JP2004224397A - 包装体への情報表示方法及び抜取り装置 - Google Patents

包装体への情報表示方法及び抜取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004224397A
JP2004224397A JP2003014759A JP2003014759A JP2004224397A JP 2004224397 A JP2004224397 A JP 2004224397A JP 2003014759 A JP2003014759 A JP 2003014759A JP 2003014759 A JP2003014759 A JP 2003014759A JP 2004224397 A JP2004224397 A JP 2004224397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
information
conveyor
product information
label
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003014759A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Uezono
英之 上薗
Hiroyuki Nishida
弘幸 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003014759A priority Critical patent/JP2004224397A/ja
Publication of JP2004224397A publication Critical patent/JP2004224397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Labeling Devices (AREA)
  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)

Abstract

【課題】感光材料を包装した包装体を生産するときに、試料品や故障品の包装体の抜取りを円滑にかつ効率的に行うことができるようにする。
【解決手段】抜取り装置102では、バーコードリーダ148によって、導入コンベア106によって搬送する包装体16のラベル64に製品情報として印字しているバーコードを読取り、この包装体が試料用や故障が生じているものであれば、プッシャー124によって仕分けコンベア104から昇降コンベア122へ押出すことにより抜取り、バッファコンベア132に格納する。バッファコンベアに格納した包装体の製品情報は、操作盤のディスプレイに表示し、製品情報に基づいた処理が可能となるようにする。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装体等の所定のラインに沿って搬送しながら、任意に抜取りを行うときの包装体への情報表示方法及び抜取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱現像感光材料などの感光材料には、所定サイズのシート状のXレイフィルムがある。Xレイフィルムをシート状に加工するときには、原反を所定幅に裁断した後、このXレイフィルムを所定長さに切断する。
【0003】
一方、Xレイフィルムを出荷するときには、所定枚数ずつ重ねたXレイフィルムの束を当てボールによって囲う。これにより形成したXレイフィルムの冊を、遮光性の包装材によって密封包装した包装体を作成し、包装体としてXレイフィルムを出荷するようにしている。
【0004】
ところで、Xレイフィルムの生産及び加工を行うときに、生産ないし加工途中で品質故障が生じたときには、このXレイフィルムを含む包装体を抜き取る必要がある。また、製品品質の確保のためには、試料の抜取りが必要となる。このために、生産および加工工程でのXレイフィルム毎の製品情報のトレースを行い、包装体にこの情報を明確に表示することが必要となる。
【0005】
ここから、所定枚数ずつ集積した感光材料の情報を、この感光材料と共に包装工程へ受け渡して、感光材料を包装したときに、この感光材料の情報を包装体に印字することが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
これにより、包装体に文字として記録されている情報から、包装体内の製品の加工履歴等を的確に判断することが可能となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−51021号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、包装体に印字された製品情報からは、故障品を含むものであるかや試料品として抜き取るものであるかが明確とならず、このために、製品情報と抜き取り指示の情報の突合せを行う必要がある。また、感光材料の加工は暗室状態で行われ、包装体がコンベア上を搬送されるために、包装体に記録されている情報を読み取って、抜取り等を行う作業が極めて煩雑であり、また、包装体の搬送性を損ねて生産効率を低下させてしまうことがる。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、感光材料を密封包装した包装体を、コンベア等によって搬送するときに、搬送される包装体を効率的にかつ的確に抜き取ることができる包装体への情報表示方法及び抜取り装置を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の包装体への情報表示方法は、感光材料を包装材によって包装した包装体に貼付したラベルに、包装体の製品情報を印字して表示する包装体への情報表示方法であって、前記ラベルに前記製品情報を示す文字列と共に、前記製品情報に応じたバーコードを印字して表示することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、製品情報として文字列とバーコードを印字したラベルを包装体に貼付する。これにより、目視によって製品情報の確認が可能となると共に、バーコードリーダ等を用いて製品情報の読取りを機械的に行うことができ、包装体に対する処理の自動化が可能となる。
【0011】
このような本発明の包装体への情報表示方法では、前記製品情報として前記感光材料の原反を特定する感材情報に加え、試料用として抽出するか否かを示す試料情報又は、前記感光材料を前記原反からシート状や所定幅のロール状などに加工した後に包装材によって包装して包装体を形成するまでの各工程での処理情報を含ませていることが好ましい。
【0012】
これにより、試料用の包装体であるか否かの的確な判断が可能となる。また、処理情報を含むことにより、処理によって製品品質に問題がある故障品であるか、又は、故障品である可能性があるか否かなどの的確な判断が可能となり、この判断結果に基づいた的確な包装体の抽出が可能となる。
【0013】
本発明の抜取り装置は、感光材料を包装材によって包装して形成された包装体を搬送する搬送ライン中に設けられ、前記包装体の所定位置に貼付されたラベルにバーコード及び文字列によって表示された製品情報に基づいて、前記搬送ラインから包装体を抜き取る抜取り装置であって、前記搬送ラインを搬送される前記包装体を抜き取る抜取り手段と、前記抜取り手段によって抜き取った前記包装体を格納する格納手段と、前記ラベルに表示されている前記製品情報を読み取る読取り手段と、前記読取り手段に読取った前記製品情報に基づいて前記抜取り手段を作動させる抜取り制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、搬送ラインに沿って搬送される包装体を抜取り手段によって抜き取って格納手段に格納する。また、抜取り制御手段は、包装体に貼付しているラベルに表示している製品情報を読み取って、この製品情報に基づいて抜取り手段を作動させる。すなわち、製品情報に基づいて抜取りを行うか否かを判断する。
【0015】
ラベルには、製品情報を示す文字列に加えて、機械的な読取りの可能なバーコードが印字されており、これにより、目視による抜取りの判断が可能であると共に、機械的に製品情報を読み取って、抜取りを行うか否かを判断することができ、抜取り作業の自動化が可能となり、抜取り作業を作業状況や環境に応じて円滑に行うことができる。
【0016】
このような本発明の抜取り装置では、前記製品情報として前記感光材料を原反から加工して包装材によって包装するまでの処理情報又は試料として用いるか否かの試料情報を含み、前記抜取り制御手段が、前記処理情報及び試料情報に基づいて前記抜取り手段を作動させるか否かを判定することを特徴とする。
【0017】
これにより、予め試料用として設定している包装体や、故障又は故障が生じている可能性のある包装体を的確に抽出して抜き取ることができる。
【0018】
このような本発明では、前記読取り手段が前記感光材料の感光領域外の光を前記ラベルに照射して前記バーコードを読取るバーコートリーダであることが好ましく、これにより、誤って感光材料を感光させるなどの故障を生じさせてしまうのを確実に防止することができる。
【0019】
また、本発明の抜取り装置では、前記格納部に格納した前記包装体の製品情報を表示する表示手段を含むことが好ましく、このときに、前記表示手段が前記感光材料の感光領域外の光によって表示することがより好ましく、前記表示手段がタッチパネル式であることさらに好ましい。
【0020】
感光材料に対する処理は暗室で行われることが多く、このときに、的確な製品情報の表示や抜き取った包装体への処理指示を円滑に行うことができ、より一層の作業性向上を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したフィルム生産システム10の概略構成を示している。このフィルム生産システム10は、熱現像感光材料の一種であるXレイフィルムを、所定サイズのシート状に加工した後(以下、シート状のXレイフィルムを「フィルム12」とする)、このフィルム12を所定枚数ずつ束ねて、遮光性の包装材14によって包装して、製品出荷用の包装体16を形成する。
【0022】
なお、フィルム生産システム10では、包装体16の搬送及び保管を行うために、包装体16を所定数ずつマガジン18に積み込むと共に、マガジン18を複数台ずつパレット18Aに搭載し、このパレット18Aを移動することにより包装体16を搬送し、パレット18Aを所定位置に保持することにより包装体16の保管を行う。また、包装体16を出荷するときには、パレット18Aからマガジン18を取出し、このマガジン18の各棚板から包装体16を取出すようにしている。
【0023】
このフィルム生産システム10には、切断集積工程20、当てボール装着工程22、包装工程24及び積込み工程26が設けられており、包装工程24で形成した包装体16を、積込み工程26でマガジン18に積み込むようにしている。
【0024】
なお、このマガジン18としては、複数の包装体16を直に積み重ねるものであっても良いが、複数段の棚板を備えて、それぞれの棚板に包装体16を1体ずつ載置して搭載するものがより好ましく、これにより、複数の包装体16を安定した状態で、かつ包装体16の外装や内部のフィルム12に損傷や故障が生じてしまうのを確実に防止することができる。
【0025】
切断集積工程20には、フィルムの原反または原反から引出したフィルムを所定幅にスリット加工して後にロール状に巻き取ったスリットロール(以下「ロール28」とする)が、スキッド30に搭載された状態で装填される。また、切断集積工程20には、カッターなどの切断手段20Aが設けられている。
【0026】
この切断集積工程20では、スキッド30に搭載されているロール28の外周端から所定幅のフィルムを引出して、このフィルムを切断手段20Aによって所定長さずつに切断する。これにより、所定サイズのシート状のフィルム12を形成する。
【0027】
なお、切断集積工程20には、フィルムを所定幅に裁断するスリッターなどの裁断手段を設け、裁断手段によって裁断したフィルムに対して、切断手段20Aによって所定長さに切断することにより、所定サイズのフィルム12を形成するものであっても良い。
【0028】
切断手段20Aの下流側には、搬送コンベア32が設けられており、切断手段20Aによって所定サイズに切断したフィルム12を、搬送コンベア32によって集積部34へ搬送する。集積部34では、搬送コンベア32によって搬送されてくるフィルム12を図示しないトレイに、予め設定している枚数(例えば50枚〜200枚などのサイズに応じて予め設定している枚数)ずつ集積する。
【0029】
なお、搬送コンベア32には、分岐部36が設けられており、例えば、ロール28から引出されたフィルムの先端部や後端部及び何らかの故障が検出されたフィルム12を、分岐部36から排出コンベア38へ分岐させて、排出するようにしている。
【0030】
切断集積工程20の次工程の当てボール装着工程22には、予め厚紙の打ち抜き等によって所定形状に形成されている当てボール40が装填されており、当てボール装着工程22では、切断集積工程20の集積部34で集積された所定枚数のフィルム12の束を、当てボール40によって囲う。
【0031】
図2に示すように当てボール40は、フィルム12のサイズに応じた大きさの基部40Aと、フィルム12よりも小さい折返し部40Bとが、フィルム12の束の厚さに応じた幅の背部40Cを挟んで形成されている。
【0032】
図3に示すように当てボール装着工程22では、この当てボール40の基部40Aに、集積部34で集積した所定枚数のフィルム12の束を載せる。この後に、当てボール40を所定位置で折り曲げることにより、フィルム12を折返し部40Bで被って、フィルム12を基部40Aと折返し部40Bによって挟み込む。これにより、フィルム12の束に当てボール40を装着した冊12Aを形成する。
【0033】
当てボール装着工程22で当てボール40が装着されることにより形成されたフィルム12の冊12Aは、所定のタイミングで包装工程24へ送られる。
【0034】
図4に示すように、包装工程24には、包装材装填部42、包装部44、ラベル貼付部46及び後述する抜取り処理部100を備えている。
【0035】
図5に示すように、包装材装填部42には、長尺の包装材14がロール状に巻かれた包装材ロール50を収容している図示しないコンテナが装着され、この包装材ロール50の外周端から引出された包装材14が、包装部44へ送られる。
【0036】
包装部44には、包装装置54を備え、当てボール装着工程22で当てボール40に装填されたフィルム12の冊12A(図5では図示省略)が送り込まれるようになっており、この冊12Aが、包装装置54へ搬送される。また、包装装置54には、包装材ロール50から引き出された包装材14が送り込まれるようになっており、包装装置54は、フィルム12の冊12Aを搬送しながら包装材14を引入れ、包装材14によって冊12Aを包み込む。この後に、包装装置54では、冊12Aを包んだ包装材14の幅方向の両端部を接合して、包装材14を筒状に形成する。これにより、包装材14にセンターシール56(図6参照)が形成される。
【0037】
また、包装部44には、切断接合装置58が設けられており、冊12Aを包んだ包装材14が、この切断接合装置58へ搬送されることにより、冊12Aを挟んだ両側で切断されると共に、その切り口が接合される。
【0038】
これにより、図3に示すように、冊12Aが包装材14によって密封されると共に、冊12Aを挟んで前フィレット部60A及び後フィレット部60Bが形成される。
【0039】
図5に示すように、ラベル貼付部46には、ラベル貼付装置62が設けられており、冊12Aを密封した包装材14は、切断接合装置58からラベル貼付部46のラベル貼付装置62へ搬送される。ラベル貼付装置62は、後フィレット部60Bを冊12Aに重ねるように折り返すと共に、前フィレット部60Aを後フィレット部60Bに重ねるように折り返した後、前フィレット部60Aと後フィレット部60Bに跨るようにラベル64を貼付する
これにより、図6に示すように、前フィレット部60Aと後フィレット部60Bがラベル64によって止められた包装体16が形成される。
【0040】
図5に示すように、ラベル貼付装置62の下流側には、搬送コンベア66が設けられており、包装体16は、この搬送コンベア66によって積込み工程26へ向けて搬送される。
【0041】
ところで、図7に示すように、フィルム生産システム10には、製品管理装置70が設けられている。この製品管理装置70には、例えば生産管理コンピュータ72から、切断集積工程20に装填されるロール28に対する感材情報が入力されるようになっている。
【0042】
前記した如く、フィルム生産システム10では、切断集積工程20の集積部34で集積したフィルム12の束毎に製品となる包装体16を生成するようにしており、製品管理装置70では、入力された感材情報に基づいて切断集積工程20の集積部34で集積したフィルム12毎に、原反番号、原反をスリットしたときのスリット位置を示すスリット番号、試料としての抜き取りをおこなうか否かの試料指示を示す試料情報などの各情報を含む製品情報を生成する。
【0043】
当てボール装着工程22には、当てボール40の所定位置に製品情報を印字する印字機74が設けられており、この印字機74が製品管理装置70に接続している。
【0044】
製品管理装置70は、フィルム12の束毎の感材情報を作成すると、感材情報を予め設定している変換コードに基づいた文字列に変換して、印字機74へ出力する。このとき、製品管理装置70では、感材情報の文字列を、バーコードに変換可能となるように数字を用いるようにしている。
【0045】
印字機74は、該当するフィルム12の束に装着する当てボール40に、この文字列(数字)を感材情報として印字する。これにより、図2に示すように、当てボール40には、所定位置に感材情報として所定桁数の文字列(数字)74Aが印字される。
【0046】
また、製品管理装置70では、フィルム12の束毎に製品確認用の試料(サンプル)として用いるか否かを設定するようにしており、前記した感材情報と共に、試料用とするか否かの情報が文字列に含まれるようになっている。なお、試料として用いるか否かは、生産管理コンピュータ72が設定して、製品管理装置70へ出力するものであっても良い。
【0047】
一方、図7に示すように、切断集積工程20、当てボール装着工程22及び包装工程24のそれぞれには、各種のセンサ等を用いてフィルム12ないしフィルム12を包む包装材14に対して適正な処理が行われたか否かを判定する判定手段76A、76B、76C(総称するときは、判定手段76とする)が設けられており、これらが製品管理装置70に接続している。
【0048】
製品管理装置70では、各工程でのフィルム12の処理を追跡して、それぞれの工程での処理が適正に行われたか否か、すなわち、製品となる包装体16または、包装体16内に密封されているフィルム12に故障が生じていないか否かを判定し、この判定結果と感材情報を合わせて包装体16毎の製品情報を生成する。
【0049】
包装工程24のラベル貼付部46には、ラベルライター78が設けられており、このラベルライター78が、製品管理装置70に接続している。
【0050】
製品管理装置70は、感材情報及び試料情報に加えて判定手段76の判定結果に基づいて生成した故障情報を、包装体16毎の製品情報として生成して、この製品情報を所定の変換コードに基づいて変換して生成した所定桁数の文字列を印字するように、ラベルライター78へ出力する。
【0051】
ラベルライター78は、所定のフォームでラベル64を印字するときに、この製品情報を示す文字列を合わせて印字する。また、ラベルライター78では、入力された文字列に基づいたバーコードをラベル64に印字する。
【0052】
これにより、図8に示すように、ラベルライター78は、製品情報を示す所定桁数の文字列80と共に、この文字列80に応じたバーコード82を印字したラベル64を出力する。包装体16には、このラベル64が所定位置に貼付されてラベル貼付装置62から送り出される。
【0053】
これにより、包装体16は、目視によって感材情報、試料情報及び故障情報の確認が可能なっていると共に、バーコードリーダを用いることにより、これらの情報の読み取りが可能となっている。
【0054】
一方、図1及び図4に示すように、包装工程24の最下流には、抜取り処理部100が設けられている。すなわち、図1に示すように、フィルム生産システム10には、積込み工程26の前段に抜取り処理部100が設けられており、この抜取り処理部100を通過した包装体16が、積込み工程26でマガジン18に積み込まれるようになっている。
【0055】
図9に示すように、抜取り処理部100には、抜取り装置102が設けられている。この抜取り装置102は、仕分けコンベア104を備え、この仕分けコンベア104の上流側(包装体16の搬送方向上流側)に導入コンベア106が配置され、下流側に搬出コンベア108が配置される。
【0056】
仕分けコンベア104、導入コンベア106及び搬出コンベア108のそれぞれには、モータ110、112、114が設けられており、モータ110、112、114の駆動によって搬送ベルト116、118、120が回転駆動する。
【0057】
これにより、導入コンベア106は、搬送コンベア66(図9では図示省略、図5参照)によって送り込まれる包装体16を、搬送ベルト118に載置して、仕分けコンベア104へ向けて搬送する。
【0058】
仕分けコンベア104は、導入コンベア106から送り込まれる包装体16を搬送ベルト116に載置して、搬出コンベア108へ向けて搬送可能となっており、搬出コンベア108は、仕分けコンベア104から送り込まれる包装体16を、搬送ベルト120に載置して、積込み工程26へ送り出すようになっている。なお、図9では、このときの包装体16の搬送方向を矢印A方向で示している。
【0059】
また、抜取り装置102には、仕分けコンベア104の幅方向(矢印A方向と直交する方向)の一端側に昇降コンベア122が設けられ、幅方向の他端側にプッシャー124が設けられている。プッシャー124は、押圧部材126を備え、この押圧部材126を仕分けコンベア104の外方から、搬送ベルト116の上面に沿って昇降コンベア122へ向けて移動する。
【0060】
これにより、仕分けコンベア104の所定位置に載置された包装体16が、仕分けコンベア104から昇降コンベア122へ送り出される。
【0061】
昇降コンベア122は、モータ128及びモータ128の駆動によって回転する搬送ベルト130を備えており、プッシャー124の作動によって包装体16が搬送ベルト130上に載せられる。昇降コンベア122は、モータ128が作動することにより、この包装体16を、仕分けコンベア104での包装体16の搬送方向と直交する方向へ移動する。
【0062】
一方、抜取り装置102には、昇降コンベア122での包装体16の搬送方向で仕分けコンベア104と反対側に、複数のバッファコンベア132が設けられている。バッファコンベア132は、上下方向に沿って所定間隔で重ねられて取付けられている。また、バッファコンベア132のそれぞは、モータ134の駆動によって、昇降コンベア122での包装体16の搬送方向に沿って回転する搬送ベルト136が設けられている。なお、本実施の形態では、一例として6台のバッファコンベア132(132A、132B、132C、132D、132E、132F)を設け、それぞれがモータ134(134A、134B、134C、134D、134E、134F)の駆動によって搬送ベルト136(136A、136B、136C、136D、136E、136F)を回転駆動するようになっている。
【0063】
また、昇降コンベア122は、図示しない昇降手段によって上下方向に平行移動可能となっており、これにより、仕分けコンベア104に対向する位置及びバッファコンベア132A〜132Fのそれぞれに対向する位置へ昇降可能となっている。なお、昇降コンベア122の上下移動は、ボールネジ等を用いた一般的構成を適用でき、ロータリーエンコーダを備えたサーボモータ等を用いてボールネジを回転駆動することにより、正確な上下移動が可能となっている。
【0064】
これにより、抜取り装置102では、仕分けコンベア104から昇降コンベア122に載せ換えた包装体16を、バッファコンベア132A〜132Fの何れかに送り込むことができる。また、抜取り装置102では、バッファコンベア132A〜132Fに載せている包装体16を、昇降コンベア122へ受け渡すことにより、昇降コンベア122から仕分けコンベア104へ戻すことも可能となっている。
【0065】
一方、抜取り装置102には、仕分けコンベア104の上方に取出しコンベア138が配置されている。この取出しコンベア138は、モータ140及びモータ140の駆動によって昇降コンベア122での包装体16の搬送方向に沿って回転する搬送ベルト142を備えている。
【0066】
昇降コンベア122は、上下移動することにより取出しコンベア138に対向可能となっており(図9に二点鎖線で示す)、これにより、抜取り装置102では、昇降コンベア122に載置した包装体16を、取出しコンベア138へ送り込み可能となっている。また、抜取り装置102では、取出しコンベア138に載置した包装体16を、昇降コンベア122へ受け渡すことにより、この包装体16を、バッファコンベア132ないし仕分けコンベア104へ送り込むことができるようになっており、仕分けコンベア104へ受け渡すことにより、仕分けコンベア104から搬出コンベア108へ搬送して、積込み工程26へ送り出すことができるようになっている。
【0067】
図4に示すように、抜取り処理部100を囲うケーシング144には、取出しコンベア138(図4では図示省略)に対向する位置に、扉146が設けられている。これにより、抜取り処理部100では、この扉146を開くことにより、取出しコンベア138に載置している包装体16の取出し及び、取出しコンベア138への包装体16の載置が可能となっている。
【0068】
一方、図9に示すように、抜取り処理部100には、導入コンベア106の上方にバーコードリーダ148が設けられており、このバーコードリーダ148は、導入コンベア106の搬送ベルト118上を搬送される包装体16のラベル64に対向するようになっている。
【0069】
これにより、バーコードリーダ148が、導入コンベア106の搬送ベルト118上を移動する包装体16のラベル64に印字されているバーコード82を読み取ることができるようになっている。
【0070】
図10に示すように、抜取り処理部100には、抜取り装置102の作動を制御する抜取り制御装置150が設けられている。この抜取り制御装置150は、仕分けコンベア104、導入コンベア106、搬出コンベア108、バッファコンベア132A〜132F、取出しコンベア138の各コンベアの作動を制御すると共に、昇降コンベア122の作動及び上下移動を制御する。
【0071】
バーコードリーダ148は、この抜取り制御装置150に接続しており、抜取り制御装置150は、このバーコードリーダ148によって包装体16のラベル64にバーコード82として記録されている製品情報を読み込む。また、抜取り制御装置150は、読み込んだ製品情報に含まれる試料情報ないし故障情報に基づいて、包装体16を取出すようになっている。
【0072】
すなわち、抜取り制御装置150は、試料として用いる包装体16及び故障が生じている包装体16を検出すると、この包装体16を仕分けコンベア104から昇降コンベア122へ載せ換えて、バッファコンベア132の何れかに収容する。
【0073】
また、抜取り制御装置150には、操作盤152が接続している。図4に示すように、この操作盤152は、扉146の近傍で、ケーシング144に取り付けられている。
【0074】
図11に示すように、操作盤152には、各種のスイッチと共にタッチパネル式のディスプレイ154が設けられている。
【0075】
抜取り制御装置150は、このディスプレイ154上にバッファコンベア132のそれぞれに収容している包装体16の製品情報を、バーコード82からデコードして表示するようになっている。
【0076】
また、操作盤152では、ディスプレイ154へのタッチ操作によって、選択した包装体16に対する詳細情報の表示や、取出し等の処理の選択が可能となっており、抜取り制御装置150は、操作盤152の操作によって設定された処理を実行するようになっている。
【0077】
図10に示すように、抜取り制御装置150には、バーコードリーダ148とは別に、ハンディタイプのバーコードリーダ156が接続されるようになっている。このバーコードリーダ156は、例えば、図11に示すように、操作盤152に接続するものを用いることができる。
【0078】
抜取り制御装置150では、操作盤152でのスイッチ操作によって、導入コンベア106に設けているバーコードリーダ148を用いた自動的な包装体16の仕分け(抜取り)に加えて、バーコードリーダ156を用いた半自動的な包装体16の仕分け及び、目視による手動式の包装体16の仕分けが可能となっている。
【0079】
例えば、ケーシング144には、導入コンベア106の上方を開放可能な扉(図示省略)が設けられており、この扉を開いて、導入コンベア106上を搬送される包装体16のラベル64に記されている文字列80を目視で確認するか、ラベル64のバーコード82をバーコードリーダ156によって読み取ることができるようにしている。
【0080】
一方、フィルム生産システム10で処理される医療用の熱現像感光材料であるフィルム12は、波長が300nm〜400nm及び500nm〜600nmの可視光に対して感光するようになっている。ここから、操作盤152に設けているディスプレイ154は、波長が400nm〜500nmの範囲の可視光を発するようにしている。
【0081】
また、バーコードリーダ148、156は、波長がフィルム12を感光させてしまう光よるも波長が極めて長い1300nmの光を発するようにしている。
【0082】
これにより、抜取り制御装置150では、ディスプレイ154から発する光やバーコードリーダ148、156から発する光が、誤ってフィルム12に照射されてしまっても、感光などのフィルム12の仕上り品質の低下を生じさせてしまうのを確実に防止できるようにしている。
【0083】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0084】
フィルム生産システム10では、切断集積工程20にロール28が装填されると、このロール28からフィルムを引出して、切断手段20Aによってこのフィルムを切断することにより、所定サイズのフィルム12を形成する。このフィルム12は、搬送コンベア32に搬送されて集積部34へ送られることにより集積される。
【0085】
集積部34では、所定枚数のフィルム12を集積すると、このフィルム12の束を当てボール装着工程22へ受け渡す。当てボール装着工程22では、このフィルム12の束に当てボール40を装着することによりフィルム12の冊12Aを形成して、このフィルム12の冊12Aを、包装工程24へ受け渡す。
【0086】
包装工程24には、包装材装填部42に包装材ロール50が装填されており、この包装材ロール50から包装材14を引出して、包装部44へ送り込む。包装部44には、包装装置54が設けられており、この包装装置54が包装材14を引入れると共にフィルム12の冊12Aを搬送し、包装材14によってフィルム12幅方向の両側から冊12Aを包み込む。
【0087】
包装材14によって包まれた冊12Aは、切断接合装置58へ送られることにより、包装材14が所定位置で切断及び接合され、包装材14によって密封される。
【0088】
包装材14によって密封されたフィルム12(冊12A)は、ラベル貼付部46へ送られることにより、前フィレット部60A、60Bが折り返された後、ラベル64が貼付され、製品出荷用の包装体16が形成される。
【0089】
このようにして形成された包装体16は、積込み工程26へ送られることにより、マガジン18に搭載され、このマガジン18に搭載された状態で一時保管される。また、フィルム12を出荷するときには、包装体16をマガジン18から取出されて、包装体16の状態で出荷される。
【0090】
ところで、フィルム生産システム10には、製品管理装置70が設けられており、切断集積工程20に装填されたロール28の感材情報が、例えば生産管理コンピュータ72から入力される。
【0091】
製品管理装置70は、この感材情報に基づいて、切断集積工程20の集積部34で集積するフィルム12の束毎の感材情報及び試料情報を、フィルム12の束毎の感材情報として生成する。
【0092】
当てボール装着工程22には、印字機74が設けられており、製品管理装置70は、生成した感材情報を予め設定している変換コードに基づいて所定の文字列に変換して、印字機74へ出力する。これにより、フィルム12の冊12Aには、感材情報に応じた文字列74Aが印字され、この文字列74Aから、該当するフィルム12の感材情報を把握することができる。
【0093】
一方、切断集積工程20、当てボール装着工程22及び包装工程24のそれぞれには、判定手段76(76A、76B、76C)が設けられており、フィルム12ないしフィルム12を包装材14によって密封包装する作業工程上で、フィルム12や包装体16の製品品質や包装材14による包装品質に問題が生じる恐れのある作業等があったか否かの作業情報などが製品管理装置70に入力される。
【0094】
製品管理装置70は、感材情報に加えて判定手段76から入力される各工程での作業情報に基づいて、包装体16ごとの製品情報を生成する。すなわち、製品管理装置70では、乳剤等を特定可能な原反のロット番号、原反からのフィルムのスリット位置を示すスリット番号等の生産管理コンピュータ72から入力される感材情報と、製品管理用の試料として用いるか否かの試料情報に基づいて生成したフィルム12の束毎の感材情報に加えて、加工工程上での故障情報に基づいて包装体16毎の製品情報を生成する。
【0095】
製品管理装置70は、この製品情報を予め設定している変換コードに基づいて変換して、包装工程24のラベル貼付部46に設けているラベルライター78へ出力する。ラベルライター78は、製品管理装置70から入力される情報に基づいてラベル64に文字列80とバーコード82を印字する。
【0096】
ラベル貼付部46に設けているラベル貼付装置62は、この製品情報に基づいた文字列80とバーコード82が印字されたラベル64を、該当する包装体16に貼付する。
【0097】
これにより、フィルム生産システム10で生成されるフィルム12の包装体16は、ラベル64に印字されている文字列80から製品情報を目視によって的確に判断することができる。
【0098】
また、ラベル64には、製品情報に応じたバーコード82が印字されているので、製品情報を機械的に読み込むことが可能となる。
【0099】
これにより、フィルム生産システム10で生産した包装体16に対しては、製品情報に基づいた的確な処理が可能となる。すなわち、製品のサンプリングを行うときに、目視によってラベル64の表示を確認したり、バーコード82を機械的に読み取ることにより、該当する包装体16を的確に抽出することができる。
【0100】
また、包装体16に貼付しているラベル64の表示から、生産途中で故障が生じたり故障が生じた可能性があるか否かを的確に判断して、該当する包装体16を抽出することができるので、高品質に仕上げられた製品のみを生産して出荷することができる。
【0101】
一方、フィルム生産システム10には、積込み工程26の前段に、抜取り処理部100が設けられている。この抜取り処理部100は、抜取り装置102を備えており、ラベル貼付部46で生成された包装体16は、この抜取り装置102を通過して、積込み工程26へ送られる。
【0102】
抜取り装置102では、導入コンベア106上に包装体16が送り込まれると、この包装体16に貼付しているラベル64に印字されているバーコード82をバーコードリーダ148によって読み取る。なお、バーコードリーダ148によるバーコード82の読み取りは、包装体16を一定速度で搬送しながら行っても良く、また、バーコード82がバーコードリーダ148に対向する位置で、包装体16の搬送を一時停止させるようにしても良い。
【0103】
抜取り処理部100に設けている抜取り制御装置150は、バーコードリーダ148によって読み取ったバーコード82から、この包装体16が試料用であるか否か及び故障品であるか否かを判断する。
【0104】
これにより、該当する包装体16が試料用や故障品でないときには、この包装体16を導入コンベア106から仕分けコンベア104に受渡し、さらに、仕分けコンベア104から搬出コンベア108へ受け渡すことにより、積込み工程26へ送り込む。
【0105】
これに対して、試料用や故障品に該当する包装体16を検出すると、この包装体16を導入コンベア106から受け取った仕分けコンベア104を、包装体16が所定位置となるように停止させる。
【0106】
この後、プッシャー124を作動させることにより、包装体16を昇降コンベア122へ受け渡す。このとき、昇降コンベア122では、モータ128を駆動して、仕分けコンベア104から受け渡される包装体16を昇降コンベア122上の所定位置まで移動させる。
【0107】
このようにして、通常の搬送ラインから包装体16を抜き取って昇降コンベア122に載せると、昇降コンベア122を昇降させて、何れかのバッファコンベア132に対向させた後、モータ128を駆動することにより、包装体16をバッファコンベア132へ向けて移動させ、包装体16をバッファコンベア132へ載せる。
【0108】
これにより、試料用の包装体16や故障品の包装体16が、積込み工程26へ送出されずに、抜取り装置102のバッファコンベア132に保持される。したがって、試料用として設定した包装体16や故障が生じていたり、故障が生じている可能性のある包装体16が、積込み工程26へ送り出されて、通常の包装体16と同様にマガジン18に積み込まれたり、誤って出荷されてしまうのを確実に防止することができる。
【0109】
一方、包装体16に貼付しているラベル64には、製品情報としてバーコード82と共に文字列80が印字されている。また、抜取り制御装置150には、ハンディ式のバーコードリーダ156が接続可能となっており、ここから、作業員が目視によって包装体16の抜取りを行ったり、バーコードリーダ156を用いて製品情報を読みとって抜取りを行うこともできる。
【0110】
抜取り処理部100には、ケーシング144に操作盤152が設けられており、この操作盤152が、抜取り制御装置150に接続しており、この操作盤152のスイッチ制御によって抜取り方法の切換えが可能となっている。
【0111】
目視によって包装体16の抜取りを行うときには、導入コンベア106に送り込まれた包装体16の移動を、導入コンベア106上で一時停止させて、包装体16に貼付しているラベル64の文字列80を読み取る。これにより、ラベル64に印字しているの文字列80が、試料用の包装体16であることを示していたり、故障品ないし故障品の可能性がある包装体16であることを示しているなど、抜取りを行う必要がある包装体16であると判断できるときには、操作盤152のスイッチ操作によって、この包装体16の抜取りを設定する。
【0112】
また、導入コンベア106上の包装体16に貼付しているラベル64に印字しているバーコード82をバーコードリーダ156によって読みとって、抜取りが必要となる包装体16であるか否かの判断を行うこともできる。
【0113】
このようにして抜取りが必要な包装体16であると判断ないし設定されると、抜取り制御装置150は、この包装体16を仕分けコンベア104から昇降コンベア122へ移動させて、バッファコンベア132へ移動させる。
【0114】
このように、ラベル64にバーコード82のみならず文字列80によって製品情報を印字することにより、任意の方法で適切に包装体16の抜取りを行うことができる。また、抜取り装置102では、目視又はバーコードリーダ156を用いて抜取りを行うときに、抜取りが必要と判断された包装体16を手作業で導入コンベア106上から取出し、ケーシング144に設けている扉146から取出しコンベア138に載せることにより、バッファコンベア132へ格納することもできる。
【0115】
したがって、取出し装置102では、作業環境や作業状況に合わせた方法で包装体16の適切な抜取り作業を行うことができる。
【0116】
一方、抜取り制御装置150は、バッファコンベア132のそれぞれに載せた包装体16の製品情報を保持するようになっている。また、抜取り制御装置150には、操作盤152が接続しており、この操作盤152に設けているディスプレイ154に、バッファコンベア132に包装体16を保持しているか否か、包装体16を保持しているときには、その包装体16に関する製品情報を表示することができる。
【0117】
図12には、操作盤152に設けているディスプレイ154での表示の一例を示している。この表示例(表示画面158とする)では、バッファコンベア132A〜132Fのそれぞれに対して設けている表示ランプ160A、160B、160C、160D、160E、160Fの点灯状態で、該当するバッファコンベア132に包装体16を格納しているか否かの表示を行う(図12では、表示ランプ160A、160B、160C、160Fが点灯状態で、包装体16を格納していることを示している)。
【0118】
また、昇降コンベア122に対しては、表示ランプ162A、162B、162C、162D、162E、162Fの点滅によって包装体16を格納しているか否かと共に、そのときの昇降コンベア122の位置を示すようにしている(図12では、表示ランプ162Eが点滅していることにより、包装体16のm移動中であり、かつ、包装体16を格納している昇降コンベア122が、バッファコンベア132Eに対向する位置にあることを示している)。
【0119】
これと共に、表示画面158では、格納している包装体16のそれぞれに対する格納理由が表示される。すなわち、試料用として抜き取った試料品であるか、また、予め設定している故障品の何れであるか等を表示するようにしている。なお、表示画面158では、一つの包装体16に対して複数の故障が生じているときには、故障発生順に、最大3個まで表示するようにしている。
【0120】
表示画面158を表示するディスプレイ154はタッチパネル式となっており、表示画面158には、次頁キー164が表示される。
【0121】
ここで、次頁キー164のタッチ操作を行うことにより、ディスプレイ154には、格納している包装体16毎の製品情報が表示される。
【0122】
図13には、包装体16の製品情報を表示する表示画面の一例を示している(表示画面166とする)。この表示画面166では、ラベル64に印字しているバーコード82(文字列80)に基づいた情報を表示する。
【0123】
例えば、原反番号が6桁の乳番として示され、ロット番号が3桁の冊番として示されると共に、次の1桁で試料品であるか否かが示され、最後の2桁で集積場所と故障コードが示されているときには、これらの情報を表示ランプ160A〜160F、162A〜162Fの点灯または点滅と共にに表示される。
【0124】
一方、図12に示す表示画面158には、各バッファコンベア132に対する選択キー170A、170B、170C、170D、170E、170Fが設けられており、この選択キー170A〜170Fへのタッチ操作によって処理する包装体16の選択が可能となる。なお、図13に示す表示画面166の前頁キー168をタッチ操作することにより、ディスプレイ154の表示が、図12に示す表示画面158に戻される。
【0125】
表示画面158には、製品取出しキー172、製品投入キー174、データ削除キー176及び確定キー178が表示される。
【0126】
抜取り装置102では、選択キー170A〜170Fの操作によって処理する包装体16を選択した後、製品取出しキー172をタッチ操作することにより、選択された包装体16を取出しコンベア138に移動して、ケーシング144に設けた扉146を開くことにより取出すことができるようにする。
【0127】
また、製品投入キー174をタッチ操作することにより、選択されている包装体16を、仕分けコンベア104へ移動させて、通常の搬送ラインに戻し、積込み工程26へ送り出す。また、データ削除キー176をタッチ操作することにより、選択した包装体16に対するデータの削除を行う。
【0128】
すなわち、故障品として抜き取った包装体16に対して、作業員が、故障がない良品として確認して、データ削除キー176をタッチ操作することにより、表示が「良品」に切り換る。
【0129】
このように、抜取り装置102では、抜取り制御装置150の操作盤152に、タッチパネル式のディスプレイ154を設けこの、ディスプレイ154へのタッチ操作によって各種の処理を行うことができるために、暗室状態であっても的確な処理が可能となる。
【0130】
すなわち、感光材料であるフィルム12に対する処理は、フィルム12への感光を防止するために、実質的な暗室状態で行われる。このために、各種の処理を行うためのスイッチ操作は、手探りとなるのが一般的である。
【0131】
これに対して、操作盤152に設けているディスプレイ154は、フィルム12の感光域を外れた波長の光を発するとともに、タッチパネル式となっている。
【0132】
これにより、暗室状態であっても、フィルム12に感光等の故障を発生させてしまうことがないと共に、このフィルム12を密封している包装体16に対しても、適切な処理を円滑な操作によって行うことができる。
【0133】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。
【0134】
例えば、本実施の形態では、製品情報として数字を用いた文字列80とバーコード82をラベル64に印字して表示するようにしたが、ラベル64への製品情報の印字はこれに限るものではなく、文字列80としては、数字に限らず英字などの任意の文字を用いても良い。また、バーコード82としては、一次元バーコードに限らず、二次元バーコード等を用いても良く、これにより、多量の情報を含ませることができ、多種多少な処理の自動化が可能となる。
【0135】
また、本実施の形態では、熱現像感光材料を用いた医療用感光材料であるXレイフィルム(フィルム12)の処理を例に説明したが、熱現像感光材料に限らず湿式現像を行うフィルムの処理に適用しても良く、また、密封包装される感光材料であればフィルムに限らず印画紙等の任意の感光材料の処理に適用することができる。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、製品情報として目視で確認可能な文字列と、機械的に読取り可能なバーコードを用いることより、作業状況に応じた円滑な製品情報の読取りと、製品情報に基づいた包装体に対する的確で効率的な処理が可能となるという優れた効果が得られる。
【0137】
また、本発明の抜取り装置は、文字列と共にバーコードが記録されたラベルから製品情報を正確に読取って、この製品情報に応じて的確に包装体を抜き取ることができ、円滑な抜取り作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したフィルム生産システムの概略構成図である。
【図2】感材情報を印字する当てボールの一例を示す概略平面図である。
【図3】集積したフィルムの包装材への封入までの流れを示す概略図である。
【図4】包装部の外観の一例を示す概略斜視図である。
【図5】包装部の概略構成図である。
【図6】包装部で生成する包装体の外観を示す概略斜視図である。
【図7】フィルム生産システムに設けた製品管理装置の概略構成図である。
【図8】包装体に貼付するラベルの一例を示す概略図である。
【図9】抜取り装置の概略構成を示す要部斜視図である。
【図10】抜取り装置を制御する抜取り制御装置の概略構成図である。
【図11】抜取り制御装置に用いる操作盤の概略構成図である。
【図12】操作盤のディスプレイに表示する表示画面の概略図である。
【図13】図12の表示画面から切換えられる詳細表示用の表示画面の概略図である。
【符号の説明】
10 フィルム生産システム
12 フィルム(感光材料)
14 包装材
16 包装体
20 切断集積工程
22 当てボール装着工程
24 包装工程
26 積込み工程
44 包装部
46 ラベル貼付部
62 ラベル貼付装置
64 ラベル
70 製品管理装置
74 印字機
76(76A、76B、76C) 判定手段
78 ラベルライター
80 文字列(製品情報)
82 バーコード(製品情報)
100 抜取り処理部
102 抜取り装置
104 仕分けコンベア(抜取り手段)
122 昇降コンベア(抜取り手段、格納手段)
124 プッシャー(抜取り手段)
132(132A〜132F) バッファコンベア(格納手段)
138 取出しコンベア
148、156 バーコードリーダ(読取り手段)
150 抜取り制御装置(抜取り制御手段)
152 操作盤
154 ディスプレイ(表示手段)

Claims (8)

  1. 感光材料を包装材によって包装した包装体に貼付したラベルに、包装体の製品情報を印字して表示する包装体への情報表示方法であって、
    前記ラベルに前記製品情報を示す文字列と共に、前記製品情報に応じたバーコードを印字して表示することを特徴とする包装体への情報表示方法。
  2. 前記製品情報として前記感光材料の原反を特定する感材情報に加え、試料用として抽出するか否かを示す試料情報又は、前記感光材料を前記原反から加工した後に包装材によって包装して包装体を形成するまでの各工程での処理情報を含ませていることを特徴とする請求項1に記載の包装体への情報表示方法。
  3. 感光材料を包装材によって包装して形成された包装体を搬送する搬送ライン中に設けられ、前記包装体の所定位置に貼付されたラベルにバーコード及び文字列によって表示された製品情報に基づいて、前記搬送ラインから包装体を抜き取る抜取り装置であって、
    前記搬送ラインを搬送される前記包装体を抜き取る抜取り手段と、
    前記抜取り手段によって抜き取った前記包装体を格納する格納手段と、
    前記ラベルに表示されている前記製品情報を読み取る読取り手段と、
    前記読取り手段に読取った前記製品情報に基づいて前記抜取り手段を作動させる抜取り制御手段と、
    を含むことを特徴とする抜取り装置。
  4. 前記製品情報として前記感光材料を原反から加工して包装材によって包装するまでの処理情報又は試料として用いるか否かの試料情報を含み、前記抜取り制御手段が、前記処理情報又は試料情報に基づいて前記抜取り手段を作動させるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の抜取り装置。
  5. 前記読取り手段が前記感光材料の感光領域外の光を前記ラベルに照射して前記バーコードを読取るバーコートリーダであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の抜取り装置。
  6. 前記格納部に格納した前記包装体の製品情報を表示する表示手段を含むことを特徴とする請求項3から請求項5の何れか1項に記載の抜取り装置。
  7. 前記表示手段が前記感光材料の感光領域外の光によって表示することを特徴とする請求項6に記載の抜取り装置。
  8. 前記表示手段がタッチパネル式であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の抜取り装置。
JP2003014759A 2003-01-23 2003-01-23 包装体への情報表示方法及び抜取り装置 Pending JP2004224397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003014759A JP2004224397A (ja) 2003-01-23 2003-01-23 包装体への情報表示方法及び抜取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003014759A JP2004224397A (ja) 2003-01-23 2003-01-23 包装体への情報表示方法及び抜取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004224397A true JP2004224397A (ja) 2004-08-12

Family

ID=32902705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003014759A Pending JP2004224397A (ja) 2003-01-23 2003-01-23 包装体への情報表示方法及び抜取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004224397A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009027878A3 (en) * 2007-08-31 2009-05-22 Kimberly Clark Co System and method for matching colored lids to cartons
CN113887681A (zh) * 2021-09-13 2022-01-04 配天机器人技术有限公司 标签打印系统以及标签打印方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009027878A3 (en) * 2007-08-31 2009-05-22 Kimberly Clark Co System and method for matching colored lids to cartons
US7922074B2 (en) 2007-08-31 2011-04-12 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. System and method for matching colored lids to cartons
CN113887681A (zh) * 2021-09-13 2022-01-04 配天机器人技术有限公司 标签打印系统以及标签打印方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8110057B2 (en) Automatic labeling and packaging system label folding and application
WO2018188182A1 (zh) 采血管准备装置
JP4093538B2 (ja) 有価証券処理システム
JP2004224397A (ja) 包装体への情報表示方法及び抜取り装置
JP2001357428A (ja) 紙葉類処理装置
JP7037712B2 (ja) 出荷箱自動封函装置、並びにそれを用いた出荷箱自動封函ラベリングシステム
JP3546255B2 (ja) ピッキング作業用の前処理設備
JP2650853B2 (ja) 現像所用自動梱包装置
JP3679839B2 (ja) 配送票発行貼付装置
JPH02150843A (ja) プリント写真の仕分け装置
JPH0643622A (ja) 写真照合袋詰め装置
JP3207724B2 (ja) 紙葉類処理装置
JPH10143710A (ja) 束処理装置および束処理方法
JP6546250B2 (ja) ラベル貼付装置
JP2003211809A (ja) 押印処理機
US20210237913A1 (en) System and method for assisting error recovery in an automated packaging process and system and method for automatically packaging shipment sets
US12024327B2 (en) System and method for assisting error recovery in an automated packaging process and system and method for automatically packaging shipment sets
JP7141356B2 (ja) 電子タグ書き込みシステム及びその方法
JP5562665B2 (ja) ラベル
JPS5960777A (ja) フロツピ−デイスクの仕上・包装装置
JP4208362B2 (ja) 移送体搬送処理装置及びこれを用いた封筒封入システム
JP2001129488A (ja) 配送管理ラベルの発行貼付装置および方法
JP2023013389A (ja) ラベル貼付装置およびラベル貼付装置の制御プログラム
JP2003294764A (ja) 検体取扱システム
JP3104626U (ja) 照合封入機