JP2017140552A - 低温熱分解処理装置 - Google Patents

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知紀 綿谷
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清仁 小池
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Abstract

【課題】水分が多い生ゴミなどを含む有機系ゴミの熱分解処理を効率的に行うこと。
【解決手段】低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミ49を熱分解する分解処理槽3と、分解処理槽3内に磁化空気を供給する磁化空気供給部4と、有機系ゴミ49が熱分解されるときに発生するオフガスを分解処理槽3内から吸引して送流するオフガス誘導管6と、オフガス誘導管6の出口側に連通し、吸引されたオフガスを燃焼する二次加熱槽5と、有機系ゴミ49のうち水分が多い生ゴミなどを投入する第2の投入口8と、二次加熱槽5を貫通すると共に第2の投入口8に連通する上流側の開口部151と、生ゴミなどを排出する下流側の開口部149と、を備えるスクリュー押し出し機7を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、低温熱分解処理装置に関する。
生ゴミやプラスチックゴミなどの有機系ゴミの処理は世界共通の問題となってきている。これら有機系ゴミを処理する装置としては、焼却装置(焼却炉)が一般的で、特許文献1に開示されている。このような焼却装置は、ガスや石油などを燃焼させて燃焼炉内を高温に維持する必要がある。また、燃焼によって発生する有機系化合物の排ガスを無害化しようとすると、触媒を用いたり、排ガスをさらに高温で燃焼させる加熱燃焼手段を用いる必要があり装置が大型化してしまう。
以上のような焼却装置に対して、ガスや石油などの燃料を燃焼させずに、しかも小型化が可能な有機系のゴミ処理装置がある。このようなゴミ処理装置は、空気を磁界内に通過させて磁化(イオン化)空気とし、この磁化空気を分解処理槽内に送り込み、種火の熱によって、磁化空気と有機物との化学反応を促進し、燃焼装置よりも低温で有機系ゴミを熱分解処理するもので、特許文献2に開示されている。
特開2002−243130号公報 特開2010−75823号公報
特許文献2に記載されている低温熱分解処理装置では、磁化空気によって有機系ゴミを焼却装置に比べ低温で熱分解処理することが可能であり、メリットが大きい。しかし、この装置においては、水分を多く含んだ生ゴミなどが混在する場合には、熱分解可能温度に達するまでに時間がかかったり、未分解残渣が残ってしまったりなど、有機系ゴミの熱分解処理の効率が低下するという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水分が多い生ゴミなどを含む有機系ゴミの熱分解処理を効率的に行える低温熱分解処理装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の低温熱分解装置は、有機系ゴミを熱分解する分解処理槽と、分解処理槽内に磁化空気を供給する磁化空気供給部と、有機系ゴミが熱分解されるときに発生するオフガスを分解処理槽内から吸引して送流するオフガス誘導管と、オフガス誘導管の出口側に連通し、吸引されたオフガスを燃焼する着火装置を備える二次加熱槽と、有機系ゴミのうち水分が多い生ゴミなどを投入する投入口と、二次加熱槽を貫通すると共に投入口に連通する上流側の開口部と、生ゴミなどを排出する下流側の開口部と、を備えるスクリュー押し出し機を有する、こととする。
また、上記発明に加えて、有機系ゴミを投入する投入口を有し、有機系ゴミを投入する投入口を開けたり閉めたりできる開閉蓋と、開閉蓋と前記分解処理槽との間に配設され、軸方向に沿って略2分割された一方のバレルと、を有し、開閉蓋を開けて前記有機系ゴミを投入するときに、バレルの開口部が有機系ゴミを投入する投入口側に向き、開閉蓋を閉めたときにバレルの開口部が分解処理槽の内側に向くように回転させるバレル駆動機構を有している、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、バレル駆動機構は、バレルの開口部が有機系ゴミを投入する投入口側に向いている状態から分解処理槽の内側に向くように回転させる際、バレルが正方向と、正方向に対して逆方向とに交互に回転するように制御される、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、バレルの開口部の外側縁部または分解処理槽の有機系ゴミを投入する投入口に連通する開口部の内側縁部に、バレルと分解処理槽との隙間を狭め、外気の分解処理槽内への浸入を抑制するシール部が設けられている、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、スクリュー押し出し機は、二次加熱槽内においてガス排出開口部を有し、ガス排出開口部が、二次加熱槽の外部に配設された吸引ポンプに接続されている、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、ガス排出開口部には、ベントが接続されている、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、吸引ポンプは、水封式真空ポンプである、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、低温熱分解処理装置には、第2の投入口とスクリュー押し出し機の上流側の開口部の間に、破砕機が配設されている、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、低温熱分解装置は、二次加熱槽の内部に入るオフガスを燃焼させる着火装置を有している、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、二次加熱槽の周囲に冷却用配管が配置されている、ことが好ましい。
また、上記発明に加えて、二次加熱槽の外周側に熱発電素子が配置されている、ことが好ましい。
本発明の実施の形態に係る低温熱分解処理装置の構成を示す平面図である。 図1のA−A切断線で示した縦断面図であり、磁化空気供給部および磁化空気吐出管群を示している。 図1のB−B切断線で切断した縦断面図で、1対の磁化空気吐出管群の配管構造、オフガス誘導管および酸素供給手段の配管構造を示す図である。 図1のC−C切断線で切断した縦断面図である。 図1のB−B切断線で切断した縦断面図に相当し、バレルの動作を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る加熱二次分解管部の構成を示す図面であり、(A)は図1のC−C切断線で切断した断面に相当する断面図の一部であり、(B)は、内筒管を示す斜視図である。 図1のD−D切断線で切断した縦断面図の一部で、酸素供給手段を示している。 図1のE−E切断線で切断した乾燥処理部の縦断面図である。 低温熱分解処理装置による有機系ゴミの処理方法の手順を示すフロー説明図である。
(低温熱分解処理装置1の構成)
以下、本発明の実施の形態に係る低温熱分解処理装置1について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する低温熱分解処理装置1は、生ゴミやプラスチックなどの有機系ゴミを熱分解により処理する装置である。
図1は、実施の形態に係る低温熱分解処理装置1の構成を示す平面図である。なお、以下に説明する各図は、図1の図示下方側を前方、上方側を後方、右側を右方、左側を左方として説明する。なお、図1では、後述する排気管144など一部の部材を省略して図示している。図1に示すように、低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミを投入する投入口である第1の投入口2から投入された有機系ゴミなどを熱分解する分解処理槽3と、分解処理槽3内に磁化空気を供給する左右1対の磁化空気供給部4と、有機系ゴミが熱分解されるときに分解処理槽3内で発生するオフガスを吸引し、このオフガスを燃焼する二次加熱槽5を有している。分解処理槽3と二次加熱槽5とは、オフガス誘導管6によって連通されている。
低温熱分解処理装置1は、二次加熱槽5を左右方向に貫通するスクリュー押し出し機7を有している。二次加熱槽5を通過させて乾燥された生ゴミなどは、第1の投入口2からプラスチックや他の水分を多く含まない有機系ゴミなどと共に分解処理槽3内に投入される。ここで生ゴミなどとは、食品や残飯、草木片などの水分を多く含んだ有機系ゴミをさし、以降、単に生ゴミと記載する。
生ゴミなどを投入する投入口である第2の投入口8は、ホッパー10の底部側に設けられている。第2の投入口8とスクリュー押し出し機7の上流側(右方側)の開口部151(図8参照)の間には、破砕機11が配設されている。すなわち、第2の投入口8と上流側の開口部151は、破砕機11を介して連通されている。第2の投入口8から投入される生ゴミは、破砕機11によって、下流側(左方側)にスクリュー押し出し機7で輸送可能な大きさに破砕されてスクリュー押し出し機7の上流側の開口部151内に入る。スクリュー押し出し機7の右方側端部には、スクリュー押し出し機7を回転するモーター12が取り付けられ、破砕機11の右方端部には、破砕機11を回転するモーター13が取り付けられている。
また、スクリュー押し出し機7は、二次加熱槽5の内部においてガス排出開口部15を有している。ガス排出開口部15には、ベント17が接続されている。ベント17は、水分を分離する分離槽18と吸引ポンプである水封式真空ポンプ19を有している。ガス排出開口部15と分離槽18との間は、配管20で接続され、分離槽18と水封式真空ポンプ19の間は、配管21で接続されている。なお、吸引ポンプとしては、たとえば、水蒸気や液滴などを含んだ気体の排気が可能であれば水封式真空ポンプに限定されない。
第1の投入口2は、開閉蓋25によって開けたり、閉めたりすることができる。開閉蓋25は、左方側の1対のヒンジ26によって支持され、1対のヒンジ26の間に開閉機構27を有している。開閉機構27は、モーター28と、巻上ローラー29を有している。また、開閉蓋25には、フック部30が固定されていて、このフック部30にワイヤロープ31の一方の端部が引掛けられ、他方の端部は巻上ローラー29に巻き付けられている。モーター28を駆動してワイヤロープ31を巻き上げることで開閉蓋25の右方側を開け、巻き戻すことで開閉蓋25を閉めるようになっている。なお、開閉蓋25を閉めたときに、右方側に設けられた1対の開閉蓋固定機構32(図3参照)で開閉蓋25が開かないように分解処理槽3に固定できるようになっている。なお、第1の投入口2の内側には、バレル35(図3、図4参照)が配設されていて、バレル35は、モーター36によって回転可能となっている。分解処理槽3の前方側には、左右方向のほぼ中央に配設され、有機系ゴミを熱分解したときに発生する残渣を取り出す残渣取出し部37が備えられている。
(磁化空気供給部4の構成)
図2は、図1のA−A切断線で示した縦断面図であり、磁化空気供給部4および磁化空気吐出管群40を示している。図2では、上方にある第1の投入口2などの図示を省略している。また、図1に示すように磁化空気供給部4は、左右方向に1対配設され、磁化空気供給部4に対応して磁化空気吐出管群40も左右方向に1対配設されている。ここでは、右方側の磁化空気供給部4および磁化空気吐出管群40を例示して説明する。なお、図3も参照しながら説明する。
図3は、図1のB−B切断線で切断した縦断面図で、1対の磁化空気吐出管群40の配管構造、オフガス誘導管6および酸素供給手段130(図7参照)の配管構造を示す図である。
図2に示すように、磁化空気供給部4は、空気供給管41から取り入れた空気を磁化して分解処理槽3の分解処理室42内に供給する機能を有する。分解処理槽3は、分解処理室42を囲む内側側壁部43と、内側側壁部43から所定の間隔の空間44を有して設けられるカバーである外側側壁部45と、分解処理室42および外側側壁部45を下方側で支える底壁部46などで構成されている。分解処理室42は、有機系ゴミなどの熱分解処理を行う領域である。磁化空気供給部4は、取り入れた空気を磁化する磁化空気生成部55と、磁化空気生成部55に連通する磁化空気供給管56と、磁化空気供給管56に連通して磁化空気を分解処理室42に吐出する磁化空気吐出管群40を有している。なお、空気貯留室57に、不図示の窒素・酸素分離装置から窒素を除去した酸素濃度が高い空気を供給するようにしてもよい。
磁化空気生成部55は、空気貯留槽57と磁化空気貯留槽58に分割されたハウジング59と、空気貯留槽57に外部から空気を供給する空気供給手段である空気供給管41と、空気貯留槽57と磁化空気貯留槽58を連通するように配置される磁化空気を生成する磁化機60を有している。磁化空気供給管56は、分解処理槽3の前方側から後方側に亘って延長された筒部材である。磁化空気供給管56には、長さ方向に磁化空気吐出管群40が所定の間隔をあけて配列されていて、それぞれが磁化空気供給管56にニップルなどで接続されている。磁化空気吐出管群40の一つひとつは、磁化空気生成部55側(前方側)から磁化空気吐出管40A〜磁化空気吐出管40Mの順に後方側に向かって所定の間隔を開けて配列されている。磁化空気吐出管40Aは、前方側の内側側壁部43と外側側壁部45の間の空間44を通って上方に向かい、その先で90度曲げられて分解処理室42の内側に延長されている。また、磁化空気供給管40Mは、後方側の内側側壁部43と外側側壁部45の間の空間44を通って90度曲げられて分解処理室42の内側に延長されている。
図3に示すように、分解処理室42は、斜面43A,43Bで下方側が上方側よりも左右方向が狭められた形状をしていて、その底部空間は熱分解処理された有機系ゴミの残渣Z(灰やセラミック灰など)の貯留室47となっている。なお、残渣Zの上方は、熱分解層48であり、有機系ゴミ49の熱分解が実行される領域である。なお、有機系ゴミ49は、プラスチックや生ゴミを含めた処理対象物の総称である。熱分解層48の上方は、投入された有機系ゴミ49の堆積層50である。堆積層50は、熱分解層48で有機系ゴミ49が熱分解されるまでの時間に有機系ゴミ49を乾燥させる乾燥領域である。熱分解層48で熱分解が進むと体積が減少していき、その減少分だけ堆積層50にある有機系ゴミ49が熱分解層48側に移動する。なお、残渣Zの貯留室47と熱分解層48の間は、種火51が配置される着火領域である。種火51としては、十分に着火された木炭や、ヒーターなどが用いられる。残渣Zの貯留室47の底部は底板52で塞がれている。
次に、磁化空気吐出管40A〜40Mの高さ方向の配置を図2、図3を参照して説明する。図2および図3に示すように、磁化空気吐出管40Aおよび磁化空気吐出管40Mは、先端部が熱分解層48の範囲に延長され、磁化空気吐出管40Aの先端部は、前方側から後方側に向かって延長されている。また、磁化空気吐出管40Mの先端部は、後方側から前方側に向かって延長されている。一方、磁化空気吐出管40B,40D,40F,40H,40J,40Lは、図3に示すように、吐出口が熱分解層48の下方側(種火50の配置位置に配置されている。また、磁化空気吐出管40C,40E,40G,40I,40Kは、熱分解層48の下方側に配置されている。磁化空気吐出管40B〜40Lのそれぞれは、左右方向に対向するように延長されている。また、磁化空気吐出管40A,40Mは、分解処理室42内では、左右方向に互いに対向するように延長されている。図3に示すように、磁化空気供給管40A〜40Mの吐出口側は、分解処理室42内では、ほぼ水平になるように延長され、下方側に開口するように斜面でカットされたような形状をしている。
なお、図3において、左方側の磁化空気供給部4および磁化空気吐出管群40には、右方側と同じ符号を付している。右方側および左方側の磁化空気吐出管40B〜40Lは、同じ符号が付されたもの同士は対向するように配置されている。なお、左方側の磁化空気供給部40B〜40Lは、右方側に対し左右方向で交互になるように配置してもよい。図2に示すように、空気供給管41には、空気貯留槽57の外側端部に流量調整バルブ61が設けられていて、ハンドル62の回転操作で、供給する空気の流量を調整できるようにしている。
磁化機60は、非磁性材料から形成された円筒状のホルダー(図示省略)と、そのホルダーの中心孔部に嵌め込まれたリング形状の永久磁石と、その永久磁石をホルダーに固定する円筒状のリング部材(図示省略)を有している。永久磁石は、長さ方向(前後方向)にN極、S極を配置するようにホルダーに固定される。外部から吸引された空気は、磁化機60を通過するうちに磁化される。磁化空気をイオン化空気と呼称することがある。なお、空気成分のうち主として磁化されるのは酸素である。すなわち、イオン化酸素が、磁化空気供給管56を経由して磁化空気吐出管40A〜40Mから分解処理室4内に導入される。なお、磁化空気(磁化酸素)は、分解処理室42内の圧力と大気圧の差(分解処理室42内が大気圧に対して負圧になる)により、分解処理室42に向かう流れが発生する。磁化機60は、図3に示すように、それぞれ左右両方に、上下方向に4列、左右方向に3列、計12個が配列されている。しかし、磁化機60の数と配列は、これに限らず適宜設定できる。
(開閉機構27の構成および動作)
続いて、開閉機構27の構成および動作について図1、図3および図4を参照して説明する。
図4は、図1のC−C切断線で切断した縦断面図である。図3、図4に示すように、分解処理槽3には、内側側壁部43および外側側壁部45の上方側端部に分解処理室42を狭めるように張り出した天井部65が設けられている。天井部65は、外側側壁部45を延長した上層壁部66と、内側側壁部43を延長した下層壁部67とから構成されている。上層壁部66と下層壁部67の間には、空間44に連続する空間68が形成されている。この天井部65には、四角形の開口部69が設けられていて、この開口部69の内周には、上方に延長される四角柱状で上下両端が解放された筒部材70が固定されている。この筒部材70の上方側が第1の投入口2となる。第1の投入口2には、第1の投入口2を開けたり、閉めたりすることが可能な開閉蓋25が設けられている。
図3に示すように、開閉蓋25は、筒部材70の左方側の側壁部70Aの上方側端部に設けられたヒンジ26に左方側端部が固定されている(図1も参照)。そして、筒部材70の左方側には、開閉蓋25を開けたり、閉めたりする開閉機構27が配置されている。開閉機構27は、開閉蓋25の上面に固定されたフック部30と、側壁部70Aに取り付けられた支柱71と、分解処理槽3の天井部65の左方側に取付けられたモーター28と、ワイヤロープ31と、支柱71の上端部に回転可能に取付けられた中間ローラー72とを有している。モーター28の回転軸には巻上ローラー29が回転可能に固定されている。ワイヤロープ31は、一方の端部がフック部30に取り付けられ、他方の端部は中間ローラー72を介して巻上ローラー29に巻付けられ固定されている。
図3に示すように、モーター28を駆動し、巻上ローラー29を時計回りに回転させると、中間ローラー72が反時計回りに回転し、ワイヤロープ31は、実線の矢印方向に移動する。すると、開閉蓋25がヒンジ26を回転軸として反時計回りに回転し、第1の投入口2を開ける。また、巻上ローラー29を反時計回りに回転させると、ワイヤロープ31は点線の矢印方向に移動し、開閉蓋25は自身の重量で時計回りに回転して、第1の投入口2を閉鎖する。なお、開閉蓋25の右方側端部と、筒部材70の右方側の側壁部70Bの上方端部との間には、開閉蓋固定機構32が設けられている(図1も参照)。
開閉蓋固定機構73は、図3に示すように、開閉蓋25の右方端部に配置されたハンドル73と、ハンドル73を回転可能に支持する支持具74と、筒部材70の右方側の上端部の固定されたナット部材75とを有している。ハンドル73にはナット部材75にネジ嵌合するボルト軸76が備えられていて、ハンドル73を一方方向に回転すれば開閉蓋25が開かないように固定され、逆方向に回転すれば、開閉蓋25が開けられる状態となる。開閉蓋固定機構73は、有機系ゴミ49を熱分解する工程中では、開閉蓋25を筒部材70の上縁部に押し圧することで、分解処理室42内をほぼ密閉状態にし、分解処理室42内の温度を維持する。したがって、さらに、この機能を高めるために、開閉蓋25と筒部材70の上縁部の間に不図示のガスケットなどのシール部材を設けることが好ましい。
(バレル35の構成および動作)
続いて、バレル35の構成および作動について図3、図4を参照して説明する。なお、図3および図4は、開閉蓋25を閉めた直後で、バレル35内に有機系ゴミ49が貯留された状態を表している。図3、図4に示すように、バレル35は、両端が閉じた筒部材をバレル軸80の軸方向に沿って水平面で略2分割した容器形状を備えた一方である。バレル軸80は、バレル35の両端の側壁部81(図4参照)を貫通し、バレル35と共に筒部材70に回転可能に固定されている。バレル35は、分解処理槽3に取り付けられた筒部材70の内部で(開閉蓋25を閉めた状態でも)、バレル軸80を回転中心として回転可能となっている。図4に示すように、バレル軸80の両端部は、筒部材70の外側に固定された軸受82に回転可能に、かつ、バレル軸80が、軸方向には移動しないように支持されている。バレル軸80の前方側の端部には、バレル軸80を回転軸とするギヤ83が固定されている。
バレル35の前方側には、バレル駆動機構84が配置されている。バレル駆動機構84は、上記のギヤ83と、分解処理槽3の天井部65に固定されたモーター36と、モーター36のモーター軸に固定されたギヤ85とから構成されている。モーター36を駆動することで、モーター36の回転がギヤ85、ギヤ83およびバレル軸80を経てバレル35を時計回り(たとえば正転)または反時計回り(たとえば逆転)に回転できるようになっている。なお、図示は省略するが、バレル駆動機構84は、モーター36の回転方向、回転角度および回転速度などを制御する制御部を有している。
なお、バレル35の外周部86または筒部材70の内周側には、バレル35が回転するとき(静止するときも含む)に、図示は省略するが、図3、図4においてバレル35と筒部材70との隙間を狭めるシール部87が設けられている(図5参照)。シール部87としては、たとえば、ガスケットやワイヤブラシなどの部材が採用可能である。ガスケットやワイヤブラシなどは、バレル35の回転を妨げないような材質、寸法および弾性、さらに摺動性および耐熱性などの条件を満たすものが好ましい。図5では、シール部87は、筒部材70の内周側に設けられているが、バレル35側に設けることもできる。バレル35にシール部87を設ける場合には、バレル35の両端の側壁81のうち、筒部材70の内周と交差する位置に設けることが好ましい。筒部材70にシール部87を配設する場合も同様に、内周面がバレル35の両端の側壁81と交差する位置に設けることが好ましい。シール部87は、開閉蓋25を開けたときに、分解処理室42内と外部とが連通し、高温のオフガスと低温の外気とが循環することで分解処理室42内の温度が低下してしまうことを抑制する機能を有する。また、外気が分解処理室42内に入ると、分解処理室42内の酸素濃度が高くなり、有機ゴミが燻燃ではなく燃焼することを防いでいる。そこで、開閉蓋25を閉じる際に、前述した窒素・酸素分離装置で分離した窒素をバレル35と改変蓋25との間の空間に送り込むことが好ましい。続いて、バレル35の動作について図5を参照して説明する。
図5は、図1のB−B切断線で切断した縦断面図に相当し、バレル35の動作を模式的に示す説明図である。図5(A)は、有機系ゴミ49をバレル35内に投入するときの状態、図5(B)、図5(C)は、バレル35から分解処理室42内に有機系ゴミを投下する途中の状態、(D)は、バレル35から分解処理室42内に有機系ゴミ49の投下を終了したときの状態である。図5(A)に示すように、まず分解処理対象物である有機系ゴミ49を、開閉蓋25を開けてバレル35内に投入する。バレル35は、開口部38を上方(第1の投入口2側)に向けた状態で停止している。有機系ゴミ49は、バレル35内に一時貯留される。この際、バレル35と筒部材70の間にはシール部87設けられているので、分解処理室42と外部との間の外気やオフガスの循環が抑制され、分解処理室42内の温度は維持される。
図5(B)は、図5(A)の状態から開閉機構27を駆動して開閉蓋25を閉め、バレル駆動機構84(図4参照)を駆動してバレル35を反時計回り(実線の矢印で示す方向)に90度回転させ、開口部38が前方側に向いた状態を表している。バレル35が回転を開始すると、有機系ゴミ49は、主として分解処理室42の前方側に徐々に落下し始める。なお、バレル駆動機構84は、開閉蓋25が開いている場合には駆動しないようになっている。言い換えると、バレル35が回転している間は開閉機構27が動作しないようになっている。さらに、図5(D)に表すように、バレル35の開口部38が下方(分解処理室42に向かう方向)に向いた状態にすれば、有機系ゴミ49のほとんどがバレル35内から分解処理室42内に落下する。
図5(C)は、図5(A)の状態から開閉機構27を駆動して開閉蓋25を閉め、バレル駆動機構84(図4参照)を駆動してバレル35を時計回り(実線の矢印で示す方向)に90度回転させ、開口部38が後方側に向いた状態を表している。バレル35が回転を開始すると、有機系ゴミ49は、主として分解処理室42の後方側に徐々に落下し始める。なお、バレル駆動機構84は、開閉蓋25が開いている場合には駆動しないようになっている。さらに、図5(D)に表すようなバレル35の開口部38が下方(分解処理室42に向かう方向)に向いた状態にすれば、有機系ゴミ49のほとんどがバレル35内から分解処理室42内に落下する。
図5(D)の状態から所定時間経過後、バレル35は図5(A)の状態に移動する。つまり、開口部38が第1の投入口2の方向に向く。これは、第1の投入口2から有機系ゴミ49をバレル35内に投入可能な状態にすることであり、開閉蓋25を開けることが可能となる。上述したように、開閉蓋25およびバレル35の動作は連動していて、開閉蓋25が開いているときにはバレル35は動作不可能で、逆に、バレル35が回転している間は、開閉蓋25は動作しない。なお、開閉機構27とバレル駆動機構84の動作は、不図示の制御部によって制御される。
開閉蓋25およびバレル35の動作を制御することによって、分解処理室42と外部の間における外気とオフガスの循環を抑え、有機系ゴミを投入する際、あるいは分解処理中に分解処理室42内の温度低下を抑制できる。
(オフガス誘導管6の構成)
次に、オフガス誘導管6の構成について図4を参照して説明する。なお、図3も参照する。オフガス誘導管6は、分解処理室42の前方側の内側側壁43の内側に沿って下方に向かうオフガス吸引管部90と、分解処理室42の底部である底板52に沿って前後方向に延長される加熱二次分解管部91と、分解処理室42の後方側の外側側壁部45に沿って上方に向かうオフガス排出管部92を備えている。オフガス吸引管部90は、分解処理室42の天井部65の近くに先端開口部93を配置し、下方側で加熱二次分解管部91に連通している。加熱二次分解管部91は、前方側端部91Aが、前方側の残渣取出し部37内に延長され、後方側端部91Bが後方側の残渣取出し部95内に延長されている。加熱二次分解管91は、分解処理槽3の後方側でオフガス排出管部92と連通している。加熱二次分解管91の端部91Aおよび端部91Bは、蓋部材96で封止されている。蓋部材96は、加熱二次分解管部91に対して取り付けたり、取り外したりできるようになっている。加熱二次分解管部91の詳細な構造は、図6を参照して後述する。
前方側の残渣取出し部37と後方側の残渣取出し部95は、分解処理槽3の前後方向に互いに連通するように配置されている。図4に示すように、前方側の残渣取出し部37には、ヒンジで支持された開閉扉94が設けられていて、ハンドル97を操作して開閉扉94を開閉することが可能となっている。後方側の残渣取出し部95も同様にヒンジで支持された開閉扉94が設けられていて、ハンドル97を操作して開閉扉94を開閉することが可能となっている。2つの残渣取出し部37,95は、有機系ゴミ49を分解処理したときに発生する灰やセラミック灰などの残渣をそれぞれの残渣取出し口から外部に排出するために設けられている。
オフガス排出管部92は、後方側の外側側壁部45に沿って先端開口部88(図4参照)が二次加熱槽5内に達するまで延長されている。図3に示すように、オフガス誘導管6は、分解処理室42の左右方向のほぼ中央に配置され、加熱二次分解管部91は、残渣Z(図7参照)の貯留室47の左右方向のほぼ中央に配置されている。すなわち、加熱二次分解管部91は、残渣Zのほぼ中央で種火51の直下付近に配置される。オフガス誘導管6は、有機系ゴミ49を熱分解処理するときに発生するオフガスをオフガス吸引管部90から吸引し、加熱二次分解管部91を経てオフガス排出管部92から二次加熱槽5に吸引される。
オフガス排出管部92には、着火装置であるバーナー125が取り付けられている(バーナー125には、バーナー自身の着火装置を含む)。バーナー125のノズル部126は、オフガス排出管部92に直交するように挿通され、オフガスガス排出管部92内を二次加熱槽5に入り込む位置まで延長されている。バーナー125は、ガス系燃料や液体燃料(霧状燃料を含む)などの燃料を使用する周知のものでよい。また、着火装置としては点火プラグや熱線などでもよい。着火装置は、二次加熱槽5内のオフガスを燃焼させる。ただし、スクリュー押し出し機7内の生ゴミが適度に乾燥できる範囲の温度に二次加熱槽5内の温度を制御する。なお、二次加熱槽5には、オフガスを外部に排出する排気管144が設けられている。二次加熱槽5の構成および作用、排気管144の構成は、図8を参照して後述する。なお、オフガス排出管92と二次加熱槽5の間に燃焼室を設け、この燃焼室内でオフガスをバーナーなどで加熱し二次加熱槽5内に送り込むようにしてもよい。
オフガス吸引管部90から吸引されるオフガスは、堆積層50の上部に発生する分解ガス、CO、水蒸気、タールなどを含み、50℃〜60℃程度の低温である。そして、熱分解された直後の残渣(セラミック灰など)Zの領域は、400℃〜500℃の高温になっている。そこで、この残渣Z領域に配設される加熱二次分解管部91にオフガスを導入すれば、残渣Zでオフガスが加熱され、オフガスの熱分解が行われる。ここで、分解処理室42内の熱分解を一次分解としたとき、加熱二次分解管部91でのオフガスの分解を二次分解とする。加熱二次分解管部91は、残渣Z内に配置しても、種火付近に配置してもよく、熱分解層48に配置してもよく、オフガスの二次分解が可能な高温領域であればどこでもよい。
加熱2次分解管部91内のオフガスは、2次分解されることによって、タールなどの多くが分解されて炭化水素などとなり、水蒸気と共に二次加熱槽5に送気されるが、タールや煤などが管内部に付着し、オフガスの流通を妨げることがある。図4に示すように、加熱2次分解管部91の左右方向の端部91A,91Bの各々は、残渣取出し部37または残渣取出し部95内に突出させているので、残渣取出し部37と残渣取出し部95の開閉扉94を開けると加熱2次分解管部91を封止している蓋部材96が現れる。そこで、蓋部材96を外せば、加熱2次分解管部91内に付着したタールや煤などを除去することが可能となっている。
また、オフガス吸引管部90の先端開口部93の上部には、図4に示すように、上方に向かって仕切り板99Aが取り付けられている。また、内側側璧43からは仕切り板99Bが先端開口部93の上部に設けられている。これら仕切り板99Aと仕切り板99Bの間にはオフガスの通路ができる。仕切り板99A,99Bは、有機系ゴミ49を第1の投入口2およびバレル35から投入する際に、有機系ゴミ49が先端開口部93から内部に入り込んで、オフガス吸引管部90の先端開口部93を塞いでしまうことを防止する機能を有する。ただし、仕切り板99A,99Bは、オフガスの流れを妨げることはないように配置される。なお、バレル35内に有機系ゴミを投入した後、開閉蓋25は閉じられる。これは、分解処理室42内に空気(酸素)を吸い込まないようにするためである。
二次加熱槽5内に、タールや煤などを送り込まないようにするために、加熱二次分解管部91内に付着するタールや煤などを除去することが好ましい。そこで、加熱二次分解管部91の好ましい構造について図6を参照して説明する。
図6は、加熱二次分解管部91の構成を示す図面であり、(A)は図1のC−C切断線で切断した断面に相当する断面図の一部であり、(B)は、内筒管105,106を示す斜視図である。オフガス誘導管6のうち、オフガス吸引管部90およびオフガス排出管部92の構成は図4で説明したので説明を省略する。図6(A)に示すように、加熱二次分解管部91内には、円筒状の内筒管105,106が挿入されている。内筒管105は、加熱2次分解管部91の前方側端部91Aから加熱2次分解管部91内に挿入したり、加熱2次分解管部91から抜き出したりできるようになっている。また、内筒管106は、加熱2次分解管部91の後方側端部91Bから挿入したり、加熱2次分解管部91から抜き出したりできるようになっている。
図6(A),(B)に示すように、内筒管105は、前方側端部が円筒部107となっており、後方側端部は円筒部108となっている。円筒部107と円筒部108の間は、上方側および下方側がカットされていて、左方側と右方側に分割された梁部109,110が形成されている。梁部109,110は、円筒部107,108が延長されたような円弧形状を有している。そして、梁部109と梁部110の間の上部隙間111Aがオフガス吸引管部90に連通する。なお、円筒管106は、円筒管105と同様な構成となっているので、図6(B)に重ねて符号を付して表している。また、図6(B)には、仕切り板116〜119の図示を省略している。
内筒管106は、図6(A),(B)に示すように、後方側端部が円筒部112となっており、前方側端部は円筒部113となっている。円筒部112と円筒部113の間は、上方側および下方側がカットされて、図6(B)に示すように、左方側と右方側に分割された梁部114、115が形成されている。梁部114,115は、円筒部112,113が延長されたような円弧形状を有している。そして、梁部114と梁部115の間の上部隙間111Bにオフガス排出管部92が連通する。
図6(A)に示すように、内筒管105,106の内側には、複数の仕切り板が設けられている。内筒管105には、円筒部107側から円筒部108側に向かって順に、仕切り板116〜119が取り付けられている。仕切り板116〜119は、図6(A)の下段左側に示すように半月形をしていて、図示白抜きの部分がオフガス流路である。仕切り板116は、後方側半分がオフガス流路になっていて、仕切り板117は、仕切り板116を90度左回転させたように配置している。仕切り板118は、仕切り板117を90度左回転させたように配置され、仕切り板119は、仕切り板118を90度左回転させたように配置されている。なお、図6(A)に示す仕切り版116〜119は、後方側から見たものである。
一方、内筒管106には、円筒部113側から円筒部112側に向かって順に、仕切り板120〜123が取り付けられている。仕切り板120〜123は、図6(A)の下段右側に示すように半月形をしていて、図示白抜きの部分がオフガス流路である。仕切り板120は、右方側半分がオフガス流路になっていて、仕切り板121は、仕切り板120を90度左回転させたように配置している。仕切り板122は、仕切り板121を90度左回転させたように配設し、仕切り板123は仕切り板122を90度左回転させたように配置されている。
オフガス吸引管部90から吸引されたオフガスは、円筒管105,106を通過するときに、仕切り板116〜123によって円を描きながら進行し、オフガス排出管部92から排出される。仕切り板の間隔、数、形状および配列は、オフガスの流れを大きく妨げない範囲で蛇行させられるように選択される。内筒管105,106の各々の両端に円筒部107,108および円筒部112,113を設けたのは、円筒管105,106を加熱2次分解管部91に挿入したり、抜き出したりし易くすることと、梁部109,110および梁部114,115を撓みにくくするためである。仕切り板116から123は、溶接などの固定方法で内筒管105,106に取り付けられる。
なお、内筒管105,106を、円筒部108と円筒部112を接続した1本の内筒管とすることも可能である。また、仕切り板116〜123を設けない構造としてもよい。また、加熱二次分解管91は、内筒管105,106を用いない単純な管部材とすることも可能である。
加熱二次誘導管部91は、オフガスの流れを捩じるように蛇行させる(円を描きながら進行させる)仕切り板116〜123を設けている。このように仕切り板116〜123を設け、オフガスを蛇行させることによって、オフガスに含まれる木酢液やタール、煤などを内筒管105,106内(仕切り板116〜123を含む)に付着させ、二次加熱槽5に送り込むオフガス中に含まれる木酢液、タールおよび煤などを減少させる。
なお、低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミ49を高効率で熱分解させるために、酸素供給手段130を有している。次に、酸素供給手段130について図7を参照して説明する。なお、酸素供給手段130が供給する酸素は、空気を窒素・酸素分離装置(図示は省略)で窒素を除去したものが好ましいく、純粋な酸素でなくても有機系ゴミや残渣Zに含まれる未分解残渣などを熱分解し易くするものとして有効である。以降、これを酸素と記載する。なお、窒素・酸素分離装置で分離された窒素は、不図示の配管で第1の投入口2の位置で、開閉蓋25とバレル35との間の空間に注入される。
図7は、図1のD−D切断線で切断した縦断面図の一部で、酸素供給手段130を示している。図3も参照しながら説明する。図3に示すように、酸素供給手段130は、分解処理槽3の左右両側に1対配設され、各々が対向するように配置されている。なお、酸素供給手段130は、左右両側ともに構成が同じになるので、図7には、右方側を図示し、それぞれ対向する構成要素には同じ符号を付すこととする。図7に示すように、酸素供給手段130は、酸素を供給する酸素供給管部131と、酸素供給管部131に連通して酸素を分解処理室42内に吐出する酸素吐出管部131A〜131Fを有している。
図7に示すように、酸素供給管部131は、分解処理室42を前後方向に貫通し、後方側端部は封止されている。また、酸素供給管部131の前方側端部132は開口していて、酸素を吸引可能となっている。前方側端部132には、酸素の単位時間当たりの吸引流量を調整する流量調整バルブ133が設けられている。1対の酸素供給管部131は、図3に示すように、分解処理室42の左右両側にある斜面部43A,43Bの外側に沿うように前後方向に延長されていて、斜面部43A,43Bに接触させるか、直近位置に配置される。
図7に示すように、酸素供給管部131には、長さ方向(前後方向)に酸素吐出管部131A〜131Fが配列されていて、それぞれが、酸素供給管部131にニップルなどで接続されている。図3に示すように、酸素吐出管部131A〜131Fは、酸素供給管部131との接続位置から下方側に向かい、左右中央方向に曲げられ、残渣Zの貯留室47を囲む側壁134を貫通し、残渣Zの貯留室47に連通されている。酸素吐出管部131A〜131Fと貯留室47との連通部135は、貯留室47の底板52と加熱2次分解管部91の間の高さに配置されている。なお、連通部135の酸素吐出方向には、連通部135が残渣Zで塞がれないように保護する保護板136が設けられている。
分解処理槽3の左右両側に対向するように設けられた酸素吐出管部131A〜131Fは、貯留室47内の残渣Zに酸素の供給を可能にしている。酸素供給手段130は、有機系ゴミ49の熱分解後の残渣Zに酸素を供給することによって、残渣Zに含まれる未分解残渣の熱分解を促進する。
なお、図3に示すように、低温熱分解処理装置1には、分解処理室42の内部温度を検出する温度センサー137が設置されている。温度センサー137としては、熱電対が好ましい。温度センサー137の設置位置は、分解処理室42内の温度を検出すべき位置とするが、図3に示す例では、温度センサー137は、熱分解層48のうち種火51付近に配置されている。温度センサー137の配置位置は、有機系ゴミ49から温度センサー137を保護するという視点から、磁化空気吐出管群40のいずれかに沿って固定されることが好ましい。たとえば、磁化空気供給管56の前後方向中央付近の磁化空気吐出管40F,40Hのどちらかである(図2参照)。また、温度センサー137による温度検出は、熱分解層48の高さ方向の中央部または上方部としてもよく、検出位置を複数個所にしてもよい。または堆積層(乾燥領域)50や、その上方の空間温度(オフガス温度)を測定するようにしてもよく、加熱2次分解管部91(図4参照)の出口付近に配置し、残渣(セラミック灰)Zの温度を検出するようにしてもよい。温度センサー137の検出情報は、ケーブル138によって外部のコントローラ(不図示)などに接続される。コントローラは、検出した温度などを表示する表示部を有している。
(生ゴミの乾燥処理部の構成および作用)
処理対象物である有機系ゴミ49には、プラスチックゴミなどの水分が少ないものや、生ゴミなどの水分を多く含むものなどがある。低温熱分解処理装置1は、400℃〜500℃程度の熱で有機系ゴミ49を熱分解(燻燃)するもので、含有する水分(付着している水分も含む)が多い生ゴミ(たとえば、水分が重量比で60%以上の生ゴミ)を投入すると、熱分解層48の温度が低下し、分解効率が低下する。そこで、低温熱分解処理装置1は、水分量の多い生ゴミを乾燥して分解処理室42に投入する乾燥処理部を備えることとする。
図8は、図1のE−E切断線で切断した乾燥処理部の縦断面図である。乾燥処理部は、二次加熱槽5とスクリュー押し出し機7などから構成されている。図8に示すように、二次加熱槽5は、分解処理槽3の外側後方に設置される支持台129上に配設されている(図4も参照する)。二次加熱槽5の底部140には、オフガス排出管部92が貫通しており、オフガス排出管部92内にバーナー125のノズル126が挿通されていて、二次加熱槽5内のオフガスを燃焼させる。二次加熱槽5の左方上端側には、二次加熱槽5内で燃焼されたオフガス(主として常圧加熱水蒸気)を排出するオフガス排出管部142が突出されている。オフガス排出管部142には、上方に向かって延長される排気管144が接続されている。排気管144は、先端部との中間位置に接続部よりも膨らんだバッファー部144Aを有している。排気管144は、いわゆる煙突である。バッファー部144Aでは、二次加熱槽5内で燃焼されたオフガスの温度をたとえば数十℃に低下させてから外部に排出するために設けられている。そのことから、バッファー部144Aは、長さと直径を適切な大きさに設定することが好ましい。
二次加熱槽5には、左右方向に貫通するスクリュー押し出し機7が取り付けられている。スクリュー押し出し機5は、加熱筒145と、加熱筒145内で回転可能なスクリュー146とを有している。加熱筒145は、右方が二次加熱槽5の右方側側壁147Aに固定具148によって固定され、左方が二次加熱槽5の左方側側壁147Bで支持されている。加熱筒145の二次加熱槽5の左方側から突出した左方端部側には、下方に向く下流側の開口部149が設けられていて、下流側の開口部149は乾燥された生ゴミを排出する。下流側の開口部149は、排出された生ゴミを貯留する貯留庫9に接続されている。貯留庫9には、乾燥して貯留された生ゴミを取り出す取り出し口150が設けられている。
加熱筒145の右方側には、上方に向く上流側の開口部151が設けられている。上流側の開口部151は、第2の投入口8に連通している。スクリュー146のスクリュー軸146Aの右方端部には、モーター12がモーター固定具152によって固定され、スクリュー146は、モーター12によって、加熱筒145内で回転可能となっている。ただし、軸方向には移動しないようになっている。加熱筒145の外周には、二次加熱槽5の内側の範囲において集熱フィン153が設けられている。集熱フィン153は、二次加熱槽5内のオフガスの熱を加熱筒145に集熱する機能を有する。加熱筒145は、加熱筒145内を上流(右方)から下流(左方)側に移動する生ゴミを乾燥する。加熱筒145は、二次加熱槽5内にガス排出開口部15を有している。ガス排出開口部15は、ベント17の分離槽18に配管20を介して接続されている(図1参照)。ガス排出開口部15は、生ゴミを加熱して乾燥する際に、加熱筒145内に発生するガス(主として水蒸気)を排出するために設けられている。
スクリュー押し出し機7の動作は、公知のものと同じであるので詳しい説明は省略するが、モーター12を駆動し、スクリュー146を回転すると、上流側の開口部151から投入された生ゴミを右方側(上流側)から左方側(下流側)に送り、下流側の開口部149から貯留庫9に落下させる。上流側の開口部151に投入される生ごみは水分を多く含んでおり、二次加熱筒5内を通る間に乾燥されて貯留庫9に送り込まれる。前述したように、分解処理室42で発生したオフガスは、加熱二次分解管部91で400℃〜500℃に加熱されて二次加熱槽5に送られるが、二次加熱槽5に達するまでに温度が下がってしまうことがあるため、あるいは、乾燥を加速するためにバーナー125によってオフガスを燃焼させて二次加熱槽5内の温度を400℃〜500℃に維持、さらには400℃〜600℃に温度上昇させる。二次加熱槽5内には、不図示の温度センサーが配置されていて、二次加熱槽5内の温度を検出できるようにしている。バーナー125によって燃焼されたガスは膨張するが、排気管144を備えていることから二次加熱槽5内の圧力は低下し、分解処理室42内の圧力対して負圧となり、オフガスを二次加熱槽5内に強制吸引する機能も有する。
生ゴミを乾燥するために加熱することによって生ゴミからは、水蒸気を主とするガスが発生する。このガスは、ガス排出開口部15から吸引排出されるので、貯留庫9に溜まる生ゴミは、水分量が少ない乾燥された状態のものである。スクリュー146の生ゴミ送り速度は、生ゴミが二次加熱槽5内を移動している間に、熱分解しやすい水分量になるように制御される。すなわち、モーター12の回転速度が制御される。熱分解しやすいとされる水分量は、生ゴミに対して重量比で60%以下、好ましくは50%以下、さらに好ましくは30%以下とする。貯留庫9に貯留された生ゴミは、水分の少ないプラスチックなどと共に、第1の投入口2から分解処理室42(図3参照)に投入され、熱分解処理が実行される。
スクリュー押し出し機7の上流側の開口部151と第2の投入口8の間には、破砕機11が配設されている。破砕機11は、複数の回転刃155と、隣り合う回転刃155の間に配設される固定刃156(図示は省略)とを有している。回転刃155は回転軸157と共に回転し、固定刃156は回転しない。回転軸157の右方側端部にはモーター13が固定具158によって固定されている。破砕機11は、回転刃155を回転し固定刃156と交差させることで生ゴミを細かく破砕する装置である。破砕機11では、生ゴミをスクリュー押し出し機7で輸送できる大きさに破砕して上流側の開口部151内に投入する。第2の投入口8から投入された水分を多く含む生ゴミは、破砕機11で破砕されて上流側の開口部151からスクリュー押し出し機7内に送り込まれる。投入された生ゴミは、スクリュー146の回転で下流方向に送られ、送り途中で乾燥され、貯留庫9に送られる。
次にベント17について図1、図8を参照して説明する。図1に示すように、ベント17は、分離槽18と吸引ポンプである水封式真空ポンプ19を有している。ガス排出開口部15と分離槽18との間は、配管20(20A)で接続され、分離槽18と水封式真空ポンプ19の間は、配管21で接続されている。図8に示すように、ガス排出開口部15は、スクリュー146の1ピッチ以上の直径を有し、加熱筒145内に発生するガス(水蒸気など)を吸引しやすくしている。加熱筒145内に発生するガスは、水封式真空ポンプ19で分離槽18を介して強制吸引される。
図8に示すように、分離槽18の上方側は、蓋部材160で封止されている。ガス排出開口部15に接続している配管20は、左方側で直角方向に曲げ下げられた配管20Aを備える。配管20Aは、分離槽18内に挿通されている。曲げ下げられた配管20Aの先端は、蓋部材160から分離槽18の1/3程度の深さまで延長されていて、分離槽18内においてコイル状(または螺旋状)の冷却用パイプ161で巻回されている。冷却用パイプ161には、実線の矢印で示すように冷水(たとえば水道水)が流通されている。また、分離槽18は、水封式真空ポンプ19に配管21で接続されている。配管21は、分離槽18内に挿入された曲げ下げ部21Aを備え、曲げ下げ部21Aの深さは、配管20の曲げ下げられた配間の先端位置と略同じである。
前述したように、加熱筒145内の生ゴミを加熱したときに発生するガスは、分離槽18を介して水封式真空ポンプ19によって吸引される。加熱筒145内に発生したガス(主として水蒸気)は、分離槽18内で冷却用パイプ161によって冷却され、ガスに含まれる水などの液体と他のガス成分(空気や水蒸気も含む)に分離される。水などの液体は、分離槽18の底部に溜まり、いずれ図示点線の矢印のように外部に排出される。水封式真空ポンプ19は、加熱筒145内で発生したガスを分離槽18を介して強制吸引して外部に排出する。なお、加熱筒145から吸引したガスには、微粒子が含まれることがあるが、分離槽18で冷却する際、この微粒子は分離槽18の底部に溜まり、液体と共に外部に排出することを可能にする。
(低温熱分解処理装置1による有機系ゴミの分解処理方法)
続いて、低温熱分解処理装置1による処理対象物である有機系ゴミの分解処理方法について説明する。
図9は、低温熱分解処理装置1による有機系ゴミの処理方法の手順を示すフロー説明図である。図1〜図8を参照しながら説明する。まず準備作業として、前方側の残渣取出し部37と後方側の残渣取出し部95、磁化空気供給部4、酸素供給手段130を閉鎖し、バーナー125を停止している初期状態とする。そして、まず、前方側の残渣取出し部37の開閉扉94を開けて種火51を分解処理室42のほぼ中央に投入し、開閉扉94を閉める(ステップS1)。種火51は、十分に着火した木炭などである。なお、図3に示すように、種火51は、磁化空気吐出管40A〜40Mのうちの、左右下段の磁化空気吐出管40B,40D,40F,40H,40J,40Lに渡すように置かれる。種火51の投入は、後方側の残渣取出し部95から行ってもよい。また、両方の残渣取出し部37,95から同時、または相前後して投入してもよい。
続いて、バーナー125に着火し、磁化空気供給部4の流量調整バルブ60を開けてマイナスイオン化された磁化空気を分解処理室42内に供給し、酸素供給手段130から残渣Zの貯留室47内に酸素を供給する(ステップS2)。バーナー125を着火することで、分解処理室42と二次加熱室5の間でオフガスの移動を促進し、分解処理室42内を外部に対して負圧にし、磁化空気および酸素を分解処理室42内に所定量を安定して供給(吸引)することが可能となる。
磁化空気は、種火51の熱で有機系物質と反応して温度を上昇させる。このことから、熱分解層48の下層部(種火51の周囲)では、磁化空気を供給することによって温度が上昇し、酸素供給手段130から供給される酸素も温度上昇を促進させる。この種火51の周囲で温度が高い領域を炉心と呼ぶことがある。ただし、燃焼に比べて低温で有機系物質を分解できるため、燃焼することとは区別して、この熱分解を燻燃または燻蒸という。炉心温度が400℃〜500℃になったところで、開閉蓋25を開けて、処理対象物である有機系ゴミ49を第1の投入口2からバレル35に投入する(ステップS3)。ここで投入する有機系ゴミは、元々水分を多く含んでいないプラスチックゴミなどや、乾燥処理部(加熱筒145内)で乾燥された生ごみ49など、または両者が混在したものである。有機系ゴミ49をバレル35に所定量投入した後、開閉機構27によって開閉蓋25を閉める。この際、窒素・酸素分離装置で分離された窒素を開閉蓋25とバレル35との間の空間に注入する。開閉蓋25が閉められたことをマイクロスイッチなどで検知すると、バレル駆動機構84が起動し、バレル35を時計回りまたは反時計回りに回転させ、有機系ゴミ49を分解処理室42内に落下させる。落下後、バレル35を有機系ゴミ投入時の姿勢に戻す(図5参照)。
次いで、温度センサー137によって、炉心付近の温度を検出する(ステップS4)。分解処理室42内の温度を300℃〜500℃の範囲に維持することで、有機系ゴミ49を燻燃させることが可能となる。この温度は、有機系ゴミの材質や水分含有量によって異なるが、400℃〜500℃の範囲で熱分解の効率を高めることができる。したがって、本実施の形態では、分解処理室42内の温度を400℃〜500℃の範囲で維持管理することとする。検出温度が500℃以上になる場合は、流量調整バルブ61を操作して磁化空気の供給量を減量させる(ステップS5)。また、400℃以下の場合には、流量調整バルブ61を操作して磁化空気の供給量を増加させる(ステップS6)。検出温度が400℃〜500℃の範囲内の場合(OK)には、有機系ゴミ49をさらに投入する(ステップS7)。バレル35の回転方向は、ステップS3の回転方向とは逆とする。なお、磁化空気の供給量の増減に合わせて、窒素・酸素分離装置などからの酸素供給量の増減を調整してもよい。この工程からが低温熱分解処理装置1の本稼働となる。
有機系ゴミ49の熱分解(燻燃)によってオフガスが発生する。このオフガスは、加熱2次分解管部91で二次分解され、オフガス誘導管6(オフガス吸引管部90、加熱2次分解管部91およびオフガス排出管部92)を介して分解処理室42内から吸引される。オフガスの吸引は、二次加熱槽5内と分解処理室42内の圧力差、および配管144(煙突)によるオフガスの流路形成によって行われる。
分解処理室42内の上層のオフガスは、50℃から60℃程度の低温ガスである。このようなオフガスを吸引した加熱2次分解管部91は、高温の残渣Zまたは炉心部分で加熱される。このオフガスは、加熱2次分解管部91で再加熱されることで2次分解される。タールなどは熱分解され、たとえば、炭化水素を主成分とするガスや水蒸気として二次加熱槽5に送られる。また、タールは、二次分解された残りが加熱二次分解管91に配設されている内筒管105,106に付着する。
酸素供給手段130から供給される酸素は、有機系ゴミ49の残渣Z領域に供給される。これは、残渣Zに混在する未分解残渣(分解しきれていない有機系ゴミ)に酸素を供給することで再加熱し、未分解残渣を熱分解することで未分解残渣の外部への排出量を少なくまたは無くすようにしている。
分解処理室42の内部は、炉心付近の温度上昇に伴い上昇気流が発生するため大気圧に対して負圧となり、流量調整バルブ61を解放していれば、外部の空気が磁化空気供給部4から吸引され続けて燻燃状態が継続する。処理対象物である有機系ゴミ49は、熱分解されて炭化(灰化)およびセラミック灰化が進行する。
熱分解処理を実行している間は、温度検出(ステップS8)を常時または所定の間隔で行っており、所定温度以上(たとえば500℃以上)であることを検出したときには、磁化空気供給量および酸素供給量を減らす(ステップS9)。所定温度以下(たとえば400℃以下)であることを検出したときには、磁化空気供給量および酸素供給量を増やす(ステップS10)。なお、酸素供給量の調整は、残渣Zの温度を高温で維持し分解処理室42の温度を熱分解可能温度に維持する補助機能の意味がある。次いで、有機系ゴミ49の熱分解処理量が所定量に達したかどうかを検出する(ステップS11)。熱分解処理量が所定量に達したとき、バーナー125を停止、磁化空気の供給を停止し、酸素供給を停止する(ステップS12)。
なお、乾燥処理部(破砕機11、スクリュー押し出し機7)は、二次分解槽5内のオフガスが所定の温度、すなわち、生ゴミが熱分解しやすい乾燥状態にできる温度範囲(たとえば、300℃〜500℃)にあるときに駆動を開始する。温度が低いときには、スクリュー押し出し機7による生ゴミの送り速度を落とし、温度が高いときには、送り速度を高めるように、スクリュー押し出し機7の駆動を制御する。
以上説明した低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミを熱分解する分解処理槽3と、分解処理槽3内に磁化空気を供給する磁化空気供給部4と、有機系ゴミ49が熱分解されるときに発生するオフガスを分解処理槽3(分解処理室42)内から吸引して送流するオフガス誘導管6と、オフガス誘導管6の出口側に連通し、吸引されたオフガスを燃焼する着火装置であるバーナー125を備える二次加熱槽5とを有している。また、低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミ49のうち水分が多い生ゴミなどを投入する第2の投入口8と、二次加熱槽5を貫通すると共に第2の投入口8に連通する上流側の開口部151と、生ゴミなどを排出する下流側の開口部149と、を備えるスクリュー押し出し機7を有している。
低温熱分解処理装置1は、分解処理槽3内に磁化空気を送り込み有機系ゴミ49を熱分解(燻燃)させる装置で、燃焼に比べて低温で有機系ゴミを分解処理することができる。熱分解処理によって有機系ゴミ49からはオフガスが発生する。このオフガスは、熱分解層48から発生し、堆積層54を通過して分解処理室42の上部空間に滞留するが、その温度は概ね50℃〜60℃である。このオフガスを残渣Z内に配置する加熱2次分解管部91に通し、分解処理槽46の底部に溜まる高温の残渣Z内でオフガス温度を300℃〜500℃に、好ましくは400℃〜500℃に再加熱することで、オフガスを2次分解する。オフガスを二次分解することで、オフガスに含まれるタールなどを炭化水素などに分解することが可能となる。また、生ゴミなどに含まれる雑菌などを高温処理により殺菌して排出することができる。
また、低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミ49のうち水分が多い生ゴミなどを乾燥する乾燥処理部を有している。乾燥処理部は、二次加熱槽5と生ゴミなどを輸送するスクリュー押し出し機7を有している。スクリュー押し出し機7は、二次加熱槽5内を貫通している。二次加熱槽5内には、加熱2次分解管部91を通った高温のオフガスが燃焼しているので、スクリュー押し出し機7内の生ゴミは、二次加熱槽5内を移動している間に加熱乾燥されて貯留庫9に排出される。貯留庫9に溜まった乾燥された生ゴミを第1の投入口2に他の有機系ゴミと共に分解処理槽3に投入すれば、分解処理室42内の温度を分解適正温度範囲より低下させることがなく、効率よく分解処理を行うことができる。
また、低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミ49を投入する第1の投入口2を有し、第1の投入口2を開けたり閉めたりできる開閉蓋25と、開閉蓋25と分解処理槽3(分解処理室42)との間に配設され、軸方向に沿って略2分割された一方のバレル35と、を有し、開閉蓋25を開けて有機系ゴミ49を投入するときに、バレル35の開口部38が第1の投入口2側に向き、開閉蓋25を閉めたときにバレル35の開口部38が分解処理槽3(分解処理室42)の内側に向くように回転させるバレル駆動機構84を有している。
上述したように、開閉蓋25およびバレル35の動作を制御することによって、分解処理室42内のオフガスと外気の循環を少なくする。このようにすることで、有機系ゴミ49を投入する際、分解処理室42内に外気が入り酸素濃度が高くなりことで有機系ゴミが、燻燃から燃焼に移行することを防止している。また、温度が低い外気が入ることで、分解処理中に分解処理室42内の温度が低下することを抑制し、分解処理の効率低下を抑えることが可能となる。
また、バレル駆動機構84は、バレル35の開口部38が第1の投入口2側に向いている状態から分解処理槽3(分解処理室42)の内側に向くように回転させる際、バレル35が正方向と、正方向に対して逆方向とに交互に回転するように制御している。
分解処理室42内に有機系ゴミ49が偏って投入されていると、有機系ゴミ49が薄い(少ない)部分の分解処理は早く、厚い(多い)部分の分解処理が遅れて、全体としての温度バランスが崩れてしまう。そうすると、分解処理の効率が低下する。そこで、バレル35を回転して有機系ゴミ49を分解処理室42内に落下させるとき、バレル35の回転方向を交互に正方向、逆方向にすれば、有機系ゴミ49を分解処理室42内に偏りがなく、ほぼ均等に投入でき、分解処理室42内で分解処理を均一に進行させることができ、分解処理の効率を低下させないようにすることが可能となる。
また、低温熱分解処理装置1は、バレル35の開口部38の外側縁部または分解処理槽3(分解処理室42)の第1の投入口2に連通する開口部69の内側縁部に、バレル35と分解処理槽3との隙間を狭めるシール部87を設けている。
このように、バレル35と分解処理槽3(分解処理室42)の間にシール部87を設けることで、開閉蓋25を開けて有機系ゴミ49を投入するときにも、分解処理室42内のオフガスと外気との循環を抑え、分解処理室42内の温度低下を抑制し、分解処理の効率低下を抑えることが可能となる。また、シール部87は、分解処理室42内に外気が入り酸素濃度が高くなることで有機系ゴミが、燻燃から燃焼に移行することを防止している。
また、スクリュー押し出し機7は、二次加熱槽5内に置いてガス排出開口部15を有し、ガス排出開口部15は、二次加熱槽5の外部に配設された吸引ポンプ19に接続されている。
スクリュー押し出し機7内の生ゴミを二次加熱槽5内で加熱すると、生ゴミから水蒸気を主とするガスが発生する。このガスがスクリュー押し出し機7内に溜まると内部圧力が高くなり、生ゴミの輸送に支障がでる。また、このガスは、いずれ上流側の開口部15からも出て、第2の投入口8から出てくるため、生ゴミを投入する際に支障がでる。そこで、生ゴミから発生するガスを吸引ポンプ19で強制吸引することで、スクリュー押し出し機7内の圧力が高くなること、第2の投入口8からガスが出てくることなどによる支障を排除できる。
また、ガス排出開口部15には、ベント17を接続している。本実施の形態のベント17は、分離槽18と吸引ポンプ19を有し、分離槽18は水冷式分離槽である。スクリュー押し出し機7内で発生したガスは、分離槽18を介して吸引ポンプ19で強制吸引される。一旦分離槽18に入るガスは、冷却されて液体(水)と気体とに分離されて、気体(水蒸気を含む)が吸引ポンプ19で吸引される。液体は分離槽18から排出される。生ゴミを乾燥する際に発生したガスには、生ごみの微粒子が含まれることがある。この微粒子は、分離槽18内で落下し、分離した液体と共に外部に排出することができる。
また、吸引ポンプ19は、水封式真空ポンプである。上述したように、生ゴミから発生したガスは、分離槽18では液体と気体とに分離されるが、気体は水蒸気が支配的である。水封式真空ポンプは、気体と水蒸気が混在したものたもの、気体と液体が混在したものを同時に吸引することが可能であるので、生ゴミを加熱して発生させたガスの吸引に適している。
また、低温分解処理装置1は、第2の投入口8とスクリュー押し出し機7の上流側の開口部151の間に、破砕機11を配設している。第2の投入口8から投入される生ゴミは、そのままではスクリュー押し出し機7内に入らない大きさのものが含まれることがある。そこで、破砕機11で生ゴミを適当な大きさに破砕すれば、スクリュー押し出し機7内に生ごみを容易に投入することが可能となる。破砕機11は、スクリュー押し出し機7と対になるように配設されているので、装置全体とコンパクトな低温熱分解処理装置1を実現できる。
また、低温分解処理装置1は、オフガスを加熱する着火装置であるバーナー125と、オフガスを排出する排気管144を有している。分解処理室42で発生したオフガスは、加熱二次分解管部91で400℃〜500℃に加熱され、二次加熱槽5に送られるが、乾燥を加速するためにバーナー125によってオフガスを燃焼し、二次加熱槽5内の温度を400℃〜500℃に維持、さらには400℃〜600℃に再加熱する。バーナー125によって燃焼されたオフガスは膨張するが、排気管144を備えていることから二次加熱槽5内の圧力は低下し、分解処理室42内の圧力対して負圧となり、オフガスを二次加熱槽5内に強制吸引する機能も有する。また、分解処理室42内の圧力は、外気に対して負圧となっているので、磁化空気および酸素を分解処理室42内に安定して供給(吸引)することが可能となる。
また、バーナー125を着火することで、二次加熱槽5内のオフガスは、燃焼ガス成分が燃焼し、400℃から600℃程度の温度まで加温され、内部は常圧過熱水蒸気の状態となる。常圧過熱水蒸気は、130℃〜300℃で雑菌などの滅菌、200℃以上では悪臭ガスの分解が可能で、また、400℃〜600℃でダイオキシン類の有害物質を分解して無害化することが可能である。したがって、低温熱分解処理装置1の排気管144から排出される排気ガスは、温度が数十℃以下で、悪臭や有害物質を含まない。
なお、図示は省略するが、二次加熱槽5の周囲には冷却用配管が配置される。冷却用配管内には水道水などの冷却用媒体が送流されている。冷却用配管は、二次加熱槽5内の温度を上記の目的に合わせた温度に制御する機能を有している。また、加熱された温水は、家庭用の暖房、風呂または温室用暖房などに利用できる。冷却用配管を備えた二次加熱槽5は、いわゆるボイラーとして利用することが可能となる。このような、二次加熱槽5は、スクリュー押し出し機7の軸方向が長軸となる楕円形状とすることが望ましい。
また、図示は省略するが、二次加熱槽5の周囲の璧部に熱電発電素子を配置するようにしてもよい。熱発電素子は、二次加熱槽5と外気との温度差で発電することができるので、低温熱分解処理装置1を運転するときには発電し、低温熱分解処理装置1自身の回生電力として使用できるほか、他の機器の電力として利用可能となる。
以上説明したように、低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミの分解処理、温水利用、発電など、環境面に有効な装置となり得る。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。たとえば、前述した実施の形態では、乾燥された生ゴミを貯留庫9に一旦貯留して、プラスチックゴミなどと混ぜて第1の投入口2から投入するようにしているが、スクリュー押し出し機7の下流側の開口部149からコンベアなどで輸送し、第1の投入口2に投入するようにしてもよい。
また、前述した実施の形態では、第2の投入口8とスクリュー押し出し機7の間に破砕機11を配設しているが、破砕機11を別体として、破砕機11で破砕された生ゴミをスクリュー押し出し機7に投入するようにしてもよい。
また、前述した実施の形態では、着火装置としてバーナー125を用いる構成としたが、着火装置としては、ヒーターを二次加熱槽5の内部に配置する構成としてもよく、点火プラグを二次加熱槽5の内部に配置するようにしてもよい。
なお、前述した実施の形態の低温熱分解処理装置1は、有機系ゴミを熱分解する装置である。二次加熱槽5内のオフガスのメインは過熱水蒸気であって、この加熱水蒸気を温室などに導入すれば、省エネ型の温室を実現できる。
1…低温熱分解処理装置
2…第1の投入口
3…分解処理槽
4…磁化空気供給部
5…二次加熱槽
6…オフガス誘導管
7…スクリュー押し出し機
8…第2の投入口(投入口)
11…破砕機
15…ガス排出開口部
17…ベント
18…分離槽
19…水封式真空ポンプ(吸引ポンプ)
25…開閉蓋
35…バレル
38…バレルの開口部
49…有機系ゴミ
69…分解処理槽の開口部
84…バレル駆動機構
87…シール部
91…加熱二次分解管部
125…バーナー(着火装置)
144…排気管
149…下流側の開口部
151…上流側の開口部
Z…残渣

Claims (11)

  1. 有機系ゴミを熱分解する分解処理槽と、
    前記分解処理槽内に磁化空気を供給する磁化空気供給部と、
    前記有機系ゴミが熱分解されるときに発生するオフガスを前記分解処理槽内から吸引して送流するオフガス誘導管と、
    前記オフガス誘導管の出口側に連通し、吸引された前記オフガスを燃焼する着火装置を備える二次加熱槽と、
    前記有機系ゴミのうち水分が多い生ゴミなどを投入する投入口と、前記二次加熱槽を貫通すると共に前記投入口に連通する上流側の開口部と、前記生ゴミなどを排出する下流側の開口部と、を備えるスクリュー押し出し機を有する、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  2. 請求項1に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記有機系ゴミを投入する投入口を有し、
    前記有機系ゴミを投入する投入口を開けたり閉めたりできる開閉蓋と、
    前記開閉蓋と前記分解処理槽との間に配設され、軸方向に沿って略2分割された一方のバレルと、を有し、
    前記開閉蓋を開けて前記有機系ゴミを投入するときに、前記バレルの開口部が前記有機系ゴミを投入する投入口側に向き、前記開閉蓋を閉めたときに前記バレルの開口部が前記分解処理槽の内側に向くように回転させるバレル駆動機構を有している、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記バレル駆動機構は、前記バレルの開口部が前記有機系ゴミを投入する投入口側に向いている状態から前記分解処理槽の内側に向くように回転させる際、前記バレルが正方向と、正方向に対して逆方向とに交互に回転するように制御される、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記バレルの開口部の外側縁部または前記分解処理槽の前記有機系ゴミを投入する投入口に連通する開口部の内側縁部に、前記バレルと前記分解処理槽との隙間を狭め、外気が浸入の前記分解処理槽内への侵入を抑制するシール部が設けられている、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記スクリュー押し出し機は、前記二次加熱槽内においてガス排出開口部を有し、前記ガス排出開口部が、前記二次加熱槽の外部に配設された吸引ポンプに接続されている、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  6. 請求項5に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記ガス排出開口部には、ベントが接続されている、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  7. 請求項6に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記吸引ポンプは、水封式真空ポンプである、
    ことを特徴とする
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記投入口と前記スクリュー押し出し機の上流側の開口部の間に、破砕機が配設されている、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の低温熱分解処理装置において、
    前記二次加熱槽の内部に入る前記オフガスを燃焼させる着火装置を有している、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の低温熱分解装置において、
    前記二次加熱槽の周囲に冷却用配管が配置されている、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の低温熱分解装置において、
    前記二次加熱槽の外周側に熱発電素子が配置されている、
    ことを特徴とする低温熱分解処理装置。
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