JP2016006581A - 紙幣搬送方向切替部、及び還流式紙幣処理装置 - Google Patents

紙幣搬送方向切替部、及び還流式紙幣処理装置 Download PDF

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義隆 永井
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Abstract

【課題】部品点数の増大、大型化を伴わずに還流式紙幣収納部からの紙幣の入出金を迅速化することができる。【解決手段】回転部材31と、第1乃至第4の搬送経路P1〜P4と、第1搬送経路と第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容する第1の連通モードと、第1搬送経路内での移動のみを許容する第3の連通モードとを切り替える第1切換手段51と、第1搬送経路と第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容する第2の連通モードと、第1搬送経路内での移動のみを許容する第3の連通モードとを切り替える第2切換手段52と、第4搬送経路と第2搬送経路との連通部、及び該第4搬送経路と第3搬送経路との連通部を選択的に切り換える第3切換部材53と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は例えば紙幣を入出金する機能を備えた各種自動販売機、入出金装置、両替機等の還流式紙幣処理装置に装備される紙幣搬送方向切替部の改良に関し、詳細には金種別に紙幣を収容する還流式紙幣処理装置において、部品点数の増大、大型化を伴わずに還流式紙幣収納部からの紙幣の入出金を迅速化するようにした紙幣搬送方向切替部に関するものである。
投入された紙幣を受け入れる入金機能や、釣り銭や払出し金として紙幣を払い出す出金機能を備えた各種自動販売機、入出金装置、両替機等(還流式紙幣処理装置)が知られている。特許文献1には、始業時に準備した紙幣、或いは稼働中に投入された紙幣を金種別に収納しておき、必要に応じて釣銭として払い出すように構成されたものが知られている(特許文献1)。
図6(a)は従来の還流式紙幣処理装置の構成を示す図であり、(b)は還流式紙幣収納部の入出金方向切替部の構成を示す図である。
この還流式紙幣処理装置100Aは、入金された紙幣を一枚ずつ装置本体内の搬送経路104に給送する入金取込部102と、往路104a、復路104b、及び連絡路104cからなるU字状の搬送経路104と、搬送経路104に沿って紙幣を任意に正逆方向へ搬送する図示しないモータ、ソレノイド、ローラ、ベルト、及び分岐ゲート等から成る図示しない搬送機構と、入金取込部102の直下流側の搬送経路上に配置されて入金されてくる紙幣の真贋、金種を識別する識別装置106と、搬送経路104と接続されて釣銭として使用する第1紙幣(例えば、千円紙幣)を出入れ自在に収容する還流式の第1紙幣収納部110と、搬送経路104と接続されて第2紙幣(例えば、一万円紙幣)を出入れ自在に収容する還流式の第2紙幣収納部112と、搬送経路と接続されて釣銭として使用する第3紙幣(例えば、五千円紙幣)を出入れ自在に収容する還流式の第3紙幣収納部114と、各紙幣収納部から回収された紙幣を収容する金庫116と、第1、第2、及び第3紙幣収納部110、112、114から回収した一万円紙幣、千円紙幣、及び五千円紙幣を一旦プールし、その後、金庫116に一括して移送する一時プール部118と、釣銭等として機外に出金する紙幣を一時的に収容してから出金する出金プール部120と、各紙幣収納部と搬送経路との間に設けられた入出金方向切替部130と、これらを制御する図示しない制御手段と、を有する。
各紙幣収納部110、112、114から金庫116に紙幣を回収する際に一時プール部118を利用する理由は、金庫116の構造が各紙幣収納部からの紙幣を一枚ずつ直接高速で入金処理できない場合に対応するためである。
図6(b)に示したように各紙幣収納部110、112、114に設けられた入出金方向切替部130は、軸132aを中心として回動するゲート132を備えており、ゲート132が実線で示した位置にある時には紙幣は復路104bを往復することが可能である。ゲート132が破線で示した位置にある時には紙幣は復路104bと各紙幣収納部110、112、114との間で往復することが可能である。
入金取込部102から入金された紙幣は往路104a、復路104bを経て金種毎に各紙幣収納部110、112、114に収納される。各紙幣収納部から釣銭としての紙幣を出金プール部120に送出する場合には、復路104b、U字状の反転部、往路104a、連絡路104cを経由した搬送が行われる。つまり、各紙幣収納部から出金プール部120へ向けて上向きに搬送する最短距離をとることはできない。また、各紙幣収納部から一時プール部118へ搬送する場合も同様である。
しかし、釣銭を払い出す際の紙幣の搬送経路が長大となり、処理時間の短縮が難しくなる。また、連絡路104cが必要となる分だけ、構造が複雑化する。
次に、図7(a)は図6の欠点を補うことができる還流式紙幣処理装置100Bの構成説明図であり、(b)は入出金方向切替部の構成を示す図であり、(c)は(b)の構成を実現するためのべルト搬送機構の問題点を示す説明図であり、(d)は(b)の構成を実現するためのベルト搬送機構を示す説明図であり、(e)は他のベルト搬送機構を示す説明図である。
なお、図6と同一部分には同一符号を付して説明する。
図7(a)の還流式紙幣処理装置100Bは、入出金方向切替部130の構成と、連絡路104cが存在しない点において図6のものと異なっている。
(b)に示すように入出金方向切替部130を一つのゲート133から構成する場合には、当該ゲートを第1位置133-1、第2位置133-2、第3位置133-3の間で移動自在に構成する。ゲート133が第1位置133-1にある時には、紙幣が往路104bに沿って往復移動することが可能である。ゲート133が第2位置133-2にある時には紙幣は紙幣収納部と往路104bとの間をゲートの下側のルートを経て往復移動することができる。ゲート133が第3位置133-3にある時には紙幣は紙幣収納部と往路104bとの間をゲートの上側のルートを経て往復移動することができる。
しかし、この場合のゲート133の動作は一つの軸を中心とした単純な回動では実現できず、複雑な動作を実現させるための複雑な機構が必要となる。
また、同図(c)に示すように紙幣収納部110、112、114の入出金方向切替部130を一対のエンドレスベルト141、142から構成し、復路104bをエンドレスベルト144から構成した場合には、エンドレスベルト141、142に対するエンドレスベルト144の回転方向が逆方向になるため、接触させることができず、このようなエンドレスベルトの配置は成立しない。また、ゲート133を配置する余地もない。
これに対して、(d)に示すように一方のエンドレスベルト141をエンドレスベルト144と非接触とすれば、一つのゲート133を配置するスペースを確保することができ、しかもゲート133の上方と下方からの両ルートを経た搬送が可能となるが、しかし、この場合のゲート133は図示のように複雑な動作を行うことになるため、構成が複雑となり実現が難しい。
次に、(e)は複雑な動作を必要とするゲートを用いずに、3つのエンドレスベルト141、142、143と、固定ガイド145と、ゲート135とから入出金方向切替部130を構成した例を示す。この構成によれば、一つの軸を中心として単純な回動動作をするゲート135を用いることにより、入出金方向切替部130と復路104bとの間で上下両方向のルートを経て紙幣を入出金させることが可能となる。
しかし、図から明らかなように部品点数が増大し、且つ構成が大型化するため、実用性が低い。
特開2001−250141公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、金種別に紙幣を収容したり、釣銭として出金する機能を有した還流式紙幣処理装置において、部品点数の増大、大型化を伴わずに還流式紙幣収納部からの紙幣の入出金を迅速化するようにした紙幣搬送方向切替部、及び還流式紙幣処理装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る紙幣搬送方向切替部は、正転、逆転方向へ回転し、周面に沿って搬送する紙幣の搬送方向を変更させる回転部材と、前記回転部材周面と接しない方向から延びてきて該回転部材周面の一部を通過して該回転部材周面から離間する方向へ延びる第1搬送経路と、一端が前記第1搬送経路と連通し、前記回転部材の周面を経て他方向へ延びる第2搬送経路と、一端が前記第1搬送経路と連通し、前記第2搬送経路とは異なる前記回転部材の周面を経て他方向へ延びる第3搬送経路と、前記回転部材周面の一部とは異なる他の周面部位側に位置し、該回転部材の周面から離間する方向へ延び、且つ前記第2、及び第3搬送経路の他端と連通する第4搬送経路と、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間で紙幣の移動経路を切り替える第1切替手段と、前記第1搬送経路と前記第3搬送経路との間で紙幣の移動経路を切り替える第2切替手段と、前記第4搬送経路と前記第2搬送経路との連通部、及び該第4搬送経路と前記第3搬送経路との連通部を選択的に切り替える第3切替部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る紙幣搬送方向切替部は、前記第1切替手段を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容する位置とする一方、前記第2切替手段を前記第1搬送経路と前記第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容せず前記第1搬送経路を移動する紙幣を阻害しない位置とした第1の連通モードと、前記第1切替手段を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容せず前記第1搬送経路を移動する紙幣を阻害しない位置とする一方、前記第2切替手段を前記第1搬送経路と前記第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容する位置とした第2の連通モードと、前記第1切替手段と前記第2切替手段を共に前記第1搬送経路内を移動する紙幣を阻害しない位置として、前記第1搬送経路内での紙幣の移動を許容する第3の連通モードと、を選択可能なことを特徴とする。
請求項3の発明に係る還流式紙幣処理装置は、複数枚の紙幣を受入れて収容すると共に、収容した前記紙幣を出金する還流式紙幣収納部と、該還流式紙幣収納部の入出金部に配置された請求項1又は2に記載の紙幣搬送方向切替部と、を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明に係る還流式紙幣処理装置は、装置内に入金されてきた紙幣、或いは前記還流式紙幣収納部から出金されてきた紙幣を装置外へ排出するリジェクト・出金部と、前記リジェクト・出金部の入出金口に配置された請求項1に記載の紙幣搬送方向切替部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の紙幣搬送方向切替部によれば、金種別に紙幣を収容したり、釣銭として出金する機能を有した還流式紙幣処理装置において、部品点数の増大、大型化を伴わずに還流式紙幣収納部の紙幣の入出金を迅速化することができる。
本発明の一実施形態に係る還流式紙幣処理装置の概略構成図である。 (a)は入出金方向切替部の具体的構成を示す斜視図、(b)は正面図、(c)は回転部材と第3切替部材の構成説明図(A-A断面図)、(d)は各切換部材の構成説明図(側面図)、(e)は2つのゲートの先端部の位置関係を示す略図である。 入出金方向切替部の概略構成説明図である。 紙幣搬送経路を上下へ延びる一本の経路から構成した場合において、リジェクト・出金部の入出金口(分岐部)に本実施形態に係る入出金方向切替部を配置した構成例を示した説明図である。 (a)は入出金方向切替部を還流式紙幣収納部の入出金部に配置することによる他のメリットを説明する図であり、(b)は比較例を示す図である。 (a)は従来の還流式紙幣処理装置の構成を示す図であり、(b)は紙幣収納部の入出金方向切替部の構成を示す図である。 (a)は図6の従来例の欠点を補うことができる還流式紙幣処理装置の構成説明図であり、(b)は入出金方向切替部の構成を示す図であり、(c)は(b)の構成を実現するためのべルト搬送機構の問題点を示す説明図であり、(d)は(b)の構成を実現するためのベルト搬送機構を示す説明図であり、(e)は他のベルト搬送機構を示す説明図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る還流式紙幣処理装置の概略構成図であり、図2(a)は入出金方向切替部の第1の形態例の具体的構成を示す斜視図、(b)は正面図、(c)は回転部材と第3切換部材の構成説明図(A-A断面図)、(d)は各切換部材の構成説明図(側面図)、(e)は2つのゲートの先端部の位置関係を示す略図であり、図3は入出金方向切替部の第2の形態例を示す概略構成説明図である。
還流式紙幣処理装置(紙幣取扱装置)1は、例えば食券等の自動販売機(券売機)であり、紙幣の受け入れ処理、及び釣銭等としての紙幣の払出し処理を行う機能を有する。
還流式紙幣処理装置1は、入金された紙幣を一枚ずつ装置本体内の紙幣搬送経路4に給送する入金取込部2と、往路4a、及び復路4bからなるU字状の紙幣搬送経路4と、紙幣搬送経路4に沿って紙幣を任意に正逆方向へ搬送する図示しないモータ、ソレノイド、ローラ、ベルト、及び分岐ゲート等から成る図示しない搬送機構と、入金取込部2の直下流側の紙幣搬送経路上に配置されて給送されてくる紙幣の真贋、金種を識別する識別装置6と、紙幣搬送経路4と接続されて釣銭として使用する第1紙幣(例えば、千円紙幣)を出入れ自在に収容する還流式の第1紙幣収納部(還流式紙幣収納部)10と、紙幣搬送経路4と接続されて第2紙幣(例えば、一万円紙幣)を出入れ自在に収容する還流式の第2紙幣収納部(還流式紙幣収納部)12と、紙幣搬送経路4と接続されて釣銭として使用する第3紙幣(例えば、五千円紙幣)を出入れ自在に収容する還流式の第3紙幣収納部(還流式紙幣収納部)14と、各紙幣収納部から回収された紙幣を収容する金庫16と、第1、第2、及び第3紙幣収納部10、12、14から回収した一万円紙幣、千円紙幣、及び五千円紙幣を一旦プールし、その後、金庫16に一括して移送する一時プール部18と、釣銭等として機外に出金する紙幣を一時的に収容してから出金する出金プール部20と、各紙幣収納部と紙幣搬送経路との間に設けられた入出金方向切替部(紙幣搬送方向切替部)30と、これらを制御する図示しない制御手段と、を有する。
各紙幣収納部10、12、14から金庫16に紙幣を回収する際に一時プール部18を利用する理由は、金庫16の構造が各紙幣収納部からの紙幣を一枚ずつ直接高速で入金処理できない場合に対応するためである。即ち、各紙幣収納部から一時プール部18に一枚ずつ紙幣を送り込んで所定枚数積層してから、一時プール部から一括して紙幣束を金庫16に搬送することにより、金庫への回収効率を高めることができる。
各紙幣収納部10、12、14には、紙幣搬送経路4(復路4b)との間で紙幣を授受するための入出金方向切替部30が設けられている。
入金取込部2から入金された紙幣は往路4a、復路4bを経て金種毎に各紙幣収納部10、12、14に収納される。各紙幣収納部から釣銭としての紙幣を出金プール部20に送出する場合や、紙幣を一時プール部18へ搬送する場合にも、各入出金方向切替部30の作用により復路4bを経由した最短距離での直接的な搬送が行われる。また、紙幣収納部間の搬送、紙幣収納部と金庫との間の搬送も入出金方向切替部30を利用することにより最短距離をとることができる。
入出金方向切替部(紙幣搬送方向切替部)30は、正転、逆転方向へ回転し、周面(外周面)に沿って紙幣の搬送方向を変更させるローラ状の回転部材31と、回転部材31の周面と接しない方向から延びてきて該回転部材周面の一部31aを通過して回転部材周面から離間する方向へ延びる第1搬送経路P1と、一端が第1搬送経路P1と連通し、回転部材の周面(上側周面)を経て他方向へ延びる第2搬送経路(入金用搬送経路)P2と、一端が第1搬送経路P1と連通し、第2搬送経路P2とは異なる回転部材の周面(下側周面)を経て他方向へ延びる第3搬送経路(出金用搬送経路)P3と、回転部材周面の一部31aとは異なる他の周面部位31b側に位置し、回転部材の周面から離間する方向へ延び、且つ第2、及び第3搬送経路P2、P3の他端と連通可能な第4搬送経路P4と、第1搬送経路P1と第2搬送経路P2との間での紙幣の移動を許容する第1の連通モードと、第1搬送経路P1内での移動のみを許容する第3の連通モードとを切り替える第1ゲート(第1切換手段)51と、第1搬送経路P1と第3搬送経路P3との間での紙幣の移動を許容する第2の連通モードと、第1搬送経路P1内での移動のみを許容する第3の連通モードとを切り替える第2ゲート(第2切換手段)52と、第4搬送経路P4と第2搬送経路P2との連通部と、第4搬送経路P4と第3搬送経路P3との連通部を選択的に切り換える第3ゲート(第3切換部材)53と、を備えている。
第1搬送経路P1は、図1の紙幣搬送経路4を構成する復路4bに相当している。第2搬送経路P2は一端が第1搬送経路P1と連通し回転部材31の上側の周面に沿って延び、他端が第4搬送経路P4と連通している(連通可能な関係にある)。第3搬送経路P3は、一端が第1搬送経路P1と連通し回転部材31の下側の周面に沿って延び、他端が第4搬送経路P4と連通している(連通可能な関係にある)。
第1ゲート51は、一つの軸51aにより回動自在に構成されており、実線で示した位置(第1位置)にある時に尖った先端部を第1搬送経路P1内に突出させて第1搬送経路P1を遮断(紙幣の通過を阻止)すると共に、第2搬送経路P2の一端を開放することにより第1搬送経路P1と第2搬送経路P2とを連通状態(第1の連通モード)にする。また、第1ゲート51が破線で示した位置(第2位置)にある時には、尖った先端部を第1搬送経路P1から退避させて第2搬送経路P2の一端を閉止することにより、第1搬送経路P1との連通を遮断して第1搬送経路P1内での紙幣の移動のみを許容する状態(第3の連通モード)にする。
第2ゲート52は、一つの軸52aにより回動自在に構成されており、実線で示した位置(第1位置)にある時に尖った先端部を第1搬送経路P1内に突出させることにより第1搬送経路P1を遮断すると共に、第3搬送経路P3の一端を開放することにより第1搬送経路P1と第3搬送経路P3とを連通状態(第2の連通モード)にする。また、第2ゲート52が破線で示した位置(第2位置)にある時には、尖った先端部を第1搬送経路P1から退避させて第3搬送経路P3の一端を閉止することにより第1搬送経路P1との連通を遮断して第1搬送経路P1内での紙幣の移動のみを許容する状態(第3の連通モード)にする。
つまり、本実施形態において第1の連通モードでは、第1切替手段51を第1搬送経路P1と第2搬送経路P2との間での紙幣の移動を許容する位置とする一方、第2切替手段52を第1搬送経路P2と第3搬送経路P3との間での紙幣の移動を許容せず第1搬送経路P1を移動する紙幣を阻害しない位置とする。
第2の連通モードでは、第1切替手段51を第1搬送経路P1と第2搬送経路P2との間での紙幣の移動を許容せず第1搬送経路P1を移動する紙幣を阻害しない位置とする一方、第2切替手段51を第1搬送経路P1と第3搬送経路P3との間での紙幣の移動を許容する位置とする。
第3の連通モードでは、第1切替手段51と第2切替手段52を共に第1搬送経路P1内を移動する紙幣を阻害しない位置として、第1搬送経路P1内での紙幣の移動を許容する。
第1ゲート51の尖った先端部と第2ゲート52の尖った先端部は、図2(b)、図3に示した例では最も接近した状態でも離間しているが、図2(e)に示したように各先端部が入れ子式に重なるように構成することにより、先端部同志を連続させて紙幣を安定してガイドすることが可能となる。
第3ゲート53は、回転部材31の回転軸と共通の軸である軸32により回動自在に構成されており、図示しない弾性部材により上向きに付勢されることにより常時は入金側の第2搬送経路P2を遮断し(第4搬送経路P4から第2搬送経路P2への出金を阻止し)、出金側の第3搬送経路P3を開放している。第3ゲート53が第2搬送経路P2を遮断した状態では、第4搬送経路P4から第2搬送経路内P2には紙幣は移動(出金)することができないが、第1搬送経路P1からの入金紙幣は第3ゲートを押し下げて第4搬送経路P4へ移動することができる。従って、弾性部材の付勢力は、第1搬送経路P1側から第2搬送経路P2に進入してきた紙幣が第3ゲート53を押し下げて第4搬送経路P4へ進入できる程度とする。
なお、必要に応じて第3ゲートをソレノイドにより駆動するようにしてもよい。特に、第4搬送経路P4から第2搬送経路P2を経由して紙幣を第1搬送経路P1へ出金させたい場合には第3ゲートの先端部をソレノイドにより下降させる必要がある。
なお、上記とは逆に、弾性部材が常時においては第3ゲート53を下向きに付勢して第3搬送経路P3を遮断し、第2搬送経路P2を開放するようにしてもよい。即ち、第2搬送経路P2を第4搬送経路P4から出金する際の出金用搬送経路として利用する場合には、第3ゲート53を常時は下向きに付勢しておく。このように構成した場合に、第4搬送経路P4から第2搬送経路P2を経由して出金させる場合には第3ゲートに邪魔されずに出金することができる。第3搬送経路P3から第4搬送経路P4へ入金する場合には弾性部材による付勢力に抗して第3ゲートを押し上げて紙幣を通過させてもよいし、ソレノイドにより第3ゲートを上向きに移動させてもよい。また、第4搬送経路P4内の紙幣を第3搬送経路P3を経由して紙幣を第1搬送経路側P1へ出金させたい場合にはソレノイドにより第3ゲートを上向きに移動させる。
なお、図2の構成例では、第2搬送経路P2は回転部材31の上側の周面と、ローラ40によって形成されているが、図3の構成例ではローラ40に代えてエンドレスベルト(ローラ対により張設されている)35と、固定ガイド37を用いている。
また、図2の構成例では、第3搬送経路P3は、回転部材31の下側の周面と、ローラ40によって形成されているが、図3の構成例ではローラ40に代えてエンドレスベルト(ローラ対により張設されている)36と、固定ガイド37を用いている。
ローラとエンドレスベルトの何れを用いても良いが、コンパクト化を図る上ではローラの方が優れている。
ローラ40、或いはエンドレスベルト35、36は、モータにより駆動することにより、モータにより回転駆動される回転部材31の回転と協働して紙幣を搬送するようにしてもよいし、連れ回りするだけの構成としてもよい。
ローラ40と、エンドレスベルト35、36は、搬送補助部材を構成している。
次に、図2に基づいて入出金方向切替部の具体的な構成例について説明する。
3つのローラ状の回転部材31は軸32によって軸心を固定されることにより、図示しないモータからの駆動力により正逆回転する。両端に位置する2つの回転部材31の周面31aには第1搬送経路P1(復路4b)を構成するエンドレスベルトの一部33が接している。
第1ゲート51、第2ゲート52、及び第3ゲートは、3つの回転部材31の間と、両端に位置する2つの回転部材の外側に夫々配置されている。
第1ゲート51は、軸51aにより回動自在に軸支されており、尖った先端部を第1搬送経路P1内に突出させた時には第1搬送経路P1と第2搬送経路P2とを連通状態にする(第1搬送経路P1は遮断)。この状態では、第1搬送経路P1と第4搬送経路P4(各還流式紙幣収納部10、12、14)は、第2搬送経路P2を介して連通しており、双方向への紙幣の搬送が可能となる。つまり、第1搬送経路P1に沿って上向きに搬送されて来た紙幣を第2搬送経路P2を経て第4搬送経路P4へ移送したり、その逆方向への移動が可能となる。一方、第1ゲートの尖った先端部を第1搬送経路P1から第2搬送経路P2側に退避させた時には第2搬送経路P2を遮断すると共に第1搬送経路P1を開放する。第1ゲートは図示しないソレノイドにより駆動する。
第2ゲート52は、軸52aにより回動自在に軸支されており、尖った先端部を第1搬送経路P1内に突出させた時には第1搬送経路P1と第3搬送経路P3とを連通状態にする(第1搬送経路P1は遮断)。この状態では、第1搬送経路P1と第4搬送経路P4(各還流式紙幣収納部10、12、14)は、第3搬送経路P3を介して連通しており、双方向への紙幣の搬送が可能となる。つまり、第1搬送経路P1に沿って下向きに搬送されて来た紙幣を第3搬送経路P3を経て第4搬送経路P4へ移送したり、その逆方向への移動が可能となる。一方、第2ゲートの尖った先端部を第1搬送経路P1から第3搬送経路P3側に退避させた時には第3搬送経路P3を遮断すると共に第1搬送経路P1を開放する。第2ゲート52は図示しないソレノイドにより駆動する。
第1ゲート51、及び第2ゲート52の先端部を共に第1搬送経路P1から退避させることにより、第1搬送経路P1が完全に開放した状態となる。
第1ゲート51の先端部を第1搬送経路P1側に突出させる一方で、第2ゲート52の先端部を第1搬送経路P1から退避させることにより、第1搬送経路P1を上向きに搬送されてきた紙幣を第2搬送経路P2を経由して第4搬送経路P4に入金させることができる。また、第4搬送経路P4から出金されてくる紙幣を第2搬送経路P2を経由して第1搬送経路P1に沿って下向きに搬送させることができる。
また、第2ゲート52の先端部を第1搬送経路P1側に突出させる一方で、第1ゲート51の先端部を第1搬送経路P1から退避させることにより、第1搬送経路P1を下向きに搬送されてきた紙幣を第3搬送経路P3を経由して第4搬送経路P4に入金させることができる。また、第4搬送経路P4から出金されてくる紙幣を第3搬送経路P3を経由して第1搬送経路P1に沿って上向きに搬送させることができる。
第3ゲート53は軸32を中心として上下方向へ回動自在に軸支されると共に、第4搬送経路P4へ向けて突出した突出部53aによって第2搬送経路P2の他端部(左端部)と、第3搬送経路P3の他端部(左端部)を、夫々第4搬送経路P4に対して選択的に連通させたり、非連通とさせる。第3ゲート53は図示しないソレノイドによって駆動される。
なお、本発明の入出金方向切替部30を各紙幣収納部10、12、14の入出金部に配置した場合には、U字状の紙幣搬送経路4を構成している往路4aを省略して復路4bに相当する部分のみとし、紙幣搬送経路4を短縮して簡略化することができるので、還流式紙幣処理装置1を薄型化することができる。往路4aを省略する場合には、図1中に破線で示したように入金取込部2を復路4bの上部と接続し、且つ識別装置6を入金取込部2の直下流側に配置すればよい。
図4は紙幣搬送経路4を上下へ延びる一本の経路4dから構成した場合において、リジェクト・出金部21の入出金口(分岐部)に本実施形態に係る入出金方向切替部30を配置した構成例を示している。
図示しない入金取込部2から入金されて識別装置6を通過した紙幣が偽札である等、リジェクトする必要がある場合にはリジェクト・出金部21に搬送され、各還流式紙幣収納部10、12、14に取り込む場合には経路4dへ搬送される。また、各紙幣収納部10、12、14から釣銭のための紙幣を払出す場合には、リジェクト・出金部21に搬送される。
本実施形態では、リジェクト・出金部21と経路4dとの分岐部に入出金方向切替部30を配置することによりスムーズな搬送方向の切替えを行うことができる。
なお、図4では識別装置6からリジェクト・出金部21に向かう経路が第1搬送経路P1に相当し、回転部材31の周面に沿った一方の経路が第2搬送経路P2に相当し、回転部材の他の周面に沿った他方の経路が第3搬送経路P3に相当し、経路4dが第4搬送経路P4に相当する。
次に図5(a)は入出金方向切替部を還流式紙幣収納部の入出金部に配置することによる他のメリットを説明する図であり、(b)は比較例である。
図5(b)は、千円紙幣用の還流式紙幣収納部10と5千円紙幣用の還流式紙幣収納部14の入出金部に搬送ローラ60とゲート61とから成る入出金方向切替部を配置した例を示している。
搬送ローラ60とゲート61とから成る入出金方向切替部では、搬送ローラ60の下側周面に沿った一つの搬送ルートしか活用できない。つまり、還流式紙幣収納部10、14から紙幣搬送経路4に紙幣を送り出して上向きに搬送することはできるが、還流式紙幣収納部10、14からの紙幣を下向きに搬送させることはできない。
始業時には各還流式紙幣収納部10、14に充分な枚数の釣銭としての紙幣をセットしておく必要がある。この場合、各還流式紙幣収納部10、14への紙幣のセットの仕方として、例えば五千円紙幣用の還流式紙幣収納部14に千円紙幣をセットして紙幣搬送経路4に送出することにより千円紙幣を千円用の還流式紙幣収納部10に移送する方法が採られる。この場合、還流式紙幣収納部14から送出された千円紙幣は還流式紙幣収納部10の入出金部を一旦通過して上方に移動してから逆戻り(スイッチバック)して還流式紙幣収納部10内に収納される。
五千円紙幣用の還流式紙幣収納部14に千円紙幣をセットした時点で作業者が紙幣枚数をカウントしていないためにセットした枚数が不明な場合には、還流式紙幣収納部14から送り出した紙幣を紙幣搬送経路4の上方に位置する紙幣枚数カウンターによりカウントした上で還流式紙幣収納部10にスイッチバック収納させることにより、表示部に表示された枚数から紙幣枚数を知ることができる。
還流式紙幣収納部14にセットした五千円紙幣の枚数をカウントしたい場合にも、上記と同様の手順を踏むことになる。そして、カウント後の五千円紙幣を還流式紙幣収納部14に順次戻すことになる。
しかし、図5(b)に示した入出金方向切替部は搬送ローラ60とゲート61とから成る構成であるため、紙幣をカウントする際に一枚ずつスイッチバックさせる必要があり、必然的に作業時間が長くなる。即ち、後続紙幣との衝突を避ける必要から、還流式紙幣収納部14から上向きに送出されてきた一枚目の紙幣を還流式紙幣収納部10の入出金部を通過して上方に移動させた後で、直ちにスイッチバックして還流式紙幣収納部10に収納させることはできない。一枚目の紙幣は枚数をカウントされた後で還流式紙幣収納部10よりも上側で待機し、二枚目の紙幣が還流式紙幣収納部10の入出金部に達する前に還流式紙幣収納部10に収納される。二枚目の紙幣を還流式紙幣収納部10内に収納する場合も同様な手順を踏むことになる。このため、作業時間が長期化する。
これに対して図5(a)に示した本発明の構成によれば、還流式紙幣収納部10、14の入出金部に入出金方向切替部30を配置したので、紙幣を回転部材31の上部周面と下部周面を利用した2つの搬送経路P2、P3を選択的に利用して搬送することができる。図示した例では、還流式紙幣収納部14にセットした千円紙幣を直接還流式紙幣収納部10に搬送することができる。この場合には、2つの還流式紙幣収納部10、14の間の搬送経路に紙幣枚数カウンターを配置しておけばよい。
このため、紙幣の搬送速度を高速化し、短時間で始業時の準備金をセットすることができる。
[本発明の構成、作用、効果のまとめ]
第1の本発明に係る紙幣搬送方向切替部30は、正転、逆転方向へ回転し、周面に沿って搬送する紙幣の搬送方向を変更させる回転部材31と、回転部材周面と接しない方向から延びてきて該回転部材周面の一部を通過して該回転部材周面から離間する方向へ延びる第1搬送経路P1と、一端が前記第1搬送経路P1と連通し、回転部材の周面を経て他方向へ延びる第2搬送経路P2と、一端が前記第1搬送経路P1と連通し、第2搬送経路P2とは異なる回転部材の周面を経て他方向へ延びる第3搬送経路P3と、回転部材周面の一部とは異なる他の周面部位側に位置し、該回転部材の周面から離間する方向へ延び、且つ前記第2、及び第3搬送経路P2、P3の他端と連通する第4搬送経路P4と、第1搬送経路P1と第2搬送経路P2との間で紙幣の移動経路を切り替える第1切替手段51と、第1搬送経路P1と第3搬送経路P3との間で紙幣の移動経路を切り替える第2切替手段52と、第4搬送経路P4と第2搬送経路P2との連通部、及び該第4搬送経路P4と第3搬送経路P3との連通部を選択的に切り替える第3切替部材53と、を備えたことを特徴とする。
これを言い換えると、第1の本発明に係る紙幣搬送方向切替部30は、正転、逆転方向へ回転することにより周面に沿って搬送する紙幣の搬送方向を変更させる回転部材31と、回転部材周面と接しない方向から延びてきて該回転部材周面の一部31aを通過して該回転部材周面から離間する方向へ延びる第1搬送経路P1と、一端が第1搬送経路P1と連通し、回転部材31の周面を経て他方向へ延びる第2搬送経路P2と、一端が第1搬送経路P1と連通し、第2搬送経路P2とは異なる回転部材の周面を経て他方向へ延びる第3搬送経路P3と、回転部材周面の一部31aとは異なる他の周面部位31b側に位置し、該回転部材の周面から離間する方向へ延び、且つ第2、及び第3搬送経路P2、P3の他端と連通する(連通可能な)第4搬送経路P4と、第1搬送経路P1と第2搬送経路P2との間での紙幣の移動を許容する第1の連通モードと、第1搬送経路内P1での移動のみを許容する第3の連通モードとを切り替える第1ゲート(第1切換手段)51と、第1搬送経路P1と第3搬送経路P3との間での紙幣の移動を許容する第2の連通モードと、第1搬送経路内P1での移動のみを許容する第3の連通モードとを切り替える第2ゲート(第2切換手段)52と、第4搬送経路P4と第2搬送経路P2との連通部、及び第4搬送経路P4と第3搬送経路P3との連通部を選択的に切換する第3ゲート(第3切換部材)53と、を備えたことを特徴とする。
第1ゲート51と第2ゲート52と第3ゲート53は夫々独立別個に駆動される。第1ゲート51を作動させることにより、第1搬送経路P1と第2搬送経路P2とを連通させたり、連通を解除することができる。また、第2ゲート52を作動させることにより、第1搬送経路P1と第3搬送経路P3とを連通させたり、連通を解除することができる。このため、第2搬送経路P2を経由した第4搬送経路P4と第1搬送経路P1との間での入出金や、第3搬送経路P3を経由した第4搬送経路P4と第1搬送経路P1との間での入出金を行うことができる。また、第4搬送経路P4から出金する紙幣を第1搬送経路P1に沿った任意の方向、図1の例で言えば第1搬送経路P1の上方、或いは下方に切り替えて搬送することができる。
第3ゲート53は第4搬送経路P4から第1搬送経路P1へ向けて出金される紙幣を第2、或いは第3搬送経路P2、P3のいずれかに振り分けることにより、第1及び第2ゲート51、52との協働により、第1搬送経路P1に達した後における紙幣の搬送方向を上方、或いは下方へ切り替えることができる。
紙幣は、回転部材31の周面に沿った2つの搬送経路P2、P3の何れか一方に沿って移動することにより搬送方向を切替えられる。このため、大型化、部品点数の増大を招く図7で示したような搬送機構を用いることなく、コンパクトな構成によって任意自在な搬送方向の切替を実施することができる。また、使用するゲート(切換部材)は何れも一つの軸によって単純な回動動作を行うだけであるため、ゲートを動作させるための構成が複雑化、大型化することもない。
例えば、一つの還流式紙幣収納部にセットした紙幣束中から一枚ずつ取り出した紙幣を他の還流式紙幣収納部に移送する際に、紙幣枚数をカウントしながら移送する必要がある場合にも、一方の還流式紙幣収納部から他方の還流式紙幣収納部に直接移送することができ、しかも移送中に枚数をカウントできるので、トータルの作業時間を短縮することが可能となる。
第1搬送経路P1から第4搬送経路P4(還流式紙幣収納部)に入金する際に使用するルートは、第4搬送経路P4から第1搬送経路P1へ出金する場合にも同様に利用することができる。つまり、双方向への移送と、移送方向の切替が可能である。
本明細書において連通とは、一方向、又は双方向への紙幣の移動が可能な接続状態を意味する。
本発明の紙幣搬送方向切替部30は、還流式紙幣収納部の入出金部のみならず、複数の搬送経路が交差する部位に配置することにより、各搬送経路間での紙幣の双方向移動をスムーズ化、迅速化し、且つ切替できる搬送方向を多様化することができる。
本発明の紙幣搬送方向切替部30は、各種自動販売機、入出金装置、両替機等の還流式紙幣処理装置に適用することができる。
第2の本発明に係る紙幣搬送方向切替部30は、第1切替手段51を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容する位置とする一方、第2切替手段52を前記第1搬送経路と第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容せず第1搬送経路を移動する紙幣を阻害しない位置とした第1の連通モードと、第1切替手段を第1搬送経路と第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容せず第1搬送経路を移動する紙幣を阻害しない位置とする一方、第2切替手段を第1搬送経路と第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容する位置とした第2の連通モードと、第1切替手段と第2切替手段を共に第1搬送経路内を移動する紙幣を阻害しない位置として、第1搬送経路内での紙幣の移動を許容する第3の連通モードと、を選択可能であることを特徴とする。
紙幣は、回転部材31の周面に沿った2つの搬送経路P2、P3の何れか一方に沿って移動することにより搬送方向を切替えられる。このため、大型化、部品点数の増大を招く搬送機構を用いることなく、コンパクトな構成によって任意自在な搬送方向の切替を実施することができる。また、使用するゲート(切換部材)は何れも一つの軸によって単純な回動動作を行うだけであるため、ゲートを動作させるための構成が複雑化、大型化することもない。
第3の本発明に係る還流式紙幣処理装置1は、複数枚の紙幣を受入れて収容すると共に、収容した紙幣を出金する還流式紙幣収納部10、12、14と、該還流式紙幣収納部の入出金部に配置された請求項1に記載の紙幣搬送方向切替部30と、を備えたことを特徴とする。
紙幣搬送方向切替部30を複数の還流式紙幣収納部を備えた還流式紙幣処理装置に適用した場合には、還流式紙幣収納部間の直接的な紙幣の移動が可能となり、紙幣の移送等の作業に要する時間を短縮することが可能となる。
第4の本発明に係る還流式紙幣処理装置によれば、装置1内に入金されてきた紙幣、或いは還流式紙幣収納部10、12、14から出金されてきた紙幣を装置外へ排出するリジェクト・出金部21と、リジェクト・出金部の入出金口に配置された請求項1に記載の紙幣搬送方向切替部と、を備えたことを特徴とする。
紙幣搬送方向切替部30は、複数の搬送経路が交差する部位に配置することにより、切替え可能な搬送方向を多様化し、トータルの搬送速度を高速化することができるが、例えばリジェクト・出金部の入出金口に配置することにより、入金取込部から入金された直後の紙幣をリジェクトする場合や、還流式紙幣収納部から出金されてきた紙幣を釣銭として排出する場合に、夫々迅速にリジェクト・出金部に移送することができる。
P1…第1搬送経路、P2…第2搬送経路、P3…第3搬送経路、P4…第4搬送経路、1…還流式紙幣処理装置、2…入金取込部、4…紙幣搬送経路、4a…往路、4b…復路、4d…経路、6…識別装置、10、12、14…還流式紙幣収納部、16…金庫、18…一時プール部、20…出金プール部、21…リジェクト・出金部、30…入出金方向切替部(紙幣搬送方向切替部)、31…回転部材、31a…周面の一部、31b…他の周面部位、32…軸、33…ベルトの一部、35…エンドレスベルト、37…ガイド、40…ローラ、51…第1ゲート(第1切換部材)、51a…軸、52…第2ゲート(第2切換部材)、52a…軸、53…第3ゲート(第3切換部材)、53a…突出部、60…搬送ローラ、61…ゲート

Claims (4)

  1. 正転、逆転方向へ回転し、周面に沿って搬送する紙幣の搬送方向を変更させる回転部材と、
    前記回転部材周面と接しない方向から延びてきて該回転部材周面の一部を通過して該回転部材周面から離間する方向へ延びる第1搬送経路と、
    一端が前記第1搬送経路と連通し、前記回転部材の周面を経て他方向へ延びる第2搬送経路と、
    一端が前記第1搬送経路と連通し、前記第2搬送経路とは異なる前記回転部材の周面を経て他方向へ延びる第3搬送経路と、
    前記回転部材周面の一部とは異なる他の周面部位側に位置し、該回転部材の周面から離間する方向へ延び、且つ前記第2、及び第3搬送経路の他端と連通する第4搬送経路と、
    前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間で紙幣の移動経路を切り替える第1切替手段と、
    前記第1搬送経路と前記第3搬送経路との間で紙幣の移動経路を切り替える第2切替手段と、
    前記第4搬送経路と前記第2搬送経路との連通部、及び該第4搬送経路と前記第3搬送経路との連通部を選択的に切り替える第3切替部材と、
    を備えたことを特徴とする紙幣搬送方向切替部。
  2. 前記第1切替手段を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容する位置とする一方、前記第2切替手段を前記第1搬送経路と前記第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容せず前記第1搬送経路を移動する紙幣を阻害しない位置とした第1の連通モードと、
    前記第1切替手段を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間での紙幣の移動を許容せず前記第1搬送経路を移動する紙幣を阻害しない位置とする一方、前記第2切替手段を前記第1搬送経路と前記第3搬送経路との間での紙幣の移動を許容する位置とした第2の連通モードと、
    前記第1切替手段と前記第2切替手段を共に前記第1搬送経路内を移動する紙幣を阻害しない位置として、前記第1搬送経路内での紙幣の移動を許容する第3の連通モードと、を選択可能であることを特徴とする請求項1に記載の紙幣搬送方向切替部。
  3. 複数枚の紙幣を受入れて収容すると共に、収容した前記紙幣を出金する還流式紙幣収納部と、該還流式紙幣収納部の入出金部に配置された請求項1又は2に記載の紙幣搬送方向切替部と、を備えたことを特徴とする還流式紙幣処理装置。
  4. 装置内に入金されてきた紙幣、或いは前記還流式紙幣収納部から出金されてきた紙幣を装置外へ排出するリジェクト・出金部と、前記リジェクト・出金部の入出金部に配置された請求項1に記載の紙幣搬送方向切替部と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載の還流式紙幣処理装置。
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