JP2004225001A - 炭化処理装置 - Google Patents

炭化処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004225001A
JP2004225001A JP2003017316A JP2003017316A JP2004225001A JP 2004225001 A JP2004225001 A JP 2004225001A JP 2003017316 A JP2003017316 A JP 2003017316A JP 2003017316 A JP2003017316 A JP 2003017316A JP 2004225001 A JP2004225001 A JP 2004225001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
chamber
heating
processing
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003017316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4176493B2 (ja
Inventor
Masamitsu Masui
昌光 増井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MASUI KK
Original Assignee
MASUI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MASUI KK filed Critical MASUI KK
Priority to JP2003017316A priority Critical patent/JP4176493B2/ja
Publication of JP2004225001A publication Critical patent/JP2004225001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176493B2 publication Critical patent/JP4176493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Coke Industry (AREA)

Abstract

【課題】処理室の処理温度を維持しながら装置の外側温度を効果的に下げることができる炭化処理装置を提供すること。
【解決手段】炭化処理すべき処理物12が収容される処理室10及びこの処理室10を加熱するための加熱手段22を備えた処理装置2と、処理室10で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室44を備えた燃焼装置4と、処理装置2及び燃焼装置4を覆う装置ハウジング6と、装置ハウジング6内を冷却するための冷却用ブロア72と、を具備する炭化処理装置。冷却用ブロア72からの空気流を利用して装置ハウジング6内の空気が外部に排出され、これによって、処理装置2及び燃焼装置4が冷却される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ、木片、プラスチック片、紙オムツなどの可燃性廃棄物、鶏糞などの有機物などを炭化処理する炭化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
可燃性廃棄物、有機物などを炭化処理する炭化処理装置として、処理物を炭化処理する処理槽と、この処理槽を覆うように配設された加熱槽と、加熱用燃焼ガスを生成する燃焼バーナとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような炭化処理装置では、燃焼バーナからの加熱用燃焼ガスが加熱槽に送給され、この加熱用燃焼ガスによって処理槽が加熱され、加熱用燃焼ガスを利用して処理槽の処理室内の処理物が炭化処理される。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−194361号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような炭化処理装置には、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、加熱槽には燃焼バーナからの加熱用燃焼ガスが送給されるが、この加熱槽が高温となり、加熱槽が外部に露出していると、作業者が作業中に触れるおそれがあり、このような構成では充分な安全性を確保することができない。
【0005】
第2に、処理物を炭化処理する際に有機ガスが発生し、この有機ガスが燃焼バーナに送給されてその燃焼により燃焼されるが、この有機ガスの発生量が多くなると、燃焼バーナによる燃焼量大きくなる。このように燃焼量が増えると、発生する加熱用燃焼ガスが多くなり、処理室の温度が上昇して有機ガスの発生が一層多くなり、処理室の温度が更に上昇するようになり、炭化処理する処理室の温度を所望の通りにコントロールすることができなくなる。
【0006】
本発明の目的は、処理室の処理温度を維持しながら装置の外側温度を効果的に下げることができ、これによって、充分な安全性を確保することができる炭化処理装置を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、処理室の処理温度を制御し、これによって、有機ガスの発生をコントロールすることができる炭化処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、炭化処理すべき処理物が収容される処理室及びこの処理室を加熱するための加熱手段を備えた処理装置と、処理室で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室を備えた燃焼装置と、前記処理装置及び前記燃焼装置を覆う装置ハウジングと、前記装置ハウジング内を冷却するための冷却用ブロアと、を具備し、前記冷却用ブロアによって装置ハウジング内の空気が外部に排出され、これによって、前記処理装置及び前記燃焼装置の周囲が冷却されることを特徴とする炭化処理装置である。
【0009】
本発明に従えば、処理室及び加熱手段を備えた処理装置と、燃焼室を備えた燃焼装置とが装置ハウジングにより覆われている。この装置ハウジングには冷却用ブロアが装備され、冷却用ブロアによって装置ハウジング内の空気が外部に排出される。従って、処理装置及び燃焼装置の周囲の空気が冷却用ブロアの作用によって外部に排出されて装置ハウジング内が冷却され、これによって、炭化処理装置の外側を構成する装置ハウジングの温度上昇が抑えられ、熱に対する充分な安全性を確保することができる。尚、処理室を加熱する加熱手段として、加熱用燃焼ガスを発生する燃焼バーナを用いてもよく、或いは、加熱用熱を発生する電気ヒータを用いるようにしてもよい。
【0010】
また、本発明では、前記燃焼装置は前記燃焼室からの燃焼ガスを排出するための燃焼室用排出筒を備え、前記燃焼室用排出筒の外側を覆うように中間排出筒が設けられ、更に、装置ハウジングには内部の空気を外部に排出するための主排出筒が設けられ、前記燃焼室用排気筒及び前記中間排出筒は前記主排出筒内に延び、前記燃焼室用排出筒は前記中間排出筒の先端部より上方に突出しており、前記冷却用ブロアからの空気が前記中間排出筒に送給されることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、燃焼装置には燃焼室用排出筒が設けられ、この燃焼室用排出筒の外側に中間排出筒が設けられ、更に、この中間排出筒の外側に主排出筒が設けられている。燃焼室用排出筒及び中間排出筒は主排出筒内に延び、冷却用ブロアからの空気が中間排出筒に送給される。従って、冷却用ブロアからの空気が中間排出筒を通して主排出筒に流れる際に、この空気流による吸引作用によって装置ハウジング内の空気が主排出筒に流れ、これによって、装置ハウジング内の空気が主排出筒に流れて外部に排出され、装置ハウジング内を効果的に冷却することができる。また、燃焼室用排出筒が中間排出筒よりも上方に突出しているので、中間排出筒から主排出筒に流れた空気と装置ハウジング内から主排出筒に流れた空気が燃焼室からの燃焼ガスの周囲を包むように流れ、これによって、主排出筒の温度上昇を抑えながら燃焼ガスを効果的に冷却し、主排出筒から排出される空気(燃焼ガスと混合した空気)の温度を下げることができる。
【0012】
また、本発明では、前記加熱手段は、前記処理室を覆うように設けられた加熱室と、加熱用燃焼ガスを生成するための燃焼バーナとを備え、前記燃焼バーナからの加熱用燃焼ガスが前記加熱室に送給され、この加熱用燃焼ガスによって前記処理室が加熱され、前記加熱室からの加熱用燃焼ガスが前記中間排出筒に送給されることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、加熱手段として燃焼バーナが用いられ、燃焼バーナからの加熱用燃焼ガスが加熱室に送給され、この燃焼ガスを利用して処理室が加熱される。また、加熱室からの加熱用燃焼ガスは中間排出筒に送給されるので、この加熱用燃焼ガスは冷却用ブロアからの空気により冷却された後に主排出筒に流れるようになり、従って、主排出筒の内周面近傍の空気の温度を低く保つことができ、主排出筒の温度上昇を効果的に抑えることができる。
【0014】
また、本発明は、炭化処理すべき処理物が収容される処理室、この処理室を加熱するための加熱手段及び前記処理室を冷却するための冷却用ブロアを備えた処理装置と、処理室で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室を備えた燃焼装置と、前記燃焼室の温度を検出するための第1温度センサと、前記加熱手段及び前記冷却用ブロアを作動制御するための制御手段と、を具備し、
前記第1温度センサの検出温度が第1所定温度を超えると、前記制御手段は前記冷却用ブロアを作動し、且つ前記加熱手段の作動を停止し、これによって、前記処理室が冷却され、また前記第1温度センサの検出温度が第1所定温度より低い第2所定温度以下になると、前記制御手段は前記加熱手段を作動し、且つ前記冷却用ブロアの作動を停止し、これによって、前記処理室が加熱されることを特徴とする炭化処理装置である。
【0015】
本発明に従えば、有機ガスを燃焼するための燃焼装置の燃焼室の温度を検出するための第1温度センサが設けられ、この第1温度センサの検出温度に基づいて処理装置の加熱手段及び冷却用ブロアが作動制御される。第1温度センサの検出温度が第1所定温度(例えば1150℃に設定される)を超えると、冷却用ブロアが作動する一方、加熱手段の作動が停止し、これによって、処理室が冷却される。このように冷却することによって、処理室での有機ガスの発生が抑えられ、燃焼室が異常高温になるのを防止することができる。また、第1温度センサの検出温度が第2所定温度(例えば800℃に設定される)以下になると、加熱手段が作動する一方、冷却用ブロアの作動が停止し、これによって、処理室が加熱される。このように加熱することによって、処理室での処理物に対する炭化処理が進み、炭化処理を促進させることができる。そして、炭化処理が促進されることによって、有機ガスの発生が多くなり、この有機ガスの燃焼により燃焼室の温度が上昇する。かくして、燃焼室温度が800〜1150℃の範囲に保たれ、有機ガスが燃焼する際のダイオキシン及び臭気などの発生をなくすことができる。
【0016】
また、本発明では、前記処理室の温度を検出するための第2温度センサを更に備え、前記第2温度センサの検出温度が第3所定温度を超えると、前記制御手段は前記冷却用ブロアを作動し、且つ前記加熱手段の作動を停止し、これによって、前記処理室が冷却され、また前記第2温度センサの検出温度が第3所定温度より低い第4所定温度以下になると、前記制御手段は前記加熱手段を作動し、且つ前記冷却用ブロアの作動を停止し、これによって、前記処理室が加熱され、前記制御手段は、前記第2温度センサよりも前記第1温度センサの検出温度を優先して前記加熱手段及び前記冷却用ブロアを作動制御することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、処理装置の処理室の温度を検出するための第2温度センサが設けられ、この第2温度センサの検出温度に基づいても処理装置の加熱手段及び冷却用ブロアが作動制御される。第2温度センサの検出温度が第3所定温度(例えば650℃に設定される)を超えると、冷却用ブロアが作動する一方、加熱手段の作動が停止し、これによって、処理室が冷却される。このように冷却することによって、処理室での炭化処理が抑制され、有機ガスの発生が抑えられる。また、第2温度センサの検出温度が第4所定温度(例えば600℃に設定される)以下になると、加熱手段が作動する一方、冷却用ブロアの作動が停止し、これによって、処理室が加熱される。このように加熱することによって、処理室での処理物に対する炭化処理が促進される。そして、処理装置における加熱手段及び冷却用ブロアの制御が、第2温度センサよりも第1温度センサの検知温度を優先して行われるので、燃焼室の温度が異常上昇することが確実に回避され、燃焼装置の破損などを防止することができる。
【0018】
また、本発明は、炭化処理すべき処理物が収容される処理室及びこの処理室を加熱するための加熱手段を備えた処理装置と、処理室で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室及びこの燃焼室の下部に配設された燃焼バーナを備えた燃焼装置とを具備し、前記処理室と前記燃焼室とがガス送給流路を介して接続され、前記ガス送給流路の下流部が前記燃焼室内にて上部から下部に向けて前記燃焼バーナに向けて延び、前記処理室からの有機ガスが前記ガス送給流路の前記下流部を流れる間に前記燃焼室の燃焼ガスにより加熱されることを特徴とする炭化処理装置である。
【0019】
本発明に従えば、処理装置の処理室と燃焼装置の燃焼室とがガス送給流路を介して接続され、このガス送給流路の下流部が燃焼室内を上部から下部に向けて燃焼バーナに向けて延びているので、処理室からの有機ガスはガス送給流路を通して燃焼室の燃焼バーナに送給され、かく送給される間に、燃焼室の燃焼ガスにより加熱される。従って、加熱された有機ガスが燃焼バーナの燃焼火炎に向けて供給され、有機ガスを効率よく完全燃焼させることができる。
【0020】
また、本発明では、前記燃焼室には、有機ガス燃焼用空気を供給するための空気供給流路が設けられ、前記空気供給流路内に前記ガス送給流路の排出部が配置されていることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、燃焼室に空気供給流路が設けられ、この空気供給流路内にガス送給流路の排出部が配置されているので、空気供給流路を流れる空気流によって、ガス送給流路からの有機ガスが吸引されるようになる。従って、有機ガスが所要の通りに燃焼バーナに向けて供給されるとともに、この有機ガスが空気と混合され、かくして、有機ガスを所要の通りに完全燃焼させることができる。
【0022】
また、本発明では、前記空気供給流路の吸入側が大気に開放され、前記空気供給流路を通して外気が燃焼室に自然吸気されることを特徴とする。
本発明に従えば、空気供給流路を通して外気が自然吸気されるので、ガス送給流路からの有機ガスがこの空気流によって急激に冷却されず、従って、有機ガスに含まれた不純物が急冷により析出することがなく、ガス送給流路の排出部におけるスラグの発生を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う炭化処理装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明に従う炭化処理装置の一実施形態を簡略的に示す断面図であり、図2は、図1の炭化処理装置における燃焼装置の燃焼室下部を簡略的に示す部分断面図であり、図3は、図1の炭化処理装置を簡略的に示すブロック図であり、図4は、図1の炭化処理装置の炭化処理の流れを示すフローチャートであり、図5は、図4のフローチャートにおける炭化処理の工程の流れを具体的に示すフローチャートである。
【0024】
図1及び図2において、図示の炭化処理装置は、可燃性廃棄物、有機廃棄物などを炭化処理するための処理装置2と、処理装置2による炭化処理中に発生する有機ガスを燃焼するための燃焼装置4とを備え、箱状の装置ハウジング6がこれら処理装置2及び燃焼装置4を覆っている。図示の処理装置2は、外形が円筒状の処理槽8を備え、この処理槽8が横方向(図1において紙面に垂直な方向)に延びる軸線を中心として装置ハウジング6内に回転自在に支持されている。この処理槽8は内部に処理室10を規定し、こ処理室10内に炭化処理すべき処理物12が収容される。
【0025】
この炭化槽8の上部には、処理室10に連通する投入口14を規定する投入ホッパ16が設けられ、投入ホッパ16の投入部が装置ハウジング6の前面傾斜部15から前面上方に延び、この投入ホッパ16の開口部に開閉蓋18が開閉自在に装着されている。開閉蓋18を矢印20で示す方向に図1に二点鎖線で示す開位置まで回動すると、投入ホッパ16の投入口14が開放され、処理物12を投入ホッパ16の投入口14を通して処理室10に投入することができる。また、開閉蓋18を矢印20で示す方向と反対方向に図1に実線で示す閉位置まで回動すると、投入ホッパ16の投入口14及び処理室10が密閉され、処理室10内で発生する有機ガスなどが外部に漏れることはない。
【0026】
この処理室10は、加熱手段22によって加熱される。図示の形態では、加熱手段22は、加熱用燃焼ガスを生成する第1燃焼バーナ24と、処理槽8の外側に同心状に設けられた加熱槽26とから構成され、加熱槽26は、処理槽10を覆う加熱室28を規定する。また、第1燃焼バーナ24には第1燃焼用ブロア30が設けられ、第1燃焼用ブロア30は燃焼に必要な燃焼用空気を第1燃焼バーナ24に供給する。また、加熱室28に関連して、冷却用空気を供給するための第1冷却用ブロア32が設けられている。
【0027】
この処理装置2では、後述するように、処理物12に対する炭化処理を促進するときには、第1燃焼バーナ24及び第1燃焼用ブロア30が作動する(このとき、第1冷却用ブロア32は作動停止する)。第1燃焼用ブロア30が作動すると、この燃焼用ブロア30の作用によって燃焼用空気が第1燃焼バーナ24に供給され、また第1燃焼バーナ24が作動すると、それに供給れる燃料(燃料用油、燃料用ガスなど)が燃焼用空気を用いて燃焼し、この燃焼により生成される燃焼ガスが加熱室28に送給される。従って、燃焼ガスにより処理室10が加熱され、処理室10内の処理物12の炭化処理が促進される。一方、処理物12に対する炭化処理を抑制するときには、第1冷却用ブロア32が作動する(このとき、第1燃焼バーナ24及び第1燃焼用ブロア30は作動停止する)。第1冷却用ブロア32が作動すると、冷却用空気が加熱室28に送給され、この冷却用空気により処理室10が冷却され、処理室12に対する炭化処理が抑制される。
【0028】
処理槽8には回転軸34が回転自在に装着され、この回転軸34に撹拌部材36が取り付けられている。撹拌部材36は回転軸34の周方向に間隔をおいて複数枚(この形態では、2枚)設けられ、半径方向外方に延びている。撹拌部材36は、炭化処理中に矢印38(図1)で示す方向に回動され、かく回動することによって、処理室10内の処理物12を所要の通りに撹拌し、処理物12に対する炭化処理を促進するとともに、その炭化処理の均一化を図る。
【0029】
図示の燃焼装置4は、外形が円筒状の燃焼槽42を備えている。この燃焼槽42は上方に延び、有機ガスを燃焼するための燃焼室44を規定する。この燃焼室44内の下部には第2燃焼バーナ46が配設され、第2燃焼バーナ46には第2燃焼用ブロア48が設けられ、第2燃焼用ブロア48は燃焼に必要な燃焼用空気を第2燃焼バーナ46に供給する。この燃焼室44に関連して、更に、燃焼室44に燃焼用及び冷却用の空気を供給するための燃焼・冷却用ブロア50が設けられている。この燃焼・冷却用ブロア50は、処理室10からの有機ガスの送給量に関連してインバータ制御され、送給量が多い(又は少ない)ときには空気送給量を多く(又は少なく)する。
【0030】
この燃焼装置4では、後述するように、処理室10からの有機ガスを燃焼するときには、第2燃焼バーナ46及び第2燃焼用ブロア48が作動する(このとき、燃焼・冷却用ブロア50は、処理室10からの有機ガスの送給量に関連してインバータ制御され、有機ガスの燃焼に必要な空気を補給する)。第2燃焼用ブロア48が作動すると、この燃焼用ブロア48の作用によって燃焼用空気が第2燃焼バーナ46に供給され、また第2燃焼バーナ46が作動すると、それに供給される燃料(燃料用油、燃料用ガスなど)が燃焼用空気を用いて燃焼し、この燃焼火炎により有機ガスが燃焼される。また、燃焼室44を冷却するときには、燃焼・冷却用ブロア50が作動し、冷却用空気を燃焼室44に送給し、この冷却用空気により燃焼室44が冷却される。
【0031】
この実施形態では、処理室10にて発生する有機ガスは、次の通りにして燃焼室44の第2燃焼バーナ46に向けて送給される。処理装置2の処理室10と燃焼装置4の燃焼室44とはガス送給流路52を介して接続され、このガス送給流路52は送給管などから構成される。ガス送給流路52の一端側は投入ホッパ16の投入口14に連通され、その他端側は第2燃焼バーナ46に向けて延びている。従って、処理室10内にて発生した有機ガスは、ガス送給流路52を通して燃焼室44内の第2燃焼バーナ46に送給され、第2燃焼バーナ46の燃焼火炎によって燃焼される。
【0032】
この形態では、図1に示すように、ガス送給流路52の下流部は燃焼室44内を延びている。即ち、処理室10から延びるガス送給流路52の下流側は、燃焼槽42の上部にて燃焼室44に挿入され、この燃焼室44内を上部から下部に直線状に第2燃焼バーナ46に向けて延びている。このように構成することによって、処理室10からの有機ガスは、ガス送給流路52の下流部(燃焼室44内に位置する部位)を流れる間に、燃焼室44内の燃焼ガスにより加熱され、加熱された有機ガスが第2燃焼バーナ46に向けて供給される。尚、有機ガスの加熱をより充分行うためには、ガス送給流路52における、燃焼室44内を延びる部分の長さを長くすればよく、例えばその下流部を燃焼室44内を螺旋状に旋回させて第2燃焼バーナ46に向けて送給すればよい。
【0033】
このガス送給流路52の下流部に関連して、図2に示すように構成するのが好ましい。燃焼槽42の下部には、その側壁を貫通して空気供給流路56が設けられ、この空気供給流路56が供給管などから構成される。空気供給流路56の一端側は装置ハウジング6内に延び、その他端側が第2燃焼バーナ46の近傍に延びている。また、ガス送給流路52の排出側は燃焼室44内を延びた後に空気供給流路56内に延び、その排出部58は矢印60で示す空気の流れ方向に延びて開口している。
【0034】
このように構成されるので、外部からの空気が空気供給流路56を通して第2燃焼バーナ46に向けて供給され、有機ガスを燃焼するための燃焼用空気として利用される。そして、かく流れる空気流がガス送給流路52からの有機ガスを吸引し、ガス送給流路52の排出部58からの有機ガスが空気供給流路56を流れる空気に混合され、この混合空気(有機ガスが混合された空気)が第2燃焼バーナ46に送給され、第2燃焼バーナ46の燃焼火炎によって有機ガスを完全燃焼させることができる。また、空気供給流路56からの空気は自然吸気されるので、その供給量が過大とならず、ガス送給流路52の下流部を通して流れる間に加熱された有機ガスが急激に冷却されることがなく、これによって、有機ガスに含まれた不純物が析出するもない。
【0035】
この炭化処理装置においては、装置ハウジング6などを冷却するために、更に、次のように構成されている。装置ハウジング6の天壁62には主排出筒64が設けられ、装置ハウジング6内が主排出筒64に連通している。また、燃焼装置4の燃焼槽42の上壁66には燃焼室用排出筒68が設けられ、この燃焼室用排出筒68が燃焼室44に連通している。更に、燃焼室用排出筒68の外側に中間排出筒70が配設され、この中間排出筒70が燃焼槽42の上壁66に固定されている。主排出筒64、中間排出筒70及び燃焼室用排出筒68は、径方向外側から内側にこの順序に同心状に配置され、中間排出筒70及び燃焼室用排出筒68は主排出筒64内を上方に延び、燃焼室用排出筒68は中間排出筒70より上方に突出しており、それらの上端位置は、主排出筒64が最も高く、燃焼室用排出筒68が次に高く、中間排出筒70が最も低くなっている。
【0036】
この装置ハウジング6に関連して、第2冷却用ブロア72が設けられている。第2冷却用ブロア72からの冷却用空気送給流路74は中間排出筒70に接続され、第2冷却用ブロア72からの冷却用空気は、冷却用空気供給流路74を通して中間排出筒70内に供給される。尚、冷却用空気供給流路74は、供給管などから構成される。
【0037】
また、処理装置2の加熱室28に関連して燃焼ガス排出流路76が設けられ、その一端側(上流側)は加熱室28の上端部に接続され、その他端側(下流側)が中間排出筒70に接続されている。従って、加熱室28からの加熱用燃焼ガスは加熱ガス排出流路76を通して中間排出筒70内に流れる。尚、この加熱ガス排出流路76は排出管などから構成される。
【0038】
このように構成されているので、第2冷却用ブロア72からの冷却用空気が冷却用空気供給流路74を通して中間排出筒70に供給されるとともに、処理装置2の加熱室28からの加熱用燃焼ガスが燃焼ガス排出流路76を通して中間排出筒70に送給され、この中間排出筒70にて加熱用燃焼ガスが冷却用空気によって冷却された後に主排出筒64に流れ、この主排出筒74を通して外部に排出される。従って、加熱用燃焼ガスは冷却用空気によって冷却された後に排出されるので、高温状態の加熱用燃焼ガスが外部に排出されるのを防止することができる。また、加熱用燃焼ガス及び冷却用空気がこのように主排出筒64に流れると、かかる流れにより、装置ハウジング6内の空気が主排出筒64に吸引され、装置ハウジング6内の空気が加熱用ガス及び冷却用空気とともに主排出筒64を通して外部に排出される。従って、冷却用空気などの流れを利用して装置ハウジング6内が冷却され、装置ハウジング6内の温度上昇が抑えられる。更に、燃焼装置4の燃焼室44からの燃焼ガスは、燃焼室用排出筒68を通して主排出筒64に流れ、主排出筒64にてそこを流れるガス(装置ハウジング6内の空気、第2冷却用ブロア72からの冷却用空気及び加熱室28からの加熱用燃焼ガスの混合ガス)と混合して冷却され、かく冷却された後に主排出筒64から外部に排出される。従って、燃焼室44からの燃焼ガスについても冷却された後に排出されるので、高温状態の燃焼ガスが外部に排出されるのを防止することができる。このとき、燃焼室用排出筒68からの燃焼ガスが主排出筒64内の中心領域を流れ、冷却用空気と混合されたガスが主排出筒64内の内周側領域を流れるので、主排出筒64の内周面近傍は冷却された温度が比較的低いガスが流れ、これによって、外側を覆う主排出筒64が高温に上昇するのを防止することができる。
【0039】
この炭化処理装置は、図3に示す制御系によって作動制御される。図示の炭化処理装置は、更に、装置全体を制御するための制御手段82を備え、この制御手段82は例えばマイクロプロセッサから構成される。制御手段82は、作動制御手段84、強制冷却信号生成手段86及び強制燃焼信号生成手段88を含んでいる。作動制御手段84は、処理装置2の第1燃焼バーナ24、第1燃焼用ブロア30及び第1冷却用ブロア32と、燃焼装置4の第2燃焼バーナ46,第2燃焼用ブロア48及び燃焼・冷却用ブロア50と、第2冷却用ブロア72とを後述する如く作動制御する。また、強制冷却信号生成手段86は、燃焼装置4の燃焼室44の温度が第1所定温度、例えば1150℃を超えると強制冷却信号を生成する。また、強制燃焼信号生成手段88は、この燃焼室44の温度が第2所定温度、例えば800℃以下になると強制燃焼信号を生成する。
【0040】
制御手段82は、更に、タイマ手段90及びメモリ92を備えている。タイマ手段90は時間を計時し、メモリ92には、各種設定温度、例えば第1所定温度(1150℃)、第2所定温度(800℃)、処理装置2の第1燃焼バーナ24を作動停止する第3所定温度(例えば650℃)及びこの第1燃焼バーナ24を作動する第4所定温度(例えば600℃)が記憶されているとともに、炭化処理後に処理室10を冷却する第1所定冷却時間(例えば、30分間程度の時間に設定される)及び燃焼装置4の第2燃焼バーナ46の燃焼終了後に燃焼室44を冷却する第2所定冷却時間(例えば、60分程度に設定される)が記憶される。
【0041】
この炭化処理装置は入力手段94により入力操作され、かかる入力手段94は、操作パネルに設けられる各種操作スイッチ(図示せず)から構成される。また、燃焼装置4には第1温度センサ96が設けられ、第1温度センサ96は燃焼室44の温度を検出する。また、処理装置2には第2温度センサ98が設けられ、第2温度センサ98は処理室10の温度を検出する。入力手段94からの入力信号並びに第1及び第2温度センサ96,98からの検出温度信号は制御手段82に送給され、制御手段82は、これら信号に基づいて処理装置2及び燃焼装置4などを後述する如く作動制御する。
【0042】
次に、図1及び図3とともに図4及び図5を参照して、上述した炭化処理装置による炭化処理の流れについて説明する。
主として図3及び図4を参照して、炭化処理を行うには、入力手段94を操作して炭化処理装置の運転を行えばよい。かくすると、燃焼装置4が作動し、第2燃焼用ブロア48が作動し、また第2燃焼バーナ46が燃焼し、燃焼装置4による燃焼が開始する(ステップS1)。
【0043】
第2燃焼バーナ46が燃焼して燃焼室44の温度(第1温度センサ96の検出温度)が例えば800℃(ダイオキシンが発生しない適当な温度に設定される)を超えると、ステップS2からステップS3に進み、処理装置2が作動する。即ち、第1燃焼用ブロア30が作動し、第1燃焼バーナ24が燃焼し、第1燃焼バーナ24からの加熱用燃焼ガスが加熱室28に送給され、処理室10に収容された処理物12に対する炭化処理が開始される。このように燃焼室44の温度が第2所定温度を超えてから処理装置2における炭化処理を開始するので、炭化処理の開始時には燃焼室44の温度は充分に高温に維持されており、従って、炭化処理により発生した有機ガスが燃焼室44で燃焼する際にもダイオキシン、臭気などの有害物質が発生することがない。更に、第2冷却用ブロア72が作動し、装置ハウジング6内の冷却が行われる(ステップS4)。
【0044】
このようにして炭化処理装置による炭化処理が行われ(ステップS5)、この炭化処理が所定処理時行われると、ステップS6からステップS7に進み、処理装置2における炭化処理が終了する。
【0045】
図5を参照して、ステップS5における炭化処理について説明すると、この炭化処理においては、処理室10の温度(第2温度センサ98の検出温度)が第4所定温度(例えば600℃)以下になると、ステップS5−1からステップS5−2に進み、第1燃焼用ブロア30が作動し、第1燃焼バーナ24が燃焼し、第1燃焼バーナ24からの燃焼ガスが加熱室28に供給される。従って、処理室10が加熱され、処理室10の温度が上昇し、処理室10における処理物12に対する炭化処理が促進される。このとき、第1冷却用ブロア32の作動は停止する(ステップS5−3)。一方、処理室10の温度が第3所定温度(例えば650℃)を超えると、ステップS5−1からステップS5−4を経てステップS5−5に進む。このときには、第1燃焼バーナ24及び第1燃焼用ブロア30が作動停止し、第1冷却用ブロア32が作動する(ステップS5−6)。従って、第1冷却用ブロア30からの空気が加熱室28に送給され、これによって、処理室10が冷却され、処理物12に対する炭化処理が抑制される。このようにして炭化処理中は、処理室10の温度が600〜650℃に維持され、処理物12に対する炭化処理が効率よく所要の通りに行われる。
【0046】
この炭化処理中は、第2温度センサ98よりも第1温度センサ96の検出温度による制御が優先的に行われる。即ち、ステップS5における炭化処理中に、燃焼室44の温度(第1温度センサ96の検出温度)が第1所定温度(例えば1150℃)を超えると、強制冷却信号生成手段86は強制冷却信号を生成する。かくすると、作動制御手段84は、この強制冷却信号に基づいて第1燃焼バーナ24及び第1燃焼用ブロア30を作動停止する一方、第1冷却用ブロア32を作動し、第1冷却用ブロア32からの空気によって処理室10が冷却される。このように冷却されると、処理物12に対する炭化処理が抑制され、これによって、処理中に発生してガス送給流路52を通して燃焼室44に送給される有機ガスも少なくなる。従って、燃焼室44での有機ガスの燃焼量が少なくなる。かくして、燃焼室44の温度が下がり、その温度が異常温度に上昇するが防止される。
【0047】
これに対して、燃焼室44の温度が第2所定温度(例えば800℃)以下に下がると、強制加熱信号生成手段88は強制加熱信号を生成する。かくすると、作動制御手段84は、この強制加熱信号に基づいて第1燃焼バーナ24及び第1燃焼用ブロア30を作動する一方、第1冷却用ブロア32を作動停止し、第1燃焼バーナ24からの燃焼ガスによって処理室10が加熱される。このように加熱されると、処理物12に対する炭化処理が促進され、これによって、処理中に発生してガス送給流路52を通して燃焼室44に送給される有機ガスも多くなる。かくして、燃焼室44での有機ガスの燃焼量が多くなり、これによって、燃焼室44の温度が上昇し、その温度が異常に下がるのが防止される。
【0048】
このように炭化処理中は燃焼室44の温度が800〜1150℃に維持され、このような温度範囲に保つことによって、燃焼室44の異常高温による破損を防止することができるとともに、燃焼温度の低下によるダイオキシン、臭気の発生も防止することができる。
【0049】
上述した炭化処理が終了してステップS8に進むと、第1冷却用ブロア32が作動し、第1冷却用ブロア32からの空気が加熱室28に供給され、上述したように処理室10の冷却が開始される。処理室10での有機ガスの発生がなくなるまでの第1所定冷却時間(例えば30分間)は、処理室10のみが冷却され、処理室10からの有機ガスは燃焼室44で燃焼される。その後、ステップS9からステップS10に進み、第2燃焼バーナ46及び第2燃焼用ブロア48の作動が終了し、燃焼装置4の燃焼が終了する。
【0050】
その後、燃焼・冷却用ブロア50からの空気の供給が継続して行われ、この空気によって燃焼室44が冷却される(ステップS11)。この間は、第1冷却用ブロア32によって処理室10も冷却され、燃焼室44及び処理室10の冷却が第2所定冷却時間(例えば60分間)行われる。
【0051】
このようにして燃焼室44の冷却が行われると、第1冷却用ブロア32が作動停止して処理室10の冷却が終了し(ステップS13)、また燃焼・冷却用ブロア50が作動停止して燃焼室44の冷却が終了し(ステップS14)、更に第2冷却用ブロア72が作動停止して装置ハウジング6内の冷却が終了し(ステップS15)、上述したようにして炭化処理装置による炭化処理が行われる。
【0052】
以上、本発明に従う炭化処理装置の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0053】
例えば、上述した実施形態では、炭化処理の終了後第1の所定時間経過後に燃焼装置4の燃焼を終了させているが、このような構成に代えて、処理室10の温度(及び/又は有機ガスのガス送給流路52を通しての残流)を検知し、その温度が設定値以下になった(及び/又は有機ガスの残流がなくなった)時点で燃焼装置4の燃焼を終了させるようにしてもよい。
【0054】
また、例えば、上述した実施形態では、処理装置の加熱手段を加熱用燃焼ガスを生成する燃焼バーナなどから構成しているが、このようなものに限定されず、加熱用熱を生成する電気ヒータなどから構成するようにしてもよい。尚、この場合、燃焼ガス排出流路76は省略することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の請求項1の炭化処理装置によれば、処理室及び加熱手段を備えた処理装置と、燃焼室を備えた燃焼装置とが装置ハウジングにより覆われ、装置ハウジングには冷却用ブロアが装備されているので、冷却用ブロアによって装置ハウジング内の空気を外部に排出して冷却し、装置ハウジングの温度上昇を抑えることができる。
【0056】
また、本発明の請求項2の炭化処理装置によれば、燃焼装置には燃焼室用排出筒が設けられ、この燃焼室用排出筒の外側に中間排出筒が設けられ、更に、この中間排出筒の外側に主排出筒が設けられ、燃焼室用排出筒及び中間排出筒は主排出筒内に延び、冷却用ブロアからの空気が中間排出筒に送給されるので、冷却用ブロアからの空気が中間排出筒を通して主排出筒に流れる際に、この空気流によって装置ハウジング内の空気を主排出筒に吸引するよう作用し、これによって、装置ハウジング内の空気が主排出筒に流れて外部に排出され、装置ハウジング内を効果的に冷却することができる。また、燃焼室用排出筒が中間排出筒よりも上方に突出しているので、中間排出筒から主排出筒に流れた空気と装置ハウジング内から主排出筒に流れた空気が燃焼室からの燃焼ガスの周囲を包むように流れ、これによって、主排出筒の温度上昇を抑えながら燃焼ガスを効果的に冷却することができる。
【0057】
また、本発明の請求項3の炭化処理装置によれば、加熱手段として燃焼バーナが用いられ、燃焼バーナから加熱室に送給された加熱用燃焼ガスは中間排出筒を通して排出されるので、この加熱用燃焼ガスは冷却用ブロアからの空気により冷却された後に主排出筒に流れるようになり、従って、主排出筒の内周面近傍の空気の温度を低く保ち、主排出筒の温度上昇を効果的に抑えることができる。
【0058】
また、本発明の請求項4の炭化処理装置によれば、燃焼装置の燃焼室の温度を検出するための第1温度センサが設けられ、第1温度センサの検出温度が第1所定温度を超えると、冷却用ブロアが作動する一方、加熱手段の作動が停止し、また第1温度センサの検出温度が第2所定温度以下になると、加熱手段が作動する一方、冷却用ブロアの作動が停止する。従って、燃焼室の温度を所定範囲に保って有機ガスが燃焼する際のダイオキシン、臭気などの発生をなくすことができる。
【0059】
また、本発明の請求項5の炭化処理装置によれば、処理室の温度を検出するための第2温度センサが設けられ、第2温度センサの検出温度が第3所定温度を超えると、冷却用ブロアが作動する一方、加熱手段の作動が停止し、また第2温度センサの検出温度が第4所定温度以下になると、加熱手段が作動する一方、冷却用ブロアの作動が停止する。従って、処理室の温度を所定温度範囲に維持して処理物を効率よく炭化処理することができる。また、処理装置における加熱手段及び冷却用ブロアの制御が、第2温度センサよりも第1温度センサの検出温度を優先して行われるので、燃焼室の温度が異常上昇することが確実に回避されるとともに、ダイオキシン、臭気などの有害物質の発生もなくすことができる。
【0060】
また、本発明の請求項6の炭化処理装置によれば、処理装置の処理室と燃焼装置の燃焼室とを接続するガス送給流路の下流部が燃焼室内を上部から下部に向けて燃焼バーナに向けて延びているので、処理室からの有機ガスは燃焼室の燃焼ガスにより加熱された後に燃焼バーナに送給され、従って、有機ガスを効率よく燃焼させることができる。
【0061】
また、本発明の請求項7の炭化処理装置によれば、燃焼室に空気供給流路が設けられ、この空気供給流路内にガス送給流路の排出部が配置されているので、空気供給流路を流れる空気流によって、ガス送給流路からの有機ガスが吸引されるようになり、従って、有機ガスを所要の通りに燃焼バーナに向けて供給することができるとともに、有機ガスを空気と混合して完全燃焼させることができる。
【0062】
また、本発明の請求項8の炭化処理装置によれば、空気供給流路を通して外気が自然吸気されるので、ガス送給流路からの有機ガスがこの空気流によって急激に冷却されず、従って、有機ガスに含まれた不純物が急冷により析出することがなく、ガス送給流路の排出部におけるスラグの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う炭化処理装置の一実施形態を簡略的に示す断面図である。
【図2】図1の炭化処理装置における燃焼装置の燃焼室下部を簡略的に示す部分断面図である。
【図3】図1の炭化処理装置を簡略的に示すブロック図である。
【図4】図1の炭化処理装置の炭化処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートにおける処理装置の炭化処理の工程の流れを具体的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 処理装置
4 燃焼装置
6 装置ハウジング
10 処理室
12 処理物
14 投入口
22 加熱手段
24,46 燃焼バーナ
28 加熱室
32,50,72 冷却用ブロア
44 燃焼室
52 ガス送給流路
64 主排出筒
68 燃焼室用排出筒
70 中間排出筒
74 冷却用空気供給流路
76 燃焼ガス排出流路
82 制御手段
84 作動制御手段
86 強制冷却信号生成手段
88 強制燃焼信号生成手段
96,98 温度センサ

Claims (8)

  1. 炭化処理すべき処理物が収容される処理室及びこの処理室を加熱するための加熱手段を備えた処理装置と、処理室で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室を備えた燃焼装置と、前記処理装置及び前記燃焼装置を覆う装置ハウジングと、前記装置ハウジング内を冷却するための冷却用ブロアと、を具備し、前記冷却用ブロアによって装置ハウジング内の空気が外部に排出され、これによって、前記処理装置及び前記燃焼装置の周囲が冷却されることを特徴とする炭化処理装置。
  2. 前記燃焼装置は前記燃焼室からの燃焼ガスを排出するための燃焼室用排出筒を備え、前記燃焼室用排出筒の外側を覆うように中間排出筒が設けられ、更に、装置ハウジングには内部の空気を外部に排出するための主排出筒が設けられ、前記燃焼室用排気筒及び前記中間排出筒は前記主排出筒内に延び、前記燃焼室用排出筒は前記中間排出筒の先端部より上方に突出しており、前記冷却用ブロアからの空気が前記中間排出筒に送給される請求項1記載の炭化処理装置。
  3. 前記加熱手段は、前記処理室を覆うように設けられた加熱室と、加熱用燃焼ガスを生成するための燃焼バーナとを備え、前記燃焼バーナからの加熱用燃焼ガスが前記加熱室に送給され、この加熱用燃焼ガスによって前記処理室が加熱され、前記加熱室からの加熱用燃焼ガスが前記中間排出筒に送給される請求項2記載の炭化処理装置。
  4. 炭化処理すべき処理物が収容される処理室、この処理室を加熱するための加熱手段及び前記処理室を冷却するための冷却用ブロアを備えた処理装置と、処理室で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室を備えた燃焼装置と、前記燃焼室の温度を検出するための第1温度センサと、前記加熱手段及び前記冷却用ブロアを作動制御するための制御手段と、を具備し、
    前記第1温度センサの検出温度が第1所定温度を超えると、前記制御手段は前記冷却用ブロアを作動し、且つ前記加熱手段の作動を停止し、これによって、前記処理室が冷却され、また前記第1温度センサの検出温度が第1所定温度より低い第2所定温度以下になると、前記制御手段は前記加熱手段を作動し、且つ前記冷却用ブロアの作動を停止し、これによって、前記処理室が加熱されることを特徴とする炭化処理装置。
  5. 前記処理室の温度を検出するための第2温度センサを更に備え、前記第2温度センサの検出温度が第3所定温度を超えると、前記制御手段は前記冷却用ブロアを作動し、且つ前記加熱手段の作動を停止し、これによって、前記処理室が冷却され、また前記第2温度センサの検出温度が第3所定温度より低い第4所定温度以下になると、前記制御手段は前記加熱手段を作動し、且つ前記冷却用ブロアの作動を停止し、これによって、前記処理室が加熱され、前記制御手段は、前記第2温度センサよりも前記第1温度センサの検出温度を優先して前記加熱手段及び前記冷却用ブロアを作動制御する請求項4記載の炭化処理装置。
  6. 炭化処理すべき処理物が収容される処理室及びこの処理室を加熱するための加熱手段を備えた処理装置と、処理室で発生する有機ガスを燃焼するための燃焼室及びこの燃焼室の下部に配設された燃焼バーナを備えた燃焼装置とを具備し、前記処理室と前記燃焼室とがガス送給流路を介して接続され、前記ガス送給流路の下流部が前記燃焼室内にて上部から下部に向けて前記燃焼バーナに向けて延び、前記処理室からの有機ガスが前記ガス送給流路の前記下流部を流れる間に前記燃焼室の燃焼ガスにより加熱されることを特徴とする炭化処理装置。
  7. 前記燃焼室には、有機ガス燃焼用空気を供給するための空気供給流路が設けられ、前記空気供給流路内に前記ガス送給流路の排出部が配置されている請求項6記載の炭化処理装置。
  8. 前記空気供給流路の吸入側が大気に開放され、前記空気供給流路を通して外気が燃焼室に自然吸気される請求項7記載の炭化処理装置。
JP2003017316A 2003-01-27 2003-01-27 炭化処理装置 Expired - Fee Related JP4176493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003017316A JP4176493B2 (ja) 2003-01-27 2003-01-27 炭化処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003017316A JP4176493B2 (ja) 2003-01-27 2003-01-27 炭化処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004225001A true JP2004225001A (ja) 2004-08-12
JP4176493B2 JP4176493B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=32904498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003017316A Expired - Fee Related JP4176493B2 (ja) 2003-01-27 2003-01-27 炭化処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4176493B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090482A1 (ja) * 2005-02-23 2006-08-31 Wacoh Machinery Industry Co., Ltd. 熱分解装置、熱分解装置を用いた熱供給方法、木質系燃料の熱分解方法、排煙処理装置、排煙利用システム、排煙利用装置、排煙利用装置の排煙供給方法
JP2006232943A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Matsushita Electric Works Ltd 生ごみ炭化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090482A1 (ja) * 2005-02-23 2006-08-31 Wacoh Machinery Industry Co., Ltd. 熱分解装置、熱分解装置を用いた熱供給方法、木質系燃料の熱分解方法、排煙処理装置、排煙利用システム、排煙利用装置、排煙利用装置の排煙供給方法
JP2006232943A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Matsushita Electric Works Ltd 生ごみ炭化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4176493B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017140552A (ja) 低温熱分解処理装置
JP2007298251A (ja) 焼却システム
JP2004225001A (ja) 炭化処理装置
KR101385208B1 (ko) 마이크로 웨이브를 이용한 탄화기
KR101463229B1 (ko) 폐기물 탄화 처리장치
JP2001341129A (ja) 廃棄物・有価物の炭化処理装置及び炭化処理方法
JP2006160860A (ja) 連続式炭化処理装置
JPH0894047A (ja) ロータリーキルン
JP2013204917A (ja) 加熱処理装置
JP2002180060A (ja) 生ごみ炭化装置
JP2004359875A (ja) 医療関係廃棄物を固形燃料化する方法及びそのプラント
JP2002194361A (ja) 炭化装置
KR101251555B1 (ko) 음식물쓰레기 소멸 장치 및 방법
JP2016124996A (ja) 炭化炉
JPH0692088B2 (ja) 医療用廃プラの熔解処理装置
JPH05264020A (ja) 焼却装置
JPH07280236A (ja) 廃棄物処理装置
JP2000304221A (ja) 廃棄物処理装置
JP3369456B2 (ja) 炭化装置および炭化処理方法
JP2002363567A (ja) 炭化装置
JP2024048836A (ja) 炭化システム
JP2005187614A (ja) 生ごみ炭化装置
JPH11347518A (ja) 可燃性有機物の炭化処理方法及び炭化処理装置
JP2004108611A (ja) 焼却装置の制御方法
JP6008445B2 (ja) 畜糞焼却処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees