JP2004224556A - エレベーターの群管理制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置場所が離れ、通常互いに独立して群管理制御される複数群のエレベーターを、ピーク需要時に、統括制御して輸送能力を上げ、全体としてのサービス性を向上させる。このとき、利用者が乗り損なうことのない案内を行う。
【解決手段】ホール呼びが発生すると、複数群の応答灯を点灯させる。利用者が、ホール呼び釦を押した位置から、この呼びに割当てられたエレベーターの乗り口まで歩くために要する水平移動時間を考慮し、この移動時間後に到着するのであれば、他群のエレベーターを含めて割当て対象とする。他群を割当てた場合には、その旨の案内とともに、割当てかごの乗り口に遠くから見えるように改良された案内灯を点灯させる。到着時には、水平移動時間を考慮し、他群の応答灯は早く消灯し、新たなホール呼びの登録を可能にする。
【選択図】 図1
【解決手段】ホール呼びが発生すると、複数群の応答灯を点灯させる。利用者が、ホール呼び釦を押した位置から、この呼びに割当てられたエレベーターの乗り口まで歩くために要する水平移動時間を考慮し、この移動時間後に到着するのであれば、他群のエレベーターを含めて割当て対象とする。他群を割当てた場合には、その旨の案内とともに、割当てかごの乗り口に遠くから見えるように改良された案内灯を点灯させる。到着時には、水平移動時間を考慮し、他群の応答灯は早く消灯し、新たなホール呼びの登録を可能にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、並設台数が多いエレベーター群管理制御装置又はエレベーター設置レイアウトが離れている複数のエレベーターの群管理制御装置及び群管理制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
群管理エレベーターにおいて、各エレベーターのレイアウトとホール呼びの発生位置との関係を考慮したホール呼びへのエレベーター割当て制御として、特許文献1に開示された技術がある。すなわち、発生ホール呼びの位置から、利用者が各エレベーターの乗り場へ到着するための水平移動時間を考慮し、乗り損ねを防止する割当て技術である。
【0003】
また、特許文献2には、押されたホール呼び釦の近くのエレベーターを割当てることで、利用者の乗り遅れを防止する技術が開示されている。更に、特許文献3には、複数台のエレベーターが待機している階床のホール呼び登録時は、操作されたホール呼び釦に最も近い待機エレベーターを優先して割当て、乗り損ねを防止する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−322205号公報(要約ほか全体。)
【特許文献2】
特開平4−338070号公報(要約ほか全体。)
【特許文献3】
特開平6−298466号公報(要約ほか全体。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
床面積の大きい大規模ビルでは、50[m]程度離れた位置に同一ゾーンをサービスする各4〜8台からなる2群のエレベーターを分散配置し、同一階の全ての事務室からのエレベーターの利便性を公平化することがある。この場合、前述した従来技術では、各グループ毎に独立したホール呼びと、呼び応答制御装置を備えており、各グループ間で関連したサービスはできない。従って、状況によって多数配設したエレベーターを有効に活用することができない。例えば、混雑状況のグループ間アンバランスにより長待ちが発生したり、輸送能力が不足するピーク時に、分割急行運転などを採用しても、各グループ内だけでは台数が不足し、全体のサービス性を向上することは困難である。
【0006】
独立してホール呼び登録・応答制御を行っている複数のエレベーター群が隣接している場合、各群の同一階・同一方向のホール呼びが発生し、両群でエレベーターを呼寄せる等、全体として運転効率を悪化させ、サービス性を損ねる。
【0007】
本発明の目的は、多数のエレベーターを備えたビルにおいて、ビル内の交通需要が大きな時間帯などに、全体としての輸送能力を向上させ、利用者の使い勝手を向上することである。
【0008】
本発明の他の目的は、通常、個別の群管理制御を行う複数群のエレベーターの群管理制御装置において、特定の条件下では、複数群を統括制御し、エレベーター全体としての輸送能力を向上させ、サービス性を向上させることである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、待ち客が割当てられたかごの乗り口まで歩く時間を考慮して、エレベーターを割当てる群管理エレベーターにおいて、割当てエレベーターから遠い待ち客の使い勝手を向上することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はその一面において、利用者がホール呼びを作成操作したとき、該当階の複数のエレベーターに近接配置された同一方向のホール呼び装置の全ての応答灯を点灯する第1のモードと、前記ホール呼び装置の一部の応答灯を消灯する第2のモードを持つことを特徴とする。
【0011】
本発明は他の一面において、発生したホール呼びに割当てられたかごの位置と、各ホール呼び装置の配置された位置との平面的な位置関係に基いて、前記第2のモードに切換えることを特徴とする。
【0012】
本発明は更に他の一面において、利用者がホール呼びを作成操作したとき、前記第1のモードで前記ホール呼び装置の全ての応答灯を点灯し、このホール呼びに割当てられたかごの当該階への接近に基いて前記第2のモードで前記ホール呼び装置の一部の応答灯を消灯することを特徴とする。
【0013】
ここで、ホール呼びを割当てられたかごの位置から平面的な位置関係が遠いホール呼び装置の応答灯から順次消灯することが望ましい。
【0014】
本発明は更に他の一面において、応答灯が消灯しているホール呼び装置から、新たなホール呼びの作成操作がなされたとき、少なくとも該当するホール呼び装置の応答灯を点灯させ、また、この新たなホール呼びに対して新たなエレベーターを割当てることを特徴とする。
【0015】
これらにより、互いに独立してホール呼び装置と呼び応答制御装置を備えた複数のグループからなるエレベーターの群管理制御装置において、エレベーター全体としてのサービス性を向上させ、運転効率を向上させる。
【0016】
本発明のその他の目的及び特徴は、以下の実施例の説明で明らかにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図1〜図6を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例の対象とする群管理エレベーターのレイアウトの一例図である。それぞれ2台ずつのエレベーター1,2(号機)と3,4(号機)を向合せに配置した一般(乗用)エレベーター4台のAグループと、人荷用または非常用エレベーター5,6(号機)の2台からなるBグループが存在する。ホールには、i階Aグループ用のホール呼び装置(釦)7iA1並びに7iA2と、Bグループ用のホール呼び装置(釦)7iBとが独立して配置されている。また、同図(b)に示すように、各エレベーター1〜6の乗り口の上部に、誘導案内表示器81〜86(86は図示せず)を配置している。割当てられたかごを案内するために、ホールランタン91〜96も設置されている。
【0019】
通常、A,Bグループは、それぞれ独立して制御されているものとする。しかし、交通需要のピーク時には、全体としての輸送能力を高め、利用者へのサービス性を向上するため、これら6台のエレベーターを統括して群管理制御する。
【0020】
この場合、図からも明らかなように、ホール待ち客が、統括制御されている6台のエレベーターかごの案内表示状況を見通し、到着したかごに確実に乗り込むための手助けが必要である。例えば、この階のホール呼びにBグループ内の5号機5を割当てた場合、Aグループの乗り場で待っている待ち客が、5号機のホールランタンを見落とす可能性がある。そこで、Aグループの乗り場で待っている待ち客に対して、図1(b)に示すように、「非常用エレベーターを利用下さい。」等の誘導案内表示及び/又は音声案内を行う。
【0021】
また、待ち客の移動距離が長くなるので、待ち客が、到着したかごに乗り損なうことがある。このような待ち客へのサービス性を向上するため、遠くのかごがその階に到着する場合は、待ち客の移動時間を考慮して、間違いなく乗り込める時間の範囲内で、誘導案内する。また、時間的に乗り込みが不可能となった時点で、誘導案内を止めるだけでなく、その後は、近くのホール呼び装置でのホール呼びの再登録を可能とすることにより、統括制御時の利用者の便宜を図る。
【0022】
図2は、本発明の一実施例によるエレベーターの群管理制御装置の動作例を説明する乗り場状況イメージ図である。この図を用いて、本発明の一実施例による統合制御時の▲1▼ホール呼びの登録、▲2▼割当て案内及び▲3▼誘導案内について、同図(1)〜(6)の順に説明する。
【0023】
図2(1):Bグループのi階乗り場で、利用者17がホール呼び装置(釦)7iBを押した(作成操作した)直後のi階乗り場での案内▲1▼〜▲3▼のイメージを示している。このホール呼び7iBの作成操作により、統合ホール呼びが登録され、A,B両グループのホール呼び装置7iA1,7iA2及び7iBの応答灯が全て点灯している。また、このホール呼びにAグループの2号機2が割当てられ、そのホールランタン92が点灯している。さらに、Bグループ乗り場の誘導案内表示器8Bには、「一般用エレベーターを利用下さい。」との誘導案内メッセージを表示している。ここでは、図1(b)の誘導案内表示器81〜86とは異なり、A,Bグループに各1個8A,8Bが設けられた場合を示す。このように、統括群管理制御時には、ホール呼びに割当てられたエレベーターを、複数のグループの乗り場にグループ毎に異なる態様で案内する案内手段又は誘導案内手段を備えて、利用者の便宜を図っている。
【0024】
図2(2):Aグループのi階乗り場で、利用者17がホール呼び装置(釦)7iA1を押した(作成操作した)直後のi階乗り場での案内▲1▼〜▲3▼のイメージを示している。このホール呼び7iA1の作成操作により、統合ホール呼びが登録され、A,B両グループのホール呼び装置7iA1,7iA2及び7iBの応答灯が全て点灯している。また、このホール呼びにAグループの2号機2が割当てられ、そのホールランタン92が点灯している。さらに、Bグループの乗り場の誘導案内表示器8Bには、「一般用エレベーターを利用下さい。」との誘導案内メッセージを表示している。
【0025】
このように、A又はB、いずれのグループでホール呼びを作成しても、図2(1)と(2)に示したように、案内及び制御は全く同じである。
【0026】
図2(3):割当てられた2号機2が、このi階に接近すると、2号機のホールランタン92がフリッカーを始め、待ち客17等に、かごの到着が近いことを知らせる。これに前後して、Bグループの乗り場で待っている待ち客が、Aグループの2号機2の乗り場まで歩いて移動する水平移動時間が、2号機の到着までの予測待ち時間よりも長くなる。このため、この時点以降は、Bグループの乗り場の待ち客に2号機を案内すべきではない。そこで、Bグループの乗り場のホール呼び装置7iBの応答灯を消灯し、再登録を可能にするとともに、誘導案内表示器8Bも消灯する。
【0027】
図2(4):2号機2が到着し戸開すると、Aグループ乗り場のホール呼び装置7iA1及び7iA2の応答灯が消えるのは通常通りである。このとき、Bグループの乗り場で待ち客17が、ホール呼び装置7iBを押したとする。すると、このホール呼び装置7iBの応答灯が点灯する。
【0028】
図2(5):2号機がこのi階で戸閉すると、Aグループ乗り場でもホール呼び装置7iA1及び7iA2の応答灯が点灯する。この呼びに対して、今度はBグループの6号機6が割当てられたとする。これによって、6号機6のホールランタン96が点灯し、6号機がサービスを受持ったことを報知する。このとき、Aグループの乗り場では、誘導案内表示器8Aに「非常用エレベーターを利用下さい。」と案内する。
【0029】
図2(6):割当てられた6号機6が、このi階に接近すると、6号機のホールランタン96がフリッカーを始め、待ち客17等に、かごの到着が近いことを知らせる。一方、Aグループ乗り場からBグループの6号機6の乗り場まで歩いて移動する水平移動時間が、6号機の予測待ち時間よりも長くなると、この時点以降は、Aグループ乗り場に6号機をサービスエレベーターとして案内すべきではない。そこで、Aグループ乗り場のホール呼び装置7iA1及び7iA2の応答灯を消灯し、ホール呼びの登録を可能にするとともに、誘導案内表示器8Aを消灯する。
【0030】
以上の動作を実現する本発明の一実施例を以下に説明する。
【0031】
図3は、本発明の一実施例によるエレベーターの群管理制御装置の全体構成ブロック図である。1〜4号機の号機制御装置11〜14の情報は、群管理伝送路18を介してAグループの個別群管理制御手段としての群管理制御装置31に送られる。同様に、5〜6号機の号機制御装置15〜16の情報は、群管理伝送路19を介してBグループの個別群管理制御手段としての群管理制御装置32に送られる。また、これらの群管理制御装置31と32を、伝送路20と21にて接続し、群管理制御装置31側に統括群管理制御手段の機能を持たせ、6台を対象とした統括群管理制御への切替えを可能としている。
【0032】
1〜i〜n階のAグループのホール呼び装置(釦)71A1〜7iA1〜7nA1及び71A2〜7iA2〜7nA2の情報は、それぞれ伝送路22及び23を介して、群管理制御装置31内のホール情報収集手段311に送られる。これらは、ホール呼び登録手段312で登録され、登録されたホール呼びは、ホール呼び割当てテーブル313に書き込まれる。かご情報収集手段314は、かごテーブル315にかご情報を書き込む。このかご情報に基き、かご割当て手段316は、ホール呼びテーブル313のホール呼びを最適なかごに割当て、割当てテーブル317に格納する。
【0033】
通常、群管理制御装置31は、Aグループの4台のエレベーター1〜4を制御している。Aグループのホール呼びが発生すると、ホール呼び登録手段312で登録し、かご割当て手段316は、この呼びにサービスするに最適なエレベーターを1〜4号機の中から選ぶ。そして、該当するサービスエレベーターの号機制御装置11〜14に、割当て情報を伝送する。
【0034】
また、Bグループに属する5号機と6号機は、群管理制御装置32により、同様に、独立してBグループとして制御されている。Bグループは、例えば、非常用エレベーターであり、その乗り場には、ホール呼び装置(釦)71B〜7iB〜7nBが配置されている。
【0035】
さて、これら2グループの6台のエレベーターを、必要に応じて、統括して群管理制御することができる。例えば、▲1▼エレベーター監視システムなどからの指令、▲2▼交通量が大きいことを検出したとき、▲3▼稼動台数減少、▲4▼設定時間帯の判定、あるいは▲5▼満員や長待ちの発生…などの場合に切替える。
【0036】
この実施例では、群管理制御装置31で統括群管理制御を受持つように構成しているので、Bグループの群管理制御装置32から、伝送路20を介して受信手段318で情報を受取る。また、送信手段319から伝送路21を通してBグループの群管理制御装置32へ必要な情報を伝送する。Bグループから受取ったホール呼び情報は、ホール呼び登録手段312及びホール呼びリセット手段310から取込み、後述するように統括してホール呼びの登録とホール呼びに対するエレベーターの割当てを行う。なお、Bグループとの情報の受渡しは、Bグループの群管理制御装置32との伝送を使わず、破線24,25で示すように直接接続することもできる。
【0037】
さて、かご情報収集手段314からの自グループのエレベーター到着情報と、受信手段318を介して得られるBグループのエレベーター到着情報を基に、ホール呼びリセット手段310にて登録ホール呼びのリセット制御を行う。かご割当て手段316では、6台の中からホール呼びに対する割当てエレベーターを決定し、割当てテーブル317に書き込む。この割当てに際して、ホール呼び登録手段312からのホール呼び情報、かご情報収集手段314からの自グループ号機情報、及びホール呼びリセット手段310からのホール呼び登録リセット情報を参照する。割当てテーブル317に書き込まれた情報と、ホール呼びリセット手段310のリセット情報は、送信手段319を介して、Bグループの誘導案内表示器の消灯指令と、ホール呼びリセット信号として、Bグループの群管理制御装置32へ送信する。
【0038】
以上により、輸送能力が不足する出勤時や昼食時は、6台のエレベーター群管理システムとして、並設されたホール呼び装置(釦)7iA1,7iA2及び7iBのいずれを押しても、全エレベーターでサービスする。すなわち、2つのグループの全てのホール呼び装置の応答灯を点灯させ、各グループでの重複したエレベーターの割当てによる無駄な運転を減らすことができる。
【0039】
図4は、本発明の一実施例によるホール呼び登録処理フローチャートである。これは、図3に示すホール呼び登録手段312の具体的一実施例を示すフローチャートであり、例えば、20〜100[ms]毎に定期的に起動される。
【0040】
ステップ401で、統括群管理制御が指令されているか否か確認し、指令されてなければステップ402にて通常のAグループ単独での呼び登録制御を行なう。統括群管理制御が指令されておれば、ステップ403に進み、ステップ403と408にて、Aグループ側とBグループ側のホール呼び登録の処理を行うステップ404〜407を繰返す。同様に、ステップ404と407にて、方向j=UPとDOWN(以下DNと略記する)につき、1〜n階のホール呼びの登録処理ステップ405〜410を繰返し、統括してホール呼びの登録を実行する。
【0041】
ここでは図示しないが、車椅子専用ホール呼びなどがある場合は、更にホール呼びの種類を変えて処理を繰返すように追加することで対応できる。
【0042】
さて、ステップ405では、自グループ(m=A)内に、i階で、該当方向(j=UP又はDN)、のホール呼びが発生しているかについて、情報収集手段311で作成したホール呼び入力データがあるか否かを判断する。また、Aグループ内に、複数組のホール呼び装置が独立して配置され、かつ独立して登録できるように設定されているので、それらのOR処理を行ない、その後にホール呼び入力の有無を判断する。Aグループのホール呼びが存在するときは、ステップ406で自グループ(m=A)のi階、J方向のホール呼びとして登録する。
【0043】
ここで、Bグループからの当該ホール呼びに対するOR処理は実施せず、他グループ(m=B)のi階、J方向のホール呼びとして登録する。これは、後述する割当て処理において、区別して取り扱われるからである。
【0044】
ここで、ステップ403と408は、両グループについて繰返すためのもので、常時動作させる構成としても良い。しかし、多くのビルでは、混雑時のみ生かし、平常時や閑散時には、A及びBグループを独立させて運用する方が使い勝手が良い。従って、平常時と閑散時には、これらのステップ403と408での処理を抜いたフローに切り替えて群管理制御する。
【0045】
図5は、本発明の一実施例によるホール呼び割当て処理フローチャートである。これは、図1のかご割当て手段316の具体的一実施例であり、定期起動の他に、図4のステップ406でのホール呼び登録の度に速やかに起動するようにし、新規ホール呼び割当て時間の短縮を図る。
【0046】
ステップ501と509にて、かご割当て処理を行うステップ502〜508のグループ別処理を繰返す。同様に、ステップ502と508にて、方向j=UPとDNホール呼びに、1〜n階のホール呼びについて、かご割当て処理を行うステップ503〜507の処理を繰返し実行する。
【0047】
ステップ503で、該当階(j,i)に該当グループ(m)の登録ホール呼びの有無を判定し、登録ホール呼びがあればステップ504と506により、ステップ505での各号機の待時間の予測を繰返し(k=1〜6)行う。ステップ507では、到着予測時間を含む割当て評価式により、最適なエレベーターを選択し、該当ホール呼びへ割当てる。この実施例では、まず、ホール待ち客の水平移動時間が予測待時間より長いエレベーター、及びかご内混雑度が所定値以上のエレベーターを除外している。そして、そのほかのエレベーターの中で、各エレベーターが受持つサービス予定のホール呼びの最大待時間が最小となるエレベーターを選択する。すなわち、長待ち呼びの発生を避け、エレベーターグループとしてサービス性に優れ、運行効率の高い公知の割当て方式を採用している。
【0048】
ステップ507では、上記のようにして選択したエレベーターを割当て、割当てテーブル317へ格納し、該当号機制御装置11〜16のいずれかへ送信する。同時に、この割当てによって通常通り、割当てエレベーターのホールランタン91〜96のいずれかを点灯させるのは勿論、誘導案内表示器81〜86(図1)又は8A,8B(図2)を、図2を用いて説明した要領で動作させる。
【0049】
図6は、本発明の一実施例によるホール呼び及び誘導案内等のリセット処理のフローチャートである。これは、図3のホール呼びリセット手段310の具体的一実施例であり、定期的に起動する他、エレベーター到着時に追加起動することでも良い。
【0050】
ステップ601と611にて、ステップ602〜610を繰返し、AとBグループ乗り場のホール呼び登録のリセット処理を行う。同様に、ステップ602と610にて、方向j=UPとDNにつき、1〜n階の処理ステップ603〜609を繰返し、両群を統括してホール呼びのリセット、誘導案内の消去を実行する。更に、ステップ603と607で、ステップ604〜606での統括群管理制御時の全エレベーターの到着をチェックし、到着エレベーターが属するグループ内(m,J,I)ホール呼びの登録のリセットなどの処理ができるように、繰返し処理を行う。
【0051】
ステップ604では、割当てエレベーターがj方向でi階へ到着したかを判定し、到着した場合には、ステップ605で自グループ内の(m,J,I)ホール呼びをリセットする。また、ステップ606では、他グループの(J,I)ホール呼びのリセット指令を出力する。構成によっては、該当ホール呼びへのエレベーターの到着のみを、他グループへ知らせる。これを受取った他のグループは、自グループ専用群管理装置内の(J,I)ホール呼びをリセットする。
【0052】
次に、ステップ608では、他のグループからの「エレベーターの到着信号」を受信しているか否かを判断する。受信していればステップ509において、対応する自グループ内のサービス予定ホール呼びをリセットし、その応答灯を消灯し、ホールランタン及び誘導案内表示器を消灯する。
【0053】
図7は、本発明の一実施例による動作例を説明するタイムチャートである。ここでは、図2(2)〜(6)のタイミングで説明した動作を表しており、各ホール呼び応答灯、ホールランタン、及び誘導案内表示器が、図2で説明した通りの動作をすることが分る。
【0054】
図8は、本発明の対象とする複数エレベーターの他の一例を示すレイアウト図である。それぞれ3台ずつ1〜3と4〜6のエレベーターが向き合わせに2グループ存在する場合で、ホールが極端に広く、両グループの昇降路が離れている場合である。7iA1,7iA2はAグループのホール呼び装置、7iB1,7iB2はBグループのホール呼び装置である。
【0055】
これらのA,Bグループのエレベーターは、通常、個別に群管理制御されており、必要に応じて、統括群管理制御に移行することができる。制御装置の構成としては、図3において、Aグループの1台4号機を、Bグループ側に移しただけで、前述同様に構成できる。このとき、図3の伝送路20,21は、光伝送又は配管を利用して構成する。
【0056】
図9は、多数のエレベーターの第3のレイアウトと、割当て案内/誘導案内兼用の特製のホールランタンのイメージ図である。エレベーター群のレイアウトは一列であり、1〜12号機が並設されており、ホール呼び装置は、Aグループの7iA1〜7iA3、…Cグループの7iC1〜7iC2が配置されている。12台全てのエレベーターが並列に近接配置されており、このような場合、通常、各号機制御装置間の配線が自由である。そこで、あるユニットの統括兼用群管理制御装置へ全てのエレベーター号機制御装置を接続し、平常時は、3グループが、それぞれのホール呼び登録及び呼び割当て機能により個別群管理制御を行なう。一方、先の実施例と同様に、混雑時等に自在に統括制御を織り交ぜて対応する構成とする。このとき、ホール呼び応答灯や誘導案内表示器のリセットタイミングは、前述したように、割当てられたエレベーターの配置位置と、ホール呼び装置や誘導案内表示器が配置された水平位置関係によって異なる制御仕様で動作させる。
【0057】
この実施例では、1号機の乗り口と12号機に隣接するホール呼び装置7iC2までの距離が28m以上である。このため、待ち客の最長水平移動時間は30秒を超え、一括群管理制御では乗り損なうケースや、走り込み乗車による危険が発生する。そこで、割当てかごの到着まで30秒以上が見込まれる期間においては、遠方からも良く見える割当てかご案内と誘導案内とを兼用する特製のホールランタン93を点灯する。一方、30秒以内に到着が予想されるときは、遠方からは見えず、正面からの視認性が高いカラー液晶やLEDによる割当て案内表示器831を使って、近くの待ち客のみに案内する。
【0058】
以上の実施例においては、水平移動時間が割当てエレベーターの予測待時間を越えたとき、ホール呼び装置の応答灯を消灯するものとした。従って、割当てエレベーターから遠いホール呼び装置から、その応答灯が順次消えていくことになる。しかし、予測待時間を予定値と比較し、例えば30秒以内での到着が見込まれる時は、割当てエレベーターに対し、設置レイアウト(水平方向)で遠方のホール呼び装置の応答灯から順次消灯させてもよい。同時に、ホール呼びの新規登録を可能とし、別のエレベーターを呼び寄せ、利用者の使い勝手を向上した統括群管理制御を実現することができる。
【0059】
また、適切なエレベーターを追加割当てできないときは、割当てエレベーターに対し、最大30秒程度の戸開待機指令を発し、かご内へ音声で「停留」を案内し、追加乗り込みを検出できるまで、戸閉釦を無効にする等の変更も可能である。
【0060】
図10は、本発明の他の実施例によるエレベーター群管理制御装置の全体構成ブロック図である。A,Bグループの群管理制御装置31,32以下の構成は図3に同じである。これらの群管理制御装置31,32は、それぞれ伝送路26,27を介してエレベーター監視制御装置41に接続される。エレベーター監視制御装置41は、伝送、管制運転制御及び各種指令のスケジュール制御などを受持ち、通信バス28により第1、第2のパソコン42,43と接続されている。
【0061】
パソコンを応用し、かご位置表示を含めた高機能エレベーター監視システムでは、エレベーター監視制御装置41のマイコン部に処理余裕がある場合が多い。そこで、エレベーター監視制御装置41と、第1,第2パソコン42,43を通信バス28を介して接続する。パソコン42は、通常、エレベーター監視専用の監視端末として使い、それに必要な伝送内容を適宜判断して送信し、▲1▼運行状態表示、▲2▼監視表示、▲3▼各種操作、及び▲4▼この操作記録・警報記録などを行う。
【0062】
一方、より高頻度に、統括群管理制御に必要な運転情報を通信バス28に送り、エレベーター監視制御装置41のマイコン部で複数グループの運転制御状態の信号を扱い易いように整理する。そして、運行モニター又は第1パソコン42のバックアップ役の第2パソコン43へ送り、各種フレキシブル急行や奇数階運転などを含めた統括群管理制御を行うことができる。
【0063】
また、群管理制御装置31と32の持つ一部の機能を停止させ、又は、制御結果を選択的に使い、第2パソコン43での群管理制御指令を監視制御装置41を経由し、各群管理制御装置31,32へ伝達することもできる。そして、これらの各群管理制御装置31,32の制御対象である号機制御装置11〜16へそれぞれ送信する構成とすることもできる。これにより、柔軟にソフト変更可能な第2パソコン43を用いて、複数グループの全エレベーターを統括した群管理制御を実現することができる。
【0064】
図11は、各グループの群管理制御装置間で送受信し合う伝送フォーマットを示す図である。具体的やり取りについて、伝送フォーマット(1)〜(4)の順に説明する。
【0065】
(1)例えば、あるグループでホール呼びが発生すると、そのグループの個別群管理制御装置から統括群管理制御装置へ次のフォーマットのデータを送信する。すなわち、図示するように、▲1▼ヘッダー、▲2▼発生したホール呼びの水平面上の位置、▲3▼その呼びの方向(UP/DN)と発生階床(1〜i〜n)、▲4▼予測される乗り込み人数、及び▲5▼特殊サービスの必要性の有無と種別…を含む伝送データのフォーマットである。
(2)統括群管理制御装置では、ある個別群管理制御装置から受取ったホール呼び発生データを、全ての個別群管理制御装置へ送信する。
(3)これを受取った個別群管理制御装置では、該当ホール呼び(方向、階床)に対し、自グループ内で到着予定であり、サービスできるエレベーターがあれば、その情報を、統括群管理制御装置へ送り返す。このとき、フォーマットの項目▲4▼には「到着時のかご内人数」を、▲5▼には「到着予測時間」データを付ける。(4)上記(3)の情報を受取った統括群管理制御装置では、各個別群管理制御装置に対して、各個別群管理制御装置が実行すべきホール呼び装置の応答灯、ホールランタン、及び誘導案内表示器の点灯/点滅/消灯の指令を発する。
【0066】
これにより、各個別群管理制御装置は、受取った点灯/点滅/消灯の指令に沿って、自グループの乗り場に案内する。
【0067】
このように、ホール呼びの発生をトリガとして、各グループ間で伝送する方式を採用すると、常時各階の情報を必要性に関係なく送信する構成に比べ、伝送量を少なくすることができる。また、発生ホール呼び情報をキーとする情報のみをやり取りすれば、伝送遅れ時間や各装置での送信処理を最小限に抑制できる。従って、監視制御装置を経由した長い伝送路や、監視制御装置内の伝送装置を経由した伝送手段とすることも容易となる。
【0068】
この実施例では、やり取りする情報のフォーマットには、該当ホール呼びに対する予測乗り込み人数、予測かご内乗客数、到着予測時間、特殊サービスの有無や種別、点灯/点滅/消灯指令などを付加している。しかし、これらの付加情報を無くし、操作されたホール呼び装置を特定する番号のみを送ることでもよい。本実施例では、対象ホール呼び装置の配置位置を特定できる情報を送信しているので、各エレベーターとの水平位置関係は分っており、ホール呼び装置と各エレベーターとの水平移動時間は予め特定できるからである。
【0069】
また、図11の伝送フォーマット(4)から明らかなように、誘導案内の点灯と消去のタイミングを一個所で集中的に制御できる。これにより登録されたホール呼び装置の配置位置の記憶などを他のグループ又は一般のグループの群管理制御装置や各エレベーター制御装置で記憶する必要が無い。従って、各グループ制御装置やエレベーター号機制御装置内の処理を最小限に抑えることができる。
【0070】
以上の実施例によれば、複数の独立したエレベーター群があるとき、ピーク需要時などにおいて、独立したエレベーター群を統括して群管理制御することで、利用者へのサービスを向上させることができる。
【0071】
また、同一階におけるホール呼びの登録を、1グループのみとした場合には、重複サービスの無駄と、重複した割当て案内による混雑を防止できる。
【0072】
更に、利用者がエレベーター乗り口まで歩く水平移動時間を考慮したホール呼び応答灯の点灯制御、ホール呼びへのエレベーター割当て制御、あるいは誘導案内機能の採用により、乗り損ねを防ぎ、利用者の使い勝手を向上できる。
【0073】
具体的には、割当てエレベーターから遠い待ち客に対する誘導案内の早めの消灯と、割当てエレベーター近傍の待ち客への案内とを別タイミングで制御することにより、遠方の乗客の駆け込み乗車による危険や、乗り損ねを防止できる。
【0074】
また、同一階に設ける複数のホール呼び装置をいくつかのグループに分け、割当てエレベーターグループ以外の乗り場に配置されたホール呼び装置に対して、新規ホール呼び登録を可能とすることができる。これにより、割当てエレベーターから離れた乗り場待ち客に、近くのエレベーターを割当て案内することにより、統括制御に伴うサービスの低下を防止することができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のエレベーター群を統括して輸送能力を向上するにあたり、利用者が乗り損ねてしまう惧れが少なく、サービス性に優れた群管理エレベーターの制御装置及び制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の対象となる複数エレベーターのレイアウトの一例図。
【図2】本発明の一実施例による動作例を説明する乗り場状況イメージ図。
【図3】本発明の一実施例によるエレベーター群管理制御装置の全体構成ブロック図。
【図4】本発明の一実施例によるホール呼び登録処理フローチャート。
【図5】本発明の一実施例によるホール呼びへのエレベーター割当て処理フロー図。
【図6】本発明の一実施例によるホール呼び、誘導案内等のリセット処理フロー図。
【図7】本発明の一実施例による動作例を説明するタイムチャート。
【図8】本発明の対象とする複数エレベーターの他の一例を示すレイアウト図。
【図9】本発明の対象とする複数エレベーターの他のレイアウトと、割当て案内/誘導案内兼用のホールランタンのイメージ図。
【図10】本発明の他の実施例によるエレベーター群管理制御装置の全体構成ブロック図。
【図11】本発明の一実施例によるグループ間伝送情報を示す伝送フォーマット図。
【符号の説明】
1〜6…1〜6号機エレベーター、11〜16…1〜6号機制御装置、18〜27…伝送路、28…通信バス、71A1,71A2〜7nA1,7nA2…Aグループの1〜n階乗り場に配置されたホール呼び装置(ホール呼び釦)、71B〜7nB…Bグループの1〜n階乗り場に配置されたホール呼び装置(ホール呼び釦)、81〜86,8A,8B…誘導案内表示器、91〜96…ホールランタン(割当て案内灯)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、並設台数が多いエレベーター群管理制御装置又はエレベーター設置レイアウトが離れている複数のエレベーターの群管理制御装置及び群管理制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
群管理エレベーターにおいて、各エレベーターのレイアウトとホール呼びの発生位置との関係を考慮したホール呼びへのエレベーター割当て制御として、特許文献1に開示された技術がある。すなわち、発生ホール呼びの位置から、利用者が各エレベーターの乗り場へ到着するための水平移動時間を考慮し、乗り損ねを防止する割当て技術である。
【0003】
また、特許文献2には、押されたホール呼び釦の近くのエレベーターを割当てることで、利用者の乗り遅れを防止する技術が開示されている。更に、特許文献3には、複数台のエレベーターが待機している階床のホール呼び登録時は、操作されたホール呼び釦に最も近い待機エレベーターを優先して割当て、乗り損ねを防止する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−322205号公報(要約ほか全体。)
【特許文献2】
特開平4−338070号公報(要約ほか全体。)
【特許文献3】
特開平6−298466号公報(要約ほか全体。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
床面積の大きい大規模ビルでは、50[m]程度離れた位置に同一ゾーンをサービスする各4〜8台からなる2群のエレベーターを分散配置し、同一階の全ての事務室からのエレベーターの利便性を公平化することがある。この場合、前述した従来技術では、各グループ毎に独立したホール呼びと、呼び応答制御装置を備えており、各グループ間で関連したサービスはできない。従って、状況によって多数配設したエレベーターを有効に活用することができない。例えば、混雑状況のグループ間アンバランスにより長待ちが発生したり、輸送能力が不足するピーク時に、分割急行運転などを採用しても、各グループ内だけでは台数が不足し、全体のサービス性を向上することは困難である。
【0006】
独立してホール呼び登録・応答制御を行っている複数のエレベーター群が隣接している場合、各群の同一階・同一方向のホール呼びが発生し、両群でエレベーターを呼寄せる等、全体として運転効率を悪化させ、サービス性を損ねる。
【0007】
本発明の目的は、多数のエレベーターを備えたビルにおいて、ビル内の交通需要が大きな時間帯などに、全体としての輸送能力を向上させ、利用者の使い勝手を向上することである。
【0008】
本発明の他の目的は、通常、個別の群管理制御を行う複数群のエレベーターの群管理制御装置において、特定の条件下では、複数群を統括制御し、エレベーター全体としての輸送能力を向上させ、サービス性を向上させることである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、待ち客が割当てられたかごの乗り口まで歩く時間を考慮して、エレベーターを割当てる群管理エレベーターにおいて、割当てエレベーターから遠い待ち客の使い勝手を向上することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はその一面において、利用者がホール呼びを作成操作したとき、該当階の複数のエレベーターに近接配置された同一方向のホール呼び装置の全ての応答灯を点灯する第1のモードと、前記ホール呼び装置の一部の応答灯を消灯する第2のモードを持つことを特徴とする。
【0011】
本発明は他の一面において、発生したホール呼びに割当てられたかごの位置と、各ホール呼び装置の配置された位置との平面的な位置関係に基いて、前記第2のモードに切換えることを特徴とする。
【0012】
本発明は更に他の一面において、利用者がホール呼びを作成操作したとき、前記第1のモードで前記ホール呼び装置の全ての応答灯を点灯し、このホール呼びに割当てられたかごの当該階への接近に基いて前記第2のモードで前記ホール呼び装置の一部の応答灯を消灯することを特徴とする。
【0013】
ここで、ホール呼びを割当てられたかごの位置から平面的な位置関係が遠いホール呼び装置の応答灯から順次消灯することが望ましい。
【0014】
本発明は更に他の一面において、応答灯が消灯しているホール呼び装置から、新たなホール呼びの作成操作がなされたとき、少なくとも該当するホール呼び装置の応答灯を点灯させ、また、この新たなホール呼びに対して新たなエレベーターを割当てることを特徴とする。
【0015】
これらにより、互いに独立してホール呼び装置と呼び応答制御装置を備えた複数のグループからなるエレベーターの群管理制御装置において、エレベーター全体としてのサービス性を向上させ、運転効率を向上させる。
【0016】
本発明のその他の目的及び特徴は、以下の実施例の説明で明らかにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図1〜図6を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例の対象とする群管理エレベーターのレイアウトの一例図である。それぞれ2台ずつのエレベーター1,2(号機)と3,4(号機)を向合せに配置した一般(乗用)エレベーター4台のAグループと、人荷用または非常用エレベーター5,6(号機)の2台からなるBグループが存在する。ホールには、i階Aグループ用のホール呼び装置(釦)7iA1並びに7iA2と、Bグループ用のホール呼び装置(釦)7iBとが独立して配置されている。また、同図(b)に示すように、各エレベーター1〜6の乗り口の上部に、誘導案内表示器81〜86(86は図示せず)を配置している。割当てられたかごを案内するために、ホールランタン91〜96も設置されている。
【0019】
通常、A,Bグループは、それぞれ独立して制御されているものとする。しかし、交通需要のピーク時には、全体としての輸送能力を高め、利用者へのサービス性を向上するため、これら6台のエレベーターを統括して群管理制御する。
【0020】
この場合、図からも明らかなように、ホール待ち客が、統括制御されている6台のエレベーターかごの案内表示状況を見通し、到着したかごに確実に乗り込むための手助けが必要である。例えば、この階のホール呼びにBグループ内の5号機5を割当てた場合、Aグループの乗り場で待っている待ち客が、5号機のホールランタンを見落とす可能性がある。そこで、Aグループの乗り場で待っている待ち客に対して、図1(b)に示すように、「非常用エレベーターを利用下さい。」等の誘導案内表示及び/又は音声案内を行う。
【0021】
また、待ち客の移動距離が長くなるので、待ち客が、到着したかごに乗り損なうことがある。このような待ち客へのサービス性を向上するため、遠くのかごがその階に到着する場合は、待ち客の移動時間を考慮して、間違いなく乗り込める時間の範囲内で、誘導案内する。また、時間的に乗り込みが不可能となった時点で、誘導案内を止めるだけでなく、その後は、近くのホール呼び装置でのホール呼びの再登録を可能とすることにより、統括制御時の利用者の便宜を図る。
【0022】
図2は、本発明の一実施例によるエレベーターの群管理制御装置の動作例を説明する乗り場状況イメージ図である。この図を用いて、本発明の一実施例による統合制御時の▲1▼ホール呼びの登録、▲2▼割当て案内及び▲3▼誘導案内について、同図(1)〜(6)の順に説明する。
【0023】
図2(1):Bグループのi階乗り場で、利用者17がホール呼び装置(釦)7iBを押した(作成操作した)直後のi階乗り場での案内▲1▼〜▲3▼のイメージを示している。このホール呼び7iBの作成操作により、統合ホール呼びが登録され、A,B両グループのホール呼び装置7iA1,7iA2及び7iBの応答灯が全て点灯している。また、このホール呼びにAグループの2号機2が割当てられ、そのホールランタン92が点灯している。さらに、Bグループ乗り場の誘導案内表示器8Bには、「一般用エレベーターを利用下さい。」との誘導案内メッセージを表示している。ここでは、図1(b)の誘導案内表示器81〜86とは異なり、A,Bグループに各1個8A,8Bが設けられた場合を示す。このように、統括群管理制御時には、ホール呼びに割当てられたエレベーターを、複数のグループの乗り場にグループ毎に異なる態様で案内する案内手段又は誘導案内手段を備えて、利用者の便宜を図っている。
【0024】
図2(2):Aグループのi階乗り場で、利用者17がホール呼び装置(釦)7iA1を押した(作成操作した)直後のi階乗り場での案内▲1▼〜▲3▼のイメージを示している。このホール呼び7iA1の作成操作により、統合ホール呼びが登録され、A,B両グループのホール呼び装置7iA1,7iA2及び7iBの応答灯が全て点灯している。また、このホール呼びにAグループの2号機2が割当てられ、そのホールランタン92が点灯している。さらに、Bグループの乗り場の誘導案内表示器8Bには、「一般用エレベーターを利用下さい。」との誘導案内メッセージを表示している。
【0025】
このように、A又はB、いずれのグループでホール呼びを作成しても、図2(1)と(2)に示したように、案内及び制御は全く同じである。
【0026】
図2(3):割当てられた2号機2が、このi階に接近すると、2号機のホールランタン92がフリッカーを始め、待ち客17等に、かごの到着が近いことを知らせる。これに前後して、Bグループの乗り場で待っている待ち客が、Aグループの2号機2の乗り場まで歩いて移動する水平移動時間が、2号機の到着までの予測待ち時間よりも長くなる。このため、この時点以降は、Bグループの乗り場の待ち客に2号機を案内すべきではない。そこで、Bグループの乗り場のホール呼び装置7iBの応答灯を消灯し、再登録を可能にするとともに、誘導案内表示器8Bも消灯する。
【0027】
図2(4):2号機2が到着し戸開すると、Aグループ乗り場のホール呼び装置7iA1及び7iA2の応答灯が消えるのは通常通りである。このとき、Bグループの乗り場で待ち客17が、ホール呼び装置7iBを押したとする。すると、このホール呼び装置7iBの応答灯が点灯する。
【0028】
図2(5):2号機がこのi階で戸閉すると、Aグループ乗り場でもホール呼び装置7iA1及び7iA2の応答灯が点灯する。この呼びに対して、今度はBグループの6号機6が割当てられたとする。これによって、6号機6のホールランタン96が点灯し、6号機がサービスを受持ったことを報知する。このとき、Aグループの乗り場では、誘導案内表示器8Aに「非常用エレベーターを利用下さい。」と案内する。
【0029】
図2(6):割当てられた6号機6が、このi階に接近すると、6号機のホールランタン96がフリッカーを始め、待ち客17等に、かごの到着が近いことを知らせる。一方、Aグループ乗り場からBグループの6号機6の乗り場まで歩いて移動する水平移動時間が、6号機の予測待ち時間よりも長くなると、この時点以降は、Aグループ乗り場に6号機をサービスエレベーターとして案内すべきではない。そこで、Aグループ乗り場のホール呼び装置7iA1及び7iA2の応答灯を消灯し、ホール呼びの登録を可能にするとともに、誘導案内表示器8Aを消灯する。
【0030】
以上の動作を実現する本発明の一実施例を以下に説明する。
【0031】
図3は、本発明の一実施例によるエレベーターの群管理制御装置の全体構成ブロック図である。1〜4号機の号機制御装置11〜14の情報は、群管理伝送路18を介してAグループの個別群管理制御手段としての群管理制御装置31に送られる。同様に、5〜6号機の号機制御装置15〜16の情報は、群管理伝送路19を介してBグループの個別群管理制御手段としての群管理制御装置32に送られる。また、これらの群管理制御装置31と32を、伝送路20と21にて接続し、群管理制御装置31側に統括群管理制御手段の機能を持たせ、6台を対象とした統括群管理制御への切替えを可能としている。
【0032】
1〜i〜n階のAグループのホール呼び装置(釦)71A1〜7iA1〜7nA1及び71A2〜7iA2〜7nA2の情報は、それぞれ伝送路22及び23を介して、群管理制御装置31内のホール情報収集手段311に送られる。これらは、ホール呼び登録手段312で登録され、登録されたホール呼びは、ホール呼び割当てテーブル313に書き込まれる。かご情報収集手段314は、かごテーブル315にかご情報を書き込む。このかご情報に基き、かご割当て手段316は、ホール呼びテーブル313のホール呼びを最適なかごに割当て、割当てテーブル317に格納する。
【0033】
通常、群管理制御装置31は、Aグループの4台のエレベーター1〜4を制御している。Aグループのホール呼びが発生すると、ホール呼び登録手段312で登録し、かご割当て手段316は、この呼びにサービスするに最適なエレベーターを1〜4号機の中から選ぶ。そして、該当するサービスエレベーターの号機制御装置11〜14に、割当て情報を伝送する。
【0034】
また、Bグループに属する5号機と6号機は、群管理制御装置32により、同様に、独立してBグループとして制御されている。Bグループは、例えば、非常用エレベーターであり、その乗り場には、ホール呼び装置(釦)71B〜7iB〜7nBが配置されている。
【0035】
さて、これら2グループの6台のエレベーターを、必要に応じて、統括して群管理制御することができる。例えば、▲1▼エレベーター監視システムなどからの指令、▲2▼交通量が大きいことを検出したとき、▲3▼稼動台数減少、▲4▼設定時間帯の判定、あるいは▲5▼満員や長待ちの発生…などの場合に切替える。
【0036】
この実施例では、群管理制御装置31で統括群管理制御を受持つように構成しているので、Bグループの群管理制御装置32から、伝送路20を介して受信手段318で情報を受取る。また、送信手段319から伝送路21を通してBグループの群管理制御装置32へ必要な情報を伝送する。Bグループから受取ったホール呼び情報は、ホール呼び登録手段312及びホール呼びリセット手段310から取込み、後述するように統括してホール呼びの登録とホール呼びに対するエレベーターの割当てを行う。なお、Bグループとの情報の受渡しは、Bグループの群管理制御装置32との伝送を使わず、破線24,25で示すように直接接続することもできる。
【0037】
さて、かご情報収集手段314からの自グループのエレベーター到着情報と、受信手段318を介して得られるBグループのエレベーター到着情報を基に、ホール呼びリセット手段310にて登録ホール呼びのリセット制御を行う。かご割当て手段316では、6台の中からホール呼びに対する割当てエレベーターを決定し、割当てテーブル317に書き込む。この割当てに際して、ホール呼び登録手段312からのホール呼び情報、かご情報収集手段314からの自グループ号機情報、及びホール呼びリセット手段310からのホール呼び登録リセット情報を参照する。割当てテーブル317に書き込まれた情報と、ホール呼びリセット手段310のリセット情報は、送信手段319を介して、Bグループの誘導案内表示器の消灯指令と、ホール呼びリセット信号として、Bグループの群管理制御装置32へ送信する。
【0038】
以上により、輸送能力が不足する出勤時や昼食時は、6台のエレベーター群管理システムとして、並設されたホール呼び装置(釦)7iA1,7iA2及び7iBのいずれを押しても、全エレベーターでサービスする。すなわち、2つのグループの全てのホール呼び装置の応答灯を点灯させ、各グループでの重複したエレベーターの割当てによる無駄な運転を減らすことができる。
【0039】
図4は、本発明の一実施例によるホール呼び登録処理フローチャートである。これは、図3に示すホール呼び登録手段312の具体的一実施例を示すフローチャートであり、例えば、20〜100[ms]毎に定期的に起動される。
【0040】
ステップ401で、統括群管理制御が指令されているか否か確認し、指令されてなければステップ402にて通常のAグループ単独での呼び登録制御を行なう。統括群管理制御が指令されておれば、ステップ403に進み、ステップ403と408にて、Aグループ側とBグループ側のホール呼び登録の処理を行うステップ404〜407を繰返す。同様に、ステップ404と407にて、方向j=UPとDOWN(以下DNと略記する)につき、1〜n階のホール呼びの登録処理ステップ405〜410を繰返し、統括してホール呼びの登録を実行する。
【0041】
ここでは図示しないが、車椅子専用ホール呼びなどがある場合は、更にホール呼びの種類を変えて処理を繰返すように追加することで対応できる。
【0042】
さて、ステップ405では、自グループ(m=A)内に、i階で、該当方向(j=UP又はDN)、のホール呼びが発生しているかについて、情報収集手段311で作成したホール呼び入力データがあるか否かを判断する。また、Aグループ内に、複数組のホール呼び装置が独立して配置され、かつ独立して登録できるように設定されているので、それらのOR処理を行ない、その後にホール呼び入力の有無を判断する。Aグループのホール呼びが存在するときは、ステップ406で自グループ(m=A)のi階、J方向のホール呼びとして登録する。
【0043】
ここで、Bグループからの当該ホール呼びに対するOR処理は実施せず、他グループ(m=B)のi階、J方向のホール呼びとして登録する。これは、後述する割当て処理において、区別して取り扱われるからである。
【0044】
ここで、ステップ403と408は、両グループについて繰返すためのもので、常時動作させる構成としても良い。しかし、多くのビルでは、混雑時のみ生かし、平常時や閑散時には、A及びBグループを独立させて運用する方が使い勝手が良い。従って、平常時と閑散時には、これらのステップ403と408での処理を抜いたフローに切り替えて群管理制御する。
【0045】
図5は、本発明の一実施例によるホール呼び割当て処理フローチャートである。これは、図1のかご割当て手段316の具体的一実施例であり、定期起動の他に、図4のステップ406でのホール呼び登録の度に速やかに起動するようにし、新規ホール呼び割当て時間の短縮を図る。
【0046】
ステップ501と509にて、かご割当て処理を行うステップ502〜508のグループ別処理を繰返す。同様に、ステップ502と508にて、方向j=UPとDNホール呼びに、1〜n階のホール呼びについて、かご割当て処理を行うステップ503〜507の処理を繰返し実行する。
【0047】
ステップ503で、該当階(j,i)に該当グループ(m)の登録ホール呼びの有無を判定し、登録ホール呼びがあればステップ504と506により、ステップ505での各号機の待時間の予測を繰返し(k=1〜6)行う。ステップ507では、到着予測時間を含む割当て評価式により、最適なエレベーターを選択し、該当ホール呼びへ割当てる。この実施例では、まず、ホール待ち客の水平移動時間が予測待時間より長いエレベーター、及びかご内混雑度が所定値以上のエレベーターを除外している。そして、そのほかのエレベーターの中で、各エレベーターが受持つサービス予定のホール呼びの最大待時間が最小となるエレベーターを選択する。すなわち、長待ち呼びの発生を避け、エレベーターグループとしてサービス性に優れ、運行効率の高い公知の割当て方式を採用している。
【0048】
ステップ507では、上記のようにして選択したエレベーターを割当て、割当てテーブル317へ格納し、該当号機制御装置11〜16のいずれかへ送信する。同時に、この割当てによって通常通り、割当てエレベーターのホールランタン91〜96のいずれかを点灯させるのは勿論、誘導案内表示器81〜86(図1)又は8A,8B(図2)を、図2を用いて説明した要領で動作させる。
【0049】
図6は、本発明の一実施例によるホール呼び及び誘導案内等のリセット処理のフローチャートである。これは、図3のホール呼びリセット手段310の具体的一実施例であり、定期的に起動する他、エレベーター到着時に追加起動することでも良い。
【0050】
ステップ601と611にて、ステップ602〜610を繰返し、AとBグループ乗り場のホール呼び登録のリセット処理を行う。同様に、ステップ602と610にて、方向j=UPとDNにつき、1〜n階の処理ステップ603〜609を繰返し、両群を統括してホール呼びのリセット、誘導案内の消去を実行する。更に、ステップ603と607で、ステップ604〜606での統括群管理制御時の全エレベーターの到着をチェックし、到着エレベーターが属するグループ内(m,J,I)ホール呼びの登録のリセットなどの処理ができるように、繰返し処理を行う。
【0051】
ステップ604では、割当てエレベーターがj方向でi階へ到着したかを判定し、到着した場合には、ステップ605で自グループ内の(m,J,I)ホール呼びをリセットする。また、ステップ606では、他グループの(J,I)ホール呼びのリセット指令を出力する。構成によっては、該当ホール呼びへのエレベーターの到着のみを、他グループへ知らせる。これを受取った他のグループは、自グループ専用群管理装置内の(J,I)ホール呼びをリセットする。
【0052】
次に、ステップ608では、他のグループからの「エレベーターの到着信号」を受信しているか否かを判断する。受信していればステップ509において、対応する自グループ内のサービス予定ホール呼びをリセットし、その応答灯を消灯し、ホールランタン及び誘導案内表示器を消灯する。
【0053】
図7は、本発明の一実施例による動作例を説明するタイムチャートである。ここでは、図2(2)〜(6)のタイミングで説明した動作を表しており、各ホール呼び応答灯、ホールランタン、及び誘導案内表示器が、図2で説明した通りの動作をすることが分る。
【0054】
図8は、本発明の対象とする複数エレベーターの他の一例を示すレイアウト図である。それぞれ3台ずつ1〜3と4〜6のエレベーターが向き合わせに2グループ存在する場合で、ホールが極端に広く、両グループの昇降路が離れている場合である。7iA1,7iA2はAグループのホール呼び装置、7iB1,7iB2はBグループのホール呼び装置である。
【0055】
これらのA,Bグループのエレベーターは、通常、個別に群管理制御されており、必要に応じて、統括群管理制御に移行することができる。制御装置の構成としては、図3において、Aグループの1台4号機を、Bグループ側に移しただけで、前述同様に構成できる。このとき、図3の伝送路20,21は、光伝送又は配管を利用して構成する。
【0056】
図9は、多数のエレベーターの第3のレイアウトと、割当て案内/誘導案内兼用の特製のホールランタンのイメージ図である。エレベーター群のレイアウトは一列であり、1〜12号機が並設されており、ホール呼び装置は、Aグループの7iA1〜7iA3、…Cグループの7iC1〜7iC2が配置されている。12台全てのエレベーターが並列に近接配置されており、このような場合、通常、各号機制御装置間の配線が自由である。そこで、あるユニットの統括兼用群管理制御装置へ全てのエレベーター号機制御装置を接続し、平常時は、3グループが、それぞれのホール呼び登録及び呼び割当て機能により個別群管理制御を行なう。一方、先の実施例と同様に、混雑時等に自在に統括制御を織り交ぜて対応する構成とする。このとき、ホール呼び応答灯や誘導案内表示器のリセットタイミングは、前述したように、割当てられたエレベーターの配置位置と、ホール呼び装置や誘導案内表示器が配置された水平位置関係によって異なる制御仕様で動作させる。
【0057】
この実施例では、1号機の乗り口と12号機に隣接するホール呼び装置7iC2までの距離が28m以上である。このため、待ち客の最長水平移動時間は30秒を超え、一括群管理制御では乗り損なうケースや、走り込み乗車による危険が発生する。そこで、割当てかごの到着まで30秒以上が見込まれる期間においては、遠方からも良く見える割当てかご案内と誘導案内とを兼用する特製のホールランタン93を点灯する。一方、30秒以内に到着が予想されるときは、遠方からは見えず、正面からの視認性が高いカラー液晶やLEDによる割当て案内表示器831を使って、近くの待ち客のみに案内する。
【0058】
以上の実施例においては、水平移動時間が割当てエレベーターの予測待時間を越えたとき、ホール呼び装置の応答灯を消灯するものとした。従って、割当てエレベーターから遠いホール呼び装置から、その応答灯が順次消えていくことになる。しかし、予測待時間を予定値と比較し、例えば30秒以内での到着が見込まれる時は、割当てエレベーターに対し、設置レイアウト(水平方向)で遠方のホール呼び装置の応答灯から順次消灯させてもよい。同時に、ホール呼びの新規登録を可能とし、別のエレベーターを呼び寄せ、利用者の使い勝手を向上した統括群管理制御を実現することができる。
【0059】
また、適切なエレベーターを追加割当てできないときは、割当てエレベーターに対し、最大30秒程度の戸開待機指令を発し、かご内へ音声で「停留」を案内し、追加乗り込みを検出できるまで、戸閉釦を無効にする等の変更も可能である。
【0060】
図10は、本発明の他の実施例によるエレベーター群管理制御装置の全体構成ブロック図である。A,Bグループの群管理制御装置31,32以下の構成は図3に同じである。これらの群管理制御装置31,32は、それぞれ伝送路26,27を介してエレベーター監視制御装置41に接続される。エレベーター監視制御装置41は、伝送、管制運転制御及び各種指令のスケジュール制御などを受持ち、通信バス28により第1、第2のパソコン42,43と接続されている。
【0061】
パソコンを応用し、かご位置表示を含めた高機能エレベーター監視システムでは、エレベーター監視制御装置41のマイコン部に処理余裕がある場合が多い。そこで、エレベーター監視制御装置41と、第1,第2パソコン42,43を通信バス28を介して接続する。パソコン42は、通常、エレベーター監視専用の監視端末として使い、それに必要な伝送内容を適宜判断して送信し、▲1▼運行状態表示、▲2▼監視表示、▲3▼各種操作、及び▲4▼この操作記録・警報記録などを行う。
【0062】
一方、より高頻度に、統括群管理制御に必要な運転情報を通信バス28に送り、エレベーター監視制御装置41のマイコン部で複数グループの運転制御状態の信号を扱い易いように整理する。そして、運行モニター又は第1パソコン42のバックアップ役の第2パソコン43へ送り、各種フレキシブル急行や奇数階運転などを含めた統括群管理制御を行うことができる。
【0063】
また、群管理制御装置31と32の持つ一部の機能を停止させ、又は、制御結果を選択的に使い、第2パソコン43での群管理制御指令を監視制御装置41を経由し、各群管理制御装置31,32へ伝達することもできる。そして、これらの各群管理制御装置31,32の制御対象である号機制御装置11〜16へそれぞれ送信する構成とすることもできる。これにより、柔軟にソフト変更可能な第2パソコン43を用いて、複数グループの全エレベーターを統括した群管理制御を実現することができる。
【0064】
図11は、各グループの群管理制御装置間で送受信し合う伝送フォーマットを示す図である。具体的やり取りについて、伝送フォーマット(1)〜(4)の順に説明する。
【0065】
(1)例えば、あるグループでホール呼びが発生すると、そのグループの個別群管理制御装置から統括群管理制御装置へ次のフォーマットのデータを送信する。すなわち、図示するように、▲1▼ヘッダー、▲2▼発生したホール呼びの水平面上の位置、▲3▼その呼びの方向(UP/DN)と発生階床(1〜i〜n)、▲4▼予測される乗り込み人数、及び▲5▼特殊サービスの必要性の有無と種別…を含む伝送データのフォーマットである。
(2)統括群管理制御装置では、ある個別群管理制御装置から受取ったホール呼び発生データを、全ての個別群管理制御装置へ送信する。
(3)これを受取った個別群管理制御装置では、該当ホール呼び(方向、階床)に対し、自グループ内で到着予定であり、サービスできるエレベーターがあれば、その情報を、統括群管理制御装置へ送り返す。このとき、フォーマットの項目▲4▼には「到着時のかご内人数」を、▲5▼には「到着予測時間」データを付ける。(4)上記(3)の情報を受取った統括群管理制御装置では、各個別群管理制御装置に対して、各個別群管理制御装置が実行すべきホール呼び装置の応答灯、ホールランタン、及び誘導案内表示器の点灯/点滅/消灯の指令を発する。
【0066】
これにより、各個別群管理制御装置は、受取った点灯/点滅/消灯の指令に沿って、自グループの乗り場に案内する。
【0067】
このように、ホール呼びの発生をトリガとして、各グループ間で伝送する方式を採用すると、常時各階の情報を必要性に関係なく送信する構成に比べ、伝送量を少なくすることができる。また、発生ホール呼び情報をキーとする情報のみをやり取りすれば、伝送遅れ時間や各装置での送信処理を最小限に抑制できる。従って、監視制御装置を経由した長い伝送路や、監視制御装置内の伝送装置を経由した伝送手段とすることも容易となる。
【0068】
この実施例では、やり取りする情報のフォーマットには、該当ホール呼びに対する予測乗り込み人数、予測かご内乗客数、到着予測時間、特殊サービスの有無や種別、点灯/点滅/消灯指令などを付加している。しかし、これらの付加情報を無くし、操作されたホール呼び装置を特定する番号のみを送ることでもよい。本実施例では、対象ホール呼び装置の配置位置を特定できる情報を送信しているので、各エレベーターとの水平位置関係は分っており、ホール呼び装置と各エレベーターとの水平移動時間は予め特定できるからである。
【0069】
また、図11の伝送フォーマット(4)から明らかなように、誘導案内の点灯と消去のタイミングを一個所で集中的に制御できる。これにより登録されたホール呼び装置の配置位置の記憶などを他のグループ又は一般のグループの群管理制御装置や各エレベーター制御装置で記憶する必要が無い。従って、各グループ制御装置やエレベーター号機制御装置内の処理を最小限に抑えることができる。
【0070】
以上の実施例によれば、複数の独立したエレベーター群があるとき、ピーク需要時などにおいて、独立したエレベーター群を統括して群管理制御することで、利用者へのサービスを向上させることができる。
【0071】
また、同一階におけるホール呼びの登録を、1グループのみとした場合には、重複サービスの無駄と、重複した割当て案内による混雑を防止できる。
【0072】
更に、利用者がエレベーター乗り口まで歩く水平移動時間を考慮したホール呼び応答灯の点灯制御、ホール呼びへのエレベーター割当て制御、あるいは誘導案内機能の採用により、乗り損ねを防ぎ、利用者の使い勝手を向上できる。
【0073】
具体的には、割当てエレベーターから遠い待ち客に対する誘導案内の早めの消灯と、割当てエレベーター近傍の待ち客への案内とを別タイミングで制御することにより、遠方の乗客の駆け込み乗車による危険や、乗り損ねを防止できる。
【0074】
また、同一階に設ける複数のホール呼び装置をいくつかのグループに分け、割当てエレベーターグループ以外の乗り場に配置されたホール呼び装置に対して、新規ホール呼び登録を可能とすることができる。これにより、割当てエレベーターから離れた乗り場待ち客に、近くのエレベーターを割当て案内することにより、統括制御に伴うサービスの低下を防止することができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のエレベーター群を統括して輸送能力を向上するにあたり、利用者が乗り損ねてしまう惧れが少なく、サービス性に優れた群管理エレベーターの制御装置及び制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の対象となる複数エレベーターのレイアウトの一例図。
【図2】本発明の一実施例による動作例を説明する乗り場状況イメージ図。
【図3】本発明の一実施例によるエレベーター群管理制御装置の全体構成ブロック図。
【図4】本発明の一実施例によるホール呼び登録処理フローチャート。
【図5】本発明の一実施例によるホール呼びへのエレベーター割当て処理フロー図。
【図6】本発明の一実施例によるホール呼び、誘導案内等のリセット処理フロー図。
【図7】本発明の一実施例による動作例を説明するタイムチャート。
【図8】本発明の対象とする複数エレベーターの他の一例を示すレイアウト図。
【図9】本発明の対象とする複数エレベーターの他のレイアウトと、割当て案内/誘導案内兼用のホールランタンのイメージ図。
【図10】本発明の他の実施例によるエレベーター群管理制御装置の全体構成ブロック図。
【図11】本発明の一実施例によるグループ間伝送情報を示す伝送フォーマット図。
【符号の説明】
1〜6…1〜6号機エレベーター、11〜16…1〜6号機制御装置、18〜27…伝送路、28…通信バス、71A1,71A2〜7nA1,7nA2…Aグループの1〜n階乗り場に配置されたホール呼び装置(ホール呼び釦)、71B〜7nB…Bグループの1〜n階乗り場に配置されたホール呼び装置(ホール呼び釦)、81〜86,8A,8B…誘導案内表示器、91〜96…ホールランタン(割当て案内灯)。
Claims (16)
- 複数のエレベーターと、これら複数のエレベーターの乗り場に配置された複数のホール呼び装置と、利用者がホール呼びを作成操作したとき点灯するホール呼び応答灯と、作成されたホール呼びにサービスするエレベーターを割当てる割当て手段を備えたエレベーターの群管理制御装置において、利用者がホール呼びを作成操作したとき、該当階の前記複数のエレベーターに近接配置された同一方向のホール呼び装置の全ての応答灯を点灯する第1のモードと、前記ホール呼び装置の一部の応答灯を消灯する第2のモードを持つホール呼び登録手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項1において、発生したホール呼びに割当てられたかごの位置と、各ホール呼び装置の配置された位置との平面的な位置関係に基いて、前記第2のモードに切換える手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項1又は2において、利用者がホール呼びを作成操作したとき、前記第1のモードで前記ホール呼び装置の全ての応答灯を点灯し、このホール呼びに割当てられたかごの当該階への接近に基いて前記第2のモードで前記ホール呼び装置の一部の応答灯を消灯する手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記第2のモードで消灯される前記ホール呼び装置の一部の応答灯は、他のホール呼び装置に比べて、このホール呼びを割当てられたかごの位置から平面的な位置関係が遠いホール呼び装置の応答灯であることを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項1〜4のいずれかにおいて、応答灯が消灯しているホール呼び装置から、新たなホール呼びの作成操作がなされたとき、少なくとも該当するホール呼び装置の応答灯を点灯させる手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項1〜4のいずれかにおいて、応答灯が消灯しているホール呼び装置から、新たなホール呼びの作成操作がなされたとき、少なくとも該当するホール呼び装置の応答灯を点灯させるとともに、少なくともこのホール呼び装置に近接配置されたかごを対象とするホール呼びを登録する手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項1〜4のいずれかにおいて、応答灯が消灯しているホール呼び装置から、新たなホール呼びの作成操作がなされたとき、この新たなホール呼びに対して新たなエレベーターを割当てる手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 複数のエレベーターと、これら複数のエレベーターの乗り場に配置された複数のホール呼び装置と、利用者がホール呼びを作成操作したとき点灯するホール呼び応答灯と、作成されたホール呼びにサービスするエレベーターかごを割当てる割当て手段を備えたエレベーターの群管理制御装置において、ホール呼び作成位置と各かごの配置された位置との平面的位置関係に応じて、近いかごに優先して割当てを行うホール呼び割当て手段と、割当てられたかごの当該階への接近に応じて、遠いかごに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯を近くのかごに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯よりも早く消灯することを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 複数のエレベーターと、これら複数のエレベーターの乗り場に配置された複数のホール呼び装置と、利用者がホール呼びを作成操作したとき点灯するホール呼び応答灯と、作成されたホール呼びにサービスするエレベーターかごを割当てる割当て手段を備えたエレベーターの群管理制御装置において、前記複数のエレベーターを複数のグループに分けてそれぞれ群管理制御する個別群管理制御手段と、前記複数のエレベーターを一括して群管理制御する統括群管理制御手段と、この統括群管理制御時に、ホール呼びに割当てられたエレベーターを、前記複数のグループの乗り場にグループ毎に異なる態様で案内する案内手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項9において、前記案内手段は、ホール呼びに割当てられたかごの乗り口の上方に配置され、その点灯光を両側方へ放射する誘導案内用ホールランタンを備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項9又は10において、割当てられたかごの当該階への接近に応じて、遠いグループのかごに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯を、近くのグループのかごに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯よりも早く消灯する手段と、前記案内手段による案内を、前記応答灯の早い消灯とほぼ同一タイミングで終了させる手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項9〜11のいずれかにおいて、前記統括群管理制御時に、前記複数のグループ毎に、他のグループのかごの乗り場への移動を促す誘導案内手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 請求項9〜12のいずれかにおいて、時間帯の判定、一つ以上のグループでの交通需要の要素の判定、一つ以上のグループでの稼動台数の判定、エレベーター監視盤からの指令及び/又は人為的指令に基き、前記複数のグループに分けてそれぞれ群管理制御する個別群管理制御から、一括して群管理制御する統括群管理制御へ切替える手段を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
- 複数のエレベーターと、これら複数のエレベーターの乗り場に配置された複数のホール呼び装置と、利用者がホール呼びを作成操作したとき点灯するホール呼び応答灯と、作成されたホール呼びにエレベーターを割当てる手段を備えたエレベーターの群管理制御方法であって、利用者がホール呼びを作成操作したとき、前記複数のエレベーターに近接する前記ホール呼び装置の全ての応答灯を点灯するステップと、前記ホール呼びに割当てられたエレベーターが属するグループと異なるグループの乗り場に配置されたホール呼び装置の応答灯を、前記割当てられたエレベーターが属するグループのホール呼び装置の応答灯よりも早く消灯するステップを含むことを特徴とするエレベーターの群管理制御方法。
- 複数のエレベーターと、これら複数のエレベーターの乗り場に配置された複数のホール呼び装置と、利用者がホール呼びを作成操作したとき点灯するホール呼び応答灯と、作成されたホール呼びにエレベーターを割当てる手段を備えたエレベーターの群管理制御方法であって、ホール呼びが発生したとき、このホール呼びが作成された位置と各かごの配置された位置との平面的位置関係に応じて、このホール呼びを近いかごに優先して割当てるステップと、割当てられたかごの当該階への接近に応じて、遠いかごに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯を消灯するステップと、その後に、近くのかごに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯を消灯するステップとを含むことを特徴とするエレベーターの群管理制御方法。
- 複数のエレベーターと、これら複数のエレベーターの乗り場に配置された複数のホール呼び装置と、利用者がホール呼びを作成操作したとき点灯するホール呼び応答灯と、作成されたホール呼びにエレベーターを割当てる手段を備えたエレベーターの群管理制御方法であって、前記複数のエレベーターを複数のグループに分けてそれぞれ群管理制御する個別群管理制御ステップと、前記複数のエレベーターを一括して群管理制御する統括群管理制御ステップと、この統括群管理制御時に、ホール呼びに割当てられたエレベーターを、前記複数のエレベーターの乗り場の全部に案内するステップと、割当てられたかごの当該階への接近に応じて、遠いグループのエレベーターに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯及び前記割当てられたエレベーターの案内を、近くのグループのエレベーターに近接して配置されたホール呼び装置の応答灯よりも早く消灯するステップとを含むことを特徴とするエレベーターの群管理制御方法。
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