JP2004229715A - おでん販売用加熱保温器 - Google Patents

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Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
Takashi Oshimi
隆 押見
Kotaro Kawase
浩太郎 川瀬
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Abstract

【課題】製造が比較的容易であって、使用中に容器から煮汁がこぼれても、鍋内の温度を正確に検知でき、汚れも簡単に清掃でき、さらに、消耗部品を簡単に取り替えることができる、おでん販売用加熱保温器を提供する。
【解決手段】加熱手段を電磁誘導加熱コイル7から構成し、天板9に樹脂製のカバー5を着脱自在に設けた。使用中に鍋1から煮汁がこぼれても、天板9が汚れたり、煮汁が固まって温度検知手段12の動作に影響を及ぼすことがなく、鍋1内の温度を正確に検知できる。また、カバー5を取り外して清掃、又は交換することで簡単に清掃できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にコンビニエンスストア(以下、CVSという)などに設置されるおでん販売用加熱保温器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
一般に、CVSなどで調理済のおでんを加熱・保温して販売するためのおでん販売用加熱保温器が知られている。従来のおでん販売用加熱保温器を図8に示すと、同図において、101は箱状の架台、102は有底筒状の容器としての鍋で、架台101の上面には天板103と加熱手段であるシーズヒータ104を埋設した熱板105がそれぞれ配設される。鍋102は略平坦な熱板105の上面に載置されており、熱板105から鍋102への熱伝導によって、鍋102ひいては鍋102内の被調理物を加熱する構成となっている。一方、106は鍋102の温度を検知する温度検知手段であり、架台101の上面後方に位置して、鍋102の底面に当接する感熱部107が上下動可能に設けられている。架台101の内部には制御基板109が設けられると共に、架台101の正面側には操作や表示を行なうための操作パネル110が設けられる。なお、111は鍋101の側面上部に設けられた取手である。
【0004】
そして、おでんの具とスープをステンレス製の鍋102内の水に入れ、シーズヒータ104を鋳込んだアルミニウム製の熱板105の上面に鍋102を載せて鍋102を加熱するとともに、鍋102の底面の一部に当接する温度検知手段106によって鍋102内の温度を監視し、鍋102内を90〜95℃に加熱して被調理物を煮込んだ後、この被調理物を所定の保温温度すなわち80℃前後に保持させて、販売を行なっている。
【0005】
しかし、上記構成のおでん販売用加熱保温器では、シーズヒータ104を埋設した熱板105を加熱し、熱板105から鍋102への熱伝導によって鍋102を加熱する方式(ヒータ方式)なので、熱板105と鍋102との接触状態により熱効率が左右され、鍋102の特に熱板105との接触面に対する寸法精度が高く要求される。また、使用に伴ない鍋102の変形や汚れを生じたり、鍋102と熱板105との間に異物が挟み込まれたりすると、鍋102の熱効率が極端に低下するだけでなく、熱板105が異常に温度上昇して、シーズヒータ104の断線や熱板105の変形などを引き起こす。
【0006】
また、温度検知手段106の感熱部107は一定の圧力で鍋102の底面に接触して鍋102内の被調理物の温度を正確に検知できるように、架台101の上面から露出して常に上方向に付勢されているので、鍋102からこぼれた煮汁が可動部である感熱部107に達し、そこで蒸発して固まると、感熱部107が動作不良を起こして鍋102内の温度を正確に検知できなくなる懸念を生じていた。
【0007】
さらに、こぼれた煮汁の固形分が高温の熱板105やその周囲で固まり、そのまま長時間使用すると汚れがこびりついて布で拭いても取れなくなり、不衛生になることが多かった。
【0008】
その上、上記構成のおでん販売用加熱保温器では、消耗部品の取替えがすばやくできない構造になっており、消耗部品の取替えが必要となった場合には、CVSなどの営業に支障がないように、おでん販売用加熱保温器を取り替えることで修理を行っていた。このため、修理業者にとっては、小さい消耗部品を取り替えるだけであるにもかかわらず大きいおでん販売用加熱保温器を運搬しなければならず、煩わしいといった問題があった。
【0009】
したがって、製造が比較的容易であって、使用中に鍋から煮汁がこぼれても鍋内の温度を正確に検知でき、汚れも簡単に清掃でき、さらに、消耗部品を簡単に取り替えることができる、おでん販売用加熱保温器の出現が望まれていた。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−238794号公報
【特許文献2】
特開2001−244060号公報
【特許文献3】
特開2002−51907号公報
【特許文献4】
特開2002−102062号公報
【特許文献5】
特開2002−238757号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、製造が比較的容易であって、使用中に容器から煮汁がこぼれても、鍋内の温度を正確に検知でき、汚れも簡単に清掃でき、さらに、消耗部品を簡単に取り替えることができる、おでん販売用加熱保温器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のおでん販売用加熱保温器によれば、加熱手段を電磁誘導加熱コイルから構成したので、加熱手段がヒータ方式である場合のような熱効率を高めるための高い寸法制度は要求されず、製造が比較的容易である。また、容器を載置する部材にカバーを設けたので、使用中に鍋から煮汁がこぼれても、容器を載置する部材が汚れたり、煮汁が固まって温度を検知する検知手段の動作に影響を及ぼすことがなく、容器内の温度を正確に検知できる。また、カバーを取り外して清掃、又は交換することで簡単に清掃できる。
【0013】
本発明の請求項2記載のおでん販売用加熱保温器によれば、カバーは、樹脂を成形したものであるため、安価であり、汚れた場合は廃棄して新しいものと交換すれば清掃の手間が省け合理化が図れる。
【0014】
本発明の請求項3記載のおでん販売用加熱保温器によれば、突起部を設け、この突起部にカバーが当接するように構成するとともに、容器とカバーとの間に隙間を設けたので、容器底に毛管現象で煮汁が回り込むことを防止でき、容器底の汚れを軽減できる。
【0015】
本発明の請求項4記載のおでん販売用加熱保温器によれば、電源体を接続する電源接続部と、冷却体接続部とを設け、さらに、電源接続部を覆う電源カバーと、冷却体カバーとを着脱自在に設けたことにより、消耗部品である電源体、冷却体を簡単に取り替えることができるとともに、電源カバーと冷却体カバーによって、電源接続部と冷却体接続部を外部から電気的に絶縁することができる。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、本発明におけるおでん販売用加熱保温器の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
【0017】
おでん販売用加熱保温器の全体断面図をあらわした図1において、1は被調理物であるおでんの具や出し汁などを収容する有底筒状の容器たる鍋である。鍋1は、電磁特性がよく、かつ耐腐食性を向上させた例えばフェライト系ステンレスなどの磁性金属材料で形成される。また、鍋1の形状は四角形(長方体)で、0.5〜1.5mm程度の材厚を有し、上面に開口部2を形成している。なお、3は鍋1の側面上部に設けられたフランジ状の取手である。
【0018】
6は本体の外郭をなす箱型の架台、7は磁束を発生する誘導加熱手段に相当する電磁誘導加熱コイルであり、この電磁誘導加熱コイル7は架台6の上面に設けられた耐熱樹脂製のコイルベース8に支持される。また、9は前記架台6の外周上側を覆うようにして設けられた部材たる載置部材に相当するPP樹脂、PET樹脂などの耐熱樹脂製の天板であり、この天板9の下面に前記コイルベース8が取付けられている。天板9は本体の外郭上面をなすものであり、鍋1を載置するための複数個の突起部10が上方に突出して設けられている。そして、誘導加熱コイル7は、天板9を上から見たときに渦巻き状に配置される。さらに、11は電磁誘導加熱コイル7の下側に配置されたフェライトコアであり、これは電磁誘導加熱コイル7から発生する磁束を整え、磁束を鍋1に有効に伝えるものである。
【0019】
12は鍋1の底面に当接する複数個の突起部10の一つで、鍋1の温度を検知するための検知手段たる温度検知手段である。この温度検知手段12は、ネジ13によって天板9に可動しないように固定された感熱部14と、この感熱部14の下面にある温度センサ部15と、温度センサ部15を感熱部14側に弾性的に押圧するスプリング16とにより構成されている。感熱部14は鍋1からの熱を感知して温度センサ部15に効率よく伝えるものであり、その材質は例えば熱伝導性のよいアルミニウムなどで形成される。また温度センサ部15は、鍋1の検知温度を電気信号に変換するものである。感熱部14は従来のようにスプリングなどの弾性部材で鍋1に押圧されておらず、天板9の凹部17を覆うようにキャップ状に突出形成される。さらに、感熱部14と凹部17との隙間にはシール材(図示せず)が充填され、万一、煮汁などが天板9上に付着した際においても、その煮汁などが架台6の内部に確実に侵入しない構造となっている。
【0020】
図2、図3も参照すると、5は天板9と鍋1の間に着脱自在に取り付けられた薄肉のPP樹脂、PET樹脂などの耐熱樹脂製のカバーであり、樹脂シートを熱成形することで形成されたものである。なお、ここでいう熱成形には、真空成形、加圧成形等も含まれる。そして、カバー5の形状は天板9の上面の全体を覆うように、天板9の上面と略同一の形状に形成され、天板9に設けられた複数個の突起部10は、この形状に合わせてカバー5に形成された凸部20を介して鍋1の底面に当接するように構成されている。さらに、カバー5は複数個の凸部20において鍋1に当接するほかは、鍋1の底面との間に隙間t1が設けられている。この隙間t1によって、煮汁が鍋1を伝って垂れてきても、毛管現象によって鍋1の底部に煮汁が回り込むことを防止するようになっている。
【0021】
なお、煮汁の回り込みを確実に防止するために、t1は1mm以上とするのが好ましい。また、カバー5の厚みt2は、鍋1から感熱部14への熱伝導を確実にし、正確な温度検知を行うために、0.5mm程度、或いはそれ以下とするのが好ましい。
【0022】
また、本実施例では、図4に示すように、電磁誘導加熱コイル7を間隔を置いて取り囲むようにして配置された3つの突起部10A,10B,10Cで鍋1を支持するようになっている。これら3つの突起部10A,10B,10Cは、天板9上に同じ高さで突出形成されている。そして、これらのうち、突起部10Aのみが感熱部14として構成されている。そして、カバー5には、図3に示すように、突起部10A,10B,10Cに対応した凸部20A,20B,20Cが形成されている。
【0023】
なお、鍋1をできるだけ安定させた状態で載置するために、3つの突起部10A,10B,10Cは、正三角形、或いは正三角形にできるだけ近い二等辺三角形の頂点上に配置するのが好ましい。このように配置することによって、仮に鍋1が変形しても、鍋1は三角形状に配置された突起部10A,10B,10Cに当接して支えられて、がたつくことがなく、感熱部14がカバー5を介して常に鍋1に当接する構成になっている。
【0024】
再度図1に戻って説明すると、架台6の内部には、電磁誘導加熱コイル7に供給する高周波電流を制御するための制御手段たるIH(誘導加熱)制御回路21と、このIH制御回路21を構成する発熱部品としての制御素子を冷却する放熱器22と、放熱器22から放出される熱を架台6の外部に放出する冷却体たる冷却用ファン23が各々設けられる。また、架台6の正面側には操作および表示のための操作パネル24が設けられる。そして、IH制御回路21から高周波電流が電磁誘導加熱コイル7に供給されると、電磁誘導加熱コイル7に交番磁界が発生して、磁界中に置かれた鍋1に渦電流が発生する。そしてこの渦電流がジュール熱に変換されることで、鍋1が自己発熱して鍋1ひいては被調理物を加熱する。この際、IH制御回路21は内蔵するプログラムシーケンスにより、煮込みや保温の各行程を実行するが、おでんの煮込みが完了すると自動的に保温に移行するように構成されている。
【0025】
次に、図5も参照して操作パネル24の構成をさらに詳しく説明すると、操作パネル24は、コンセント(図示せず)から供給される商用電源を投入または遮断する電源スイッチ25と、検知手段たる温度検知手段12で検知した鍋1の温度を表示したり、あるいはエラー状態を表示するLCD表示部26と、制御中の行程を点灯表示するランプ表示部27とを備えている。また、操作パネル24の内部には、これらの各部品を半田付け実装する表示操作基板28(図1参照)が配設される。
【0026】
図6、図7は、架台6を底面方向から見た斜視図であり、31は電源体たる電源コード、32は電源コード31のプラグ33を架台6の底部に着脱自在に接続する電源接続部たる電源コード接続部である。IH制御回路21はこの電源コード接続部32を介して、商用電源に接続している。そして、架台6の底面には、この電源コード接続部32を覆う電源カバーたる電源コードカバー34がネジ35によって着脱自在に取り付けられている。
【0027】
また、36は冷却用ファン23に設けられたコネクターであり、このコネクター36と着脱自在に接続する冷却用ファン接続部37が架台6の底部に設けられている。冷却用ファン23はこの冷却用ファン接続部37を介してIH制御回路21と電気的に接続している。そして、架台6の底面には、この冷却用ファン接続部37を覆う冷却体カバーたる冷却用ファンカバー38がネジ39によって着脱自在に取り付けられている。
【0028】
次に、上記構成についてその作用を説明する。おでんの具とスープを鍋1内の水に入れ、架台6上に鍋1を載置した後に、電源スイッチ25を押して商用電源を投入すると、前行程として鍋1内の初期温度検知を行なう。これは次の鍋1の空炊き検知を誤りなく行なうためのもので、一定時間(例えば30秒)誘導加熱コイル7をオフしたまま、その間における鍋1の温度変化を温度検知手段12の検知温度に基づき監視する。そして、このときの鍋1の温度変化すなわち温度検知手段12の検知温度が所定値を越えていれば、鍋1内にお湯が入れられたものと判断して、次の空炊き検知を省略して、後述する煮込み行程を開始する。
【0029】
一方、鍋1の温度変化が所定値以内である場合は、鍋1内に常温とほぼ同じ被調理物が投入されたか、あるいは何も入っていないものと判断し、そのいずれかを特定するために鍋1の空炊き検知を行なう。これは誘導加熱コイル7を一定時間(例えば15秒)だけオンして、その間における鍋1の温度変化を温度検知手段12の検知温度に基づき監視する。鍋1の中に被調理物が入っていれば、鍋1の温度はさほど上昇しないが、鍋1が空の状態では、鍋1が急激に温度上昇する。したがって、温度検知手段12の検知温度が所定値を越えて上昇していれば、鍋1は空の状態であると判断し、LCD表示部26によりエラー表示を行なうと共に、その後の煮込み行程および保温行程への移行を禁止する。
【0030】
鍋1の空炊き検知において、温度検知手段12の検知温度が所定値を越えた上昇になっていなければ、次の煮込み行程に移行し、「煮込」に対応するランプ表示部27が点灯すると共に、誘導加熱コイル7をオンにして、鍋1を強加熱する。そして、鍋1の温度が95℃に達し、これを温度検知手段12が検知すると、一旦誘導加熱コイル7をオフにする。その後、鍋1の温度が93℃〜95℃の範囲になるように、誘導加熱コイル7を通断電制御し、一定時間が経過したら煮込み行程を終了して保温行程に移行する。
【0031】
保温行程では、「保温」に対応するランプ表示部27が点灯すると共に、鍋1の温度が80℃〜85℃の範囲になるように、誘導加熱コイル7を通断電制御する。
【0032】
また、例えば煮込み行程における鍋1への強加熱中に、鍋1から煮汁がこぼれても、天板9はカバー5に全面を覆われているため汚れることがない。また、鍋1とカバー5との間には隙間t1が設けられているため、煮汁が毛管現象により鍋1の底部に回り込むことが防止される。したがって、カバー5の凸部20と鍋1の間には煮汁の固形分などの異物が挟まることなく良好な接触状態を維持でき、正確な温度検知を行うことができる。そして、煮汁がカバー5上に滴下した場合においても、凸部20はカバー5の他の部分よりも上方に突出しているために、煮汁が凸部20を乗り越えて凸部20と鍋1との当接部に付着することがなく、良好な温度検知を維持できる。
【0033】
さらに、万一、カバー5が破損したり、カバー5を取り付けなかったために、煮汁が天板9上に滴下した場合においても、突起部10を乗り越えて感熱部14と鍋1との当接部に付着することがなく、良好な温度検知を維持できる。また、煮汁が突起部10の周辺に達しても、感熱部14は固定されていて可動部が外部に露出していないので、従来のように煮汁が可動部(感熱部)に付着し固まって、上下動作不良による温度検知精度の悪化を招かない。さらに、感熱部14と天板9との間をシール材で封止しているので、煮汁が感熱部14の周辺から架台6の内部に侵入し、不具合を起こすこともない。このように、煮こぼれによる温度検知精度の悪化が回避できるので、長期にわたり良好な温度制御を維持することができる。
【0034】
また、電源コード31を取り替える際には、電源コードカバー34を取り外し、電源コード接続部32からプラグ33を抜くことで、簡単に電源コード31を取り外すことができる。また、冷却用ファン23を取り替える際には、冷却用ファンカバー38を取り外し、冷却用ファン接続部37からコネクター36を抜くことで、簡単に冷却用ファン23を取り外すことができる。したがって、消耗部品である電源コード31と冷却用ファン23の交換を、従来よりも簡単に素早く行うことができ、消耗部品の交換によってCVSなどの営業に支障を与えることもなく、修理業者にとって、修理の度におでん販売用加熱保温器を取り替えるために持ち運ぶ手間を省くことができる。
【0035】
以上のように本実施例では、鍋1と、この鍋1を載置する載置部材たる天板9と、前記鍋1を加熱する加熱手段と、前記鍋1の温度を検知する温度検知手段12と、前記鍋1の温度を制御する温度制御手段たるIH制御回路21とを備え、前記加熱手段を電磁誘導加熱コイル7から構成し、前記天板9に樹脂製のカバー5を着脱自在に設けたものである。
【0036】
この場合、使用中に鍋1から煮汁がこぼれても、天板9が汚れたり、煮汁が固まって温度検知手段12の動作に影響を及ぼすことがなく、鍋1内の温度を正確に検知できる。また、カバー5を取り外して清掃、又は交換することで簡単に清掃できる。
【0037】
また、前記カバー5は、樹脂シートを熱成形したものであるので、安価であり、汚れた場合は廃棄して新しいものと交換すれば清掃の手間が省け合理化が図れる。
【0038】
また、前記天板9に複数個の突起部10を設け、この突起部10に前記カバー5を介して前記鍋1が当接するように構成するとともに、前記鍋1と前記カバー5との間に隙間t1を設けたものであるので、鍋1の底に毛管現象で煮汁が回り込むことを防止でき、鍋1の底の汚れを軽減できる。
【0039】
さらに、鍋1と、この鍋1を載置する載置部材たる天板9と、前記鍋1を加熱する加熱手段たる電磁誘導加熱コイル7と、前記鍋1の温度を検知する温度検知手段12と、前記鍋1の温度を制御する温度制御手段たるIH制御回路21とを備え、電源コード31を着脱自在に接続する電源コード接続部32と、前記天板9の内部を冷却する冷却用ファン23を着脱自在に接続する冷却用ファン接続部37とを設け、さらに、前記電源コード接続部32を覆う電源コードカバー34と、前記冷却用ファン接続部37を覆う冷却用ファンカバー38とを着脱自在に設けたものである。
【0040】
この場合、消耗部品である電源コード31、冷却用ファン23を簡単に取り替えることができるとともに、電源コードカバー34と冷却用ファンカバー38によって、電源コード接続部32と冷却用ファン接続部37を外部から電気的に絶縁することができる。
【0041】
また、実施例上の効果として、突起部10A,10B,10Cを略二等辺三角形の頂点上に配置し、1つの突起部10Aに温度検知手段12を設けたので、温度検知手段12は常に鍋1に当接し、良好な温度検知ができる。
【0042】
また、温度検知手段12は、天板9に固定された感熱部14と、この感熱部14に弾性的に押圧された温度センサ部15とで構成されたので、従来の可動形の感熱部の場合とは異なり、煮汁がこぼれて固まることによって感熱部が上下動作不良となり、温度検知不良となる問題は生じない。
【0043】
さらに、突起部10を天板9に一体成形することも可能であり、この場合は、煮汁が突起部と天板の間から浸入して不都合を生じる虞がない。また、部品点数や製造原価を減少させることができる。
【0044】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。実施例では1個の温度センサ部を使用しているが、2個以上使用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明の請求項1のおでん販売用加熱保温器によれば、使用中に鍋から煮汁がこぼれても、容器を載置する部材が汚れたり、煮汁が固まって温度を検知する検知手段の動作に影響を及ぼすことがなく、容器内の温度を正確に検知できる。また、カバーを取り外して清掃、又は交換することで簡単に清掃できる。
【0046】
本発明の請求項2のおでん販売用加熱保温器によれば、カバーは安価であり、汚れた場合は廃棄して新しいものと交換すれば清掃の手間が省け合理化が図れる。
【0047】
本発明の請求項3のおでん販売用加熱保温器によれば、容器底に毛管現象で煮汁が回り込むことを防止でき、容器底の汚れを軽減できる。
【0048】
本発明の請求項4のおでん販売用加熱保温器によれば、消耗部品である電源体、冷却体を簡単に取り替えることができるとともに、電源カバーと冷却体カバーによって、電源接続部と冷却体接続部を外部から電気的に絶縁することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すおでん販売用加熱保温器の全体断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すカバーの斜視図である。
【図4】本発明の一実施例を示す鍋を外した状態の平面図である。
【図5】本発明の一実施例を示すおでん販売用加熱保温器の正面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すおでん販売用加熱保温器の底面図である。
【図7】本発明の一実施例を示すおでん販売用加熱保温器の拡大底面図である。
【図8】従来のおでん販売用加熱保温器の全体断面図である。
【符号の説明】
1 鍋(容器)
5 カバー
7 電磁誘導加熱コイル(加熱手段)
9 天板(部材)
10 突起部
12 温度検知手段(検知手段)
21 IH制御回路(制御手段)
23 冷却用ファン(冷却体)
31 電源コード(電源体)
32 電源コード接続部(電源接続部)
34 電源コードカバー(電源カバー)
37 冷却用ファン接続部(冷却体接続部)
38 冷却用ファンカバー(冷却体カバー)
t1 隙間

Claims (4)

  1. 容器と、この容器を載置する部材と、前記容器を加熱する加熱手段と、温度を検知する検知手段と、制御する制御手段とを備え、前記加熱手段を電磁誘導加熱式で構成し、前記部材にカバーを設けたことを特徴とするおでん販売用加熱保温器。
  2. 前記カバーは、樹脂を成形したものであることを特徴とする請求項1記載のおでん販売用加熱保温器。
  3. 突起部を設け、この突起部に前記カバーが当接するように構成するとともに、前記容器と前記カバーとの間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のおでん販売用加熱保温器。
  4. 容器と、この容器を載置する部材と、前記容器を加熱する加熱手段と、温度を検知する検知手段と、制御する制御手段とを備え、電源体を接続する電源接続部と、冷却体接続部とを設け、さらに、前記電源接続部を覆う電源カバーと、冷却体カバーとを着脱自在に設けたことを特徴とするおでん販売用加熱保温器。
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