JP2004232890A - 乾燥装置 - Google Patents

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JP2004232890A
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Kenichi Okabe
健一 岡部
Yasuhiro Kume
康広 久米
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Abstract

【課題】消費される電力量が少なく経済的で、しかも、作業スループットが高い乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥装置10は、乾燥炉16と、加熱された空気を乾燥炉16へ供給する給気ファン74と、乾燥炉16と給気ファン74との間に配設されるとともに開閉自在に構成され、加熱空気の乾燥炉16への導入量を調節する第1給気ダンパ100および第2給気ダンパ104と、加熱空気を乾燥炉16内において循環させる第1循環ファン54および第2循環ファン62と、循環後の空気を乾燥炉16外に排出する排出ファン111と、乾燥炉16内の温度を検出する第1温度センサ56および第2温度センサ64と、循環後の空気と新たに外部から導入した空気とを熱交換する第1熱交換器116および第2熱交換器82と、循環後の空気を大気に放出するための放出ファン140とを備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車部品等の塗装工程にて使用される乾燥装置であって、より詳細には加熱した空気を乾燥炉の内部で循環させてワークを乾燥させる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車製造において、ボディの如きワークには塗装が施される。そして、塗装済みのワークは乾燥装置によって乾燥され、次の加工工程へ搬送される。乾燥装置としては、例えば、加熱した空気を導入し乾燥炉内部で循環させて塗装後のワークを乾燥させる熱風対流式の乾燥装置が知られている。
【0003】
従来の熱風対流式の乾燥装置では、加熱空気を導入するためのファン、導入した加熱空気を乾燥炉内で循環させるためのファンおよび循環後の空気を外部に排出するためのファンを用いているが、これらのファンは処理されるワークの数量に関係なく、常に一定の回転数で回転させている。この場合、ファンの回転数は、ワークが途切れることなく乾燥炉内に進入してくる高負荷状態に十分な熱量を確保するために最大回転数に設定されている。
【0004】
従って、処理するワークの数量が少ない低負荷状態であっても前記各ファンを前記最大回転数で常に付勢しているため、非常に効率が悪く、無駄なエネルギが消費されることとなる。
【0005】
一方で、頻繁にオン/オフすると、ファンを駆動するモータが焼き付くことがあるため、例えば、昼休み等のワークを処理していないときでも前記各ファンを空回しする必要がある。しかしながら、この場合も前記各ファンは前記最大回転数で回転するので、電力消費がより一層増大するに至る。
【0006】
上記の問題の解決策として特許文献1に開示された技術を挙げることができる。特許文献1に開示された乾燥装置は、バーナで直接又は間接的に加熱された空気を循環ファンにより熱風吹出ダクトを通じて炉内に循環供給するように構成された熱風対流式の乾燥装置であって、炉内を搬送されるワークの数量に応じてバーナの燃焼量を可変し、バーナの燃焼量に応じて循環ファンの回転数を可変するとともに、該循環ファンで供給される熱風の循環風量に応じて前記熱風吹出ダクトの吹出口の開口面積を可変するようにしている。その結果、循環ファンの回転数は炉内を搬送されるワークの数量に応じて制御されるので、エネルギを節約することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−62178号公報(特許請求の範囲)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の乾燥装置は循環ファンのみの回転数を制御するものであって、加熱した空気を導入するためのファンや循環後の空気を外部に排出するためのファンの回転数を制御するものではないため、乾燥装置の消費電力を十分に低下させるには至っていない。
【0009】
さらに、特許文献1の従来技術の場合、バーナの燃焼量に応じて循環ファンの回転数を可変にするようにしているが、処理するワークの数量が極めて少ない場合と、ワークを全く処理していない場合とにおいて、バーナの燃焼量に大きな差が生じないため、例えば、昼休み等の生産ラインが稼動されていない状態においても前記循環ファンの回転数を十分に下げることができず、期待する程にエネルギ効率が向上しない。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、消費される電力量が少なく経済的で、しかも、作業スループットが高い乾燥装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、加熱した空気を乾燥炉の内部で循環させてワークを乾燥させる乾燥装置であって、
前記加熱空気を前記乾燥炉へ供給する給気ファンと、
前記給気ファンと前記乾燥炉との間に配設されるとともに開閉自在に構成され、前記加熱空気の前記乾燥炉への供給量を調節する給気ダンパと、
前記加熱空気を前記乾燥炉の内部において循環させる循環ファンと、
前記循環後の空気を前記乾燥炉の外部に排出する排出ファンと、
前記乾燥炉の内部温度を検出する温度センサと、
前記温度センサの検出結果に基づいて、前記給気ダンパの開度と、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンの回転数を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記温度センサから取得した前記乾燥炉の内部温度が所定温度範囲内にある場合、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを所定回転数範囲内の回転数で回転させ、前記乾燥炉の内部温度が前記所定温度範囲の上限温度よりも高い場合、前記給気ダンパの開度を小さくするとともに、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを前記所定回転数範囲より小さい回転数で回転させ、前記乾燥炉の内部温度が前記所定温度範囲の下限温度よりも低い場合、前記給気ダンパの開度を大きくするとともに、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを前記所定回転数範囲より大きい回転数で回転させることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、乾燥炉の内部温度が所定温度範囲の上限温度よりも高い場合、給気ファン、循環ファンおよび排出ファンを所定回転数範囲より小さい回転数で回転させるので、処理するワークの数量が少ない場合や、例えば、昼休み等のワークを処理せずファンを空回ししている場合等に無駄な電力が消費されることはない。
【0013】
一方、乾燥炉の内部温度が所定温度範囲の下限温度よりも低い場合、給気ファン、循環ファンおよび排出ファンを所定回転数範囲より大きい回転数で回転させるので、一旦低下した乾燥炉内の温度を速やかに所定温度範囲内に到達させることができ、その結果、作業スループットを向上させることができる。
【0014】
さらに、本発明は、予め設定された期間中、該設定期間を示す信号を前記制御部に対して出力するタイマを備え、前記制御部は、前記信号を前記タイマから受けている間、前記給気ダンパの開度を小さくするとともに、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを前記所定回転数範囲より小さい回転数で回転させると好適である。
【0015】
この発明によれば、例えば、昼休み等のワークを処理せずにファンを空回しする期間が予め既知の場合、該期間を前記タイマに設定することにより、給気ファン、循環ファンおよび排出ファンの回転数を前記温度センサの検出結果に拘わらず確実に下げることができる。
【0016】
さらに、本発明は、前記排出ファンの後段に前記循環後の空気と新たに外部から導入した空気とを熱交換する熱交換器を備えるとともに、前記熱交換器の後段に前記循環後の空気を大気に放出するための放出ファンを備え、前記放出ファンを前記制御部によって前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンとともに制御することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、給気ファンによって外部から導入される空気を循環後の空気の熱を利用して加熱することができるので、前記外部導入空気を加熱するための専用の熱源を別途設ける必要がなく経済的である。さらに、放出ファンを前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンと同様に制御するので、処理するワークの数量が少ない場合や、例えば、昼休み等のワークを処理せずファンを空回ししている場合等に無駄な電力が消費されることはない。
【0018】
さらに、本発明の乾燥装置は、有機溶剤系塗料で塗装されたワークを乾燥させる乾燥装置に適用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る乾燥装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】
本実施の形態に係る乾燥装置10は、図1に示すように、パレット12上に載置された自動車ボディ等のワーク14をコンベア等の搬送機構(図示せず)で搬送させながら熱風により乾燥させるトンネル状の乾燥炉16を備える。なお、この場合、前記ワーク14は、乾燥の前工程である塗装工程において、有機溶剤系塗料で塗装される。乾燥炉16の一端部にはワーク14を搬入するためのワーク入口部18が形成され、他端部にはワーク14を搬出するためのワーク出口部20が形成される。ワーク入口部18の上部には入口側フード30が形成され、フードファン32の作用下に前記ワーク入口部18から漏洩した熱風を外部に排出する。一方、ワーク出口部20の上部には出口側フード34が形成され、フードファン36の作用下に前記ワーク出口部20から漏洩した熱風を外部に排出する。また、ワーク出口部20には乾燥後のワーク14を冷却する冷却室40が設けられている。冷却室40の上部には冷気を供給するファン42と冷却後の温まった空気を外部に排出するファン44とが配設される。
【0021】
乾燥炉16のワーク入口部18とワーク出口部20との間には第1乾燥ゾーン48および第2乾燥ゾーン50が形成される。
【0022】
第1乾燥ゾーン48には第1循環路52が形成され、該第1循環路52の経路中には第1乾燥ゾーン48内において熱風を循環させるための第1循環ファン54(循環ファン)と、第1乾燥ゾーン48の温度を検出する第1温度センサ56(温度センサ)と、乾燥炉16内の塵埃を除去する第1循環フィルタ室58とが配設される。
【0023】
第2乾燥ゾーン50にも前記第1乾燥ゾーン48と同一構造の第2循環路60が形成され、該第2循環路60の経路中には第2乾燥ゾーン50内において熱風を循環させるための第2循環ファン62(循環ファン)と、第2乾燥ゾーン50の温度を検出する第2温度センサ64(温度センサ)と、乾燥炉16内の塵埃を除去する第2循環フィルタ室66とが配設される。
【0024】
また、乾燥装置10は外気取入口70を有する。外気取入口70の近傍には空気中の塵埃等を除去するフィルタ72が配設され、該フィルタ72の下流には給気ファン74が配設される。給気ファン74の出力側に連なる経路76は2つの経路78、80に分岐し、一方の経路78には第2熱交換器82が接続され、他方の経路80は前記第2熱交換器82の出力と合流して新たな経路84を形成する。なお、前記経路78、80にはエアミックスダンパ86、88が夫々配設される。すなわち、給気ファン74は、外気取入口70から常温の外気を導入し、第2熱交換器82で所定の温度まで昇温された加熱空気を前記第1乾燥ゾーン48および第2乾燥ゾーン50へ供給する。
【0025】
経路84は2つの経路90、92に分岐し、一方の経路90は前記第1循環路52に接続され、他方の経路92は前記第2循環路60と接続される。前記経路90の途上には後述する制御部150の制御下に開閉自在であり、導入した空気の前記第1乾燥ゾーン48への導入量を調節する第1給気ダンパ100(給気ダンパ)が配設され、その近傍には該第1給気ダンパ100の開度を検出する第1開度センサ102が配設される。経路92の途上にも前記経路90と同様に、制御部150の制御下に開閉自在であり、導入した空気の前記第2乾燥ゾーン50への導入量を調節する第2給気ダンパ104(給気ダンパ)と、その開度を検出する第2開度センサ106とが配設される。
【0026】
さらに、乾燥装置10には乾燥炉16内の空気を外部に排出する経路110が形成される。経路110の途上には、乾燥炉16内の空気を乾燥炉16の外に排出する排出ファン111が配設される。経路110の先端部は2つの経路112、114に分岐し、一方の経路112には第1熱交換器116が接続され、他の経路114は前記第1熱交換器116の出力と合流して新たな経路118を形成する。なお、前記経路112、114にはエアミックスダンパ120、122が夫々配設される。
【0027】
経路118は排気処理装置130と接続される。排気処理装置130は熱源であるバーナ132と、点火バーナの燃焼用空気を供給するブロア134とから構成される。
【0028】
排気処理装置130で熱せられた空気は経路136を介して前記第1熱交換器116に運ばれ、前記第1熱交換器116で熱交換されて冷えた空気は経路138を介して前記第2熱交換器82に運ばれる。第2熱交換器82で熱交換されてさらに冷えた空気は放出ファン140の作用下に経路142を介して最終的には乾燥装置10の外部、すなわち大気中に放出される。
【0029】
乾燥装置10は、図2に示す制御部150によって制御される。制御部150には前記第1温度センサ56と前記第2温度センサ64と前記第1開度センサ102と前記第2開度センサ106とが接続される。また、制御部150には、前記第1給気ダンパ100と前記第2給気ダンパ104とが接続されるとともに、前記第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140がインバータ156、158、160、162、164を夫々介して接続される。さらに、制御部150には、予め設定された期間中、該設定期間を示す信号を前記制御部150に対して出力するタイマ166が接続される。
【0030】
本実施の形態の乾燥装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について図1、図3および図4を用いて以下説明する。
【0031】
先ず、乾燥装置10における基本的な空気の流れについて、図1を用いて説明する。排出ファン111が回転すると乾燥炉16から蒸発した溶剤を含む140℃程度の空気が経路110に排出される。前記経路110に排出された空気は、エアミックスダンパ120、122を適当に調節することにより、経路112と経路114とに適当な割合で流れ込む。経路114に流れ込んだ空気は、経路112を介して第1熱交換器116に流れ込みそこで熱交換された空気と合流し、やがて経路118を介して排気処理装置130に導入される。導入された溶剤を含む空気は、排気処理装置130において高温で熱せられ、空気内に含まれる溶剤が酸化燃焼して除去される。酸化燃焼後の空気は経路136を介して第1熱交換器116に流れ込み、ここで前記経路112に流れ込んだ140℃程度の空気と熱交換されて400〜500℃程度まで冷やされる。この溶剤が除去された400〜500℃程度の空気は、経路138を介して第2熱交換器82に流れ込む。
【0032】
一方、給気ファン74が回転すると、外気取入口70から常温の外気が経路76に導入される。この場合、フィルタ72によって空気中の塵埃等が除去されている。経路76に導入された空気は、エアミックスダンパ86、88を適当に調節することにより、経路78と経路80とに適当な割合で流れ込む。経路78に流れ込んだ空気は、第2熱交換器82において、前記経路138を介して第1熱交換器116から導出される溶剤が除去された400〜500℃程度の空気と熱交換され、さらに前記経路80に流れ込んだ空気とエアミックスされ、最終的には350℃程度の空気となった後、経路84を介して経路90および経路92に流れ込む。一方、経路138を流れる溶剤が除去された400〜500℃程度の空気は、第2熱交換器82において経路78を流れる常温の空気と熱交換されて適度に冷された後、放出ファン140の作用下に経路142を介して乾燥装置10の外部、すなわち大気中に放出される。この場合、放出される空気は、溶剤が除去されているので大気を汚染することがない。
【0033】
一方、経路90に流れ込んだ350℃程度のクリーンな空気は、第1給気ダンパ100を介して第1循環路52に流れ込む。第1循環路52に流れ込んだ空気は、第1循環ファン54の作用下に第1乾燥ゾーン48内を循環する。一方、経路92に流れ込んだ350℃程度の空気は、第2給気ダンパ104を介して第2循環路60に流れ込む。第2循環路60に流れ込んだ空気は、第2循環ファン62の作用下に第2乾燥ゾーン50内を循環する。その結果、ワーク14は、第1乾燥ゾーン48および第2乾燥ゾーン50において、140℃程度の循環空気によって乾燥される。
【0034】
以上の作用を前提に、始業時に作業者によって乾燥装置10の電源が投入される。ここで、例えば、昼休み等のワーク14を処理しない未処理期間が予め既知の場合、該未処理期間を前記タイマ166に予め設定しておく。
【0035】
この時点(図4の時点T0)では、乾燥炉16内の温度は常温付近まで低下しているので、乾燥炉16内の温度を乾燥に適した所定温度範囲内に速やかに到達させるために、ステップS1において、前記制御部150は第1給気ダンパ100および第2給気ダンパ104を全開にするとともに、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111および放出ファン140の回転数を最大回転数、例えば、50Hzで回転させる(図4のT0〜T1期間)。
【0036】
一方、制御部150には、第1温度センサ56および第2温度センサ64が検出した第1乾燥ゾーン48および第2乾燥ゾーン50の温度情報(乾燥炉温度ともいう)が入力され、この乾燥炉温度が所定温度範囲内に収まったか否かを判定する(ステップS2)。乾燥炉温度が所定温度範囲内に収まっていない場合は、収まるまでステップS1の処理を繰り返す。
【0037】
次いで、制御部150は、ステップS3、ステップS5およびステップS7に示す各判定処理を行うが、これらの処理については後述するものとし、先ず、前記乾燥炉温度が前記所定温度範囲内にある場合の制御(ステップS9)について説明する。
【0038】
この場合、第1循環ファン54は第1給気ダンパ100の開度に応じた回転数に設定され、第2循環ファン62は第2給気ダンパ104の開度に応じた回転数に設定され、給気ファン74、排出ファン111および放出ファン140は、第1給気ダンパ100と第2給気ダンパ104の開度の平均値に応じた回転数に設定されている。具体的に説明すると、先ず、第1給気ダンパ100および第2給気ダンパ104の開度0〜100%は、第1開度センサ102および第2開度センサ106によって夫々検出されて制御部150に入力される。制御部150は、入力された各ダンパ100、104の開度0〜100%を直流電流4〜20mAに変換し、各インバータ156、158、160、162、164へ出力する。各インバータ156、158、160、162、164は入力された直流電流4〜20mAに比例した回転数40〜46Hzで各ファン54、62、74、111、140を回転させる(図4のT1〜T2、T4〜T5、T6〜T7およびT8〜T9期間に相当)。
【0039】
ステップS3において、制御部150は未処理期間(ワーク14を処理しない期間)中であることを示す信号をタイマ166から受けているか否かを判定する。該信号を受けていないと判定した場合は、ステップS5の判定に移行し、該信号を受けていると判定した場合は、ステップS4の処理を実行する。
【0040】
ステップS4において、制御部150は、第1給気ダンパ100および第2給気ダンパ104の開度を小さくし(全閉に近い状態)、さらに、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140を乾燥炉温度が所定の温度範囲内にある場合の回転数(前述した回転数範囲40〜46Hz)よりも小さい回転数、例えば、35Hzで回転させる(図4のT2〜T3期間に相当)。
【0041】
ステップS5において、制御部150によって乾燥炉温度が所定温度範囲の上限温度よりも高いか否かが判定され、乾燥炉温度が所定温度範囲の上限温度よりも高いと判定された場合、ステップS6の処理を実行する。
【0042】
ステップS6において、制御部150は、第1給気ダンパ100および第2給気ダンパ104の開度を小さくし(全閉に近い状態)、さらに、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140を乾燥炉温度が所定の温度範囲内にある場合の回転数(前述した回転数範囲40〜46Hz)よりも小さい回転数、例えば、37Hzで回転させる(図4のT7〜T8期間に相当)。
【0043】
なお、前記ステップS4およびステップS6において、各ファン54、62、74、111、140の回転数を35〜37Hz程度までしか下げない理由は、ファンを駆動するモータ(図示せず)の回転数は、前記モータの発熱やファンの静圧を考慮して所定の回転数以上に維持する必要があるためであり、前記回転数35〜37Hzは、その所定の回転数に相当する。
【0044】
ステップS7において、制御部150によって乾燥炉温度が所定温度範囲の下限温度よりも低いか否かが判定され、乾燥炉温度が所定温度範囲の下限温度よりも低いと判定された場合、ステップS8の処理を実行する。
【0045】
ステップS8において、制御部150は、第1給気ダンパ100および第2給気ダンパ104の開度を大きくし(全開に近い状態)、さらに、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140を乾燥炉温度が所定の温度範囲内にある場合の回転数(前述した回転数範囲40〜46Hz)よりも大きい回転数、例えば、47Hzで回転させる(図4のT5〜T6期間に相当)。
【0046】
また、昼休み終了後の一定期間(図4のT3〜T4期間)および乾燥終了後の一定期間(図4のT9〜T10期間)は、前述した電源投入後の期間(図4のT0〜T1期間)と同様に、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111および放出ファン140の回転数を最大回転数、例えば、50Hzで回転させる。
【0047】
以上説明したように、本実施の形態の乾燥装置10によれば、第1温度センサ56および第2温度センサ64によって検出された第1乾燥ゾーン48および第2乾燥ゾーン50の温度(乾燥炉温度)が所定の温度範囲の上限温度よりも高い場合、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140の回転数を前記乾燥炉温度が所定の温度範囲内にある場合の回転数(40〜46Hz)よりも小さい回転数(37Hz)に設定するので、処理するワーク14の数量が少ない場合や、例えば、昼休み等のワーク14を処理せずにファンを空回ししている場合等に無駄な電力が消費されることはない。
【0048】
一方、前記乾燥炉温度が所定の温度範囲の下限温度よりも低い場合、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140の回転数を前記乾燥炉温度が所定の温度範囲内にある場合の回転数(40〜46Hz)よりも大きい回転数(47Hz)に設定するので、一旦低下した乾燥炉16内の温度を速やかに所定温度範囲内に到達させることができ、作業スループットを向上させることができる。
【0049】
また、本実施の形態の乾燥装置10では、制御部150が未処理期間(ワーク14を処理しない期間)中であることを示す信号をタイマ166から受けている間、第1循環ファン54、第2循環ファン62、給気ファン74、排出ファン111、放出ファン140を乾燥炉温度が所定の温度範囲内にある場合の回転数(40〜46Hz)よりも小さい回転数(35Hz)で回転させるので、前記各ファン54、62、74、111、140の回転数を第1温度センサ56および第2温度センサ64の検出結果に拘わらず確実に下げることができる。
【0050】
さらに、本実施の形態の乾燥装置10は、排出ファン111の後段に第1熱交換器116および第2熱交換器82を備えるため、給気ファン74によって供給される外気を乾燥炉16(第1乾燥ゾーン48および第2乾燥ゾーン50)内を循環した後排出されて排気処理装置130において酸化燃焼された空気の熱を利用して加熱することができるので、前記外気を加熱するための専用の熱源を別途設ける必要がなく経済的である。
【0051】
なお、以上の説明中に挙げた各温度および各ファン54、62、74、111、140の回転数は単なる一例であって、必ずしもこれらの値に限定されるものではない。
【0052】
また、以上の説明では、有機溶剤系塗料で塗装されるワーク14を乾燥させるものとして説明したが、本実施の形態の乾燥装置10は、塗料の種類に限定されることはなく、例えば、水溶剤系塗料で塗装されたワークを乾燥させることもできる。
【0053】
さらに、以上の説明では、乾燥炉16を第1乾燥ゾーン48と第2乾燥ゾーン50とからなる2ゾーンタイプのものとして説明したが、乾燥ゾーン数は必ずしも限定されるものではなく、例えば、1ゾーンであってもよいし、あるいは、2ゾーン、4ゾーン、6ゾーンあるいはそれ以上であってもよい。
【0054】
さらに、前記タイマ166は、例えば、昼休み等のワーク14を処理しない未処理期間を日時単位で設定するものに限定されるものではなく、例えば、周単位あるいは月単位で一括して設定できるものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る乾燥装置によれば、乾燥炉内の温度が所定の温度範囲の上限温度よりも高い場合、給気ファン、循環ファンおよび排出ファンを所定回転数範囲より小さい回転数で回転させるので、ファンが消費する電力が節約される。すなわち、処理するワークの数量が少ない場合や、例えば、昼休み等のワークを処理せずファンを空回ししている場合等に無駄な電力が消費されることはない。
【0056】
一方、乾燥炉内の温度が所定の温度範囲の下限温度よりも低い場合、給気ファン、循環ファンおよび排出ファンを所定回転数範囲より大きい回転数で回転させ、一旦低下した乾燥炉内の温度を速やかに所定温度範囲内に到達させることができるので、作業スループットを向上させることができる。
【0057】
また、本発明は、予め設定された期間中、該設定期間を示す信号を前記制御部に対して出力するタイマを備えるため、例えば、昼休み等のワークを処理せずにファンを空回しする期間が予め既知の場合、該期間をタイマに設定することにより、給気ファン、循環ファンおよび排出ファンの回転数を温度センサの検出結果に拘わらず確実に下げることができる。
【0058】
さらに、本発明は、前記排出ファンの後段に前記循環後の空気と新たに外部から導入した空気とを熱交換する熱交換器を備えるため、前記外部導入空気を循環後の空気の熱を利用して加熱することができ、前記外部導入空気を加熱するための専用の熱源を別途設ける必要がなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の乾燥装置の全体構成説明図である。
【図2】図1に示す乾燥装置を制御する制御部と他の構成要素との接続関係を示すブロック回路図である。
【図3】図1に示す乾燥装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【図4】図3に示すフローチャートに示された処理を実行している際のファンの回転数の時間に対する変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10…乾燥装置 14…ワーク
16…乾燥炉 48…第1乾燥ゾーン
50…第2乾燥ゾーン 54…第1循環ファン
56…第1温度センサ 62…第2循環ファン
64…第2温度センサ 74…給気ファン
82…第2熱交換器 100…第1給気ダンパ
102…第1開度センサ 104…第2給気ダンパ
106…第2開度センサ 111…排出ファン
116…第1熱交換器 130…排気処理装置
132…バーナ 134…ブロア
140…放出ファン 150…制御部
156、158、160、162、164…インバータ
166…タイマ

Claims (4)

  1. 加熱した空気を乾燥炉の内部で循環させてワークを乾燥させる乾燥装置であって、
    前記加熱空気を前記乾燥炉へ供給する給気ファンと、
    前記給気ファンと前記乾燥炉との間に配設されるとともに開閉自在に構成され、前記加熱空気の前記乾燥炉への供給量を調節する給気ダンパと、
    前記加熱空気を前記乾燥炉の内部において循環させる循環ファンと、
    前記循環後の空気を前記乾燥炉の外部に排出する排出ファンと、
    前記乾燥炉の内部温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出結果に基づいて、前記給気ダンパの開度と、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンの回転数を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度センサから取得した前記乾燥炉の内部温度が所定温度範囲内にある場合、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを所定回転数範囲内の回転数で回転させ、前記乾燥炉の内部温度が前記所定温度範囲の上限温度よりも高い場合、前記給気ダンパの開度を小さくするとともに、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを前記所定回転数範囲より小さい回転数で回転させ、前記乾燥炉の内部温度が前記所定温度範囲の下限温度よりも低い場合、前記給気ダンパの開度を大きくするとともに、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを前記所定回転数範囲より大きい回転数で回転させることを特徴とする乾燥装置。
  2. 請求項1記載の乾燥装置において、
    予め設定された期間中、該設定期間を示す信号を前記制御部に対して出力するタイマを備え、前記制御部は、前記信号を前記タイマから受けている間、前記給気ダンパの開度を小さくするとともに、前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンを前記所定回転数範囲より小さい回転数で回転させることを特徴とする乾燥装置。
  3. 請求項1または2記載の乾燥装置において、
    前記排出ファンの後段に前記循環後の空気と新たに外部から導入した空気とを熱交換する熱交換器を備えるとともに、前記熱交換器の後段に前記循環後の空気を大気に放出するための放出ファンを備え、前記放出ファンを前記制御部によって前記給気ファン、前記循環ファンおよび前記排出ファンとともに制御することを特徴とする乾燥装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の乾燥装置において、
    前記乾燥装置は、有機溶剤系塗料によって塗装されたワークを乾燥させることを特徴とする乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010101512A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Akebono Brake Ind Co Ltd 加熱炉
JP2010230293A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Kawakami Tekkosho:Kk 加熱炉
JP2014238199A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 トヨタ自動車株式会社 加熱設備の温度制御システムおよびその温度制御方法

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