JP2004230492A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で給電子の寿命を延ばすと共に製造コスト、ランニングコストを低減できるワイヤ電極への給電構造を持ったワイヤ放電加工装置を得る。
【解決手段】平板状の給電子4の上部又は及び下部にワイヤ電極10をガイドするガイドローラ5a,5bを設ける。該ガイドローラ5a,5bは小型モータ6a,6bによりリードネジ7a,7bを介して駆動される。揺動方向はワイヤ電極10の走行方向に対して垂直で、給電子4の平面と平行な方向である。ワイヤ電極10と給電子4との接触位置は広範囲の領域で変化するから、給電子4には、接触位置が集中せず、摩耗で溝等が発生せず、給電子4の寿命を延ばす。給電子4は平板状の簡単な形状であり、その製造コストも安価である。さらに、ガイドローラ5a,5b及びその駆動機構も簡単な構造であるから、製造コスト、ランニングコストを低減させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】平板状の給電子4の上部又は及び下部にワイヤ電極10をガイドするガイドローラ5a,5bを設ける。該ガイドローラ5a,5bは小型モータ6a,6bによりリードネジ7a,7bを介して駆動される。揺動方向はワイヤ電極10の走行方向に対して垂直で、給電子4の平面と平行な方向である。ワイヤ電極10と給電子4との接触位置は広範囲の領域で変化するから、給電子4には、接触位置が集中せず、摩耗で溝等が発生せず、給電子4の寿命を延ばす。給電子4は平板状の簡単な形状であり、その製造コストも安価である。さらに、ガイドローラ5a,5b及びその駆動機構も簡単な構造であるから、製造コスト、ランニングコストを低減させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤ放電加工装置に関し、特に、ワイヤ電極に給電する給電機構に特徴を有するワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤ放電加工装置は、ワイヤ電極と被加工物の間に電圧を印加して、ワイヤ電極と被加工物間に放電を生じせしめて加工を行うものである。そのため、ワイヤ電極と接触して該ワイヤ電極に給電する給電子を備えるが、加工中、ワイヤ電極は走行するものであることから、給電子はワイヤ電極との接触点で摩耗し、接触位置が一定であると溝等が形成される。その結果、接触通電が不十分となり、所望の電圧をワイヤ電極と被加工物間に与えられなくなる。
【0003】
この問題を解決するために、ワイヤ電極と給電子との接触位置を一定としないように、給電子を回転させたり、ワイヤ電極の走行方向に対して直角方向に給電子を直線移動させてワイヤ電極と給電子の接触位置を変えることによって給電子の寿命を延ばすようにしたものが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3等参照)。
【0004】
又、第1、第2の2つの電極ガイドの間に給電子を配置し、第2の電極ガイドを駆動して、給電子とワイヤ電極の接触位置を変えることによって給電子の寿命を延ばすようにしたものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】
特開平8−19920号公報
【特許文献2】
特開2001−232520号公報
【特許文献3】
特許2552851号公報
【特許文献4】
特許2671663号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
給電子を移動させることによってワイヤ電極と給電子の接触位置を変える方法では、給電子には電圧が印加されているため、給電子との支持部の間の摺動面において、微小放電などの電気現象による二次的摩擦が発生する。この対策として、この給電子を支持する支持部を絶縁構造とすることが想定できるが、その分高価なものとなる。
【0006】
又、電極ガイドを移動させることによって、ワイヤ電極と給電子の接触位置を変える方法においては、電極ガイドを移動させることからワイヤ電極がこの電極ガイドに広角に支持されることになる。そのため、ワイヤ電極は電極ガイドとの間に大きな摩擦をともなって走行することになり、電極ガイドが早期に摩耗し頻繁に交換する必要がある。又、この電極ガイドの位置を変更させる機構が複雑となり高価なものとなる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、これらの問題点を解決し、簡単な構造で給電子の寿命を延ばすと共に製造コスト、ランニングコストを低減できるワイヤ放電加工装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、ワイヤ電極と被加工物間に電圧を印加して、被加工物に放電現象で加工を行うワイヤ放電加工装置において、ワイヤ電極に電圧を供給する給電子の一側方又は両側方にワイヤ電極を支持するガイドローラと、該ガイドローラをワイヤ電極の走行方向に対して垂直な方向に移動させるガイドローラ移動機構とを設け、該ガイドローラ移動機構を駆動させることで前記給電子に対するワイヤ電極の接触位置を移動又は揺動させることにより、ワイヤ電極が接触する給電子の接触位置を広範囲の領域で変化させるようにした。これにより給電子の寿命を延ばした。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態における下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。符号1は下ガイドブロックで、該下ガイドブロック1の先端には、ワイヤガイド2及び放電加工領域に加工液を供給する加工液ノズル3が配置されている。下ガイドブロック1内には、ワイヤ電極10と接触する平面を有し、該ワイヤ電極10に給電する給電子4が配置されている。該給電子4の両側方、この実施形態では上下(ワイヤ電極10の走行方向に沿って給電子4の前後)にはガイドローラ5a,5bが設けられていると共に、該ガイドローラ5a,5bを移動させるガイドローラ移動機構が設けられている。このガイドローラ移動機構は、それぞれの小型モータ6a,6bによってそれぞれ駆動されるリードネジ7a,7bによってガイドローラ5a,5bを、ワイヤ電極10の走行方向と垂直な方向で、給電子4のワイヤ電極10との接触面と平行な方向に移動させるように構成されている。なお、符号8は下ガイドローラである。
【0010】
ワイヤ電極10は、図7に示すように、下ガイドローラ8,移動する下側のガイドローラ5bの図7において右側(図1、図2においては紙面垂直方向の下側)でガイドされ、給電子4の図7において左側の接触面に接触し、かつ移動する上側のガイドローラ5aの図7において右側でガイドされ、かつ、ワイヤガイド2でガイドされて加工液ノズル3のノズル孔から導き出され、被加工物を加工する加工領域を通過して図示しない上ガイドブロックに導かれている。これにより、ワイヤ電極10は、上下のガイドローラ5a,5bにより、給電子4の接触面に押し付けられるようにしてガイドされることになる。なお、上ガイドブロックの構成は図1に示した下ガイドブロックの構成と同一でも、又、ワイヤ電極10に電圧を給電する給電子4は1箇所でもよいものであるから、給電子やガイドローラ、ガイドローラ移動機構を備えない従来から用いられているガイドブロックであってもよい。これら上下のガイドブロックが被加工物の上下(もしくは被加工物の左右)に配置されるものであり、配置位置が相違するだけである。
【0011】
まず、ワイヤ電極を自動結線装置等によって結線する場合には、小型モータ6a,6bを駆動制御してガイドローラ5a,5bの中心位置が、ワイヤガイド2と下ガイドローラ8を結ぶ線上になるように、ガイドローラ5a,5bを移動させ、ワイヤ電極10が加工液ノズル3のノズル孔、ワイヤガイド2、ガイドローラ5a,5b、下ガイドローラ8を通り、直線的に走行できるように位置決めする。同様に上ガイドブロックに対してもワイヤ電極が直線的に走行できるように移動するガイドローラを位置決めし、かつ上下のガイドブロックのワイヤガイド(ノズル孔)が対向するように配置し、自動結線装置を駆動してワイヤ電極10を結線する。図7において破線は、自動結線時のワイヤ電極10の状態を示し、実線は加工時の状態を示すもので、加工時にはワイヤ電極10は張設されて下ガイドローラ8側に引っ張られることにより、給電子4の接触面への接触を確実にする。
【0012】
加工に際しては、給電子4からワイヤ電極10に給電し、かつ小型モータ6a,6bを正、逆駆動してリードネジ7a,7bにより上下のガイドローラ5a,5bをワイヤ電極10の走行方向に対して垂直でかつ給電子4のワイヤ電極10との接触平面と平行な方向に移動、揺動させる。これにより、ワイヤ電極10は図1及び図2に示すように、給電子4と圧接して該給電子4から電圧が供給される。なお、上下のガイドローラ5a,5bは、同期して、もしくは非同期で、小型モータ6a,6bによって駆動される。図1、図2で示す例では同期して、上下ガイドローラ5a,5bが駆動されている状態を示している。
【0013】
ワイヤ電極10と給電子4との接触位置は変動し、ワイヤ電極10は給電子4の接触面に対して概略均等に接触することになるから、給電子4の接触平面にワイヤ電極10との摩擦により溝等が生じることはない。又、移動するガイドローラ5a,5bは回転摩擦のみの影響を受けるだけであるから、このガイドローラ5a,5bの寿命は格段に延びるものとなる。又、給電子4は比較的簡単な構成により固定されるだけのものでよく、その構造が簡単なものとなる。さらに、接触平面がワイヤ電極10との摩擦により摩耗して給電状態が悪くなったときには、給電子4をワイヤ電極10の側に押し出し固定することによって、給電状態を簡単に回復させることができる。
【0014】
又、上記実施形態では放電加工中、小型モータ6a,6bを駆動して上下ガイドローラ5a,5bを揺動させるようにしたが、放電加工中、常時移動させず、定期的又はランダムに小型モータ6a,6bを駆動しガイドローラ5a,5bを所定ピッチだけ移動させて、ワイヤ電極10と給電子4との接触位置を変えるようにしてもよい。
【0015】
又、上述した実施形態では、上下のガイドローラ5a,5bを移動させるための小型モータ6a,6bをそれぞれ設けたが、いずれか一方に設け、他方のリードネジは歯車又はベルト等の伝動手段によって駆動するようにして、1つのモータで2つのリードネジ7a,7bを駆動するようにしてもよい。
【0016】
又、ワイヤ電極10を給電子4の接触平面に沿って移動させるガイドローラ5a,5bを上述した実施例では、給電子4の上下に配置したが、必ずしも上下に配置せず、どちらか一方にのみ配置してもよい。
【0017】
図3は、給電子4の上部のみにガイドローラ5を配置した第2の実施形態の下ガイドブロック1の概要図である。なお、図1に示した第1の実施形態と同一部材には同一符号を付している。この第2の実施形態では、小型モータ6によりリードネジ7を介して駆動されるガイドローラ5が給電子4の上部に配置され、ワイヤ電極10は、このガイドローラ5によって給電子4の接触平面に沿って移動させられるのみとなる。この場合、給電子4の上部に配置されたガイドローラ5と給電子4を近づけて配置することによって、移動するガイドローラ5の移動によるワイヤ電極10と給電子4との接触位置の変化範囲を大きくするようにして、給電子4のワイヤ電極10との接触により摩耗する範囲を大きくして給電子4の寿命を延ばしている。
【0018】
図4は、小型モータ6によりリードネジ7を介して駆動されるガイドローラ5を給電子4の下方に設けた第3の実施形態の下ガイドブロック1の概要図である。この実施形態では、給電子4と該給電子4の下方に設けたガイドローラ5を近づけて配置することによって、ワイヤ電極10と給電子4との接触位置の変化範囲を大きくするようにしている。これにより給電子4の寿命を延ばしている。
【0019】
各実施形態における移動するガイドローラ5,5a,5bの形状は、図5(a),(b),(c),(d)に示すように、ワイヤ電極10をガイドする部分が(a)で示すV型、(b)で示す曲線凹型、(c)で示すお椀凹型、(d)で示す両サイドが直角に立ち上がる凹型等の形状をなし、ワイヤ電極10をその走行方向に対して垂直方向に移動させることができ、ワイヤ電極10の走行をガイドできるものであればよい。
又、給電子4は、ワイヤ電極10と接触する平面を備えるものであればよく、図6に示すような平板状のものでよく、給電子4の製造コストは安価となる。
さらに、上述した各実施形態では、図7に示すように、上下のガイドローラ5a,5bのワイヤ電極10のガイド位置が、ワイヤ電極に対して給電子4の接触面に対向するように配置したが、図8に示すように、上下のガイドローラ5a,5bのワイヤ電極10をガイドする側、及び給電子4のワイヤ電極10との接触面がワイヤ電極10に対して同一側となるように配置してもよい。この場合においても、自動結線時には、ワイヤ電極10は破線状態で結線されるが、加工時には、ワイヤ電極10は張設されて下ガイドローラ8側に引っ張られることにより、実線で示すように、給電子4の接触面に接触することになる。
特に、図3に示す実施形態のように、給電子4の上側にのみガイドローラ5を設ける場合には、このガイドローラ5のワイヤ電極10をガイドする側と給電子4の接触面が対向するように配置(図7の形式に配置)した方がよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、簡単な構成で、しかも、消耗する給電子もワイヤ電極と接触する接触位置が変化し、その接触範囲が増大することから、給電子の寿命を格段に増大させることができる。しかも、給電子も平板状の簡単な構成であることからその製造コストが安価となり、製造コスト、ランニングコスト共に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。
【図2】第1の実施形態における上下のワイヤガイドを移動させてワイヤ電極と給電子との接触位置を変えた状態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。
【図5】各実施形態において使用されるガイドローラの形態の説明図である。
【図6】各実施形態において使用される給電子の形態の説明図である。
【図7】上下のワイヤガイドと給電子のワイヤ電極に対する配設位置の説明図である。
【図8】上下のワイヤガイドと給電子のワイヤ電極に対する別の配設位置の説明図である。
【符号の説明】
1 下ガイドブロック
2 ワイヤガイド
3 加工液ノズル
4 給電子
5,5a,5b ガイドローラ
6,6a,6b 小型モータ
7,7a,7b リードネジ
8 下ガイドローラ
10 ワイヤ電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤ放電加工装置に関し、特に、ワイヤ電極に給電する給電機構に特徴を有するワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤ放電加工装置は、ワイヤ電極と被加工物の間に電圧を印加して、ワイヤ電極と被加工物間に放電を生じせしめて加工を行うものである。そのため、ワイヤ電極と接触して該ワイヤ電極に給電する給電子を備えるが、加工中、ワイヤ電極は走行するものであることから、給電子はワイヤ電極との接触点で摩耗し、接触位置が一定であると溝等が形成される。その結果、接触通電が不十分となり、所望の電圧をワイヤ電極と被加工物間に与えられなくなる。
【0003】
この問題を解決するために、ワイヤ電極と給電子との接触位置を一定としないように、給電子を回転させたり、ワイヤ電極の走行方向に対して直角方向に給電子を直線移動させてワイヤ電極と給電子の接触位置を変えることによって給電子の寿命を延ばすようにしたものが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3等参照)。
【0004】
又、第1、第2の2つの電極ガイドの間に給電子を配置し、第2の電極ガイドを駆動して、給電子とワイヤ電極の接触位置を変えることによって給電子の寿命を延ばすようにしたものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】
特開平8−19920号公報
【特許文献2】
特開2001−232520号公報
【特許文献3】
特許2552851号公報
【特許文献4】
特許2671663号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
給電子を移動させることによってワイヤ電極と給電子の接触位置を変える方法では、給電子には電圧が印加されているため、給電子との支持部の間の摺動面において、微小放電などの電気現象による二次的摩擦が発生する。この対策として、この給電子を支持する支持部を絶縁構造とすることが想定できるが、その分高価なものとなる。
【0006】
又、電極ガイドを移動させることによって、ワイヤ電極と給電子の接触位置を変える方法においては、電極ガイドを移動させることからワイヤ電極がこの電極ガイドに広角に支持されることになる。そのため、ワイヤ電極は電極ガイドとの間に大きな摩擦をともなって走行することになり、電極ガイドが早期に摩耗し頻繁に交換する必要がある。又、この電極ガイドの位置を変更させる機構が複雑となり高価なものとなる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、これらの問題点を解決し、簡単な構造で給電子の寿命を延ばすと共に製造コスト、ランニングコストを低減できるワイヤ放電加工装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、ワイヤ電極と被加工物間に電圧を印加して、被加工物に放電現象で加工を行うワイヤ放電加工装置において、ワイヤ電極に電圧を供給する給電子の一側方又は両側方にワイヤ電極を支持するガイドローラと、該ガイドローラをワイヤ電極の走行方向に対して垂直な方向に移動させるガイドローラ移動機構とを設け、該ガイドローラ移動機構を駆動させることで前記給電子に対するワイヤ電極の接触位置を移動又は揺動させることにより、ワイヤ電極が接触する給電子の接触位置を広範囲の領域で変化させるようにした。これにより給電子の寿命を延ばした。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態における下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。符号1は下ガイドブロックで、該下ガイドブロック1の先端には、ワイヤガイド2及び放電加工領域に加工液を供給する加工液ノズル3が配置されている。下ガイドブロック1内には、ワイヤ電極10と接触する平面を有し、該ワイヤ電極10に給電する給電子4が配置されている。該給電子4の両側方、この実施形態では上下(ワイヤ電極10の走行方向に沿って給電子4の前後)にはガイドローラ5a,5bが設けられていると共に、該ガイドローラ5a,5bを移動させるガイドローラ移動機構が設けられている。このガイドローラ移動機構は、それぞれの小型モータ6a,6bによってそれぞれ駆動されるリードネジ7a,7bによってガイドローラ5a,5bを、ワイヤ電極10の走行方向と垂直な方向で、給電子4のワイヤ電極10との接触面と平行な方向に移動させるように構成されている。なお、符号8は下ガイドローラである。
【0010】
ワイヤ電極10は、図7に示すように、下ガイドローラ8,移動する下側のガイドローラ5bの図7において右側(図1、図2においては紙面垂直方向の下側)でガイドされ、給電子4の図7において左側の接触面に接触し、かつ移動する上側のガイドローラ5aの図7において右側でガイドされ、かつ、ワイヤガイド2でガイドされて加工液ノズル3のノズル孔から導き出され、被加工物を加工する加工領域を通過して図示しない上ガイドブロックに導かれている。これにより、ワイヤ電極10は、上下のガイドローラ5a,5bにより、給電子4の接触面に押し付けられるようにしてガイドされることになる。なお、上ガイドブロックの構成は図1に示した下ガイドブロックの構成と同一でも、又、ワイヤ電極10に電圧を給電する給電子4は1箇所でもよいものであるから、給電子やガイドローラ、ガイドローラ移動機構を備えない従来から用いられているガイドブロックであってもよい。これら上下のガイドブロックが被加工物の上下(もしくは被加工物の左右)に配置されるものであり、配置位置が相違するだけである。
【0011】
まず、ワイヤ電極を自動結線装置等によって結線する場合には、小型モータ6a,6bを駆動制御してガイドローラ5a,5bの中心位置が、ワイヤガイド2と下ガイドローラ8を結ぶ線上になるように、ガイドローラ5a,5bを移動させ、ワイヤ電極10が加工液ノズル3のノズル孔、ワイヤガイド2、ガイドローラ5a,5b、下ガイドローラ8を通り、直線的に走行できるように位置決めする。同様に上ガイドブロックに対してもワイヤ電極が直線的に走行できるように移動するガイドローラを位置決めし、かつ上下のガイドブロックのワイヤガイド(ノズル孔)が対向するように配置し、自動結線装置を駆動してワイヤ電極10を結線する。図7において破線は、自動結線時のワイヤ電極10の状態を示し、実線は加工時の状態を示すもので、加工時にはワイヤ電極10は張設されて下ガイドローラ8側に引っ張られることにより、給電子4の接触面への接触を確実にする。
【0012】
加工に際しては、給電子4からワイヤ電極10に給電し、かつ小型モータ6a,6bを正、逆駆動してリードネジ7a,7bにより上下のガイドローラ5a,5bをワイヤ電極10の走行方向に対して垂直でかつ給電子4のワイヤ電極10との接触平面と平行な方向に移動、揺動させる。これにより、ワイヤ電極10は図1及び図2に示すように、給電子4と圧接して該給電子4から電圧が供給される。なお、上下のガイドローラ5a,5bは、同期して、もしくは非同期で、小型モータ6a,6bによって駆動される。図1、図2で示す例では同期して、上下ガイドローラ5a,5bが駆動されている状態を示している。
【0013】
ワイヤ電極10と給電子4との接触位置は変動し、ワイヤ電極10は給電子4の接触面に対して概略均等に接触することになるから、給電子4の接触平面にワイヤ電極10との摩擦により溝等が生じることはない。又、移動するガイドローラ5a,5bは回転摩擦のみの影響を受けるだけであるから、このガイドローラ5a,5bの寿命は格段に延びるものとなる。又、給電子4は比較的簡単な構成により固定されるだけのものでよく、その構造が簡単なものとなる。さらに、接触平面がワイヤ電極10との摩擦により摩耗して給電状態が悪くなったときには、給電子4をワイヤ電極10の側に押し出し固定することによって、給電状態を簡単に回復させることができる。
【0014】
又、上記実施形態では放電加工中、小型モータ6a,6bを駆動して上下ガイドローラ5a,5bを揺動させるようにしたが、放電加工中、常時移動させず、定期的又はランダムに小型モータ6a,6bを駆動しガイドローラ5a,5bを所定ピッチだけ移動させて、ワイヤ電極10と給電子4との接触位置を変えるようにしてもよい。
【0015】
又、上述した実施形態では、上下のガイドローラ5a,5bを移動させるための小型モータ6a,6bをそれぞれ設けたが、いずれか一方に設け、他方のリードネジは歯車又はベルト等の伝動手段によって駆動するようにして、1つのモータで2つのリードネジ7a,7bを駆動するようにしてもよい。
【0016】
又、ワイヤ電極10を給電子4の接触平面に沿って移動させるガイドローラ5a,5bを上述した実施例では、給電子4の上下に配置したが、必ずしも上下に配置せず、どちらか一方にのみ配置してもよい。
【0017】
図3は、給電子4の上部のみにガイドローラ5を配置した第2の実施形態の下ガイドブロック1の概要図である。なお、図1に示した第1の実施形態と同一部材には同一符号を付している。この第2の実施形態では、小型モータ6によりリードネジ7を介して駆動されるガイドローラ5が給電子4の上部に配置され、ワイヤ電極10は、このガイドローラ5によって給電子4の接触平面に沿って移動させられるのみとなる。この場合、給電子4の上部に配置されたガイドローラ5と給電子4を近づけて配置することによって、移動するガイドローラ5の移動によるワイヤ電極10と給電子4との接触位置の変化範囲を大きくするようにして、給電子4のワイヤ電極10との接触により摩耗する範囲を大きくして給電子4の寿命を延ばしている。
【0018】
図4は、小型モータ6によりリードネジ7を介して駆動されるガイドローラ5を給電子4の下方に設けた第3の実施形態の下ガイドブロック1の概要図である。この実施形態では、給電子4と該給電子4の下方に設けたガイドローラ5を近づけて配置することによって、ワイヤ電極10と給電子4との接触位置の変化範囲を大きくするようにしている。これにより給電子4の寿命を延ばしている。
【0019】
各実施形態における移動するガイドローラ5,5a,5bの形状は、図5(a),(b),(c),(d)に示すように、ワイヤ電極10をガイドする部分が(a)で示すV型、(b)で示す曲線凹型、(c)で示すお椀凹型、(d)で示す両サイドが直角に立ち上がる凹型等の形状をなし、ワイヤ電極10をその走行方向に対して垂直方向に移動させることができ、ワイヤ電極10の走行をガイドできるものであればよい。
又、給電子4は、ワイヤ電極10と接触する平面を備えるものであればよく、図6に示すような平板状のものでよく、給電子4の製造コストは安価となる。
さらに、上述した各実施形態では、図7に示すように、上下のガイドローラ5a,5bのワイヤ電極10のガイド位置が、ワイヤ電極に対して給電子4の接触面に対向するように配置したが、図8に示すように、上下のガイドローラ5a,5bのワイヤ電極10をガイドする側、及び給電子4のワイヤ電極10との接触面がワイヤ電極10に対して同一側となるように配置してもよい。この場合においても、自動結線時には、ワイヤ電極10は破線状態で結線されるが、加工時には、ワイヤ電極10は張設されて下ガイドローラ8側に引っ張られることにより、実線で示すように、給電子4の接触面に接触することになる。
特に、図3に示す実施形態のように、給電子4の上側にのみガイドローラ5を設ける場合には、このガイドローラ5のワイヤ電極10をガイドする側と給電子4の接触面が対向するように配置(図7の形式に配置)した方がよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、簡単な構成で、しかも、消耗する給電子もワイヤ電極と接触する接触位置が変化し、その接触範囲が増大することから、給電子の寿命を格段に増大させることができる。しかも、給電子も平板状の簡単な構成であることからその製造コストが安価となり、製造コスト、ランニングコスト共に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。
【図2】第1の実施形態における上下のワイヤガイドを移動させてワイヤ電極と給電子との接触位置を変えた状態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の下ワイヤガイド部の要部ブロック図である。
【図5】各実施形態において使用されるガイドローラの形態の説明図である。
【図6】各実施形態において使用される給電子の形態の説明図である。
【図7】上下のワイヤガイドと給電子のワイヤ電極に対する配設位置の説明図である。
【図8】上下のワイヤガイドと給電子のワイヤ電極に対する別の配設位置の説明図である。
【符号の説明】
1 下ガイドブロック
2 ワイヤガイド
3 加工液ノズル
4 給電子
5,5a,5b ガイドローラ
6,6a,6b 小型モータ
7,7a,7b リードネジ
8 下ガイドローラ
10 ワイヤ電極
Claims (2)
- ワイヤ電極と被加工物間に電圧を印加して、被加工物に対し放電現象で加工を行うワイヤ放電加工装置において、
ワイヤ電極に電圧を供給する給電子の一側方にワイヤ電極を支持するガイドローラと、該ガイドローラをワイヤ電極の走行方向に対して垂直な方向に移動させるガイドローラ移動機構とを設け、
該ガイドローラ移動機構を駆動させることで前記給電子に対するワイヤ電極の接触位置を移動又は揺動させることを特徴とするワイヤ放電加工装置。 - ワイヤ電極と被加工物間に電圧を印加して、被加工物に対し放電現象で加工を行うワイヤ放電加工装置において、
ワイヤ電極に電圧を供給する給電子の両側方にワイヤ電極を支持するガイドローラと、該ガイドローラをワイヤ電極の走行方向に対して垂直な方向に移動させるガイドローラ移動機構とを設け、
該ガイドローラ移動機構を駆動させることで前記給電子に対するワイヤ電極の接触位置を移動又は揺動させることを特徴とするワイヤ放電加工装置。
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