JP2004231384A - 紙葉類振分装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動手段との関係において装置のコスト低減と小型化とを図る。
【解決手段】紙葉類を搬送する主搬送路4と、この主搬送路4からそれぞれ異なる分岐位置で分岐して紙葉類を搬送する複数の分岐搬送路6a〜6d,6gとが設けられる。各分岐位置において、揺動ガイド部材7a〜7d,7gが、紙葉類を主搬送路4から各分岐搬送路6a〜6d,6gへ向かうように案内する分岐側位置と、紙葉類を主搬送路4を通過するように案内する通過側位置との間で揺動可能に設けられている。各ガイド部材7a〜7d,7gを互いに連動可能に連結する連結部材20と、この連結部材20を介して各ガイド部材を揺動させるソレノイド22とが設けられている。連結部材20と各ガイド部材7a〜7d,7gとの間には、分岐側位置にある各ガイド部材を当該位置に向かって付勢しつつ通過側位置へ遊動可能とする遊動手段24が介在されている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣等の紙葉類を複数の搬送路に振り分ける紙葉類振分装置に係り、特に複数の搬送路への分岐位置に設けられる揺動ガイド部材を作動させるための構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような紙葉類振分装置には、特開2000−259882号公報(特許文献1:段落[0029]〜[0031]、図3等)に記載されたものがある。この振分装置の原理が、図7に模式的に示されている。
【0003】
図7において、第1搬送路から繋がる第2搬送路46が第3搬送路47と第4搬送路48とに分岐し、その分岐位置に第1振分部材58が設けられている。第4搬送路48は、第5搬送路49と第6搬送路50とに分岐し、その分岐位置に第2振分部材59が設けられている。第6搬送路50は、第7搬送路51と第8搬送路52とに分岐し、その分岐位置に第3振分部材60が設けられている。
【0004】
各振分部材58、59および60は、それぞれ、搬送される紙葉類をいずれか一方の搬送路47,48、49,50および51,52に振り分けるように回動する。この場合、各振分部材58、59および60の回動は、それぞれ専用のソレノイド61、62および63の駆動によって、個別に行われるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−259882号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の紙葉類振分装置では、搬送路の分岐部分の数だけソレノイド等の駆動手段が必要となるため、コストが掛かるだけでなく、装置の小型化も妨げられてしまうという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、駆動手段との関係において、装置のコスト低減と小型化とを図ることができるような紙葉類振分装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、紙葉類を搬送する主搬送路と、この主搬送路からそれぞれ異なる分岐位置で分岐して紙葉類を搬送する複数の分岐搬送路と、各分岐位置において、紙葉類を前記主搬送路から各分岐搬送路へ向かうように案内する分岐側位置と、紙葉類を前記主搬送路を通過するように案内する通過側位置との間で揺動可能に設けられた揺動ガイド部材と、各揺動ガイド部材を互いに連動可能に連結する連結手段と、この連結手段を介して各揺動ガイド部材を揺動させる駆動手段と、前記連結手段と各揺動ガイド部材との間に介在され、前記分岐側位置にある各揺動ガイド部材を当該位置に向かって付勢しつつ前記通過側位置へ遊動可能とする遊動手段とを備えたことを特徴とする紙葉類振分装置である。
【0009】
この第1の発明によれば、連結手段を介することで、1つの駆動手段によって、複数の揺動ガイド部材を分岐側位置と通過側位置との間で連動させることができる。この場合、特定の分岐位置において紙葉類を主搬送路から分岐搬送路へ向かうように案内するには、紙葉類の先端が当該分岐位置とその直前の分岐位置との間にある時に、各ガイド部材を分岐側位置へ揺動させればよい。このとき、主搬送路で上流側のガイド部材が当該紙葉類を押さえ付けるように作用したとしても、遊動手段によって当該紙葉類の通過を確保することができる。このようにして、紙葉類を主搬送路から任意の分岐搬送路へ向かうように案内する紙葉類振分装置を、搬送路の分岐部分の数より少ない(例えば1つの)駆動手段を用いて構成することが可能となる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記遊動手段は、さらに前記通過側位置にある各揺動ガイド部材を当該位置に向かって付勢しつつ前記分岐側位置へ遊動可能とするように構成されているものである。
【0011】
この第2の発明によれば、紙葉類をいずれかの分岐搬送路から主搬送路へ戻す場合には、各ガイド部材を通過側位置へ揺動させた状態にしておけばよい。このとき、分岐位置においてガイド部材が当該紙葉類を押さえ付けるように作用したとしても、遊動手段によって当該紙葉類の通過を確保することができる。
【0012】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記遊動手段は、前記連結手段に直接連動する第1部材と、前記揺動ガイド部材に直接連動する第2部材と、これらの第1部材と第2部材との間に介在される弾性部材とを有するものである。
【0013】
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記主搬送路は円形の周回搬送路として形成され、前記連結手段を、前記周回搬送路の中心を通る回動軸線を有した回動連結部材としたものである。
【0014】
この第4の発明のように、主搬送路が円形の周回搬送路として形成されいる場合であっても、第1乃至第3のいずれかの発明と同様の作用効果を得ることが可能であり、これにより装置の一層の小型化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図6は本発明による紙葉類振分装置の一実施形態を説明するための図である。ここでは、本発明による紙葉類振分装置を利用して紙幣入出金装置を構成した場合の実施形態について説明する。以下、本実施形態の紙葉類振分装置を備えた紙幣入出金装置の構成および動作、並びに、当該振分装置の具体的な構成、作用効果および変形例について順次説明する。
【0016】
《紙幣入出金装置》
[構 成]
まず、図1乃至図4を参照して、紙葉類振分装置を備えた(紙葉類として紙幣を用いる)紙幣入出金装置の構成について説明する。
【0017】
図1に示すように、紙幣入出金装置は、筐体10内の略中央部に軸線を垂直にして配置された搬送ドラム1を備えている。また、筐体10内には、入金紙幣繰込ユニットA、紙幣収納部B,C,D、出金紙幣放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGが、搬送ドラム1の外周を取り囲むようにして配置されている。そのうち、繰込ユニットA、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGは筐体10の前面側に配置され、各収納部B,C,Dは筐体10の後面側に配置されている。
【0018】
図2に示すように、筐体10の前面には、繰込ユニットAに対応した入金口12と、放出ユニットEに対応した出金口14とが設けられている。また、筐体10の前面には、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGの前面が露出している。これら出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGは、解錠によって筐体10から前方へ引き出し可能となっている。
【0019】
図1において、繰込ユニットAは、入金口12に挿入された入金紙幣を導入して、それらの紙幣を搬送ドラム1側へ繰り出すためのものである。また、各収納部B,C,Dは、入金紙幣を金種別に収納するためのものであり、通常は千円札収納部B、2千円/5千円札(混合)収納部Cおよび万円札収納部Dとして用いられる。そして、放出ユニットEは、各収納部B,C,Dから取り出された出金紙幣を放出し、それらの紙幣を出金口14からの抜取りに供するためのものである。
【0020】
出金リジェクト部Fは、後述する「出金リジェクト紙幣」を収納するためのものである。また、回収カセットGは、各収納部B,C,Dから回収した紙幣を収納するためのものである。この回収カセットGは、いずれかの収納部B,C,Dが満杯で対応する入金紙幣を収納できない場合に、その入金紙幣を収納するためにも用いられる。なお、上記放出ユニットEは、後述する「入金リジェクト紙幣」が放出される入金リジェクト部をも兼ねている。
【0021】
以上の繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGの内部構成としては周知ないし公知のものを用いることができるので、詳細な説明は省略する。
【0022】
搬送ドラム1の外周には、環状(円形)を成す紙幣の周回搬送路(主搬送路)4が形成されている。また、繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび回収カセットGと周回搬送路4との間をそれぞれ接続する紙幣の接続搬送路6a〜6gが形成されている。これらの接続搬送路6a〜6gは、周回搬送路4からそれぞれ異なる分岐位置で分岐して紙葉類を搬送するように構成されている(但し、搬送路6fは搬送路6aから分岐している)。このうち、接続搬送路6a〜6d,6gが、本発明に係る紙葉類振分装置の「分岐搬送路」に相当するものである。
【0023】
各搬送路4,6a〜6gは、搬送ドラム1の周囲に設けられたガイド板8によって(周回搬送路4については搬送ドラム1外周面との間で)形成されている。なお、接続搬送路6eおよび6fが接続される放出ユニットEおよび出金リジェクト部Fの入口部分には、紙幣の集積を補助するためのゴム羽根車9がそれぞれ設けられている。
【0024】
周回搬送路4の右側部分には、そこを通過する紙幣の金種を識別するための識別センサー5が設けられている。この識別センサー5は、例えば光学センサーとして構成され、互いに周回搬送路4を挟んで対向配置される2つのセンサー部品5a,5bを有している。
【0025】
図3に示すように、搬送ドラム1は、回転駆動手段としての駆動モータ2(図1)によって正逆両方向に回転される回転ドラム1aと、この回転ドラム1aに対して軸線P方向の両側に隣接して配置された上部固定ドラム1bおよび下部固定ドラム1cとを有している。各固定ドラム1b,1cは筐体10に対して固定されており、そのうち上部固定ドラム1bの外周側に一方のセンサー部品5aが埋設されている。
【0026】
各ドラム1a〜1cは略同一の周長(直径)を有し、それらの周長は、入出金対象の紙幣のうち最も長い紙幣(この場合は万円札)の長さよりもある程度大きい寸法に設定されている。また、搬送ドラム1全体の高さ(軸線P方向長さ)は、入出金対象の紙幣の幅に略対応した寸法に設定されている。
【0027】
図1に示すように、上記駆動モータ2は、搬送ドラム1の内部に設けられている。なお、駆動モータ2によって回転ドラム1aを直接回転駆動するように構成してもよく、あるいは任意の減速機構を介して回転駆動するように構成してもよい。また、回転ドラム1aの外周面に対して弾性的に押圧される複数(この場合は5つ)の押圧ローラ3が、搬送ドラム1の周方向に間隔を置いて配置されている。
【0028】
周回搬送路4と各接続搬送路6a〜6gとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換手段7a〜7gが、周回搬送路4に沿って配置されている。これらの切換手段7a〜7gの構成態様は、接続搬送路6a〜6d,6f,6gに対応する揺動ガイド部材7a〜7d,7f,7gと、接続搬送路6eに対応する移動ガイド部材7eとに分けられる。なお、接続搬送路6fは周回搬送路4に直接接続されているわけではなく、接続搬送路6aを介して接続されている。従って、揺動ガイド部材7fによる周回搬送路4から接続搬送路6fへの搬送経路の切り換えは、揺動ガイド部材7aとの連携においてなされることになる。
【0029】
図4には、1つの揺動ガイド部材7gと移動ガイド部材7eとが拡大して示されている。これらのガイド部材7gおよび7eは、(図3に示す搬送ドラム1のうち回転ドラム1aを除いた)固定ドラム1b,1cに対応して設けられており、固定ドラム1b,1cおよびガイド板8の対応部分には切欠きが形成されている(他のガイド部材7a〜7d,7fについても同様)。
【0030】
揺動ガイド部材7gは、図4に二点鎖線で示す通過側位置から実線で示す分岐側位置へ揺動することで、周回搬送路4から接続搬送路6gへ搬送経路を切り換える(紙幣を周回搬送路4から接続搬送路6gへ向かうように案内する)ようになっている。また、移動ガイド部材7eは、図4に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置へ並進移動することで、周回搬送路4から接続搬送路6eへ搬送経路を切り換えるようになっている。この場合、接続搬送路6eは、回転ドラム1aの時計回り(図1)の回転時に出金紙幣を通すための接続搬送路6e−1と、回転ドラム1aの反時計回り(図1)の回転時に入金リジェクト紙幣を通すための接続搬送路6e−2とに分岐するようになっている。
【0031】
[動 作]
次に、この紙幣入出金装置の動作について、図示しないPOSレジスター(販売時点管理用金銭登録機)に接続されて制御される釣銭機として用いる場合を例にとって説明する。
【0032】
(1)入金動作
まず、顧客から受け取った購入代金としての入金紙幣が、オペレータによって束の状態で入金口12(図1及び図2)へ挿入される。入金口12から挿入された紙幣は、図1に示す入金紙幣繰込ユニットAから接続搬送路6aを通じて周回搬送路4へ(公知の分離繰出し機構によって)1枚ずつ繰り出される。周回搬送路4へ繰り出された紙幣は、回転ドラム1aと押圧ローラ3と間で挟持された状態で、回転ドラム1aの反時計回り(図1)の回転に従って周回搬送路4に沿って搬送される。
【0033】
周回搬送路4を搬送される紙幣は、1周する間に識別センサー5によって金種を識別され、対応する金種の収納部B,C,Dに収納される。各収納部B,C,Dへの入金紙幣の収納は、対応するガイド部材7b,7c,7dによる周回搬送路4から各接続搬送路6b,6c,6dへの搬送経路の切り換え動作によって行われる。なお、周回搬送路4における紙幣の斜行等によって識別センサー5による金種識別ができなかった場合は、周回搬送路4で当該紙幣をもう1周させることで識別センサー5による識別を再度試みることができる(いわゆる識別リトライ)。
【0034】
以上のような入金動作に伴って、紙幣入出金装置からPOSレジスターに対して(識別結果に基づいた)入金額が通知される。通知を受けたPOSレジスターは、(例えばバーコードの読み取りで入力される)顧客の購入商品の金額と入金額とを比較して、釣銭が発生するかどうかを判断する。釣銭が発生する場合には、POSレジスターから紙幣入出金装置に対して釣銭払出命令が通知される。
【0035】
(2)出金動作
上記の釣銭払出命令を受けた紙幣入出金装置は、命令された釣銭の額に応じて以下に例示するような出金動作を行う。なお、釣銭払出命令による出金動作に関連するのは、万円札収納部Dを除いた、千円札収納部Bと2千円/5千円札収納部Cのいずれかである。
【0036】
(2−1)釣銭額3千円の場合
この場合、千円札収納部Bから繰り出された3枚の千円札が、接続搬送路6bを通じて周回搬送路4へ(公知の分離繰出し機構によって)1枚ずつ繰り出される。周回搬送路4へ繰り出された紙幣は、回転ドラム1aの時計回り(図1)の回転に従って周回搬送路4に沿って搬送され、ガイド部材7eによる周回搬送路4から接続搬送路6e−1(図4)への搬送経路の切り換え動作によって、出金紙幣放出ユニットEへ送り込まれる。放出ユニットEは、3枚の千円札が送り込まれた時点で、それらの紙幣を(公知の機構によって)束の状態で出金口14から突出させるように放出する。出金口14から突出した紙幣は、オペレータによって抜き取られる。
【0037】
なお、千円札収納部Bには千円札しか収納されていないので、この場合は出金紙幣を周回搬送路4で1周以上させて金種識別を行う必要はない。
【0038】
(2−2)釣銭額7千円の場合
この場合、まず2千円/5千円札収納部Cから最初の紙幣1枚だけが繰り出され、周回搬送路4に沿って時計回り(図1)に搬送される。この紙幣は、周回搬送路4を1周以上する間に識別センサー5による金種識別を受けた上で、上記(2−1)の場合と同様にして放出ユニットEへ送り込まれる。
【0039】
最初の紙幣の金種が5千円であった場合は、残りの2千円分として千円札収納部Bから千円札が2枚繰り出され、上記(2−1)の場合と同様、金種識別を経ることなく放出ユニットEへ送り込まれる。
【0040】
次に、最初の紙幣の金種が2千円であった場合は、2千円/5千円札収納部Cから2番目の紙幣1枚だけが繰り出され、周回搬送路4で金種識別を受ける。この2番目の紙幣の金種が5千円であった場合は、その5千円札が放出ユニットEへ送り込まれた時点で出金動作が完了する。一方、2番目の紙幣の金種が2千円であった場合は、この2千円札が放出ユニットEへ送り込まれると共に、残りの3千円分として千円札収納部Bから千円札が3枚繰り出され、金種識別を経ることなく放出ユニットEへ送り込まれる。
【0041】
(3)回収動作
いずれかの収納部B,C,Dが満杯であるにも拘わらず、対応する金種の紙幣が更に入金された場合、当該入金紙幣は、周回搬送路4から接続搬送路6gを通じて紙幣回収カセットGに収納される。また、1日の営業が終了して収納部B,C,D内の紙幣を全て回収したい場合等には、収納部B,C,Dから繰り出された紙幣が順次、周回搬送路4から接続搬送路6gを通じて紙幣回収カセットGに収納される。回収紙幣を収納した回収カセットGは、解錠によって筐体10から取り出すことができる。
【0042】
(4)リジェクト動作
入金紙幣の中に汚損等により識別センサー5による金種識別のできない紙幣があった場合、その紙幣は「入金リジェクト紙幣」として、周回搬送路4から接続搬送路6eを通じて紙幣放出ユニットEへ送り込まれる。また、出金紙幣の中に斜行等により(上記「識別リトライ」によっても)識別センサー5による金種識別のできない紙幣があった場合、その紙幣は「出金リジェクト紙幣」として、周回搬送路4から接続搬送路6fを通じて出金リジェクト部Fへ送り込まれる。
【0043】
《紙葉類振分装置》
[構 成]
次に、主に図5および図6を参照して、紙葉類振分装置の具体的構成について説明する。
【0044】
上述したように、図1に示した紙幣入出金装置の揺動ガイド部材7a〜7f,7gのうち、特に(ガイド部材7fを除いた)ガイド部材7a〜7d,7gが、本発明の紙葉類振分装置に係るものである。図5は、それらの揺動ガイド部材7a〜7d,7gを含む紙葉類振分装置の主要な構成部品の配置を示す図である。また図6は、図5に示した紙葉類振分装置の原理を分かりやすくするために、円形の周回搬送路としての主搬送路4を直線的な主搬送路4に置き換えて示す模式図である。
【0045】
図4でガイド部材7gを例にとって説明したように、各揺動ガイド部材7a〜7d,7gは、それぞれの分岐位置において紙葉類(紙幣)を主搬送路4から各接続搬送路6a〜6gへ向かうように案内する「分岐側位置」と、紙葉類が主搬送路4を通過するように案内する「通過側位置」との間で揺動可能に設けられている。図5に示すように、各揺動ガイド部材7a〜7d,7gは、それぞれ4つの爪形部材70で構成されている。4つの爪形部材70は、それらに共通の揺動軸72に対して互いに整列して固定されている。
【0046】
また、紙葉類振分装置は、各揺動ガイド部材7a〜7d,7gを互いに連動可能に連結する略円盤状の回動連結部材20を備えている。この回動連結部材20は、円形の主搬送路4(図1)の中心を通る(図3の軸線Pと一致する)回動軸線の周りに回動自在となるように設けられている(図6では、直線的な主搬送路4に合わせて、連結部材20も直線的な形状を有して並進運動するものとして描かれている)。
【0047】
また、回動連結部材20を図5の反時計回り方向に付勢するための、図示しない付勢手段(例えば、コイルばね)が設けられている(この付勢手段に相当するものとして、図6に戻しばね29が描かれている)。また、紙葉類振分装置は、連結部材20を介して各揺動ガイド部材7a〜7d,7gを揺動させるための直進型の1方向ソレノイド(駆動手段)22を備えている。このソレノイド22は、先端部が連結部材20の溝と係合するプランジャ22aを有し、通電時にはプランジャ22aを引き込むことで、連結部材20を(付勢手段の付勢力に抗して)図5の時計回り方向に回動させる(図6では右方へ移動させる)ようになっている。
【0048】
次に、連結部材20と各揺動ガイド部材7a〜7d,7gとの間には、それぞれ遊動手段24が介在されている。各遊動手段24は、連結部材20に直接連動する第1部材26と、対応する揺動ガイド部材7a〜7d,7gに直接連動する第2部材27と、これらの第1部材26と第2部材27との間に介在される弾性部材28とで構成されている。
【0049】
図5に示す遊動手段24においては、第1部材26は、揺動軸72に対して(一定角度の範囲内で)回動自在に取り付けられ、先端側が連結部材20の溝と係合するレバーである。同じく第2部材27は、揺動軸72に対して回り止めされたレバーである。そして、弾性部材28は、2つのレバー26,27同士の間に(両者の相対的な回動に対して弾性的に作用するように)介在された板ばね部材である。
【0050】
これにより、各遊動手段24は、一方では分岐側位置にある各揺動ガイド部材7a〜7d,7gを当該位置に向かって付勢しつつ通過側位置へ遊動可能とし、他方では通過側位置にある各揺動ガイド部材7a〜7d,7gを当該位置に向かって付勢しつつ分岐側位置へ遊動可能とするように構成されている(図6を参照)。
【0051】
[作用効果]
次に、上記のように構成された本実施形態の紙葉類振分装置の作用効果について説明する。
【0052】
まず、本実施形態の紙葉類振分装置によれば、連結部材20を介することで、単一の駆動手段22によって、複数の揺動ガイド部材7a〜7d,7gを分岐側位置と通過側位置との間で連動させることができる。
【0053】
この場合、特定の分岐位置において紙葉類を主搬送路4から分岐搬送路6a〜6d,6gへ向かうように案内するには、紙葉類の先端が当該分岐位置とその直前の分岐位置との間にある時に、各ガイド部材7a〜7d,7gを分岐側位置へ揺動させればよい。このとき、主搬送路4で上流側のガイド部材7a〜7d,7gが当該紙葉類を押さえ付けるように作用したとしても、遊動手段24によって当該紙葉類の通過を確保することができる。
【0054】
また、紙葉類をいずれかの分岐搬送路6a〜6d,6gから主搬送路4へ戻す場合には、各ガイド部材7a〜7d,7gを通過側位置へ揺動させた状態にしておけばよい。このとき、分岐位置においてガイド部材7a〜7d,7gが当該紙葉類を押さえ付けるように作用したとしても、遊動手段24によって当該紙葉類の通過を確保することができる。
【0055】
このようにして、紙葉類を主搬送路4から任意の分岐搬送路6a〜6d,6gへ向かうように案内する紙葉類振分装置を、搬送路の分岐部分の数より少ない(この場合は1つの)駆動手段22を用いて構成することが可能となる。このため、駆動手段との関係において、従来よりも装置のコスト低減と小型化とを図ることができる。
【0056】
そして、本実施形態の紙葉類振分装置のように、主搬送路4が円形の周回搬送路として形成されいる場合には、振分装置の一層の小型化を図ることができる。これにより、上記の紙幣入出金装置のような、本実施形態の紙葉類振分装置を備えたシステム全体を小型化することも可能となる。
【0057】
[変形例]
本発明における主搬送路は、図1に示す周回搬送路4のような円形のものに限らず、例えば図6の模式図に示すような直線状のものであってもよく、また任意の曲線や直線を含む形状であってもよい。その場合、連結手段としては、主搬送路の形状に合わせて引き回されるワイヤ等を用いることもできる。
【0058】
また、1つの駆動手段22によって5つの揺動ガイド部材7a〜7d,7gを連動させる場合について説明したが、複数の揺動ガイド部材を1つの駆動手段によって連動させる全ての場合が本発明に含まれる。例えば、複数の駆動手段を備える場合であっても、各駆動手段がそれぞれ複数の揺動ガイド部材を連動させるように構成されていれば、本発明の範囲に包含され得る。
【0059】
また、駆動手段としての1方向ソレノイド22を2方向保持型のもの等に代えることで、図6の戻りばね29に相当する付勢手段を省略することも可能である。さらに、駆動手段としては、直進型ソレノイドに代えて、回転型ソレノイドやモータ、その他の形式のアクチュエータ等、任意のものを用いることができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、紙葉類を主搬送路から任意の分岐搬送路へ向かうように案内する紙葉類振分装置を、搬送路の分岐部分の数より少ない(例えば1つの)駆動手段を用いて構成することが可能となる。このため、駆動手段との関係において、従来よりも装置のコスト低減と小型化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙葉類振分装置を備えた紙幣入出金装置を示す水平断面図。
【図2】図1に示す紙幣入出金装置の正面図。
【図3】図1に示す紙幣入出金装置における搬送ドラムの右側面図。
【図4】図1に示す紙幣入出金装置における揺動ガイド部材の1つと移動ガイド部材とを拡大して示す図。
【図5】図1に示す入出金装置に用いられる振分装置の構成部品配置を示す斜視図。
【図6】図5に示した紙葉類振分装置の原理を示す模式図。
【図7】従来の紙葉類振分装置の原理を示す模式図。
【符号の説明】
A 入金紙幣繰込ユニット
B 千円札収納部
C 2千円/5千円札収納部
D 万円札収納部
E 出金紙幣放出ユニット
F 出金リジェクト部
G 紙幣回収カセット
1 搬送ドラム
2 駆動モータ
3 押圧ローラ
4 周回搬送路(主搬送路)
5 識別センサー
6a〜6g 接続搬送路(分岐搬送路)
6e−1 出金紙幣用の接続搬送路(分岐搬送路)
6e−2 入金リジェクト紙幣用の接続搬送路(分岐搬送路)
7a〜7d,7f,7g 揺動ガイド部材
7e 移動ガイド部材
10 筐体
12 入金口
14 出金口
20 回動連結部材(連結手段)
22 ソレノイド(駆動手段)
24 遊動手段
25 揺動軸
26 第1部材
27 第2部材
28 弾性部材

Claims (4)

  1. 紙葉類を搬送する主搬送路と、
    この主搬送路からそれぞれ異なる分岐位置で分岐して紙葉類を搬送する複数の分岐搬送路と、
    各分岐位置において、紙葉類を前記主搬送路から各分岐搬送路へ向かうように案内する分岐側位置と、紙葉類を前記主搬送路を通過するように案内する通過側位置との間で揺動可能に設けられた揺動ガイド部材と、
    各揺動ガイド部材を互いに連動可能に連結する連結手段と、
    この連結手段を介して各揺動ガイド部材を揺動させる駆動手段と、
    前記連結手段と各揺動ガイド部材との間に介在され、前記分岐側位置にある各揺動ガイド部材を当該位置に向かって付勢しつつ前記通過側位置へ遊動可能とする遊動手段と、
    を備えたことを特徴とする紙葉類振分装置。
  2. 前記遊動手段は、さらに前記通過側位置にある各揺動ガイド部材を当該位置に向かって付勢しつつ前記分岐側位置へ遊動可能とするように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類振分装置。
  3. 前記遊動手段は、
    前記連結手段に直接連動する第1部材と、
    前記揺動ガイド部材に直接連動する第2部材と、
    これらの第1部材と第2部材との間に介在される弾性部材と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の紙葉類振分装置。
  4. 前記主搬送路は円形の周回搬送路として形成され、
    前記連結手段は、前記周回搬送路の中心を通る回動軸線を有した回動連結部材である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の紙葉類振分装置。
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