JP2004230379A - インクジェット塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デジタル画像データのデータ量をほとんど増やすことなく、極めて高精度に各ディスプレイ画素及び試験用の画素を位置決めして塗布できるインクジェット塗布装置の提供。
【解決手段】 インクジェットヘッドを用いてインクを塗布するインクジェット塗布装置において、データ変換ソフトは塗布目標画素のパターンを記述するパターンデータに基づき塗布データおよびタイミング制御データを生成する。タイミング制御ボードは、駆動波形発生信号と塗布データ転送信号を、駆動波形生成ボードとメモリボードへそれぞれ出力する。駆動波形生成ボードは駆動波形発生信号に従って駆動波形を発生し、メモリボードは塗布データ転送信号に従って塗布データをドライバボードに転送する。ドライバボードは塗布データに基づき各ノズルのインクの吐出を制御する。これにより、データ量を増やすことなく極めて高精度にインク吐出位置を位置決めできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット塗布装置に関し、特に塗布媒体上においてインク塗布位置を高精度に位置決め可能なインクジェット塗布装置に関する。
デジタル画像データを記録媒体に記録する最も一般的な装置はプリンタである。その中でもインクジェットプリンタは高画質な記録画像を得られる安価な記録装置として広く普及している。また、インクジェットプリンタは記録媒体に非接触で記録できるため、近年はこれをインクジェット塗布装置として半導体や液晶や有機EL等ディスプレイの製造装置へ適用することが考えられている。
しかしながら、ディスプレイ製造装置でインクジェット塗布装置を用いる場合、次のような課題が発生する。つまり、インクジェットプリンタによる記録画像の解像度(dpi;dot/inch)は600dpi程度が普通であるが、一般にディスプレイに形成すべきディスプレイ画素の解像度(ppi;pixel/inch)はこれよりもかなり低く、100ppi程度である。
一方、プリンタでは用紙などの記録媒体に対する記録画像の位置精度はさほど厳しくなく、プレ印刷してある用紙へ記録する場合でも0.1mm程度の精度があればよい。これに対しディスプレイ製造装置では、記録媒体はすでにパターニングされたガラス基板等であり、そのパターンに対する位置精度は1μm(1/24500inch)程度とたいへん厳しい。1μmの位置精度を実現するためには、デジタル画像データの解像度を25400dpiとすればよいが、これでは600dpiで塗布する場合の約1800倍のデータ量となり現実的ではない。また、ディスプレイ画素の解像度はたった100ppiなので、これを25400dpiのデジタル画像データで記録するとデータ量が多くなり過ぎ非効率的である。
そこで、打始めだけ高精度に位置決めして、それ以降はディスプレイ画素の繰り返し周期である100ppi間隔で正確に繰り返し塗布していく方法があり、これによればデータ量を増やさずに塗布できる。しかしながらこの方法は、全てのディスプレイ画素が100ppi間隔のライン上にある場合にしか利用できない。つまり、実際は、ディスプレイ画素の周囲に試験用の画素を配置することがあり、これら試験用の画素は一般に100ppi間隔のライン上には位置しない。また、記録媒体は縦横方向に1m程の大型基板であり、1枚の基板上に複数のディスプレイ画素を含むディスプレイセルが複数個形成される場合がある。そして、これら複数のディスプレイセル間の間隔がディスプレイ画素間隔の倍数でない場合には、ディスプレイセルによっては、これに含まれる全てのディスプレイ画素が100ppi間隔のライン上に位置しないことになる。このように、試験用の画素を形成する場合や複数のディスプレイセルを形成する場合には、打始めだけを高精度に位置決めする前記方法では対応できないことが分かる。
本発明の目的は、デジタル画像データのデータ量をほとんど増やすことなく、極めて高精度にインク塗布位置を位置決めして塗布できるインクジェット塗布装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のノズルが等間隔列状に配置されたインクジェットヘッドを用いて、塗布媒体上の塗布目標画素にインクを塗布するインクジェット塗布装置において、該塗布目標画素のパターンを記述するパターンデータから塗布データおよびタイミング制御データを生成するデータ生成手段と、該タイミング制御データに従って駆動波形発生信号を生成する駆動波形発生信号生成手段と、該タイミング制御データに従って塗布データ転送信号を生成する塗布データ転送信号生成手段と、該駆動波形発生信号に従って駆動波形を発生する駆動波形発生手段と、該塗布データ転送信号に従って塗布データを転送する塗布データ転送手段と、該駆動波形及び該塗布データに基づき各ノズルのインクの吐出を制御するノズル制御手段と、を備えたインクジェット塗布装置を提供している。
ここで、第1方向に沿って前記インクジェットヘッドに対し相対的に搬送される前記塗布媒体には該第1方向に垂直な第2方向に延びる複数のラインが定義され、該第1方向におけるライン間隔は各ノズルの最小吐出周期よりも細かく、前記タイミング制御データは各ライン毎に定義され、各ライン毎に前記駆動波形を発生するか否かを規定する駆動波形発生タイミングデータ及び各ライン毎に前記塗布データを転送するか否かを規定する塗布データ転送タイミングデータを含むことが好ましい。
また、第1方向に沿って前記インクジェットヘッドに対し相対的に搬送される前記塗布媒体には該第1方向に垂直な第2方向に延びる複数のラインが定義され、該第1方向におけるライン間隔は各ノズルの最小吐出周期よりも細かく、前記タイミング制御データは各ライン毎に定義され、前記駆動波形発生手段は、前記塗布媒体における前記塗布目標画素を少なくとも1個有するラインでのみ前記駆動波形を発生させ、前記塗布データ転送手段は、前記塗布媒体における前記塗布目標画素を少なくとも1個有するラインであって、前回転送した塗布データと異なる塗布データを用いて塗布を行うラインでのみ転送を行うことが好ましい。
また、前記タイミング制御データに従ってデータ回転指示信号を生成するデータ回転指示信号生成手段を更に備え、前記ノズル制御手段は、塗布用シフトレジスタと、少なくとも1つの格納用シフトレジスタと、該データ回転指示信号に従って該塗布用シフトレジスタと該少なくとも1つの格納用シフトレジスタとの間で前記塗布データを入れ替えるデータ回転手段とを備えていることが好ましい。
請求項1記載のインクジェット塗布装置によれば、パターンデータから塗布データおよびタイミング制御データを生成し、該タイミング制御データに従って生成された塗布データ転送信号に基づいて塗布データを転送する。よって、転送するデータ量を削減することができる。
請求項2記載のインクジェット塗布装置によれば、前記タイミング制御データは、各ノズルの最小吐出周期よりも細かいライン間隔を有する各ライン毎に定義され、各ライン毎に駆動波形発生タイミングデータ及び塗布データ転送タイミングデータを含む。したがって、該最小吐出周期よりも細かいライン間隔で吐出タイミングや塗布データ転送タイミングを自由に設定できるため、吐出位置を極めて高精度に位置決めできる。
請求項3記載のインクジェット塗布装置によれば、前記駆動波形発生手段は、前記塗布媒体における前記塗布目標画素を少なくとも1個有するラインでのみ前記駆動波形を発生させるので、一旦駆動波形を発生させると駆動波形の時間幅に相当する数ライン分の時間は次の駆動波形を発生できないという問題を回避できる。また、前記塗布データ転送手段は、前記塗布媒体における前記塗布目標画素を少なくとも1個有するラインであって、前回転送した塗布データと異なる塗布データを用いて塗布を行うラインでのみ転送を行うため、転送するデータ量を大幅に削減することができる。更に、塗布データの転送に要する数ライン分の時間は新たな塗布データを転送することができないが、前記インクジェット塗布装置によれば連続して塗布データを転送する必要がないため転送不能という問題は生じない。
請求項4記載のインクジェット塗布装置によれば、少なくとも1つの格納用シフトレジスタに塗布データを格納しておき、データ回転指示信号に従って塗布用シフトレジスタと少なくとも1つの格納用シフトレジスタとの間で塗布データを入れ替えるため、転送データ量を更に削減することができる。
まず、デジタル画像データについて説明する。デジタル画像データは、その定義から、写真などのアナログ画像に対して、標本化と量子化を施したものである。標本化とは、データをアナログ画像上から離散的に抽出することである。近年プリンタで使われる例では、例えば、x及びy方向に600dpi(dot/inch)で標本化される。この密度を以下解像度と呼ぶ。また、標本化した位置を中心とするx及びy方向に1/600(inch)の正方形領域を画素と呼ぶ。更に、画素の中心位置を画素の位置とする。標本化されたデータは、一般に、前記画素領域の平均的光学反射濃度又はそれに関連する量である。この標本化されたデータを画素データと称する。一方、量子化とは、前記画素データを有限のレベル数で代表させることである。例えば、写真画像の再現には、1色当り通常256レベル程度のレベル数が割り当てられる。しかし、本実施の形態では、簡単のため、黒が1、白が0の2値に量子化された単色の例について説明する。以上のように、デジタル画像データは、x及びy方向に配列された画素データの集合である。本実施の形態では、例えばBMPデータフォーマットのように、前記画素データのx及びy方向の配列数が始めに規定され、画素データはその配列数だけ詰め込まれた形になっている。
本発明の第1の実施の形態によるインクジェット塗布装置について図1乃至図8に基づき説明する。図1は、本実施の形態によるインクジェット塗布装置1の全体構成を示す説明図である。ここでは図1の紙面と平行な方向にx軸及びz軸を取り、紙面と垂直な方向にy軸を取る。
インクジェット塗布装置1は、制御用コンピュータ201と塗布装置251とを備える。制御用コンピュータ201は、制御用コンピュータ本体201Cと、タイミング制御ボード204と、メモリボード205とを有する。塗布装置251は、公知のX−Yステージ252と、公知のインクジェットヘッド254と、駆動波形生成ボード255と、ドライバボード256とを備える。また、図示しないが、塗布装置251は更に、パターン基板253の位置を検出する光学系や、インクジェットヘッド254のインク供給系や保全系を備える。
制御用コンピュータ本体201Cは、データ変換ソフト202とステージ制御ソフト203とを内蔵している。データ変換ソフト202はパターンデータ206に基づきタイミング制御データ207と塗布データ208を生成し、これらを制御用コンピュータ本体201Cのバスを通してタイミング制御ボード204及びメモリボード205へそれぞれ格納する。タイミング制御データ207は、図6に示すように、駆動波形発生タイミングデータ209と塗布データ転送タイミングデータ210から構成されている。詳細は後述する。ステージ制御ソフト203はX−Yステージ252を制御するものである。
タイミング制御ボード204及びメモリボード205は制御用コンピュータ本体201Cのボードスロット(図示せず)に格納され、内部バス(図示せず)に接続されている。タイミング制御ボード204は、駆動波形発生トリガ信号506と転送データ要求信号507を、駆動波形生成ボード255とメモリボード205へそれぞれ出力するものである。メモリボード205は転送機能を有しており、内部に格納した塗布データ208を転送データ要求信号507に基づきドライバボード256へ転送するものである。メモリボード205は公知であるのでその構造の説明は省略する。
X−Yステージ252はx方向及びy方向に移動可能であり、塗布対象であるパターン基板253を搭載する。ここで、y方向を主走査方向、x方向を副走査方向とする。X−Yステージ252は、y方向エンコーダ出力257を出力するためのエンコーダ(図示せず)を備えている。y方向エンコーダ出力257の分解能は1μmである。
インクジェットヘッド254はパターン基板253の上方に配置されていて、インク滴を吐出して、パターン基板253上にインクを塗布する。なお、インク塗布時には、インクジェットヘッド254は移動せず、パターン基板253がX−Yステージ252によりx方向及びy方向に走査される。駆動波形生成ボード255及びドライバボード256はインクジェットヘッド254の近傍に配置されている。駆動波形生成ボード255は駆動波形発生トリガ信号506に基づいて所定の駆動波形258を生成し、これをインクジェットヘッド254に送る。なお、駆動波形生成ボード255は公知であるので、構造の説明を省略する。ドライバボード256の構成については後述する。
インクジェットヘッド254について図4を参照して詳述する。インクジェットヘッド254は一般的な圧電素子式オンデマンド型インクジェットヘッドである。本実施の形態におけるインクジェット塗布装置1には1個のインクジェットヘッド254が備えられている。インクジェットヘッド254には、128個のノズル254N(図4には1個だけ示す)と、各ノズル254Nにインクを供給する共通インク供給路708が形成されていて、オリフィスプレート712と、加圧室プレート711と、リストリクタプレート710と、振動板703と、圧電素子固定基板706と、支持板713とを備える。128個のノズル254Nは、x方向に一列に配列されていて、ノズルピッチは100npi(ノズル/インチ)である。各ノズル254Nは、オリフィスプレート712に形成されたノズル孔701と、加圧室プレート711に形成された加圧室702と、リストリクタプレート710に形成されたリストリクタ707とを有する。リストリクタ707は、共通インク供給路708と加圧室702とを連結し、加圧室702へのインク流量を制御するものである。
ノズル254Nは更に圧電素子704を備え、圧電素子704は圧電素子固定基板706に固定されている。圧電素子704はシリコン接着剤等の弾性材料709により振動板703に連結されていて、一対の信号入力端子705を有する。圧電素子704は、信号入力端子705に電圧が印加されると伸縮し、印加されなければ変形しないよう形成されている。支持板713は振動板703を補強するものである。
振動板703、リストリクタプレート710、加圧室プレート711、支持板713は、例えばステンレス材から作られ、オリフィスプレート712はニッケル材から作られている。また、圧電素子固定基板706は、セラミックス、ポリイミドなどの絶縁物から作られている。
かかる構成において、図示しないインクタンクから供給されたインクは、上から下に向かって流れ、共通インク供給路708を介して各リストリクタ707に分配され、加圧室702及びノズル孔701へ供給される。信号入力端子705に電圧が印加されると圧電素子704が変形し、加圧室702内のインクの一部がノズル孔701から吐出する。
次に、タイミング制御ボード204について図1及び図2を参照して説明する。図2に示すように、タイミング制御ボード204は、内部メモリ501と、ラインカウンタ502と、遅延パルス生成回路504、505を備えている。ラインカウンタ502は、X−Yステージ252からのy方向エンコーダ出力257を計数し、信号503を内部メモリ501へ出力する。内部メモリ501には、データ変換ソフト202により生成されたタイミング制御データ207(駆動波形発生タイミングデータ209及び塗布データ転送タイミングデータ210)が書き込まれ、駆動波形発生タイミングデータ209と塗布データ転送タイミングデータ210を信号503に基づき遅延パルス生成回路504、505へそれぞれ出力する。遅延パルス生成回路504は、駆動波形発生タイミングデータ209及びy方向エンコーダ出力257に基づき、駆動波形発生トリガ信号506を出力する。同様に、遅延パルス生成回路505は、塗布データ転送タイミングデータ210及びy方向エンコーダ出力257に基づき、転送データ要求信号507を出力する。
次に、ドライバボード256の構造について図3を参照して説明する。ここではインクジェットヘッド254の圧電素子704を、電気回路の静電容量の記号で示している。図3に示すように、ドライバボード256は、128個のスイッチ803と、128bitラッチ804と、128bitシフトレジスタ805とを備える。各圧電素子704の一方の信号入力端子705は(以下、「共通端子側」という。)は共通端子(図示せず)に接続され、各圧電素子704に共通な駆動波形(電圧)258が入力される(図8参照)。ここでは駆動波形258は圧電素子704を駆動するのに必要な容量(例えば10A)を持ったアンプ(図示せず)によって増幅されているものとする。一方、圧電素子704の他方の信号入力端子705(以下、「個別端子側」という。)は、スイッチ803に接続されている。
128bitシフトレジスタ805には、転送クロックS−CKと同期して、塗布データ208が1bitずつ入力される。このとき、シフトレジスタ805中の塗布データ208は1bitずつ順にシフトしていく。塗布データ208は、128個それぞれのノズル254Nに対応する128bitシリアルデータであり、ここでは、論理1の時「吐出」、論理0の時「非吐出」と定義する。
ラッチ804には、シフトレジスタ805に格納された128bitパラレルデータが、ラッチクロックL−CKに同期して一括して格納される。ラッチ804は塗布データ208に対応した駆動信号259を各スイッチ803のスイッチ切替端子へ出力する。スイッチ803は、スイッチ切替端子に論理1の駆動信号259が印加されているときは、圧電素子704の個別端子側にグランド電圧を与え、論理0の駆動信号259が印加されているときは、個別端子側を開放する。つまり、駆動信号259は、塗布データ208に従って対応の各スイッチ803をオン・オフする信号である。そして、スイッチ803のスイッチ切換端子に論理1の駆動信号259が印加されている場合には、圧電素子704が伸縮して対応のノズル254Nからインクが吐出され塗布が行われるが、論理0の駆動信号259が印加されているときは圧電素子704が伸縮しないので対応のノズル254Nからインクは吐出されず、塗布は行われない。
上記のように、圧電素子704の共通端子側にはアナログ電圧である駆動波形258が印加され、個別端子側はデジタルの吐出、非吐出信号(塗布データ208)に基づきスイッチングされる。かかる構成により、ドライバボード256の構造を簡単にできる。
次に、パターン基板253について、図5(1)及び図5(2)を参照して説明する。パターン基板253のサイズは、通常50cm×50cm程度であるが、近年は1mを超すものも使用されるようになった。
図5(1)に示すように、パターン基板253は、複数のディスプレイセル261と試験用画素領域262とを有する。ディスプレイセル261のサイズは、携帯電話用の2inch角位から20inch角以上まで様々である。また、異なったサイズのディスプレイセル261が混在していることもある。ディスプレイセル261の間には周辺回路が作られることがあり、必要に応じて間隔があけられる。本実施の形態においては、図5(1)に示すように、ディスプレイセル261の間はあけられている。複数のディスプレイセル261のy方向の間隔はDsである。
図5(2)は、図5(1)に示す領域Aの拡大図である。ディスプレイセル261はカラー用であり、RGB(レッド、グリーン、ブルー)3色の画素263(263R、263G、263B)が組になって縦横(x方向及びy方向)に連続的に多数並んでいる。従って、ディスプレイセル261内部の1色を塗布する場合、図5(2)に示すように、インク滴を所定の間隔(x方向Dpx、y方向Dpy)で連続して塗布していけばよい。一般に、これらの間隔は200μm〜400μmである。パターン基板253上のインク滴の着地位置(画素位置)を図中O(丸)で示す。なお、以下の説明においては、代表してRの画素263Rについて説明を行うが、他の色(G,B)の画素263G、263Bについても同様である。
また、図5(2)に示すように、試験用画素領域262には試験用画素264が形成される。試験用画素264のy方向画素位置は、セル261内の画素位置と位相が違うだけでなく、画素間の間隔も異なっており、X−Yステージ252の分解能1μm刻みの任意の位置に位置している。
ここで説明を簡単にするため、図5(2)のセル構造を以下のように具体的に定義する。まず、画素263Rのx方向間隔Dpxは、ヘッド254のノズルピッチと同じ254μm(100ppi)とする。画素263Rのy方向間隔Dpyは、一般にはDpxと同じであるが、ここでは説明のためDpy=3μmと仮定する。また、ここでは、具体的に2つのディスプレイセル261を考える。これらのうち、一方のディスプレイセル261に含まれる画素位置を、x方向N2、N3、y方向L2、L5、L8の6画素とし、他方のディプレイセル261に含まれる画素位置をx方向N2、N3、y方向L12、L15、L18の6画素とする。x方向におけるNi(i=1,2,3,…)間の間隔はDpx=254μmであり、y方向におけるLi(i=1,2,3,…)間の間隔は1μmである。2つのディスプレイセル261の近接する各画素どうしの間隔はL8からL12までの4μmであり、同一ディスプレイセル261内の画素間隔3μmの整数倍とはなっていない。また、試験用画素264は、x方向N5、y方向L6、L13の2画素であり、ディスプレイセル261内のy方向画素位置とは異なる。
次に、パターンデータ206から塗布データ208及びタイミング制御データ207を生成するデータ変換ソフト202について、図6を参照して説明する。パターンデータ206とは、基板253上に形成される塗布パターンを記述するデータであるが、ここではその記述形態には言及せず、単にインクジェットヘッド254によって塗布すべき位置が1μmの精度で記述されているとする。図中網を掛けた場所が、インクジェットヘッド254によって塗布すべき画素位置である。
図6に、x方向にインクジェットヘッド254の各ノズル位置をノズルN1、N2、…として示す。各ノズルNi間の間隔は、ヘッド構造により正確に固定されていて、本実施の形態では254μmである。また、y方向にインクジェットヘッド254の主走査方向(y方向)の位置をラインL1、L2、 …、L18、…として示す。インクジェットヘッド254の主走査方向(y方向)位置は、y方向エンコーダ出力257によって正確に1μm単位で規定される。パターン基板253のy方向長さが1mの場合には、ラインLiが10の6乗まで続く。
図6に示すように、タイミング制御データ207はラインL毎に定義されており、駆動波形発生タイミングデータ209と塗布データ転送タイミングデータ210からなる。各駆動波形発生タイミングデータ209は0または1の1bitの信号であり、1が「駆動波形を発生する」、0が「駆動波形を発生しない」と定義される。各塗布データ転送タイミングデータ210も0または1の1bitの信号であり、1が「転送を要求する」、0が「転送を要求しない」と定義される。よって、タイミング制御データ207はライン毎2bitの信号であり、パターン基板253の長さが1mの場合でも、そのデータ量はわずか256kバイトにしかならない。
駆動波形発生タイミングデータ209が「1」となる(駆動波形発生)ラインLは、図6からも分かるように、ノズルN1からN128のうち少なくとも1個のノズルNiが塗布を行うラインLである。図5(2)の例ではy方向の画素間隔Dpy=3μmとしているが、実際はもっと大きく、例えばy方向の画素間隔は254μmである。この場合、ディスプレイセル261内の画素263だけを塗布する場合には、254ラインに1ラインしか「1」(波形発生)にならないことになる。
塗布データ転送タイミングデータ210が「1」(転送要求する)となるのは、駆動波形発生タイミングデータ209が「1」の場合に限られる。また、駆動波形発生タイミングデータ209が「1」の場合であっても、前回転送した塗布データ208と同じ塗布データ208により塗布が行われる場合には、塗布データ転送タイミングデータ210は「0」となり、転送は省略される。例えば、ラインL5における塗布データ208はラインL2で転送される塗布データ208と同じなので、転送を省略すべく塗布データ転送タイミングデータ210は「0」とする。またラインL12における塗布データ208はラインL8で転送される塗布データ208と同一であるので、転送を省略すべく塗布データ転送タイミングデータ210は「0」とする。しかしながら、ラインL8における塗布データ208はラインL6で転送される塗布データ208とは異なるため、転送を行うべく塗布データ転送タイミングデータ210を「1」とする。
このように、例えばディスプレイセル261内部の画素位置は周期的に繰り返されるため、ディスプレイセル261内部の画素263Rのみを塗布する場合には、始めの1回だけ塗布データ208を転送すればよく、塗布データ208のデータ量を大幅に削減できる。図6の例では、ラインL2でディスプレイセル261内の画素263R(図5)用の塗布データ208を送っているので、画素263Rだけ塗布するのであれば、以後は塗布データ208を送る必要はない。しかし、本例では試験用画素(N5,L6)を記録するため、ラインL6にて塗布データ208を転送する。
図6の例に対応するタイミング制御データ207及び塗布データ208を図7(1)に示す。また、比較例として、従来の方法で1μm毎に全ての塗布データを転送する場合の塗布データを図7(2)に示す。従来の方法では、ラインL1からL19まで全てのラインにおいて5bitずつ塗布データを送るので、データ量は合計で95bitになる。これに対して、本実施の形態(図7(1))では、タイミング制御データ207が38bit(2×19)で、塗布データ208が25bit(5×5)であるから、データ量は合計で63bitとなり、従来例と比較してデータ量が削減されている。実際にはこの差はさらに大きく、データ量を大幅に削減できる。
このように、本実施の形態によれば、きわめて少ない転送データで、高い位置決め精度を達成することができる。さらに、ディスプレイセル261と試験領域262のように、繰り返しピッチの異なる形状であっても、高精度に塗布できる。
次に、インクジェット塗布装置1の動作について説明する。作業者が制御用コンピュータ201を立ち上げた後、塗布を行うパターン基板253に関するパターンデータ206を制御用コンピュータ201に入力すると、データ変換ソフト202はパターンデータ206から塗布データ208及びタイミング制御データ207を生成し、メモリボード205とタイミング制御ボード204へそれぞれ出力する。その後、作業者がパターン基板253をX−Yステージ252にセットすると、塗布が開始される。
制御用コンピュータ201のステージ制御ソフト203は、X−Yステージ252を制御してパターン基板253をx方向及びy方向に移動させ、図示しない光学系によりパターン基板253のx方向及びy方向における位置を確認する。その後、パターン基板253を所定の開始位置へ移動させ、y方向への主走査を開始する。その際、X−Yステージ252はy方向エンコーダ出力257(分解能1μm)をタイミング制御ボード204へ出力する。
ラインカウンタ502は、塗布開始時にはクリアされていて、以後y方向エンコーダ出力257を計数していき、これと同時に信号503を内部メモリ501へ出力する。この信号503は内部メモリ501のアドレスを指定するアドレス入力となる。すると、各ラインL1, L2, …のうち、指定されたアドレスに対応するラインLの駆動波形発生タイミングデータ209および塗布データ転送タイミングデータ210が読み出され、遅延パルス生成回路504、505へそれぞれ出力される。
駆動波形発生タイミングデータ209が1であれば、遅延パルス生成回路504はy方向エンコーダ出力257に同期して、駆動波形発生トリガ信号506を駆動波形生成ボード255へ出力する。また、塗布データ転送タイミングデータ210が1であれば、遅延パルス生成回路505はy方向エンコーダ出力257に同期して、転送データ要求信号507をメモリボード205へ出力する。
本実施の形態ではメモリボード205には8MHzの転送クロックS−CKが常時入っており、転送データ要求信号507が0から1になると、転送クロックS−CKに同期して塗布データ208を1bitずつドライバボード256へ転送する。ドライバボード256は、転送されてきた塗布データ208に従って、インクジェットヘッド254の各圧電素子704に対応する駆動信号259を出力する。一方、駆動波形生成ボード255は、駆動波形発生トリガ信号506を受信すると、駆動波形258を発生させ、圧電素子704の共通端子側に印加する。すると、対応の塗布データ208が「1」となっているノズル254Nからインクが吐出され、パターン基板253上にインクが塗布される。
パターン基板253上のy方向に主走査が終わると、x方向に所定量副走査し、再びy方向に主走査する。以上の動作を繰り返すことにより、パターン基板253上の所定の位置にインクを塗付して所望のパターンを得ることができる。
次に、図8に示す各信号のタイミングチャートを参照して、図6に示す画素位置にインクを塗布する場合について説明する。図8には、y方向エンコーダ出力257によって図6に示したラインL1, L2, …が定義されている。本実施の形態では、y方向走査速度が50〜100mm/sであるので、y方向エンコーダ出力257の平均時間間隔は10〜20μsである。
まず、ラインL1では駆動波形発生タイミングデータ209、塗布データ転送タイミングデータ210は共に「0」であるから、何も起こらない。ラインL2では塗布データ転送タイミングデータ210は「1」であるから、遅延パルス生成回路505によりy方向エンコーダ出力257から所定時間遅延した転送データ要求信号507が出力され、メモリボード205により塗布データ208が128bitシフトレジスタ805(図3参照)へ転送される。なお、転送データ要求信号507の時間幅(信号を転送するのに要する時間)は16μsであり、塗布データ208は8Mhzの転送クロックS−CKに同期して転送される。128bit分全ての塗布データ208の転送が終了すると、ラッチクロックL−CKが発生し、これにより塗布データ208は128bitラッチ804へラッチされる。
ラインL2では駆動波形発生タイミングデータ209が「1」であるから、遅延パルス生成回路504によりy方向エンコーダ出力257から所定時間遅延した駆動波形発生トリガ信号506が出力され、駆動波形生成ボード255により所定の駆動波形258が生成される。すると、塗布データ208に応じてインク滴が選択的に吐出され、インク塗布が行われる。
ラインL3乃至L4においては駆動波形発生タイミングデータ209、塗布データ転送タイミングデータ210は共に「0」であるから、ラインL1の場合と同様に何も起こらない。
ラインL5においては塗布データ転送タイミングデータ210は「0」であるから塗布データ208は転送されない。しかしながら駆動波形発生タイミングデータ209は「1」であるから、遅延パルス生成回路504によりy方向エンコーダ出力257から所定時間遅延した駆動波形発生トリガ信号506が出力され、駆動波形生成ボード255により所定の駆動波形258が生成される。このとき、128bitラッチ804にはラインL2においてラッチされた塗布データ208が既に格納されているので、当該塗布データ208に基づいたインク吐出が行われ、インクが塗布される。以降、同様の動作を繰り返すことによりインク塗布動作が行われる。
ここで、駆動波形258には時間幅がある(10〜30μs)ため、駆動波形発生トリガ信号506を出力してから実際にノズル254Nからインクが吐出されるまでには、数ライン分の時間がかかる。そのため、駆動波形発生タイミングデータ209は、実際の塗布位置に達する前に発生させている。
同様に、塗布データ転送タイミングデータ210を出力してから128bit分の塗布データ208をドライバボード256へ転送し終わるまでには一定の時間がかかるため、塗布すべきラインLに到達する前に塗布データ転送タイミングデータ210を発生させている。特に高速で塗布する場合、塗布データ208の転送開始から転送完了までには数ライン分の時間がかかるため、その間は新たな塗布データ208を転送することができない。しかし、本実施の形態によれば、連続して塗布データ208を転送する必要がないため、高速塗布においても転送不能という問題は生じない。
ここで、一旦駆動波形258を発生させると、実際には駆動波形258の時間幅に相当する間(数ライン分)は、次の駆動波形258を発生できない。よって、実際にはこの点を考慮してパターンデータ206を作成する必要がある。
従来は駆動波形258を一定周期で繰り返し生成していたが、本実施の形態では必要な時にのみ駆動波形258を発生させるので、通常は待機状態(駆動波形258が発生しない状態)になっている。一方、駆動波形258の発生タイミングを決める駆動波形発生タイミングデータ209は、1μmの精度で記述されているので、1μm位置精度で任意のラインL上にインクを塗布することができる。
なお、図8の塗布データ208の部分に記載されている数字(0、1、2…128…256…512)は、メモリボード205の内部に格納された塗布データ208のうち、ドライバボード256へ転送される直前の塗布データ208の順番を表している。つまり、転送前には第0番目の塗布データ208が待機している。L2において128bit(第0〜127番目)転送された後は、第128番目の塗布データ208が待機している。更にL6において128bit(第128〜255番目)転送された後は、第256番目の塗布データ208が次の転送に備えて待機している。
以上説明したように、インクジェット塗布装置1によれば、塗布パターンを記述するデータ(パターンデータ206)のうち、高精度な位置決めに寄与するタイミング制御データ207と、セル内部の低解像度の記述に関する塗布データ208とを分離して生成する。よって、タイミング制御データ207を設定することにより、駆動波形発生タイミングや塗布データ転送タイミングを自由に設定できる。したがって、データ量を増やすことなく、インク液滴を極めて高精度に塗布することができる。
次に、第1の実施の形態によるインクジェット塗布装置1を用いて、別のパターン基板353を塗布する例について図9乃至図10に基づき説明する。
まず、パターン基板353に形成されるディスプレイセル361A,361B,361Cについて、図9を参照して説明する。前述した例では、簡単のため極めて小さなディスプレイセル261を用いて説明を行ったが、本例によるディスプレイセル361A,361B,361Cは、実際に使用されるディスプレイセルの大きさに近い。
具体的には、ディスプレイセル361Aは、縦(y方向)400画素、横(x方向)640画素の大きさを有する。x及びy方向の塗布ピッチDpは、共に254μmである。x方向はN11からN650までの640ノズルによって、y方向はL10、L264、‥、 L101356と、254ラインごとに合計400ライン塗布される。ディスプレイセル361Bは、縦(y方向)160画素、横(x方向)120画素の大きさを有する。x及びy方向の塗布ピッチDpは、共に254μmである。x方向はN701からN820までの120ノズルによって、y方向はL200、L454、‥、L40586と、254ラインごとに合計160ライン塗布される。ディスプレイセル361Cは、ディスプレイセル361Bと同じく、縦(y方向)160画素、横(x方向)120画素の大きさを有する。x及びy方向の塗布ピッチDpは、共に254μmである。x方向はN701からN820までの120ノズルによって、y方向はL61036、L61290、‥、L101422と、254ラインごとに合計160ライン塗布される。
y方向におけるディスプレイセル361Bとディスプレイセル361Cとの間隔Dsは20450μm(L40586とL61036との間隔)である。前述した例(図5(2))と同様、本例においても、間隔Ds=20450μmは塗布ピッチDp=254μmの倍数になっていない。したがって、先に塗布したディスプレイセル内部の塗布ピッチDpのまま続けて次のディスプレイセルを塗布すると、本来塗布すべき位置からずれてしまう。そのため、ディスプレイセル内部の塗布ピッチDpは同じでも位相はずらさなければならない。つまり、セル間の間隔Dsを考慮して、塗布位置を決定しなければならない。
次に、パターンデータ306に基づき生成される塗布データ208及びタイミング制御データ207について図10を参照して説明する。なお、図10には、最初のラインL0及び最後のラインL101422より後を除いて、駆動波形発生タイミング209が1になる代表的なライン257のみを示す(L10、L200、L264、…)。
塗布データ転送タイミングデータ210で転送要求する(データ「1」)ラインは、第1の実施の形態の場合と同様に、まず駆動波形発生タイミング209が1の時に限られる。更に、前に転送した塗布データ208と同じ塗布データ208で塗布が可能な場合には、塗布データ転送タイミングデータ210は0となり、転送が省略される。例えば、ディスプレイセル361Aのみが存在し、他のディスプレイセル361B及び361Cが存在しないラインL40904、L41158、‥、L60970(254ライン毎)では、ラインL40650に対して送った塗布データ208と同じであるので、塗布データ転送タイミングデータ210は0となり、転送は省略される。このため、前述した第一実施例の場合と同様、生成すべきデータ量を大幅に削減できる。また、ディスプレイセル361Aとディスプレイセル361Bが共に存在している範囲や、ディスプレイセル361Aとディスプレイセル361Cが共に存在している範囲でも、実際に塗布が行われるライン(例えばL200、L264、L61224、L61290等)でのみ塗布データ208を転送するため、データ量を大幅に削減できる。
以上のように、インクジェット塗布装置1によれば、ディスプレイセル間の間隔Dsが塗布ピッチDpの整数倍でない場合であっても、転送データ量を増やさずに高精度に塗布を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置について図11乃至図14に基づき説明する。第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置401の構成は、ドライバボード456、タイミング制御ボード404、及びデータ変換ソフト202によって生成されるデータを除き、第1の実施の形態によるインクジェット塗布装置1と同様である。よって、ここではドライバボード456及びタイミング制御ボード404の構成についてのみ説明し、他の構成についてはその説明を省略する。
図11に示す本実施の形態によるドライバボード456は、128bitシフトレジスタ805(以下、シフトレジスタA805という。)に加えて、128bitシフトレジスタ1201(以下、シフトレジスタB1201という。)を備えている点で、前述した第1の実施の形態によるドライバボード256(図3)と異なる。シフトレジスタB1201は、シフトレジスタA805と同様に、シリアルデータを入力し、パラレル及びシリアルデータを出力する一般的なシフトレジスタである。シフトレジスタA805は、シリアル入力805in及びシリアル出力805outを備えている。同様に、シフトレジスタB1201は、シリアル入力1201in及びシリアル出力1201outを備えている。ドライバボード456は、スイッチS1及びスイッチS2を更に備えている。スイッチS1は、端子S1Aと端子S1Bとで切替可能であり、スイッチS2は開と閉で切替可能である。
図12に示す本実施の形態によるタイミング制御ボード404は、ドライバボード456のスイッチS1及びスイッチS2に、切替信号1104及び1105を出力できるように構成されている点で、前述した第1の実施の形態によるタイミング制御ボード204(図2)と異なる。
スイッチS1及びS2の切替制御について説明する。データ変換ソフト202は、図13に示されるタイミング制御データ407(最上位bit1101、2番目bit1102、最下位bit1103の組合せ)に基づき後述するモード(M0〜M4)を決定し、決定されたモードによってスイッチS1及びS2の切替信号408(1104及び1105)を生成する。切替信号1104及び1105は、タイミング制御ボード404の内部メモリ501を通って、それぞれスイッチS1及びS2へ送信される。スイッチS1及びS2は、切替信号1104及び1105に従ってそれぞれ切替えられる。
図11に示すように、スイッチS1が端子S1Aと接続されているとき、シフトレジスタA805のシリアル入力805inは塗布データ208を入力可能である。一方、スイッチS1が端子S1Bと接続されているとき、シフトレジスタA805のシリアル入力805inはシフトレジスタB1201のシリアル出力1201outからの出力を入力可能である。また、スイッチS2が閉であるとき、シフトレジスタB1201には転送クロックS−CKが入る。逆に、スイッチS2が開であるとき、シフトレジスタB1201には転送クロックS−CKが入らない。
また、シフトレジスタA805のシリアル出力805outからの出力が、信号線1202を介して、シフトレジスタB1201のシリアル入力1201inに入力される。
図13は、第2の実施の形態におけるタイミング制御データ407及び関連するデータを示す表である。タイミング制御データはパターンデータ406(図14)に基づきデータ変換ソフト202により生成される。図13の表の第1行目は、5つのモードM0〜M4を示している。第2〜4行目(太線で囲まれた部分)は、タイミング制御データ407を示している。タイミング制御データ407は、各ラインL毎に定義され、最上位bit1101(2の2乗)、2番目bit1102(2の1乗)、最下位bit1103(2の0乗)の3bitから構成される。最上位bit1101は駆動波形258を発生するか否かを表し、1が「発生する」、0が「発生しない」と定義される。2番目bit1102は塗布データ208を転送するか否かを表し、1が「転送する」、0が「転送しない」と定義される。最下位bit1103はシフトレジスタA805及びシフトレジスタB1201を回転(後述する)させるか否かを表し、1が「回転させる」、0が「回転させない」と定義される。また、*は0と1のどちらでも良いことを表す。これらタイミング制御データ407の3bitの組み合わせによって、5つのモードM0〜M4が定義される。
第5〜8行目は、M0〜M4の各モードの場合に、ラッチクロックL−CK及び転送クロックS−CKの送信の有無、スイッチS1及びS2の状態を示している。具体的に説明する。第5行目はラッチクロックL−CKを送信するか否かを表し、1が送信する場合、0が送信しない場合である。第6行目はシフトレジスタB1201に転送クロックS−CKを入れるか否かを表し、1が転送クロックS−CKを入れる場合、0が入れない場合である。第7行目はスイッチS1の状態を表し、S1Aは端子S1Aと接続する場合、S1Bは端子S1Bと接続する場合である。*は端子S1A及び端子S1Bのどちらに接続しても良いことを表す。第8行目はスイッチS2の状態を表し、閉はスイッチS2を閉にする場合であり、*は閉でも開でもどちらでも良いことを表す。
次に、各モードM0〜M4について説明する。モードM0は、駆動波形258を発生させず、インク液滴を塗布しないモードである。よって、塗布データ208の転送も行われない。ラッチクロックL−CK及び転送クロックS−CKも送られない。スイッチS1、S2の状態はどちらでもよい。
モードM1は、回転無しの駆動波形発生モードである。駆動波形258を発生させてインク液滴を塗布する点以外は、モードM0と同じである。
モードM2は、回転有りの駆動波形発生モードである。モードM2においては、スイッチS1は端子S1Bに接続され、レジスタB出力1201outがレジスタA入力805inと接続される。また、スイッチS2は閉であるので、転送クロックS−CKはシフトレジスタA805及びシフトレジスタB1201の両方に入力される。これにより、シフトレジスタA805に格納されている塗布データ208は信号線1202を介してシフトレジスタB1201に入り、シフトレジスタB1201に格納されている塗布データ208はスイッチS1を介してシフトレジスタA805に入る。つまり、シフトレジスタA805の内容とレジスタB1201の内容とが入れ替わる。これをレジスタの回転と呼ぶ。このようなレジスタの回転が終了すると、ラッチクロックL−CKが発生し、シフトレジスタA805に格納されている塗布データ208がラッチ804にラッチされる。ラッチされる塗布データ208は、回転前にシフトレジスタB1201に入っていた塗布データ208である。
モードM3は、回転無しのデータ転送モードである。スイッチS1は端子S1Aに接続されるため、シフトレジスタA805の入力805inには、メモリボード205から転送されてくる塗布データ208が入力される。また、スイッチS2は開であるので、転送クロックS−CKはシフトレジスタA805には入力されるが、シフトレジスタB1201には入力されない。したがって、シフトレジスタB1201は動作しない。これにより、第1の実施の形態において、図6に示す駆動波形発生タイミング209及び塗布データ転送タイミング210が共に1である場合と同じ動作となる。つまり、もともとシフトレジスタA805に格納されていた塗布データ208は、新しい塗布データ208に置き換えられる。一方、動作しないシフトレジスタB1201内の塗布データ208は保持される。
モードM4は、回転有りのデータ転送モードである。スイッチS1は端子S1Aに接続されるため、シフトレジスタA805の入力805inはメモリボード205から転送されてくる塗布データ208を入力可能である。また、スイッチS2は閉であるので、転送クロックS−CKはシフトレジスタA805及びシフトレジスタB1201の両方に入力される。したがって、シフトレジスタB1201が動作する。これにより、メモリボード205から転送されてくる塗布データ208はシフトレジスタA805に入力され、シフトレジスタA805に格納されていた塗布データ208は、前述の回転処理によりシフトレジスタB1201に入力される。このとき、シフトレジスタB1201に格納されていた塗布データ208は消失する。
次に、本実施の形態におけるタイミング制御データ407と塗布データ208について図14を参照して説明する。これらタイミング制御データ407及び塗布データ208はパターンデータに基づき生成される。ここでは、図14に示すパターンデータ406を例に説明する。パターンデータ406は図10に示すパターンデータ306とほぼ同じであるが、図14に示す例では、ディスプレイセル361C´の位置が図10に示すディスプレイセル361Cの位置よりもx軸方向右に1ノズル分だけずれている。つまり、ディスプレイセル361C´のx軸方向における領域はN702〜N821である。
タイミング制御データ407は、上述したように、各ライン毎に、最上位bit1101、2番目bit1102、最下位bit1103から構成されている。
また、図14の右端の縦2列(レジスタA、レジスタB)に、各ラインLにおいて、レシフトジスタA805及びシフトレジスタB1201に格納される塗布データ208を示す。例えば、ラインL264のレジスタAの欄にはL10と、レジスタBの欄にはL200と記載されている。これは、ラインL264において、シフトレジスタA805にはL10の塗布データ208が入り、シフトレジスタB1201にはL200の塗布データ208が入ることを表している。
パターンデータ406について、ライン順に説明する。ディスプレイセル361Aの塗布開始ラインであるラインL10より前のラインL0〜L9では、モードM0(駆動波形非発生モード)ある。すなわち、駆動波形258は発生せず、インク液滴は塗布されない。ラインL10では、モードM3(回転無しのデータ転送モード)である。よって、塗布データ208(0‥11‥10‥00‥00‥)が転送される。そして、駆動波形258を生成し、インク液滴を吐出させ、塗布が行われる。ラインL11〜L199ではモードM0(駆動波形非発生モード)であるため塗布は行われない。ディスプレイセル361Bの塗布が開始されるラインL200では、モードM4(回転有りのデータ転送モード)である。したがって、シフトレジスタA805にはラインL200の塗布データ208(0‥00‥00‥11‥10‥)が入る。そして、駆動波形258が生成され、インク液滴が吐出され、塗布が行われる。このとき、シフトレジスタA805に格納されていたラインL10の塗布データ208(0‥11‥10‥00‥00‥)は、シフトレジスタB1201に格納される。
その後、モードM0以外の列についてのみ説明すると、ラインL264、L518、…、L40650の254ライン毎のラインLにおいて、モードM2(回転有りの駆動波形発生モード)となる。よって、シフトレジスタB1201に格納されていたラインL10の塗布データ208はシフトレジスタA805へ移り、その後、インク液滴の吐出が行われる。また、ラインL454、…、L40586の254ライン毎のラインLにおいても、モードM2(回転有りの駆動波形発生モード)となる。これらのラインLでは、シフトレジスタB1201に格納されていたラインL200の塗布データ208がシフトレジスタA805へ移されてから、インク液滴の吐出が行われる。
次に、L40904 ‥, L60970の254ライン毎のラインLにおいては、モードM1(回転無しの駆動波形発生モード)となる。これらのラインLでは、レジスタA805に格納されているL10の塗布データ208を用いて吐出を行う。
続いて、ディスプレイセル361C´の塗布が開始されるラインL61036では、モードM4(回転有りのデータ転送モード)となる。ここでは、ラインL61036の塗布データ208(0‥00‥00‥01‥11‥)がメモリボード205からシフトレジスタA805へ転送される。従って、シフトレジスタA805にはL61036の塗布データ208が入る。それまでシフトレジスタA805に格納されていたラインL10の塗布データ208は、回転によりシフトレジスタB1201に移動する。そして、駆動波形258の生成及びインク液滴の吐出が行われる。
その後、L61224, ‥ , L101356の254ライン毎のラインLでは、モードM2(回転有りの駆動波形発生モード)となる。これらのラインLにおいては、シフトレジスタB1201に入っていたラインL10の塗布データ208を、回転によりシフトジスタA805に移した後に吐出を行う。
また、L61290、‥、L101422の254ライン毎のラインLにおいても、モードM2(回転有りの駆動波形発生モード)となる。これらのラインLにおいては、レジスタB1201に入っていたラインL61036の塗布データ208を、回転によりレジスタA805に移した後に吐出を行う。
このように、本実施の形態によるインクジェット塗布装置401によれば、第1の実施の形態によるインクジェット塗布装置1と比べて、更に転送データ量を減らすことができる。
本発明によるインクジェット塗布装置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、インクジェット塗布装置によって塗布される記録媒体は、ガラス基板等に限定されず、通常の記録用紙、プリント基板など、記録ヘッドからの所定の距離を保持できるものであれば対象を選ばない。
また、塗布用インクについても、水性インク、油性インク、溶剤インク他、メタルインク、ディスプレイ用発光及びフィルタ材料など、圧電素子駆動信号により吐出が可能であれば対象を選ばない。
第1及び第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置1、401はインクジェットヘッド254を1個備えるが、ディスプレイ画素の解像度に合わせて複数のインクジェットヘッド254を組み合わせてもよい。また、インクジェットヘッド254において複数のノズル254Nはx方向に一列に配列されているが、ノズル列方向をx方向に対して傾けてもよい。
また、第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置401は、シフトレジスタB1201を1つ備えているが、シフトレジスタB1201を複数個備えていても良い。この場合、レジスタA805及び複数のシフトレジスタB1201を用いて、上述の回転を行うことができるので転送データ量を更に減らすことができる。
第1及び第2の実施の形態において、駆動信号259は、塗布データ208に従って対応する各スイッチ803を単純にオン・オフする信号である。しかし、駆動信号259は、各圧電素子704に応じて異なる信号であっても良い。例えば、塗布データ208に加えて駆動波形258の一波形の時間に対してオンにする割合等のデータを用いて駆動信号259を生成しても良い。具体的には、一波形の時間全体(100%)をオンにするデータや一波形の時間の95%をオンにするデータである。オンにする時間を変えることにより、各圧電素子704に対して異なる電圧を印加することができる。これにより、圧電素子704の製造ばらつきに対する補正を行うことができる。
本発明によるインクジェット塗布装置は、半導体や液晶や有機EL等のディスプレイ製造装置の他にも、インクジェットプリンタなどデジタル画像データを記録媒体に記録する装置に広く適用可能である。
本発明の第1の実施の形態によるインクジェット塗布装置の全体構成を示す説明図。 図1のインクジェット塗布装置のタイミング制御ボードの構成を示すブロック図。 図1のインクジェット塗布装置のドライバボードの構成を示す説明図。 図1のインクジェット塗布装置のインクジェットヘッド内部のノズルの構造を示す断面図。 パターン基板を示す図であって、(1)はパターン基板全体を示す平面図、(2)は(1)に示されるパターン基板の領域Aの部分を拡大した図。 パターンデータから塗布データ及びタイミング制御データを生成するデータ変換ソフトの説明図。 本発明の第1の実施の形態による場合と従来の方法による場合のタイミング制御データ及び塗布データのサイズを比較して示す図であって、(1)は本発明の第1の実施の形態による例を示す説明図、(2)は従来の方法による例を示す説明図。 各信号のタイミングチャート。 第1の実施の形態によるインクジェット塗布装置によって塗布される別のパターン基板を示す説明図。 図9に示す別のパターン基板を塗布する例において、パターンデータから塗布データ及びタイミング制御データを生成するデータ変換ソフトの説明図。 本発明の第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置のドライバボードの構成を示す説明図。 第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置のタイミング制御ボードの構成を示すブロック図。 第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置におけるタイミング制御データ及び関連するデータを示す表。 第2の実施の形態によるインクジェット塗布装置において、パターンデータから塗布データ及びタイミング制御データを生成するデータ変換ソフトの説明図。
符号の説明
1・・・インクジェット塗布装置、 201・・・制御用コンピュータ、 201C・・・制御用コンピュータ本体、 202・・・データ変換ソフト、 203・・・ステージ制御ソフト、 204・・・タイミング制御ボード、 205・・・メモリボード、 206・・・パターンデータ、 208・・・塗布データ、 207・・・タイミング制御データ、 209・・・駆動波形発生タイミングデータ、 210・・・塗布データ転送タイミングデータ、 251・・・塗布装置、 252・・・X−Yステージ、 253・・・パターン基板、 254・・・インクジェットヘッド、 254N・・・ノズル、 255・・・駆動波形生成ボード、 256・・・ドライバボード、 257・・・y方向エンコーダ出力、 258・・・駆動波形、 259・・・駆動信号、 261・・・ディスプレイセル、 262・・・試験用画素領域、 263(263R、263G、263B)・・・画素、 264・・・試験用画素、 306・・・パターンデータ、 353・・・別のパターン基板、 361A,361B,361C・・・ディスプレイセル、 401・・・インクジェット塗布装置、 404・・・タイミング制御ボード、 406・・・パターンデータ、 407・・・タイミング制御データ、 408・・・切替信号、 456・・・ドライバボード、 501・・・内部メモリ、 502・・・ラインカウンタ、 503・・・信号、 504・・・遅延パルス生成回路、 505・・・遅延パルス生成回路、 506・・・駆動波形発生トリガ信号、 507・・・転送データ要求信号、 701・・・ノズル孔、 702・・・加圧室、 703・・・振動板、 704・・・圧電素子、 705・・・信号入力端子、 706・・・圧電素子固定基板、 707・・・リストリクタ、 708・・・共通インク供給路、 709・・・弾性材料、 710・・・リストリクタプレート、 711・・・加圧室プレート、 712・・・オリフィスプレート、 713・・・支持板、 803・・・スイッチ、 804・・・ラッチ、 805・・・シフトレジスタ、 1101・・・最上位bit、 1102・・・2番目bit、 1103・・・最下位bit、 1104・・・スイッチS1の切替信号、 1105・・・スイッチS2の切替信号、 1201・・・シフトレジスタ、 1202・・・信号線、 S1・・・スイッチ、 S1A・・・端子、 S1B・・・端子、 S2・・・スイッチ。

Claims (4)

  1. 複数のノズルが等間隔列状に配置されたインクジェットヘッドを用いて、塗布媒体上の塗布目標画素にインクを塗布するインクジェット塗布装置において、
    該塗布目標画素のパターンを記述するパターンデータから塗布データおよびタイミング制御データを生成するデータ生成手段と、
    該タイミング制御データに従って駆動波形発生信号を発生する駆動波形発生信号発生手段と、
    該タイミング制御データに従って塗布データ転送信号を発生する塗布データ転送信号発生手段と、
    該駆動波形発生信号に従って駆動波形を発生する駆動波形発生手段と、
    該塗布データ転送信号に従って塗布データを転送する塗布データ転送手段と、
    該駆動波形及び該塗布データに基づき各ノズルのインクの吐出を制御するノズル制御手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット塗布装置。
  2. 第1方向に沿って前記インクジェットヘッドに対し相対的に搬送される前記塗布媒体には該第1方向に垂直な第2方向に延びる複数のラインが定義され、該第1方向におけるライン間隔は各ノズルの最小吐出周期よりも細かく、
    前記タイミング制御データは、各ライン毎に定義され、各ライン毎に前記駆動波形を発生するか否かを規定する駆動波形発生タイミングデータ及び各ライン毎に前記塗布データを転送するか否かを規定する塗布データ転送タイミングデータを含むことを特徴とする請求項1記載のインクジェット塗布装置。
  3. 第1方向に沿って前記インクジェットヘッドに対し相対的に搬送される前記塗布媒体には該第1方向に垂直な第2方向に延びる複数のラインが定義され、該第1方向におけるライン間隔は各ノズルの最小吐出周期よりも細かく、
    前記タイミング制御データは各ライン毎に定義され、
    前記駆動波形発生手段は、前記塗布媒体における前記塗布目標画素を少なくとも1個有するラインでのみ前記駆動波形を発生させ、
    前記塗布データ転送手段は、前記塗布媒体における前記塗布目標画素を少なくとも1個有するラインであって、前回転送した塗布データと異なる塗布データを用いて塗布を行うラインでのみ転送を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット塗布装置。
  4. 前記タイミング制御データに従ってデータ回転指示信号を発生するデータ回転指示信号発生手段を更に備え、
    前記ノズル制御手段は、塗布用シフトレジスタと、少なくとも1つの格納用シフトレジスタと、該データ回転指示信号に従って該塗布用シフトレジスタと該少なくとも1つの格納用シフトレジスタとの間で前記塗布データを入れ替えるデータ回転手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3記載のインクジェット塗布装置。
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