JP2004228887A - 車両用表示装置 - Google Patents
車両用表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004228887A JP2004228887A JP2003013691A JP2003013691A JP2004228887A JP 2004228887 A JP2004228887 A JP 2004228887A JP 2003013691 A JP2003013691 A JP 2003013691A JP 2003013691 A JP2003013691 A JP 2003013691A JP 2004228887 A JP2004228887 A JP 2004228887A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- display
- vehicle
- liquid crystal
- display device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
Abstract
【課題】複数の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置は、少なくとも1個の表示器を有する表示手段に、第一の情報及び第二の情報の少なくとも一方を表示する。第一の情報と第二の情報とを同時に表示するときは、第一の情報のみを表示するときよりも第一の情報を縮小して第二の情報に重ならないように表示させる制御手段を設ける。表示手段は、第一の情報を含む第一の表示光を発する第一の表示器と、第二の情報を含む第二の表示光を発する第二の表示器と、第一の表示光を透過または反射させ第二の表示光を反射または透過させる透過反射部材13と、を有する。
【選択図】 図6
【解決手段】車両用表示装置は、少なくとも1個の表示器を有する表示手段に、第一の情報及び第二の情報の少なくとも一方を表示する。第一の情報と第二の情報とを同時に表示するときは、第一の情報のみを表示するときよりも第一の情報を縮小して第二の情報に重ならないように表示させる制御手段を設ける。表示手段は、第一の情報を含む第一の表示光を発する第一の表示器と、第二の情報を含む第二の表示光を発する第二の表示器と、第一の表示光を透過または反射させ第二の表示光を反射または透過させる透過反射部材13と、を有する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用表示装置に関するものであり、特に複数の情報を表示することが可能な車両用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されて、例えば特許文献1に開示されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである(図8参照)。表示装置2は、表示器5と凹面鏡6とを有しており、これらの表示器5及び凹面鏡6はハウジング7に収容されている(図9参照)。表示器5が発した表示光Lは、凹面鏡6で反射されて、フロントガラス3に投射される。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−310055号公報
【0004】
表示器5は、車両の先端部に配設された赤外線カメラ8で撮像した車両前方の映像Aを表示するものであり、例えば図10(a)に示すように、表示器5には人物A1,A2や道路A3が表示される。斯かるヘッドアップディスプレイ装置を利用すれば、夜間においても、車両のヘッドライトが届きにくいような遠くの物体を視認できるという利点を有している。このようなヘッドアップディスプレイ装置は、ナイトビジョン装置と称される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、車両前方の映像Aと共に、車速情報の映像Bを表示器5に表示する場合に、車両前方を撮像した映像Aの一部を確認できないという問題を有していた。つまり、スーパーインポーズ回路等を用いて、図10(b)に示すように車速情報の映像Bを車両前方の映像Aに重畳させると、人物の映像A2が車速情報の映像Bに隠れてしまう虞があった。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、複数の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない車両用表示装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、少なくとも1個の表示器11,12を有する表示手段42と、第一の情報及び第二の情報を前記表示手段42に表示させる制御手段61と、を有する車両用表示装置であって、前記制御手段61は、前記第一の情報のみを表示させるときは、前記第一の情報を第一のサイズで表示させ、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を前記第一のサイズよりも小さい第二のサイズで、前記第二の情報に重ならないように表示させるものである。
【0007】
また、本発明は、請求項2に記載したように、少なくとも1個の表示器11,12を有する表示手段42に、第一の情報及び第二の情報を表示する車両用表示装置であって、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示するときは、前記第一の情報のみを表示するときよりも前記第一の情報を縮小して前記第二の情報に重ならないように表示させる制御手段61を設けたものである。
【0008】
また、本発明は、請求項3に示すように、前記表示手段42は、前記第一の情報を含む第一の表示光L1を発する第一の表示器12と、第二の情報を含む第二の表示光L2を発する第二の表示器11と、前記第一の表示光L1を透過または反射させ前記第二の表示光を反射または透過させる透過反射部材13と、を有するものである。
【0009】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記制御手段61は、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を縦横比は変えずに縮小表示させるものである。
【0010】
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記制御手段61は、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を縦横比を変えて縮小表示させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドアップディスプレイに応用した一実施形態を説明する。
表示装置10は、液晶表示器11(第二の表示器)と、液晶表示器12(第一の表示器)と、ハーフミラー13(透過反射部材)と、反射器14とを有している。第一の液晶表示器11は、ハーフミラー13の前面側に配置されており、第二の液晶表示器12は、ハーフミラー13の後面側に配置されている。液晶表示器11,12、ハーフミラー13及び反射器14は、ハウジング15に収容されている。
【0012】
液晶表示器11は、車両の速度情報を表示するものであり、液晶表示素子16,反射部材17,発光ダイオード18,硬質配線板19を有している(図2参照)。
図3に示すように、液晶表示素子16は、表示用液晶セル21,光学補償用液晶セル22及び偏光板23,24を有している。表示用液晶セル21は、インジウムスズ酸化物(ITO;Indium Tin Oxide)からなる透明電極膜25,26が設けられた一対の透光性基板27,28に液晶29を封入したものである。各透明電極膜25,26は、互いに直交するストライプ状となっており、透明電極膜25と透明電極膜26が対向する箇所が画素となっている。光学補償用液晶セル22は、一対の透光性基板30,31に液晶32を封入したものであり、表示用液晶セル21の後方に配設されている。偏光板23は、表示用液晶セル21の前面に貼着されており、偏光板24は、光学補償用液晶セル22の後面に貼着されている。
【0013】
複数の発光ダイオード18は、互いに近接して配置されており、硬質配線板19に接続されている。反射部材17は、白色の樹脂からなるものであり、角筒状となっている。反射部材17は、内周の反射面17aで発光ダイオード37が発した光を液晶表示素子16に反射させる。
【0014】
液晶表示器12は、液晶表示素子33,液晶表示素子33の裏面側に配設された光拡散板34,光拡散板34の後方に配設された発光ダイオード35及び硬質配線板36を有している(図4参照)。液晶表示素子33は、表示用液晶セル37,光学補償用液晶セル38及び偏光板39,40を有している。液晶表示素子33の構成は、液晶表示素子16と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0015】
なお、第一の液晶表示器11の発光ダイオード18はディスクリート型であるのに対し、第二の液晶表示器12の発光ダイオード35はチップ型である。光拡散板34は、液晶表示素子33と発光ダイオード35の間に配置されており、発光ダイオード35が発した光は光拡散板34により拡散され、液晶表示素子33は略均一な明るさで透過照明される。液晶表示素子33,光拡散板34,硬質配線板36は、フレーム41に組付けられている。液晶表示器12は、後述する赤外線カメラで撮像した映像を表示するものである。つまり、液晶表示器12は、ナイトビジョン装置のディスプレイである。液晶表示器12の画面のアスペクト比(縦横比)は、3:4になっている。
【0016】
ハーフミラー13は、液晶表示器11の表示光L1を反射させ、液晶表示器12の表示光L2を透過させる。ハーフミラー13は、表示光L1の方向及び表示光L2の方向に対して、夫々略45°になるように傾斜配置されている。
表示手段42は、液晶表示器11と、液晶表示器12と、ハーフミラー13とからなるものである。
【0017】
反射器14は、凹面鏡48,ミラーホルダー49,歯車50及びステッピングモータ51からなるものである。凹面鏡48は、表示光Lを反射させ、車両のフロントガラスに投射する。凹面鏡48はミラーホルダー49に両面粘着テープにより接着されている。凹面鏡48は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂にアルミニウム(Al)を蒸着させ反射膜を形成したものである。ミラーホルダー49はPBT等の樹脂からなるものであり、歯車部49a及び軸部49bが一体に形成されている。軸部49bはハウジング15に設けられた軸受部(図示しない)に軸支されている。
【0018】
ステッピングモータ51は、凹面鏡48を回動させ、表示光Lの投射方向を調整する。歯車50はステッピングモータ51の回動軸に取付けられており、歯車部49aと噛み合わされている。運転者は、押ボタンスイッチ(図示しない)を操作し表示光Lが目の位置に反射されるように、凹面鏡48の角度を調整する。
【0019】
次に、図5に基づいて、表示装置の電気的構成について説明する。53は車速センサであり、この車速センサ53は車両の速度を検出し、マイコン54に車速データを出力する。55は赤外線カメラであり、この赤外線カメラ55で撮像された車両前方の撮像データはマイコン54に出力される。マイコン54は、CPU56,ROM57及びRAM58を有するものであり、車速センサ53から入力した車速データを、所定の演算処理を行うことにより、ドライバ回路59を介して液晶表示器11に車速を表示させると共に、赤外線カメラ55から入力した撮像データを、ドライバ回路60を介して液晶表示器12に表示させる。
【0020】
車両の運転者は、図示しない押ボタンスイッチを操作することによって、車両前方の映像Aのみを表示する第一表示モード(図6(a)参照)、または車両前方の映像Aと車速情報の映像Bとを表示する第二表示モード(図6(b)参照)を選ぶことができる。第二表示モードにおいては、マイコン54のROM57に記憶されたプログラムによって車両前方の映像Aは縦方向に圧縮され、映像Bは映像Aの下側に表示される。
【0021】
本実施形態によれば、映像A及び映像Bを同時に表示する第二表示モードにおいて、映像Bが映像Aに重なることがなく、運転者は映像Aの全体を見ることができる。なお、図7に示す他の実施形態のように、映像A及び映像Bを同時に表示する第二表示モードにおいて、アスペクト比を変えないように映像Aを縮小表示しても良い。
【0022】
また、本実施形態の表示手段42は2個の表示器11,12を備えたものであったが、1個の表示器に映像A及び映像Bを表示しても良い。また、本実施形態は表示光Lをフロントガラスで反射させて視認するヘッドアップディスプレイであったが、本発明は、表示光Lを直視する表示装置にも応用できることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、少なくとも1個の表示器を有する表示手段と、第一の情報及び第二の情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を有する車両用表示装置であって、前記制御手段は、前記第一の情報のみを表示させるときは、前記第一の情報を第一のサイズで表示させ、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を前記第一のサイズよりも小さい第二のサイズで、前記第二の情報に重ならないように表示させるものであり、第一の情報及び第二の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない。
【0024】
また、本発明は、少なくとも1個の表示器を有する表示手段に、第一の情報及び第二の情報を表示する車両用表示装置であって、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示するときは、前記第一の情報のみを表示するときよりも前記第一の情報を縮小して前記第二の情報に重ならないように表示させる制御手段を設けたものであり、第一の情報及び第二の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略構成図。
【図2】同上実施形態を示す液晶表示器の断面図。
【図3】同上実施形態を示す液晶表示素子の拡大断面図。
【図4】同上実施形態を示す液晶表示器の断面図。
【図5】同上実施形態の電気的構成を示すブロック図。
【図6】同上実施形態を示す表示モード説明図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す表示状態説明図。
【図8】従来例を示すヘッドアップディスプレイの説明図。
【図9】同上従来例を示す表示装置の断面図。
【図10】同上従来例を示す表示状態説明図。
【符号の説明】
11 液晶表示器(第二の表示器)
12 液晶表示器(第一の表示器)
13 ハーフミラー(透過反射部材)
42 表示手段
61 制御手段
L1 第一の表示光
L2 第二の表示光
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用表示装置に関するものであり、特に複数の情報を表示することが可能な車両用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されて、例えば特許文献1に開示されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである(図8参照)。表示装置2は、表示器5と凹面鏡6とを有しており、これらの表示器5及び凹面鏡6はハウジング7に収容されている(図9参照)。表示器5が発した表示光Lは、凹面鏡6で反射されて、フロントガラス3に投射される。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−310055号公報
【0004】
表示器5は、車両の先端部に配設された赤外線カメラ8で撮像した車両前方の映像Aを表示するものであり、例えば図10(a)に示すように、表示器5には人物A1,A2や道路A3が表示される。斯かるヘッドアップディスプレイ装置を利用すれば、夜間においても、車両のヘッドライトが届きにくいような遠くの物体を視認できるという利点を有している。このようなヘッドアップディスプレイ装置は、ナイトビジョン装置と称される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、車両前方の映像Aと共に、車速情報の映像Bを表示器5に表示する場合に、車両前方を撮像した映像Aの一部を確認できないという問題を有していた。つまり、スーパーインポーズ回路等を用いて、図10(b)に示すように車速情報の映像Bを車両前方の映像Aに重畳させると、人物の映像A2が車速情報の映像Bに隠れてしまう虞があった。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、複数の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない車両用表示装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、少なくとも1個の表示器11,12を有する表示手段42と、第一の情報及び第二の情報を前記表示手段42に表示させる制御手段61と、を有する車両用表示装置であって、前記制御手段61は、前記第一の情報のみを表示させるときは、前記第一の情報を第一のサイズで表示させ、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を前記第一のサイズよりも小さい第二のサイズで、前記第二の情報に重ならないように表示させるものである。
【0007】
また、本発明は、請求項2に記載したように、少なくとも1個の表示器11,12を有する表示手段42に、第一の情報及び第二の情報を表示する車両用表示装置であって、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示するときは、前記第一の情報のみを表示するときよりも前記第一の情報を縮小して前記第二の情報に重ならないように表示させる制御手段61を設けたものである。
【0008】
また、本発明は、請求項3に示すように、前記表示手段42は、前記第一の情報を含む第一の表示光L1を発する第一の表示器12と、第二の情報を含む第二の表示光L2を発する第二の表示器11と、前記第一の表示光L1を透過または反射させ前記第二の表示光を反射または透過させる透過反射部材13と、を有するものである。
【0009】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記制御手段61は、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を縦横比は変えずに縮小表示させるものである。
【0010】
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記制御手段61は、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を縦横比を変えて縮小表示させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドアップディスプレイに応用した一実施形態を説明する。
表示装置10は、液晶表示器11(第二の表示器)と、液晶表示器12(第一の表示器)と、ハーフミラー13(透過反射部材)と、反射器14とを有している。第一の液晶表示器11は、ハーフミラー13の前面側に配置されており、第二の液晶表示器12は、ハーフミラー13の後面側に配置されている。液晶表示器11,12、ハーフミラー13及び反射器14は、ハウジング15に収容されている。
【0012】
液晶表示器11は、車両の速度情報を表示するものであり、液晶表示素子16,反射部材17,発光ダイオード18,硬質配線板19を有している(図2参照)。
図3に示すように、液晶表示素子16は、表示用液晶セル21,光学補償用液晶セル22及び偏光板23,24を有している。表示用液晶セル21は、インジウムスズ酸化物(ITO;Indium Tin Oxide)からなる透明電極膜25,26が設けられた一対の透光性基板27,28に液晶29を封入したものである。各透明電極膜25,26は、互いに直交するストライプ状となっており、透明電極膜25と透明電極膜26が対向する箇所が画素となっている。光学補償用液晶セル22は、一対の透光性基板30,31に液晶32を封入したものであり、表示用液晶セル21の後方に配設されている。偏光板23は、表示用液晶セル21の前面に貼着されており、偏光板24は、光学補償用液晶セル22の後面に貼着されている。
【0013】
複数の発光ダイオード18は、互いに近接して配置されており、硬質配線板19に接続されている。反射部材17は、白色の樹脂からなるものであり、角筒状となっている。反射部材17は、内周の反射面17aで発光ダイオード37が発した光を液晶表示素子16に反射させる。
【0014】
液晶表示器12は、液晶表示素子33,液晶表示素子33の裏面側に配設された光拡散板34,光拡散板34の後方に配設された発光ダイオード35及び硬質配線板36を有している(図4参照)。液晶表示素子33は、表示用液晶セル37,光学補償用液晶セル38及び偏光板39,40を有している。液晶表示素子33の構成は、液晶表示素子16と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0015】
なお、第一の液晶表示器11の発光ダイオード18はディスクリート型であるのに対し、第二の液晶表示器12の発光ダイオード35はチップ型である。光拡散板34は、液晶表示素子33と発光ダイオード35の間に配置されており、発光ダイオード35が発した光は光拡散板34により拡散され、液晶表示素子33は略均一な明るさで透過照明される。液晶表示素子33,光拡散板34,硬質配線板36は、フレーム41に組付けられている。液晶表示器12は、後述する赤外線カメラで撮像した映像を表示するものである。つまり、液晶表示器12は、ナイトビジョン装置のディスプレイである。液晶表示器12の画面のアスペクト比(縦横比)は、3:4になっている。
【0016】
ハーフミラー13は、液晶表示器11の表示光L1を反射させ、液晶表示器12の表示光L2を透過させる。ハーフミラー13は、表示光L1の方向及び表示光L2の方向に対して、夫々略45°になるように傾斜配置されている。
表示手段42は、液晶表示器11と、液晶表示器12と、ハーフミラー13とからなるものである。
【0017】
反射器14は、凹面鏡48,ミラーホルダー49,歯車50及びステッピングモータ51からなるものである。凹面鏡48は、表示光Lを反射させ、車両のフロントガラスに投射する。凹面鏡48はミラーホルダー49に両面粘着テープにより接着されている。凹面鏡48は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂にアルミニウム(Al)を蒸着させ反射膜を形成したものである。ミラーホルダー49はPBT等の樹脂からなるものであり、歯車部49a及び軸部49bが一体に形成されている。軸部49bはハウジング15に設けられた軸受部(図示しない)に軸支されている。
【0018】
ステッピングモータ51は、凹面鏡48を回動させ、表示光Lの投射方向を調整する。歯車50はステッピングモータ51の回動軸に取付けられており、歯車部49aと噛み合わされている。運転者は、押ボタンスイッチ(図示しない)を操作し表示光Lが目の位置に反射されるように、凹面鏡48の角度を調整する。
【0019】
次に、図5に基づいて、表示装置の電気的構成について説明する。53は車速センサであり、この車速センサ53は車両の速度を検出し、マイコン54に車速データを出力する。55は赤外線カメラであり、この赤外線カメラ55で撮像された車両前方の撮像データはマイコン54に出力される。マイコン54は、CPU56,ROM57及びRAM58を有するものであり、車速センサ53から入力した車速データを、所定の演算処理を行うことにより、ドライバ回路59を介して液晶表示器11に車速を表示させると共に、赤外線カメラ55から入力した撮像データを、ドライバ回路60を介して液晶表示器12に表示させる。
【0020】
車両の運転者は、図示しない押ボタンスイッチを操作することによって、車両前方の映像Aのみを表示する第一表示モード(図6(a)参照)、または車両前方の映像Aと車速情報の映像Bとを表示する第二表示モード(図6(b)参照)を選ぶことができる。第二表示モードにおいては、マイコン54のROM57に記憶されたプログラムによって車両前方の映像Aは縦方向に圧縮され、映像Bは映像Aの下側に表示される。
【0021】
本実施形態によれば、映像A及び映像Bを同時に表示する第二表示モードにおいて、映像Bが映像Aに重なることがなく、運転者は映像Aの全体を見ることができる。なお、図7に示す他の実施形態のように、映像A及び映像Bを同時に表示する第二表示モードにおいて、アスペクト比を変えないように映像Aを縮小表示しても良い。
【0022】
また、本実施形態の表示手段42は2個の表示器11,12を備えたものであったが、1個の表示器に映像A及び映像Bを表示しても良い。また、本実施形態は表示光Lをフロントガラスで反射させて視認するヘッドアップディスプレイであったが、本発明は、表示光Lを直視する表示装置にも応用できることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、少なくとも1個の表示器を有する表示手段と、第一の情報及び第二の情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を有する車両用表示装置であって、前記制御手段は、前記第一の情報のみを表示させるときは、前記第一の情報を第一のサイズで表示させ、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を前記第一のサイズよりも小さい第二のサイズで、前記第二の情報に重ならないように表示させるものであり、第一の情報及び第二の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない。
【0024】
また、本発明は、少なくとも1個の表示器を有する表示手段に、第一の情報及び第二の情報を表示する車両用表示装置であって、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示するときは、前記第一の情報のみを表示するときよりも前記第一の情報を縮小して前記第二の情報に重ならないように表示させる制御手段を設けたものであり、第一の情報及び第二の情報を同時に表示する場合であっても、一方の情報が隠れる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略構成図。
【図2】同上実施形態を示す液晶表示器の断面図。
【図3】同上実施形態を示す液晶表示素子の拡大断面図。
【図4】同上実施形態を示す液晶表示器の断面図。
【図5】同上実施形態の電気的構成を示すブロック図。
【図6】同上実施形態を示す表示モード説明図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す表示状態説明図。
【図8】従来例を示すヘッドアップディスプレイの説明図。
【図9】同上従来例を示す表示装置の断面図。
【図10】同上従来例を示す表示状態説明図。
【符号の説明】
11 液晶表示器(第二の表示器)
12 液晶表示器(第一の表示器)
13 ハーフミラー(透過反射部材)
42 表示手段
61 制御手段
L1 第一の表示光
L2 第二の表示光
Claims (5)
- 少なくとも1個の表示器を有する表示手段と、第一の情報及び第二の情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を有する車両用表示装置であって、
前記制御手段は、前記第一の情報のみを表示させるときは、前記第一の情報を第一のサイズで表示させ、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を前記第一のサイズよりも小さい第二のサイズで、前記第二の情報に重ならないように表示させることを特徴とする車両用表示装置。 - 少なくとも1個の表示器を有する表示手段に、第一の情報及び第二の情報を表示する車両用表示装置であって、
前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示するときは、前記第一の情報のみを表示するときよりも前記第一の情報を縮小して前記第二の情報に重ならないように表示させる制御手段を設けたことを特徴とする車両用表示装置。 - 前記表示手段は、前記第一の情報を含む第一の表示光を発する第一の表示器と、第二の情報を含む第二の表示光を発する第二の表示器と、前記第一の表示光を透過または反射させ前記第二の表示光を反射または透過させる透過反射部材と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
- 前記制御手段は、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を縦横比は変えずに縮小表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
- 前記制御手段は、前記第一の情報と前記第二の情報とを同時に表示させるときは、前記第一の情報を縦横比を変えて縮小表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003013691A JP2004228887A (ja) | 2003-01-22 | 2003-01-22 | 車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003013691A JP2004228887A (ja) | 2003-01-22 | 2003-01-22 | 車両用表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004228887A true JP2004228887A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32901955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003013691A Pending JP2004228887A (ja) | 2003-01-22 | 2003-01-22 | 車両用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004228887A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006157748A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Nippon Seiki Co Ltd | 車両用表示装置 |
JP2007121798A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Denso Corp | 車両用表示装置 |
JP2018105993A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社デンソー | ヘッドアップディスプレイ装置 |
-
2003
- 2003-01-22 JP JP2003013691A patent/JP2004228887A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006157748A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Nippon Seiki Co Ltd | 車両用表示装置 |
JP2007121798A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Denso Corp | 車両用表示装置 |
JP2018105993A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社デンソー | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4883283B2 (ja) | 表示装置 | |
JP4831474B2 (ja) | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP2005331624A (ja) | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP2010096874A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2009288388A (ja) | 表示装置 | |
JP2007086387A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2008268485A (ja) | 表示装置 | |
JP5532683B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2005153811A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2007186017A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP4985921B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2004228887A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2007114743A (ja) | 表示装置 | |
JP2003131162A (ja) | 表示装置 | |
JP2005082103A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2003161906A (ja) | 表示装置 | |
JP5590415B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2005338689A (ja) | 反射ミラー及びその反射ミラーを備えた反射ミラー装置 | |
JP5283325B2 (ja) | 発光装置 | |
JP2004317906A (ja) | 表示装置 | |
JP4264965B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2003131163A (ja) | ミラー及びそのミラーを備えたミラー装置 | |
JP2004126025A (ja) | 表示装置 | |
JP3853526B2 (ja) | ヘッドアップディスプレイ | |
JP3718741B2 (ja) | 表示装置 |