21の全体が確認できるように、舌片16a,16bの重ね合わせを調整することにより、舌片16aに対して適切な位置に軸ピン12を配置させることができるので、第1の実施の形態と同様にレーザー等の光エネルギーJのスポット中心を軸ピン12の小径部12bの軸上に的確に合わせることができ、舌片16aを軸ピン12の頭部12c全体、且つ均一に溶着させることができる。したがって、常に高く、安定した各節輪11の連結強度を確保することができる効果がある。
【0042】
また、図6は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の湾曲管6の構成をさらに次の通り変更したものである。
【0043】
すなわち、本実施の形態では軸ピン12の頭部12cの中心に突起31が突設されている。さらに、各節輪11の1対の舌片16aには半円形の先端突出部16a1の中心O2に微小な円孔の貫通窓32が形成されている。ここで、軸ピン12の突起31の突出長は舌片16aの厚みと略同等になるように設定されている。そして、この軸ピン12の突起31は貫通窓32に嵌合可能に形成されている。
【0044】
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態の軟性鏡1の湾曲管6を組み付ける組み付け作業時には複数の節輪11を挿入部2の軸方向に並べた状態で、隣接する前側の節輪11の基端側の舌片16bと、後ろ側の節輪11の先端側の舌片16aとを重ね合わせる。このとき、図6に示すように、舌片16bの嵌入孔18の軸上に貫通窓32が配置されるように舌片16a,16bを重ね合わせる。続いて、適宜の治具により軸ピン12の小径部12bを節輪11の内側から舌片16bに形成された嵌入孔18に挿通すると共に、軸ピン12の頭部12cから突出した突起31を舌片16aの貫通窓32に嵌入させる。
【0045】
その後、軸ピン12の突起31を中心として、舌片16aにレーザー等の光エネルギーJを照射し、突起31を貫通窓32の内周部と溶着させると共に、舌片16aを軸ピン12の小径部12bの頭部12c全体に溶着させる。
【0046】
そこで、本実施の形態では節輪11の舌片16aに貫通窓32を形成したので、この貫通窓32から軸ピン12の頭部12cの突起31を目視によって確認することにより、舌片16aの外から舌片16aの下の軸ピン12の配置を確認することができる。そのため、この貫通窓32から軸ピン12の頭部12cの突起31の全体が確認できるように、舌片16a,16bの重ね合わせを調整することにより、舌片16aに対して適切な位置に軸ピン12を配置させることができるので、第1の実施の形態と同様にレーザー等の光エネルギーJのスポット中心を軸ピン12の小径部12bの軸上に的確に合わせることができ、舌片16aを軸ピン12の頭部12c全体、且つ均一に溶着させることができる。したがって、常に高く、安定した各節輪11の連結強度を確保することができる効果がある。
【0047】
さらに、本実施の形態では軸ピン12の突起31を舌片16aの貫通窓32に嵌入させるため、軸ピン12を挿通した後、舌片16a,16bの重ね合わせがずれることがない。
【0048】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 隣接する節輪同士の連結部を重ね合わせ、前記重なり合う連結部の内側に位置する方の第1の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通すると共に、外側に位置する第2の連結部と前記軸部材の端面とを溶着することで、複数の節輪を回動自在に連結してなる内視鏡の湾曲管において、前記第1の連結部と第2の連結部を正規の位置に略重ね合わせた際に、外観上から軸部材の配置状況が確認可能となる貫通窓が前記第2の連結部に形成されていることを特徴とする内視鏡の湾曲管。
【0049】
(付記項2) 前記貫通窓は軸部材の外周部を少なくとも一ヶ所以上で確認可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の湾曲管。
【0050】
(付記項3) 前記軸部材の端面中央部に微小な指標が形成されていると共に、前記貫通窓は外観上から前記指標を確認可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の湾曲管。
【0051】
(付記項4) 前記指標は凹状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の内視鏡の湾曲管。
【0052】
(付記項5) 前記軸部材の端面中央部に突起部が形成されていると共に、前記貫通窓は上記突起部に嵌合可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の湾曲管。
【0053】
(付記項1〜5の従来技術) 内視鏡の挿入部先端には通常湾曲管が形成されており、操作部側での遠隔操作により操作ワイヤーを介して湾曲管を屈曲させることが可能となっている。一般的に湾曲管は端部から長手方向に突出した対となる舌片を有する複数の節輪が連結されてなる。各舌片にはそれぞれ嵌入孔が形成されており、隣接した節輪の舌片を重ね合わせた状態で、重ねられた舌片の嵌入孔にリベット式の軸ピンを内側から挿通し、軸ピンの端部を機械的にかしめることで、各節輪を連結すると共に回動性を確保している。しかし、この機械的なかしめ部は軸ピンの抜けを防止するために必要となる一方、近年細径化が望まれる内視鏡においては、局所的ではあるが、湾曲管の外径を太くさせてしまう原因となるため、改善が望まれていた。これらを改善するために、実開昭60−187702や特開平10−248796に示されるような外側に位置する舌片にリベット式の軸ピンをレーザー等の光エネルギーにより溶着して各節輪を連結し、回動性を確保する湾曲管が考案されている。
【0054】
実開昭60−187702は互いに重ね合わせられる舌片にそれぞれ嵌入孔が形成されており、これらの嵌入孔に軸ピンが挿通される。軸ピンの長さは重ね合わされた舌片の合計厚みに相当する長さになっており、軸ピンを内側から挿入した状態では、軸ピンの頭部端面は外側に位置する舌片の外観面と略同一面上に配置される構成となっている。この状態で軸ピンの外周面と外側に位置する舌片の嵌入孔の内周面とをレーザー等の光エネルギーにより溶着しているため、軸ピンを介して各節輪が接続され、回動性が得られると共に、機械かしめ時のような突出したかしめ部の発生がなく、湾曲管の細径化が可能となっている。
【0055】
一方、特開平10−248796は内側に位置する舌片にのみ嵌入孔が形成されており、外側の舌片に嵌入孔は形成されていない。軸ピンは外側に位置する舌片の内面に軸ピンの頭部端面が略当接する長さに形成されており、軸ピンを内側から挿通した状態で外側に位置する舌片の外観面側からレーザー等の光エネルギーを照射し、外側に位置する舌片と軸ピンの頭部端面を溶着している。このような場合でも同様に突出したかしめ部の発生がないため、湾曲管の細径化が可能となっている。
【0056】
(付記項1〜5が解決しようとする課題) 近年の内視鏡では細径化を図るために、湾曲管に用いられる節輪の肉厚は非常に薄いもので形成されている。当然、舌片の厚みも非常に薄いものとなっている。しかしながら、実開昭60−187702に示される湾曲管は外側に位置する舌片の嵌入孔の内周面を溶着部としているため、十分な溶着面積を確保することが難しく、溶着強度が比較的弱くなってしまうという問題がある。舌片の肉厚を増せば溶着面積を広く確保でき、強度は向上するが、内視鏡の細径化に対しては相反することを行うことになる。
【0057】
一方、特開平10−248796に示される湾曲管は軸ピンの頭部端面を溶着できるため、比較的広い溶着面積を確保することができ、強度的には強いと一見考えられる。しかしながら、外側の舌片に嵌入孔などが存在しないため、舌片を重ね合わせた際に軸ピンの頭部が外観から見えず、光エネルギーのスポット中心を軸ピンの中心に合わせることが非常に困難となる。つまり、本来は外側の舌片を軸ピンの頭部全体に溶着させたいにも関わらず、実際には光エネルギーのスポットがずれてしまい、軸ピンの頭部の一部としか溶着できていないもの、つまり強度的に弱いものが発生する可能性がある。一方、図3に示すように外側に位置する舌片を軸ピンの小径部の直径と略等しい幅で形成し、また舌片の先端突出部を舌片の幅を直径とする半円形の円弧上に形成し、且つ軸ピンの小径部の円周部と舌片の先端突出部の半円周部とを一致させるように舌片を重ね合わせ、光エネルギーを照射する構成が特開平10−248796には記載されている。つまり、このような構成によれば、外側に位置する舌片の半円形部の中心を狙って光エネルギーを照射すれば、自ずと軸ピンの頭部中心にスポット中心がくることになるため、外側の舌片を軸ピンの頭部全体に溶着することが可能となる。しかし、このような構成でも軸ピンの頭部全体を溶着できるレベルの光エネルギーを加えてしまうと、実際には図4に示すように外側の舌片が溶け出してしまう場合があり、結局十分な溶着強度が確保することが困難となる場合があった。
【0058】
(付記項1〜5の目的) 隣接する節輪を連結する枢着部の細径化が図れると共に、十分な連結強度を確保することが可能な湾曲管を提供することを目的とする。
【0059】
(付記項1の作用) 隣り合う節輪の舌片を重ね合わせ、外側に位置する舌片に形成された貫通窓を通じて、外観から軸ピンの位置を確認する。その後、軸ピンの軸中央を狙って外側に位置する舌片にレーザー等の光エネルギーを照射し、外側に位置する舌片を軸ピンの頭部全体に溶着させる。
【0060】
(付記項1〜5の効果) 外側に位置する舌片に貫通窓が形成されているため、外観上からその貫通窓を通じて軸ピンの配置を確認することができる。そのため、軸ピンの軸中央を的確に狙ってレーザー等の光エネルギーを照射できるため、外側に位置する舌片を、軸ピンの頭部全体に、且つ均一に溶着させることが可能となり、十分で安定した連結強度を確保することができる。
【0061】
【発明の効果】
本請求項1の発明では、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた際に、外観上から軸部材の配置状況が確認可能となるように軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された貫通窓を外側の連結部に設けたので、外観上から重ね合わせ部の外側位置の連結部の貫通窓を通じて軸部材の配置を確認することができる。そのため、軸部材の軸中央を的確に狙ってレーザー等の光エネルギーを照射できるため、外側位置の連結部を軸部材の頭部全体に、且つ均一に溶着させることが可能となり、隣接する節輪を連結する枢着部の細径化が図れると共に、十分な連結強度を確保することができる。
【0062】
請求項2の発明によれば、軸部材の指標を確認可能な位置の貫通窓を通じて、節輪の外から軸部材の指標を目視して確実に確認することができる。
【0063】
請求項3の発明によれば、節輪の外から軸部材の凹状の指標を目視して確実に確認することができる。
【0064】
請求項4の発明によれば、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた際に、外観上から軸部材の配置状況が確認可能となるように軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された外側連結部の貫通窓を通じて、節輪の外から軸部材の位置を目視した後、軸部材の軸中央を狙って外側位置の連結部にレーザー等の光エネルギーを照射することによって、外側位置の連結部を軸部材の頭部全体に溶着させる製造方法であるので、軸部材の軸中央を的確に狙ってレーザー等の光エネルギーを照射できるため、外側位置の連結部を軸部材の頭部全体に、且つ均一に溶着させることが可能となり、隣接する節輪を連結する枢着部の細径化が図れると共に、十分な連結強度を確保することが可能な内視鏡の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)は内視鏡全体の概略構成を示す側面図、(B)は湾曲管の内部構成を示す縦断面図。
【図2】 図1(B)のII−II線断面図。
【図3】 第1の実施の形態における内視鏡の湾曲管の貫通窓を示す要部の平面図。
【図4】 第1の実施の形態における内視鏡の湾曲管の貫通窓の変形例を示す要部の平面図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、(A)は内視鏡の湾曲管の要部構成を示す平面図、(B)は(A)のVB−VB線断面図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態を示す要部の縦断面図。
【図7】 従来の内視鏡の湾曲管の要部構成を示すもので、(A)は湾曲管を構成する前後の節輪同士の連結部を示す要部の斜視図、(B)は節輪同士の連結部に軸ピンの頭部全体をレーザー溶着する際に外側の舌片が溶け出してしまう状態を示す要部の斜視図。
【符号の説明】
2 挿入部
11 節輪
16a,16b 舌片(連結部)
12 軸ピン(軸部材)
19 貫通窓
Claims (4)
- 管腔内に挿入される挿入部の先端部に配設されるとともに、
複数の節輪が前後方向に並設され、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた重ね合わせ部の内側の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、前記重ね合わせ部における外側の連結部に前記軸部材の端面を溶着することにより、複数の前記節輪をそれぞれ回動自在に連結してなる湾曲管を有する内視鏡において、
前記重ね合わせ部の内側の連結部と外側の連結部とを正規の位置に略重ね合わせた際に、外観上から前記軸部材の配置状況が確認可能となるように前記軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された貫通窓を前記外側の連結部に設けた湾曲管を有することを特徴とする内視鏡。 - 管腔内に挿入される挿入部の先端部に配設されるとともに、
複数の節輪が前後方向に並設され、隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた重ね合わせ部の内側の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、前記重ね合わせ部における外側の連結部に前記軸部材の端面を溶着することにより、複数の前記節輪をそれぞれ回動自在に連結してなる湾曲管を有する内視鏡において、
前記軸部材はその端面中央部に微小な指標が形成されているとともに、前記重ね合わせ部の内側の連結部と外側の連結部とを正規の位置に略重ね合わせた際に、外観上から前記指標を確認可能となる位置に配置された貫通窓を前記外側の連結部に設けた湾曲管を有することを特徴とする内視鏡。 - 前記指標は、凹状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
- 複数の節輪を前後方向に並設し、
隣接する前後の節輪同士の連結部を重ね合わせた重ね合わせ部の内側の連結部に形成された嵌入孔に軸部材を挿通し、
前記重ね合わせ部の外側の連結部に前記軸部材の接合位置の外周部に沿って配置された貫通窓によって外観上から前記軸部材の配置状況を確認することで前記連結部の重ね合わせを正規の位置に調節し、
前記重ね合わせ部における外側の前記連結部に前記軸部材の端面を溶着することによって複数の前記節輪をそれぞれ回動自在に連結して湾曲管を製造することを特徴とする内視鏡の製造方法。
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