JP2001341129A - 廃棄物・有価物の炭化処理装置及び炭化処理方法 - Google Patents

廃棄物・有価物の炭化処理装置及び炭化処理方法

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JP2001341129A
JP2001341129A JP2000166665A JP2000166665A JP2001341129A JP 2001341129 A JP2001341129 A JP 2001341129A JP 2000166665 A JP2000166665 A JP 2000166665A JP 2000166665 A JP2000166665 A JP 2000166665A JP 2001341129 A JP2001341129 A JP 2001341129A
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Akira Kitagawa
彰 北川
Kiyohiro Furuno
清裕 古野
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NATSUHARA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、廃棄物や有価物、特に医療
廃棄物を安全且つ環境に配慮して、可能な限り殺菌、減
容させる装置及び方法を提案することにある。 【解決手段】 廃棄物を収容し、外気と遮断し得る隔壁
24で密閉された処理室12と、その処理室12の下部
を含む一部又は全部を覆い、処理室12を加熱する加熱
装置14を備えた昇温室16と、加熱装置14により加
熱され、処理室12内の廃棄物が熱分解して発生したガ
スを昇温室16の加熱装置14に導く発生ガス供給装置
18とを含んで廃棄物の炭化処理装置10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃物から成る廃
棄物あるいは有価物を処理するための炭化処理装置及び
炭化処理方法に関し、特に医療用などに使用されている
樹脂製品廃棄物を炭化させて殺菌・減容処理するための
装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の処分は、従来より埋め立てによ
る処分か、あるいは焼却による処分がほとんどである。
廃棄物の中でも、注射器や点滴用器具、その他の医・治
療用分野から廃棄される廃棄物には、薬液だけでなく、
病原菌などに侵された血液なども混ざっている可能性が
高い。このため、いわゆる医療廃棄物の取り扱いには注
意を要し、特に焼却処分されるのが多い。
【0003】ところが、医療廃棄物には樹脂製品が多く
含まれているため、有機ガスが一時に大量に発生し、酸
素不足から不完全燃焼して、黒煙(煤塵)や悪臭を発生
し易い。また、不完全燃焼の状態では、炉の温度が低
く、病原菌などを充分に加熱殺菌できないまま大気に放
出する恐れがある。さらに、焼却温度が充分に上がりき
らないとき、ダイオキシンが発生するため、今日、二次
焼却装置を有しない小型の焼却装置はほとんど用いられ
ていない。
【0004】一方、樹脂製品を完全燃焼させると、炉の
温度が高温になり、ますます樹脂製品が熱分解して大量
のガスを発生する。そこで、不完全燃焼を発生させない
ように大量の空気を供給すると、さらに樹脂製品が熱分
解して大量のガスを発生することになる。その結果、不
完全燃焼を発生させてしまうか、あるいは炉の温度が上
がり過ぎてしまい、炉の寿命が短くなるという、問題が
ある。このように、樹脂製品を大量に含む廃棄物の焼却
は困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、廃棄
物、特に医療廃棄物を安全且つ環境に配慮して、殺菌
し、さらに可能な限り消滅させて減容処理する装置及び
方法を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る廃棄物・有
価物の炭化処理装置の要旨とするところは、廃棄物・有
価物を収容し、外気と遮断し得る隔壁で密閉された処理
室と、前記処理室の下部を含む一部又は全部を覆い、該
処理室を加熱する加熱装置を備えた昇温室と、前記加熱
装置により加熱され、前記処理室内の廃棄物・有価物が
熱分解して発生したガスを該昇温室の加熱装置に導く発
生ガス供給装置とを含み、一体的に構成したことにあ
る。
【0007】また、かかる廃棄物・有価物の炭化処理装
置において、前記処理室に収容された廃棄物・有価物を
攪拌する攪拌装置を含むことにある。さらに、かかる廃
棄物・有価物の炭化処理装置において、前記発生ガス供
給装置のガスを噴出させるノズルの先端に、該ガスを拡
散させる拡散部材を配設したことにあり、また、前記発
生ガス供給装置は、前記処理室から導かれる配管内に加
圧気体を送出させる細管を設け、該細管の先端部近傍に
生じた負圧により該処理室内の発生ガスを吸引し、前記
昇温室内に供給する装置としたことにある。さらに、前
記加熱装置に該加熱装置から放射される火炎を導く火炎
筒を設け、該火炎筒に前記発生ガス供給装置のノズルを
設けたことにある。
【0008】次に、本発明に係る廃棄物・有価物の炭化
処理方法の要旨とするところは、廃棄物・有価物を処理
室に投入する工程と、該処理室を気密にする工程と、該
処理室を加熱して、廃棄物・有価物を炭化させる工程
と、該廃棄物・有価物から発生する有機ガスを回収して
燃焼させ、前記処理室の加熱に利用する工程とを含むこ
とにある。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る廃棄物・有価
物の炭化処理装置及び炭化処理方法の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。なお、廃棄物の処理を例に
して、説明する。
【0010】図1に示すように、廃棄物の炭化処理装置
10は、処理室12と、加熱装置14を含む昇温室16
と、発生ガス供給装置18とを備え、一体的に構成され
ている。そして、処理室12には、廃棄物を収容するた
めの投入扉20と、収容された廃棄物を攪拌するための
攪拌装置22などを備えている。この炭化処理装置10
は、廃棄物を加熱して炭化させるときに発生する有機ガ
スを燃料の一部として利用し、且つ完全燃焼させ、廃棄
物を殺菌するとともに減容させようとするものである。
【0011】この炭化処理装置10の処理室12は、外
気と遮断し得る隔壁24で密閉された構造を成してい
て、隔壁24の上部には廃棄物を処理室12内に投入す
るための投入扉20と、処理室12内で発生した有機ガ
スを昇温室16に導くための回収管26とを備え、さら
に、隔壁24の底部には熱分解し得ない炭素の塊などの
残滓を排出するための図示しない排出扉を備えている。
これら投入扉20と排出扉は、廃棄物を炭化処理してい
るときに、処理室12内に外気が入らないように密閉し
得るように構成されていれば、いかなる構造であっても
よい。処理室12の隔壁24は、耐熱性を備えた材料に
よって形成されるのが好ましく、特に加熱冷却サイクル
を迅速にする観点から金属が好ましく、さらに酸化還元
作用に耐性を備えたステンレススチールのような金属が
最も好ましい。
【0012】攪拌装置22は、図1及び図2に示すよう
に、処理室12内に攪拌翼28、29を備え、その攪拌
翼28、29は昇温室16を貫くシャフト30を介し
て、図示しない駆動装置によって回転させられる。シャ
フト30は軸受け32により回転可能に軸支されてい
る。攪拌翼は、処理室12内の回転中心側にある廃棄物
を掻き混ぜる攪拌翼28と、外周側にある廃棄物を掻き
混ぜる攪拌翼29とが交互に配設されているのが好まし
い。これは、処理室12内で加熱溶融させられた廃棄物
により、攪拌翼28、29が受ける負荷が大きくならな
いで、且つ効率的に廃棄物を掻き混ぜることができる。
【0013】攪拌翼28、29を回転させるシャフト3
0は、処理室12及び昇温室16を貫いているため、シ
ャフト30に沿って外気が処理室12内に入らないよう
に、シールが施されている。シールは、シャフト30を
覆う円筒34と、その両端に配設されたメカニカルシー
ル36によって構成されている。また、シール、特に円
筒34は、高温に加熱される処理室12及び昇温室16
からの熱に対してシャフト30を保護する機能も有す
る。
【0014】図1に示すように、この処理室12の下半
分を少なくとも覆うように、昇温室16が配設されてい
る。昇温室16には、加熱装置14と、発生ガス供給装
置18のノズル38と、排気筒40及び冷却用エアー管
42が設けられている。昇温室16は、処理室12の隔
壁24と同様、耐熱性を備えた材料によって形成される
のが好ましく、特に加熱冷却サイクルを迅速にする観点
から金属が好ましく、さらに酸化還元作用に耐性を備え
たステンレススチールのような金属が最も好ましい。昇
温室16は、処理室12内に投入された廃棄物を隔壁2
4を介して加熱するものであり、少なくとも処理室12
の下部を含む一部覆う構造であればよいが、処理室12
の全体を覆う構造であってもよい。
【0015】加熱装置14は、重油や灯油などの液体燃
料を噴出させて火炎を放出するバーナーや、又は液化石
油ガスやプロパンガス、あるいは都市ガスなどの気体燃
料を噴出させて火炎を放出するバーナーなど、いずれで
あってもよい。加熱装置14は、燃料と共にその燃料が
完全燃焼し得るのに充分な量だけ空気を供給できるよう
に構成されている。加熱装置14の燃料と空気の供給量
は、それぞれ個別に調節し得るのが好ましく、発生ガス
供給装置18によって供給されてきたガスの燃焼状態に
応じて適宜、加熱装置14が調節される。
【0016】発生ガス供給装置18は、処理室12内で
廃棄物が加熱されて炭化させられる過程で発生した有機
ガスを回収管26により回収し、昇温室16に供給し
て、加熱装置14の火炎によって焼却するとともに、昇
温室16の温度を高める燃料の一部として供給するため
の装置である。このため、処理室12内で廃棄物から発
生した有機ガスを昇温室16に強制的に供給するのが好
ましい。
【0017】処理室12から発生する有機ガスは高温で
あるため、直接、有機ガスに接触する状態でポンプなど
を使用しないのが好ましい。このため、たとえば図1及
び図3に示すように、発生ガス供給装置18は、回収管
26内に配設した細管44から加圧空気を高速で噴出さ
せることにより、その噴出空気の背後に生じた負圧を利
用して有機ガスを吸引するとともに、有機ガスを噴出空
気に巻き込んで昇温室16内に噴出させるエジェクタ式
が好ましい。細管44から噴出させる加圧空気は廃熱な
どを利用して予熱しておくのが好ましい。
【0018】細管44から噴出した空気に有機ガスを巻
き込んで、発生ガス供給装置18の先端に取り付けたノ
ズル38から昇温室16内に放出する。ノズル38から
放出される有機ガスは高速であるため、図1及び図4に
示すように、発生ガス供給装置18のノズル38の先端
部に拡散部材46を配設するのが好ましい。拡散部材4
6は、円錐状を成していて、円錐面に衝突した有機ガス
と空気は、その面に沿って広がり、それと同時に加熱装
置14からの火炎によって有機ガスは燃焼させられる。
このとき、有機ガスは細管44から噴出させられる充分
な空気と混ざっているため、通常、不完全燃焼させられ
ることはない。
【0019】加熱装置14からの火炎や発生ガス供給装
置18からの有機ガスを燃焼させた火炎は、図1に示す
ように、昇温室16内で隔壁24の周りを回って、排気
筒40から排出される。加熱装置14の火炎の温度は瞬
時にダイオキシンが発生しない温度(ダイオキシンの分
解温度)以上にされ、その火炎の中に直接に発生ガス供
給装置18から有機ガスが放出され、燃焼させられる。
したがって、排気筒40から排出される排気ガス中に
は、ダイオキシンなどの有害物質は含まれておらず、ま
た、医療廃棄物に付着していた細菌などは加熱殺菌され
る。
【0020】また、昇温室16には冷却用エアー管42
が配設されていて、ブロワー48から送風されてきた空
気によって、昇温室16及び処理室12を冷却するよう
に構成されている。さらに、排気筒40の中間部に、冷
却ノズル50を排気筒40の出口側に向けて配置し、空
気を噴出させるように構成することも好ましい。冷却ノ
ズル50から空気を噴出させることにより、空気流の背
後に背圧(負圧)を生じさせ、昇温室16内の空気を吸
引して排出することができる。
【0021】以上の構成に係る炭化処理装置10は、ま
ず投入扉20を開けて、廃棄物を処理室12の中に投入
した後、投入扉20を気密に閉じる。次いで、加熱装置
14を点火し、昇温室16内の温度が充分上昇し、処理
室12内から有機ガスが充分発生したとき、発生ガス供
給装置18の細管44から空気を噴出させ、有機ガスを
昇温室16内に送出する。有機ガスは、昇温室16内で
加熱装置14からの火炎によって燃焼させられ、昇温室
16内の温度を高めるとともに、無害化させられ、排気
筒40から排出される。このとき、処理室12内の廃棄
物は、無酸素状態又は低酸素状態で加熱されているた
め、炭化させられる。
【0022】処理室12の隔壁24に接触している廃棄
物は炭化させられ、熱伝導性を良くするため、攪拌装置
22により攪拌翼28、29を適宜回転させ、廃棄物を
攪拌し、廃棄物の炭化と有機ガスの発生を促進する。有
機ガスの発生量が多いとき、加熱装置14の出力を低下
させ、場合によれば加熱装置14の出力を停止する。こ
のようにして、加熱装置14による発熱量及び発生ガス
供給装置18からの有機ガスによる発熱量の合計をほぼ
一定に制御して、効率的に有機ガスを発生させる。
【0023】有機ガスの発生が停止したとき、発生ガス
供給装置18及び加熱装置14を停止し、次いで、ブロ
ワー48を作動させ、冷却用エアー管42から空気を昇
温室16内に供給して、昇温室16及び処理室12を冷
却する。冷却後、投入扉20を開けて、次に処理すべき
廃棄物を投入するのである。なお、このとき、処理室1
2内に炭素の塊などの残滓が大量に残っているときは、
図示しない排出扉を開けて、残滓を排出する。
【0024】以上、本発明の廃棄物の炭化処理装置の1
実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではない。
【0025】たとえば投入扉20は、処理室12を気密
に閉じることができれば、いかなる構造の扉であっても
よいが、次の構造の投入扉を例示することができる。す
なわち、投入扉20は、隔壁24に取り付けられた図示
しない支持フレームに回動可能に支持された回動アーム
の一端に取り付けられていて、その回動アームの他端は
図示しない装置本体のフレームにシリンダを介して取り
付けられている。したがって、シリンダを作動させる
と、回動アームが支持フレームを中心に回動し、投入扉
20を開閉させる。
【0026】投入扉20を密閉させる構造は、図1及び
図5に示すように、扉20の中心部に設けられた軸受け
52によってシャフト54が回動可能に軸支されてい
る。そのシャフト54はハンドル56により回動させら
れ、そのシャフト54の中間部に形成された螺子部に、
3方向に延び出すアーム部材58が螺合させられてい
る。したがって、ハンドル56を1方向に回動させる
と、アーム部材58が上下させられる。アーム部材58
の先端には、ロック部材60が配設されていて、そのロ
ック部材60は先端にフック62と、中間部にカム部6
4を備え、そのカム部64は係合部材66、67と係合
させられている。このロック部材60は、アーム部材5
8を押し下げると、カム部64と係合部材66とが係合
し、外方に押し広げられる。その結果、処理室12の開
口部に設けられたフランジ部68とフック62との係合
が外れ、扉20を開けることができる。逆に、このロッ
ク部材60は、アーム部材58を押し上げると、カム部
64と係合部材67とが係合し、内方に押し狭められ
る。その結果、処理室12の開口部に設けられたフラン
ジ部68とフック62とが係合し、扉20が閉められ、
さらにアーム部材58を引き上げると、締め付けが強固
なものとなる。
【0027】投入扉20と隔壁24の開口部に設けられ
たフランジ部68との間には、不燃性のシール部材70
が配設されていて、処理室12の中に外気が入ったり、
あるいは処理室12内で発生した有機ガスが直接外気に
出ないように、構成されている。シール部材70として
は、耐熱性とシール性にすぐれた材質であれば、特に限
定されない。なお、廃棄物の残滓を排出する排出扉につ
いても、同様のシール部材が配設されているのが好まし
い。
【0028】次に、図6(a)に示すように、発生ガス
供給装置18のノズル38の先端に取り付けられる拡散
部材72は、円錐の斜面に螺旋状の溝74や突起を形成
したものであってもよい。螺旋状の溝74などを形成す
ることにより、ノズル38から放出される有機ガスと空
気は螺旋状に旋回させられて、よく混合し、加熱装置1
4からの火炎とも混合して、燃焼が促進させられる。
【0029】その他、拡散部材の形状は、図示した例示
に限定されず、たとえば円盤状の部材や、有機ガスと空
気の混合ガスの噴出方向を加熱装置の火炎の方向に向け
る方向板であってもよい。
【0030】さらに、同図6(b)に示すように、発生
ガス供給装置18のノズル76の形状を広がり管とし、
その管の内部にガス流を螺旋状に旋回させるように形成
した方向板78と、ガス流を外方向に広げる三角錐状の
コーン80を配設して構成してもよい。本例において
も、前述と同様の効果が得られる。
【0031】次に、図7に示すように、加熱装置14の
火炎が放射される箇所に、その火炎を導く火炎筒82を
設け、その火炎筒82に発生ガス供給装置18のノズル
38を配設した構造とすることも好ましい。さらに、発
生ガス供給装置18のノズル38の先端と加熱装置14
の火炎の放射口とを接近させることも好ましい。このよ
うに構成することにより、加熱装置14からの高温の火
炎雰囲気内に、空気を含んだ有機ガスが直接吹き込ま
れ、瞬時に完全燃焼させることができる。
【0032】また、発生ガス供給装置において、前述の
ように、有機ガスを強制的に昇温室へ供給するように構
成してもよいが、たとえば、処理室12内で廃棄物から
発生した有機ガスのガス圧を高め、そのガス圧のみによ
って、昇温室16にその有機ガスを供給するように構成
することも可能である。この実施形態の場合、回収管に
逆止弁を設け、一定のガス圧以上に高まったときにの
み、有機ガスを供給するように構成するのが好ましい。
【0033】さらに、攪拌装置についても、前述の実施
形態に限定されるものではなく、たとえば、攪拌翼の回
転中心であるシャフトを水平方向に設置することも可能
である。また、攪拌翼の形状なども適宜、設計変更する
ことができ、特に限定されない。攪拌翼の回転速度は一
定であっても、可変であってもよく、さらに処理室内の
廃棄物を粉砕することができる速度で回転させてもよ
い。
【0034】本発明に係る廃棄物・有価物の炭化処理装
置は、樹脂製品の多い医療廃棄物の処理に適している
が、その他の樹脂製品、特に有価物についても好適であ
る。すなわち、廃棄物あるいは有価物を炭化させた炭化
物は残滓として廃棄されてもよいが、得られた炭化物を
製品としてリサイクルすることも好ましい。
【0035】本発明装置は、廃棄物・有価物である樹脂
製品を直接燃焼させずに、熱分解することにより有機ガ
スを発生させ、その有機ガスの発生量を制御しつつ完全
燃焼させることができ、揮発性成分などを多量に含む廃
棄物・有価物の処理に好ましい。ただし、本発明装置
は、木質成分を含む廃棄物・有価物を排除するものでは
ない。その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内
で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を
加えた態様で実施し得るものである。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る廃棄物・有価物の炭化処理
装置は、廃棄物・有価物を直接燃焼させるものではな
く、廃棄物・有価物を無酸素状態又は低酸素状態で加熱
して、熱分解させ、炭化させることによって発生する有
機ガスを燃焼させるように構成している。このため、廃
棄物・有価物を加熱する加熱温度の制御が容易であり、
有機ガスの発生量の制御ができる。したがって、不完全
燃焼が生じることはなく、煤煙や臭いが発生することは
ない。特に、廃棄物・有価物から発生する有機ガスを含
むガスは、必ず加熱装置からの火炎に晒されることから
殺菌なども完全に行われ、医療廃棄物の処分に適してい
る。また、医療廃棄物の中に注射針などの不燃物が混入
していた場合においても、それら不燃物の殺菌も充分に
行うことができる。
【0037】さらに、本発明装置及び方法は、廃棄物・
有価物に含まれる揮発成分などの有機ガスを燃焼させ
て、炭化させるものであり、ほとんどの炭素を固体のま
ま固定し、二酸化炭素として排出する量は最小限にする
ことができる。したがって、今日問題となっている地球
温暖化の原因とされる二酸化炭素の排出量を抑制するこ
とができるため、本発明装置及び方法は、廃棄物の処理
に特に適したものとなる。
【0038】また、処理室に攪拌装置を設け、攪拌翼に
よって処理室の中に収容された廃棄物・有価物を攪拌す
ることにより、高温の隔壁に直接接触する廃棄物・有価
物を変えることができ、迅速に加熱し、炭化させること
ができる。
【0039】さらに、処理室内で発生した有機ガスを回
収し、昇温室に供給する発生ガス供給装置において、そ
のノズルの先端部に拡散部材を配設することにより、有
機ガスと空気との混合拡散を促進し、加熱装置の火炎に
よる着火を円滑にすることができる。これにより、有機
ガスはより一層完全燃焼し、煤煙や臭いなどが排出され
ることはない。
【0040】発生ガス供給装置として、特に空気圧の背
圧(負圧)を利用した装置で構成することにより、駆動
装置部分に熱影響を受けることがなく、故障のない装置
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物の炭化処理装置の1実施形
態を示す模式図である。
【図2】図1に示す廃棄物の炭化処理装置の要部を拡大
して示す模式図である。
【図3】図1に示す炭化処理装置における発生ガス供給
装置の作用を説明する要部を拡大して示す模式図であ
る。
【図4】図1に示す炭化処理装置における発生ガス供給
装置の作用を説明する他の要部を拡大して示す模式図で
ある。
【図5】図1に示す炭化処理装置における投入扉の構造
を示す要部拡大模式図である。
【図6】(a)及び(b)は、いずれも本発明の炭化処
理装置に用いられる発生ガス供給装置の拡散部材の他の
例を示す要部拡大模式図である。
【図7】本発明の炭化処理装置に用いられる加熱装置及
び発生ガス供給装置の他の例を示す要部拡大模式図であ
る。
【符号の説明】
10:廃棄物の炭化処理装置 12:処理室 14:加熱装置 16:昇温室 18:発生ガス供給装置 20:投入扉 22:攪拌装置 24:隔壁 26:回収管 28,29:攪拌翼 30:シャフト 38,76:ノズル 40:排気筒 42:冷却用エアー管 44:細管 46,72:拡散部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10B 53/00 F23G 5/16 ZABB 4K056 F23G 5/027 ZAB F27B 5/02 4K061 5/16 ZAB 5/14 F27B 5/02 5/16 5/14 F27D 17/00 104K 5/16 B09B 3/00 ZAB F27D 17/00 104 303H Fターム(参考) 3K061 AA23 AB02 AC01 AC20 BA06 FA01 3K078 AA06 BA09 CA02 4D004 AA48 AB10 AC04 CA26 CA27 CB04 CB34 4F301 CA09 CA26 CA41 CA52 4H012 HA02 HB02 HB10 4K056 AA12 BA01 BB01 CA14 CA20 DA17 DA36 4K061 AA01 BA12 CA05 DA03 EA07 FA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物・有価物を収容し、外気と遮断し
    得る隔壁で密閉された処理室と、前記処理室の下部を含
    む一部又は全部を覆い、該処理室を火炎を放射して加熱
    する加熱装置を備えた昇温室と、前記加熱装置により加
    熱され、前記処理室内の廃棄物・有価物が熱分解して発
    生したガスを該昇温室の加熱装置に導く発生ガス供給装
    置とを含み、一体的に構成されている廃棄物・有価物の
    炭化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理室に収容された廃棄物・有価物
    を攪拌する攪拌装置を含む請求項1に記載の廃棄物・有
    価物の炭化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記発生ガス供給装置のガスを噴出させ
    るノズルの先端に、該ガスを拡散させる拡散部材を配設
    した請求項1又は2に記載の廃棄物・有価物の炭化処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記発生ガス供給装置は、前記処理室か
    ら導かれる配管内に加圧気体を送出させる細管を設け、
    該細管の先端部近傍に生じた負圧により該処理室内の発
    生ガスを吸引し、前記昇温室内に供給する装置である請
    求項1乃至3のいずれかに記載する廃棄物・有価物の炭
    化処理装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱装置に該加熱装置から放射され
    る火炎を導く火炎筒を設け、該火炎筒に前記発生ガス供
    給装置のノズルを設けた請求項1乃至4のいずれかに記
    載する廃棄物・有価物の炭化処理装置。
  6. 【請求項6】 廃棄物・有価物を処理室に投入する工程
    と、該処理室を気密にする工程と、該処理室を加熱し
    て、廃棄物・有価物を炭化させる工程と、該廃棄物・有
    価物から発生する有機ガスを回収して燃焼させ、前記処
    理室の加熱に利用する工程とを含む廃棄物・有価物の炭
    化処理方法。
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