JP2000141789A - プリントシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度プリントした画像データをメモリに保存
し、１度目のプリント条件とは異なるプリント条件で再
プリントできるプリントシステムを提供する。 【解決手段】 ユーザーがクライアントコンピュータ１
００から再プリント機能を持つプリンタ２００で第１部
目をモノクロのプリントをする場合には、クライアント
コンピュータ１００からは、カラーの画像データとモノ
クロ変換処理情報が出力される。プリンタ２００は、こ
のカラーの画像データをビットマップデータにし、モノ
クロ処理情報に基づいてモノクロ変換処理を施してビッ
トマップ展開して、プリンタエンジン１６によりモノク
ロのプリントをする。一方、カラー画像データは、画像
保存用メモリ１８に保存してあるので、このカラー画像
データをもとに処理することによってカラーの再プリン
トもできることになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一度プリントした
画像データをメモリに保存し、一度目のプリント条件と
は異なるプリント条件で再プリントできるプリントシス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一度プリントした画像データをメモリに
保存しておき、再プリント時には、この画像データを再
度読み出すことによって再プリントするプリンタが普及
している。このプリンタによれば、第１部目をプリント
した後に同じ内容について第２部目以降をプリントする
場合、再度クライアントコンピュータ側でプリント指示
をする手間が省けるため便利である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、再プリ
ント機能を持つプリンタには、例えば以下のような問題
があった。

【０００４】ユーザーがクライアントコンピュータから
再プリント機能を持つカラープリンタでモノクロのプリ
ントをする場合には、クライアントコンピュータから出
力される画像データはカラーではなく、モノクロのもの
が出力されていた。したがって、カラープリンタに保存
される画像データはモノクロであり、再プリントはモノ
クロでしか行なえなかった。

【０００５】例えば第１部目を試し刷りとしてモノクロ
でプリントし、第２部目以降をカラーでプリントしたい
場合には、第２部目以降のプリントの前に再度クライア
ントコンピュータ側でカラーのプリント指示をしなけれ
ばならない。また、この場合には、クライアントコンピ
ュータからモノクロデータとカラーデータという２つの
画像データを送らなければならないので、トータルの伝
送時間も長くかかっている。

【０００６】特に、ネットワークを介して複数台のクラ
イアントコンピュータが接続されて使用されるプリンタ
では、ユーザはモノクロでプリントした第１部目の印刷
物をプリンタ設置場所で受けとった後、第２部目以降を
カラーでプリントしたい場合には再びカラーのプリント
指示をし直さなければなければならないために、クライ
アントコンピュータまで戻らねばならず、クライアント
コンピュータ−プリンタ間をユーザーが行き来しなくて
はならないし、また、データ量が多くなるため、ネット
ワークが混雑してしまうという問題もあった。

【０００７】また、解像度についてみても、解像度が６
００ｄｐｉのプリンタで例えば３００ｄｐｉのプリント
をする場合、クライアントコンピュータから出力される
データは３００ｄｐｉに間引きされて出力されるため、
再プリントで６００ｄｐｉのプリントをしようとした場
合には、再度クライアントコンピュータ側で６００ｄｐ
ｉのプリント指示を行わなければならなかった。

【０００８】さらに、画像濃度を多値で出力可能なプリ
ンタで２値のプリントをする場合でも同様の問題が発生
していた。

【０００９】つまり、従来の再プリント機能を持つプリ
ンタでは、初回のプリント時と同程度の画質の再プリン
トができるにすぎず、初回のプリント時よりも高画質な
再プリントはできない。したがって、初回のプリント時
よりも高画質なプリントをしたい場合には、クライアン
トコンピュータ側で再びプリント指示をしなければなら
ないという問題がある。

【００１０】そこで、本発明の目的は、再プリントの際
に、クライアントコンピュータに戻ってクライアントコ
ンピュータ側で再度プリント指示をすることなくプリン
タの設定パネル上で、１度目のプリントとは異なるプリ
ント条件でプリントできるプリントシステムを提供する
ことである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、次のように構成される。

【００１２】請求項１に記載の発明は、画像を送信する
画像送信装置と受信した画像をプリントする画像形成装
置とからなるプリントシステムにおいて、前記画像送信
装置は、送信される画像に対して施される第１の処理を
指定する第１指定手段と、前記第１指定手段によって指
定された前記第１処理の情報と前記画像とを送信する送
信手段とを有し、前記画像形成装置は、前記送信手段に
よって送信された第１処理の情報と前記画像とを受信す
る受信手段と、前記受信手段によって受信された画像を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって一旦記憶さ
れた画像に対して施す第２の処理を指定する第２指定手
段と、前記受信手段によって受信された画像に対しては
前記第１処理の情報に基づいて画像の処理を行なう一
方、前記記憶手段によって一旦記憶された画像に対して
は前記第２指定手段によって指定された第２処理の情報
に基づいて画像の処理を行なう画像処理手段とを有する
ことを特徴とするプリントシステム。

【００１３】請求項２に記載の発明は、前記送信手段に
よって送信される前記画像はカラー画像であり、前記第
１指定手段によって指定される前記第１の処理はモノク
ロ変換であることを特徴とする請求項１に記載のプリン
トシステム。

【００１４】請求項３に記載の発明は、前記送信手段に
よって送信される前記画像は高解像度画像であり、前記
第１指定手段によって指定される前記第１の処理は低解
像度変換であることを特徴とする請求項１に記載のプリ
ントシステム。

【００１５】請求項４に記載の発明は、前記送信手段に
よって送信される前記画像は多値画像であり、前記第１
指定手段によって指定される前記第１の処理は２値化処
理であることを特徴とする請求項１に記載のプリントシ
ステム。

【００１６】請求項５に記載の発明は、前記画像送信装
置は、前記画像形成装置の印刷性能を取得する手段と、
前記印刷性能に応じた画像を作成する画像作成手段とを
さらに有することを特徴とする請求項１に記載のプリン
トシステム。

【００１７】請求項６に記載の発明は、画像を送信する
画像送信装置と受信した画像をプリントする画像形成装
置とを有するプリントシステムに適用される画像処理方
法であって、送信される画像に対して施す第１の処理を
指定する段階と、指定された前記第１処理の情報と前記
画像とを送信する段階とを、前記第１処理の情報と前記
画像とを受信する段階と、前記受信された画像に対して
前記第１処理の情報に基づいて画像を処理する段階と、
前記受信された画像を記憶する段階と、前記記憶された
画像に対して施す第２の処理を指定する段階と、前記記
憶された画像に対して前記第２処理の情報に基づいて画
像を処理する段階とを有することを特徴とする画像処理
方法。

【００１８】請求項７に記載の発明は、画像を送信する
画像送信装置と受信した画像をプリントする画像形成装
置とを有するプリントシステムに適用される画像処理用
プログラムを記録した記録媒体であって、送信される画
像に対して施す第１の処理を指定させる第１処理指定手
順と、前記第１処理指定手順により指定された前記第１
処理の情報と前記画像とを送信させる送信手順と、前記
第１処理の情報と前記画像とを受信させる受信手順と、
前記受信手順によって受信された画像に対して、前記第
１処理の情報に基づいて画像を処理させる第１画像処理
手順と、前記受信手順により受信された画像を記憶させ
る画像記憶手順と、前記画像記憶手順により記憶された
画像に対して施す第２の処理を指定させる第２処理指定
手順と、前記画像記憶手順により記憶された画像に対し
て前記第２処理指定手順により指定された前記第２処理
の情報に基づいて画像を処理させる第２画像処理手順と
を有することを特徴とする画像処理用プログラムを記録
したコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【００１９】請求項８に記載の発明は、画像形成装置に
画像を送信する画像送信装置であって、送信される高画
質画像に対して前記画像形成装置にモノクロ変換、低解
像度変換、又は多値化の処理をさせるための処理情報を
指定する第１指定手段と、前記第１指定手段によって指
定された処理情報と前記高画質画像とを送信する送信手
段とを有することを特徴とする画像送信装置。

【００２０】請求項９に記載の発明は、画像送信装置か
ら送信された画像をプリントする画像形成装置におい
て、前記画像送信装置によって送信された第１処理の情
報と前記画像とを受信する受信手段と、前記受信手段に
よって受信された画像を記憶する記憶手段と、前記記憶
手段によって一旦記憶された画像に対して施す第２の処
理の情報を指定する指定手段と、前記受信手段によって
受信された画像に対しては前記第１処理の情報に基づい
て画像の処理を行なう一方、前記記憶手段によって一旦
記憶された画像に対しては、前記指定手段によって指定
された前記第２処理の情報に基づいて画像の処理を行な
う画像処理手段とを有することを特徴とする画像形成装
置。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基いて詳細に説明する。

【００２２】図１は、本発明に係るプリントシステム全
体の構成を示す図である。

【００２３】本発明にかかるプリントシステムは、クラ
イアントコンピュータ１００、プリンタ２００、デジタ
ル複写機３００、及びこれらの間を接続するネットワー
ク（又はケーブル）４００から構成されている。

【００２４】クライアントコンピュータ１００は、プリ
ントを指示する場合には、画像データと処理情報からな
る「プリントデータ」を出力するものである。実際のプ
リントデータは、図２に示すようにこの処理情報をヘッ
ダとして画像データに付加した形で出力される。処理情
報は、カラー又はモノクロでプリントするのか、高解像
度又は低解像度でプリントするのか、多値の画像濃度又
は２値の画像濃度でプリントするのかなどに関する情報
である。

【００２５】プリンタ２００は、クライアントコンピュ
ータ１００から出力されたプリントデータをプリントす
るものであり、再プリント機能をもっている。このプリ
ンタ２００は、例えば、ページプリンタ、レーザービー
ムプリンタといわれるものと基本的には同様のものであ
る。また、このプリンタ２００はネットワーク４００か
ら独立している他のクライアントコンピュータ（図示し
ていない）とローカル接続されていて、プリントデータ
を受信してプリントすることもできるようになってい
る。

【００２６】デジタル複写機３００はプリンタとしての
機能を有しており、前記プリンタ２００と同様の働きを
するものである。

【００２７】図３は、図１におけるプリンタ２００の画
像処理に関連する構成を示すブロック図である。

【００２８】通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）１０
は、クライアントコンピュータ１００とネットワーク４
００を介して通信を行うためのインターフェースであ
り、クライアントコンピュータ１００から出力された画
像データ（プリンタ言語）及び処理情報からなるプリン
トデータを取り込むためのものである。

【００２９】編集メモリ１２は、加工された画像データ
をプリント処理直前に展開するビットマップメモリであ
る。

【００３０】画像処理部１４は、クライアントコンピュ
ータ１００から受信した画像データをビットマップデー
タに変換するラスタライズ処理をし、クライアントコン
ピュータ１００から同時に受信した処理情報に基いてモ
ノクロ変換処理、解像度変換処理、２値化処理等をする
とともに、ビットマップデータを１頁ごとに前記編集メ
モリ１２上にビットマップ展開するレイアウト処理をす
るものである。

【００３１】プリンタエンジン（ＰＲＴ）１６は、前記
編集メモリ１２上にビットマップ展開されたビットマッ
プデータを用紙上にプリントアウトするものである。

【００３２】画像保存用メモリ１８は、前記クライアン
トコンピュータ１００から送られてきた画像データ及び
処理情報ならびにラスタライズ後のビットマップデータ
を保存するものである。

【００３３】制御部２０は、このプリンタ２００の各部
を制御するものである。なお、図示してはいないが、前
記編集メモリ１２とプリンタエンジン１６との間には、
当該制御部２０からの指示だけで直接編集メモリ１２か
らビットマップデータを読み出してプリンタエンジン１
６へ転送するＤＭＡ装置が設けられている。

【００３４】表示部２１は、プリンタ２００の状態やエ
ラーメッセージ等の各種表示を行なうものであり、操作
部２２は、プリンタ２００の設定等を行なうためのもの
である。

【００３５】表示部２１及び操作部２２は具体的には図
４のように構成される。

【００３６】表示部２１は、液晶タッチパネルになって
いる。

【００３７】処理選択ボタン２３は、「カラー」、「モ
ノクロ」、「６００ｄｐｉ」、「３００ｄｐｉ」、「多
値出力」、及び「２値出力」の計６つからなる液晶タッ
チパネル上に表示されたボタンである。再プリント時の
プリント処理の内容をこのボタンを押すことにより指示
できる。

【００３８】また、操作部２２は以下のような構成とな
っている。

【００３９】メモリ画像呼び出しボタン２４は、プリン
タの画像保存用メモリ１８に記憶されている画像データ
の内から再プリントを希望するデータを選択し、呼び出
すためのボタンである。

【００４０】スタートボタン２５は、再プリントを開始
するスイッチである。スタートボタン２５を押すと、メ
モリ画像呼び出しボタン２４によって呼び出された画像
データが前記処理選択ボタン２３で指示された内容で再
プリントされる。

【００４１】なお、画像編集ボタン２６は、メモリ画像
呼び出しボタン２４によって呼び出された画像データを
編集するためのボタンであり、データ保存ボタン２７
は、画像データを保存するためのボタンである。テンキ
ー部２８は、再プリントの必要部数等を入力するもので
ある。パネルリセットボタン２９は、表示部２１の表示
をリセットするものである。

【００４２】このような内部構成を持つプリンタ２００
と、上述したクライアントコンピュータ１００とからな
る本発明に係るプリントシステムは以下のように機能す
る。ユーザーがクライアントコンピュータ１００から再
プリント機能を持つカラープリンタ２００で第１部目を
モノクロのプリントをする場合には、クライアントコン
ピュータ１００からは、カラーの画像データとモノクロ
変換処理情報（モノクロでプリントするという処理情
報）とからなるプリントデータが出力される。プリンタ
２００は、このカラー画像データをビットマップデータ
にし、モノクロ処理情報に基づいてモノクロ変換処理を
施してビットマップ展開して、プリンタエンジン１６に
よりモノクロのプリントをする。

【００４３】一方、カラー画像データは、画像保存用メ
モリ１８に保存してあるので、このカラー画像データを
もとに処理することによってカラーの再プリントもでき
ることになる。すなわち、プリンタ２００の操作部２２
におけるメモリ画像呼び出しボタン２４によって画像保
存用メモリ１８に保存されているカラーの画像データを
呼び出し、処理選択ボタン２３で「カラー」を指示する
ことで、カラー画像のビットマップデータが展開され、
カラーのプリントがされる。

【００４４】また、ユーザーがクライアントコンピュー
タ１００から、解像度が６００ｄｐｉのプリンタで例え
ば３００ｄｐｉのプリントをする場合でも、クライアン
トコンピュータ１００からは、間引かれていない６００
ｄｐｉの画像データが出力されるとともに、６００ｄｐ
ｉから３００ｄｐｉへの低解像度変換処理情報（低解像
度でプリントするという処理情報）が付加されて出力さ
れる。

【００４５】プリンタ２００は、６００ｄｐｉの画像デ
ータをビットマップデータにし、低解像度変換を施して
ビットマップ展開して、プリンタエンジン１６により解
像度３００ｄｐｉのプリントをする。

【００４６】一方、６００ｄｐｉの画像データは、画像
保存用メモリ１８に保存してあるので、この６００ｄｐ
ｉ画像データをもとに処理することによって６００ｄｐ
ｉの再プリントもできることになる。すなわち、プリン
タ２００の操作部２２におけるメモリ画像呼び出しボタ
ン２４によって画像保存用メモリ１８に保存されている
６００ｄｐｉの画像データを呼び出し、処理選択ボタン
２３で「６００ｄｐｉ」を指示することで、６００ｄｐ
ｉのビットマップデータが展開され、６００ｄｐｉ高解
像度のプリントがされる。

【００４７】さらに、ユーザーがクライアントコンピュ
ータ１００から、画像濃度を多値で出力可能なプリンタ
で２値のプリントをする場合でも、クライアントコンピ
ュータからは、多値の画像データが出力されるととも
に、２値化処理情報（２値の画像濃度でプリントすると
いう処理情報）が添付されて出力される。

【００４８】プリンタ２００は、多値の画像データをビ
ットマップデータにし、２値化処理を施してビットマッ
プ展開して、プリンタエンジン１６により２値の画像濃
度のプリントをする。

【００４９】一方、多値の画像データは、画像保存用メ
モリ１８に保存してあるので、この多値の画像データを
もとに処理することによって多値の画像濃度の再プリン
トもできることになる。すなわち、プリンタ２００の操
作部２２における多値の画像データを呼び出し、処理選
択ボタン２３で「多値」を指示することで、多値のビッ
トマップデータが展開され、多値の画像濃度のプリント
がされる。

【００５０】以上のように、本発明に係るプリント装置
は、クライアントコンピュータ１００から再プリント可
能なプリンタ２００に画像データを送信する際には、プ
リンタの持つ性能を最大限活用できる画像データを送信
し、プリンタ側でユーザーによって指示された処理情報
に基づいて処理を行なうように構成されている。

【００５１】以下に、本発明の処理内容を具体的な実施
の態様を示した図５から図１０のフローチャートにした
がって説明する。

【００５２】［実施の態様１］実施の態様１は、プリン
タ２００として８ビットフルカラープリンタを使用し、
モノクロのプリントをする場合の実施の態様である。

【００５３】本実施の態様において、クライアントコン
ピュータ１００は以下のように処理をする。図５は、実
施の態様１における具体的な処理内容を示すフローチャ
ートである。

【００５４】まず、８ビットフルカラープリンタでプリ
ントすることを選択し（Ｓ１０１）、モノクロでプリン
トする旨を指示してプリント処理を開始する（Ｓ１０
２、Ｓ１０３）。但し、実際にはモノクロでプリントす
る旨を指示した場合であっても、クライアントコンピュ
ータ１００は、８ビットフルカラーのプリントに必要な
画像データを作成する。尚、実際の画像データは、プリ
ンタ言語で作成される（Ｓ１０４）。

【００５５】さらに、クライアントコンピュータ１００
は、処理情報としてモノクロ処理を定義し（Ｓ１０
５）、モノクロ変換処理情報をヘッダとして付加した前
記８ビットフルカラーの画像データをプリントデータと
して、前記８ビットフルカラープリンタに対して出力す
る（Ｓ１０６）。

【００５６】一方、８ビットフルカラープリンタは以下
のように処理を行なう。

【００５７】８ビットフルカラープリンタは、前記クラ
イアントコンピュータ１００から出力された前記プリン
トデータ（前記画像データと処理情報とを含む）を通信
インタフェース１０を介して受信する（Ｓ１０７）。受
信されたプリントデータは、前記画像保存用メモリ１８
に記憶される（Ｓ１０８）。したがって、記憶されるプ
リントデータには、８ビットフルカラーの画像データと
モノクロ変換処理情報とが含まれる。

【００５８】また、受信したプリントデータのうちのモ
ノクロ変換処理情報が解析され、前記フルカラー画像に
対して、カラー／モノクロ変換を施す処理がされること
が認識される（Ｓ１０９）。前記画像処理部１４によっ
て、プリントデータのうち８ビットフルカラーの画像デ
ータのプリンタ言語をビットマップデータに変換するラ
スタライズ処理がされ、前記処理情報の解析結果に基づ
いてカラー／モノクロ変換処理がされるとともに、ビッ
トマップデータが１頁ごとに前記編集メモリ１４上にビ
ットマップ展開される（Ｓ１１０）。ビットマップ展開
されたデータは、プリンタエンジン１６に出力され、第
１部目のプリントアウトがされる（Ｓ１１１、Ｓ１１
２）。

【００５９】さらに、再プリント時においては、前記８
ビットフルカラープリンタは以下のように処理を行な
う。

【００６０】再プリントを指示する場合には、前記メモ
リ画像呼び出しボタン２４を操作して、前記画像保存用
メモリ１８に保存されているプリントジョブのリストを
表示部２１に表示させ、再プリントを希望するプリント
ジョブを指定する（Ｓ１１３，Ｓ１１４）。また、前記
表示部２１である液晶タッチパネルに表示されている
「カラー」、「モノクロ」、「６００ｄｐｉ」、「３０
０ｄｐｉ」、「多値出力」、及び「２値出力」の処理選
択ボタン２３を押して、再プリントにおいて希望する処
理情報を指定できる（Ｓ１１５）。

【００６１】次に、指定された処理情報が解析され（Ｓ
１１６）、前記画像保存用メモリ１８にプリンタ言語形
式で保存されている８ビットフルカラーの画像データを
ビットマップデータに変換するラスタライズ処理がさ
れ、前記処理情報の解析結果に対応した処理がされると
ともに、ビットマップデータが前記編集メモリ１４上に
ビットマップ展開され、プリンタエンジン１６に出力さ
れて、再プリントされる（Ｓ１１７、Ｓ１１８、Ｓ１１
９）。

【００６２】尚、従来、第１部目をモノクロでプリント
した場合には、再プリントにおいてもモノクロでプリン
ト指示をしなければならなかったのに対し、本実施の態
様によれば、再プリントにおいても、カラーのプリント
指示ができ、プリンタの持つ能力（８ビットフルカラ
ー）が最大限に発揮できる。

【００６３】［実施の態様２］実施の態様２は、第１部
目のプリントの際に、プリントデータを保存するのみな
らず、このプリントデータにビットマップデータを加え
て１つのファイルにして保存するタイプのプリンタ２０
０を使用した場合の実施の態様である。

【００６４】図６は、実施の態様２における具体的な処
理内容を示すフローチャートである。

【００６５】本実施の態様において、クライアントコン
ピュータ１００の処理自体は実施の態様１の場合と基本
的には同様である。

【００６６】まず、どのプリンタ２００でプリントする
かという選択をし、希望するプリント処理の指示（モノ
クロのプリントを希望する等）をしてプリント処理を開
始する（Ｓ２０１、Ｓ２０２、Ｓ２０３）。但し、どの
ようなプリント処理の指示がされても、選択されたプリ
ンタ２００が発揮できる最高画質（例えば、カラー、高
解像度、多値）でプリントするのに必要な最高画質用の
画像データがプリンタ言語で作成され（Ｓ２０４）、さ
らに、希望するプリント処理に応じて、モノクロ処理、
低解像度処理、２値処理などの処理情報が定義される
（Ｓ２０５）。そして、当該処理情報をヘッダとして付
加した最高画質（例えば、カラー、高解像度、多値）用
の画像データをプリントデータとして選択されたプリン
タ２００に対して出力する（Ｓ２０６）。

【００６７】一方、選択されたプリンタ２００は以下の
ように処理を行なう。

【００６８】前記クライアントコンピュータ１００から
出力された前記プリントデータ（前記画像データと処理
情報とを含む）を受信する（Ｓ２０７）。受信されたプ
リントデータは、前記画像保存用メモリ１８に記憶され
る（Ｓ２０８）。そして、受信されたプリントデータの
うちの処理情報が解析され、最高画質用の画像データに
対してモノクロ変換等を施す所定の処理がされることが
認識される（Ｓ２０９）。前記画像処理部１４によっ
て、前記最高画質用の画像データのプリンタ言語をビッ
トマップデータに変換するラスタライズ処理がされ、前
記処理情報の解析結果に基づいて、所定の変換処理（例
えば、モノクロ変換処理）がされるとともに、ビットマ
ップデータが前記編集メモリ１４上にビットマップ展開
される（Ｓ２１０）。

【００６９】但し、実施の態様１と異なる処理として、
本実施の態様においては、ビットマップデータは、プリ
ンタエンジンに送られてプリントアウトされるだけでな
く、最高画質用の画像データと処理情報とからなる前記
プリントデータに加えられて一つのファイルとして前記
画像保存用メモリ１８に保存される（Ｓ２１１、Ｓ２１
２、Ｓ２１３）。

【００７０】さらに、再プリント時においては、選択さ
れたプリンタ２００は以下のように処理を行なう。

【００７１】再プリントを指示する場合には、再プリン
トを希望するプリントジョブを指定するとともに、希望
する処理情報を指定することは、実施の態様１の場合と
変わらない（Ｓ２１４、Ｓ２１５、Ｓ２１６）。但し、
指定された処理情報が解析され（Ｓ２１７）、再プリン
トにおいて指定された処理情報が、第１部目の（最初
の）プリントの際にクライアントコンピュータ１００に
よって指定された処理情報と同じであるかが判断される
（Ｓ２１８）。同じであると判断された場合（例えば、
最初のプリントの際の処理情報がモノクロ、３００ｄｐ
ｉ、２値であるときに、再プリントで指示された処理も
モノクロ、３００ｄｐｉ、２値であるとき）には、画像
保存用メモリ１８に保存されているビットマップデータ
を読み出し、このビットマップデータをそのままプリン
タエンジン１６に出力してプリントアウトする（Ｓ２１
９、Ｓ２２０、Ｓ２２１）。この点は、実施の態様１の
場合と異なる。

【００７２】一方、再プリントにおいて指定された処理
情報が、第１部目のプリントの際にクライアントコンピ
ュータ１００によって指定された処理情報と異なると判
断された場合には、画像保存用メモリ１８にプリンタ言
語形式で保存されている最高画質用の画像データをビッ
トマップデータに変換するラスタライズ処理がされ、再
プリントにおいて指定された前記処理情報の解析結果に
対応した処理がされるとともに、ビットマップデータが
前記編集メモリ１４上にビットマップ展開され（Ｓ２２
２）、プリンタエンジン１６に送信されて、再プリント
される（Ｓ２２０、Ｓ２２１）。

【００７３】［実施の態様３］実施の態様３は、１つの
プリンタコントローラで複数のプリンタエンジンを持つ
プリントシステムに、本発明を適用した場合の実施の態
様である。

【００７４】プリンタコントローラ（図示していない）
は、上記の実施の態様におけるプリンタ２００の画像処
理部１４、制御部２０、表示部２１、及び操作部２２等
を有するものである。また、複数のプリンタエンジン
（図示していない）は、各々がビットマップ展開された
ビットマップデータを用紙上にプリントアウトするもの
であり、各々がプリンタとして機能するものである。

【００７５】本実施の態様においてクライアントコンピ
ュータ１００は、以下のように処理をする。図７は、実
施の態様３における具体的な処理内容を示すフローチャ
ートである。

【００７６】まず、クライアントコンピュータ１００
は、プリントシステムの複数のプリンタエンジンのうち
から、どのプリンタエンジンでプリントするかという選
択をし（Ｓ３０１）、希望するプリント処理の指示（モ
ノクロのプリントを希望する等の指示）をしてプリント
処理を開始する（Ｓ３０２、Ｓ３０３）。但し、どのよ
うなプリント処理の指示がされた場合であっても、プリ
ントシステムの複数のプリンタエンジンの中で最も高画
質でプリントできる能力をもったプリンタエンジンが発
揮できる最高画質でプリントするのに必要な最高画質用
の画像データが作成され（Ｓ３０４）、出力先のプリン
タエンジンの情報と、指示内容に応じたモノクロ処理な
どの情報とを含んだ形態で処理情報が定義される（Ｓ３
０５）。

【００７７】そして、当該処理情報をヘッダとして付加
した最高画質用の画像データがプリントデータとしてプ
リントシステムに出力される（Ｓ３０６）。

【００７８】一方、プリントシステムは以下のように処
理を行なう。

【００７９】プリントシステムは、クライアントコンピ
ュータ１００から出力されたプリントデータを受信する
（Ｓ３０７）。受信されたプリントデータは画像保存用
メモリ１８に記憶される（Ｓ３０８）。また、受信され
たプリントデータのうちの処理情報が解析される（Ｓ３
０９）。画像処理部１４によって、最高画質用の画像デ
ータがビットマップデータに変換され、処理情報の解析
結果に応じた変換処理（例えば、モノクロ変換処理）が
されるとともに、ビットマップデータが、前記編集メモ
リ１４上にビットマップ展開される（Ｓ３１０）。展開
されたビットマップデータは、処理情報に含まれる出力
先のプリンタエンジン情報に基づいて選択されたプリン
タエンジンに出力され、プリントアウトされる（Ｓ３１
２、Ｓ３１３）。

【００８０】さらに、再プリント時のプリントシステム
は、以下のように処理を行なう。

【００８１】再プリントを指示する場合には、再プリン
トを希望するプリントジョブが指定され、希望する処理
情報が指定される（Ｓ３１４、Ｓ３１５、Ｓ３１６）。
指定された処理情報が解析され（Ｓ３１７）、この処理
情報に応じたプリント出力の可能なプリンタエンジンが
選択される（Ｓ３１８）。例えば、当該処理情報とし
て、８ビットフルカラー６００ｄｐｉが指示された場
合、プリントシステムの複数のプリンタエンジンのうち
にはその能力が低いために８ビットフルカラー６００ｄ
ｐｉという高画質のプリントには対応できないものもあ
るため、当該処理情報に応じたプリント出力が可能なプ
リンタエンジンが選択されることとなる。

【００８２】その後、画像保存用メモリ１８に保存され
ている画像データがラスタライズ処理され、処理情報の
解析結果に対応した処理がされるとともに、ビットマッ
プデータが前記編集メモリ１４上にビットマップ展開さ
れる（Ｓ３１９）。展開されたビットマップデータは、
前記選択されたプリンタエンジンに対して出力され、プ
リンタエンジンによってプリントアウトされる（Ｓ３２
０、Ｓ３２１）。

【００８３】［実施の態様４］実施の態様４は、１つの
プリンタコントローラで複数のプリンタエンジンを持つ
プリントシステムであって、第１部目のプリントの際
に、プリントデータを保存するのみならず、これにビッ
トマップ展開したデータを加えて１つのファイルにして
保存するタイプのものを使用した場合の実施の態様であ
る。

【００８４】本実施の態様は、前記実施の態様３で説明
したプリントシステムにおいて、前記実施の態様２で説
明した場合と同様に、ビットマップデータをプリントデ
ータに加えて１つのファイルにして保存する機能を付加
したものである。

【００８５】図８は、実施の態様４における具体的な処
理内容を示すフローチャートである。

【００８６】本実施の態様におけるクライアントコンピ
ュータ１００の処理（Ｓ４０１〜Ｓ４０６）は、上述し
た実施の態様３のプリントシステムの場合と同様であ
る。

【００８７】一方、プリントシステムは以下のように処
理を行なう。

【００８８】プリントシステムは前記クライアントコン
ピュータ１００から出力されたプリントデータを受信す
る（Ｓ４０７）。受信されたプリントデータは前記画像
保存用メモリ１８に記憶される（Ｓ４０８）。また、受
信されたプリントデータに含まれている処理情報が解析
される（Ｓ４０９）。画像処理部１４によって、最高画
質の画像データがビットマップデータに変換され、処理
情報の解析結果に応じて変換処理（例えばモノクロ変換
処理）がされるとともに、ビットマップデータが、編集
メモリ１４上にビットマップ展開される（Ｓ４１０）。
ビットマップデータは、処理情報に含まれている出力先
のプリンタエンジンの情報に基づいて選択されたプリン
タエンジンに出力されてプリントアウトされるととも
に、画像データ及び処理情報からなるプリントデータに
加えられて一つのファイルにして前記画像保存用メモリ
１８に記憶される（Ｓ４１１、Ｓ４１２、Ｓ４１３、Ｓ
４１４）。

【００８９】再プリントを指示する場合には、再プリン
トを希望するプリントジョブを指定するとともに、希望
する処理情報を指定する（Ｓ４１５、Ｓ４１６、Ｓ４１
７）。指定された当該処理情報は解析され（Ｓ４１
８）、再プリントにおいて指示された当該処理情報が、
第１部目のプリントの際にクライアントコンピュータ１
００によって指定された処理情報と同であるか否かが判
断される（Ｓ４１９）。処理情報が互いに同じである場
合には、第１部目のプリントをしたプリンタエンジンと
同じプリンタエンジンが選択され（Ｓ４２０）、前記画
像用メモリ１８に保存されているビットマップデータを
読み出し（Ｓ４２１）、このデータをそのまま前記プリ
ンタエンジンに送って（Ｓ４２２）、プリントアウトす
る（Ｓ４２３）。

【００９０】一方、再プリントにおいて指定された前記
処理情報が、第１部目のプリントの際にクライアントコ
ンピュータ１００によって指定された処理情報と異なる
場合には、当該処理情報に応じたプリント出力が可能な
プリンタエンジンが選択される（Ｓ４１４）。その後、
画像保存用メモリ１８に保存されている画像データがラ
スタライズ処理され、前記処理情報の解析結果に対応し
た処理がされるとともに、ビットマップデータが前記編
集メモリ１４上にビットマップ展開される（Ｓ４１
５）。展開されたビットマップデータは、出力先のプリ
ンタエンジン情報に基づいて選択されたプリンタエンジ
ンに出力され、プリントアウトされる（Ｓ４１２、Ｓ４
１３）。

【００９１】［実施の態様５］実施の態様５は、１つの
プリンタコントローラで複数のプリンタエンジンを持つ
プリントシステムであって、第１部目のプリントの際
に、希望するプリント処理の指示（モノクロのプリント
を希望する等の指示）をすれば、出力先のプリンタエン
ジンを指定しなくとも処理を行なうタイプのものを使用
した場合の実施の態様である。

【００９２】本実施の態様は、前記実施の態様３で説明
したプリントシステムと同様なプリントシステムである
が、第１部目のプリントの際に、出力先のプリンタエン
ジンを指定しなくとも良い点で、前記実施の態様３と異
なるものである。

【００９３】本実施の態様においてクライアントコンピ
ュータ１００は、以下のように処理をする。図９は、実
施の態様５における具体的な処理内容を示すフローチャ
ートである。

【００９４】まず、クライアントコンピュータ１００
は、プリントを指示するプリントシステムを選択するだ
けでよく（Ｓ５０１）、当該プリントシステムの複数の
プリンタエンジンの中のどのプリンタエンジンでプリン
トするかという選択はしなくてもよい。クライアントコ
ンピュータ１００は、希望するプリント処理の指示（モ
ノクロのプリントを希望する等の指示）をして、プリン
ト処理を開始する（Ｓ５０２，Ｓ５０３）。但し、どの
ようなプリント処理の指示がされてもプリントシステム
の複数のプリンタエンジンの中で最も高画質でプリント
できる能力をもったプリンタエンジンが発揮できる最高
画質でプリントするのに必要な最高画質用の画像データ
が作成され（Ｓ５０４）、さらに、希望するプリント処
理に応じてモノクロ処理情報などの処理情報が定義され
（Ｓ５０５）、当該処理情報をヘッダとして付加した前
記最高画質用の画像データをプリントデータとして前記
プリントシステムに送信する（Ｓ５０６）。

【００９５】一方、プリントシステムは以下のように処
理を行なう。

【００９６】プリントシステムは、前記クライアントコ
ンピュータ１００から出力されたプリントデータを受信
する（Ｓ５０７）。受信されたプリントデータは画像保
存用メモリ１８に記憶される（Ｓ５０８）。また、受信
されたプリントデータのうちの処理情報が解析される
（Ｓ５０９）。画像処理部１４によって、前記最高画質
用の画像データがビットマップデータに変換され、処理
情報の解析結果に応じて変換処理（例えば、モノクロ処
理）がされるとともに、ビットマップデータが、編集メ
モリ１４上にビットマップ展開される（Ｓ５１０）。そ
して、展開されたビットマップデータを出力するのに最
適なプリンタエンジンが、処理情報の解析結果に基づい
て、選択される（Ｓ５１１）。例えば、処理情報とし
て、モノクロ、低解像度、２値が指示された場合であれ
ば、カラー、高解像度、多値といった高性能のプリンタ
エンジンはオーバスペックであるため選択されず、この
処理条件でプリントするのに必要十分なプリンタエンジ
ンが選択されることとなる。展開されたビットマップデ
ータが、この選択されたプリンタエンジンに対して出力
され（Ｓ５１２）、プリントアウトされる（Ｓ５１
３）。

【００９７】尚、再プリントを指示する場合の前記プリ
ントシステムの処理（Ｓ５１４〜Ｓ５２１）は、実施の
態様３の場合と同じである。

【００９８】［実施の態様６］実施の態様６は、１つの
プリンタコントローラで複数のプリンタエンジンを持つ
プリントシステムであって、第１部目のプリントの際
に、プリントデータを保持するのみならず、これにビッ
トマップ展開したデータを前記プリントデータに付加し
て１つのファイルとして保存し、かつ、当該プリントの
際に希望するプリント処理の指示（モノクロのプリント
を希望する等の指示）をすれば、出力先のプリンタエン
ジンを指定しなくとも処理を行なうことができるタイプ
のものを使用した場合の実施の態様である。

【００９９】図１０は、実施の態様６における具体的な
処理内容を示すフローチャートである。

【０１００】クライアントコンピュータ１００の処理
は、前述の実施の態様５の場合と同じである。

【０１０１】プリントシステムは以下のように処理を行
なう。

【０１０２】プリントシステムは前記クライアントコン
ピュータ１００から出力された前記プリントデータを受
信する（Ｓ６０７）。受信されたプリントデータは前記
画像保存用メモリ１８に記憶される（Ｓ６０８）。ま
た、受信されたプリントデータに含まれる処理情報が解
析される（Ｓ６０９）。画像処理部１４によって、前記
プリントデータに含まれている最高画質の画像データが
ビットマップデータに変換され、処理情報の解析結果に
応じて変換処理（例えばモノクロ変換処理）がされると
ともに、ビットマップデータが、編集メモリ１４上にビ
ットマップ展開される（Ｓ６１０）。ビットマップデー
タは、画像データ及び処理情報からなる前記プリントデ
ータに加えられて一つのファイルにして画像保存用メモ
リ１８に記憶される（Ｓ６１１）。一方、展開されたビ
ットマップデータを出力するのに最適なプリンタエンジ
ンが、処理情報の解析結果に基づいて選択され（Ｓ６１
２）、この選択されたプリンタエンジンに対して、展開
されたビットマップデータが出力され、プリントアウト
される（Ｓ６１３、Ｓ６１４）。

【０１０３】また、再プリントを指示する場合の前記プ
リントシステムの処理（Ｓ６１５〜Ｓ６２５）は、上述
した実施の態様４の場合と同じである。

【０１０４】尚、図５から図１０のフローチャートに示
した手順、すなわち、クライアントコンピュータから送
信される画像データに対して施される第１の処理を指定
させる第１処理指定手順と、前記第１処理指定手順によ
り指定された前記第１処理情報と前記画像データとをプ
リントデータとして送信させる送信手順と、前記第１処
理情報と前記画像とを受信させる受信手順と、前記受信
手順によって受信された画像データに対して、前記第１
処理情報に基づいて画像データを処理する第１画像処理
手順と、前記受信手順により受信された画像データを記
憶させる画像記憶手順と、前記画像記憶手順により記憶
された画像データに対して施す第２の処理を指定させる
第２処理指定手順と、前記画像記憶手順により記憶され
た画像に対して前記第２処理指定手順により指定された
前記第２処理情報に基づいて画像を処理させる第２画像
処理手順とが記述されたプログラムをコンピュータに読
み取らせることが可能な記憶媒体に記録させ、その記録
媒体に基づいて、クライアントコンピュータ１００及び
プリンタ２００の一部を構成するコンピュータに本発明
の技術思想を実現させることも可能である。

【０１０５】また、以上の発明の実施の形態についての
説明では、画像形成装置として、主としてプリンタ２０
０を例にとって説明したが、プリント機能を有するデジ
タル複写機３００、及びファクシミリ等を画像形成装置
として用いることができることは、明らかである。

【０１０６】

【発明の効果】請求項１ないし請求項５に記載されたプ
リントシステムによれば、クライアントコンピュータか
ら再プリント可能なプリンタに画像データを送信する際
には、プリンタの持つ性能を最大限活用できる画像デー
タを送信し、プリンタ側でユーザーのプリント指示に基
づいた処理を行なうようにしたので、ユーザーは再プリ
ントの際にクライアントコンピュータに戻ることなくプ
リンタの設定パネル上で、いかなるプリント指示もでき
るようになる。また、クライアントコンピュータからの
送信も１度で済み、伝送時間の短縮、ネットワークの効
率より使用が可能となる。

【０１０７】請求項２のプリンタシステムによれば、ク
ライアントコンピュータから再プリント可能なカラープ
リンタに画像データを送信する際には、プリンタの持つ
カラープリント性能を活用できるカラー画像データを送
信し、プリンタ側でユーザーの指示に基づいたモノクロ
変換処理を行なうようにしたので、ユーザーは再プリン
トの際にクライアントコンピュータに戻ることなくプリ
ンタの設定パネル上で、カラーのプリント指示もできる
ようになる。

【０１０８】請求項３のプリンタシステムによれば、請
求項２のプリンタシステムと同様に、ユーザーは再プリ
ントの際にクライアントコンピュータに戻ることなくプ
リンタの設定パネル上で、高解像度のプリント指示もで
きるようになる。

【０１０９】請求項４のプリンタシステムによれば、請
求項２のプリンタシステムと同様に、ユーザーは再プリ
ントの際にクライアントコンピュータに戻ることなくプ
リンタの設定パネル上で、多値印刷濃度のプリント指示
もできるようになる。

【０１１０】請求項５のプリンタシステムによれば、さ
らに、クライアントコンピュータがプリンタのプリント
性能を判断し、このプリント性能に応じた画像データを
形成するようにしたので、クライアントコンピュータか
ら再プリント可能な複数のプリンタエンジンを持つシス
テムに画像データを送信する際に、複数のプリンタエン
ジン中で最高性能のプリンタエンジンの持つ性能を最大
限活用できる画像データを送信し、システム側でプリン
ト指示に基づいた処理を行なうように構成でき、ユーザ
ーは再プリントの際にクライアントコンピュータに戻る
ことなくプリンタの設定パネル上で、いかなるプリント
指示もできるようになる。

【０１１１】請求項６の画像処理方法によれば、クライ
アントコンピュータからの送信も１度で済み、伝送時間
の短縮、ネットワークの効率より使用が可能となる。

【０１１２】請求項７の画像処理プログラムを記録した
記録媒体によれば、この記録媒体をコンピュータにより
読み込んで実行することで、ユーザーは再プリントの際
にクライアントコンピュータに戻ることなくプリンタの
設定パネル上で、いかなるプリント指示もできるプリン
トシステムを構成することができるようになる。

【０１１３】請求項８の画像送信装置によれば、画像送
信装置から再プリント可能なプリンタに画像データを送
信する際には、送信先のプリンタの持つ性能を最大限活
用できる画像データを送信するようにしたので、プリン
タに対して、再プリントの際にいかなるプリント指示に
も対応可能な画像データを与えることができる。

【０１１４】請求項９の画像形成装置によれば、プリン
タ側でユーザーのプリント指示に基づいた処理を行なう
ようにしたので、ユーザーは再プリントの際にクライア
ントコンピュータに戻ることなくプリンタの設定パネル
上で、いかなるプリント指示もできるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るプリントシステム全体の概略構
成図である。

【図２】 プリントデータの構造を示す図である。

【図３】 本発明に係るプリンタの画像処理に関連する
構成を示す概略構成図である。

【図４】 プリンタの表示部及び操作部の構成例を示す
図である。

【図５】 ８ビットフルカラープリンタを使用し、モノ
クロのプリントをする場合の実施の態様を示すフローチ
ャートである。

【図６】 プリントデータにビットマップデータを加え
て保存するタイプのプリンタを使用した場合の実施の態
様を示すフローチャートである。

【図７】 １つのプリンタコントローラで複数のプリン
タエンジンを持つプリントシステムを使用した場合の実
施の態様を示すフローチャートである。

【図８】 １つのプリンタコントローラで複数のプリン
タエンジンを持つプリントシステムであってプリントデ
ータにビットマップデータを加えて保存するタイプのも
のを使用した場合の実施の態様を示すフローチャートで
ある。

【図９】 １つのプリンタコントローラで複数のプリン
タエンジンを持つプリントシステムであって、出力先の
プリンタエンジンを指定しなくても処理を行なえるタイ
プのものを使用した場合の実施の態様を示すフローチャ
ートである。

【図１０】 １つのプリンタコントローラで複数のプリ
ンタエンジンを持つプリントシステムであって、プリン
トデータにビットマップデータを加えて保存するタイプ
であり、かつ出力先のプリンタエンジンを指定しなくて
も処理を行なえるタイプのものを使用した場合の実施の
態様を示すフローチャートである。

【符号の説明】 １０…通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ） １２…編集メモリ １４…画像処理部 １６…プリンタエンジン（ＰＲＴ） １８…画像保存用メモリ ２０…制御部 ２１…表示部 ２２…操作部 ２３…処理選択ボタン ２４…メモリ画像呼び出しボタン ２５…スタートボタン ２６…画像編集ボタン ２７…データ保存ボタン ２８…テンキー部 ２９…パネルリセットボタン １００…クライアントコンピュータ ２００…プリンタ ３００…デジタル複写機 ４００…ネットワーク

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像を送信する画像送信装置と受信した
   画像をプリントする画像形成装置とからなるプリントシ
   ステムにおいて、 前記画像送信装置は、送信される画像に対して施される
   第１の処理を指定する第１指定手段と、 前記第１指定手段によって指定された前記第１処理の情
   報と前記画像とを送信する送信手段とを有し、 前記画像形成装置は、前記送信手段によって送信された
   第１処理の情報と前記画像とを受信する受信手段と、前
   記受信手段によって受信された画像を記憶する記憶手段
   と、前記記憶手段によって一旦記憶された画像に対して
   施す第２の処理を指定する第２指定手段と、前記受信手
   段によって受信された画像に対しては前記第１処理の情
   報に基づいて画像の処理を行なう一方、前記記憶手段に
   よって一旦記憶された画像に対しては前記第２指定手段
   によって指定された第２処理の情報に基づいて画像の処
   理を行なう画像処理手段とを有することを特徴とするプ
   リントシステム。
2. 【請求項２】 前記送信手段によって送信される前記画
   像はカラー画像であり、前記第１指定手段によって指定
   される前記第１の処理はモノクロ変換であることを特徴
   とする請求項１に記載のプリントシステム。
3. 【請求項３】 前記送信手段によって送信される前記画
   像は高解像度画像であり、前記第１指定手段によって指
   定される前記第１の処理は低解像度変換であることを特
   徴とする請求項１に記載のプリントシステム。
4. 【請求項４】 前記送信手段によって送信される前記画
   像は多値画像であり、前記第１指定手段によって指定さ
   れる前記第１の処理は２値化処理であることを特徴とす
   る請求項１に記載のプリントシステム。
5. 【請求項５】 前記画像送信装置は、前記画像形成装置
   の印刷性能を取得する手段と、前記印刷性能に応じた画
   像を作成する画像作成手段とをさらに有することを特徴
   とする請求項１に記載のプリントシステム。
6. 【請求項６】 画像を送信する画像送信装置と受信した
   画像をプリントする画像形成装置とを有するプリントシ
   ステムに適用される画像処理方法であって、 送信される画像に対して施す第１の処理を指定する段階
   と、 指定された前記第１処理の情報と前記画像とを送信する
   段階とを、 前記第１処理の情報と前記画像とを受信する段階と、 前記受信された画像に対して前記第１処理の情報に基づ
   いて画像を処理する段階と、 前記受信された画像を記憶する段階と、 前記記憶された画像に対して施す第２の処理を指定する
   段階と、 前記記憶された画像に対して前記第２処理の情報に基づ
   いて画像を処理する段階とを有することを特徴とする画
   像処理方法。
7. 【請求項７】 画像を送信する画像送信装置と受信した
   画像をプリントする画像形成装置とを有するプリントシ
   ステムに適用される画像処理用プログラムを記録した記
   録媒体であって、 送信される画像に対して施す第１の処理を指定させる第
   １処理指定手順と、 前記第１処理指定手順により指定された前記第１処理の
   情報と前記画像とを送信させる送信手順と、 前記第１処理の情報と前記画像とを受信させる受信手順
   と、 前記受信手順によって受信された画像に対して、前記第
   １処理の情報に基づいて画像を処理させる第１画像処理
   手順と、 前記受信手順により受信された画像を記憶させる画像記
   憶手順と、 前記画像記憶手順により記憶された画像に対して施す第
   ２の処理を指定させる第２処理指定手順と、 前記画像記憶手順により記憶された画像に対して前記第
   ２処理指定手順により指定された前記第２処理の情報に
   基づいて画像を処理させる第２画像処理手順とを有する
   ことを特徴とする画像処理用プログラムを記録したコン
   ピュータ読取り可能な記録媒体。
8. 【請求項８】 画像形成装置に画像を送信する画像送信
   装置であって、 送信される高画質画像に対して前記画像形成装置にモノ
   クロ変換、低解像度変換、又は多値化の処理をさせるた
   めの処理情報を指定する第１指定手段と、 前記第１指定手段によって指定された処理情報と前記高
   画質画像とを送信する送信手段とを有することを特徴と
   する画像送信装置。
9. 【請求項９】 画像送信装置から送信された画像をプリ
   ントする画像形成装置において、 前記画像送信装置によって送信された第１処理の情報と
   前記画像とを受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信された画像を記憶する記憶手
   段と、 前記記憶手段によって一旦記憶された画像に対して施す
   第２の処理の情報を指定する指定手段と、 前記受信手段によって受信された画像に対しては前記第
   １処理の情報に基づいて画像の処理を行なう一方、前記
   記憶手段によって一旦記憶された画像に対しては、前記
   指定手段によって指定された前記第２処理の情報に基づ
   いて画像の処理を行なう画像処理手段とを有することを
   特徴とする画像形成装置。