JPH11168591A - 通信装置、通信システムおよび記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールに添付するファイルのフォーマッ
トを送信先の通信装置が再生可能なフォーマットに手間
なく設定できる通信装置および通信システムを実現す
る。 【解決手段】 ＰＣのＣＰＵはステップ２０でアドレス
帳を読出し、ステップ３０で送信先名を選択すると、ス
テップ４０で送信先名、メールアドレスおよびフォーマ
ット名を読出す。読出された送信先名およびメールアド
レスはステップ５０で電子メールに登録され、フォーマ
ット名はステップ６０でＲＡＭに登録される。ファクシ
ミリ装置から送信されたスキャンデータをステップ９０
で受信しステップ１００で格納する。ステップ１１０で
スキャン終了コマンドを受信するとステップ１２０で格
納されたスキャンデータを上記登録されたフォーマット
名で示すフォーマットに変換し、その変換されたスキャ
ンデータによりステップ１３０でイメージファイルを作
成し、そのイメージファイルを添付した電子メールをス
テップ１４０で送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
やスキャナーによって読取られた画像情報を通信する通
信装置であって、画像情報を電子メールに添付してイン
ターネットを介して通信する通信装置として好適なもの
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記通信装置としては、ファクシ
ミリ装置やスキャナーで読み取った画像データをコンピ
ュータに取込んでファイル化し、そのファイルを電子メ
ールに添付して送信するものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の通
信装置では、電子メールに添付して送信したファイルの
フォーマットが、送信先の通信装置によって再生できる
フォーマットと異なる場合があり、そのような場合は、
電子メールに添付したファイルを送信先の通信装置によ
って再生できないという問題がある。特に、容量の大き
いファイルを送信した場合は、送信側および受信側の通
信時間が長くなるため、送信されたファイルを再生でき
ない場合、通信コストの無駄が大きいという問題があ
る。また、ファクシミリ装置で読み取った画像データの
ファイル化を行うたびに、送信先に適合したフォーマッ
トをその都度設定するのは手間がかかる。

【０００４】そこで、本発明は、画像情報をファイル形
式に変換する際に、送信先の通信装置によって確実に再
生できるフォーマットを手間なく選択できる通信装置、
通信システムおよび記憶媒体を実現することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項１に記載の発明では、画像情報をフ
ァイル形式に変換して通信手段を介して送信可能な通信
装置であって、前記画像情報の送信先を示す送信先情報
と、この送信先情報に示される送信先に備えられた通信
装置が再生可能なデータのフォーマット名とを対応付け
て記憶可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶されてい
る前記送信先情報を指定する指定手段と、この指定手段
によって前記送信先情報が指定された場合に、その送信
先情報に対応付て記憶されている前記フォーマット名を
読出す読出手段と、この読出手段によって読出されたフ
ォーマット名が示すフォーマットに基づいて、前記画像
情報をファイル形式に変換する変換手段と、この変換手
段によってファイル形式に変換された画像情報を前記通
信手段を介して前記指定された送信先情報により示され
る送信先へ送信する送信手段と、が備えられたという技
術的手段を採用する。

【０００６】請求項２に記載の発明では、請求項１に記
載の通信装置において、電子メールを前記送信先へイン
ターネットを介して送信する電子メール送信機能が備え
られており、前記記憶手段に記憶されている送信先情報
は、前記画像情報をインターネットを介して送信するた
めの送信先を特定するメールアドレスであり、前記指定
手段は、前記記憶手段に記憶されているメールアドレス
を指定するものであり、前記読出手段は、前記指定手段
によって前記メールアドレスが指定された場合に、その
メールアドレスに対応付けて記憶されているフォーマッ
ト名を読出すものであり、前記変換手段は、前記読出手
段によって読出されたフォーマット名が示すフォーマッ
トに基づいて、前記画像情報をファイル形式に変換する
ものであり、前記送信手段は、前記変換手段によってフ
ァイル形式に変換された画像情報を電子メールに添付し
てインターネットを介して前記指定されたメールアドレ
スにより示される送信先へ送信するものであるという技
術的手段を採用する。

【０００７】請求項３に記載の発明では、ファクシミリ
装置と、このファクシミリ装置との間で各種情報の入出
力を行うコンピュータとを有し、前記ファクシミリ装置
には、原稿の画像情報を読取る読取手段と、この読取手
段によって読取られた画像情報を前記コンピュータに出
力する出力手段とが備えられており、前記コンピュータ
には、前記出力手段によって出力された前記画像情報を
取り込む取込手段と、前記画像情報の送信先を示す送信
先情報と、この送信先情報に示される送信先に備えられ
た通信装置が再生可能なデータのフォーマット名とを対
応付けて記憶可能な記憶手段と、この記憶手段に記憶さ
れている前記送信先情報を指定する指定手段と、この指
定手段によって前記送信先情報が指定された場合に、そ
の送信先情報に対応付けて記憶されている前記フォーマ
ット名を読出す読出手段と、この読出手段によって読出
されたフォーマット名が示すフォーマットに基づいて、
前記画像情報をファイル形式に変換する変換手段と、こ
の変換手段によってファイル形式に変換された画像情報
を前記通信手段を介して前記指定された送信先情報によ
り示される送信先へ送信する送信手段と、が備えられた
という技術的手段を採用する。

【０００８】請求項４に記載の発明では、請求項３に記
載の通信システムにおいて、前記コンピュータには、電
子メールを前記送信先へインターネットを介して送信す
る電子メール送信機能が備えられており、前記記憶手段
に記憶されている送信先情報は、前記画像情報をインタ
ーネットを介して送信するための送信先を特定するメー
ルアドレスであり、前記指定手段は、前記記憶手段に記
憶されているメールアドレスを指定するものであり、前
記読出手段は、前記指定手段によって前記メールアドレ
スが指定された場合に、そのメールアドレスに対応付け
て記憶されているフォーマット名を読出すものであり、
前記変換手段は、前記読出手段によって読出されたフォ
ーマット名が示すフォーマットに基づいて、前記画像情
報をファイル形式に変換するものであり、前記送信手段
は、前記変換手段によってファイル形式に変換された画
像情報を電子メールに添付してインターネットを介して
前記指定されたメールアドレスにより示される送信先へ
送信するものであるという技術的手段を採用する。

【０００９】請求項５に記載の発明では、画像情報をフ
ァイル形式に変換して通信手段を介して送信可能な通信
装置を制御するプログラムを格納した記憶媒体におい
て、前記画像情報の送信先を示す送信先情報と、この送
信先情報に示される送信先に備えられた通信装置が再生
可能なデータのフォーマット名とを対応付けて記憶可能
な記憶手段に記憶されている前記送信先情報を指定する
送信先指定プログラムと、この送信先指定プログラムに
よって前記送信先情報が指定された場合に、その送信先
情報に対応付けて記憶されている前記フォーマット名を
読出す読出プログラムと、この読出プログラムによって
読出されたフォーマット名が示すフォーマットに基づい
て、前記画像情報をファイル形式に変換する変換プログ
ラムと、この変換プログラムによってファイル形式に変
換された画像情報を前記通信手段を介して前記送信先指
定プログラムによって指定された送信先情報により示さ
れる送信先へ送信する送信制御プログラムと、を含むコ
ンピュータプログラムが格納されている記憶媒体という
技術的手段を採用する。

【００１０】

【作用】請求項１ないし請求項４に記載の発明では、上
記指定手段によって記憶手段に記憶されている送信先情
報を指定すると、上記読出手段は、その指定された送信
先情報に対応付けて記憶されているフォーマット名、つ
まり送信先に備えられた通信装置が再生可能なデータの
フォーマット名を上記記憶手段から読出す。そして、上
記変換手段は、その読出されたフォーマット名が示すフ
ォーマットに基づいて、上記画像情報をファイル形式に
変換し、上記送信手段は、その変換された画像情報を上
記通信手段を介して上記指定された送信先情報により示
される送信先へ送信する。したがって、画像情報をファ
イル形式に変換する際に用いられるフォーマットは、送
信先の通信装置が再生可能なデータのフォーマットであ
るため、送信した画像情報を送信先の通信装置により再
生できないという事態をなくすことができる。しかも、
そのフォーマット名は、送信先を示す送信先情報と対応
付けて記憶手段に記憶されており、その送信先情報を指
定するだけで送信先で再生可能なフォーマット名が自動
的に指定されるため、送信を行うたびにフォーマット名
を指定する手間を省くことができる。

【００１１】また、請求項１に記載の技術的手段を採用
することにより、請求項３に記載の発明のように、上記
画像情報を読取る読取手段と、この読取手段によって読
取られた画像情報をコンピュータに出力する出力手段と
が備えられたファクシミリ装置と、その出力手段によっ
て出力された画像情報を取り込む取込手段と、上記記憶
手段と、指定手段と、読出手段と、変換手段と、送信手
段とが備えられたコンピュータとを有する通信システム
を実現できる。つまり、ファクシミリ装置で読み取った
画像情報をコンピュータ側に取り込んで、コンピュータ
から通信手段を介して送信先へ送信することができる通
信システムにおいても、そのコンピュータ側に取り込ん
だ画像情報をファイル形式に変換する際に、送信先の通
信装置によって確実に再生できるフォーマットを手間な
く選択できる通信システムを実現できる。

【００１２】さらに、請求項１に記載の技術的手段は、
請求項２に記載の発明のように、電子メールを上記送信
先へインターネットを介して送信する電子メール送信機
能が備えられた通信装置に好適に採用される。つまり、
上記画像情報は、電子メールに添付してインターネット
を介して送信できるからである。請求項２に記載の発明
では、上記送信先情報としてメールアドレスが用いら
れ、そのメールアドレスとフォーマット名とが対応付け
られて上記記憶手段に記憶される。そして、メールアド
レスを指定することにより、そのメールアドレスと対応
するフォーマット名が読出され、画像情報は、その読出
されたフォーマット名が示すフォーマットに基づいてフ
ァイル形式に変換される。したがって、電子メールに添
付したファイルのフォーマットが送信先で再生可能なフ
ォーマットと異なることにより、送信先でファイルを再
生できない事態をなくすことができる。しかも、電子メ
ールを送信するたびにフォーマット名を指定する手間を
省くことができる。

【００１３】そして、請求項４に記載の発明のように、
電子メールを送信する機能が備えられたコンピュータ
と、ファクシミリ装置とを有する通信システムに請求項
３に記載の技術的手段を採用することにより、ファクシ
ミリ装置で読み取った画像情報をコンピュータ側に取り
込んで、電子メールに添付した状態でコンピュータから
通信手段を介して送信先へ送信することができる通信シ
ステムにおいても、そのコンピュータ側に取り込んだ画
像情報を電子メールに添付するファイル形式に変換する
際に、電子メールの送信先の通信装置によって確実に再
生できるフォーマットを手間なく選択できる通信システ
ムを実現できる。

【００１４】また、本発明の目的は、請求項５に記載の
発明の記憶媒体により実現できる。つまり、たとえば、
後述する発明の実施の形態に記載するように、上記記憶
媒体に記憶されたコンピュータプログラムをコンピュー
タにインストールすることにより、そのコンピュータに
よって送信先の指定、フォーマット名の読出、画像情報
のファイル形式への変換、および画像情報の送信先への
送信制御を実行することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の通信装置および通
信システムの一実施形態について図を参照して説明す
る。最初に、通信システムが接続されている通信回線の
構成について、それをブロックで示す図１を参照して説
明する。通信システム１は、本発明の通信装置たるパー
ソナルコンピュータ（以下、ＰＣと略称する）２と、こ
のＰＣ２と接続ケーブル４により接続されたファクシミ
リ装置３とから構成される。ＰＣ２は、電話回線５によ
って電話交換機６に接続されており、電話交換機６は、
ＰＯＰＳ（Ｐｏｓｔ Ｏｆｆｉｃｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ
Ｓｅｒｖｅｒ）１３およびＳＭＴＰ（Ｓｉｍｐｌｅ
Ｍａｉｌ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｓｅ
ｒｖｅｒ）７を介してインターネットＡに接続されてい
る。インターネットＡは、ＳＭＴＰ８と接続されてお
り、ＳＭＴＰ８は、ＰＯＰＳ１４および電話交換機９を
介して送信先の通信システム１０と接続されている。送
信先の通信システム１０は、ＰＣ１０およびファクシミ
リ装置１２から構成される。また、電話交換機６および
電話交換機９は、公衆通信交換網Ｂによって接続されて
いる。なお、送信先の通信システム１０は、インターネ
ットＡ、または、公衆通信交換網Ｂを介してデータを送
受信する機能を有する。

【００１６】次に、ＰＣ２およびファクシミリ装置３の
構成について、その外観を示す図２を参照して説明す
る。ＰＣ２には、ＣＰＵが内蔵されたコンピュータ本体
２１と、キーボード２２と、マウス２３と、ＣＲＴモニ
タ２４とが備えられており、コンピュータ本体２１に
は、接続ケーブル４によりファクシミリ装置３が接続さ
れている。また、コンピュータ本体２１には、３．５イ
ンチのフロッピィーディスク（以下、ＦＤと略称する）
をドライブするＦＤドライブ２６と、ＣＤ−ＲＯＭをド
ライブするＣＤ−ＲＯＭドライブ２７とが設けられてい
る。また、ファクシミリ装置３には、ファクシミリ番号
を入力するためのテンキーや液晶ディスプレー（ＬＣ
Ｄ）などが設けられた操作パネル３ａが備えられてい
る。

【００１７】次に、ＰＣ２の電気的構成について、それ
をブロックで示す図３を参照して説明する。コンピュー
タ本体２１の内部には、電子メールの送信およびファク
シミリ装置３の動作の管理を行うためのアプリケーショ
ンプログラム、ならびに、オペレーティングシステムな
どを実行するＣＰＵ２５が設けられている。このＣＰＵ
２５には、ＲＯＭ２１ａと、ＲＡＭ２１ｂと、ハードデ
ィスクドライブ（以下、ＨＤＤと略称する）２８と、フ
ァクシミリ装置３から送信されたスキャンデータなどを
接続ケーブル４を介して受信するためのインターフェー
ス（ＩＦ）２９と、受信したスキャンデータを送信先の
通信装置によって再生可能なフォーマットに変換するデ
ータ変換回路２１ｅとが接続されている。さらに、ＣＰ
Ｕ２５には、電話回線５に対するダイヤル信号の送出、
電話回線５からの呼出信号に対する応答などを行うＮＣ
Ｕ２１ｃが接続されており、このＮＣＵ２１ｃには、デ
ータの送受信を行うためのモデム２１ｄが接続されてい
る。

【００１８】ＨＤＤ２８には、オペレーティングシステ
ム（ＯＳ）２８ａ、各種アプリケーションプログラム２
８ｂおよびアドレス帳２８ｃなどが記憶されている。こ
こで、アドレス帳２８ｃの構成について、それを示す図
５を参照して説明する。アドレス帳２８ｃは、Ｎｏ．１
〜１００に対応させて１００個の情報を登録できるよう
に構成されており、各情報には、送信先名、送信先のフ
ァクシミリ番号、送信先のメールアドレス、および送信
先の通信装置が再生可能なデータのフォーマット名によ
って構成されている。たとえば、Ｎｏ．１の送信先を指
定すると、フォーマット名「ＪＰＥＧ」が自動的に選択
される。ところで、ＨＤＤ２８が本発明の記憶手段に対
応し、データ変換回路２１ｅが変換手段に対応する。

【００１９】次に、ファクシミリ装置３の電気的構成に
ついて、それをブロックで示す図４を参照して説明す
る。なお、本実施形態では、ファクシミリ装置３とし
て、ファクシミリ機能、イメージスキャナ機能、プリン
タ機能およびコピー機能などの複数の機能を備えたマル
チファンクションタイプのファクシミリ装置を代表に説
明する。ファクシミリ装置３には、ファクシミリユニッ
トＦＵおよびプリンタユニットＰＵが備えられており、
両ユニットは、インターフェース４２により相互に接続
されている。

【００２０】ファクシミリユニットＦＵには、ＰＣ２か
ら送信される各種コマンドに基づいてイメージスキャナ
３８の動作などの制御、ＰＣ２へのスキャンデータの送
信制御などを実行するＣＰＵ３０が備えられている。Ｃ
ＰＵ３０は、ファクシミリ制御回路４１に接続されてお
り、ファクシミリ制御回路４１には、ＲＯＭ３１および
ＲＡＭ３２が接続されている。ＲＯＭ３１には、ＣＰＵ
３０が上記各種制御を実行するための制御プログラム３
１ａが記憶されている。ＲＡＭ３２には、イメージスキ
ャナ３８により読取られた原稿の読取データなどが一時
的に記憶される。

【００２１】また、ファクシミリ制御回路４１には、Ｐ
Ｃ２が接続されるＰＣ用インターフェース３９と、ＮＣ
Ｕ３４と、モデム３５と、原稿がセットされたことを検
出する原稿センサ４０とが接続されている。さらに、フ
ァクシミリ制御回路４１には、ファクシミリ装置３がフ
ァクシミリ装置単体として機能する場合に、送信先のフ
ァクシミリ番号などを記憶するＥＥＰＲＯＭ３３と、イ
メージスキャナ３８によりスキャンされたスキャンデー
タなどを圧縮されたデータに変換するために符号化する
符号器３６と、受信されたスキャンデータなどの符号化
されたデータを復号化する復号器３７とが接続されてい
る。

【００２２】プリンタユニットＰＵには、プリンタ４９
を制御するプリンタ制御回路４３が備えられており、こ
のプリンタ制御回路４３には、プリンタ４９を制御する
プログラムを実行するＣＰＵ４４が接続されている。ま
た、プリンタ制御回路４３には、ＣＰＵ４４により実行
されるプログラムなどが記憶されたＲＯＭ４５と、ＣＰ
Ｕ４４の実行時に使用されるワークメモリや印刷用デー
タを記憶するプリントメモリなどを有するＲＡＭ４６
と、ＰＣ２が接続されるＰＣ用インターフェース４７
と、印刷用の文字などのベクトルフォントが記憶された
キャラクタジェネレータ（ＣＧ）４８と、プリンタ４９
とが接続されている。なお、本実施形態では、ＰＣ用イ
ンターフェース３９は、セントロニクス規格に準拠した
パラレルインターフェースであり、ファクシミリ装置３
は、そのＰＣ用インターフェース３９に接続されたケー
ブル４を介してＰＣ２とデータの送受信を行う。ところ
で、イメージスキャナ３８が、本発明の読取手段に対応
する。

【００２３】次に、ＰＣ２に備えられたＣＰＵ２５によ
り実行される送信処理の内容およびファクシミリ装置３
に備えられたＣＰＵ３０により実行されるスキャニング
処理の内容について図６および図７のフローチャートを
参照して説明する。図６は、ＣＰＵ２５により実行され
る送信処理の内容を示すフローチャートであり、図７
は、ＣＰＵ４４により実行されるスキャニング処理の内
容を示すフローチャートである。ここで、上記送信処理
とは、電子メールの作成から、電子メールに添付するフ
ァイルの作成を経て電子メールを送信するためにＣＰＵ
２５によって実行される処理のことである。また、上記
スキャニング処理とは、イメージスキャナ３８に原稿の
画像情報をスキャンさせ、そのスキャンデータをＰＣ２
へ送信させるためにＣＰＵ３０によって実行される処理
のことである。

【００２４】まず、ＰＣ２を操作する者が、上記送信処
理を行うためのプログラム（以下、送信プログラムと称
する）の立上を指示すると、ＣＰＵ２５は、その送信プ
ログラムをＨＤＤ２８から読出すとともに、その読出し
た送信プログラムをＲＡＭ２１ｂに書込む（ステップ１
０）。このとき、電子メール送信用の画面がＣＲＴ２４
に表示される。続いて、ＣＰＵ２５は、送信プログラム
に含まれているアドレス管理用プログラムが立上げられ
ると、ＨＤＤ２８からアドレス帳２８ｃを読出し（ステ
ップ２０）、その中から送信先名が選択されると（ステ
ップ３０）、その選択された送信先名に対応するメール
アドレスおよびフォーマット名をＨＤＤ２８から読出す
（ステップ４０）。続いて、ＣＰＵ２５は、その読出さ
れた送信先名およびメールアドレスを電子メールの宛先
の送信先名およびメールアドレス欄にそれぞれ設定し
（ステップ５０）、フォーマット名をＲＡＭ２１ｂに登
録する（ステップ６０）。

【００２５】続いて、ＣＰＵ２５は、送信プログラムに
含まれているスキャンモード設定用のプログラムを読出
し、スキャン解像度およびスキャン範囲などのスキャン
モードを指示すると、その指示されたスキャンモードを
ＲＡＭ２１ｂに設定する（ステップ７０）。続いて、ス
キャン開始を指示すると、ＣＰＵ２５は、スキャン開始
コマンドをインターフェース２９を介してファクシミリ
装置３へ出力する（ステップ８０）。

【００２６】そして、ファクシミリ装置３に備えられた
ＣＰＵ３０は、上記スキャン開始コマンドをＰＣ用イン
ターフェース３９を介して受信し（図７のステップ２０
０：Ｙｅｓ）、原稿がセットされていることを検出する
と（ステップ２１０：Ｙｅｓ）、イメージスキャナ３８
に原稿の画像情報のスキャニングを実行させる（ステッ
プ２２０）。なお、原稿が検出されない場合は、エラー
コマンドをＰＣ２へ送信する（ステップ２７０）。スキ
ャニングによるスキャンデータは、ＲＡＭ３２に蓄積さ
れる。そして、ＣＰＵ３０は、ＲＡＭ３２に蓄積された
スキャンデータのデータ量Ｄが、１ページ分のデータ量
Ｄ１以上となったことを検出すると（ステップ２３０：
Ｙｅｓ）、その蓄積されているスキャンデータをＲＡＭ
３２から読出し、ＰＣ用インターフェース３９を介して
ＰＣ２へ送信する（ステップ２４０）。

【００２７】そして、ＰＣ２に備えられたＣＰＵ２５
は、上記ファクシミリ装置３から送信されたスキャンデ
ータを受信すると（ステップ９０：Ｙｅｓ）、その受信
したスキャンデータをＨＤＤ２８に格納する（ステップ
１００）。一方、ＣＰＵ３０は、総てのスキャニングを
終了するまでステップ２１０からステップ２４０を繰り
返し、スキャンデータをＰＣ２へ送信する。そして、総
てのスキャニングを終了すると（ステップ２５０：Ｙｅ
ｓ）、スキャン終了コマンドをＰＣ２へ送信する（ステ
ップ２６０）。そして、ＣＰＵ２５は、そのスキャン終
了コマンドを受信すると（ステップ１１０：Ｙｅｓ）、
ＨＤＤ２８に格納されているスキャンデータを読出すと
ともに、その読出したスキャンデータをデータ変換回路
２１ｅによってＲＡＭ２１ｂに登録されているフォーマ
ットに基づいて変換し（ステップ１２０）、電子メール
添付用のイメージファイルを作成する（ステップ１３
０）。

【００２８】続いて、ＣＰＵ２５は、その作成されたイ
メージファイルを電子メールに添付し、この電子メール
を上記ステップ３０において選択された送信先へ送信す
る（ステップ１４０）。なお、電子メールは、電話交換
機６、ＳＭＴＰ７、インターネットＡおよびＳＭＴＰ８
を介してＰＯＰＳ１４に送信され、そのＰＯＰＳ１４に
備えられた記憶装置の上記メールアドレスに対応する記
憶領域に記憶される。そして、送信先の相手は、ＰＣ１
１からＰＯＰＳ１４へアクセスすることにより、ＰＯＰ
Ｓ１４に記憶されている電子メールを受信することがで
きる。この受信された電子メールに添付されているイメ
ージファイルは、ＰＣ１１によって再生できるフォーマ
ットで作成されているため、ＰＣ１１によって確実に再
生することができる。

【００２９】以上のように、本実施形態の通信装置およ
び通信システムを用いれば、ファクシミリ装置３によっ
てスキャンされたスキャンデータを送信先のＰＣ１１に
よって再生できるデータのフォーマットに変換して電子
メール添付用のイメージファイルを作成できるため、電
子メールの送信先の通信装置が電子メールに添付されて
いるイメージファイルを再生できないという事態をなく
すことができる。しかも、送信先名を選択する際に自動
的に送信先のフォーマットが登録されるため、送信を行
うたびにその送信先に応じたフォーマット名を入力する
手間を省くことができる。

【００３０】なお、上記実施形態では、本発明の通信シ
ステムとして、ＰＣおよびファクシミリ装置を組み合わ
せた装置を代表に説明したが、ＰＣ２のＣＰＵ２５によ
り実行される処理をファクシミリ装置３のＣＰＵ３０に
実行させ、ファクシミリ装置３のみで本発明の通信シス
テムを実現することもできる。ところで、ＣＰＵ２５に
より実行されるステップ３０が、本発明の指定手段とし
て機能し、ステップ４０が読出手段として機能し、ステ
ップ１２０が変換手段として機能し、ステップ１４０が
送信手段として機能する。また、ＣＰＵ３０により実行
されるステップ２４０が、本発明の出力手段として機能
し、ＣＰＵ２５により実行されるステップ９０が取込手
段として機能する。

【００３１】

【発明の効果】以上のように、請求項１ないし請求項５
に記載の発明によれば、指定手段によって、画像情報の
送信先情報を指定すると、その送信先情報が示す送信先
の通信装置で再生可能なデータのフォーマット名が記憶
手段から読出され、その読出されたフォーマット名が示
すフォーマットに基づいて画像情報がファイル形式に変
換されるので、画像情報をファイル形式に変換する際
に、送信先の通信装置によって再生できるフォーマット
を手間なく選択できる通信装置および通信システムを実
現することができる。

【００３２】特に、請求項２に記載の発明によれば、電
子メールをインターネットを介して送信する機能が備え
られている場合、電子メールの送信先を示すメールアド
レスに対応させて、送信先の通信装置によって再生可能
なフォーマット名を記憶させておけば、メールアドレス
が指定された際に対応するフォーマット名が自動的に読
み出されるので、電子メールに添付したファイルのフォ
ーマットが送信先のフォーマットと異なることにより、
送信先でファイルを再生できない事態をなくすことがで
きる。しかも、電子メールを送信するたびにフォーマッ
ト名を指定する手間を省くことができる。

【００３３】また、請求項３に記載の発明によれば、フ
ァクシミリ装置側で読み取った画像情報をコンピュータ
装置側に取り込んで、コンピュータから通信手段を介し
て送信先へ送信することができる通信システムにおいて
も、そのコンピュータ側に取り込んだ画像情報をファイ
ル形式に変換する際に、送信先の通信装置によって再生
できるフォーマットに手間なく変換できる通信システム
を実現できる。

【００３４】さらに、請求項４に記載の発明によれば、
ファクシミリ装置側で読み取った画像情報をコンピュー
タ側に取り込んで、電子メールに添付した状態でコンピ
ュータから通信手段を介して送信先へ送信することがで
きる通信システムにおいても、そのコンピュータ側に取
り込んだ画像情報を電子メールに添付するファイル形式
に変換する際に、電子メールの送信先の通信装置によっ
て再生できるフォーマットに手間なく変換できる通信シ
ステムを実現できる。

【００３５】そして、請求項５に記載の発明の記憶媒体
によれば、送信先の指定、フォーマット名の読出、画像
情報のファイル形式への変換、および画像情報の送信先
への送信制御を実行するコンピュータプログラムが記憶
されているため、そのコンピュータプログラムをコンピ
ュータにインストールすることにより、画像情報をファ
イル形式に変換する際に、送信先の通信装置によって確
実に再生できるフォーマットを手間なく選択できる通信
装置および通信システムを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施形態の通信装置が接続されている通
信回線の構成をブロックで示す説明図である。

【図２】本発明実施形態のＰＣおよびファクシミリ装置
の外観を示す説明図である。

【図３】図２に示すＰＣの電気的構成をブロックで示す
説明図である。

【図４】図２に示すファクシミリ装置の電気的構成をブ
ロックで示す説明図である。

【図５】アドレス帳２８ｃの構成を示す説明図である。

【図６】本発明実施形態のＣＰＵ２５により実行される
送信処理の内容を示すフローチャートである。

【図７】本発明実施形態のＣＰＵ３０により実行される
スキャニング処理の内容を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 通信システム ２ ＰＣ（通信装置） ３ ファクシミリ装置 ２１ｅ データ変換回路（変換手段） ２５ ＣＰＵ ３０ ＣＰＵ ３８ イメージスキャナ（読取手段） Ａ インターネット

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像情報をファイル形式に変換して通信
   手段を介して送信可能な通信装置であって、 前記画像情報の送信先を示す送信先情報と、この送信先
   情報に示される送信先に備えられた通信装置が再生可能
   なデータのフォーマット名とを対応付けて記憶可能な記
   憶手段と、 この記憶手段に記憶されている前記送信先情報を指定す
   る指定手段と、 この指定手段によって前記送信先情報が指定された場合
   に、その送信先情報に対応付けて記憶されている前記フ
   ォーマット名を読出す読出手段と、 この読出手段によって読出されたフォーマット名が示す
   フォーマットに基づいて、前記画像情報をファイル形式
   に変換する変換手段と、 この変換手段によってファイル形式に変換された画像情
   報を前記通信手段を介して前記指定された送信先情報に
   より示される送信先へ送信する送信手段と、 が備えられたことを特徴とする通信装置。
2. 【請求項２】 電子メールを前記送信先へインターネッ
   トを介して送信する電子メール送信機能が備えられてお
   り、 前記記憶手段に記憶されている送信先情報は、 前記画像情報をインターネットを介して送信するための
   送信先を特定するメールアドレスであり、 前記指定手段は、 前記記憶手段に記憶されているメールアドレスを指定す
   るものであり、 前記読出手段は、 前記指定手段によって前記メールアドレスが指定された
   場合に、そのメールアドレスに対応付けて記憶されてい
   るフォーマット名を読出すものであり、 前記変換手段は、 前記読出手段によって読出されたフォーマット名が示す
   フォーマットに基づいて、前記画像情報をファイル形式
   に変換するものであり、 前記送信手段は、 前記変換手段によってファイル形式に変換された画像情
   報を電子メールに添付してインターネットを介して前記
   指定されたメールアドレスにより示される送信先へ送信
   するものであることを特徴とする請求項１に記載の通信
   装置。
3. 【請求項３】 ファクシミリ装置と、このファクシミリ
   装置との間で各種情報の入出力を行うコンピュータとを
   有し、 前記ファクシミリ装置には、 原稿の画像情報を読取る読取手段と、 この読取手段によって読取られた画像情報を前記コンピ
   ュータに出力する出力手段とが備えられており、 前記コンピュータには、 前記出力手段によって出力された前記画像情報を取り込
   む取込手段と、 前記画像情報の送信先を示す送信先情報と、この送信先
   情報に示される送信先に備えられた通信装置が再生可能
   なデータのフォーマット名とを対応付けて記憶可能な記
   憶手段と、 この記憶手段に記憶されている前記送信先情報を指定す
   る指定手段と、 この指定手段によって前記送信先情報が指定された場合
   に、その送信先情報に対応付けて記憶されている前記フ
   ォーマット名を読出す読出手段と、 この読出手段によって読出されたフォーマット名が示す
   フォーマットに基づいて、前記画像情報をファイル形式
   に変換する変換手段と、 この変換手段によってファイル形式に変換された画像情
   報を前記通信手段を介して前記指定された送信先情報に
   より示される送信先へ送信する送信手段と、 が備えられたことを特徴とする通信システム。
4. 【請求項４】 前記コンピュータには、電子メールを前
   記送信先へインターネットを介して送信する電子メール
   送信機能が備えられており、 前記記憶手段に記憶されている送信先情報は、 前記画像情報をインターネットを介して送信するための
   送信先を特定するメールアドレスであり、 前記指定手段は、 前記記憶手段に記憶されているメールアドレスを指定す
   るものであり、 前記読出手段は、 前記指定手段によって前記メールアドレスが指定された
   場合に、そのメールアドレスに対応付けて記憶されてい
   るフォーマット名を読出すものであり、 前記変換手段は、 前記読出手段によって読出されたフォーマット名が示す
   フォーマットに基づいて、前記画像情報をファイル形式
   に変換するものであり、 前記送信手段は、 前記変換手段によってファイル形式に変換された画像情
   報を電子メールに添付してインターネットを介して前記
   指定されたメールアドレスにより示される送信先へ送信
   するものであることを特徴とする請求項３に記載の通信
   システム。
5. 【請求項５】 画像情報をファイル形式に変換して通信
   手段を介して送信可能な通信装置を制御するプログラム
   を格納した記憶媒体において、 前記画像情報の送信先を示す送信先情報と、この送信先
   情報に示される送信先に備えられた通信装置が再生可能
   なデータのフォーマット名とを対応付けて記憶可能な記
   憶手段に記憶されている前記送信先情報を指定する送信
   先指定プログラムと、 この送信先指定プログラムによって前記送信先情報が指
   定された場合に、その送信先情報に対応付けて記憶され
   ている前記フォーマット名を読出す読出プログラムと、 この読出プログラムによって読出されたフォーマット名
   が示すフォーマットに基づいて、前記画像情報をファイ
   ル形式に変換する変換プログラムと、 この変換プログラムによってファイル形式に変換された
   画像情報を前記通信手段を介して前記送信先指定プログ
   ラムによって指定された送信先情報により示される送信
   先へ送信する送信制御プログラムと、を含むコンピュー
   タプログラムが格納されていることを特徴とする記憶媒
   体。