JP2004229139A - 情報通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷機能を有する情報通信装置で受信するデータを、ユーザが意図する印刷を確実に実行することができる情報通信技術を提供する。
【解決手段】通信回線を介して画像データを受信し、その画像データをプリンタ105で印刷する場合、その印刷モードを判定する。印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、CPU102は、画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データをプリンタ105で印刷する場合の印刷プレビュー用画像を表示部106に表示制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】通信回線を介して画像データを受信し、その画像データをプリンタ105で印刷する場合、その印刷モードを判定する。印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、CPU102は、画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データをプリンタ105で印刷する場合の印刷プレビュー用画像を表示部106に表示制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介してデータを取得する情報通信技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信回線経由で、htmlデータ等のページ記述言語で記述されたページ情報をダウンロードし、該ページ情報内で画像ファイル(gifやjpeg形式の画像ファイル)あるいはテキストファイルを印刷する旨の指定がなされている場合には、その指定に従って該ファイルをダウンロードし、該ファイルを印刷したり、あるいはその印刷時のイメージを装置の表示画面でプレビューできるプレビュー機能を有するファクシミリ装置が提案されている。
【0003】
このようなファクシミリ装置で印刷を行う場合の印刷方式としては、例えば、インクジェット方式が採用されている。また、このインクジェット方式のファクシミリ装置の中には、インクカートリッジをカラーカートリッジとモノクロカートリッジとで交換できるものがある。
【0004】
このような構成においては、ユーザは、モノクロファクシミリデータの受信時や通信管理レポート印刷時のような、モノクロ画像やテキストデータの出力が得たい場合には、ランニングコストの安いモノクロカートリッジをファクシミリ装置に装着して印刷することができる。逆に、カラーファクシミリデータの受信時やデジタルカメラ撮影データのプリント時のような、カラー画像の出力が得たい場合には、カラーカートリッジを装着してカラフルで美しい印刷をすることができる。つまり、ユーザは、用途や目的に応じて、適宜、適切なインクカートリッジをファクシミリ装置に装着して所望の印刷を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のファクシミリ装置における印刷対象の画像のプレビュー機能は、ファクシミリ装置に実際に装着されているインクカートリッジの種別(カラー/モノクロ)に関係なく、印刷対象の画像のプレビューを装置の表示部にカラー表示している。
【0006】
そのため、モノクロカートリッジがファクミリ装置に現在装着されていることにユーザが気づかないで、プレビューで表示されているカラー画像と同様のカラーの印刷結果を意図して印刷を実行した場合には、ユーザの意図しないモノクロの印刷結果が出力されてしまってい、プレビューと出力結果のイメージが大きく異なってしまっていた。加えて、ユーザの意図しない印刷がなされてしまうので、印刷に使用する記録剤(インクやトナー等)や記録媒体(紙、感熱紙、フィルム等)が無駄になっていた。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになせたものであり、印刷機能を有する情報通信装置で受信するデータを、ユーザが意図する印刷を確実に実行することができる情報通信技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による情報通信装置は以下の構成を備える。即ち、
通信回線を介してデータを取得する情報通信装置であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信手段と、
前記画像データを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合の印刷プレビュー用画像をカラー表示可能な表示手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合、該印刷手段の印刷モードを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記印刷モードがモノクロ印刷モードである場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する制御手段と
を備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
本発明は、インターネット接続機能を有する情報通信装置として、例えば、ダウンロードしたコンテンツデータを効率的に、かつユーザが意図する印刷を確実に実行することができるファクシミリ装置として実施可能である。
【0011】
尚、以下の説明において、「サーバ」とは、WWWシステムにおいてHTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、Webブラウザなどのクライアントソフトウェアからの要求を受けてインターネット等の通信回線を通じて情報送信を行うWebサーバや、ネットワークを通じてユーザからの要求を受けて、データベースシステム等の処理に橋渡しを行う機能を備えたアプリケーションサーバ(または、Webアプリケーションサーバ)を意味するものである。
【0012】
また、「クライアント」とは、通信回線を介してサーバの提供する機能やデータを利用するコンピュータ、およびソフトウェアを意味するものである。このクライアントとしては、実施形態では、特に、図1のファクシミリ装置に該当するが、これ以外にも、例えば、通信回線に接続されたコンピュータ、家庭用のパーソナルコンピュータ、およびコンピュータ上で動作するWebブラウザ、ビューワ等が該当する。
【0013】
また、以下に説明する本発明の実施形態では、インターネットを介してWeb環境下で提供者とユーザとの間で、特に、コンテンツデータのプリントに係る各種処理を実現する例を挙げて説明するが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。つまり、サーバが提供するサービスに係る処理を実行するための各種操作画面がクライアントのブラウザ(ビューワ)上で表示可能な形態を提供できるようなコンピュータネットワーク環境であれば、本発明を適用することができる。
【0014】
図1は本発明の実施形態におけるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
尚、本実施形態では、インターネット接続機能を有するファクシミリ装置を例に挙げて説明するが、例えば、同機能を有する携帯電話やPDA等の携帯端末についても本発明を適用することができる。
【0016】
101は、原稿を光学的に読み取って画像データに変換する画像読取部である。102は、ファクシミリ装置全体の制御を行うCPUである。103は、後述するフローチャートの処理を実現するプログラムを含むCPU102の動作プログラムやフォントデータ等の各種データを格納するROMである。104は、CPU102のワークメモリとして機能したり、受信データを一時的に格納するRAMである。尚、RAM104以外に、RAM104と同等の機能を実現できるメモリ、例えば、EEPROM等を用いても良い。
【0017】
105は、画像読取部101で読み取ったり、通信回線経由で受信した画像データを記録するプリンタである。このプリンタの印刷方式には、感熱方式、レーザビーム方式、インクジェット方式等が挙げられる。
【0018】
尚、本実施形態では、特に、プリンタ105の印刷方式として、インクジェット方式を使用する場合を例に挙げて説明する。この場合、プリンタ105は、内部にインクタンクと記録ヘッドが一体化されたインクカートリッジ(不図示)(記録剤が装填されている印刷ユニット)を有し、かつカラー(C、M、Yインク)とモノクロ(Bkインク)の2種類のインクカートリッジをユーザが選択的に取り付けることができるものとする。また、プリンタ105にカラーとモノクロのどちらのカートリッジが装着されているかは、CPU102によって検知可能であるとする。
【0019】
この検知は、例えば、ファクシミリ装置本体とプリンタ105内のインクカートリッジの電気的インターフェースにおいて、カラーとモノクロのインクカートリッジで異なる信号を出力するようにしておき、これを装置のCPU102が検知することで、装着されているインクカートリッジの種類を検知することができる。
【0020】
106は、ビットマップデータ等の画像データや、操作画面等を表示する表示部である。この表示部106は、例えば、LCDで構成される。更に、この表示部106では、通信回線を介してアクセス可能なWebサーバで管理されているWebページを閲覧するための閲覧機能(ブラウザ)を有している。
【0021】
107は、ユーザがRAM104内の受信データ種別を選択するためのキーや、RAM104内の受信データを消去するためのキー等のファクシミリ装置の各種操作を行うためのキー群やボタン群が配置された操作部である。また、実施形態では、この操作部107より、通信回線を介してアクセス可能なWebサーバで管理されているWebページにアクセスするためのページ情報(URLやIPアドレス、コンテンツデータ等)を入力することが可能である。
【0022】
尚、このページ情報は、HTMLやXML等のマークアップ記述言語で記述されたデータ群である。
【0023】
また、表示部106上では、ファクシミリ装置の各種操作を行うための表示画面が表示され、その表示画面に構成される各種データ入力領域やメニュー、ボタンに対する入力操作や選択操作は、表示画面内に表示されるカーソルやポインタを操作部107を介して操作することで実現することができる。
【0024】
加えて、表示部106の表面にタッチパネルを配置して、操作部107と同等の機能を実現可能な各種操作画面を表示部106に表示させることで、ファクシミリ装置に係る各種操作をタッチ操作で実現するようにしても良い。
【0025】
また、RAM104内の一部には表示用画像データの格納場所としてVRAMが設定され、CPU102内のディスプレイコントローラが、このVRAMから画像データを表示部106に転送することで、表示部106に画像が表示される。特に、本実施形態では、印刷対象の画像データを印刷した場合の印刷結果を示す印刷プレビューを表示部106に表示するプレビュー機能を有している。また、このプレビュー機能を実現する印刷プレビュー処理の詳細については後述する。
【0026】
108は、通信回線(例えば、公衆電話回線(PSTNやISDN))経由でデータ(例えば、テキストデータ、バイナリデータ等)の送受信を行うためのデータモデムである。109は、通信回線経由でファクシミリ送受信を行うためのG3規格やG4規格のFAXモデムである。110は、公衆電話回線108から受信するデータをデータモデム108またはFAXモデム109に振り分けるためのクロスポイントスイッチである。
【0027】
111は画像処理部であり、FAX画像データの符号化/復号化処理、音声データの符号化/復号化処理、コンテンツデータの圧縮/復元処理等のファクシミリ装置の処理対象となるデータの各種画像処理を実行する。
【0028】
次に、本実施形態のファクシミリ装置が、図2に示すようなhtmlファイルからなるページ情報を受信して、印刷を実行するまでの処理の概要について、図3を用いて説明する。
【0029】
尚、図2に示すhtmlファイル中の、<HREF=”printto:image.jpg&print_density=180dpi”>印刷データダウンロード開始</A>という記述は、このhtmlファイルをブラウザを介して表示した場合に、アンカーとして「印刷データダウンロード開始」を表示し、かつユーザがこのアンカーを選択した場合には、htmlファイルと同じディレクトリにあるimage.jpgという画像ファイルをダウンロードして、そのデータを180dpiの解像度で印刷するという指定を示している。
【0030】
図3は本発明の実施形態のファクシミリ装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【0031】
尚、図3のフローチャートのステップS301乃至ステップS306の各ステップは、ファクシミリ装置のCPU102の制御の下で実行される。
【0032】
ステップS301:受信したページ情報を解析し、その内容を表示部106に表示する。図2のページ情報の場合、表示部106には、アンカーとして「印刷データダウンロード開始」が表示され、このアンカーが操作部107を介して選択されると、対応する画像データ(image.jpg)のダウンロードの指示がWebサーバへ通知されることになる。
【0033】
ステップS302:操作部107を介して、表示部106で表示される「印刷データダウンロード開始」が選択されると、ダウンロード対象の画像データのダウンロードの開始をWebサーバへ指示する。
【0034】
ステップS303:Webサーバより、ダウンロード対象の画像データをダウンロードする。
【0035】
ステップS304:画像データのダウンロードが終了すると、その画像データを印刷した場合の印刷結果を示す印刷プレビューを含むプレビュー画面を表示部106に表示する印刷プレビュー処理を実行する。尚、この印刷プレビュー処理の詳細については後述する。
【0036】
ステップS305:印刷プレビュー画面の表示内容がユーザによって確認された後、操作部107を介して、実際の印刷が指示されると、画像データの印刷実行をプリンタ105に指示する。
【0037】
ステップS306:画像データを印刷データに変換して、これをプリンタ105で印刷する。
【0038】
次に、上述のステップS304の印刷プレビュー処理の詳細について、図4を用いて説明する。
【0039】
図4は本発明の実施形態の印刷プレビュー処理の詳細を示すフローチャートである。
【0040】
尚、図4では、A4サイズの記録用紙へ、図2のhtmlファイルで管理されている画像データ(image.jpg)を印刷した場合の印刷プレビューを表示する場合を例に挙げて説明する。
【0041】
ステップS600:まず、表示部106で表示するプレビュー画面上でA4サイズの記録用紙に相当するサイズの用紙画像をRAM104に設定されているVRAMに描画する。そして、このVRAMに描画された用紙画像を表示部106に表示されるプレビュー画面内に表示する。この時の表示例が、図5(a)である。
【0042】
ステップS601:印刷プレビュー対象の画像データの縦横ドット数と、ページ情報で指定された印刷解像度と、プレビュー画面上の用紙画像のサイズに基づいて、画像データから印刷プレビュー用画像を生成するための印刷プレビュー用変倍率を計算する。
【0043】
この印刷プレビュー用変倍率の計算例について、説明する。
【0044】
例えば、表示部106の表示画面の縦横ドット数が320×240、画像データの縦横ドット数が640×960、印刷解像度が180dpiであるとすると、画像データの印刷サイズは90mm×135mmになる。また、A4サイズ(横210mm×縦292mm)の記録用紙に対応する用紙画像を表示画面の縦240ドットに収まるようにプレビューを行うことから、プレビュー画面では、A4サイズは横120ドット×縦240ドットで表される(210÷292×240=120)。同様に、画像データに対応する印刷プレビュー用画像は、プレビュー画面では、横が120×(90/210)=23ドット、縦が240×(135/292)=109ドットとなる。
【0045】
尚、図5(b)は、画像データの印刷時のサイズとVRAM上のドット数との関係を示している。
【0046】
図4の説明に戻る。
【0047】
ステップS602:プリンタ105に装着されているインクカートリッジの種別(カラー/モノクロ)を判定する。カラーカートリッジが装着されている場合、印刷モードがカラー印刷モードであると判定し、ステップS603に進む。一方、モノクロカートリッジが装着されている場合、印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定して、ステップS605に進む。
【0048】
尚、図4では、ステップS602で、インクカートリッジの種別を検知して、印刷モード(カラー印刷モード/モノクロ印刷モード)を判定しているが、例えば、操作部107を介して、印刷モードを指定可能な場合は、その指定操作に基づいて、印刷モードを判定するようにしてもよい。但し、指定した印刷モードと、装着されているインクカートリッジの種別から判定される印刷モードが異なる場合にはその旨や現在装着されているインクカートリッジの種別を通知する所定メッセージを表示部106に表示する。これにより、適切なインクカートリッジの装着を促したり、装着されているインクカートリッジの種別をユーザに通知することができる。
【0049】
ステップS603:インクカートリッジの種別がカラーカートリッジである場合、必要に応じて、画像データを伸長してRGB画像データを生成し、それをステップS602で計算した印刷プレビュー用変倍率で変倍する。これにより、カラー画像の印刷プレビュー用画像が生成される。
【0050】
ステップS604:ステップS603で生成した印刷プレビュー用画像をRAM104に設定されているVRAMに描画する。そして、このVRAMに描画された印刷プレビュー用画像を表示部106に表示されるプレビュー画面内に表示する。この時の表示例が、図5(c)である。
【0051】
尚、図5(c)では、印刷プレビュー用画像はモノクロで示されているが、実際には、カラーの印刷プレビュー用画像を示すものである。また、後述する図5(d)のモノクロの印刷プレビュー用画像と区別するために、図5(c)の印刷プレビュー用画像には便宜上ハッチングを施しているが、実際に表示部106に表示されるカラーの印刷プレビュー用画像には、ハッチングが施されているわけではないことは言うまでもない。
【0052】
ステップS605:インクカートリッジの種別がモノクロカートリッジである場合、画像データの種別を判定する。ここでは、特に、画像データがjpeg形式の画像ファイル、それ以外のファイル形式のカラー画像ファイル、あるいはモノクロ画像ファイルであるかを判定する。
【0053】
判定の結果、画像データがjpeg形式の画像ファイルである場合は、ステップS606へ進む。また、それ以外のファイル形式のカラー画像ファイルである場合は、ステップS607へ進む。また、画像データがモノクロ画像ファイルである場合は、ステップS608へ進む。
【0054】
尚、画像データがjpeg形式の画像ファイルであるか否かの判定は、その画像データのファイルの拡張子(*.jpeg)に基づいて判定する。また、カラー画像ファイルであるかモノクロ画像ファイルであるかの判定は、その画像データがRGBの3色の色成分を持っているか否かで判定する。
【0055】
ステップS606:画像データがjpeg形式の画像ファイルである場合、その画像データをjpeg伸長し、輝度・色差空間(YCbCr)の画像データへ変換し、このうちの輝度成分(Y)の画像データをグレー(無彩色)画像データとして抽出する。その後、ステップS609へ進む。尚、このjpeg伸長処理の詳細については、後述する。
【0056】
ステップS607:画像データがjpeg形式以外のカラー画像ファイルである場合、画像データを伸長してRGB色空間の画像データに変換し、このうちのG成分の画像データをグレー画像データとして抽出する。その後、ステップS609へ進む。
【0057】
ステップS608:画像データがモノクロ画像ファイルである場合、画像データを伸長してグレー画像データを生成する。その後、ステップS609へ進む。
【0058】
ステップS609:抽出されたグレー画像データを、ステップS602で計算した印刷プレビュー用変倍率で変倍する。これにより、モノクロ画像の印刷プレビュー用画像が生成される。
【0059】
ステップS610:ステップS609で生成した印刷プレビュー用画像をRAM104に設定されているVRAMに描画する。そして、このVRAMに描画された印刷プレビュー用画像を表示部106に表示されるプレビュー画面内に表示する。この時の表示例が、図5(d)である。
【0060】
尚、図4の処理では、印刷に使用する記録用紙のサイズと対比させて、印刷対象の画像データに対応する印刷プレビュー用画像を表示するので、印刷対象の画像データを印刷した場合の印刷結果イメージをユーザに容易に視認/確認しやすくさせることができる。
【0061】
また、図4の処理では、装置に装着されているインクカートリッジの種別に基づいて、印刷プレビュー用画像をカラー画像あるいはモノクロ画像で表示制御するようにしているが、これに限定されない。
【0062】
例えば、上述のように、ユーザが印刷モードを指定可能な状態で、指定操作が実際に実行された場合には、装置に装着されているインクカートリッジの種別を通知するに加えて、その指定された印刷モードに基づいて印刷プレビュー用画像をカラー画像あるいはモノクロ画像に切り替えて表示する、あるいは指定されたに印刷モードに関係なくカラーとモノクロの両方の印刷プレビュー用画像を表示するようにしても良い。
【0063】
このような構成にすることで、ユーザは、装置に装着されているインクカートリッジの種別を確認できるとともに、印刷対象の画像データをカラーで印刷する場合の印刷プレビュー用画像とモノクロで印刷する場合の印刷プレビュー用画像を印刷前に事前に確認することができる。
【0064】
次に、ステップS606で実行するjpeg伸長処理の詳細について説明する。
【0065】
一般に、jpeg形式の画像ファイルの伸長処理は、以下の4つの段階を経て行われる。
【0066】
(1)エントロピ復号化
(2)逆量子化
(3)逆DCT変換
(4)輝度・色差データ→RGBデータへの変換
ここで、(3)の終了時に得られる輝度・色差データは、いわゆる、YCbCr色空間のデータで、RGB色空間からは
Y = 0.299R + 0.587G + 0.114B−0x80
Cb = −0.16874R − 0.33126G + 0.5B
Cr = 0.5R − 0.41869G − 0.08131B
の変換式で変換できる。
【0067】
尚、(4)で行う変換処理は、この逆変換であるから
R = (Y+0x80) + 1.402Cr
G = (Y+0x80) − 0.34414Cb − 0.71414Cr
B = (Y+0x80) + 1.772Cb
となる。
【0068】
ここで、YCbCr成分の内、Y成分はカラー画像データの輝度成分を表すものであり、画像データがjpeg形式の画像ファイルである場合は、このY成分の画像データをグレー(無彩色)画像データとして、これを印刷プレビュー及び印刷に用いる。このY成分の画像データは、カラー画像のモノクロ化の際によく使われるRGB成分の内のG成分の画像データよりも、モノクロ表示時の画質が良いことが知られている。また、jpeg形式の画像ファイルをRGBの画像データに変換してから、G成分の画像データを用いてモノクロ表示を行う場合に比べ、(4)の段階がない分、高速に処理できるというメリットがある。
【0069】
一方、画像データがjpeg形式の画像ファイルでない場合は、伸長処理の途中で輝度成分データが得られることはないので、画像データを伸長してRGBの画像データを生成し、G成分の画像データをグレー画像データとして、これを印刷プレビュー及び印刷に用いる。
【0070】
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷対象の画像データに対応する印刷プレビュー用画像を装置に装着されているインクカートリッジに応じて生成して表示するので、ユーザが意図するあるいは実際に印刷される印刷結果を事前に正確にユーザに確認させることができる。
【0071】
また、ユーザが意図する印刷モードと、装置に装着されているインクカートリッジが実現する印刷モードが異なる場合には、印刷前にプレビュー表示することによってその旨をユーザに通知するので、無駄な印刷が実行されてしまうことを防止できる。
【0072】
更に、カラー画像ファイルに対応するモノクロ画像の印刷プレビュー用画像を表示する場合で、特に、そのカラー画像ファイルがjpeg形式の画像ファイルである場合には、その画像ファイルをjpeg伸長して得られる輝度成分のみの画像データを用いて印刷プレビュー用画像を表示するので、その画像ファイルをjpeg伸長した後に変換して得られるRGB画像データを用いて印刷プレビュー用画像を表示するよりも、処理工程を減らすことができ、装置全体のトータルスループットを向上させることができる。
【0073】
尚、上記実施形態では、プリンタ105の印刷方式がインクジェット方式で、かつ印刷に用いる複数種類(カラー/モノクロ)のインクカートリッジを選択的に使用できる例を挙げて説明したが、他の印刷方式として、レーザビーム方式や熱転写方式を使用することができる。
【0074】
但し、レーザビーム方式を使用する場合には、記録剤であるトナーが装填されている複数種類(カラー/モノクロ)のトナーカートリッジを選択的に使用することができるものとする。また、熱転写方式を使用する場合には、記録剤であるインクリボンが装填されている複数種類(カラー/モノクロ)のインクリボンカセットを選択的に使用することができるものとする。
【0075】
以上説明した実施形態における、ファクシミリ装置は、プリンタ機能及び通信機能を有するパーソナルコンピュータ等の情報通信装置でもって実現できるし、その機能を実現する手順としての方法の発明として捉えることができる。また、コンピュータにより実現できるわけであるから、本発明はそれぞれの装置で実行されるコンピュータプログラム、更には、そのコンピュータプログラムを格納し、コンピュータが読み込めるCD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体にも適用できるのは明らかであろう。
【0076】
従って、上記実施形態に係る実施態様を列挙すると、次の通りである。すなわち、情報通信装置及びその制御方法、プログラムは、次のようになる。
【0077】
<実施態様1> 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信手段と、
前記画像データを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合の印刷プレビュー用画像をカラー表示可能な表示手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合、該印刷手段の印刷モードを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報通信装置。
【0078】
<実施態様2> 前記受信手段で受信した画像データの種別を判定する画像種別判定手段と、
前記画像種別判定手段で前記画像データがカラー画像データであると判定された場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像変換手段とを更に備え、
前記制御手段は、前記画像変換手段によって変換されたモノクロ画像データを用いて、前記画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する
ことを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0079】
<実施態様3> 前記受信手段で受信した画像データを記憶する記憶手段とを更に備え、
前記画像種別判定手段で前記画像データがモノクロ画像データあると判定された場合、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する
ことを特徴とする実施態様2に記載の情報通信装置。
【0080】
<実施態様4> 前記画像判定手段は、前記画像データがカラー画像データである場合、更に、前記カラー画像データのファイル形式を判定するファイル形式判定手段とを備え、
前記ファイル形式判定手段で前記カラー画像データのファイル形式がjpeg形式である場合、前記画像変換手段は、該カラー画像データから得られる輝度成分の画像データを用いて、該カラー画像データをモノクロ画像データに変換する
ことを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0081】
<実施態様5> 前記画像変換手段は、前記判定手段で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定され、かつ前記画像種別判定手段で前記画像データがカラー画像データであると判定された場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する
ことを特徴とする実施態様2に記載の情報通信装置。
【0082】
<実施態様6> 前記判定手段は、前記印刷手段に装着されている印刷ユニットの種別に基づいて、該印刷手段の印刷モードを判定する
することを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0083】
<実施態様7> 前記印刷モードを指定する指定手段とを更に備え、
前記判定手段は、前記指定手段によって指定された印刷モードを判定する
ことを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0084】
<実施態様8> 前記印刷手段に装着されている印刷ユニットの種別を判定する種別判定手段を更に備え、
前記指定手段で指定された印刷モードと、前記種別判定手段で判定された種別の印刷ユニットで実現される印刷モードが異なる場合、前記制御手段は、所定メッセージを前記表示手段に表示制御する
ことを特徴とする実施態様7に記載の情報通信装置。
【0085】
<実施態様9> 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置の制御方法であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信工程と、
印刷部で前記画像データを印刷する場合、該印刷部の印刷モードを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データを前記印刷部で印刷する場合の印刷プレビュー用画像を表示部に表示制御する制御工程と
を備えることを特徴とする情報通信装置の制御方法。
【0086】
<実施態様10> 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置の制御を実現するプログラムであって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信工程のプログラムコードと、印刷部で前記画像データを印刷する場合、該印刷部の印刷モードを判定する判定手工程のプログラムコードと、
前記判定工程で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データを前記印刷部で印刷する場合の印刷プレビュー用画像を表示部に表示制御する制御工程のプログラムコードと
を備えることを特徴とするプログラム。
【0087】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0088】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0089】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0090】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0091】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0093】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0094】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0095】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷機能を有する情報通信装置で受信するデータを、ユーザが意図する印刷を確実に実行することができる情報通信技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態のファクシミリ装置が受信するページ情報の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態のファクシミリ装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態の印刷プレビュー処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態のプレビュー画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
101 画像読取装置
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 プリンタ
106 表示部
107 操作部
108 データモデム
109 FAXモデム
110 クロスポイントスイッチ
111 画像処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介してデータを取得する情報通信技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信回線経由で、htmlデータ等のページ記述言語で記述されたページ情報をダウンロードし、該ページ情報内で画像ファイル(gifやjpeg形式の画像ファイル)あるいはテキストファイルを印刷する旨の指定がなされている場合には、その指定に従って該ファイルをダウンロードし、該ファイルを印刷したり、あるいはその印刷時のイメージを装置の表示画面でプレビューできるプレビュー機能を有するファクシミリ装置が提案されている。
【0003】
このようなファクシミリ装置で印刷を行う場合の印刷方式としては、例えば、インクジェット方式が採用されている。また、このインクジェット方式のファクシミリ装置の中には、インクカートリッジをカラーカートリッジとモノクロカートリッジとで交換できるものがある。
【0004】
このような構成においては、ユーザは、モノクロファクシミリデータの受信時や通信管理レポート印刷時のような、モノクロ画像やテキストデータの出力が得たい場合には、ランニングコストの安いモノクロカートリッジをファクシミリ装置に装着して印刷することができる。逆に、カラーファクシミリデータの受信時やデジタルカメラ撮影データのプリント時のような、カラー画像の出力が得たい場合には、カラーカートリッジを装着してカラフルで美しい印刷をすることができる。つまり、ユーザは、用途や目的に応じて、適宜、適切なインクカートリッジをファクシミリ装置に装着して所望の印刷を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のファクシミリ装置における印刷対象の画像のプレビュー機能は、ファクシミリ装置に実際に装着されているインクカートリッジの種別(カラー/モノクロ)に関係なく、印刷対象の画像のプレビューを装置の表示部にカラー表示している。
【0006】
そのため、モノクロカートリッジがファクミリ装置に現在装着されていることにユーザが気づかないで、プレビューで表示されているカラー画像と同様のカラーの印刷結果を意図して印刷を実行した場合には、ユーザの意図しないモノクロの印刷結果が出力されてしまってい、プレビューと出力結果のイメージが大きく異なってしまっていた。加えて、ユーザの意図しない印刷がなされてしまうので、印刷に使用する記録剤(インクやトナー等)や記録媒体(紙、感熱紙、フィルム等)が無駄になっていた。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになせたものであり、印刷機能を有する情報通信装置で受信するデータを、ユーザが意図する印刷を確実に実行することができる情報通信技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による情報通信装置は以下の構成を備える。即ち、
通信回線を介してデータを取得する情報通信装置であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信手段と、
前記画像データを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合の印刷プレビュー用画像をカラー表示可能な表示手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合、該印刷手段の印刷モードを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記印刷モードがモノクロ印刷モードである場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する制御手段と
を備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
本発明は、インターネット接続機能を有する情報通信装置として、例えば、ダウンロードしたコンテンツデータを効率的に、かつユーザが意図する印刷を確実に実行することができるファクシミリ装置として実施可能である。
【0011】
尚、以下の説明において、「サーバ」とは、WWWシステムにおいてHTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、Webブラウザなどのクライアントソフトウェアからの要求を受けてインターネット等の通信回線を通じて情報送信を行うWebサーバや、ネットワークを通じてユーザからの要求を受けて、データベースシステム等の処理に橋渡しを行う機能を備えたアプリケーションサーバ(または、Webアプリケーションサーバ)を意味するものである。
【0012】
また、「クライアント」とは、通信回線を介してサーバの提供する機能やデータを利用するコンピュータ、およびソフトウェアを意味するものである。このクライアントとしては、実施形態では、特に、図1のファクシミリ装置に該当するが、これ以外にも、例えば、通信回線に接続されたコンピュータ、家庭用のパーソナルコンピュータ、およびコンピュータ上で動作するWebブラウザ、ビューワ等が該当する。
【0013】
また、以下に説明する本発明の実施形態では、インターネットを介してWeb環境下で提供者とユーザとの間で、特に、コンテンツデータのプリントに係る各種処理を実現する例を挙げて説明するが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。つまり、サーバが提供するサービスに係る処理を実行するための各種操作画面がクライアントのブラウザ(ビューワ)上で表示可能な形態を提供できるようなコンピュータネットワーク環境であれば、本発明を適用することができる。
【0014】
図1は本発明の実施形態におけるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
尚、本実施形態では、インターネット接続機能を有するファクシミリ装置を例に挙げて説明するが、例えば、同機能を有する携帯電話やPDA等の携帯端末についても本発明を適用することができる。
【0016】
101は、原稿を光学的に読み取って画像データに変換する画像読取部である。102は、ファクシミリ装置全体の制御を行うCPUである。103は、後述するフローチャートの処理を実現するプログラムを含むCPU102の動作プログラムやフォントデータ等の各種データを格納するROMである。104は、CPU102のワークメモリとして機能したり、受信データを一時的に格納するRAMである。尚、RAM104以外に、RAM104と同等の機能を実現できるメモリ、例えば、EEPROM等を用いても良い。
【0017】
105は、画像読取部101で読み取ったり、通信回線経由で受信した画像データを記録するプリンタである。このプリンタの印刷方式には、感熱方式、レーザビーム方式、インクジェット方式等が挙げられる。
【0018】
尚、本実施形態では、特に、プリンタ105の印刷方式として、インクジェット方式を使用する場合を例に挙げて説明する。この場合、プリンタ105は、内部にインクタンクと記録ヘッドが一体化されたインクカートリッジ(不図示)(記録剤が装填されている印刷ユニット)を有し、かつカラー(C、M、Yインク)とモノクロ(Bkインク)の2種類のインクカートリッジをユーザが選択的に取り付けることができるものとする。また、プリンタ105にカラーとモノクロのどちらのカートリッジが装着されているかは、CPU102によって検知可能であるとする。
【0019】
この検知は、例えば、ファクシミリ装置本体とプリンタ105内のインクカートリッジの電気的インターフェースにおいて、カラーとモノクロのインクカートリッジで異なる信号を出力するようにしておき、これを装置のCPU102が検知することで、装着されているインクカートリッジの種類を検知することができる。
【0020】
106は、ビットマップデータ等の画像データや、操作画面等を表示する表示部である。この表示部106は、例えば、LCDで構成される。更に、この表示部106では、通信回線を介してアクセス可能なWebサーバで管理されているWebページを閲覧するための閲覧機能(ブラウザ)を有している。
【0021】
107は、ユーザがRAM104内の受信データ種別を選択するためのキーや、RAM104内の受信データを消去するためのキー等のファクシミリ装置の各種操作を行うためのキー群やボタン群が配置された操作部である。また、実施形態では、この操作部107より、通信回線を介してアクセス可能なWebサーバで管理されているWebページにアクセスするためのページ情報(URLやIPアドレス、コンテンツデータ等)を入力することが可能である。
【0022】
尚、このページ情報は、HTMLやXML等のマークアップ記述言語で記述されたデータ群である。
【0023】
また、表示部106上では、ファクシミリ装置の各種操作を行うための表示画面が表示され、その表示画面に構成される各種データ入力領域やメニュー、ボタンに対する入力操作や選択操作は、表示画面内に表示されるカーソルやポインタを操作部107を介して操作することで実現することができる。
【0024】
加えて、表示部106の表面にタッチパネルを配置して、操作部107と同等の機能を実現可能な各種操作画面を表示部106に表示させることで、ファクシミリ装置に係る各種操作をタッチ操作で実現するようにしても良い。
【0025】
また、RAM104内の一部には表示用画像データの格納場所としてVRAMが設定され、CPU102内のディスプレイコントローラが、このVRAMから画像データを表示部106に転送することで、表示部106に画像が表示される。特に、本実施形態では、印刷対象の画像データを印刷した場合の印刷結果を示す印刷プレビューを表示部106に表示するプレビュー機能を有している。また、このプレビュー機能を実現する印刷プレビュー処理の詳細については後述する。
【0026】
108は、通信回線(例えば、公衆電話回線(PSTNやISDN))経由でデータ(例えば、テキストデータ、バイナリデータ等)の送受信を行うためのデータモデムである。109は、通信回線経由でファクシミリ送受信を行うためのG3規格やG4規格のFAXモデムである。110は、公衆電話回線108から受信するデータをデータモデム108またはFAXモデム109に振り分けるためのクロスポイントスイッチである。
【0027】
111は画像処理部であり、FAX画像データの符号化/復号化処理、音声データの符号化/復号化処理、コンテンツデータの圧縮/復元処理等のファクシミリ装置の処理対象となるデータの各種画像処理を実行する。
【0028】
次に、本実施形態のファクシミリ装置が、図2に示すようなhtmlファイルからなるページ情報を受信して、印刷を実行するまでの処理の概要について、図3を用いて説明する。
【0029】
尚、図2に示すhtmlファイル中の、<HREF=”printto:image.jpg&print_density=180dpi”>印刷データダウンロード開始</A>という記述は、このhtmlファイルをブラウザを介して表示した場合に、アンカーとして「印刷データダウンロード開始」を表示し、かつユーザがこのアンカーを選択した場合には、htmlファイルと同じディレクトリにあるimage.jpgという画像ファイルをダウンロードして、そのデータを180dpiの解像度で印刷するという指定を示している。
【0030】
図3は本発明の実施形態のファクシミリ装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【0031】
尚、図3のフローチャートのステップS301乃至ステップS306の各ステップは、ファクシミリ装置のCPU102の制御の下で実行される。
【0032】
ステップS301:受信したページ情報を解析し、その内容を表示部106に表示する。図2のページ情報の場合、表示部106には、アンカーとして「印刷データダウンロード開始」が表示され、このアンカーが操作部107を介して選択されると、対応する画像データ(image.jpg)のダウンロードの指示がWebサーバへ通知されることになる。
【0033】
ステップS302:操作部107を介して、表示部106で表示される「印刷データダウンロード開始」が選択されると、ダウンロード対象の画像データのダウンロードの開始をWebサーバへ指示する。
【0034】
ステップS303:Webサーバより、ダウンロード対象の画像データをダウンロードする。
【0035】
ステップS304:画像データのダウンロードが終了すると、その画像データを印刷した場合の印刷結果を示す印刷プレビューを含むプレビュー画面を表示部106に表示する印刷プレビュー処理を実行する。尚、この印刷プレビュー処理の詳細については後述する。
【0036】
ステップS305:印刷プレビュー画面の表示内容がユーザによって確認された後、操作部107を介して、実際の印刷が指示されると、画像データの印刷実行をプリンタ105に指示する。
【0037】
ステップS306:画像データを印刷データに変換して、これをプリンタ105で印刷する。
【0038】
次に、上述のステップS304の印刷プレビュー処理の詳細について、図4を用いて説明する。
【0039】
図4は本発明の実施形態の印刷プレビュー処理の詳細を示すフローチャートである。
【0040】
尚、図4では、A4サイズの記録用紙へ、図2のhtmlファイルで管理されている画像データ(image.jpg)を印刷した場合の印刷プレビューを表示する場合を例に挙げて説明する。
【0041】
ステップS600:まず、表示部106で表示するプレビュー画面上でA4サイズの記録用紙に相当するサイズの用紙画像をRAM104に設定されているVRAMに描画する。そして、このVRAMに描画された用紙画像を表示部106に表示されるプレビュー画面内に表示する。この時の表示例が、図5(a)である。
【0042】
ステップS601:印刷プレビュー対象の画像データの縦横ドット数と、ページ情報で指定された印刷解像度と、プレビュー画面上の用紙画像のサイズに基づいて、画像データから印刷プレビュー用画像を生成するための印刷プレビュー用変倍率を計算する。
【0043】
この印刷プレビュー用変倍率の計算例について、説明する。
【0044】
例えば、表示部106の表示画面の縦横ドット数が320×240、画像データの縦横ドット数が640×960、印刷解像度が180dpiであるとすると、画像データの印刷サイズは90mm×135mmになる。また、A4サイズ(横210mm×縦292mm)の記録用紙に対応する用紙画像を表示画面の縦240ドットに収まるようにプレビューを行うことから、プレビュー画面では、A4サイズは横120ドット×縦240ドットで表される(210÷292×240=120)。同様に、画像データに対応する印刷プレビュー用画像は、プレビュー画面では、横が120×(90/210)=23ドット、縦が240×(135/292)=109ドットとなる。
【0045】
尚、図5(b)は、画像データの印刷時のサイズとVRAM上のドット数との関係を示している。
【0046】
図4の説明に戻る。
【0047】
ステップS602:プリンタ105に装着されているインクカートリッジの種別(カラー/モノクロ)を判定する。カラーカートリッジが装着されている場合、印刷モードがカラー印刷モードであると判定し、ステップS603に進む。一方、モノクロカートリッジが装着されている場合、印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定して、ステップS605に進む。
【0048】
尚、図4では、ステップS602で、インクカートリッジの種別を検知して、印刷モード(カラー印刷モード/モノクロ印刷モード)を判定しているが、例えば、操作部107を介して、印刷モードを指定可能な場合は、その指定操作に基づいて、印刷モードを判定するようにしてもよい。但し、指定した印刷モードと、装着されているインクカートリッジの種別から判定される印刷モードが異なる場合にはその旨や現在装着されているインクカートリッジの種別を通知する所定メッセージを表示部106に表示する。これにより、適切なインクカートリッジの装着を促したり、装着されているインクカートリッジの種別をユーザに通知することができる。
【0049】
ステップS603:インクカートリッジの種別がカラーカートリッジである場合、必要に応じて、画像データを伸長してRGB画像データを生成し、それをステップS602で計算した印刷プレビュー用変倍率で変倍する。これにより、カラー画像の印刷プレビュー用画像が生成される。
【0050】
ステップS604:ステップS603で生成した印刷プレビュー用画像をRAM104に設定されているVRAMに描画する。そして、このVRAMに描画された印刷プレビュー用画像を表示部106に表示されるプレビュー画面内に表示する。この時の表示例が、図5(c)である。
【0051】
尚、図5(c)では、印刷プレビュー用画像はモノクロで示されているが、実際には、カラーの印刷プレビュー用画像を示すものである。また、後述する図5(d)のモノクロの印刷プレビュー用画像と区別するために、図5(c)の印刷プレビュー用画像には便宜上ハッチングを施しているが、実際に表示部106に表示されるカラーの印刷プレビュー用画像には、ハッチングが施されているわけではないことは言うまでもない。
【0052】
ステップS605:インクカートリッジの種別がモノクロカートリッジである場合、画像データの種別を判定する。ここでは、特に、画像データがjpeg形式の画像ファイル、それ以外のファイル形式のカラー画像ファイル、あるいはモノクロ画像ファイルであるかを判定する。
【0053】
判定の結果、画像データがjpeg形式の画像ファイルである場合は、ステップS606へ進む。また、それ以外のファイル形式のカラー画像ファイルである場合は、ステップS607へ進む。また、画像データがモノクロ画像ファイルである場合は、ステップS608へ進む。
【0054】
尚、画像データがjpeg形式の画像ファイルであるか否かの判定は、その画像データのファイルの拡張子(*.jpeg)に基づいて判定する。また、カラー画像ファイルであるかモノクロ画像ファイルであるかの判定は、その画像データがRGBの3色の色成分を持っているか否かで判定する。
【0055】
ステップS606:画像データがjpeg形式の画像ファイルである場合、その画像データをjpeg伸長し、輝度・色差空間(YCbCr)の画像データへ変換し、このうちの輝度成分(Y)の画像データをグレー(無彩色)画像データとして抽出する。その後、ステップS609へ進む。尚、このjpeg伸長処理の詳細については、後述する。
【0056】
ステップS607:画像データがjpeg形式以外のカラー画像ファイルである場合、画像データを伸長してRGB色空間の画像データに変換し、このうちのG成分の画像データをグレー画像データとして抽出する。その後、ステップS609へ進む。
【0057】
ステップS608:画像データがモノクロ画像ファイルである場合、画像データを伸長してグレー画像データを生成する。その後、ステップS609へ進む。
【0058】
ステップS609:抽出されたグレー画像データを、ステップS602で計算した印刷プレビュー用変倍率で変倍する。これにより、モノクロ画像の印刷プレビュー用画像が生成される。
【0059】
ステップS610:ステップS609で生成した印刷プレビュー用画像をRAM104に設定されているVRAMに描画する。そして、このVRAMに描画された印刷プレビュー用画像を表示部106に表示されるプレビュー画面内に表示する。この時の表示例が、図5(d)である。
【0060】
尚、図4の処理では、印刷に使用する記録用紙のサイズと対比させて、印刷対象の画像データに対応する印刷プレビュー用画像を表示するので、印刷対象の画像データを印刷した場合の印刷結果イメージをユーザに容易に視認/確認しやすくさせることができる。
【0061】
また、図4の処理では、装置に装着されているインクカートリッジの種別に基づいて、印刷プレビュー用画像をカラー画像あるいはモノクロ画像で表示制御するようにしているが、これに限定されない。
【0062】
例えば、上述のように、ユーザが印刷モードを指定可能な状態で、指定操作が実際に実行された場合には、装置に装着されているインクカートリッジの種別を通知するに加えて、その指定された印刷モードに基づいて印刷プレビュー用画像をカラー画像あるいはモノクロ画像に切り替えて表示する、あるいは指定されたに印刷モードに関係なくカラーとモノクロの両方の印刷プレビュー用画像を表示するようにしても良い。
【0063】
このような構成にすることで、ユーザは、装置に装着されているインクカートリッジの種別を確認できるとともに、印刷対象の画像データをカラーで印刷する場合の印刷プレビュー用画像とモノクロで印刷する場合の印刷プレビュー用画像を印刷前に事前に確認することができる。
【0064】
次に、ステップS606で実行するjpeg伸長処理の詳細について説明する。
【0065】
一般に、jpeg形式の画像ファイルの伸長処理は、以下の4つの段階を経て行われる。
【0066】
(1)エントロピ復号化
(2)逆量子化
(3)逆DCT変換
(4)輝度・色差データ→RGBデータへの変換
ここで、(3)の終了時に得られる輝度・色差データは、いわゆる、YCbCr色空間のデータで、RGB色空間からは
Y = 0.299R + 0.587G + 0.114B−0x80
Cb = −0.16874R − 0.33126G + 0.5B
Cr = 0.5R − 0.41869G − 0.08131B
の変換式で変換できる。
【0067】
尚、(4)で行う変換処理は、この逆変換であるから
R = (Y+0x80) + 1.402Cr
G = (Y+0x80) − 0.34414Cb − 0.71414Cr
B = (Y+0x80) + 1.772Cb
となる。
【0068】
ここで、YCbCr成分の内、Y成分はカラー画像データの輝度成分を表すものであり、画像データがjpeg形式の画像ファイルである場合は、このY成分の画像データをグレー(無彩色)画像データとして、これを印刷プレビュー及び印刷に用いる。このY成分の画像データは、カラー画像のモノクロ化の際によく使われるRGB成分の内のG成分の画像データよりも、モノクロ表示時の画質が良いことが知られている。また、jpeg形式の画像ファイルをRGBの画像データに変換してから、G成分の画像データを用いてモノクロ表示を行う場合に比べ、(4)の段階がない分、高速に処理できるというメリットがある。
【0069】
一方、画像データがjpeg形式の画像ファイルでない場合は、伸長処理の途中で輝度成分データが得られることはないので、画像データを伸長してRGBの画像データを生成し、G成分の画像データをグレー画像データとして、これを印刷プレビュー及び印刷に用いる。
【0070】
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷対象の画像データに対応する印刷プレビュー用画像を装置に装着されているインクカートリッジに応じて生成して表示するので、ユーザが意図するあるいは実際に印刷される印刷結果を事前に正確にユーザに確認させることができる。
【0071】
また、ユーザが意図する印刷モードと、装置に装着されているインクカートリッジが実現する印刷モードが異なる場合には、印刷前にプレビュー表示することによってその旨をユーザに通知するので、無駄な印刷が実行されてしまうことを防止できる。
【0072】
更に、カラー画像ファイルに対応するモノクロ画像の印刷プレビュー用画像を表示する場合で、特に、そのカラー画像ファイルがjpeg形式の画像ファイルである場合には、その画像ファイルをjpeg伸長して得られる輝度成分のみの画像データを用いて印刷プレビュー用画像を表示するので、その画像ファイルをjpeg伸長した後に変換して得られるRGB画像データを用いて印刷プレビュー用画像を表示するよりも、処理工程を減らすことができ、装置全体のトータルスループットを向上させることができる。
【0073】
尚、上記実施形態では、プリンタ105の印刷方式がインクジェット方式で、かつ印刷に用いる複数種類(カラー/モノクロ)のインクカートリッジを選択的に使用できる例を挙げて説明したが、他の印刷方式として、レーザビーム方式や熱転写方式を使用することができる。
【0074】
但し、レーザビーム方式を使用する場合には、記録剤であるトナーが装填されている複数種類(カラー/モノクロ)のトナーカートリッジを選択的に使用することができるものとする。また、熱転写方式を使用する場合には、記録剤であるインクリボンが装填されている複数種類(カラー/モノクロ)のインクリボンカセットを選択的に使用することができるものとする。
【0075】
以上説明した実施形態における、ファクシミリ装置は、プリンタ機能及び通信機能を有するパーソナルコンピュータ等の情報通信装置でもって実現できるし、その機能を実現する手順としての方法の発明として捉えることができる。また、コンピュータにより実現できるわけであるから、本発明はそれぞれの装置で実行されるコンピュータプログラム、更には、そのコンピュータプログラムを格納し、コンピュータが読み込めるCD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体にも適用できるのは明らかであろう。
【0076】
従って、上記実施形態に係る実施態様を列挙すると、次の通りである。すなわち、情報通信装置及びその制御方法、プログラムは、次のようになる。
【0077】
<実施態様1> 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信手段と、
前記画像データを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合の印刷プレビュー用画像をカラー表示可能な表示手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合、該印刷手段の印刷モードを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報通信装置。
【0078】
<実施態様2> 前記受信手段で受信した画像データの種別を判定する画像種別判定手段と、
前記画像種別判定手段で前記画像データがカラー画像データであると判定された場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像変換手段とを更に備え、
前記制御手段は、前記画像変換手段によって変換されたモノクロ画像データを用いて、前記画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する
ことを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0079】
<実施態様3> 前記受信手段で受信した画像データを記憶する記憶手段とを更に備え、
前記画像種別判定手段で前記画像データがモノクロ画像データあると判定された場合、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する
ことを特徴とする実施態様2に記載の情報通信装置。
【0080】
<実施態様4> 前記画像判定手段は、前記画像データがカラー画像データである場合、更に、前記カラー画像データのファイル形式を判定するファイル形式判定手段とを備え、
前記ファイル形式判定手段で前記カラー画像データのファイル形式がjpeg形式である場合、前記画像変換手段は、該カラー画像データから得られる輝度成分の画像データを用いて、該カラー画像データをモノクロ画像データに変換する
ことを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0081】
<実施態様5> 前記画像変換手段は、前記判定手段で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定され、かつ前記画像種別判定手段で前記画像データがカラー画像データであると判定された場合、前記カラー画像データをモノクロ画像データに変換する
ことを特徴とする実施態様2に記載の情報通信装置。
【0082】
<実施態様6> 前記判定手段は、前記印刷手段に装着されている印刷ユニットの種別に基づいて、該印刷手段の印刷モードを判定する
することを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0083】
<実施態様7> 前記印刷モードを指定する指定手段とを更に備え、
前記判定手段は、前記指定手段によって指定された印刷モードを判定する
ことを特徴とする実施態様1に記載の情報通信装置。
【0084】
<実施態様8> 前記印刷手段に装着されている印刷ユニットの種別を判定する種別判定手段を更に備え、
前記指定手段で指定された印刷モードと、前記種別判定手段で判定された種別の印刷ユニットで実現される印刷モードが異なる場合、前記制御手段は、所定メッセージを前記表示手段に表示制御する
ことを特徴とする実施態様7に記載の情報通信装置。
【0085】
<実施態様9> 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置の制御方法であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信工程と、
印刷部で前記画像データを印刷する場合、該印刷部の印刷モードを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データを前記印刷部で印刷する場合の印刷プレビュー用画像を表示部に表示制御する制御工程と
を備えることを特徴とする情報通信装置の制御方法。
【0086】
<実施態様10> 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置の制御を実現するプログラムであって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信工程のプログラムコードと、印刷部で前記画像データを印刷する場合、該印刷部の印刷モードを判定する判定手工程のプログラムコードと、
前記判定工程で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データを前記印刷部で印刷する場合の印刷プレビュー用画像を表示部に表示制御する制御工程のプログラムコードと
を備えることを特徴とするプログラム。
【0087】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0088】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0089】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0090】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0091】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0093】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0094】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0095】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷機能を有する情報通信装置で受信するデータを、ユーザが意図する印刷を確実に実行することができる情報通信技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態のファクシミリ装置が受信するページ情報の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態のファクシミリ装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態の印刷プレビュー処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態のプレビュー画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
101 画像読取装置
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 プリンタ
106 表示部
107 操作部
108 データモデム
109 FAXモデム
110 クロスポイントスイッチ
111 画像処理部
Claims (1)
- 通信回線を介してデータを取得する情報通信装置であって、
前記通信回線を介して画像データを受信する受信手段と、
前記画像データを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合の印刷プレビュー用画像をカラー表示可能な表示手段と、
前記印刷手段で前記画像データを印刷する場合、該印刷手段の印刷モードを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記印刷モードがモノクロ印刷モードであると判定された場合、前記画像データに対応するモノクロ画像データを用いて、該画像データに対応する前記印刷プレビュー用画像を前記表示手段に表示制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003016722A JP2004229139A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 情報通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=32904088
Family Applications (1)
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JP2003016722A Withdrawn JP2004229139A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 情報通信装置 |
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