JP2004228738A - 高速分離回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の高速分離回路では、ラッチ回路、分周器等の論理回路およびバッファアンプ等周辺回路部品類の数が多いため、消費電力が大となり、集積化の際のチップ面積にも限界を生じていた。また、高速クロック信号の分配点が多く、分配先への十分なパワーと周波数帯域の確保にも難点があった。このような問題を解決した高速分離回路の実現が課題となっていた。
【解決手段】高速データレートの時系列データを、複数群並列配置した多段従属接続したラッチ回路群に同時に印加し、各ラッチ回路を低速で位相の異なるクロックで動作させることにより、位相のそろったデータの分離・並列化を実現している。また、このための多相クロック発生用の簡単な構成の分周器とラッチ回路も開発した。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の信号を時分割的に多重化された信号を分離・並列化する回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【非特許文献1】H. Kano、 T. Suzuki, S. Yamamura, Y. Nakasha, K. Sawada, T. Takahashi, K. Makiyama, T.Hirose, and T. Watanabe ”A 50−Gbit/s 1:4Demultiplexer IC in InP−based HEMT Technology”,Tech. Dig. IEEE MTT−S International Microwave Symposium 2002 pp.75−78
高速分離回路の従来例として図6に示すような構成が知られている。図6において、DTはビットレート4f(bit/s)の入力データ、CTは周波数2f(Hz)のクロック入力、2f(Hz)0°は周波数2f(Hz)位相0°のクロック、2f(Hz)180°は周波数2f(Hz)位相180°のクロック、f(Hz)0°は周波数f(Hz)位相0°のクロック、f(Hz)180°は周波数f(Hz)位相180°のクロック、Q0〜Q3はビットレートf(bit/s)の出力データ端子、頭文字がLのブロックはラッチ回路、TFFは分周器、頭文字がBAのものはバッファアンプである。
【0003】
図6の回路動作について図6と図7とを併用して以下に説明する。入力データDTはバッファアンプBA4fdを介して、3つのラッチ回路(Le1,Le2,Le3)が直列接続された第五のラッチ回路群5、及び2つのラッチ回路(Lg1,Lg2)が直列接続された第六のラッチ回路群6にそれぞれ分配される。また、クロック入力CTはバッファアンプBA2fcを介して、0度と180度の位相を有するクロック差動信号(2f(Hz)0°および2f(Hz)180°)に変換されると同時に、第五および第六のラッチ回路群5と6、及び分周器TFFへ分配される。ここで、第五のラッチ回路群5における第一番目のラッチ回路Le1にはクロック2f(Hz)0°が入力されており、図7に示すようにクロック2f(Hz)0°の立ち上がり箇所にあるデータ0A,2A,0B,2B…が取り込まれる。一方、第六のラッチ回路群6の一番目のラッチ回路Lg1にはクロック2f(Hz)180°が入力されており、同じく図7に示すように2f(Hz)180°の立ち上がり箇所にあるデータ1A,3A,1B,3B、…が取り込まれる。ここでラッチ回路は、クロックの立ち上がりで取り込んだデータをクロックがハイレベルの間保持する一方、クロックがローレベルの間は入力されているデータをそのまま透過して出力する。
【0004】
このような動作を行うラッチ回路が、第五のラッチ回路群5にはLe1に続いて更に2つ、第六のラッチ回路群6にはLg1に続いて更に1つ接続されている。その結果、第五のラッチ回路群5の最終段であるLe3の出力は、データエッジがクロック2f(Hz)180°の立ち上がりに同期したビットレート2f(bit/s)の0A,2A,0B,2B…なる信号列、第六のラッチ回路群6における最終段Lg2の出力もデータエッジがクロック2f(Hz)180°の立ち上がりに同期したビットレート2f(bit/s)の1A,3A,1B,3B…なる信号列となる。更に、これら2つの2f(bit/s)の信号列は、第五及び第六のラッチ回路群5と6の後段に続くラッチ回路群において、上記と同じ原理により図7Q0〜Q3に示すようにデータエッジが揃った4つのf(bit/s)の信号列に分離され並列化されて出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来例を用いて高速分離回路を構成するとき、以下のような課題が存在する。
第一の課題は、部品点数が多いことである。「従来の技術」の項で示した例では、ラッチ回路及び分周器の論理回路が16個、バッファアンプが9個と合計25個の部品が使用されている。このため消費電力は増大し、集積化する場合にはチップ面積も大きくなる等の不利を負う。
第二の課題は、高速クロック信号を多数分配する点である。「従来の技術」の例では、最も高速な2f(Hz)のクロック信号を分周器(TFF)及び5つのラッチ回路へ分配している。高速クロック信号の分配は、帯域制限・損失・反射等により分配先へ回路動作に十分な波形とパワーの分配が難しいと同時に、分配部分の高速・広帯域性を担保すべく多くの電力を消費してしまうのが一般である。
本発明においては、これら課題を解決し、低消費電力、小型で高速な分離回路を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、
本発明の請求項1においては、ビットレートが4f(bit/s)の時系列構成の入力データ信号を位相が揃った複数の並列データ群に分離・配列する回路において、4つのラッチ回路が直列接続された第一のラッチ回路群と、3つのラッチ回路が直列接続された第二のラッチ回路群と、3つのラッチ回路が直列接続された第三のラッチ回路群と、2つのラッチ回路が直列接続された第四のラッチ回路群と、周波数が2f(Hz)のクロック信号を入力として位相がそれぞれ0度、90度、180度、270度である周波数f(Hz)の4つの信号を出力する分周器とから構成され、上記ビットレート4f(bit/s)の入力データ信号が上記第一、第二、第三及び第四のラッチ回路群それぞれの第一番目のラッチ回路に四分配され、上記各ラッチ回路群のクロック信号となる周波数f(Hz)で位相0度の信号が、第一のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路と、第三のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路とに入力され、上記クロック信号となる周波数f(Hz)で位相90度の信号が、第一のラッチ回路群の第四番目のラッチ回路と、第二のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路と、第二のラッチ回路群の第三番目のラッチ回路と、第三のラッチ回路群の第三番目のラッチ回路と、第四のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路とに入力され、上記クロック信号となる周波数f(Hz)、位相180度の信号が、第一のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路と、第三のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路とに入力され、上記クロック信号となる周波数f(Hz)、位相270度の信号が、第一のラッチ回路群の第三番目のラッチ回路と、第二のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路と、第四のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路とに入力される構成の高速分離回路について規定している。
【0007】
請求項2においては、請求項1に記載のラッチ回路が、入力クロック信号がハイレベルの時は、入力クロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力データ信号を保持して出力すると同時に、入力クロック信号がローレベルの時は、入力信号を透過して出力する高速分離回路について規定している。
請求項3においては、入力クロック信号がローレベルの時は、入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力データを保持して出力すると同時に、入力クロック信号がハイレベルの時は、入力データ信号を透過して出力するように構成したラッチ回路を有する高速分離回路について規定している。
【0008】
請求項4においては、請求項1に記載のラッチ回路として、第1および第2のトランジスタは差動対を形成し、上記第1および第2のトランジスタにおける第1の電極が共通に接続され、第2の電極にそれぞれ差動入力が印加され、第3の電極は第1および第2の負荷抵抗を介してそれぞれ電源端子の一方に接続され、上記第3の電極からそれぞれ出力を取り出す構成となっており、上記共通接続された第1および第2のトランジスタにおける第1の電極にはスイッチング素子を形成する第3のトランジスタの第3の電極が接続され、上記第3のトランジスタの第2の電極には差動入力を形成しているクロック信号の一方が印加され、上記第3のトランジスタにおける第1の電極は第1の電流源を介して電源端子の他の一方に接続されており、上記差動入力を形成しているクロック信号の他の一方は、第4のトランジスタにおける第2の電極に接続されており、上記第4のトランジスタの第1の電極は上記第3のトランジスタにおける第1の電極と共通接続されており、上記第4のトランジスタの第3の電極は第5および第6のトランジスタにおいて互いに共通接続されている第1の電極に接続され、上記第5および第6のトランジスタにおける第3の電極は上記第1および第2のトランジスタの第3の電極にそれぞれ接続されており、上記第1および上記第5のトランジスタと、上記第2および上記第6のトランジスタの第3の電極は第7および第8のトランジスタの第2の電極にそれぞれ接続され、上記第7および上記第8のトランジスタの第3の電極は上記電源端子の一方に接続され、上記第7および上記第8のトランジスタの各第1の電極はそれぞれ電流源および直列接続されたダイオードによる出力回路を経て上記他の一方の電源端子に接続され、上記出力回路の中間点から差動出力を取り出す構成とし、上記中間点を上記第5および上記第6のトランジスタの上記第2の電極と出力端子とに接続することにより入力クロック信号がハイレベルのときは入力クロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力データ信号を保持して出力し、入力クロック信号がローレベルのときは入力データ信号を透過して出力する動作を行うか、もしくは入力クロック信号がローレベルのときは入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力データ信号を保持して出力し、入力クロック信号がハイレベルのときは入力データ信号を透過して出力する動作を行うラッチ回路を有する高速分離回路を規定している。
【0009】
請求項5においては、請求項1に記載の分周器として、入力クロック信号がハイレベルのときは、入力クロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力差動データ信号を保持して差動出力し、入力クロック信号がローレベルのときは入力差動データ信号を透過して差動出力する第一のラッチ回路と、入力クロック信号がローレベルのときは、入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力差動データ信号を保持して差動出力すると同時に入力クロック信号がハイレベルのときは入力差動データ信号を透過して差動出力する第二のラッチ回路から構成され、上記第一のラッチ回路の差動データ出力端子を上記第二のラッチ回路の差動データ入力端子に同一極性で接続し、上記第二のラッチ回路の差動データ出力端子を上記第一のラッチ回路の差動データ入力端子に論理反転して接続し、上記第一のラッチ回路と上記第二のラッチ回路への入力クロック信号を共通化して本分周器の入力信号とし、上記第一のラッチ回路の差動出力を位相0度及び180度の出力信号、上記第二のラッチ回路の差動出力を位相90度及び270度の出力信号として取り出す構成の分周器を使用した高速分離回路について規定している。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明における第1の実施の形態を図1に示す。DTはビットレート4f(bit/s)の入力データ、CTは周波数2f(Hz)のクロック入力、f(Hz)0°は周波数f(Hz)位相0°のクロック、f(Hz)180°は周波数f(Hz)位相180°のクロック、f(Hz)90°は周波数f(Hz)位相90°のクロック、f(Hz)270°は周波数f(Hz)位相270°のクロック、Q0〜Q3はビットレートf(bit/s)の出力データ端子、頭文字がLのブロックはラッチ回路、TFFは分周器、頭文字BAのブロックはバッファアンプを表す。
【0011】
図1の回路の動作について、図2のタイムチャートを用いつつ説明する。
入力データDTは、バッファアンプBA4fdを介してラッチ回路(L01,L02,L03,L04)で構成される第一のラッチ回路群1、ラッチ回路(L11,L12,L13)で構成される第二のラッチ回路群2、ラッチ回路(L21,L22,L23)で構成される第三のラッチ回路群3、及びラッチ回路(L31,L32)で構成される第四のラッチ回路群4、の各ラッチ回路群の先頭のラッチ回路(L01,L11,L21,L31)へ分配される。また、クロック入力CTは、分周器TFFによって0度、180度、90度、270度の4つの位相を有するクロック信号(f(Hz)0°、f(Hz)180°、f(Hz)90°、f(Hz)270°)に変換された後、各々のラッチ回路へ図1で示されたように分配される。
【0012】
ここで、第一のラッチ回路群1における第一番目のラッチ回路L01にはクロックf(Hz)0°が入力されている。ラッチ回路は、前述のようにクロックの立ち上がりエッジで、その立ち上がり直前のデータを取り込み、その取り込んだデータをクロックがハイレベルの期間保持し出力する動作を行う。よってラッチ回路L01は、図2のクロック「f(Hz)0°」の立ち上がり直前にあるデータ(DT)のうち0A,0B,…を取り込む。また、第二のラッチ回路群2における一番目のラッチ回路L11にはクロック「f(Hz)90°」が、第三のラッチ回路群3における一番目のラッチ回路L21にはクロック「f(Hz)180°」が、第四のラッチ回路群4における一番目のラッチ回路L31にはクロック「f(Hz)270°」が入力されている。この結果、第二のラッチ回路群2には1A,1B,…、第三のラッチ回路群3には2A,2B,…、第四のラッチ回路群4には3A,3B,…が取り込まれる。
【0013】
次いで、各ラッチ回路群に取り込まれた各データ列は、データエッジが位相270度のクロックの立ち上がりに同期するように処理される。この様子を第一のラッチ回路群1を例に取って説明する。第一のラッチ回路群1における第一番目のラッチ回路L01によって取り込まれたデータ0A,0B,…は、次段のラッチ回路L02へ入力される。ラッチ回路は先程述べたように、クロックがハイレベルの間はクロックの立ち上がりで取り込んだデータを保持出力する一方、クロックがローレベルの間は入力されているデータをそのまま透過出力する。
【0014】
ここで、次段のラッチ回路L02は位相180度のクロックで駆動されており、クロックがローレベルの時は前段のL01の出力0A,0B,…をそのまま透過出力し、クロックがハイレベルの時はクロック立ち上がりの直前のデータ0A,0B,…を読み込み出力する。このためラッチ回路L02の出力波形は、図2中の「L02の出力」に示したように、データエッジが位相0度のクロックの立ち上がりに同期したビットレートf(bit/s)のものとなる。更にラッチ回路L02の出力はラッチ回路L03へ入力され、最終的にはラッチ回路L04に受け渡される。ここでラッチ回路L03,L04はそれぞれ位相270度、90度のクロック(f(Hz)270°およびf(Hz)90°)で駆動されている。このため、位相270度のクロックの立ち上がりにおいてラッチ回路L03はL02のデータ出力を取り込み、同時にラッチ回路L04はL03が取り込んだデータを透過出力する。よって、バッファアンプBAfd0を介して回路外部に取り出された出力Q0は、図2中に示されたようにデータエッジが位相270度のクロック立ち上がりに同期した波形となる。
【0015】
同様に、他のラッチ回路群についても、位相90度、270度のクロックを使用することで、データエッジが位相270度のクロックの立ち上がりに同期したビットレートf(bit/s)の信号列を出力している。以上の結果、本第1の実施の形態により、従来例と同様に、4f(bit/s)の信号列をデータエッジが揃ったf(bit/s)の4つの信号列に分離して並列化することができるようになる。
【0016】
ここで従来例と本第1の実施の形態を比較する。回路を構成する部品の数は、従来例では25個、本第1の実施の形態では20個である。このため従来例よりも省電力、また集積化する場合でもチップ面積を小さくすることができる。更に、2f(Hz)の高速クロック信号の分配数は、従来例で6、本第1の実施の形態ではTFFへのみの1である。すなわち、高速クロック信号の分配に関しても本第1の実施の形態では大幅に緩和される。
【0017】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態を図3に示す。本第2の実施の形態は、本発明において使用されるラッチ回路の例である。図中、RL1〜RL2は負荷抵抗、xf1〜xf8はトランジスタ、xdc1〜xdc4およびxdt1〜xdt4はダイオード、c1〜c2は容量、cs1〜cs3は電流源、VDD,VSSは電源端子、DT,DCは入力データの差動入力端子、CT,CCは入力クロックの差動入力端子、QT,QCは差動出力端子である。
以下、本第2の実施の形態による図3の回路の動作について説明する。入力クロックCTおよびCCがそれぞれローレベルおよびハイレベルである時、xf1,xf2から成る差動対が導通状態となる。よってxf1,xf2から成る差動対は、入力端子DT,DCから入力される差動データを直接読み込み、その結果をトランジスタxf7,xf8で構成されたソースフォロワを介して差動入力端子DT,DCに印加された入力差動データ信号を透過出力する。一方、入力クロックの差動入力端子CTおよびCCに印加されたクロックがそれぞれハイレベルおよびローレベルである時、xf4,xf5から成る差動対が導通状態となる。このとき、xf4、xf5から成る差動対の入力は、直列接続されたダイオード群xdc1〜xdc4およびxdt1〜xdt4の中間点から上記ソースフォロアの出力として供給されるため、当該差動対xf4およびxf5が導通状態へ遷移する直前の出力差動データをソースフォロワを介して読み込む。この読み込んだデータを保持し、その保持した状態を更にソースフォロワおよび上記ダイオード群を介して差動出力する。すなわち、入力クロック信号がハイレベルの時はクロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力データを保持して出力し、入力クロック信号がローレベルの時は入力データ信号を透過して出力することになる。
【0018】
また、図3に示した回路のCD端子とCC端子とを入れ換えた構成とすることにより図示しないが上記とは逆の論理動作、すなわち、入力クロック信号がローレベルの時は、入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力データを保持して出力し、入力クロック信号がハイレベルの時は、入力信号を透過して出力する構成とすることも可能である。
以上説明した図3の回路においては、トランジスタとして電界効果型トランジスタを(Field−Effect Transistor:FET)を想定したものであるが、これをバイポーラトランジスタに置き換えた場合でも同様の効果が得られる。
【0019】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態を図4に示す。本第3の実施の形態は、本発明において用いられる分周器の構成例である。
図4中、CK INは周波数2f(Hz)の入力クロック信号、f(Hz)0°、f(Hz)180°、f(Hz)90°,f(Hz)270°は周波数f(Hz)で位相がそれぞれ0度、180度、90度、270度の出力クロック信号、Latch1は入力クロック信号がローレベルのときは入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力データ信号を保持して出力し、且つ入力クロック信号がハイレベルのときは入力データ信号を透過して出力するラッチ回路、Latch2はLatch1とは逆に入力クロック信号がハイレベルのときは入力クロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力データ信号を保持して出力し、且つ入力クロック信号がローレベルのときは入力データ信号を透過して出力するラッチ回路、Clock INはラッチ回路のクロック入力端子、Data INおよび/Data INはそれぞれラッチ回路のデータ正入力端子および補入力端子、Data OUTおよび/Data OUTはそれぞれラッチ回路のデータ正出力端子および補出力端子である。また接続に関しては、Latch1のデータ正出力および補出力がそれぞれLatch2のデータ正入力および補入力に接続され、Latch2のデータ正出力および補出力はそれぞれLatch1のデータ補入力および正入力へと論理反転してLatch1に入力されるよう接続されている。
【0020】
本第3の実施の形態による図4の回路の動作について、図5のタイムチャートを用いつつ説明する。
Latch1,Latch2は入力クロック信号CK INのレベルによって、その動作モードを、入力データ信号をそのまま出力する透過モード、及びクロック遷移直前の出力を保持する保持モードと切り替える。CK INがローレベルの時、Latch1およびLatch2はそれぞれ保持および透過モードである。よって図5に示したように、Latch1の正出力端子Data OUTには直前のタイミングの論理レベルが、Latch2の正出力端子Data OUTには入力データ信号であるLatch1の正出力がそれぞれ出力される。一方、CK INがハイレベルの時、Latch1およびLatch2はそれぞれ透過および保持モードとなる。故に、Latch1の正出力端子Data OUTには入力データ信号であるLatch2の正出力の論理反転が、Latch2の正出力端子Data OUTには直前のタイミングの論理レベルがそれぞれ出力される。以上の動作を繰り返すことで、Latch1の正出力端子Data OUTには入力クロック信号の周波数の半分のf(Hz)で位相0度のf(Hz)0°が出力され、Latch2の正出力端子Data OUTにはLatch1から90度遅れたf(Hz)90°が出力される。更に、Latch1、Latch2共に正出力の逆位相信号が出力される補出力端子/Data OUTを有しており、Latch1の補出力端子からはf(Hz)180°が、Latch2の補出力端子からはf(Hz)270°が出力される。以上のようにして本発明に適用し得る分周器を実現している。
【0021】
【発明の効果】
本発明により、論理ゲートが少なく、かつ高速クロック信号を多数分配する必要のない、小型で動作が安定した高速分離回路を構成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施の形態を示す回路図。
【図2】第一の実施の形態における動作を説明するタイミング図。
【図3】本発明において用いられたラッチ回路の回路図。
【図4】本発明において用いられた分周器の構成図。
【図5】本発明において用いられた分周器の動作を説明するタイミング図。
【図6】従来の高速分離回路の例を示す回路図。
【図7】従来の高速分離回路の動作を説明するタイミング図。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6:ラッチ回路群
TFF:分周器 CT,CC:クロック信号
DT,DC:データ入力信号
BA4fd,BAfc1,BAfc2,BAfd0,BAfd1,BAfd2,BAfd3:バッファアンプ
Q0,Q1,Q2,Q3:信号出力端子

Claims (5)

  1. ビットレートが4f(bit/s)の時系列構成の入力データ信号を位相が揃った複数の並列データ群に分離・配列する回路において
    4つのラッチ回路が直列接続された第一のラッチ回路群と、
    3つのラッチ回路が直列接続された第二のラッチ回路群と、
    3つのラッチ回路が直列接続された第三のラッチ回路群と、
    2つのラッチ回路が直列接続された第四のラッチ回路群と、
    周波数が2f(Hz)のクロック信号を入力として位相がそれぞれ0度、90度、180度、270度である周波数f(Hz)の4つの信号を出力する分周器とから構成され、
    上記ビットレート4f(bit/s)の入力データ信号が上記第一、第二、第三及び第四のラッチ回路群それぞれの第一番目のラッチ回路に四分配され、
    上記各ラッチ回路群のクロック信号となる周波数f(Hz)で位相0度の信号が、第一のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路と、第三のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路とに入力され、
    上記クロック信号となる周波数f(Hz)で位相90度の信号が、第一のラッチ回路群の第四番目のラッチ回路と、第二のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路と、第二のラッチ回路群の第三番目のラッチ回路と、第三のラッチ回路群の第三番目のラッチ回路と、第四のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路とに入力され、
    上記クロック信号となる周波数f(Hz)、位相180度の信号が、第一のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路と、第三のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路とに入力され、
    上記クロック信号となる周波数f(Hz)、位相270度の信号が、第一のラッチ回路群の第三番目のラッチ回路と、第二のラッチ回路群の第二番目のラッチ回路と、第四のラッチ回路群の第一番目のラッチ回路とに入力されることを特徴とする高速分離回路。
  2. 請求項1に記載のラッチ回路として、
    入力クロック信号がハイレベルの時は、入力クロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力データ信号を保持して出力すると同時に、入力クロック信号がローレベルの時は、入力信号を透過して出力することを特徴とする高速分離回路。
  3. 請求項1に記載のラッチ回路として、
    入力クロック信号がローレベルの時は、入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力データを保持して出力すると同時に、入力クロック信号がハイレベルの時は、入力データ信号を透過して出力するように構成した
    ラッチ回路を有することを特徴とする高速分離回路。
  4. 請求項1および請求項2に記載のラッチ回路として、
    第1および第2のトランジスタは差動対を形成し、上記第1および第2のトランジスタにおける第1の電極が共通に接続され、第2の電極にそれぞれ差動入力が印加され、第3の電極は第1および第2の負荷抵抗を介してそれぞれ電源端子の一方に接続され、上記第3の電極から出力を取り出す構成となっており、
    上記共通接続された第1および第2のトランジスタにおける第1の電極にはスイッチング素子を形成する第3のトランジスタの第3の電極が接続され、上記第3のトランジスタの第2の電極には差動入力を形成しているクロック信号の一方が印加され、上記第3のトランジスタにおける第1の電極は第1の電流源を介して電源端子の他の一方に接続されており、
    上記差動入力を形成しているクロック信号の他の一方は、第4のトランジスタにおける第2の電極に接続されており、上記第4のトランジスタの第1の電極は上記第3のトランジスタにおける第1の電極と共通接続されており、上記第4のトランジスタの第3の電極は第5および第6のトランジスタにおいて互いに共通接続されている第1の電極に接続され、上記第5および第6のトランジスタにおける第3の電極は上記第1および第2のトランジスタの第3の電極にそれぞれ接続されており、
    上記第1および上記第5のトランジスタと、上記第2および上記第6のトランジスタの第3の電極は第7および第8のトランジスタの第2の電極にそれぞれ接続され、上記第7および上記第8のトランジスタの第3の電極は上記電源端子の一方に接続され、上記第7および上記第8のトランジスタの各第1の電極はそれぞれ電流源および直列接続されたダイオードによる出力回路を経て上記他の一方の電源端子に接続され、
    上記出力回路の中間点から差動出力を取り出す構成とし、上記中間点を第5および上記第6のトランジスタの上記第2の電極と出力端子とに接続する構成としたラッチ回路を有することを特徴とする高速分離回路。
  5. 請求項1に記載の分周器として、
    入力クロック信号がハイレベルのときは、入力クロック信号がハイレベルに遷移する直前の出力差動データ信号を保持して差動出力し、入力クロック信号がローレベルのときは入力差動データ信号を透過して差動出力する第一のラッチ回路と、
    入力クロック信号がローレベルのときは、入力クロック信号がローレベルに遷移する直前の出力差動データ信号を保持して差動出力すると同時に入力クロック信号がハイレベルのときは入力差動データ信号を透過して差動出力する第二のラッチ回路から構成され、
    上記第一のラッチ回路の差動データ出力端子を上記第二のラッチ回路の差動データ入力端子に同一極性で接続し、
    上記第二のラッチ回路の差動データ出力端子を上記第一のラッチ回路の差動データ入力端子に論理反転して接続し、
    上記第一のラッチ回路と上記第二のラッチ回路への入力クロック信号を共通化して本分周器の入力信号とし、
    上記第一のラッチ回路の差動出力を位相0度及び180度の出力信号、上記第二のラッチ回路の差動出力を位相90度及び270度の出力信号として取り出す構成の分周器を使用したことを特徴とする高速分離回路。
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