JP2004224916A - 床材用水系接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベースポリマー、粘着付与樹脂および水からなる床材用水系接着剤組成物において、当該粘着付与樹脂として、軟化点が80℃以上である粘着付与樹脂(1)およびガラス転移温度が0℃以下であるロジン系粘着付与樹脂(2)を、(1)/(2)=100重量部/(20〜150重量部)の固形分換算割合で併用することを特徴とする床材用水系接着剤組成物を用いる。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩化ビニル、ポリオレフィンなどの素材から構成されるシート、タイル等の床材に対して良好な接着性を有する床材用水系接着剤組成物に関し、更に詳しくは、貯蔵安定性および通常条件下での接着力に優れるのは勿論のこと、特に初期接着性や塗工性に優れ、かつシックハウス症候群等の環境問題につき懸念の無い床材用水系接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
床材用接着剤としては、従来は溶剤型が汎用されていたが、火災、爆発、大気汚染、作業環境、人体への安全性等で問題があるため、近年ではアクリル系重合体エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、天然ゴムラテックス、クロロプレンラテックス等の水性ベースポリマーを主成分とする水系接着剤が多く使用されている。
【0003】
床材用水系接着剤としては、前記の水性ベースポリマーに、接着力などの粘・接着特性を付与するため、ロジン類、ロジン誘導体、石油系樹脂、テルペン系樹脂等の粘着付与樹脂を配合してなる組成物が知られている(特許文献1、特許文献2を参照)。
【0004】
これら特許文献に記載された床材用水系接着剤では、粘着付与樹脂のエマルジョンが配合されるが、当該エマルジョンを調製するには、粘着付与樹脂をあらかじめ有機溶剤や可塑剤に溶解させ、これに乳化剤や水を添加して水性エマルジョンとされるため、使用有機溶剤や可塑剤に起因する臭気、引火性、人体や環境への影響などの問題点に加えて、製品化するためには脱溶剤工程が不可欠であるなどの不利があり、また溶剤を完全に除去することも困難であった。特に最近では、シックハウス症候群や環境ホルモンなどの問題から、揮発性有機溶剤や可塑剤の使用が制限されるようになってきており、粘着付与樹脂を無溶剤型の水性エマルジョンとして配合する方法が一般的になってきている。しかし、当該無溶剤型の水性エマルジョンを用いた場合には、初期接着性や塗工性が不十分となることが多い。これら性能を補完するために高沸点の溶剤や保水剤、成膜助剤などが添加される場合もあるが、当該助剤添加により凝集力や耐水性などの接着性能が低下するだけでなく、人体や環境への影響も懸念されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−173443号公報
【特許文献2】
特開平8−120252号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、塩化ビニル、ポリオレフィンなどの素材から構成されるシート、タイル等の床材への現場接着施工において、当該水系接着剤組成物の貯蔵安定性および通常条件下での接着力が優れるのは勿論のこと、特に初期接着性や塗工性に優れ、かつ有害な有機溶剤や可塑剤等を含まないためシックハウス症候群等の環境問題に懸念の無い床材用水系接着剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記従来技術の課題を解決すべく、粘着付与樹脂の組成面から鋭意検討を重ねた結果、粘着付与樹脂として、比較的軟化点の高い粘着付与樹脂と、特定のガラス転移温度(以下、Tgという)を有する粘着付与樹脂とを特定割合で併用すること、更に有害な有機溶剤や可塑剤等の添加剤を含有しないことにより、初期接着性や塗工性に優れ、しかも環境問題に懸念のない優れた床材用水系接着剤組成物が得られることを見出した。本発明はかかる新たな知見に基づいて完成されたものである。
【0008】
すなわち、本発明は、ベースポリマー、粘着付与樹脂および水からなる床材用水系接着剤組成物において、当該粘着付与樹脂として、軟化点が80℃以上である粘着付与樹脂(1)およびガラス転移温度が0℃以下であるロジン系粘着付与樹脂(2)を、(1)/(2)=100重量部/(20〜150重量部)の固形分換算割合で併用する床材用水系接着剤組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の目的を達成するには、得られる床材用水系接着剤組成物の通常条件下での接着力や凝集力に優れる点から軟化点の高い粘着付与樹脂が必須であり、しかも塗工性や初期接着性に優れる点から極めて軟化点の低い粘着付与樹脂をも必須とする。
【0010】
軟化点が80℃以上である粘着付与樹脂(1)としては、軟化点が80℃以上のものである限り、格別の限定なく公知各種のものを使用できる。例えば、ロジン系樹脂、石油系樹脂、テルペン系樹脂等があげられ、これらは単独使用または併用することができる。通常条件下での接着力や凝集力を更に向上させる観点から、粘着付与樹脂(1)の軟化点は100〜160℃であるのが好ましい。軟化点が80℃未満の場合は、凝集力などの接着特性が低下するため、本発明の目的である床材用水系接着剤組成物を得ることはできない。
【0011】
前記ロジン系樹脂としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等の原料ロジン、当該原料ロジンの不均化物、当該原料ロジンを水素添加処理した安定化ロジン、重合ロジン等のロジン類;当該ロジン類のエステル化物、当該ロジン類のフェノール変性物、不飽和酸変性ロジン類等の各種公知のものがあげられる。当該ロジン類のエステル化物とは、前記ロジン類と多価アルコール類とのエステル化物をいう。多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコールなどの2価アルコール;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール;ペンタエリスリトール、ジグリセリンなどの4価アルコール;ジペンタエリスリトールなどの6価アルコール等があげられ、これら多価アルコール類は単独使用または併用することができる。ロジン類のフェノール変性物とは、上記ロジン類にフェノールやアルキルフェノールなどのフェノール類を付加させたものや、当該ロジン類のフェノール付加物と多価アルコール類とのエステル化物、当該ロジン類にレゾール型フェノール樹脂を反応させた、いわゆるロジン変性フェノール樹脂、およびそのエステル化物等があげられる。不飽和酸変性ロジン類としては、前記ロジン類をマレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸(なお、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」または「メタクリル」のことをいう。以下同様)等の不飽和酸で変性したものや、そのエステル化物などがあげられ、これらは単独使用または併用できる。なお、不飽和酸変性ロジンのエステル化物とは、前記不飽和酸変性ロジンと前記多価アルコール類をエステル化反応させたものである。
【0012】
石油系樹脂としては、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5−C9共重合系石油樹脂、石油留分を精製して得られた1種または数種のモノマーを重合させて得られるピュアモノマー樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂や、これらの水素化物等を例示できる。
【0013】
テルペン系樹脂としては、α−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂や、α−ピネン、β−ピネン等のテルペン類とスチレン等の芳香族モノマーを共重合させた芳香族変性のテルペン系樹脂や、これらの水素化物等を例示できる。
【0014】
各種ベースポリマーとの相溶性や接着特性に優れ、また天然物由来で環境に優しいという点から、粘着付与樹脂(1)のうち、軟化点80℃以上である前記ロジン類のエステル化物が好ましく、初期接着性および塗工性に優れる点で、不飽和酸変性ロジン類を含有する軟化点80℃以上の前記ロジン系樹脂が特に好ましい。
【0015】
本発明では、前記のように、粘着付与樹脂として、軟化点80℃以上である粘着付与樹脂(1)の他に、Tgが0℃以下であるロジン系粘着付与樹脂(2)を併用することを特徴とするものである。ロジン系粘着付与樹脂(2)としては、ロジン類とアルコール類とのエステル化物であり、その性状は通常、液状ないしバルサム状を示す。ここで当該ロジン類とは、前記の粘着付与樹脂(1)に用いた各種のものと実質的に同一であり、これらを単独で、または2種以上を混合物として使用できる。ロジン系粘着付与樹脂(2)の製造に用いるアルコール類としては、格別限定はされず、例えば、メタノール、2−エチルヘキシルアルコールなどの1価アルコール類;トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、エチレングリコール、エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、トリプロピレングリコール、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテルなどの2価アルコール類またはこれらのモノアルキルエーテル類;グリセリン、ペンタエリスリトール等の3価以上の多価アルコール類などの各種公知のものを例示でき、生成物のTgが0℃以下となるようにこれらを単独でまたは2種以上を組合せて使用できる。また、前記ロジン類にエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシド類を付加反応させて得られる化合物も、上記ロジンエステル類と同様に使用できる。これらのロジン系粘着付与樹脂(2)のうち、初期接着性に優れる点で、Tgが0〜−40℃であるロジン類のトリエチレングリコールエステルが特に好ましい。
【0016】
粘着付与樹脂(1)とロジン系粘着付与樹脂(2)の併用比率は、粘着付与樹脂(1)100重量部(固形分換算)に対し、ロジン系粘着付与樹脂(2)が20〜150重量部程度(固形分換算)の範囲である。20重量部に満たない場合は初期接着性が殆ど向上しない場合があり、また150重量部を超える場合は凝集力が低下する場合があり、いずれも好ましくない。
【0017】
本発明に記載の粘着付与樹脂(1)、(2)は、いずれもベースポリマーエマルジョンに配合する際の作業性や貯蔵安定性に優れる点から、一般に、乳化剤の存在下で水中に乳化分散させて得られるエマルジョンの形態で使用される。ただし、ロジン系粘着付与樹脂(2)の場合は、常温以上では液状または水飴状であるため、エマルジョン化せずにそのまま攪拌混合しても問題なく、攪拌設備や作業性などの面から適宜配合方法を選択すればよい。
【0018】
本発明において、粘着付与樹脂(1)および/または(2)をエマルジョン化する際に用いる乳化剤としては、重量平均分子量が10万以下、好ましくは5万以下の各種公知のアニオン系乳化剤やノニオン系乳化剤を単独でまたは数種を混合して使用できる。重量平均分子量を10万以下とすることにより乳化能の低下を防ぐことができ、また製品粘度が高くなりすぎないため好ましい。当該乳化剤の具体例としては、α−オレフィンスルホン化物、アルキルサルフェート、アルキルフェニルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸のハーフエステル塩、アルキルサルコシネート、ロジン石鹸等のアニオン系乳化剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン系乳化剤を例示でき、これらの1種を単独でまたは2種以上を混合して使用できるが、環境ホルモン問題の懸念がなく、乳化能に優れる点で、アルキルサルフェートやアルキルサルコシネート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系が好ましい。また乳化剤の使用量は、通常、粘着付与樹脂(1)と(2)の合計量100重量部に対し、固形分換算で1〜10重量部程度、好ましくは1〜5重量部である。乳化剤の使用量が1重量部より少ない場合には、粘着付与樹脂(1)と(2)の乳化が困難となる傾向があり、また10重量部より多い場合には、得られる床材用水系接着剤組成物の耐水性、粘着性能が低下する傾向がある。なお、粘着付与樹脂(1)と(2)は、それぞれ別個に、または同時に乳化させることができる。
【0019】
本発明で粘着付与樹脂(1)および/または(2)をエマルジョン化する際、乳化方法については格別限定はなく、公知の乳化方法である高圧乳化法、反転乳化法、超音波乳化法、溶剤乳化法などのいずれの方法を採用してもよいが、環境問題を考慮した場合は、溶剤を使用しない無溶剤系反転乳化法を採用するのが好ましい。無溶剤系反転乳化法の場合は、前記粘着付与樹脂を軟化点以上で溶融し、常圧もしくは加圧下でこれに乳化剤を練り込んでいき、次いで水を添加して転相させてエマルジョンを得ることができる。
【0020】
かくして得られた粘着付与樹脂エマルジョンの固形分濃度は特に限定されないが、通常20〜70重量%程度となるように適宜に調整して用いる。また、得られたエマルジョンの平均粒子径は、通常0.1〜2μm程度であり、大部分は0.5μm以下の粒子として均一に分散している。また、該エマルジョンは白色ないし乳白色の外観を呈し、pH値は2〜9程度で、粘度は通常10〜500mPa・s程度である。
【0021】
本発明の床材用水系接着剤組成物は、アクリル系重合体エマルジョン、ゴム系ラテックスおよび合成樹脂系エマルジョンからなる群より選ばれる少なくとも一種のベースポリマーに、前記粘着付与樹脂(1)および(2)を配合してなるものである。
【0022】
前記粘着付与樹脂(1)、(2)と併用するアクリル系重合体エマルジョンとしては、特に限定はなく、各種公知のものを使用できる。当該アクリル系重合体エマルジョンは、(メタ)アクリル酸エステルを一括仕込み重合法、モノマー逐次添加重合法、乳化モノマー逐次添加重合法、シード重合法等の公知の乳化重合法により容易に製造することができる。
【0023】
使用される(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等をあげることができ、これらを単独または2種以上を混合して用いる。また、得られるアクリル系重合体エマルジョンに貯蔵安定性を付与するため、前記(メタ)アクリル酸エステルに換えて(メタ)アクリル酸を少量使用してもよい。さらに所望により(メタ)アクリル酸エステル重合体の接着特性を損なわない程度で、たとえば、酢酸ビニル、スチレン等の共重合可能なモノマーを併用できる。なお、アクリル系重合体エマルジョンに用いられる乳化剤としては、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤、部分ケン化ポリビニルアルコール等の各種公知のものを使用でき、その使用量は重合体100重量部に対して0.1〜5重量部程度、好ましくは0.5〜3重量部である。
【0024】
アクリル系重合体エマルジョンと粘着付与樹脂(1)および(2)との使用割合は、アクリル系重合体エマルジョン100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂を合計で20〜200重量部程度(固形分換算)配合するのが好ましい。粘着付与樹脂の合計量が20重量部に満たない場合には、粘着付与樹脂を添加することによる改質効果がほとんど認められない場合があり、また200重量部を越える場合には凝集力が低下する傾向にある。
【0025】
また、ゴム系ラテックスとしては、水系接着剤組成物に用いられる各種公知のものを使用できる。例えば天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス等があげられる。
【0026】
ゴム系ラテックスと粘着付与樹脂(1)および(2)との配合割合は、ゴム系ラテックス100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂を合計で20〜300重量部程度(固形分換算)とするのが好ましい。粘着付与樹脂の合計量が20重量部に満たない場合は、粘着付与樹脂を添加することによる改質効果がほとんど認められない場合があり、また300重量部を越える場合には凝集力が低下する傾向にある。
【0027】
さらに、合成樹脂系エマルジョンとしては、水系接着剤組成物に用いられる各種公知のものを使用でき、例えば酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、ウレタン系エマルジョン等の合成樹脂エマルジョンがあげられる。
【0028】
合成樹脂系エマルジョンと粘着付与樹脂(1)および(2)との配合割合は、合成樹脂系エマルジョン100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂を合計で20〜200重量部程度(固形分換算)とするのが好ましい。粘着付与樹脂の合計量が20重量部に満たない場合には、粘着付与樹脂を添加することによる改質がほとんど認めらない場合があり、また200重量部を越える場合には凝集力が低下する傾向にある。
【0029】
本発明の水系接着剤組成物は、ベースポリマー、粘着付与樹脂(1)、粘着付与樹脂(2)および水を必須成分として構成されるが、これらのほかに必要に応じて、充填剤、消泡剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤などを添加することができ、更に環境問題に懸念の無い範囲で、高沸点の溶剤や可塑剤、保水剤、成膜助剤などを添加することもできる。例えば、本発明で使用される充填剤としては、特に制限されないが、好ましいものとして、重質炭酸カルシウムや珪砂などが挙げられ、これらを単独でも併用してもよい。充填剤の配合割合は、ベースポリマー100重量部(固形分換算)に対して、通常は200〜500重量部程度である。
【0030】
【発明の効果】
本発明により得られる床材用水系接着剤組成物は、塩化ビニル、ポリオレフィンなどの素材から構成されるシート、タイル等の床材への現場接着施工用として、貯蔵安定性および通常条件下における接着力が優れるのは勿論のこと、特に初期接着性や塗工性に優れ、かつ有機溶剤や可塑剤等を含まないためシックハウス症候群等の環境問題に懸念が無い等の特有の効果を発現できる。
【0031】
【実施例】
以下に、製造例、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら各例に限定されるものではない。尚、各例中、部及び%は重量基準である。
【0032】
製造例1(アクリル系重合体エマルジョンの製造例)
撹拌装置、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた四つ口フラスコに、窒素ガス気流下、70℃で、水40部およびアニオン性乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(商品名「ニューコール2320SN」、日本乳化剤(株)製)0.9部を溶解した。また、(1)スチレン20部、2−エチルヘキシルアクリレート25部およびアクリル酸2部と、(2)触媒(過硫酸カリウム)0.2部、pH調整剤(重曹)0.1部および水8.2部を、それぞれ別々の滴下ロートから、1/10量ずつ滴下し、70℃で窒素ガス気流下にて30分間予備反応を行ない、その後、(1)および(2)の9/10量を2時間かけて滴下重合を行なった。(1)および(2)の全量を滴下し終った後、70℃で1時間完結反応を行ない、室温に冷却後、100メッシュ金網ろ過を行ないながら取り出し、固形分50%のアクリル系重合体エマルジョンを得た。
【0033】
製造例2(粘着付与樹脂(1)のエマルジョンの製造例)
軟化点125℃の重合ロジンエステル(商品名「ペンセルD−125」、荒川化学工業(株)製)100部を、180℃にて約1時間溶融した後、150℃まで冷却した。次いでアニオン性乳化剤(商品名「モノゲンY−100」、第一工業製薬(株)製)5部と熱水10部を添加し、加圧条件下で120℃、60分混練りを行った。更に水95部を添加し10分間攪拌することにより、固形分50%の粘着付与樹脂エマルジョン(A)を得た。
【0034】
製造例3(粘着付与樹脂(1)のエマルジョンの製造例)
製造例2において、軟化点125℃の重合ロジンエステル(前記商品名「ペンセルD−125」、荒川化学工業(株)製)100部とあるのを、軟化点125℃の重合ロジンエステル(前記商品名「ペンセルD−125」)60部および軟化点110℃のマレイン化変性ロジン(商品名「SS−14」、荒川化学工業(株)製)40部からなる軟化点119℃の粘着付与樹脂組成物に代えた以外は製造例2と同様にして固形分50%の粘着付与樹脂エマルジョン(B)を得た。
【0035】
製造例4(ロジン系粘着付与樹脂(2)のエマルジョンの製造例)
ロジンのトリエチレングリコールエステル(商品名「エステルガムAT」、Tg:−18℃、荒川化学工業(株)製)100部を、50℃に加熱後、アニオン性乳化剤(前記商品名「モノゲンY−100」)5部と水10部を添加し、50℃で60分混練りを行った。更に水95部を添加し10分間攪拌することにより、固形分50%の粘着付与樹脂エマルジョン(C)を得た。
【0036】
比較製造例1(粘着付与樹脂エマルジョンの製造例)
軟化点75℃の不均化ロジンエステル(商品名「スーパーエステルA−75」、荒川化学工業(株)製)100部を、120℃にて約1時間溶融した後、100℃まで冷却した。次いでアニオン性乳化剤(前記商品名「モノゲンY−100」)5部と熱水10部を添加し、80℃で60分混練りを行った。更に水95部を添加し10分間攪拌することにより、固形分50%の粘着付与樹脂エマルジョン(D)を得た。
【0037】
実施例1
製造例1のアクリル系重合体エマルジョン100部に、製造例2の粘着付与樹脂エマルジョン(A)を60部(固形換算)加えて混合し、次いでロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)50部を50℃に加熱溶融させて添加し、更に重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム(株)製)250部を加えて均一に攪拌混合し、床材用水系接着剤組成物を得た。
【0038】
実施例2
実施例1において、粘着付与樹脂エマルジョン(A)を60部(固形分換算)を、製造例3の粘着付与樹脂エマルジョン(B)60部(固形分換算)に代えて添加した以外は実施例1と同様にして床材用水系接着剤組成物を得た。
【0039】
実施例3
実施例1において、ロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)50部を、そのエマルジョンである製造例4の粘着付与樹脂エマルジョン(C)50部(固形分換算)に代えて添加した以外は実施例1と同様にして床材用水系接着剤組成物を得た。
【0040】
実施例4
実施例1において、ロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)50部を、水素化ロジンのトリエチレングリコールエステル(商品名「エステルガムHT」、Tg:−28℃、荒川化学工業(株)製)50部に代えて添加した以外は実施例1と同様にして床材用水系接着剤組成物を得た。
【0041】
比較例1〜2
実施例1において、ロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)を、表1に示した添加量に代えた以外は、実施例1と同様にして比較用の水系接着剤組成物を得た。
【0042】
比較例3
実施例1において、粘着付与樹脂エマルジョン(A)を、比較製造例1の粘着付与樹脂エマルジョン(D)に代えて用いた以外は実施例1と同様にして比較用の水系接着剤組成物を得た。
【0043】
比較例4
実施例1において、ロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)を、水素化ロジンのジエチレングリコールエステル(商品名「エステルガムHD」、Tg:6℃、荒川化学工業(株)製)に代えて用いた以外は実施例1と同様にして比較用の水系接着剤組成物を得た。
【0044】
比較例5
実施例1において、粘着付与樹脂エマルジョン(A)60部およびロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)50部の代わりに、軟化点125℃の重合ロジンエステル(商品名「ペンセルD−125」、荒川化学工業(株)製)60部をトルエン60部に溶解させて添加した以外は実施例1と同様にして比較用の水系接着剤組成物を得た。
【0045】
比較例6
実施例1において、ロジンのトリエチレングリコールエステル(前記商品名「エステルガムAT」)50部の代わりに、可塑剤としてジオクチルフタレート(DOP)50部を用いた以外は実施例1と同様にして比較用の水系接着剤組成物を得た。
【0046】
【表1】
表中の配合比は全て固形分換算。
【0047】
(床材用水系接着剤組成物の性能評価)
実施例1〜4および比較例1〜6で得られた水系接着剤組成物を、以下の性能評価方法にて各種試験を行った。
【0048】
(接着性能試験)
以下の試験方法により接着特性を評価した。
(1)塗工性
上記水系接着剤組成物を繊維強化セメント板の平滑面へ櫛目ごてにて塗布する際に、こて伸び、櫛目立ち及びこて切れを相対的に目視評価した。評価結果を表2に示す。
○:良好
△:若干不良(塗布時にたれ等少し有り)
×:不良(塗布時にたれ等有り)
(2)初期接着性
幅70mm、長さ150mm及び厚さ8mmの繊維強化セメント板の平滑面にJIS Z 1525に規定する粘着テープを中央部に30mm幅の接着面が残るように貼り付け、その面に上記水系接着剤組成物を、櫛目ごてで均一に塗布する。粘着テープは、塗布後直ちに剥がして取り去る。オープンタイム(OT)20分又は60分の後に、幅25mm、長さ200mmのビニル床シートを貼り合わせ、ビニル床シートの上から約5kgのハンドローラーで2回往復して圧着後、ビニル床シート上面に1cm2当たり質量10gの重りを載せ15分間養生する。その後、ビニル床シートの片端に200gの重りを吊るし、90度で剥離した時の全面剥離するまでの時間を測定した。時間が長いほど初期接着性が良好といえる。評価結果を表2に示す。
(3)90度剥離強度
養生時間を168時間に変更した以外は(2)初期接着性の測定法と同様の方法により試験片を作成した。その後、90度剥離接着強さ試験用ジグを用いて変位速度200mm/分で90度剥離接着強さを測定した。評価結果を表2に示す。
(4)安全性
上記水系接着剤配合物において、作業時の臭気や火災等の危険性、シックハウス症候群や環境ホルモンなどの環境問題を勘案し、その安全性を総合的に判断した。判定結果を表2に示す。
○:安全性に問題無し
×:安全性に問題あり
【0049】
【表2】
Claims (8)
- ベースポリマー、粘着付与樹脂および水からなる床材用水系接着剤組成物において、当該粘着付与樹脂として、軟化点が80℃以上である粘着付与樹脂(1)およびガラス転移温度が0℃以下であるロジン系粘着付与樹脂(2)を、(1)/(2)=100重量部/(20〜150重量部)の固形分換算割合で併用することを特徴とする床材用水系接着剤組成物。
- 粘着付与樹脂(1)が、ロジン類、ロジン誘導体、石油系樹脂およびテルペン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ当該軟化点が80℃以上である請求項1記載の床材用水系接着剤組成物。
- 粘着付与樹脂(1)が、不飽和酸変性ロジン類を含有するものである請求項1または2記載の床材用水系接着剤組成物。
- ロジン系粘着付与樹脂(2)が、0〜−40℃のガラス転移温度を有する液状ロジンエステル類である請求項1記載の床材用水系接着剤組成物。
- 粘着付与樹脂(1)およびロジン系粘着付与樹脂(2)を無溶剤型水性エマルジョンの形態でベースポリマーに配合してなる請求項1〜4のいずれかに記載の床材用水系接着剤組成物。
- ベースポリマーが、アクリル系重合体エマルジョン、ゴム系ラテックスおよび合成樹脂系エマルジョンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の床材用水系接着剤組成物。
- アクリル系重合体エマルジョンおよび/または合成樹脂系エマルジョン100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂(1)と(2)の合計で20〜200重量部(固形分換算)配合してなる請求項5または6に記載の床材用水系接着剤組成物。
- ゴム系ラテックス100重量部(固形分換算)に対して、粘着付与樹脂(1)と(2)の合計で20〜300重量部(固形分換算)を配合してなる請求項5または6に記載の床材用水系接着剤組成物。
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